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みきちゃん
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2013/02/21

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  • ドッグデーズ

    ドッグデーズは土用の暑い夏を指すらしい。シリウス星はオオイヌ座にある星で、冬空に輝く第一の輝星である。ただし、夏は太陽の側を回って見えない。暑い夏の太陽にこのシリウスの光が加わって暑くなるという話が語り継がれてきた。このオオイヌ座の名をとって、ドッグデーズと呼ばれる。中国ではこの星を天狼と呼ぶ。ただこの呼び名は、暑さに犬も気が変になるという意味もある。加えて、激しい雨や雷、大洪水の夏は、人間の心もおかしくなる。古事記のスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治は有名だが、オロチを揖斐川の支流ととらえ、退治は治水事業とする説もある。最上川は山形を背骨にように貫く大河だが、そこへは無数の支流が流れ込んで最上川の本流となる。最上川を巨大なオロチだとすると、その治水も大事業になる。ここに住んで60年を超えたがそれほど大...ドッグデーズ

  • 大雨

    昨日、雨のなか所要で外出した。家にいるときは、さほど感じなかったが傘をさして車に乗ろうとして雨のあまりの強さに驚いた。傘を車にしまうほんの少しの時間、雨は容赦なく衣服をたたく。あっという間にずぶ濡れになった。最近の雨の傾向は、極地的な線状降水帯、竜巻、雷、雹、洪水などなど、農作物への被害も年々おおきくなっている。今回、山形県で線状降水帯ができ、この1週間大雨続きだが、被害が出る地域は大体決まっている。地形が風の道や気圧の谷を形成する役割を果たしているようだ。海から吹いてくる風が、山の間の狭いところ通るらしい。線状降水帯ができるのも海と陸地の地形の関係がありそうだ。世にも暑にも寡黙をもって抗しけり安住敦子スズメがたくさんみられるようになった。人が近づいても警戒心がない。トンボの生まれたばかりのも、警戒心がな...大雨

  • 大暑

    昨日、大暑。34、35℃という気温が続いている。一年で最も暑い日々だ。だが、この季節も3週間ほどで立秋を迎える。暑いさなかにも、一瞬冷たい風が吹き、秋を思わせる時間がある。過ぎ去れば、猛暑の日々も過去のものになる。願わくば、農家の作物がこの夏を乗り越え、実りの秋を迎えて欲しい。白居易の詩に「苦熱」がある。まさに、大暑の日々をしのいでいるさまが活写されている。頭痛み汗巾に盈つ連宵復た晨に達す苦熱に逢うに堪えず猶お頼るは是れ閑人この暑さのなか、白居居は救いを暇な時間があることを告白している。まさに高齢者が、暑さをしのぐために、高い山やクーラーのある図書館に集まるようなことである。ベランダの鉢も、通常の水では足りず、水不足を訴えている。カサブランカが咲き始めたが水不足で咲ききれず、やむを得ず切り花にして水たっぷ...大暑

  • 蝉の初音を聞いてから10日ほどになるが、昨日、歩道とベランダに腹を見せて起き上がれずにいるのを2匹見つけた。そっと手にとって起き上がらせてやると、生きかえったように飛び去った。これから、蝉の大合唱が始まるが、蝉が生きているのは土を出て、長くて三週間であるらしい。成虫になるまで、地中で6年もかかるのに、あまりに短い生だ。蝉が教えてくれるものは、死と無常の姿だ。山折哲雄が「無常」について語っている。無常には三つの考え方がある。①地上に永遠なるものはひとつもない②形あるものは必ず壊れる③人は生きて、やがて死ぬこの社会は、生きることに光をあて、死をあまり意識しないようすることを優先してきた。そのやり方が不透明になってきている。「メメントモリ」の考え方を取り戻すことが、ますます重要になってきている。ハーブをベランダ...蝉

  • 美女と野獣

    梅雨の末期は大雨と猛暑になるが、こちらではオリーブの実がなり、コスモスが咲き、トンボがたくさん飛んでいる。一見、秋を思わせるような風景だ。朝の風が結構冷たい。昨日医院に薬をもらいに行った。血圧の基準が変わったことについて聞いてみる。「今までとは変わりないです。130以下でないといけない。160はこの値を超えたら即治療ということで、130以下に血圧をコントロールすることは全く変わっていない」という説明であった。だが、高齢者も若者と同じく、130以下にというのはどうも納得いかない。昔は高齢者が160という値は、高血圧にカウントされなかった。確かに、脳溢血などのリスクは増えるが、なんでも薬で下げるやり方が正しいのか。もっと運動療法やリラックスできる生活環境など、はば広く考えるべきではないか。夜、睡眠の朗読を聞い...美女と野獣

  • 毎日一話

    作家、眉村卓氏の妻が、突然の癌を告げられた。しかも余命は、一年と少しということであった。初めの見立ては虫垂炎ということであったが、開腹してから進行性癌が見つかった。1995年6月のことである。手術を終えた妻に、眉村はある約束をした。毎日短い話を書いて妻に読んでもらうことであった。小説家としてきちんと話を作って、妻が満足できるもの書く。400字詰めで3枚以上という条件もつけた。妻は5年以上生きた。眉村が作った話は1778話に及んだ。一日も欠かすことなく書き続けた。「しんどかったら止めたていいわよ」と妻が言ったが、眉村はこのことを辛いと思ったことはなかった。妻の意識は、次第に薄れ、自分の力で読むことができなくなっていく。枕もとで読んで聞かせ、反応を見る日が続いた。その101話が「作りものの夏」である。初老の主...毎日一話

  • サシェを作る

    やっと梅雨らしい気候になった。朝の散歩もあまり遠くまでは行けない。家でドライハーブを細かくして、100円ショップで買った小袋に入れて、梅雨時のサシュにしてみた。玄関の壁やクローゼットに吊るし、妻のベッドの枕元にも置いた。ハーブは苗から育てて、花を見たり、香りも一緒に楽しむ。花穂や切り詰めた枝を、吊るしてドライハーブを作りながら香りも楽しむ。クローゼットや玄関など、ほのかな香りが楽しい。高齢者の楽しみには、似合っていると満足している。アロマンのプレイで汗や部屋にさわやかな香りで満たすと、心なしか不快な梅雨時にさわやかな空間が実現できる。五月雨の晴れ間に出でて眺むれば青田涼しく風わたるなり良寛久しぶりに山田の稲を見た。田は青々として、稲穂が出るのもも少しのようだ。ベランダのカサブランカの花芽が日に日に大きくな...サシェを作る

  • ひよこ豆

    玄米を食べるようになってもう30年が経つ。これを教えてくれたのは、作家で料理研究家であった丸元淑生氏の本である。食材と調理法を、国内にとどまらず外国の家庭料理にも学んで、本当のおいしさや栄養学を書き続けておられた。この人の著書が自分の食生活に与えた影響をは大きい。玄米は、水に浸して3日ほど置き、発芽した状態で炊く。米を主食とするなら、その1/5は豆を食べるべきと力説された。白花豆やひよこ豆を知ったのも氏の本によっている。まだ、ズッキーニなどほとんど知られていない頃、デパートの食品売り場で一本200円もする高価なズッキーニを求め、氏のレシピに従ってラタトゥイユを作り、自分の得意料理にしたこともあった。畑を借りて野菜作りをした時代は、ズッキーニの種を撒いて10株ほども育て大量に収穫したもの今ではいい思い出にな...ひよこ豆

  • トマトの収穫

    ベランダで育てたミニトマトが色づき、今日初めて収穫した。大小あわせて九つ、赤い色が輝いている。「仏壇にあげて。」と妻が言う。燈明を点じ、線香を焚いて器のトマトを供える。生きていた時代は、みんなトマトが好きだった。自分はトマトを見ると、子どもの頃の記憶が浮かぶ。友達の家に遊びに行って木で熟したトマトを捥ぐ場面だ。トマトの特融の香りが、もぎたてのトマトから立っていた。ドキドキしながら捥いだことを。この年になってもあざやかに思いだす。トマトには貴重なもの、もったいないものという思いがいつまでも残っている。イタリア料理の本を開くと、イタリア人は実にトマトを食べる。ミニトマトは「ポモノドール」と呼ばれて、料理によく使われる。日本では生食用が主だが、イタリアでは生食用と料理用があり、使い分けている。因みにトマト缶も料...トマトの収穫

  • 真夏日

    30℃を超えると真夏日、35℃を超えると猛暑日。気象庁が決めた言葉らしい。昨日、静岡で39.2℃という記録的な高温が出た。テレビは危険な暑さ、という言葉をつけ加えている。因みに熱帯夜は夜間の最低気温が25℃以上の夜をさすらしい。こんな夜は、エアコンをつけて涼しくしないと熱中症になる、と何度も警告のような放送が行われる。これから、真夏日になる日が続く、気温を見ながら命の心配をしなければならない日続く。それでも、散歩道の野菜畑には、野菜の花が元気に咲いている。真夏日を詠んだ茂吉の和歌がある。真夏日のひかり澄み果てし浅茅原にそよぎの音のきこえけるかも斎藤茂吉この歌には真夏日に吹く風の音がきこえている。おのが命の心配する景色などみじんも見ることはできない。茂吉の時代には、感染症が一番怖い病であった。真夏の光を楽し...真夏日

  • 美の感受性

    朝、5時。「朝焼けがきれいよ。」と目覚めた妻が言った。東の空が赤く輝いていた。サボテンが二つ目の花を咲かせた。薄暗い朝の光のなかで、力いっぱいさくサボテンの花は美しい。外に出て、朝の光を浴びながらアジサイの紫を見た。深い神秘としかいいようのない色だ。小林秀雄と妹との、美についての対話がある。高見沢「このごろは、お花見なんて軽蔑する人が多いわよ。」小林「美を感じる能力が少なくなったんだな。美というものは感じるものなんだからね。感受性がだいじなんだ。その大切な能力は、やっかいなことに、たえず養い、育てようとしなければ、すぐ衰えてしまうんだ。」小林が大事にしている勾玉を見る場面がある。「どうだい、これは。」ひすいの濃い深い色、エメラルドと同じような緑柱石というのだろう。おだやかな緑の色、白っぽくかすんだような水...美の感受性

  • ハーブ生活その後

    7月に入って、この春植えたハーブの成長がすごい。バジルは花芽をつけようと、摘んだ葉のわきから新しい葉芽が伸びて、毎日サラダに入れても食べきれないほどだ。セージの花を切り花にして食卓に飾り、徒長したオレガノやタイムの枝は、壁につるしてドライハーブする。袋に入れて、寝室の入り口に吊るしたりして香りを楽しむ。散歩に出かけると、ミントの先端を摘んできて、朝のミントティーを楽しむ。そもそもハーブとは、人の役に立つ香りのある植物、とものの本に紹介されている。植物は芽を出して成長する場所から移動することができない。じっとして生き延びる手段として、害虫や菌、ウィルスを遠ざける有効成分を蓄えている。ハーブ生活とは、そんなハーブの成分を利用してきた人類の歴史を学ぶことでもある。暑い夏を乗り切るハーブ氷。作り方はいたって簡単だ...ハーブ生活その後

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