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みきちゃん
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山形市
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深川市
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2013/02/21

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  • 五月ゆく

    あっという間に五月も終わる。あとひと月で、年の半分が過ぎていこうとしている。衣替えは旧4月1日に行われていた年中行事で、宮中では服装だけでなく、室内装飾から文机なども夏のものに改めた。源氏物語に出てくる、女御、更衣の更衣は、天皇の衣替えを担当する女官の呼び名であったらしい。我が家では、玄関の中の壁に、ラベンダーの花束を下げて、ドライフラワーもどきの飾りをしてみた。近づくとほのかな香り、見た目にも季節を感じさせるものとなった。庭で伸びてきたローズマリーの枝を3㎝ほど切って、熱湯に浸してハーブティーとしゃれてみた。薄紫のに色づいはティー、どこかほんのりと香りがする。ミントの方が、しっかりとした香りでいいような気がする。五月尽雨気山の端のどの家にも飯田龍太このところこの地方には雨が少ない。今週の雨は、野菜や果樹...五月ゆく

  • 昆虫記

    先日、孫が送ってくれた動画に、ひ孫が道端のアリを見つけ、「アリさん、こんにちは」といい、そこを去る時、「バイバイ」と言いながら離れていくのがあった。もうすぐ、2歳の誕生日を迎えるが、こんな小さな生き物に関心を寄せる姿に感心した。ファーブルの昆虫記は、こんな記述がある「アリは、自分の巣を守るために、一生懸命働いている。彼らは仲間と協力して、食物を集め、巣を守り、社会を築いている。アリは小さな存在だが、その努力と組織力は立派です。」詳しい観察を続けるうちに、ファーブルはアリの残酷な姿を見てしまう。それは、生まれたばかりのコウロギの子どもたちをアリが食べてしまうのだ。アリと一緒のなってコウロギを食べるのにトカゲがいた。アリはコウロギの腹に穴をあけ、ムシャムシャと食べている。そしてファーブルは書く。「動物仲間でも...昆虫記

  • カスミソウ

    会社の仕事をしていた頃、つまりもう40年も前のことだ。仕事を依頼していたカメラマンにカスミソウが好きな男がいた。山形へ来る度に、カスミソウの花を持参した撮影の小物に利用した。テーブルの食卓にカスミソウを添えたり、子役のプロフィール写真にのにも、あえかなカスミソウのイメージを付け加えた。小さく白い花、主役の被写体を引き立てる効果があった。今も、この花が咲くと、あの頃の撮影作業を思い出す。印刷物の使うたった一枚のイメージ写真の撮影に、3時間以上の時間を要した。仕事が終わってから、行きつけの飲み屋で仕事の話をするのが決まりであった。彼は仙台から来ていたので、都会の仕事の情報を聞くのも楽しみであった。この年になって、写真を撮影するのが好きなのも、この時代の経験があったからかも知れない。近所の庭に、バイカウツギの白...カスミソウ

  • バラの季節

    散歩道できれいなバラの花をみかけた。今年は、多種の花が、例年に比べて早く咲いている。梅雨時のアジサイの花芽も大きくなり、花を見るのも時間の問題のような気がする。この花も例年より10日以上早く咲いているらしい。この季節のバラは何と言っても花の女王の位置を占める。見てそのあでやかさに感動するだけではない。昨年のこと、近所のお宅で、庭中にバラを植え、花は二階の窓に届きそうになるくらい、バラを育ていた。ある日、バラが突然なくなっているのに驚いた。見ると大きなバケツに、咲いているバラを摘んでいる。もうあれほどのバラがほとんど姿を消している。バラの花には様々な利用方法がある。一つはポプリ作り。ドライとウェットがある。花を平たい笊に入れて、風通しの良い場所で乾燥させる。花の色と形を残すならドライ、香りを残すのならウェッ...バラの季節

  • 卯の花

    唱歌「夏は来ぬ」には、卯の花が詠みこまれている。卯の花とホトトギスは対のものになっている。歌詞を記すとうの花のにおう垣根に時鳥葉やもきなきて忍び音洩らす夏は来ぬ時鳥も卯の花も、『枕草子』以来、日本の夏のシンボルとして語り継がれてきた。これほど、有名なものであるのに、長い人生のなかで、この花が卯の花、この鳥がホトトギスと特定することはいまだにできていない。折にふれて卯の花と思しき花を見ていたろう。山で甲高く鳴く、ホトトギスと思われる鳴き声を聞いても、その鳥の姿を間近で見た経験がない。枕草子99段。五月の梅雨模様の天気、宮中の女御たちは退屈を覚え、「ほととぎすの声尋ねばや」と言い合って、牛車に4人ばかり乗り合わせて、さる朝臣の邸を見に下り立つ。馬の絵のある障子、網代屏風、みくさの簾。どれも昔の形をうついた奥ゆ...卯の花

  • 田植え

    宮中で田植えが行われたのは5月14日であった。天皇ご自身が長靴を穿き、種もみから育てた苗、うるち米、もち米20株を手ずから植える様子がユーチューブに載っている。住吉大社のお田植神事は6月14日だから、田植えにも時代や地方によってその時期はひらきがある。住吉の神事は、夏の到来を告げるもので、神功皇后が長門の国から植女を呼んで神社の神殿に稲を植えさせたという伝承がある。田植えは、古い時代から行われ、その年の豊作を祈るのがこの神事である。街中の田にも苗が植えられると、やはり夏を感じる。水をはった田には、カエルの合唱が始まり、カッコウの鳴き声も聞こえてくる。気温の急変で、崩し勝ちであった体調も、ここへきて安定してきた。日差しのなか、いい汗をかきながら歩くと気分は爽快だ。気になるのは蚊やブトなどの虫。昨日のハッカ油...田植え

  • ラベンダー

    ベランダにラベンダーが二鉢ある。春に買ったものと、一冬越してものだ。ベランダに置いたままの鉢は、寒さにやらて終わりかと思っていたが、葉先から新しい芽ががでて、その先に花茎が伸びだしてきた。茎は光の向かって、方々に勝手に伸びるので始末が悪い。棒をさし、茎をまとめて束ねてみた。先端の花は紫になってもうすぐ花が咲くらしい。玉村豊男の『ヴィラデスト菜時記』にラベンダーを育てる話がある。「ラベンダーのこんもりと繁った株からは数百本の茎が伸び、それぞれの茎に数箇所、数にすればさ30個くらいのつぼみがつく。つぼみははじめは硬く、淡い緑色をしているが、、初夏の日差しが強まるにつれてしだいにふくらみ、独特の青紫色に変わっていく。(中略)つぼみの先からはじけるように、小さな紫がかったピンク色の花弁が開いていく。」この咲き始め...ラベンダー

  • カシス

    業スーのジャム売り場にブルーベリーと並んでカシスのジャムが売られている。まだ試したことはないが、しばらく前、尾花沢の畑の隅に珍しい実をつけた小さな木があるので聞いたところカシスだという。ブルーベリーのように美味ではないが、カシスだという。ものの本によれば、日本にある黒スグリと同じ種らしい。スグリは北海道ではグスベリと呼んでいた。家のそばのがけ地に自生していたので、夏過ぎに熟した実を食べるのを楽しみにしていた。フランスではこの実の汁を使って作ったリキュール(クレーム・ド・カシス)を白ワインやシャンパンと合わせたもをキールと呼び、アペリティフ、つまり食前酒として珍重されている。玉村豊男はフランスでこの苗を買い、飛行機で輸入したが、空港の検疫で1年間預け、畑で病気でないか確認して受けったという話だ。尾花沢のカシ...カシス

  • メイ・ストーム

    3日ほど前、メイ・ストームが来た。風速は20mを超えたような感覚だ。急に成長をはじめたトマトの苗木が、この風にキリキリ舞いをさせられている。植物が可哀想と思う機会はあまりないが、どこかに風よけはないか、とおろおろするばかりであった。風がおさまってから見ると、大きく伸びた苗が2本、芯がポキンと折れていた。芯の部分だけ、切り取ってコップの水にさす。元気づけばプランターにもどして育てなおす。苗売りの店に行って小さな苗を2本買って、折れた苗を抜いて、植えなおしをした。3月から4月、寒気団と南からの暖気団が、日本付近で近づき強い低気圧が発生する。そこへ向かって南からの強い風が吹き込む。これが春のアラシ。5月になるとこの低気圧はアムール川から樺太の方まで北上する。この遥か北の低気圧へ、南風が吹き込む。日本海側の地方で...メイ・ストーム

  • 徳仙丈山のツツジ

    気仙沼の徳仙丈山。東日本の震災から13年も経っているのに、その爪痕がいまなお生々しい三陸の山に、ツツジの花を訪ねた。気仙沼はお隣の宮城県であるのに、この海岸までの道は遠い。高速を山形道から東北道、そして海岸の東道路と3つも乗り継ぐ。山形からの距離は220キロ、往復では450キロにも及ぶ。思えばここには大島というほんの少し離れた島があり、50年も前、まだ子供たちが小学生であったころ、お隣の家族と連れ立って、海へ家族旅行をしたことがある。島へはフェリーで飛んでくるカモメに餌を投げて与えるのが楽しかった。上空で待機しているカモメにポップコーンを投げると、急降下して巧みに餌を咥えて飛び去る。震災のとき海に流れ出た油に火がついて、長時間の海上火災が起きた。島へ渡るフェリーは廃止され、今では瀟洒なつり橋が、島への通路...徳仙丈山のツツジ

  • 緑に癒される

    新緑の月山道を越えて、鶴岡市の金峰山~鎧ケ峰へ。すっぽりと緑のなかに全身が入ると、体内にある古代の記憶が甦ってくる。フクロウの低い啼き声。キツツキのドラミング、時鳥を思わせるウグイスの高い声。鳥の声に背を押されて山道を歩く。樹々の生命力は、森の中を住まいとする、すべての生き物に乗り移る。新緑や濯ぐばかりに肘若し森澄雄かって京大の教壇に立った今西錦司は、春の喜びを『私の自然観』に書いている。「春ほど目まぐるしく変化する季節はほかにない。このまえはフキノトウをつんだのに、つぎに行くと、もうツクシの舞台に早がわりしている。この変化のあわただしさが春そのものを、あわただしく感じさせるのである。新緑の五月は、木の芽とともに若草ももえだしたときであって、ウメもサクラも過ぎたとはいえ、私にいわせると、春はまさにたけなわ...緑に癒される

  • 体感の話

    体幹について調べてみた。最近、歩行が変化していることを感じている。室内を歩いても、どこかふらつきのようなものを感じる。立つ、歩くという基本動作と、体幹が関連しているように思えるからだ。まず、木場克己の『体幹の話』から。「体幹とは胸部、脊部、腹部、の4つで構成されている胴体」と記している。その役割は、「背骨や骨盤の向き、角度に影響を与える筋肉が集中し、姿勢を保つことで重要と、指摘している。コパイロット、つまりAIに、高齢者が体幹の維持するためになすべきことを聞いてみた。パソコンのAIを利用することで、短時間で必要な知識が得られる。AIが推奨するのはまず運動。・強度が3メッツ以上の運動を週4メッツ・時以上行うことを推奨します。・週60分以上の運動を行い、息が弾み汗をかく程度の運動を心掛けましょう。・筋力トレー...体感の話

  • クマガイソウ

    野生のランのなかでは一番大きな花を咲かせる。福島の松川町のクマガイソウの群生地にこの花を見に行ってきた。珍しい花であるためか、この花の群落地に日本に3カ所のみになったようだ。まさしくほろびの花と言っていい。平家の滅びの戦国時代、海中で扇を上げ、敦盛を呼んでいる熊谷直実の背中の母衣に見立ててこの名がついた。ちなみにアツモリソウは、同じ科の花だが、二つを並べて、こっちがクマガイソウと同定する人は少ないらしい。スギ林の斜面に、見事に群生するクマガイソウだが、適度な湿り、降り注ぐ日光、冬の雪、などこの植物の生長の条件を満たせば、かくも見事な群落が出現する。この群落を維持成長させるために、人の手はまったく加えていない。自身の持つ力で、他の植物を排除し、このような楽天地を生み出した。植物の力はすごい、と思う。クマガイソウ

  • 書くに値する毎日

    昨夜聞いた眠るための朗読。小川未明の『眠くなる村』。旅人がこの村を通ると、身体全体が重くなり、道端の石に腰をおろして休むとそのまま寝入ってしまい、起きたころは日も傾いている。この話を伝え聞いた人々は、この村を恐れ、ここを避けて遠回りする人のいる事態になった。kという人物がいた。彼はこの村に興味を持ち、ぜひこの村を通り、眠くなってもがまんして寝ずにこの村を観察したいと考えた。人々が恐れるこの村に通りかかると、そこは淋しく何もない村だ。そのうちに急に身体が重くなり、木陰で休んだ。眠りをがまんするどころか、そのまま眠ってしまった。彼は誰かに呼び掛けられるような気がして目を覚ますと、日は落ちてあたりはすっかり暗い。「しまった」と思いながら、目をこらすと、少し離れたところに老人が立っていた。ぼろぼろの衣を着、肩に大...書くに値する毎日

  • 大人のラジオ体操

    ブックオフに通っていると、ときたま掘り出し物をみつける。先日買った『大人のラジオ体操』もそのひとつだ。毎朝、ラジオ体操をするようになって1年になる。だいだんと老いて、歩くのもままならない妻が、唯一続けているのがラジオ体操だ。朝、一緒にラジオ体操をする時間が、残り少ない時間を共有できる貴重な時間と考えたからだ。妻はラジオ体操の時間になると、体力が弱ったことを忘れてように元気だ。ラジオの掛け声に合わせて、体操の順序もしっかり覚えている。自分にとって、所詮ラジオ体操は見よう見まねだ。形だけで、体操の10分ほどの時間を終えていた。『大人のラジオ体操』を読んで驚いた。見出しに、「正しくラジオ体操をできている人はほとんどいない」という、刺激的な文章につい引き込まれる。ラジオ体操の効果を高める3つの注意点が述べられてい...大人のラジオ体操

  • ハーブの癒し

    連休は晴天が続く。今年のゴールデンウイークは出かける予定もないので、のんびりと自宅のベランダでローズマリーやラベンダーの苗を植えて楽しんでいる。ブックオフで諏訪晴美監修の『ハーブの癒し』を買ってきた。「ハーブティーの活用術には、誰にでもできる簡単なお茶の入れ方が記されている。「ポットにハーブを入れて、熱湯を注ぎ、蒸らして待つだけ。湯気と一緒にたちのぼる香りは心を癒し、水溶性の成分が抽出されているので、体のなかで不調を整える働きをしてくれる。ビタミンやミネラルも一緒にとることができかすよ」コパイロットにミントティーのほかにミントの利用法を聞いてみた。数秒で10個ほどのアドバイスが返ってきた。石鹸にミントの葉を混ぜて香りにいい石鹸する方法、チンキ剤としてアルコール漬けにする方法、料理にサラダや肉料理に利用でき...ハーブの癒し

  • ベランダ園芸

    畑を借りた野菜づくりを止めて5年になる。畑はないが、ベランダにプランターを置いて、細々と野菜をつくり続けている。名付けてベランダ園芸。ミニトマトの苗を4本、パセリとイタリアパセリ、ラベンダーの苗も買い植えつけた。ベランダに苗があると、野菜たちの状況が細かく観察できる。水が不足するとしおれてすぐ分かる。ペットを飼うように気持ちで、野菜たちに接触できのが魅力だ。少し大きめのプランターを使えば、もっと多種の野菜を作るのも可能だ。ブルーベリーや山椒など、小さな木も植えている。出てきた葉は、木の芽として利用できる。今年は山椒が花をつけた。もしかして、実の収穫ができるかもしれない。無着成恭の『山びこ学校』に、戦後の農村の暮らしを生徒たちが詩に書いた。自分が生きた子どもの時代が、そのまま書かれている。こんな時代があった...ベランダ園芸

  • 藤の花

    藤の花が咲いた。足利の藤棚は有名だが、先日その花の映像が流れたが、同時にこの地方でも見られる。気温の上昇で、歳時記や話題のなかにここの花たちも登場するようになった。枕草子に「藤の花は、しなひながく、色濃く咲きたる、いとめでたし。」の一文が見える。「しなひ」というのは、垂れた花房を意味する。足利の藤は、ここの「しなひ」よりは、さらに長く、地面につきそうな長さに見えた。それでも、藤の紫は濃く、花の生命力が伝わってくる。埼玉の春日部には、牛島の藤がある。国の特別天然記念物に指定された藤の古木で、樹齢1000年を超えるという。三好達治にこの藤をたたえる「牛島古藤歌」がある。藤の花を眺めながら、三好の詩を口ずさむにはいい季節だ。葛飾の野に臥竜梅竜うせてももすももあんずも青き実となりぬ何をうしじま千とせ藤はんなりはん...藤の花

  • 5月のつぶやき

    5月の声を聞いた。メーデーにしては静かな日である。五月晴れとはいかず、薄い雲が垂れている。そんななか、春の花や夏の花が入り混じって、騒然とした雰囲気で咲いている。円安が進み、衆院の補選では、この国をリードしてきた勢力の衰退が目立つ。高齢化と人口減少、国に大きな地殻変動が起きている。デフレ克服のためにとってきた円安の政策が、ここきて破綻を示している。国内で高コストのもを作るより、外国から安いものを買ってくる。バナナやオレンジ、安くておいしい食品の優等生であったが、そん常識が通用しない時代がこようとしている。もう働くことのできない自分たちの世代は、埋もれている価値観の発掘に努める以外に生きる道はない。合理性ゆえに、価値あるものを捨ててきたものの見直し。身体を動かすことで、健康を維持する生活。自然に親しみ、その...5月のつぶやき

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