式子内親王
この春、令和天皇のひとり娘、愛子内親王が大学を卒業し、日赤に就職された。生まれたときから、テレビの映像で紹介され、その成長の様子が折に触れ見ることができ、大学を卒業するまでになったことは感慨深い。その卒業論文は、「式子内親王とその和歌の研究」であったという。式子内親王(1149~1201)といえば、後白河天皇の第3皇女。天皇家の生まれた同じ皇女として、愛子さまはどのような気持ちで、古の式子内親王の事績に触れられたのであろうか。興味深い。玉の緒よ絶えなば絶えねながらえばしのぶることのよわりもぞする式子内親王百人一首にとられた式子の歌である。馬場あき子の歌の意訳を、載せる。「私の命よ、人思う苦しさに絶えだえの命の糸よ、ふっつりと切れてしまうなら、いっそそれでよい。この激しい思慕に耐えて生きながらえようとは、と...式子内親王
2024/04/30 16:41