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ミステリ/純文学/SF/ビジネス/ノンフィクション国内外問わずなんでも読みます。

ほぼ読書記録。

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2012/12/16

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  • 【本の感想】ジョー・R・ランズデール『サンセット・ヒート』

    ジョー・R・ランズデール 『 サンセット・ヒート 』の舞台は、大恐慌時代のテキサス。火のような赤毛に拳銃一丁をぶらさげ闊歩する女性保安官サンセット。問題山積みでも挫けないバイタリティが良いですね。痛快な場面満載で中だるみがありません。

  • 【本の感想】フィリップ・カー『ベルリン・レクイエム』

    フィリップ・カー 『 ベルリン・レクイエム 』は、ベルリン・ノワール三部作の第三弾です。第一弾は探偵小説、第二弾は警察小説、そして本作品は謀略小説。第二次大戦戦中、戦後のドイツを舞台に、三部作でありながら趣向を変えて読者を楽しまれてくれるシリーズです。

  • 【本の感想】藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』

    藤沢周 『 ブエノスアイレス午前零時 』は、雪深い農村の温泉旅館を舞台に主人公の従業員とそこを訪れた盲目の老女のささやかな交流を描いた作品です。主人公の抱く閉塞感が、痴呆の進んだ老女の夢幻の世界に重なるダンスシーンは、哀しさと美しさを感じます。

  • 【本の感想】末永幸歩『13歳からのアート思考』

    末永幸歩 『 13歳からのアート思考 』は、アート思考を授業形式で説くものです。副題に「「自分だけの答え」が見つかる」とある通り、たった一つの正解を導くものではありません。この点で、サイエンスの教科書とは大きく違うのです。

  • 【本の感想】吉田修一『東京湾景』

    吉田修一 『 東京湾景 』は、東京湾を挟んだ品川埠頭とお台場で展開されるラブストーリーです。携帯サイトで知り合ったワークスタイルもライフスタイルも違う二人。恋しくて愛おしくてといった胸焦がれるほどの思いを感じない、どこか乾いた部分がリアルです。

  • 【本の感想】フィリップ・カー『ベルリン・レクイエム』

    フィリップ・カー 『 ベルリン・レクイエム 』は、ベルリン・ノワール三部作の第三弾です。第一弾は探偵小説、第二弾は警察小説、そして本作品は謀略小説。第二次大戦戦中、戦後のドイツを舞台に、三部作でありながら趣向を変えて読者を楽しまれてくれるシリーズです。

  • 【本の感想】フィリップ・カー『砕かれた夜』

    フィリップ・カー 『 砕かれた夜 』は、ベルリン・ノワール三部作 私立探偵グンターものの第2弾です。”水晶の夜”(反ユダヤ主義暴動)前夜を描く、探偵小説ということになるでしょうか。徹夜本のような大傑作というわけではないけれど、このシリーズは抜群の安定感がありますね。

  • 【本の感想】水上勉『海の牙』

    水上勉 『 海の牙 』は、水俣病をテーマにした水上勉氏の社会派ミステリーです。著者自身の丹念な取材の成果が遺憾なく発揮された、臨場感あふれる作品になっています。当時の企業や地方公共団体の姿勢に対する著者の怒りを強く印象づけられるでしょう。

  • 【本の感想】ウィリアム・サファイア『大統領失明す』

    ウィリアム・サファイア 『 大統領失明す 』は、失明してしまった大統領をめぐる権力闘争を中心とした政治ドラマです。市井の人々は全くというほど登場しません。ミステリとして面白いかどうかは別として、あるある感が強く記憶に残る作品です。

  • 【本の感想】ジャネット・ハッチングズ 編『EQMM90年代ベスト・ミステリ』

    ジャネット・ハッチングズ 編 『 EQMM90年代ベスト・ミステリ 』は、伝統あるミステリー専門誌『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』に掲載された中から90年代を代表する作品を選定したアンソロジーです。とはいえ、日本では初お目見えの作家がちらほら。

  • 【本の感想】S.I.ハヤカワ『思考と行動における言語』

    S.I.ハヤカワ『思考と行動における言語』は、コージブスキーの系譜たる一般意味論の名著。言語の使用について倫理的な側面を解説しています。環境(年齢、会社での地位、社会情勢)で感じ方が変わりますから折々の再読が味わい深いものになるでしょう。

  • 【本の感想】阿部和重『Deluxe Edition でらっくすえでぃしょん』

    阿部和重 『 Deluxe Edition でらっくすえでぃしょん 』は、突然始まり、突然終わる、ストーリーを語り難い短編集です。初期の頃よりは観念的な分かり難さはなくなっいて、収録されている作品の筋道は明快です。はっとするような残酷さを孕んでいるところに惹かれました。

  • 【本の感想】オーエン・セラー『ペトログラード行封印列車』

    オーエン・セラー 『 ペトログラード行封印列車 』は、史実にあるレーニンの封印列車行を題材にとったエスピオナージです。実際は大過なく進行したようですが、本作品では、その裏側でドイツ、ロシア、そしてイギリスの思惑を、虚々実々を織り交ぜて描いています。

  • 【本の感想】向後千春 、 冨永敦子『統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 ファーストブック』

    向後千春 、 冨永敦子『統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 ファーストブック』は、数学が苦手な方にも理解しやすいテキストです。アイスクリーム店のアルバイト店員アイちゃんが、店長のお願い事を受けて統計を駆使するという体裁。アイちゃんを通して様々な分析手法を学べます。

  • 【本の感想】小林司、 東山 あかね『シャーロック・ホームズの深層心理』

    小林司、 東山 あかね 『 シャーロック・ホームズの深層心理 』は、精神科医で日本シャーロック・ホームズ・クラブ主宰の著者が、シャーロック・ホームズの諸作品に隠された深層心理を探るというものです。小論文の寄せ集めのためバランスを欠きますが、発見はあるでしょう。

  • 【本の感想】吉田修一『橋を渡る』

    吉田修一 『 橋を渡る 』は、別々の3つの物語が、最終話の70年後の未来で一つにつながるという珍しい展開の作品です。ちょっとだけ波乱ありの日常が描かれるのですが、一体どこへ連れていかれるか分からず最終話でテンション下がり気味。しかしながら、終盤にかけて盛り返してきます。

  • 【本の感想】乙一『平面いぬ』

    乙一 『 平面いぬ 』は、元ネタが想像できそうな4編が収録された短編集。泉鏡花「高野聖」を想起する怪談話、イマジナリーフレンドもの、乙一版トイストーリーにど根性ガエルといったところ。家族の葛藤を織り込んだ「平面いぬ。」はオススメ作品です。

  • 【本の感想】花村萬月『なで肩の狐』

    花村萬月 『 なで肩の狐 』は、組の内紛に巻き込まれた、元ヤクザの姿を描いた作品です。本作品の木常(キツネ)は、グロテスクなくらいに暴力を振るいますが、一方では純粋な愛情と友情を持ち合わせた男です。後半はロードノベルの様相を呈しますが、何やら消化不要。後日譚『狼の領分』に期待かな。

  • 【本の感想】本多孝好『正義のミカタ ~I’m a loser~』

    本多孝好 『 正義のミカタ ~I'm a loser~ 』は、いじめられっコとして暗黒の高校時代を送った青年が、大学生デビューで一転、正義の味方になってしまうというお話です。本作品は、人生逆転ものでしょうか。いいえ、後半は予想外の展開をすることになります。

  • 【本の感想】ビル・プロンジーニ『殺意』

    ビル・プロンジーニ 『 殺意 』は、名無しのオプ=探偵シリーズの第三弾です。仕事も私生活もパっとしない探偵が受けたのは、みじめで侘しい仕事です。ところが、思いもかけず殺人事件が発生し、否応なく探偵は巻き込まれてしまいます。ショボくれおっさん探偵の地道さは、バツグンの安定感です。

  • 【本の感想】乙一『銃とチョコレート』

    乙一 『 銃とチョコレート 』は、怪盗の隠された財宝をめぐる少年の冒険譚です。本作品はジュブナイルですが、大人が読んでも楽しめるミステリ的な展開をみせてくれます。ただし、事件の顛末より、少年が冒険心を抱くことの大切さを、本作品では見るべきです。

  • 【本の感想】小川 隆、 山岸 真 編『80年代SF傑作選』

    小川 隆 、 山岸 真 編『 80年代SF傑作選 』は、日本で編纂された80年代海外SFアンソロジーです。上、下2巻に分冊されています。サイバーパンクものとの先入観で、本書を選択するとハズレるでしょう。下巻は捨て作なしの名品ぞろいです。

  • 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』

    ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』は、全10編からなる短編集です。10編のうち6編は、ロンドン警視庁D三課課長マーチ大佐が主役で、不可能犯罪の謎を解きます。 マーチ大佐は、一般的にヘンリ―・メリ […]

  • 【本の感想】稲垣栄洋『生き物の死にざま』

    稲垣栄洋『生き物の死にざま』は、生き物の死にゆく姿を生物学的に解説したエッセイです。身近なのから初めて名を聞くものまで、29種の生き物の最期を、著者が詩的に謳いあげています。生き物が命をつなぐという一点において、進化を重ねているのだと再認識しました。

  • 【本の感想】貫井徳郎『微笑む人』

    貫井徳郎『微笑む人』は、理不尽な理由で妻子を殺害した男の物語です。 本作品は、仁藤俊美が妻の翔子と3歳の娘 亜美菜を溺死させた事件、通称 安治川を追うジャーナリストの視点で展開します。仁藤が語る妻子殺害の動機は、「本を置 […]

  • 【本の感想】垣根涼介『ヒートアイランド』

    垣根涼介『ヒートアイランド』は、現金強盗事件に巻き込まれた、渋谷のストーリーギャングの活躍を描いた作品です。ファイトパーティでてら銭を稼ぐチームに、強盗団の金が転がり込んできて大騒動。チームのリーダは、危機一髪の状況をどう打開するのでしょうか。ラストは、痛快度が一気に上がります。

  • 【本の感想】ジム・トンプスン『天国の南』

    ジム・トンプスン 『 天国の南 』は、1920年代 テキサスの石油パイプライン敷設工事現場を舞台に、渡り労働者の青年の日々を描いた作品です。本作品の注目すべきは、浮浪者、放浪者、前科者が集い、何があってもおかしくない危険な現場感覚でしょう。

  • 【本の感想】加納一朗『ホック氏の異郷の冒険』

    シャーロック・ホームズの優れたパスティシュです。『最後の事件』で消息をたったホームズが日本に立ち寄ったという設定になっています。ワトソン役に日本の医師を配し、ホームズらしい推理の冴えを見せてくれます

  • 【本の感想】笹倉明『漂流裁判』

    強姦致傷事件の被告弁護人の活躍を描く法廷ミステリ。人間の心の襞に分け入っていくタイプのドラマです。圧倒的不利な状況下にあって弁護人がどのような戦術をとるのかが見所。ラストのどんでん返しはパワー不足が否めません。

  • 【本の感想】内藤誼人『タモリさんに学ぶ「人生の後半」を生きるコツ』

    心理学者である著者が、タモリさんの言動、行動を観察し、生きるコツを導き出そうとするものです。本書を読んでいても、タモリさんと直接対話したのかは判然としませんが、そうでなくとも記載されている内容は正鵠を得ているように思います。あぁ、タモリさんてこう考えるんだろうなぁ、という印象だけでなのですが。

  • 【本の感想】東川篤哉『中途半端な密室』

    著者のデビュー頃の作品が収められた短編集です。全5編の短編は、安楽椅子探偵もので、頭の体操的ではあるものの、不可能犯罪を解き明かす快感は得られます。

  • 【本の感想】薬丸岳『Aではない君と』

    殺人を犯した少年の父親が、苦悩と後悔と迷いの日々を送る姿を描いた作品です。著者の十八番(!)のテーマで、相変わらずのどよ~んと重い作品となっています。自分も息子を持つ父親として、主人公に自身を重ね合わせてしまい、さらにどよ〜んとしてしまいました。

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