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【本の感想】森治美『ドラマ脚本の書き方』
森治美 『 ドラマ脚本の書き方 』は、テレビドラマとラジオドラマの脚本の書き方指南書です。お作法を含め、なるほど、となる基礎中の基礎の知識が述べられています。本書を読んでテレビ、ラジオのドラマの見方(聞き方)が、多少なりとも変わったのは収穫です。
2020/09/30 07:00
【本の感想】桂望実『明日この手を放しても』
桂望実 『 明日この手を放しても 』は、突然全盲となった潔癖女子と、いい加減な兄の二人三脚の物語です。近くて遠い、遠くて近い男女の兄妹の心情が上手く描かれています。本作品を読んでいて、我がことのように共感してしまいました。
2020/09/29 07:00
【本の感想】伊藤たかみ『雪の華』
伊藤たかみ 『 雪の華 』は、匂いを視覚的に認識する共感覚の持ち主を中心に、せつない系ラブストーリーです。共感覚で結びつけられた男女の出会いが登場人物たちの関係性を徐々につまびらかにするという趣向。共感覚の必然性は疑問でしょうか。
2020/09/28 07:00
【本の感想】本多孝好『チェーン・ポイズン』
本多孝好 『 チェーン・ポイズン 』は、謎の死の連鎖をめぐるミステリアスな作品です。構成にこそ謎の答えが巧妙に仕組まれているので、あらすじを事細かく書いてしまうとネタバレになってしまいます。本作品の醍醐味は、ラストの「そうだったのかい」に一点集約されていると言って良いでしょう。
2020/09/27 07:00
【本の感想】常磐新平『遠いアメリカ』
常磐新平 『 遠いアメリカ 』は、モラトリアム男の日々を描いた作品です。大学院を中退して、なお親の脛を齧り続ける翻訳家志望が主役。1950年代が舞台ですが、いつの時代もこういう情けない中途半端は輩はいたのです。時代の雰囲気だけは、興味を惹かれました。
2020/09/26 07:00
【本の感想】小山田浩子『穴』
小山田浩子 『 穴 』は、日常に入り混じる些細な不可思議を描いた作品です。マジック・リアリズム的(?)、方向(?)でしょうか。本作品は、日常と非日常が緩やかなに融合しており、主人公と一緒に夢か現かの感覚を楽しむべきです。
2020/09/25 07:00
【本の感想】舞城王太郎『ビッチマグネット』
舞城王太郎 『 ビッチマグネット 』は、ジャンルを一言で表すなら家族小説です。マイジョーにしては至って普通の物語。フツー過ぎて却って戸惑ってしまいました。父親が愛人と出奔した家庭の、姉弟の関係を中心にストーリーが展開します。
2020/09/24 07:00
【本の感想】ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
ベン・ホロウィッツ 『 HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか 』は、CEO視点の「私、立派でしょう?」なアメリカンならではの論調の、回顧録風の著書です。高みから物事を俯瞰できる立場の人物ならではでしょうか。
2020/09/23 07:00
【本の感想】シャーロット・アームストロング『疑われざる者』
シャーロット・アームストロング 『 疑われざる者 』は、著者お得意(?)の心理サスペンスです。ストーリーは、ハラハラドキドキを期待すると、退屈を感じざるを得ません。これ以上の長編だったらめげていたでしょう。じっくり腰を据えて、心理描写を楽しむべき作品なのかもしれません。
2020/09/22 07:00
【本の感想】ジョー・ゴアズ『目撃者失踪』
ジョー・ゴアズ 『 目撃者失踪 』は、債権回収専門の探偵社 ダン・カーニー・アソシエイツ(DKA)シリーズの長編第三弾です。州当局から、不正を理由に探偵業認可取消しの訴えを起されたDKA。探偵たちは、汚名晴らすため捜査に乗り出します。法廷ミステリの趣もあり、見所満載です。
2020/09/21 07:00
【本の感想】佐藤愛子『戦いすんで日が暮れて』
佐藤愛子 『 戦いすんで日が暮れて 』は、強い女性としょうもないヘナチョコ男性が織りなす短編集です。著者の経験に基づくようですが、濡れ落ち葉な旦那の姿が悲哀を誘います。ある意味バランスが取れていると言えるでしょうか。
2020/09/20 07:00
【本の感想】中村彰彦 『保科正之 徳川将軍家を支えた会津藩主』
中村彰彦 『 保科正之 徳川将軍家を支えた会津藩主 』を読むと、 武断政治から文治政治への転換を期において、保科正之の政策が如何に重要だったのかが良くわかります。私生活の暗い影を払拭するように政務にうち込み民衆の信を得て一時代を築いたまさに名君です。
2020/09/19 07:00
【本の感想】ジョー・ゴアズ『赤いキャデラック』
ジョー・ゴアズ 『 赤いキャデラック 』は、ダン・カーニー・アソシエイツ(DKA)シリーズの第二弾です。DKAメンバー襲撃の真相を探るため、奔走する探偵たちの姿を描いています。関連する人物が多岐に渡り、虚々実々の駆け引きを演じるため、一読では分かり難い作品です。
2020/09/18 07:00
【本の感想】古川日出男『ルート350』
古川日出男 『 ルート350 』は、まさに古川日出男だな、という全8編からなる短編集です。畳み掛けるような語り口、突然始まるウソ話に現実に織り込むストーリー展開が特徴的。読了直後は?ですが、後からジワジアと感情が溢れ出します。ハマれば再読したくなる中毒性があります。
2020/09/17 07:00
【本の感想】ディーン・クーンツ『ヴェロシティ』
ディーン・クーンツ 『 ヴェロシティ 』は、”いつもの”クーンツとは違った味わいの作品です。正義は勝つ、愛は勝つの予定調和的な展開ではなく、理不尽な要求に翻弄される男が描かれていて、全く救いがありません。読み進めると一緒にブルーな気分にまっしぐら。
2020/09/16 07:00
【本の感想】古川日出男『ハル、ハル、ハル』
古川日出男 『 ハル、ハル、ハル 』の収録三作品は、どれもやり切れない怒りを内包した暗い物語です。しかし、独特な文体が不思議な高揚感をもたらしてくれます。ネガティブなポップさとでも言いましょうか。この違和感こそ本作品集の魅力なのだと思います。
2020/09/15 07:00
【本の感想】佐藤友哉『灰色のダイエットコカコーラ』
佐藤友哉 『 灰色のダイエットコカコーラ 』は、北海道の田舎に住む青年の魂の叫びを綴った連作短編集です。主人公は、一廉の者になろうと足掻くものの、何者にもなれない、ただの「肉のカタマリ」19歳。グロテスクで残酷で陰々滅々とした物語です。
2020/09/14 07:00
【本の感想】桂望実『手の中の天秤』
桂望実 『 手の中の天秤 』は、様々な事件の加害者と被害者が、その後の人生においてどう折り合いを付けていくかを描いた作品です。執行猶予中の加害者の罪を被害者家族が確定できるとう法制度が確立している日本。著者は、”赦し”について、読者に問いかけます。
2020/09/13 07:00
【本の感想】つかこうへい『蒲田行進曲』
つかこうへい 『 蒲田行進曲 』は、京都の映画撮影所を舞台にし、役者たちの人情噺が活き活きと描かれた作品です。クライマックスは、命を賭した階段落ちのシーン。あの名ゼリフが待って・・・あれ、いない・・・。そうか、映画は、原作の語られなかったシーンとその後が描かれていたわけね。納得。
2020/09/12 07:00
【本の感想】辻村深月『盲目的な恋と友情』
辻村深月 『 盲目的な恋と友情 』は、女子二人に起きた死にまつわる出来事をそれぞれの視点で描いた作品です。「恋」と「友情」というタイトルで章が分かれており、それぞれが、恋愛と友情へ一直線過ぎるがゆえにかえって居たたまれない気持ちにさせられる作品です。
2020/09/11 07:00
【本の感想】新章文子『危険な関係』
新章文子『 危険な関係 』は、文学指向の強いミステリです。この手のミステリにありがちな強引さは見られないものの、反面、人物描写に力点を置いているゆえに事件の発生そのもののテンポが遅く感じます。しかしながら、些細な瑕疵は気にはならないほど小説としての完成度は高いのです。
2020/09/10 07:00
【本の感想】陳舜臣『枯草の根』
陳舜臣 『 枯草の根 』は、江戸川乱歩賞 選考委員たちが絶賛した著者のデビュー作。探偵 陶展文シリーズ第1弾です。当時の日本で暮らす華僑の生活や、習俗が巧に作品世界に取り込まれていてます。被害者の性癖をもとにアリバイを崩していく陶展文の観察眼が見所です!
2020/09/09 07:00
【本の感想】アンソニー・ハイド『レッド・フォックス消ゆ』
アンソニー・ハイド 『 レッド・フォックス消ゆ 』は、一介の元ジャーナリストが、ロシアの暗部に切り込んでいくというエスピオナージです。シロウトが、ロシアの情報機関を敵に回しての立ち振る舞いは、さすがに現実感を欠いているでしょう。かなり荒削りなストーリーという印象です。
2020/09/08 07:00
【本の感想】島田雅彦『僕は模造人間』
島田雅彦 『 僕は模造人間 』は、主人公 亜久間一人の精神的な彷徨を縷々つづった青春小説です。とは言うものの、ありがちな苦悩、懊悩が吐き出されるのではなくて、独特の世界観が開陳されていきます。人生のもやもやをあらためて感じさせてくれる作品です
2020/09/07 07:00
【本の感想】浦賀和宏『地球平面委員会 』
浦賀和宏 『 地球平面委員会 』は、 謎のサークルに勧誘された男子大学生が次々と不可解な事件に巻き込まれていくという物語です。主人公はエラリー・クイーンの孫という設定で、地球平面委員会の正体を明かす鍵なのですが、ニヤリとするか落胆するかわかれそう。
2020/09/06 07:00
【本の感想】樋口有介『ぼくと、ぼくらの夏』
樋口有介 『 ぼくと、ぼくらの夏 』は、高校生探偵たちのひと夏の青春ミステリです。ミステリとしては、ありふれたストーリーになるでしょうか。ただ、あだち充的な青春小説としての輝きはあると思います。好き嫌いはどこに重点を置くかで決まりますか。
2020/09/05 07:00
【本の感想】ジョージ・R・R・マーティン、リサ・タトル『翼人の掟』
ジョージ・R・R・マーティン 、 リサ・タトル 『 翼人の掟 』は、翼人という世襲の特権階級が存在する世界で、繰り広げられる異世界ファンタジーです。登場人物たちの大空への夢や憧れが印象的。ラストも味わい深く、読み応えがあります。
2020/09/04 07:00
【本の感想】吉田修一『7月24日通り』
吉田修一 『 7月24日通り 』は、夢想女子の恋愛模様を描いた作品です。自身の住んでいる街を、未だ見ぬリスボンと重ね合わせ夢想するのが好きなOL小百合。同窓会で憧れの存在聡と再会し、アプローチを受けます。その頃、小百合には出会いがあって・・・。ラストの小百合の決断に不満です。
2020/09/03 07:00
【本の感想】フィリップ・カー『変わらざるもの』
フィリップ・カー 『 変わらざるもの 』は、ベルンハルト・グンター シリーズの第四弾です。ナチスの戦犯狩りがおこなわれているドイツを背景に、ユダヤ人の復讐部隊やCIAが暗躍する壮大なスケールの謎解きミステリです。歴史小説としても楽しめる贅沢な作品ですね。
2020/09/02 07:00
【本の感想】熊澤弘『レンブラント 光と影のリアリティ』
熊澤弘『レンブラント 光と影のリアリティ』は、レンブラントの作品を、その生涯に照らし合わせながら鑑賞していくものです。初めてレンブラントに触れるものにとっては最適なガイドブックですが、絵画として鑑賞するならより大きな画集が良いでしょう。
2020/09/01 07:00
2020年9月 (1件〜100件)
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