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ミステリ/純文学/SF/ビジネス/ノンフィクション国内外問わずなんでも読みます。

ほぼ読書記録。

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2012/12/16

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  • 【本の感想】東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』

    本格ものとして十分に愉しめます。事件が発生する → お嬢様刑事が上司にいじられる → お嬢様が混迷の極みに陥る → お嬢様をコケにしつつ執事が見事に解決してみせる、というパターンの短編集です。一本調子ではありますが、そこが謎解きに集中するには、心地良くはあります(集中しても真相は、容易には分からないのですが)。

  • 【本の感想】西東登『蟻の木の下で』

    ひとつの死体発見が時空を超えた因縁話へと広がりを見せるミステリです。「蟻の木の下で」というタイトルの意味こそ、事件の核心であるのは自明です。ところが、周辺にばら撒かれた事物を、殊更に掘り下げてしまったゆえに、読み難さを残してしまっているようです。

  • 【本の感想】藤村正太『孤独なアスファルト』

    地方出身者の孤独を描いたミステリです。空のない街で夢を追いかけた若者の苦渋が滲み出ています。残念ながら、今となっては、読者がある程度の年代ではないと、共感を覚えるのは難しいかもしれませんね。

  • 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『聖なる怪物』

    映画産業に蠢くセレブリティを皮肉ったダークサスペンスです。ヒネた笑いは健在ですが、短編を引き伸ばしたかのような冗長さがあります。ワンアイディアを長編に仕上げる著者の技は堪能することはできます。

  • 【本の感想】伊坂幸太郎『フーガはユーガ』

    著者ならではのトリッキーな作品です。誕生日に二時間毎に入れ替わる双子の物語は、途中まで、著者らしい展開をみせないのですが、ラストはきっちり伊坂幸太郎節で〆てくれます。

  • 【本の感想】菊地秀行『魔界都市ブルース (妖花の章)』

    魑魅魍魎が跋扈し、暴力による支配がする近未来の新宿を舞台に、秋せつらが悪党どもをねじ伏せていく連作短編集。エログロな描写といい、孤高の主人公の哀愁漂うラストといい、伝奇ものの王道フォーマットです。

  • 【本の感想】B.M.ギル『十二人目の陪審員 』

    タイトルが表す通り法廷ステリです。弁護士 V.S. 検事の法廷論争と並行して行われるのは、無罪派 V.S. 有罪派の大激論。果たして結末は?・・・後味悪し・・・

  • 【本の感想】マイクル・Z・リューイン『消えた女』

    知性派探偵アルバート・サムスン シリーズの第5弾です。知性派探偵というより、草食系探偵の方がしっくりくるでしょう。チキンなわりには、最後まで頑張ってしまうところが良いのです。サムスンの、ビシっと一本芯の通ったところに惚れてしまいます。

  • 【本の感想】筒井康隆『家族場面』

    1993年~1994年発表の作品が収録された短編集です。収録作は、際立って毒々しくもないし、実験的でもないので、著者の作品の中では比較的読み易いものばかりです。反面、深く記憶に残るような作品には出会えませんでした。ここは、ちょっと残念。

  • 【本の感想】ジョナサン・キャロル『犬博物館の外で』

    ダークファンタジー”月の骨”シリーズの第4弾です。精神を病んだ経験を持つ天才建築家が主人公。細部まで理解しようとすると徒労に終わるので、主人公が何を創ろうとしているのか、に注目すべきです。

  • 【本の感想】渋谷申博『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』

    仏教のハテナ?を懇切丁寧に教えてくれる読み物です。Q&A形式で、1つの問に対して見開き2ページで図解する体裁。初心者が疑問に思う事柄が網羅されており、多少の薀蓄を垂れたることはできるでしょう。

  • 【本の感想】深水黎一郎『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』

    真犯人は本を読んでいる読者その人、という挑戦的なミステリです。古今東西のミステリで、実は探偵が犯人でした!等、意外や意外の犯人当ては数々あれど、本作品が示す犯人像は過去に例を見ません。まさに、ウルチモ・トルッコ(究極のトリック)です。

  • 【本の感想】原田マハ『キネマの神様』

    あちらこちらに映画好きならではの作品への言及があります。読了時、自分はよく観た映画を思い出し、暫しノスタルジックな感慨に耽りました。ラストシーンは、ニュー・シネマ・パラダイスだろうなぁ・・・。

  • 【本の感想】S.J.ボルトン『三つの秘文字』

    シェットランド諸島を舞台とした猟奇ミステリ。主人公が陥る”誰も信じてくれない”状況はいたたまれません。残り100頁の粘り腰は必読。バディもの、冒険ものとミステリの要素をてんこ盛りにした贅沢な作品です。

  • 【本の感想】辻村深月『凍りのくじら』

    少し・不在(S・F)な、ドラえもん愛 女子高生が主役の連作短編集です。失踪した父、病におかされた母、精神が不安定な元恋人、安らぎを与えてくれる謎(?)の男子。ドラえもんのひみつ道具を象徴的に使い、物語が展開していきます。

  • 【本の感想】川内有緒 『バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録』

    "パウルの歌"とは哲学。教えを巧みに隠しながら、伝承するための手段。数百年も受け継がれる自分探しの旅の歌。なんとロマンチックなことか。著者の情熱は、読者に代わって、知らない世界の扉を開いてくれるでしょう。

  • 【本の感想】吉川永青『時限の幻』

    会津蘆名氏の執政 金上盛備と奥州の覇者 伊達政宗の虚々実々の攻防を描いています。「交渉力」がキーワードなのですが、盛備がさほど魅力的な人物に見えません。ゆえに主人公の最期の瞬間、感慨にふけることができませんでした。

  • 【本の感想】連城三紀彦『暗色コメディ』

    夫と逢引をする自分自身を目撃した主婦、妻に幽霊と思われている葬儀屋等、不可思議な体験をした人々の群像劇です。狂気でかたずけられる危うさがありますが、語り口の巧みさに酔いしれ騙し絵の世界で遊ぶのが正解しょうね。

  • 【本の感想】松井今朝子『吉原手引草』

    吉原の名高い花魁 葛城の失踪の謎を追うインタビュー形式の時代小説です。16人の弁(インタビュー)は、自分語り、世間話も交えながらで、吉原という非日常に息づく人々の、渦巻く欲望や悲哀、愛憎を浮かび上がらせます。

  • 【本の管理】伊坂幸太郎『ラッシュライフ』

    様々な境遇の人々が織りなす群像劇。希望と絶望、信義と裏切り、愛と憎悪がごった煮となって、まさに豊潤な人生を味わえます。登場人物によってストーリーの厚味が違うのと一気呵成の爽快感といかなかったのが残念です。

  • 【本の感想】花村萬月『ゴッド・ブレイス物語』

    花村萬月のデビュー作です。過激さはまだまだなりを潜めているものの、もどかしいぐらいの愛が漂っています。音楽小説の王道的な展開ですが、個性豊かな男女(と男男!)の恋愛がストーリーを盛り上げてくれます。

  • 【本の感想】筒井康隆『男たちのかいた絵』

    性的倒錯者であるヤクザたちが主役です。歪んだ性癖を持つ輩たち、グロテスクであり、物悲しくもある暴力の宴を催します。

  • 【本の感想】マーティン・ミラー『ミルクから逃げろ!』

    80年代 ロンドンを舞台としたポップな青春小説。社会の底辺を彷徨う主人公を中心に、クセのあるキャラクターが物語を盛り上げます。群像劇としていまひとつ。英国のいま(当時)を切り取ってるんでしょう。

  • 【本の感想】筒井康隆『最後の伝令』

    「書きたいものを書いています」的な自由闊達さは相も変わらずなのですが、いくつかのレビューに見られる通り、死が強く意識された作品が多いように思えます。平成元年に著者のお父上や手塚治虫が逝去されており、このことが作品に影響しているのかもしれません。

  • 【本の感想】山白朝子『死者のための音楽』

    グロテスクさと切なさをあわせもつ怪談集です。ほとんどの作品が、時代背景がはっきりしないせいか、お伽話のような空気感が漂よっています。死が色濃く描かれていますが、寂しさや儚さの中に清々しさすら感じさせますね

  • 【本の感想】ボブ・ラングレー『オータム・タイガー』

    ドイツ人捕虜収容所に潜入したアメリカ諜報部員の活躍を描く冒険小説です。ただし、活躍とはいえ、当の主人公は、身に覚えの無いのが本作品の特徴です。ラストは、おっ!となりますが、出来過ぎ感が否めません。

  • 【本の感想】こいしゆうか、 印度カリー子『私でもスパイスカレー作れました』

    本書は、印度カリー子先生のスパイスカレー指南書であり、全編イラストでスパイスカレーって何?から、スパイスについて、調理の仕方、色々なレシピ(チャイの作り方も!)を詳説しています。こいしゆうか のイラストが、力が抜けていて良い感じです。

  • 【本の感想】米澤穂信『ボトルネック』

    自身の存在しない世界へ迷い込んだ高校生の物語。彼の間違い探しの旅は、自身の存在価値への疑問となって表れます。あり得ない状況を日常に溶け込ませるストーリー展開は一読の価値ありですが、ラストは明快さが欲しかったです。

  • 【本の感想】伊藤たかみ『リセット・ボタン』

    自殺志願者が集まるホームページで出会った男女二人。女性が遺書を書き終わるまでという期限付きの半同棲生活が始まります。重い内容ながら読んでいて気持ちがざわめきません。頁数と同様うすっぺらい内容です。

  • 【本の感想】大下宇陀児『石の下の記録』

    残念ながら、警察小説としても、ミステリとしても面白くありません。これといった謎ときがあるでなし、筋書きに惹きつけるものがあるでもなし。ただし、推理小説としてはピンとこないけれど、心理描写は見るべきところはあります。

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