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松和のマスター
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船橋市
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茨木市
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2012/11/12

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  • ケリーの「落ち穂拾い」盤

    春になると「ウィントン・ケリー」が聴きたくなる。ウィントン・ケリーは、健康優良児的に、ポジティブにスイングするピアノが特徴。コロコロと明るく転がるようにフレーズがスイングする。端正に転がるようにスイングするのではなく、独特の揺らぎをもって、この「揺らぎ」が翳りとなってスイングする。健康優良児的にスイングするところと揺らぎの翳りの対比が「春」の持つ雰囲気に似ていると思うのだ。春って、暖かくなって陽...

  • ルーさんとオルガンとギターと

    1950〜1960年代のブルーノート・レーベルには、レーベルにずっと所属した「お抱えジャズマン」がいた。アルト・サックスのルー・ドナルドソンとジャキー・マクリーン、テナー・サックスのアイク・ケベック、ピアノのホレス・シルヴァー、トランペットのドナルド・バードなど、ブルーノートをメインにリーダー作をリリースし続けた強者共である。ブルーノート・レーベルは中小規模の零細レーベルだったので資金力は無い。...

  • BNのお蔵入り音源「4122番」

     ブルーノート・レーベルは、有名なカタログとして、1500番台、そして、4000番台〜4300番台があるが、ブルーノートって几帳面だったんだなあ、と思うのは、この有名なカタログ番号に「飛び番」がないこと。きっちりとそれぞれのカタログ番号に100枚のアルバムが、それぞれしっかりと割り当てられている。これには感心することしきりである。Stanley Turrentine『Jubilee Shout...

  • テキサス・テナーの雄の好盤

    ブルーノートの4100番台は、1962年〜1965年に渡ってリリースされたアルバムで全100枚。1962年~1965年と言えば、ジャズの世界はハードバップ全盛期を経て、多様化の時代に突入していた。そして、ブルーノートはこの4100番台で、この「ジャズの多様化」にしっかりと応えている。多様化とは、ハードバップからジャズのアーティスティックな部分にスポットを当てた「モード・ジャズ」「フリー・ジャズ」...

  • スリー・サウンズの音の変化

    ブルーノートの4100番台の聴き直しを再開した。4100番台のカタログをチェックしていたら、まだまだ、当ブログにアップしていない盤がかなりあることに気がついた。どうも、4000番台について、全てのアルバムの記事をアップして、全部終わった気になったとみえる(笑)。で、この盤から再開である。The Three Sounds『It Just Got To Be』(写真左)。1960年12月13–14日...

  • 西海岸ジャズでホッと一息です

    このところ、天気が良くない。加えて、今日などは「寒い」。先週から3月としては暖かすぎる陽気が続いていたが、今日の、ここ千葉県北西部地方の最高気温は「冬」。昨日の最高気温から10℃以上下がったのだからたまらない。外は雨が降り続いているし、こういう鬱陶しい天気の日には、カラッとクールなウエストコースト・ジャズが良い。Tricky Lofton & Carmell Jones With The...

  • ベテランのネオ・ハードバップ

    Smoke Sessions Records(以降、Smokeと略)。1999年、NYのアッパーウエストにオープンしたジャズクラブ「Smoke」のオーナーが、2014年に設立したジャズ専門レーベル。「Smoke」に出演している人気アーティスト(ベテランが主)の録音を中心に「ポスト・バップ・ジャズ」、「メインストリーム」系のオーソドックスな作品が中心。今後のジャズシーンを担うであろう若手のリーダー...

  • ユッコ・ミラー『City Cruisin’』

    最近、ユッコ・ミラーの新盤を「生活のBGM」で聴くことが多い。彼女のアルト・サックスは素姓が良く、オリジナリティーがある。作曲^アレンジの才にも長け、なかなか聴き応えがある。そもそも「ユッコ・ミラー」とは何者か、である。エリック・マリエンサル、川嶋哲郎、河田健に師事。19歳でプロデビュー。 2016年9月、キングレコードからファーストアルバム「YUCCO MILLER」を発表し、メジャーデビュー...

  • ブルース以外の何物でもない。

    オスカー・ピーターソンの『ハロー・ハービー』や、『シェークスピア・フェスティバルのオスカー・ピーターソン』を聴いていて、とてもジャジーでブルージーなギターを弾く「ハーブ・エリス」のリーダー作を聴きたくなった。そう言えば、しばらく聴いていない。そそくさとライブラリの中から、ハーブ・エリスのリーダー作を探し当てる。Herb Ellis『Nothing but the Blues』(写真左)。1957...

  • ソウル, R&B志向のワシントンJr.

    Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア、以降「ワシントンJr.」と略)の聴き直しと再評価を進めている。ワシントンJr.は、あのソフト&メロウなフュージョン・ジャズの名盤『Winelight』のイメージが強くて、我が国では、軟弱でイージーリスニング志向の「スムース・ジャズ」なサックス奏者というレッテルを貼られて久しい。しかし、ワシントンJr.のリーダー作を...

  • プレヴィンの晩年を愛でる。

    小粋なジャズ盤、それも「ピアノ・トリオ」盤を探していると、必ず出会うピアニストがいる。アンドレ・プレヴィンなど、そんなピアニストの1人で、クラシックのピアニスト&指揮者、そして、ジャズ・ピアニストと「3足の草鞋を履く」音楽家だが、アレンジ能力にも優れ、スタンダード曲やミュージカル曲のジャズ・アレンジは、どれもが素晴らしい。André Previn with Mundell Lowe & ...

  • 小粋なジャズの相性抜群なコンビ

    小粋なジャズ盤を探索して聴き漁っているうちに、小粋なジャズ盤に必須の「小粋な演奏」を量産出来る「相性抜群のコンビ」というものが存在するんじゃないか、と思い始めた。オスカー・ピーターソンとハーブ・エリスとか、ビル・エヴァンスとジム・ホールとか、この二人をコンビを組んで演奏すれば、絶対に「小粋なジャズ」が出来上がる。そんな「相性抜群なコンビ」というものがどうもあるみたいなのだ。『Teddy Wils...

  • 「和製のヴァイブの新人」出現

    我が国のジャズ・シーンにおいても、コンスタントに有望新人が出ている。何時頃からか、そう、21世紀に入って、2002年、ピアニスト山中千尋が初リーダー作を出した頃から、一気に将来有望な新人がどんどん出てきた。商業主義が反映されたボーカルを除けば、どの楽器でも、出てきた新人の多くは、今でも中堅として活躍している。吉野智子(Tomoko Yoshino) Quartet『Kaleidoscope』(写...

  • ジャズ喫茶で流したい・261

    以前「幻の名盤」ブームがあって、そこには聴くことはなかなか叶わないが、小粋で味のある雰囲気の、知る人ぞ知る優秀盤のタイトルが多く上がっていた様に思う。しかし、最近、そんな「幻の名盤」の類が、サブスク・サイトからダウンロードで鑑賞出来る様になってきた。良い事である。Joe Newman with Frank Foster『Good 'n' Groovy』(写真)。1960年3月17日、Van Ge...

  • ラヴァの硬派な「純ジャズ」

    2日ほどお休みをいただきましたが、本日、ブログ再開です。さて、久々にイタリアン・ジャズのお話しを。イタリアン・ジャズの至宝トランペッター、エンリコ・ラヴァである。1972年に初リーダー作をリリースしている。約50年間、イタリアン・ジャズの第一線を走ってきた。1939年の生まれなので、今年で84歳。イタリアン・ジャズのレジェンド中のレジェンドである。Enrico Rava Quartet『Ah』...

  • 北欧ジャズ・ピアノの風が吹く

    ラーズ・ヤンソンは、1951年、スウェーデン生まれ。1975年にアリルド・アンドレセンのグループに加わり、プロとしての活動がスタート。自己のトリオを結成した1979年以後は、北欧ジャズの第一線で活躍している。北欧ジャズの担い手としては「古参」の存在。1980年代に、優れた内容のリーダー作を連発し、国際的に、北欧ジャズの担い手なる一流ジャズ・ピアニストとして認知された。Lars Jansson T...

  • タルのドラムレスのトリオ名盤

    CDの時代になって、アルバム1枚単位の収録時間が、LP時代よりも飛躍的に長くなった。それに伴って、LP時代には収録されなかった、お蔵入りの演奏や他のセッションでの演奏を「ボーナストラック(略してボートラ)」として収録されることが多くなった。すると、困ったことが起きる訳で、LP時代のオリジナル盤に収録されていなかった演奏が追加収録されて、全く違った内容のアルバムになってしまうのだ。これが厄介で、オ...

  • ジャズ喫茶で流したい・260

    小粋なジャズ盤を探索していると、我が国のジャズ・シーンでは、ほとんど名前が売れていないジャズマンの好盤に出くわすことが多い。こんなに優れたアルバムを出すジャズマンを僕はこれまで知らなかったのか、と思って慌ててネットでググって見ると、ほとんどが、ビッグバンドで長年活躍していたり、サイドマンがメインで活躍していたジャズマンで、ビッグバンドなど所属するバンドの中に埋没して、その個人名が表面に出てこない...

  • グループ・サウンズ重視のタル盤

    タル・ファーロウを聴いている。パッキパキのシングルトーンがなのだが、ファンクネスは控えめ。バップでリリカルな疾走感のあるテクニカルなギターが身上。この辺が他の黒人系のギタリストと一線を画すところ。とにかく、シュッとしていて切れ味の良いシングルトーンでバリバリ弾きまくる。一転、バラード演奏は味のあるシングルトーンのフレーズを響かせて、印象的に唄い上げていく。『The Interpretations...

  • ピアノでジャズの歴史を駆け巡る

    ジャズは死んだ、なんて言われて久しいが、2023年になった今でも、ジャズの新盤はコンスタントにリリースされているし、有望な新人もコンスタントに現れ出でている。今回も、なかなか将来有望な、米国東海岸の新進気鋭のジャズ・ピアニストの最新のリーダー作を聴く機会に恵まれた。Emmet Cohen『Uptown in Orbit』(写真左)。2021年12月1ー2日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、E...

  • 思い出しては聴く好トリオ盤

    「小粋なジャズ」を探索していると、これは聴いたことないぞ、と思って聴いたら「当たり」という盤に出くわすことが良くある。もちろん、ジャズ雑誌の新盤紹介や、様々なジャズ本紹介本、そして、ネットでのジャズ盤レビューの記事を参考にしてはいるのだが、こういう「当たり盤」に出くわすと、何だか一日が明るくなるから不思議だ。Joel Weiskopf『Devoted To You』(写真左)。2005年11月3...

  • 時には「古き良きジャズの音」

    ゴリゴリのモード・ジャズや静的スピリチュアルなニュー・ジャズなど、バリバリ硬派なメインストリーム志向の純ジャズ盤を聴き続けていると、演奏のテンションが基本的に高いが故、時々、息抜きをしたくなる。息抜きをしたくなると、スイング時代からのジャズ演奏の雰囲気を継承した、ビ・バップでもなく、硬派でストイックなハードバップでもない、純粋に「古き良きジャズの音」をキープした中間派ジャズが聴きたくなる。Pe...

  • ラーズ・ヤンソンの初期の名盤

    北欧ジャズは好きなのだが、このところちょっと北欧ジャズを聴くのが途絶えていた。しかし、最近、Helge Lien Trio『Revisited』を聴いて、北欧ジャズ禁断症状が出てきた(笑)。今、北欧ジャズの好盤をチョイスしている最中。今年は「北欧ジャズ・イヤー」にしようかと企てている。Lars Jansson Trio『The Window Towards Being』(写真)。1991年2月、...

  • ラヴァとハーシュのデュオ新盤

    イタリア・ジャズも隆盛を維持して久しい。レジェンド級のベテランから、若手新人まで、コンスタントに好盤をリリースし続けている。聴き比べると意外と良く判るが、イタリア・ジャズにはイタリア・ジャズなりの独特の雰囲気があって「統一感」がある。マイナー調でクラシック風のモーダルなフレーズが個性的。Enrico Rava & Fred Hersch『The Song Is You』(写真左)。202...

  • ショーターのリーダー作第3弾

    しかし、ウェイン・ショーターの逝去はショックが大きい。ジャズを本格的に聴き始めた頃から、ずっとお気に入りのテナーマンとして、リーダー作を収集し、ウェザー・リポートのアルバムをコンプリートしたりして、ショーターのテナーを愛でてきた。とにかく、あの「不思議ちゃんな、心地良く捻れたモーダルなフレーズ」がお気に入り。大きな音でストレートにブワーッと吹き上げるのも良い。出てくるアドリブ・フレーズが唯一無二...

  • ショーターのリーダー作第2弾

    ウェイン・ショーターが逝去した。89歳。僕がジャズを本格的に聴き始めてから45年。45年前、ショーターはウェザー・リポートにいた。それから、ハービー、ロン、トニー、そして、フレディと「V.S.O.P.」なる、メインストリーム志向の純ジャズ・バンドを結成。純ジャズ復古の機運に拍車をかけた。それから、ずっとショーターのリーダー作は、リアルタイムで聴いてきた。ジャズ史上、最高のテナーマンの1人だった。...

  • ワシントンJr.のリーダー作第2弾

    Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア、以降、ワシントンJr.と略)。クロスオーバー&フュージョン・ジャズの名サックス奏者。しっかりと情感が込めて、力感溢れエモーショナルでハードボイルドな吹きっぷりから、ソフト&メロウに囁くように吹く繊細な吹きっぷりまで、その表現力は高度で多彩。非常に優れたサックス奏者の1人だと思うのだが、何故か我が国では人気がイマイチ。...

  • ワシントンJr.の初リーダー作です

    Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア)。このサックス奏者は、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズの代名詞『Winelight』が大ヒットしたが故、かなり誤解されているなあ、と感じることが多い。彼のリーダー作の全てを聴き直してみると、やっぱり、彼の評価に偏りがあるなあ、と感じることが多い。グローヴァー・ワシントン・ジュニアと言うと、ベテランのジャズ者の方...

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