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松和のマスター
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2012/11/12

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  • 1950年代スタイルのジャマル

    アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)が、あの世に旅立って、そろそろ1ヶ月になる。4月6日、前立腺がんのため死去。92歳の大往生であった。現時点では、2019年リリースの『Ballades』が遺作になる。しかし、90歳になるまで、現役ピアニストを貫き通し、コンスタントにリーダー作を出し続けたジャマルは凄い。スタイルは年代毎に異なるスタイルを持つユニークなピアニストだった。Ahmad Ja...

  • 本多の『Easy Breathing』再び

    和フュージョンの専門レーベルとして有名なのは「ERECTRIC BIRD(エレクトリック・バード)」。世界に通用するフュージョン・レーベルを目標に、1970年代後半にキングレコードが立ち上げた、フュージョン専門レーベルである。この専門レーベルが持つ和フュージョンの音源が続々とリイシューされている。これが、僕にとっては実に懐かしいリイシューとなっている。Toshiyuki Honda(本多俊之)『...

  • MALTA『High Pressure』再び

    ここ4〜5年の間、日本人によるフュージョン・ジャズ、いわゆる「和フュージョン」の名盤、好盤がリイシューされている。それまでは、和フュージョン盤のリイシューについては、過去に圧倒的に人気があった盤のみがリイシューされていて、売れなかったが内容的に優れている盤とか、マニアックな人気を獲得していた盤などは、レコード会社の方で「再発しても採算が取れない」と判断したんだろう、今まで、廃盤のままでリイシュー...

  • ファンキー&ソウルフル濃厚

    ブルーノートの4100番台は、録音時期としては、Donald Byrd『Royal Flush』(1961年9月21日の録音)から始まって、Lee Morgan『The Rumproller』(1965年4月21日の録音)まで、1961年後半から1965年前半になる。この約4年間で、4100番台、きっちり100枚のアルバムを制作〜リリースしている(中には、当時、お蔵入りになって、後に発掘リリース...

  • 浅利史花のセカンド・アルバム

    和ジャズにおいては、21世紀に入った途端に、ビッグバンでも起こったかのように、様々な新人が毎月の様に現れ出でるようになった。しかも、ボーカリストを除いては、どの楽器もかなりの確率でしっかり残って、今では、和ジャズの中堅として活躍しているジャズマンの沢山いるから立派だ。Fumika Asari(浅利史花)『Thanks For Emily』(写真左)。2023年4月のリリース。ちなみにパーソネルは...

  • 河野啓三『Dreams』を聴く

    和ジャズもしっかり聴く様にしている。最近では、サブスク・サイトで、和ジャズのアルバムが結構な数、アップされているので、試聴するには事欠かない。しかも、特定のサブスク・サイトでは「音が良い」。いわゆるハイレゾ対応されているので、CDで聴くのと同じくらい、若しくはそれ以上の音で聴くことができるが有り難い。河野啓三『Dreams』(写真左)。2011年の作品。ちなみにパーソネルは、河野啓三 (kb),...

  • 僕なりのジャズ超名盤研究・25

    ジャズ名盤と呼ばれるアルバムの中には、そのアルバムの制作された「背景」で、居抜きで高く評価される盤が幾つかある。もともと、ジャズの歴史を振り返ると、ジャズに纏わるエピソード、特に「人」に関するエピソードはユニークなものばかり。芸術というものは「天才」と呼ばれる人達を中心に積み上げられると感じているのだが、この「天才」と呼ばれる人達に関しては、「人」に関するエピソードに事欠くことは無い。「天才」と...

  • 僕なりのジャズ超名盤研究・24

    ジャズ盤の中には、そのジャズマンの演奏志向とは外れたアルバムが存在することがある。恐らく、そのジャズマンの演奏志向を貫くと、当時のレコード盤のセールスに悪影響を及ぼす可能性が高いと予想される時、プロデュースという観点から、その演奏志向の修正を余儀なくされることが多い、と推察している。John Coltrane『Ballads』(写真左)。1961年12月21日、1962年9月18日、11月13日...

  • アコピだけのボブ・ジェームス盤

    ボブ・ジェームスは僕の大のお気に入りのミュージシャンの1人。本格的にジャズを聴き始める前から、1970年代前半の頃、FMのクロスオーバー・ジャズ特集で耳にして以来、ずっと、リアルタイムにボブ・ジェームスを聴き続けてきた。振り返れば、初リーダー作の『One』から、ずっとリーダー作を欠かさず聴いてきたことになるのか。Bob James『Grand Piano Canyon』(写真左)。1990年の作...

  • ジャズ喫茶で流したい・260

    小粋なジャズ盤を探索していると、特定のレーベルに「小粋なジャズ盤」が集まっているように感じる時がある。「Criss Cross Jazz(クリス・クロス・ジャズ)」もその1つ。ジェリー・ティーケンスによって、1980年に設立されたオランダのジャズ・レーベル。現代メインストリーム・ジャズにおける最重要レーベルのひとつである。約40年もの間、有望な若手や新人ジャズマンをメインに、リーダー盤を数多く手...

  • R&B系ミュージシャンとの邂逅

    1960年前半のジャズは「多様化の時代」。ハードバップが成熟し、そのハードバップをベースとして、様々な演奏トレンドが出現し、発展していった。アーティスティック志向として「モード、フリー」、大衆音楽志向として「ファンキー、ソウル」。両極端な志向のジャズが「多様化の時代」として、入り乱れていた。特に、大衆音楽志向のジャズとして「ファンキー、ソウル」では、R&B系ミュージックとの融合が始まる。...

  • 聴き直して「良いものは良い」

    21世紀に入って、ジャズはまだまだ「深化」を続けている。20世紀、特に1950〜60年代の様に、ジャズの新しい演奏トレンド、例えば、モードやフリー、スピリチュアルなどの様な革新的な内容の演奏トレンドはもはや現れないとは思うが、これまでのジャズ演奏を彩った演奏トレンドを「深めていく」動きは衰えていない。Bernstein, Goldings, Stewart『Perpetual Pendulum』...

  • アーマッド・ジャマルを追悼する

    アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)が、あの世に旅立った。4月6日、前立腺がんのため死去。92歳。また1人、レジェンド級のジャズマンがあの世に旅立ったことになる。ん〜、辛いなあ。ジャズを本格的に聴き始めた1970年代以降、50余年、ジャマルはリアルタイムでそのパフォーマンスを聴くことの出来るピアニストだった。同じ時代を生きたジャズマンが鬼籍に入るのを見るのは、やはり辛い。Ahmad ...

  • ペイトンのマイルスへの捧げ物

    1980年代半ば辺りから始まった「純ジャズ復古」のムーヴメント。ウィントン・マルサリスをリーダーとする「新伝承派」、ブルックリンを中心に、そのアンチテーゼなジャズを展開した「M-Base派」などが、新しいメンストリーム志向の純ジャズを展開した。そんな中、1990年代のジャズ・シーンに現れ出でたトランペッター、ニコラス・ペイトン。ニコラス・ペイトンは、ウィントン・マルサリス、ウォレス・ルーニーらと...

  • ブルーノートの音の「懐の深さ」

    旧ブルーノートのカタログには「ライオンの狂気」と呼ばれるアルバムがある。ジャズの原風景である、アフリカン・ネイティヴな「リズム&ビートの洪水」がメインの内容で、アフリカ音楽の原風景、ジャズというよりは、今で言う「ワールド・ミュージック」なアルバム群である。1554番・1555番の、Art Blakey『Orgy In Rhythm, Vol.1&2』(1957年3月録音)。その次に、ブル...

  • キット・ダウンズと再び出会う

    21世紀のECMレーベルに録音するミュージシャンは「多国籍」。以前は北欧、ドイツ、イタリアがメインだった様に記憶するが、21世紀に入ってからは、範囲を拡げて、イギリス、東欧、中近東、そして、ジャズの本家、米国出身の若手〜中堅ミュージシャンの録音を積極的に推し進める様になった。Kit Downes『Dreamlife of Debris』(写真左)。2018年11月、英ウェストヨークシャーのハダー...

  • ステファノ・バターリアを知る

    春の陽気には、ECMレーベルの音が良く似合う。欧州ジャズ独特の黄昏時の様な、クールな「寂寞感」。ECMの音にはその欧州ジャズ独特の「寂寞感」が、独特のエコーを纏って、しっかりと「ある」。特にマイナー調なフレーズでは、その「寂寞感」は増幅される。その増幅された「寂寞感」は、静的なスピリチュアル・ジャズとして、ECMの音に反映される。Stefano Battaglia Trio『In The Mor...

  • フレディ・ハバードのお蔵入り盤

    ブルーノート・レーベルの有名なアルバムのカタログに、1500番台、4000番台、4100番台、4200番台がある。ブルーノートは几帳面なレーベルで、それぞれの「番台」のカタログで空き番や飛び番が無い。それぞれの「番台」で、ちゃんと100枚、アルバムがアサインさている。しかし、理由が明確では無い、アルバムの内容の出来は良いのに、何故か「お蔵入り」になったアルバムがある。これが実に不思議な存在なのだ...

  • トランペッターのアヴィシャイ

    21世紀に入ってからずっとECMジャズの快進撃が続いている。一時、現代音楽や現代クラシックの融合に傾倒して、即興演奏がメインではあるが、モダン・ジャズとはちょっと距離ができはじめた時期もあった。が、21世紀に入ってから、米国出身の実績あるジャズマンや中近東や東欧のジャズマンをリーダーとして登用したり、以前より、純「欧州」にこだわらない音作りになって以降、逆に新しいジャズの要素が強く出るようになって...

  • エルヴィンの未発表音源です

    ここ2〜3年、ジャズの未発表音源について、対象となるジャズマンのバリエーションが広がって来た様に感じる。以前は、決まって「ビル・エヴァンス」か「ジョン・コルトレーン」。この2人のジャズ・ジャイアントの未発表音源は「絶対に売れる」らしい。よって、この2人の未発表音源ばかりが出回っていた様な気がする。しかし、最近は、なかなか興味深いジャズマンについての未発表音源のリリースが出てきていて、どの未発表音...

  • ファンキー&グルーヴィーな盤

    ブルーノートのお抱えギタリスト、グラント・グリーン。我が国ではあまり知られたギタリストでは無かった。通算で約30枚ものリーダー作をリリースした、ジャズ・ギタリストのメジャーな存在だと思うのだが、僕がジャズを本格的に聴き始めた1970年代後半から暫くは、グリーンの名前を聞いたことが無かった。グリーンの名前が我が国でも流布し始めたのは、RVGリマスターのブルーノート盤の復刻シリーズからだと思う。それ...

  • バリサク炸裂のフュージョン盤

    フュージョン・ジャズは、1970年代後半から1980年代前半までが流行期だったが、それ以降の時代でも、フュージョン・ジャズは切々と深化している。「時代の徒花」などという揶揄もあるフュージョンだが、優れた内容のアルバムも多くあって、僕は「フュージョン・ジャズ」という1つのジャズの演奏トレンドを肯定的に認めている。Ronnie Cuber & David Sanborn『Pin Point』...

  • 味のあるスコットのオルガン

    ブルーノート・レーベルは、総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンの卓越した本質を見抜く感性のもと、当時からオルガン・ジャズに長けていた。オルガンの醸し出すファンクネスとグルーヴが聴き手にしっかりと訴求する、ということを見抜き、1950年代、1500番台のジミー・スミスの重用から、オルガン・ジャズをしっかりと録音してきた。Stanley Turrentine『Never Let Me Go』(...

  • オルガン・ジャズの隠れ好盤です

    我が国のジャズ・シーンでは、オルガン・ジャズは評価が低い時代が続いた。精神性を追求したコルトレーンが絶対的な存在の時代、1960年代後半から、オルガン・ジャズは「俗っぽい」として低評価だった。ファンキーでダンサフルで脳天気なオルガン・ジャズは精神性と芸術性に大きく欠けるとする向きが多かった記憶がある。ということで、僕がジャズを本格的に聴き始めた1970年代後半の頃は、レコード屋にはオルガン・ジャ...

  • フュージョン最後期のバリサク盤

    1970年代後半から1980年代前半にかけて、フュージョン・ジャズが大流行。フュージョン・ジャズとは、基本的には、ジャズを基調にロックやラテン音楽、電子音楽、時にはクラシック音楽などを融合(フューズ)させた音楽のジャンル(Wikipediaより)。厳密には、1970年代前半、ロックやラテン音楽、電子音楽、時にはクラシック音楽などを融合(フューズ)させた8ビートベースのジャズは「クロスオーバー・ジ...

  • ウエストコースト・ジャズのタル

    ジャズ・ギターのスタイリストの1人、タル・ファーロウを聴いている。超絶技巧な高速弾き回し、巨大な手を一杯に広げて縦横無尽にフレーズを紡ぎ出す様を形容した「オクトパス・ハンド」によるダイナミックなフレーズの拡がり。ピッキングも力強く、音は硬質。しかし、出てくる音は歌心満点。とても聴き応えのある純ジャズ志向のギターである。『A Recital By Tal Farlow』(写真左)。1955年8月の...

  • タウナーのソロ・ギターの新盤

    マンフレート・アイヒャーが1969年に設立した「ECM(Edition of Contemporary Music)」。欧州ジャズの老舗レーベルであり、1970年代以降、21世紀に入って今日に至るまで、西洋クラシック音楽の伝統にしっかりと軸足を置いた「ECMの考える欧州ジャズ」を発信し続けている。アイヒャー自らの監修・判断による強烈な「美意識」を反映した、限りなく静謐で豊かなエコーを湛えた録音が...

  • ラヴァとピエラヌンツィのデュオ

    21世紀になって、本格的に聴き始めたのだが、イタリア・ジャズは隅に置けない。欧州ジャズの雰囲気をしっかりと受け継いだ、メインストリーム系の純ジャズがメイン。硬派で骨のあるストイックな純ジャズ志向の演奏が主流で、イタリア・ジャズの範疇でのエレ・ジャズやフリー・ジャズを僕は聴いたことが無い。Enrico Pieranunzi & Enrico Rava『Nausicaa』(写真左)。1993...

  • 2曲目以降のトリオ演奏が良い

    ウィントン・ケリーのディスコグラフィーを確認していて、あれっ、と思った。ケリーのリーダー作と言えば、リヴァーサイドとヴィージェイの2つのレーベルからのリリースと思い込んでいたら、なんと、あの大手のヴァーヴ・レコードからのリリースもあったんですね。ヴァーヴからのリーダー作は『Comin' in the Back Door』『It's All Right!』『Undiluted』『Smokin' a...

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