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松和のマスター
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2012/11/12

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  • ロイド「Trio of Trios」の第二弾

    3つのトリオによる3枚のアルバムからなる新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」の第一弾は『Trios: Chapel』(左をクリック)。2018年12月4日、テキサス州サンアントニオのコーツ・チャペルでのライヴ録音。良い意味であざとくもあるが、この10年間辺りの流行である「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」を志向した、現代のモダン・ジャズである。Charles Lloyd『Trios: O...

  • エレ・チックの未発表ライブ音源

    チックが亡くなって、1年と10ヶ月が過ぎようとしている。チックが亡くなったのって、遠い昔みたいに感じるのだが、チックが亡くなって、まだ2年経っていないんやね。と思っていたら、最近、サブスクサイトに、チックの未発表音源がちょくちょくリリースされているのに気がついた。なんで生前に正式盤としてリリースしなかったのか、と思う、内容の充実した音源ばかりで、さすがはチック、演奏の出来にバラツキが無かったんやな...

  • ジョーダン・トリオのお蔵入り盤

    冬を感じる頃になると、決まって聴きたくなるピアニストがいる。デューク・ジョーダン(Duke Jordan)。恐らく、ジョーダンの代表盤の1枚『Flight to Denmark』のジャケットのイメージがそうさせると思うんだが、確かに、ジョーダンのピアノって、秋の終わりから冬にかけて聴くと沁みる印象が強い。Duke Jordan Trio『Truth』(写真左)。1975年3月2日、コペンハーゲン...

  • タル・ファーロウのサード盤

    タル・ファーロウは、ブルーノートでの初リーダー作から、そのギターの個性は完成されていた。超絶技巧の限りを尽くした「弾きまくりバップ・ギター」。初リーダー盤から次作のセカンド盤は、歌心溢れるバラード・プレイも素晴らしかったが、とにかく、超絶技巧の弾きまくりギターが目立ちに目立っていた。Tal Farlow『The Artistry Of Tal Farlow』(写真左)。1954年11月15日、L...

  • タル・ファーロウのセカンド作

    純ジャズ系のギター盤を聴く上で、タル・ファーロウのアルバムは避けて通れない。と言って、何処から聴いたらよいか、ということになるが、タルのリーダー作の場合は、ビ・バップ時代の鍛錬が効いていて、1954年、ブルーノートに吹き込んだ初リーダー作にして、タルのギターの個性は完成していたので、初リーダー作から順に聴き進めて行くのが良いだろう。『The Tal Farlow Album』(写真左)。1954...

  • タル・ファーロウの初リーダー作

    僕のジャズ盤週集で、一番後回しになった楽器が「ギター」。もともと、アルバム蒐集はロックから入ったので、ロックギターの派手派手しいフレーズがお気に入りになっていて、純ジャズのギターは、コード弾きと一本弾きのシンプルというか、地味なものだったので、どうしても、純ジャズ系のギターの盤には触手が伸びなかったのが正直なところ。それでも、年齢を重ねて、ジャズを聴き始めて20年位経った頃、やっと純ジャズ系のギ...

  • Return to Foreverのラジオ音源

    Return to Forever(リターン・フォー・エヴァー・以下RTFと略)のブート音源はあまり見かけ無いのですが、今回、音源のサブスク・サイトにアップされてきた音源を見つけた。エレクトリック化したRTFの、ギターが、ビル・サマーズからアル・ディ・メオラに変わったばかり、『Where Have I Known You Before(邦題 : 銀河の輝映)』を録音したばかりの時期のライヴ音源であ...

  • エヴァンスの「多重録音」第3弾

    ビル・エヴァンスのワーナー時代、最晩年のリーダー作を再度、聴き直している訳だが、実は6枚しかない。1977年8月、ワーナーに移籍して録音を始めたら、なんと1980年9月15日には鬼籍に入ってしまったのだから、ワーナー時代は実質3年ほどしかない。リーダー作が少ないのは仕方が無い。Bill Evans『New Conversations』(写真)。1978年1月26~28日30日、2月13~16日録...

  • 『Affinity』はエヴァンス好盤

    ビル・エヴァンスのワーナー時代、最晩年のリーダー作を再度、聴き直している。というか、このワーナー時代は、僕がジャズを聴き始めて間もない頃で、ほぼリアルタイムでエヴァンスのリーダー作に触れている。エヴァンスのリーダー作の中でも、とりわけ特別な懐かしさを感じるのが、このワーナー時代。ワーナー時代は、レーベルとしては「Warner Bros.」「Elektra Musician」「Nonesuch」と...

  • ジャズ・ファンクなヘインズ盤

    ドラマーがリーダーのジャズ盤を聴き直している。最近、ロイ・ヘインズのリーダー作を何作か聴き直した訳だが、なかなかの内容の優秀盤が多い。その時代ごとのジャズの演奏志向、トレンドを捉え、メンバーもなかなか考えた人選で、コンテンポラリーな純ジャズを溌剌とやっている。ただし、何故か、ロイ・ヘインズは我が国では人気がイマイチ。ロイ・ヘインズのリーダー作については、『We Three』『Out of the...

  • ジャズ喫茶で流したい・254

    1950年代の米国のウエストコースト・ジャズのアルバムは一聴すれば直ぐに判る、独特の「音の傾向」を持っている。小粋に洒脱にアレンジされ、バンド・アンサンブルは小洒落ていて、クールで落ち着いている。どのウエストコースト盤も、そういう音の傾向を持っていて、少なくとも冒頭から1〜2曲聴けば、ウエストコースト盤か否かが判る。ビ・バップの様にそのテクニックを披露するジャズでもなければ、熱くブロウするジャム...

  • Weather Report (1982) 再び

    「コズミック&モーダル」と「アーシー、エスニック&ユートピア」を志向としたエレ・ジャズというのが、ウェザー・リポートの音世界だったと思う。ショーターは「コズミック、モーダル」を担当したが、バンド内での活動の縮小によって、「コズミック、モーダル」な音志向は後退、「アーシー、エスニック&ユートピア」の音志向はザヴィヌルが担当、ユートピア志向は「Birdland」を頂点に、急速に後退していった。『W...

  • 『Night Passage』を聴き直す

    今の耳で聴き直していて、ウェザー・リポート(Weather Report)というバンドの「根っこの音志向」って何だったんだろう、と思うことがある。アルバムによって、売上を度外視したアーティステックなジャズを追求する場合と、売上を目指して大衆的なジャズを追求する場合と両極端に「バンドの音の志向」が振れている様に感じるのだ。Weather Report『Night Passage』(写真左)。198...

  • ブルー・トレイン 65周年記念盤

    ネットのジャズ関連の記事を眺めていて、「歴史的発掘!永遠の名盤『ブルー・トレイン』65周年記念完全盤が登場!」というタイトルが目に飛び込んできた。またまた「歴史的発掘」か。幾度と無くこのフレーズは繰り返されてきた感がある。マスターテープは切れ切れになっている訳では無いので、「歴史的発掘」が幾度と繰り返されることは無いとは思うのだが(笑)。またか、とも思う。しかも「65周年」記念というところにも、...

  • チック流のエレ・マイルス

    Chick Corea『Is』は、1969年5月11–13日の録音。録音した時期は、チックがマイルス・バンドに参加していて、アグレッシヴでエモーショナルなローズをブイブイ弾き回していた頃。この盤は「チックの考えるエレ・マイルス」だと評価した訳だが、まだ、このセッションでの未収録曲があった。Chick Corea『Sundance』(写真)。1969年5月11–13日の録音。ちなみにパーソネルは、...

  • ランディの素晴らしいライヴ音源

    2022年11月5日のブログ「マイケルの素晴らしいライヴ音源」でご紹介した、弟マイケル・ブレッカーのライヴ音源と同一日、同じジャズフェスでの兄貴のランディ・ブレッカーのライブ音源がある。同一日なので、一日で、ブレッカー兄弟それぞれのバンドのライヴが聴けた訳か。ええなあ。Randy Brecker『Live at Fabrik Hamburg 1987』(写真)。1987年10月18日、The J...

  • 傑作ライヴ盤『8:30』を聴き直す

    このライヴ盤は売れた。内容的にも充実している。ウェザー・リポートのメンバーが、やっと、テナー・サックスのワンホーンに、キーボード+ベース+ドラムのリズム・セクションの4人について、最適のメンバーが顔を揃え、最適なメンバーで固定された記念すべきライヴ盤である。Weather Report『8:30』(写真)。1979年のリリース。ちなみにパーソネルは、Joe Zawinul (key), Wayn...

  • 今の耳で『Mr.Gone』を聴き直し

    Weather Report(ウェザー・リポート)というバンドについて、その本質となる音の志向はなんだったんだろう、と思うことがある。レコード会社の意向の翻弄されて、売らなければならないというプレッシャーの中では、なかなか、その本質となる音の志向を、バンドのメンバーが思うとおりに追求するのは、なかなか難しかったと思われる。Weather Report『Mr.Gone』(写真左)。1978年の作品...

  • マイケルの素晴らしいライヴ音源

    現代で活躍するジャズマンを見渡して見ると、ピアノ、トランペット、アルト・サックス、ベース、ドラムなどは、現代ジャズにおいて、演奏スタイルやトレンドをリードする「後を継ぐ者」がしっかりと存在している。が、テナー・サックスについては、ちょっと低調な感がある。そもそも、マイケル・ブレッカーが、2007年早々に57歳で急逝してしまって、21世紀に入って、ブランフォードが活動を徐々にスローダウンさせて、そ...

  • ソロライヴ「ボルドーのキース」

    2017年2月15日の米「カーネギーホール」でのコンサート以降、一切公演を行っていないキース・ジャレット。その後、2018年2月と5月、2度の脳卒中を起こし、左半身が麻痺。1年掛けてかなりリハビリしたものの、片手でしか演奏できず、キースいわく「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」。それから、3年が経過している。キースの状態はどうなんだろう。最近、キースはNPRからのインタヴューを...

  • スナーキー・パピーのライヴ盤

    Snarky Puppy(スナーキー・パピー)。は、ベーシストのマイケル・リーグ率いる米国のインスト集団。音の志向は「ジャズ、ロック、ワールド ミュージック、ファンク」の音要素を融合したもの。ファンクネスはライトで薄め、ワールド・ミュージックの要素も変化を付ける為の小道具的扱いで、基本は、8ビートに乗った、ピアノ&キーボード、時々エレギをフロント・メインとしたインスト。高速8ビートのスムース・ジャ...

  • 『Bitches Brew Live』は語る

    エレ・マイルスの名盤『Bitches Brew』を聴くと、エレ・マイルスの基本は「ジャズ」で、しっかりと「メインストリームなジャズ」であり、クロスオーバーでも無ければ、フュージョンでも無いことを確信する。この盤に表現されているのは、サイケでプログレなビートに乗った「即興演奏を旨とするエレクトリックな純ジャズ」である、と感じる。が、『Bitches Brew』はスタジオ録音であり、何度もリハーサル...

  • 1960年代の隠れた傑作盤です

    1960年代は「ジャズの多様化」の時代。ハードバップが成熟仕切って、大衆受けを狙った志向と、ジャズをアーティスティックに捉えて、より即興演奏の自由度を求める志向など、ハードバップを根源として、ジャズは様々な志向に発展していった時代。そんな中、それまでのスタンダードな編成から、マンネリズムを避けて、ちょっと変化を付けた編成で演奏する、などという工夫も見られた。Jimmy Raney, Zoot S...

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