chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
松和のマスター
フォロー
住所
船橋市
出身
茨木市
ブログ村参加

2012/11/12

arrow_drop_down
  • ジャズ喫茶で流したい・254

    ジャズの裾野は広い。一昨日、ご紹介した様な、最新のジャズ・エレクトロニカもあれば、ハードバップ時代の隠れ名盤もある。どちらも、聴いて楽しい「ジャズ」であり、どちらも、個人的嗜好においては好き嫌いはあるだろうが、客観的に見て、優劣を付けることの出来ない。歴史上、どちらも内容の優れた「ジャズ」である。Eddie "Lockjaw" Davis & Johnny Griffin『The Ten...

  • イエロージャケッツの最新作です

    思えば、このフュージョン・バンド、イエロー・ジャケッツとても息が長い。1977年、ラッセル・フェランテを中心に結成され、1981年のフュージョン・ブームの最盛期にメジャー・デビュー、昨年メジャー・デビュー40周年を迎えている。レコード会社も幾つか変わり、メンバーも、リーダーのラッセル・フェランテ以外は全て入れ替わっているが、このフュージョン・バンドの音志向は40年以上、大きな変化は無い。Yell...

  • Z世代のジャズデュオの出現!

    ジャズは常に「深化」している。新しい演奏スタイルや演奏トレンドが出ることはまず無い時代になったが、新しい他ジャンルの音楽との融合とか、新しいテクノロジーの採用とか、今までのジャズをよりバリエーション豊かに、多様化に拍車をかける様な、新しい響きが芳しいジャズが、今でも時折、出現する。そして、そういうジャズは、しっかりとジャズの「肝」である即興演奏を展開する。これがまた、今までに聴いたことの無い展開...

  • 80年代のモード・ジャズの創造

    ジャズ・ドラマーがリーダーのアルバムを色々聴き直しているのだが、今回はエルヴィン・ジョーンズに戻る。エルヴィンは1960年代、ジョン・コルトレーンの伝説のカルテットに在籍したこともあって、エルヴィン単独になっても「コルトレーン・ミュージックの継承者」とか、「コルトレーン・ジャズのスピリッツの伝承者」とか、特に我が国のジャズ評論家の方たちが、こぞって、そんな「レッテル」を張るので、エルヴィン独自の...

  • ウエストコースト・ジャズの頂点

    シェリー・マンは、米国ウエストコースト・ジャズの代表的ドラマーであったと同時に、ウエストコースト・サウンドの体現者でもあった。ドラマーとしても超一流だが、バンド・サウンドのプロデュース&コントロールについても優れた実績を残している。シェリー・マンのリーダー作を聴くと、米国ウェストコースト・ジャズの音が、たちどころに判る、と言っても良い。Shelly Manne and His Men『Vol.4...

  • ミッチェルの「お蔵入り」盤です

    ファンキーで流麗で明快なトランペッターのブルー・ミッチェル。彼って、ブルーノート・レーベル専属になって初めてのリーダー作が「お蔵入り」になった、気の毒なトランペッターでもある。その「お蔵入り」のジャケットも、ブルーノートのジャケットの平均レベルからすると、明らかに「イケてない」ジャケットで、とにかく気の毒の極みである。Blue Mitchell『Step Lightly』(写真)。1963年8月...

  • 聴いて楽しく、体が揺れる盤

    ブルーノート・レーベル時代のブルー・ミッチェルのリーダー作って、ファンキー・ジャズというよりは、その先、ジャズロックやソウル・ジャズを志向していたと思うのだ。聴いて楽しい、聴いて踊れるジャズ。そんなエンタテイメント志向のジャズを目指していたように思うし、それをしっかり実現していた。Blue Mitchell『Down with It!』(写真左)。1965年7月14日の録音。ちなみにパーソネルは...

  • ミッチェルの初ブルーノート盤

    ブルー・ミッチェルのリーダー作は、ポップでキャッチャーな、明るく乗りの良いファンキー・ジャズ〜ジャズ・ファンクがメイン。特に、ブルーノート・レーベルに残したリーダー作に、その良いところが余すこと無く記録されている。ファンキーで円やかで流麗なトランペッターの個性をしっかり着目し、録音に残しているところは、さすが、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンである。Blue Mitche...

  • ミッチェルの成熟ファンキー盤

    ジャズの世界では、歴史に名を残すイノベーターばかりで無く、歴史を変えたり、新しい演奏トレンドを生み出すことは無いが、その個性と演奏スタイルから、人気ジャズマンとして名を残しているジャズマンが沢山いる。トランペッターでは、僕は真っ先に「ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)」の名前が浮かぶ。彼は、ジャズにおいて、イノベーターでも無ければ、キーマンでも無い。ファンキーで円やかで流麗なトラン...

  • カナダのジャズ・バンドの異色盤

    The Cookers Quintetは、カナダ出身のジャズ・バンド。演奏の基本は「ハードバップ、もしくはファンキー・ジャズ」。21世紀に入ってからの演奏トレンド「ネオ・ハードバップ」とは異なる、どちらかと言えば、1950年代後半の古き良き時代の「ハードバップ」。そして、もう1つの演奏の基本が「モード・ジャズ」。これも、21世紀に入ってからの演奏トレンド「ネオ・モード」とは違う、1980年代後半...

  • アヴィシャイのピアノ・トリオ盤

    ベースやドラムは「リーダーの担当楽器」として前面に押し出すのが難しく、いきおい、ベーシストやドラマーがリーダーのアルバムは少ない。特にベーシストがリーダー作はかなり数が限られる。ジャズ・ベーシストのリーダー作は幾つかのケースに分かれるが、リーダーとして自分の音世界をプロデューサーの様に創造していくケースが一番多い。自らはその音世界の創造を支える側に回って、自らのベースはあまり前面に出ることは無い...

  • チックの考えるエレ・マイルス

    チック・コリアのリーダー作の振り返り。リーダー作の第3弾。前リーダー作『Now He Sings, Now He Sobs』で、録音当時、ピアノ・トリオの最先端を行くパフォーマンスを披露したチック・コリア。次作では、いきなり「フリー・ジャズ」に接近する。Chick Corea『Is』(写真左)。1969年5月11–13日の録音。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (ac-p, el-p...

  • 粋なオールド・スタイル・テナー

    スイング時代からビ・バップを経験すること無く、中間派を経由して、ハードバップ期に至るまでの期間、三大テナーマンとして君臨したのが、コールマン・ホーキンス、ベン・ウエブスター、レスター・ヤング。この3人は、ロリンズとコルトレーンが新しいスタイルのモダン・テナーを流行らせるまで、テナー・サックスの吹奏スタイルを代表する3人だった。今では「オールド・スタイル」と形容される、テナー・サックスの吹奏スタイ...

  • ロイド「Trio of Trios」の第一弾

     1960年代後半から1970年代前半にかけて、チャールス・ロイドは売れた。ロイドのテナーは「こじんまりしたコルトレーン」、言い換えれば「期待を裏切らない、予想を外さないコルトレーン」。アブストラクトにも振る舞うんだが、徹底的に、ということは無く「安全運転のコルトレーン」。どうにもコルトレーンのコピーのイメージがつきまとう。当時のジャズ者の方々は、ロイドに「判り易いコルトレーン」を求めていた様...

  • ピエラヌンツィのクインテット盤

    最近、やたら、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)のリーダー作が目に付く。コロナ禍にも負けず、ピエラヌンツィの活動は充実しているのだろう。加えて、ピエラヌンツィは現代ジャズ・ピアノ、特に欧州ジャズ、伊ジャズにおけるピアニストの第一人者の1人として、その実力がジャズ界で認められているからだろう、と思っている。Enrico Pieranunzi Quintet『The Ex...

  • ズートをリラックスして堪能

    ズート・シムスは我が国では、あまり人気の無いテナーマンだった。レコード会社にとって、コマーシャルなところが少なくて、売れない、と踏まれたのだろう。でも、ズートの名盤を聴いたジャズ者の多くが、ズートのテナーのファンになる。歌心溢れ、スインギーで小粋。そんなズートのテナーって、東海岸ジャズ志向でも無く、西海岸ジャズ志向でも無い独特なテナーで、扱いに困るところがあるんだろうなあ。でも、良いものは良い。...

  • 米国西海岸ジャズのお手本

    米国西海岸ジャズを代表するドラマーと言えば、シェリー・マン(Shelly Manne)。というか、シェリー・マンしか浮かばないほど、シェリー・マンのドラマーとしての存在は突出している。Shelly Manne and His Men『Vol.1 : The West Coast Sound』(写真左)。1953年4月, 7月, 9月の3つのセッションの寄せ集め。シェリー・マンの2枚目のリーダー作...

  • ジャズ喫茶で流したい・253

    ズート・シムス(Zoot Sims)は、玄人好みのサックス奏者である。というのも、コマーシャルなところ、キャッチャーなところが無いので、内容の良いリーダー作についても、ジャズ盤紹介本やジャズ雑誌にその名が上がることが少ない。恐らく、日本のレコード会社のプロモーションの乗りそびれたのだと思われる。確かに、ハードバップ期から第一線で活躍しているが、ハードバップ以降、ジャズの多様化の時代にも、ズートは...

  • ブロンバーグのベース・ソロ盤

    ベーシストがリーダーのアルバムには、テクニックを重視した、その特徴的な演奏テクニックを全面に押し出した内容のものも多くあるのだが、ベース・ソロだけのアルバムは殆ど無い。その理由として、ベースの場合、速いフレーズのソロを取りにくいこと、そして、リズム&ビートを醸し出すのが、基本的に難しいこと、その2点が上げられるだろう。Brian Bromberg『Hands』(写真)。2008年7月録音。ちな...

  • Roland Hanna Trio『Glove』

    ローランド・ハナ(Roland Hanna)のピアノは、端正でタッチが堅実、そして、典雅なフレーズ、典雅なアドリブが個性のピアニストである。リーダー作は常に平均点以上の出来をキープし、破綻が無い。逆に、個性的な手癖や弾き回しがある訳では無い。いわゆる「総合力で勝負するタイプ」のジャズ・ピアニストの1人。ハナは米国デトロイト出身。1932年生まれ、2002年11月に70歳で鬼籍に入っている。ハード...

  • シェリー・マンの初リーダー作

    最近、ドラマーがリーダーのアルバムを聴き直している。特に、エルヴィン・ジョーンズ、ロイ・ヘインズを中心に聴き直していて、今の耳で聴くと、以前、若かりし頃に聴いた印象とは異なる音、もしくは、若かりし頃には気が付かなかった音が聴けて面白い。そんな中、まだ、有名なジャズ・ドラマーを忘れているぞ、と思って、ライブラリーを見渡したら、米国ウエストコースト・ジャズのレジェンド・ドラマーであるシェリー・マンの...

  • Miles Davis『Rubberband』

    最近、マイルス・デイヴィスの発掘ライヴ盤が幾枚かリリースされている。しかし、マイルスの未発表音源って、まだまだあるんやな、と感心する。ピアノでは、ビル・エヴァンスの未発表音源が未だにチョロチョロと出るんだが、マイルスも負けずにチョロチョロ出てくる。これは当然「需要」があるからで、確かに、ビルにせよ、マイルスにせよ、発掘音源が出れば「ゲット」である(笑)。Miles Davis『Rubberba...

  • マックス・ローチの隠れ名盤

    マックス・ローチと言えば、主にビ・バップ時代からハードバップ時代に、活躍したレジェンド級のジャズ・ドラマー。典型的なバップ・ドラミングで、テクニックもずば抜けて優秀なのだが、ハードバップ後期、ジャズの多様化の時代において、モード・ジャズやフリー・ジャズなど、従来とは異なる、新しいスタイルが登場したが、ローチは一貫してバップ・ドラミングを貫いている。『Max Roach + 4』(写真)。195...

  • ハンクのリーダー作の第3弾。

    ハンク・ジョーンズのデビュー盤から10枚ほどを久々に聴き直している。昨日は初リーダー作について語った訳だが、初リーダー作にして「典雅でブルージーで、そこはかとなくファンクネス漂い、タッチが明快で流麗」なピアノの個性を手に入れていたことが良く判る初リーダー作だった。『Hank Jones Quartet & Quintet』(写真左)。1955年11月1日の録音。サヴォイ・レーベルからのリ...

  • ハンクの初リーダー作である。

    Twitterで、Hank Jones(ハンク・ジョーンズ)の優秀盤について呟いていて、ハンク・ジョーンズのデビューの頃って、どんなんだったんだっけ、確か、デビューは1947年だから、ビ・バップなピアノだったかなあ、と思いながら、デビュー盤から10枚ほどを久々に聴き直している。さすがに、デビュー盤から2〜3枚のリーダー作を聴くと、ハンク・ジョーンズのピアノの個性が明確に判る。ジャズマンとしてのデ...

  • ロベンとエヴァンスのコラボ

    9月は僕の好きなジャズマンの新盤が結構出たみたいで、聴き通すのにとても忙しい毎日である。特に今年は夏が蒸し暑くて、ジャズを聴くのに辛い気候だったのだが、有り難いことに、僕の好きなジャズマンの新譜はほとんど無かった。が、ちょっと涼しくなってきて、一気にドッと出た感じで、嬉しいやら忙しいやら(笑)。Robben Ford & Bill Evans『Common Ground』(写真左)。20...

  • ジャズ喫茶で流したい・252

    ジャズは、大衆音楽の側面と芸術音楽の側面、2つの側面を持つ。ポップス同様、大衆向けの音楽として、キャッチャーで判り易い、耳当たりの良い演奏と、しっかりとした音楽理論の下、確かなテクニックと理論的な演奏手法を基に、芸術性を前面に押し出した演奏、2つの側面を持つ、ユニークな音楽ジャンルである。John Lewis『Private Concert』(写真左)。1990年9月10〜12日、NYでの録音。...

  • 今の耳に『Heavy Weather』

    さて、Weather Report(以下、WRと略す)のアルバムを今の耳で聴き直すシリーズ。いよいよ佳境である。前作『Black Market』で、エレベのイノベーター、ジャコ・パストリアスを発見し、正式メンバーとした。そして次作。あのWRの大ヒットしたアルバムの登場である。Weather Report『Heavy Weather』(写真)。1977年の作品。ちなみにパーソネルは、Joe Zaw...

  • 硬派で正統派なオルガニスト

    現代の現代ジャズ・オルガニストの代表的存在の1人、Joey Defrancesco(ジョーイ・デフランセスコ)が、今年の8月25日に急逝して以来、ちょくちょく、彼のリーダー作を聴き直している。生涯、リーダー作は約40枚。確か、デフランセスコは51歳で亡くなっている。17歳でリーダー作を録音してるので、34年間の活動期間でリーダー作が40枚。1年に1枚のペースでリーダー作をリリースしていたことにな...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、松和のマスターさんをフォローしませんか?

ハンドル名
松和のマスターさん
ブログタイトル
ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ
フォロー
ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用