自己との決闘 アリアードナ・グロモア著 草柳種雄訳 世界SF全集24 早川書房
「神様はつらい」を読むために図書館で借りた「世界SF全集24」収録3編のうち最後に読んだ1編です。本作の著者アチアードナ・グロモアも日本ではほぼ無名の方のようです。当時の早川書房よく発掘しましたねぇ、余程ロシアSFに強い人がいたんでしょうかねぇ。グロモアは女性SF作家、1916年生まれ第二次大戦中はゲシュタポに占領されたキエフで地下活動に参加、ゲシュタポに捕えられ死の収容所へ送られる途中で脱走という激しい経験の持ち主。評論家としても活動、キエフでの地下活動をテーマにした作品などを発表していて、SFは本作は1963年の作品で著者としての三作目のSFとのこと。(解説より)なお翻訳の出来は(私感ですが..)「クムビ」>「自己との決闘」>「神様はつらい」というところです。ただ作品としての評価(これまた私感)「神様はつら...自己との決闘アリアードナ・グロモア著草柳種雄訳世界SF全集24早川書房
クムビ ゲンナージー・ゴール著 飯田規和訳 世界SF全集24 早川書房
「神様はつらい」を読むのために借りた「世界SF全集24」でしたが、せっかく借りたので収録作、他2篇も読んでおこうということで読みました。1963年刊行の作品、著者のゲンナージー・ゴールは日本ではほぼ無名(多分)ですが、1907年生まれということですから本作書いた段階で55歳とベテラン作家。戦前から非SF作品を発表していたようです。第二次大戦中は有名なレニングラード攻防戦に義勇軍として参加。戦後に科学者たちが主人公として登場する作品を書き出し関心がSFに向かったとのこと。(解説より)私と同じく「神様はつらい」目当てでこの本を借りた人のネット上の感想見るとこの「クムビ」の評判が高かったです。訳者の飯田規和氏は旧訳版の「ソラリス」を訳した方で訳は収録3作中一番の出来と思いましたし、それなりにうまくまとまっている作品と...クムビゲンナージー・ゴール著飯田規和訳世界SF全集24早川書房
神様はつらい ストルガッキー兄弟 著 太田多耕訳 世界SF全集-24 早川書房
再びSFに戻り、読書の対象としている'12年ローカス誌オールタイムベスト長編、58位の作品です、1964年刊行。本作この早川書房刊の「世界SF全集24」に載っていることはわかっていたのですが...。1970年刊行かつ他の刊より品薄なのか古本も高価(amazonで確認したら9000円台)と入手するのに躊躇する価格。ということで今回は図書館のお世話になりました。閉架ではありましたが地元の図書館にあったので借りるのは容易でした。割と所有にこだわる方なのですが、コレクターではないので入手困難本は図書館でいいかなぁと今回改めて思いました。眉村卓の司政官シリーズの集大成となる長編「引き潮のとき」1-4巻などもamazonで各巻5000-9000円とかなりの値段....。アシモフ自伝全四冊なども同様、この辺は地元の図書館にあ...神様はつらいストルガッキー兄弟著太田多耕訳世界SF全集-24早川書房
SFが続いたので目先を変えたくミステリーです。といってもシックな作品ではないですが...。浮世絵三部作(「写楽殺人事件」「北斎殺人事件」「広重殺人事件」)読んだあたりで気になってブックオフで108円棚で見かけて下巻を買ってからしばらくして上巻を買って揃えました。現在は他の多くの高橋克彦作品と同様に紙版は絶版となっており、kinndle版だけとなっているようです、2002年刊行。本来は美術史シリーズ三部作となる予定だったようで、次作となる予定の「ダ・ヴィンチ殺人事件」は2003年3月から講談社の雑誌IN★POCKETで連載されていたようですが…(解説に書いてあった)色々探して見ても現在完成した形で刊行はされていないようです。高橋克彦、その頃から作品数激減している感じですが???です。ということで浮世絵三部作の流れ...ゴッホ殺人事件高橋克彦著講談社文庫
本ブログで何回か書いていますがアシモフの邦訳されたSF作品は全部読もうと思っています。一応アシモフ単著の長編は「永遠の終わり」でコンプリートのつもりです。短編の方は短編集収録作品は「コンプリート・ロボット」収録の未読分を読んで完読したつもりです。未収録で邦訳のある作品のうち「S-Fマガジン」掲載の作品は読了したのでまとめて紹介です。他にも数点ありそうなのは認識していますが...まぁここまでやれば、「アシモフ作品」だけならまぁまぁマニアかと...。該当の「S-Fマガジン」はあれやこれやで入手しました。入手経緯ですが、1970年1月号:覆面座談会事件の流れで購入済(アマゾンで古本)でした。1982年2月号アマゾンやら色々探しましたがどうにもみつからずヤフオクで1年分12冊を2000円で購入、「引き潮のとき」の連載な...アシモフ短編集未収録SF短編-SFマガジン
最後にして最初の人類 オラフ・ステープルドン著 浜口稔訳 国書刊行会
「大地は永遠に」に続き、'12年ローカス誌オールタイムベスト71位の本書を手に取りました。また本作は'06年SFマガジン海外長編45位にもなっております、1930年刊。ほぼ日本では忘れられていたステーブルドンの処女作である本書を国書刊行会が2004年に刊行したものです。当時話題になったのか2006年のSFマガジンの海外長編ベストではランクインしていますね。現在絶版のためこれまたアマゾンで古本を入手しました。ステーブルドンは英国の人。1886年生まれ、日本では明治19年、本書は1930年(昭和5年)刊行、著者44歳にしての処女作となります。それまでは第一次世界大戦へ救急部隊員として従軍、その後大学で哲学の博士号を取得、哲学・英文学・心理学の講師などをしていたようです。SFの父であるH.G.ウェルズが1866年生ま...最後にして最初の人類オラフ・ステープルドン著浜口稔訳国書刊行会
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