■■ はじめに・・・ ■■ *当ブログは2人組で運営しております。*内容は男性同士の恋愛等をメインに取り扱った一次創作です。 BLなどのご理解を頂けていない方、嫌悪感を抱かれる方は回れ右でお願い致します。 ま
オリジナルBL小説です。主に高校生の恋愛(R-18)。管理人は2人で文と絵、基本ハピエン。毎日更新
CP傾向はドS×ネガティブ天然・後輩×先輩・弟×兄中心に展開です。 どんな形であれ受け溺愛。 S/鬼畜/わんこ/ツンデレ/ネガティブ/天然/不憫/小悪魔/クール/男前/など
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四度目の出会いも街中だった。「君は神の子だというのに、護衛もつけず一人で歩いていいの?」 勇気を出してフォルアが声をかけると、少女は少しだけいたずらっ子のような笑みを浮かべた。「ご褒美なの」「ご褒美?」「ええ」 頷くと少女はフォルアを共犯
◆水晶の涙◆ ── とある王国 神の子が禁忌を犯し、居なくなってから長い年月が過ぎ去った……。 辺境の村で少年2人は、いつも通り平穏に暮らしていたはずだった。 *赤&ra
モーティルは神殿のある町だったからか、神殿のある島そのものだったからか、どの国よりも信仰にあつかった。そしてその恩恵か偶然か、住民は強い魔力を持つ者が多かった。 そこで生まれたフォルアも、親に連れられて祈りに行くことはたびたびあった。だが
アルスとしては、あまりややこしい話だと頭に入ってこないため、いつもなら大抵ファインに任せていた。申し訳ないとは多少思うものの、難しい案件に対してだと頭がうまく働かないアルスが下手に対応するより絶対いいに決まっているため、そこは遠慮したこと
今回は食糧庫を空にする勢いまではいかなかったものの、皆存分に食べて飲んだ。ファイン的にはそこまで大した仕事をしたわけでもないのに過分な報酬だと思う。 思うだけで遠慮はしねえけどな。 今までルートの元で働いたり旅を続けてきたりと社会経験を積
「アキシンナイトって石がどんな石かわからなかったけど、その後何とか調べたよ。……美しい褐色の石だった」「あなたの耳につけている石、やっぱりアキシンナイトだったんだな」 給仕としてナージフに接した時にファインが思っ
「私がそんなこと、言ったりしたりすると思うかい?」 ファインが何か言いかけるとナージフは苦笑しながらそっと頭を振っている。「まあ……確かにあなたはいい人だし頭もよさそうだし……」「はは
ナージフはその笑顔を「なるほど?」と怪訝に思っていたアルスにも向けてくる。「誘ってくれてありがとう、アルス。嬉しいけど遠慮しておくよ」「そ、そっか」 断られてホッとしている自分がいる。ファインはああ言ってくれたが、やはり自分は性格悪いので
数日滞在し、その間フォルアは一日何度か例の曲を弾き歌っていた。それが人づてで広まったのか、店はわりと盛況している。「あなた方は私の神様だ」 オーナーは心底嬉しそうにしていたし、宿泊や飲食がただどころか、報酬も上乗せしてくれていた。そろそろ
今のファインとしては、どう考えても自分の都合いいように考えてしまう気もする。 だってそうだろ。家族みたいであって、オレとアルスは実際本物の家族じゃねぇし……もしかしたらオレだってアルスとカースが急にやたら親密に
アルスと反対側で眠っているカースを気にしながら、ファインは背を向けていたアルスへそっと向き直った。くっつかれていたので寝返りを打ちにくいかと思ったが、ファインが動くとアルスは素直に腕を緩めてくる。 ……目は覚め
ファインがカースと言い合っていたら「もういいよ。とりあえず寝よう」とアルスがため息つきながら遮ってきた。「お、おぅ」 呆れられたのだろう。そういえばカースにアルスへの気持ちがばれてから、というかとっくにばれていたことを知ってから、ファイン
「演奏したがってた、ってよりはさ。ほら、フォルアって真実とやらを伝えるために吟遊詩人をしてるみたいなこと、セルゲイさんも言ってただろ」 ファインの言葉でアルスも思い出した。しばらく滞在させてもらっていた辺境伯セルゲイがモーティル教の話と共に
捕まった者たちをアルスもこっそり見せてもらったが、二人はファインやカースが言っていたようにその辺に溶け込みそうな目立たないおとなしそうな外見をしていた。こんな外見の人が人身売買のため誘拐を目論見、実行しているなど、実際捕まっていても信じら
「ぶは」 ファインの説明を聞いてカースはおかしげに笑っている。「そりゃアルスが疑うのも無理ないね」「いや、何でだよ。オレにその気ねぇっつーの」「でも、何でファインってそういう人から興味もたれやすんだろ」 ファインにその気がないというのなら何
いい話が聞けたのもあり、ナージフが帰る時も店の入口までファインは見送った。「オレはもう多分あなたにつくことはないと思うけど、会えてよかったよ」 見送る時には声も戻っていたのもあり、ファインは敬語も取り払ってナージフに笑いかける。「&hel
「変な客? 最近よく来ていたごろつきのことですかね」 客の言葉にファインは首を傾げ聞いた。「最近来ていたとかは初めて来店しただけにわからないけど……姿は見えてないんだ。ほら、半個室のようなものだろう、ここって」「
本当なら裏方の仕事はファインがしていた。そして仕事しつつ聞き込みなどをするつもりだった。 だが実際は接客する羽目になり、裏方はアルスとフォルアだ。そちらからの情報は申し訳ないがあまり期待しないほうがいいだろうとファインは早々に諦めた。 ど
実際店の手伝いをすることになり、アルスはファインが何故不満そうだったのか理解した。「ファインって俺からしたらそれなりに綺麗でかわいい顔してると思ったんだけどな」 カースがおかしそうに笑っている。「……うるせぇ。
*R-18指定あり注意 今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。 18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。
「戯れじゃないよ。本気なのに。どうやったらわかってもらえるのかなぁ」「……う、疑うわけでは……。しかし、ベルフェゴール様ともあろうお方が、俺になど、戯れか気の迷いか両方か……」「自己評価低くない……っ?」 確かにベルフェゴールは魔王であり、
場所を変えて話したいと伝えると、バフォメットは一瞬怪訝そうな表情になったものの快く頷いてくれた。 誘ってるようだなどと思わなかったが、ベルフェゴールとしては一見「お前ごときがこの俺を? おととい来な」くらい言いそうな見た目でもあるなとは思
話をと言われ、バフォメットは戸惑いながらベルフェゴールを見た。何かしでかしてしまったのだろうかと気になり「何か失礼をしてしまいましたか?」と正直に聞く。 元々どちらかといえば口下手なほうだ。しかし黙っていると勘違いされることも少なくないた
そのパーティーでもベルフェゴールは居心地よさそうな場所を見つけ、うつらうつらしてやろうと目論んでおり、アスモデウスが離れた隙に辺りを見渡しながら自分の居場所を探す。 基本引きこもりがちではあるが、寝ていたいだけで人見知りするわけでも根暗で
大罪悪魔の一人であるベルフェゴールは「怠惰」を担うにふさわしいほど、普段からひたすら眠い。 頭には本来とても大きな角が生えているが、眠るのにも邪魔なためわざわざしまっている。翼は基本しまうのがマナーというか常識でさえある悪魔でも、大抵の者
頷いたあと、気づけば結弦はあっという間に拓の家に連れ込まれていた。驚きの速さだったように思う。頷いた自分がどうにも居たたまれないというか恥ずかしくて少々上の空気味だったが、ほぼ抱えられるように移動したのではないだろうか。いや、少なくとも外
とはいえ大した怪我ではない。手のひらを少し擦っていたようで小さな擦り傷があるくらいだ。「怪我ってほどじゃないし」「ばっ、おま、俺に食いすぎとか言うならな、お前も配慮くらいしろよ」「は?」「前に言っただろが。つか前も手のひら怪我したんだよな
「……ああ、ごめんね。大丈夫。俺は何ともないよ」 相手はすぐ笑顔になりながら立ち上がる。そしてあちこち曲げてみせたりしながら「ほらね。君も立ってみて」とむしろ向こうが手を伸ばしてきた。思わずその手を取って立ち上が
突然給仕の女性を見て青ざめだしたエルヴィンにいち早く気づいたニルスは、無言のまま自分もその女性へそっと目を向けた。 ……ヒュープナー嬢? あの頃のようなきらびやかなドレスでなく質素なドレスにエプロン姿であり、あ
いきなり町へと言ってきたデニスを怪訝に思いながらも、一介の騎士としては「今恋人と大事な話をしようとしてたとこなんでパスで」など言えるはずもない。 エルヴィンは仕方なくニルスの腕を持つ手を離した。 俺をすごく好いてくれていて、もっと触れたく
リックやデニスが仕事をしている間、ニルスやジェムはそれが雑談だろうが商談だろうが当然のように側についている。だがエルヴィンとフリッツは王子付きの護衛騎士としてこの旅について来ているものの、城内というのもあり部屋までは入ってこない。一応部屋
そもそもケーキとして味わえないなら接点さえ持たないってどうよ。 憤りさえ感じたが、元々接点などほぼなかっただけにイラつくのは何だか違う気がする。とはいえ結弦もイラつこうとしてイラついている訳ではない。 でも、さ。理由はどうあれ、ケーキだと
そもそも何故自分がそこまでムキにならなければならないのかと、一晩眠った後で結弦は気づいた。 何故、拓のため心身を微妙に削ってまで食わせてやらなければならないのかわからないが「俺はお前の何」と聞く必要などなかった気がする。実際、拓からは当た
そろそろ断ってもいいのではと結弦はいい加減思っている。味がわからないことに対しては同情しかないが、だからといって何故自分がここまで身を削る思いで協力してやらなければいけないのか。 元々友だちでもないんだぞ。今だって俺ら、いったいどんな関係
朝、エルヴィンと一旦別れて部屋へ戻り、水を飲もうが何をしようが我慢ならずにニルスがひたすら柱に頭を打ちつけていると「二日酔いで頭痛するにしても、そんな対処ある?」と呆れた声が聞こえてきた。「あとニルスの力なら柱が壊れちゃうでしょ」「&he
そんなわけないでしょうと、パンをようやく飲み込んだ後にエルヴィンが言い放つと、リックは大いに不満そうだ。「何です?」「え、だって二人きりでしかもニルス、酔ってるんだよ? なのに何もないとか、そんなことある?」「ありますよ。酔ってる相手に何
朝食の席で顔を合わせたリックがにこやかに「あれ? エルヴィンってば寝不足?」などと聞いてくる。朝の柔らかな心地いい日差しにぴったりな爽やかな笑顔に対し、エルヴィンはじっとりとした顔を向けた。「あん……あなた、ニ
「なあ……、別に……そこまで頻繁に、食わなくても、よくないか?」 最近ますますアルバイト終わりに拓の家へ連れ込まれ味わわれている気がしている。今日も拉致されるかのごとくアルバイトを終え
拓と会うのはアルバイトの時だけだ。他で会うことは今までなかったし、多分これからもない。 だが拓がフォークだと知り、ついでに自分がケーキだと自覚してからはアルバイトの後に拓の家へ行くことが増えた。 俺はできれば行きたくないけどな&helli