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太平洋の真ん中で https://blog.goo.ne.jp/sirochan2011

2011年にハワイに移住。英語漬けの中で、何事も笑ってしまおうと開き直ってのほほん生きてます。

海外生活ブログ / 海外移住

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2012/01/13

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  • 手のひらから出るエネルギー

    20年ほど前に、レイキのアチューンメントを受けた。当時、離婚して、新しい交際相手ともうまくいかなくなって、どんよりとしていた時期。どうやって探し当てたか忘れたが、沼津市に住むKさんというスピリチュアリストの女性のところに行くようになった。そこでレイキというものを知り、アチューンメントを受け、成り行きで他の人にアチューンメントをできる資格までとった。確か当時で10万円ぐらいしたと思う。そこまでする必要があったかどうか、と後になって思うのだけれど、その時は暗闇を手探りで歩いているような気持ちでいたから、何でもいいからすがりつきたかったのだろう。どうにかして幸せになりたいと思いつつ何か月か通ううちに、私はだんだん諦めの境地に入っていった。もうなにもしないで流されるだけ流されて、辿り着いたところがきっと私の幸せ、...手のひらから出るエネルギー

  • エンジンがかからないワケ

    一昨年の12月に日本に帰省して以来、旅行には行っていない。日本には私だけが行ったから、夫はワシントンDCとインディアナ州に行ったのが最後で、数年は旅行知らず。まあ、夫は「また」転職したりもしたから、休みが取れにくかったのはある。今年はどこかに行こう、と何か月も前から話題になっており、シアトルからカナダに車でロードトリップしよう、という具体的なテーマまで決まっていて、それでいて、フライトを予約しようとかいうムードにまったくならない。週末の時間があるときに、フライト取ってみるか、と義務的に思うのだけれど、なんだか腰が上がらない。それは夫も同じらしく、また今度、といってそのままになる。私達のロードトリップは、ホテルなどは予約しないで行き当たりばったりだから、直前でもフライトとレンタカーさえ取れたら行けるにしても...エンジンがかからないワケ

  • ハワイの桜

    姉や友人が桜の写真を送ってくれた。最後に日本で桜を見たのは、2018年。サプライズで父の誕生日に帰省して、レンタカーを借りて伊豆の早咲きの桜を見に行った。両親とも自分で歩くことはできたけれど、念のために車椅子を借りて車に積んでいった。「こりゃぁ楽だなあ!」父は車椅子の上ではしゃいでいた。また行こうね、と言ったけれど、翌年の年末に父は亡くなった。日本人と桜。いつだったか、義両親と食事をしていたときに「なぜ日本人は桜が好きか」という話題になった。その時私が、「桜はきれいなうちに散るでしょう。日本人は引き際を潔しということを大事にしているからじゃないかな」と言ったら、シュートメが「そりゃあ日本人じゃなくてもそうよぅー」と言って笑った。確かにそうかもしれない。じゃあ、どうして日本人は桜の木の下でだけお花見をするの...ハワイの桜

  • 腑に落ちた

    日本に住んでいる親友とはローカルテレビ局時代からのつきあいで、かれこれ40年来の友である。彼女はスピリチュアル関連の起業をしていて、固定の社員はいないものの、なかなか頑張っている。彼女には弟が一人おり、そのオヨメさんというのがかなりアクの強い人で、昔はさんざん愚痴を聞かされてきた。近くに住んでいるわけでもないのだから、つきあわなければいいように思うけれど、弟さんは花屋を経営していて、当時花の仕事をしていた友人は、花を仕入れるのにどうしても弟夫婦とかかわらなければならない。弟の二人の娘も、母親のコピーのような性格で、子供がいない友人は、本来なら自分の子供のように可愛いはずの姪たちにうんざりしてしまう。私がハワイに来てからは、友人とも以前のようには密に連絡を取り合うこともなく月日が過ぎた。数年前に帰省したとき...腑に落ちた

  • 分岐点

    このブログの親元がなくなるらしい。他の親元に引っ越しするには、全データをまとめなくてはならない。過去のデータが欲しければ、だけど。日本にいた頃のブログは、全部消してしまった。そのブログを通して友達になった人たちもいたし(現在でも大事な友人である)いろんなことがあったから、ちょっと悩んだのだけれど、残しておいても仕方がないし、潔く捨てた。このブログは13年という、期間でいえば前のブログの何倍もの長さ。その時間と、毎日拙い記事を見にきてくださっている50から100人ほどの人達のことを思うと、消してしまうのはためらわれるのだが、これは一種の転機で、次に行け、ということではないかと思うのも確か。4000日あまりの膨大な量の記事も、言ってみればただの過去。変にこだわらず、断捨離してしまえばいいのかも。前のブログのよ...分岐点

  • どこからきたの

    wholefoodsでシラントロ(パクチー)を買った。私も夫もこれが好きで、毎日のランチのサラダには欠かせない。家に帰ってきたら、買った葉物を全部洗ってしまう。シラントロは、束ねてあるのをバラバラにして、軽くすすいだら水気を切り、ペーパータオルでふんわり包んで野菜保存袋に入れて冷蔵庫に入れておくと1週間はもつ。その日、シラントロを洗おうとしていた夫が「見て見て!レディバグ!」と言って見せてくれたのが、これ。「どこからきたの?」メキシコ?カリフォルニア?庭に放そうという私に、夫が、もう少しここにいてほしいからといって、窓辺の多肉植物の上にそっと置いた。てんとう虫はしばらく多肉植物を探検していたが、そのあと出かけて、戻ってきたらいなくなっていた。あちらこちら探したけれど、どこにもいない。庭に放しても、鳥に食べ...どこからきたの

  • いろいろ不安なバス停

    土曜日の早朝、うちの隣村にできたカフェに行った。こんな田舎に、こんなおしゃれで美味しいものを出すカフェができて嬉しい。だから、なくならないように時々通っている。海を眺めながらコーヒーを飲んでいたら、バス停があるのに気付いた。何度かここに来ているけど、バス停なんてあったっけ?こりゃ、気づかないかもなあ。ほんとにバスが来るのか不安になるような。強風が吹いたら海にドボンだ。頼りなさげな椅子ひとつ。海端だから、金属の椅子の足は錆びてるだろうし。しかも、夜になったら真っ暗闇だってば。ハワイのバス停は、都会ではまあまあちゃんとバス停らしくなっているけど、田舎に行くとほんとにそっけない。そこがバス停がどうかわからないようなのが殆どだけど、ここはいろんな意味で不安なバス停であった。いろいろ不安なバス停

  • からきし算数

    算数が苦手である。数学じゃなくて、算数。数学などもってのほか。計算問題も図形問題も苦手で、応用問題などもう問いを読んだだけで頭の中がグルグルしてくる。100mを太郎君は11.5秒、花子さんは13秒で走ります。太郎君が花子さんの15m後ろから同時に同じ方向に走るとき、太郎君は花子さんに何秒後に追いつきますか。(答え約14.85秒後)小学生の算数だが、考えているうちに頭がこんがらがり、「なんでわざわざ15m後ろから走るんだよ!太郎!!」と太郎を責めたくなる。算数は左脳を使うといわれる。そこそこ生きてきて、私は自分がおもに感覚だけで生きていることがわかっている。ものごとを順序だてて考えたり、緻密に計画したり、コツコツ積み重ねることが苦手で、なんとなーく雰囲気でもってすべてをやり過ごしてきた。私の左脳はほんの少し...からきし算数

  • うちの常備薬

    どこの家庭でも、その時々で食べ物のルーティンが変化していくのではないだろうか。我が家の場合、この1年ほどは常に「常備菜」が食卓にある。レギュラーの面々は、・ビーツ・きんぴらごぼう・レンコンの塩糀きんぴら・良さそうなハマチがあったときだけ、その煮つけ・カットしたパイナップルといったところ。毎週土曜日に1週間分の食料の大半を買い、その日のうちに常備菜を用意し、金曜日までに食べきる。なかでもメインはビーツで、オーガニックの赤いのとオレンジのを取り混ぜて買い、洗ってカットして耐熱キャセロールに入れ、オリーブオイルをまわしかけてホイルで蓋してオーブンに入れるだけ。425℉(220℃ぐらい)で60分。オレンジゼストやバルサミコ酢で味付けをしたこともあったけれど、何の調味料も使わないほうが美味しい。日本ではビーツを料理...うちの常備薬

  • 「テクノロジー ついていけずに 年バレる」

    スマホの充電が、もたなくなった。使ってもないのに、どんどん数字が下がっていく。買い換えて2年ぐらいだし、それ以外には問題ないので、バッテリーを交換してもらおうと思って電話屋に行った。知ってました?バッテリーを交換したくなったら、買い換え時なんだって。スマホの機能の5ミリ分ぐらいしか使わない(使えない、が正解)私には、どんな機種も豚に真珠、猫に小判である。いろいろあるうちの、できるだけ今の機種に近いのを選んだ。その場で代金を払おうとすると、毎月の電話代に16ドル乗せて払うと400ドル安くなる、という訳のわからない理屈を言う。一括払いより安い分割払いなんて聞いたことないけどね。店の人が私のスマホのデータを新しいのに移している間に、夫が、「そういえば、僕のスマホも充電弱くなってきてる気がしてて、充電器を替えよう...「テクノロジーついていけずに年バレる」

  • レースとオンナゴコロ

    下着のハナシ。もう何年も、友人と下着の話をしたことはないので、他の人達がどんなものを使っているのか知らない。私だって、若い頃は実用よりは見た目重視でそろえていたものだが、ここ数年はもっぱら実用重視。見た目よりも着け心地、手入れの楽なものに流れていった結果、上はブラの代わりにカップ付きのタンクトップ一辺倒で、下はシームレスの薄手無地になった。ところが、ある時、着替えている私を見た夫が、「痩せたからかな、パンティのサイズが合わなくなったみたいだね」と言った。きっと日本人の夫だったら、思ってもこんなことは言わなかったかもしれない。その一言で、後ろ姿を鏡で映してみて愕然とした。薄手の下着の裾の部分がパカパカしている。痩せたからというより、もうとっくに替え時を過ぎているのに気付かずに使い続けていたのだと思う。その時...レースとオンナゴコロ

  • 人は人に癒される

    職場ではこの半年ほどで、10人近くの従業員を雇ってきた。申し込みがあり、面接の日を決めて会い、だいたいはその場で採用を決めて、数日後から働き始める。初日は来て、2日目の朝に電話をよこして、もう行かない、と言ってきた人が2人。電話をよこせばまだいい方で、2日ほど来て、突然連絡もなしに来なくなる人。それでも来ればいい方で、今日スタートするはずだった人は連絡もなしに来なかった。面接の時、自分でスタートする日を決めておきながら。面接からスタートまで2週間ほど間があいたので、前日に確認の電話をしてみたら案の定忘れていた。昨日の今日で、この始末。電話をしても、出ず。働き始めて、2週間もしないうちに、突然来なくなる人もいる。数か月働いていて、いい戦力になった頃、週末をまるまる休みたいと申し出て、それが叶わないとなるとそ...人は人に癒される

  • 三つ子の魂百まで

    マンゴーを創ってみた。mangoseason直径は50センチぐらい。正円のキャンバスは初めてだけど、なかなかおもしろい。最近、長方形以外のキャンバスに凝っている。この前のリリコイも、そう。こんな楕円形ね。こういう形だと、フレームにいれなくてもいいし。案外、飾った時にインパクトがあっていいような気がする。また別のオリジナルが売れて、時間がないだなんだと四の五の言っていられなくなり、超特急で仕上げた。ズルズルやっているときには何か月もかかるのに、これは3日ちょっとで。でもすぐにはギャラリーには持っていかない。だって、「なんだ、やればできるじゃん」と思われるから。(事実そのとおりなだけに)つくづく、お尻に火がつかないとできないタチ。ていうか、お尻に火がつけばやる。同じか。夏休みの宿題を8月30日に泣きながらやっ...三つ子の魂百まで

  • 君は誰?

    カラフルなピーマン、なんていうのかな。あれをいつもランチのサラダに入れているんだけど、昨日、赤いやつのヘタのところを切ったら、えへへ完璧なスマイルが出てきた。かわいすぎ。君は誰?夫に見せ、写真を撮って、同僚たちにも見せまくり。これから、切るたびにチェックしちゃう。君は誰?

  • ある、をみる

    3月は確定申告の月。自分でネットでやれば無料なのだが、まったくやれる気がしない。友人によると、何度も不備で突き返されてくるという。コンピューターに強く、経済用語に明るい人ならまだしも、どちらもてんでダメな私たち夫婦は、最初から人に頼む。それなりにお金は払わねばならないけれど、ストレスフリー代だと割り切っている。毎年毎年、法外な追加税金を払っている私達。夫が所持していたコンドミニアムを売った代金を投資にまわしているのが最大の理由だ。3年前までは20万円ほどで済んでいたのが、昨年は50万円超え。夫が、世帯収入が800万円に満たない家庭は税金の免除がいくらか受けられるようになったという新聞記事を見つけ、それを切り抜いて持参した。800万円なんて、ないない。きっとうちも対象になる。毎年担当してくれるリタに、真っ先...ある、をみる

  • コールドターキー

    クリスマスの頃、寝しなに突然両足の甲からふくらはぎにかけて全体が猛烈に痒くなり、なんだこりゃ!と声に出して言ってみたら、『砂糖』という言葉が降って来た。よくわからないながら、次の日からきっぱりと砂糖をとるのをやめた。そのあと、砂糖と痒みには関係があることがわかり、果たして数日後には痒みも赤みも消えた。ハロウィンからのホリデーシーズンは、人が集まって食事をする機会が増えるし、いただきもののパイやらクッキーやらチョコレートやらがたくさんあって、仕事に行けば誰かがデザートを持ってくるしで、もともと甘いものが好きな私はそれを食べていた。砂糖の摂取量の目盛りを超えて、足が痒くなったのだと納得した。あれから3か月。料理に使う甘みは、はちみつやアガベシロップを使っている。アガベは植物で、砂糖の1.5倍(たぶん)の甘さが...コールドターキー

  • amazonあるある

    年齢を重ねてくると、自分ではわからない「微妙な匂い」が身体から出て来るらしい。最近、職場に出入りする何人かに、ふとその匂いではないかというのを感じたことがあった。もしや私も匂いを放っているのでは、と思うと心配になる。困ったことに、自分ではわからない。夫に聞いてみたら、「なんの匂いもしない」と言う。きっとそれは私の匂いに慣れてしまっているのかもしれない。帰宅したときだけ浴びていたシャワーを、朝も浴びるようにした。乾燥するので1日置きだったシャンプーを、気になる時には毎日するようになった。ナチュラル成分の、塗るタイプのデオドラントを首の後ろと脇の下に少しつける。私は子供の頃から、首のまわりにたくさん汗をかくのだ。そして、普段、香水やコロンはつけないのだが、昔使っていたコロンを久しぶりにAmazonで買った。ベ...amazonあるある

  • 謎のメモ

    レシピを書き付けたものを整理した。紙の切れ端に走り書きしたものを引き出しに放り込む。そうして溜まった10年分。何度も使うものは調味料のシミがつき、鉛筆もかすれている。全部引っ張り出すと、新聞の切り抜きもいくつもあった。以前はよく作ったが、今はもう作らないものを処分する。たとえば、ほとんど食べなくなった鶏肉料理、砂糖をやめたのでお菓子関係。使えるレシピを、同じ大きさの紙に清書していく。しかし、どうしても意味不明の走り書きがあった。ポン酢大2みりん大1+ねぎなんだろう、これ。醤油・みりん・酢1:1:1何が?バターニンニク麺つゆだから、なんのソース?にんにく、しょうが、ネギみじん、酢大3しょうゆ大3砂糖小2ごま油小2薬味をタレにいれる美味しそうだけど、いったい何に使ったのだ。ちゃんと書いておけって、過去の私。わ...謎のメモ

  • 楽しいうちは

    契約しているうちの一つのギャラリーにいるラティーシャが、先々週、私のオリジナル作品を3つ売った。「壁がスキスキになってるー、なにか持ってこれるのある?」ギャラリーには私専用のスペースがあり、7~8枚のオリジナル作品が壁にかかっているのだが、1度に売れるのは1つであることが多いから、売れたら新しい何かを創って補充している。それが1度に3つとなると、嬉しいけど困る。困るけど嬉しい。手元にあるオリジナルはほぼ売りつくして、どうしても手放したくないものばかり。コラージュは、筆で描く技法とは全然違い、ものすごく手間がかかる。一概にはいえないが、最短でも50時間はかかる。その上、私にはフルタイムの仕事もある。しかし、取り掛からねば何も進まないので、とにかく急ピッチで作成したのが、リリコイ。Lilikoiリリコイはパッ...楽しいうちは

  • 前髪

    些細なことなんだけど、最近気づいた。日本人女性は前髪保有率がとても高い言い換えると、アメリカの女性の前髪保有率はとても低い韓国と日本は文化が近いから、日本人と韓国人、としてもいいかもしれない。たとえば職場にいる12人の私以外の女性のうち、11人は前髪がない。前髪があるのは、スペイン系の同僚だけ。これはある同僚に言われて気づいた。職場にみえる日本からのお客様の髪形を見て、「日本の人って前髪が好きなの?」と言ったのだ。そう言われて改めて見てみると、確かにそうだ。大相撲が始まって(HOSHORYUが横綱になって嬉しい)、客席の女性の髪形を観察すると、老若にかかわらず、前髪がある。NBAの試合を見ているときに、客席を観察するとほとんど前髪がない。テレビのコマーシャルに出て来る女性も、数えたら前髪があるのは2人だけ...前髪

  • 植物も期待が重くなる・・

    家の前の花壇(ジャングル化しているけど一応花壇)に、赤いゼラニウムがある。植物の世話は苦手だけれど、花があるのは好きなので苦手なりに肥料をおいたり、植え替えしたりしている。植物に声をかけるとこたえてくれる、ということを聞いて、怪しい人みたいだが話しかけている。そのゼラニウムが、なんだか元気がない。花ガラはこまめにとって、水をあげすぎないように、雨が長引きそうなときには夜中でも起きて、屋根の下にいれたりしていた。毎日、「もうすぐ咲くね!」「咲いたね、きれいだねえ」「今日はどうした?」などと話しかけていたのだが、いまひとつ。1月下旬から来客が切れ目なしにあって、仕事も忙しくて、雨も多くて、話しかけることなどすっかり忘れて過ごしていた。しかしふと気づくと、ゼラニウムがたくさん花をつけていた。花ガラを摘まなくても...植物も期待が重くなる・・

  • ニホンバシ

    休日に出かけて、帰宅途中。我が家のある近くまできたとき、夫が「Ilikethisニホンバシ」と言った。「ニホンバシ?」「ウン」「Whatthatmean?(どういう意味)」「ニホンバシだよ」「???」あとでわかったことだが、どうやら夫は『近所』と言いたかった。『近所』という単語とニホンバシがごっちゃになっていたらしい。ごっちゃになるといえば、『薬局』と『予約』も、どっちがどっちかわからなくなるそうだ。説明すると、「じゃ、ニホンバシって何?」ときた。東京の地名だといっても、聞いたことがあるようなないようなという顔をしている。言語に関してはぜーんぜん人のことを言えない私だけど、あえて他人事として眺めてみるとおもしろい。ニホンバシ

  • HALA TREE CAFE

    隣村にカフェができた。HALATREECAFEHALATREEという名前の木が、ハワイのそこらじゅうにある。幹の下半分がタコの足のように伸びていて、葉は先端がシャープで黄色と黄緑いろのストライプ。1階はラボになっていて、ここでコーヒー教室をやっている模様。家から海岸沿いに車で走って25分。7時の開店とともに入店。目の前は海。風があるけど温かいのでテラス席に座った。朝日に空が染まっている。オーバーナイツオーツコナコーヒーとビスケットビスケットには卵と、とろけたチーズがはさまっている。私たちがいる間に、どんどんお客が入って来た。こんな田舎にもおしゃれな店ができて嬉しい。いつまでも営業してくれるように、月に2,3回は来よう。HALATREECAFE

  • 値札を見ないで買い物をする

    タイトルの通り。値札を見ないで買い物をする訓練を人知れずやっている。理由は二つ。1.自己愛と豊かさ美味しいけど高い豆腐と、それより安いがまあまあの味の豆腐。別にまずいわけじゃなし、こっちでいいか。と安い方を買う。これ、やりがち。値段を見たら、そうしたくなる。でも、自分の価値ってそれだけ?ってことになる。安い方を安いからといって買う行為は、「私はじゅうぶんなお金がありませーん!」と宇宙に向かって宣言しているようなもの。これじゃあ、自分を大切にしていることにはならないし、50円かそこら節約したつもりが、実は豊かさの流れをみずから堰き止めている。2.単に物価高今、ハワイは卵1パックが1600円。特別な卵じゃないやつ。ハワイの物価高には慣れたけど、1600円の卵はビビる。値段をいちいち見ていたら、心臓に悪い。自己...値札を見ないで買い物をする

  • 電話1本 ~まとめ

    電話1本電話1本つづき元気なのかどうか、モヤモヤするだけで確認すら怖くてできずにいた自分を反省し、昨日、マイクに会った。天気がいいので、マジックアイランドでピクニックをすることにした。アラモアナで待ち合わせて、それぞれ食べ物を買い、マイクの車で向かい側のマジックアイランドへ。雲一つない青空に風が吹き抜けて、どこまでも広い芝生の上で太極拳をする人たち、ハーモニカを吹くグループ、ひとりでエクササイズをする人、私たちのようにランチを食べている人たち。海に目をやれば、サーフィンをする人たち、レガッタを漕ぐ人たち、浅瀬で泳ぐ人たちがキラキラと太陽の下で輝いて見えた。「僕がハワイに来たとき、1960年頃だけど、ここはまだ埋め立てされて間もなくて、一面の泥だったよ」マジックアイランドは埋立地。泥だった地面に、今はどっし...電話1本~まとめ

  • 便利に慣れたら戻れない

    昨年の7月に買ったラップトップを、ほぼ毎月のように修理に持ち込んで、挙句の果てに機械自体を直さねばならないといって、アメリカ本土に送ることになった。あれからほぼ1か月。もうパソコンがないことすらも忘れてた。車の任意保険の支払いはいつもネットでやるから、そのつもりでいたのにパソコンがない。仕方がないから小切手を切った。私のアート関係の確定申告も、用紙を打ち出そうとしたらパソコンがない。シュートメのパソコンを借りたら、シュートメのプリンターの調子が悪くて印刷できず、夫の叔父の家まで行って借りねばならなかった。おかげで叔父特製の美味しいコーヒーを2杯も飲めたけど。今日、用事があってホノルルにいるときに修理終了の電話があり、すぐに予約をとって、そのまま受け取りに行ってきた。久しぶりにブログをパソコンで書いている。...便利に慣れたら戻れない

  • 昔のテレビはよかった

    いつからだろう。テレビがただのテレビじゃなくなったのは。地デジの頃か?双方向ナンとかができるようになった頃か?ブラウン管じゃなくなった頃か?夫の叔母の家でキャットシッターをしていたとき、テレビの使い方を一応教えてもらったのだが、それはテレビというより大きなコンピューターで、何をどうしても番組ひとつ見られずに諦めた。かくいう叔母も、叔父の留守に姉(うちのシュートメね)を誘って家で映画を観ようとしたが、とうとう見られなかった。昔はよかった、と言う人にはなるまいと思っていたけれど、あえて言ってしまおう。昔のテレビはよかった。テレビの上にアンテナを乗せていたりして、まさに電波を受信して映像にするシンプルな受像機だった。映りが悪くなると叩けば直ったりした。それがどうだ。今朝、テレビをつけたらチャンネルは変えられるの...昔のテレビはよかった

  • 電話一本、の続き

    高齢で独り暮らし、持病持ちの友人マイクに誕生日メッセージを送ったが、返事がなかったことで嫌な予感しかしない。電話してみればいいだけのことが、電話に出なかったらと思うと怖くてそれもできず…もしマイクに何かあったとしても、私にそれを知らせてくれる人がいない。そんな悶々としている記事を書いた。その数日後に、もう一度メールを送ってみた。最近どう?というシンプルすぎる内容で。果たして二日後、返信がきた。こっちはすべて順調だよ、聞いてくれてありがとう。ところで今度はいつ美容院に行って、そのハリネズミの頭にカールをつけるの?そのときはピクニックをしようよ、わかった?いつものマイク節に、思わず「生きてたーーー……」と脱力した。誕生日メッセージは、うっかり見逃していただけのようだ。来週、マイクに会うことにした。家からは遠い...電話一本、の続き

  • 電話一本

    電話をかけるだけのことを、できずにいる。先月、マイクの誕生日にメールを送ったが、返事がないのだ。マイクはワイキキのはずれに住んでいて、そこは私が行く美容院に近いので、美容院にいくたびに会っている。ここのところ忙しく、美容院の予約をキャンセルせねばならなかったりで、最後に会ったのは11月の終わりごろ。84歳になったマイクは一人暮らしで(猫二匹)、6年前に心臓のバイパス手術をした。昨年、再び調子を崩してピックルボールを禁止されてしまったが、見た目は普通に元気だった。メールに返信がなかったことはない。それも誕生日祝いのメッセージを、見逃すはずがない。ジョーク好きのマイクなら、おどけたメッセージに喜んで乗ってくるはず。嫌な予感しかしない。万一、マイクに何かあったとしても、それを私が知る術は、本人が知らせてくる以外...電話一本

  • 成長したなと思うこと

    昨日の晩、テレビを見ながらネイルをしようと、2階のバスルームにある引き出しから、ネイル類が入っている四角いポーチを出して1階の居間に持ってきた。ポーチをカウチの袖机に置いたら、何かが飛んだ。居間の照明は普段は間接照明のみで、薄暗い。アメリカ人は煌々と部屋を明るくするのを好まないのか、大抵の家は薄暗い。その薄暗い中、何かが飛んだほうに目を凝らすと、ガレ風のスタンドの笠にせせらぎが止まっていた。(注)せせらぎとはゴのつく虫のことで、名前を言うのも憚られるほど嫌いなので、せせらぎと呼んでいる何かが飛んだ瞬間、実は私にはそれが何かはわかっていた。こんな動きかたをするものはひとつしかない。名前を言いたくないほど嫌いなせせらぎを、それも私の手に負えない大きさのやつを乗せたポーチを持って歩いていたなんて。昔はどんな小さ...成長したなと思うこと

  • 2月も後半

    忙しい、忙しいと言っているまに2月も終わりそうでおののく。何が忙しいといって、先月終盤からずっと来客続きであわただしいのもあるし、職場が超のつく人手不足で1日中やることに追われているのもある。シアトルから来ていた叔父叔母とその友人夫妻が帰り、インディアナの叔母が帰るのと入れ違いに日本から妹が友達と来た。ロミロミの短期セミナーを受けるためで、場所がワイキキなので今回はワイキキのホテルに泊まった。たった四泊なので、迎えに行った日に半日ほど観光に連れて行っただけで、あとは2晩ディナーを一緒にしたらもう終わり。ワイキキにいながらビーチも見ずに、もったいない。せめてもう1日、遊びの日を作ればよかったのにと思う。妹は11月に来ているからいいとしても、友達は初めてのハワイだというのに。妹たちがいる間に、シアトルから義兄...2月も後半

  • 断る難易度

    足の痒みから、砂糖断ちをして一月以上になる。人に指摘されるほどに肌がきれいになり、ムチムチパンパンだった昔のパンツが履けるようになって(断捨離しなくてよかった)、いいことづくめなのはいいのだけれど、甘党だった私は、甘いものの頂き物が多いのが困る。中でも、義両親がマメにお裾分けをくれるのを笑顔で受け取るときに心が痛む。特に義父は自分も甘党なので私に仲間意識があり、ブラウニーを焼いたとか、デンマークの美味しいクッキーだからといっては分けてくれる。「砂糖を食べないようにしてるって言えばいいじゃん」夫は言うが、それができたら悩みはしない。そういう自分だって、いつか移動車で肉を売る人が家に来た時、さんざん話を聞いていながら、買う気はないのは目に見えている。それならさっさと断ればいいものを、どうする?と私に聞いてくる...断る難易度

  • 「へえーーーッ」

    月~金の夜7時からの日本の旅番組が楽しみだ。sokogaJapanという番組で、中身は日本のいくつかの放送局のものを買い取っているようだ。中でもナレーションだけでリポーターが出てこないのが一番好きだ。今度日本に行ったら訪れたいところがたくさん。知らないリポーターが、何を食べても必ず「うーーーん!」と言い、「あまーい」だの「メチャクチャなんとかー」だの言うのには辟易するが、なんとか我慢してみている。ところが今月になってから、タイトルはsokogaJapanなのに、旅番組ではなくなっている。6~7人の芸能人がスタジオにいて、紹介されるものについていちいち彼らの顔を映す。それだけならまだしも、ナレーションに対して「へえーーーッ!」という音声が入りまくるのだ。例えば、千葉にできた大型ショッピングサイトを紹介してい...「へえーーーッ」

  • 堪忍袋

    昨年の8月に買ったラップトップが、また調子が悪い。買った翌月に駆け込み寺に持ち込んで以来、ほぼ一月に一度(あるいはそれ以上かも)は持ち込んでいる。ワード類が使えなかったり、電源をいれても動かなかったり、使っている間に突然画面が真っ暗になったり、いい加減にしてくれーと言うほどにいうところのあるラップトップなのだ。今日、使っていたら再び画面真っ暗。仕方がないので、またスマホで記事を書いている。今まで、こんなに使いにくいラップトップはなかった。とりあえず、駆け込み寺の午後の予約を取り付けたけれど、気持ちの上ではもう新しいパソコンを買おうと思っている。何かあると、メカ音痴の私は手も足も出ない。駆け込み寺のクルーが、ちゃちゃちゃと素早いタッチで作業しているのを見るにつけ、彼らの能力の欠片でも私にあったら…と思う。ま...堪忍袋

  • 停電19時間

    数日前から、1月30日に強風注意報が出ていた。でも前日になっても、明日ほんとにストームになるのか疑問に思うほどの穏やかな天気で、それでも一応は職場で停電対策を心がけていた。ハワイは簡単に停電になる。ストームはもちろん、車がポールにぶつかったからといって停電、自然に木が倒れたところに電線があったといって停電。日本だと停電になっても(滅多に停電にはならないけど)、わりとすぐに復旧するのだが、ハワイの場合は停電時間が長い。29日の深夜から、尋常ではない強風が吹き始めた。30日になり、風はますます激しくなったが、雨は降っていない。職場に行き、レジスターに装着する発電機をチェックしたりしていると、ババ―っと雨が降って来た。人の声も聞き取りにくいほどの土砂降りで、隣の村では既に停電している情報が入り、我が家の隣りのお...停電19時間

  • ダラダラ雨

    ハワイには珍しく、昨日からダラダラと雨が降っている。昨日、夫の叔母、シュートメの妹夫婦とその友人夫婦がシアトルからやって来た。シュートメは4人姉妹の長女だ。長女と三女=ハワイ在住次女=シアトル在住四女=インディアナ州在住先週、四女がインディアナ州から来ており、そこに次女が合流して4姉妹が揃った。次女のジャッキーとは8年近く会っていないが、姉妹の中では1番のハチャメチャおもしろい性格で楽しい。シュートメが80歳、四女のロビンが70歳になったばかり。いくつになっても姉妹というのはいいもの。彼らはカイルアにビーチハウスを借りて、そこに滞在している。昨夜は仕事のあとそのビーチハウスに集まって、総勢11人がテーブルを囲み、それはもう賑やかに手作りラザニアのディナーを食べた。昨年11月に私の姉妹がハワイに来たことを思...ダラダラ雨

  • 長いブランク まずは砂糖断ちの続き

    年明けすぐからブログがアクセス不能になり、ようやく3週間ぶりに開くことができた。アクセスできないときに限って書きたいことが次々出て来て、ブログの親元(っていうの?)を変えようかとも思ったけれど、こんなブログでも14年も書き続けてきたことを思うとそれもはばかられる気がした。これはもうブログをやめよ、ということなのかもなあ、と思っていたところに突然開通した。だが、いざ開通してみると、いったい何をそんなに書きたかったのかが思出せない・・・・なんてこった。とりあえず、砂糖断ちの続きを。昨年末、寝しなに両足が痒くてたまらなくなり、突然降りてきた「砂糖」という言葉を信じて、砂糖断ちを始めた。あれから1か月。驚いたことに、まだ砂糖断ちは続いている。足の痒さを思うと、砂糖を食べたいとは思わなくなる。そうしているうちに、本...長いブランクまずは砂糖断ちの続き

  • ハワイの年明け

    クリスマスから、あっという間に年が明けてしまった。これから盛り上がる日本と違って、クリスマスが終わると急に冷たくなった恋人みたいに何もかもフツーに戻ってしまうのには、もう慣れた。慣れたけど、毎年物足りなさは感じている。晦日に鬼の霍乱か、この私がダウン。4時頃に早退し、大晦日はとうとう仕事に行けなかった。この8年余、コロナの時以外はほぼ皆勤賞だったのに。元旦は休みで、2日からは仕事。元旦は家から一歩も出ずにゴロゴロしていた。ハワイは大晦日に人々が花火をあげるのが慣習になっているが、その音の凄まじさといったらない。我が家の近くの空き地や道路であげる花火は、大晦日の夕方から始まり、12時に向けてエスカレートしていく。おなかに響くほどの衝撃と爆音で眠れない。気の毒なのは猫たちで、右往左往している。打ち上げ花火もす...ハワイの年明け

  • 砂糖断ち

    3日前、寝入りばなに足の先がチクチクした。足首を中心に、上下10センチほどの範囲の皮膚がむず痒いのである。蚊ではないかと思い、手探りで足を触ってみたが腫れているような感触はない。まさか何年か前に出たベッドバグでは?(その辺の記事はコチラ)バスルームに行き、照明をつけて足を見たら、よく見ればほんのりとピンクになっている箇所があるぐらいで、虫に刺されたような形跡はなかった。懐中電灯でシーツや枕カバーを点検したが、何もいない。(ベッドバグは直径2,3ミリもあるのだ)とりあえず、痒いときのキンカンを塗りたくって寝た。翌朝、足乗せに使っているクッションに虫がいるのかもと疑い、捨てた。ベッドカバーを洗濯した。痒みはけっこう強く、数年前にリングワームかと思ったら老化によるエグゼマだと診断されたときに塗っていた塗り薬を塗...砂糖断ち

  • ハレ ケ

    読んでいた本に、「ハレ」と「ケ」について書かれていた。大まかに言うと、ハレとは非日常で、ケとは日常のことであるらしい。恥ずかしながら私はこの年になるまで知らなかった。晴れ着、晴れ舞台、の晴れはまさに「ハレ」である。「ケ」の方は明治頃までは普段着のことを「ケ着」などと言っていたが、使われなくなったということだ。その本の著者は、日本からハレが失なわれつつあるといっている。例えば大晦日、普段は子供は寝ていなくてはならない夜中に堂々と起きていられて、その上、夜中だというのに初日の出や初詣に家族で出かけるとなれば、子供にとってそれはまさに「ハレ」である。それが今では子供らは夜更かしで、夜中でもコンビニの前にたむろする子供もいれば、遅い時間に塾から帰ってくる子供もいる。大晦日の夜更かしなど、別にたいしたことではない。...ハレケ

  • 老いる

    昔から決めていたことがある。年寄りになっても、私は老人会なんていうものには絶対に入らない。こっちで言えばシニアクラブか。老人とつるんで、なにが楽しい。つるむなら若者のほうがずっと楽しいに決まっている。あの頃は若かった。今だって老人会に入りたくない気持ちは変わらないが、老人の入り口がチラチラみえはじめてみると、老人とつるみたい若者などいないと気づいてしまう。若者はやはり若者同士がいいにきまっている。父が83歳でようやく退職して(自営なので好きなだけ会社にいかせてもらえていた)、家にいるようになった時、母の病気がわかって、口うるさい父の世話が大変になった。そこで姉が近所のデイサービスを探して来て、父に行ってもらうことにしたのだが、初日、「ヨイヨイの年寄りばっかだ!」とプリプリして帰って来た。父は60年余りも油...老いる

  • クリスマス2024

    今日はクリスマス。晴れて穏やかな天気は、静岡のお正月に似ている。日本の年末から年始にかけてのあわただしい雰囲気が大好きで、それがないハワイの年末年始はつまらないと思っていたのだけれど、昨日のイブは仕事が4時で終わりで(普段は5時)、いつもより早めにクロージング体制にはいり、みんな嬉しそうにパキパキ働いて、4時とともにタイムカードを押して「メリークリスマス!」とハグをしあいながら足早に帰って行くのをみて、嬉しくなった。なんだか日本の仕事納めに似ているのだ。休みなのは25日だけなんだけど。14年近くハワイに住んでいて、こんな風に感じたのは初めてだ。クリスマスの朝は、目覚ましをかけずに、猫の妨害にも負けずにゆっくり起きる。義両親と朝食をとる約束をしてあるので、コーヒーだけ淹れて飲む。シュートメが起きてくるのを待...クリスマス2024

  • クリスマスといえば

    日本はクリスマス。クリスマスに必ず思い出すクリスマスがある。過去に記事にしたかもしれないけど。あれは中3か高校1年ぐらいだったろうか。クラスメートにアイリーンというハーフの子がいて、お父さんは牧師さんだった。そのアイリーンがクリスマスに家の教会に誘ってくれたことがあった。私を含めた三人は興奮した。「本場のクリスマスだよー」「本物の七面鳥が食べられるかも」「なんかロマンチックな出会いとかあったりして」「ぎゃーー!ど、どうしよーー!」「何を着ていく?」「プレゼント交換しないのかな、何も言ってなかったけど」クリスマスまでその話題ばかりで、我々の妄想はどんどん膨れ上がっていき、いよいよその日を迎えた。アイリーンの家までは、静鉄電車という3両ほどしかない小さな電車で行く。電車の中でも私達は浮かれていて、今夜の楽しい...クリスマスといえば

  • そんな島に住んでいる

    朝7時。うちの村からカイルアに向かって車を走らせて、登坂を下り始めた途端、こんな景色が広がっていた。この朝は冷え込んだから(といっても10℃台だけどね。ハワイ的にという意味で)冷たい空気が下のほうにたまって雲海みたいに見える。このあたりはだだっ広い湿地になっている。水平線の右のほうにモクルアアイランドが見える。思わず車を停めて、しばらくこの景色に見とれていた。窓を全開にして、ひんやりとしてクリスピーな空気を思い切り吸い込む。おしゃれなものや店はない。たまには目先の変わった場所に行きたくてもない。温泉もない。たいした催し物もない。遊園地もない。電車もない。何もかも船便で取り寄せだから物価が高い。自給自足できるのはトロピカルフルーツだけ。だけど、「なんて美しいところに住んでるんだろう!」夫と出かけるとき、何度...そんな島に住んでいる

  • なにもしない

    金曜日は私の休日だ。このところ仕事がMAX的に忙しい。昨日、帰宅して荷物をテーブルに置いて、ようやく休みだー、と思ったら途端に疲れが出た。事情があって、一度に4人解雇した。同じだけ採用したのだけれど、すべてのポジションをトレーニングするのに最短一月はかかる。新人たちが使えるようになるまで既存の人達でカバーせねばならないが、4人も抜けたのでその既存の人数も知れており、自然とマネージャーがやらねばならぬ仕事が増えてくる。その上、採用したものの問題続きの人の対応や、貴重な既存の人のうちの一人が人間関係で突然辞めたりと、心身ともにストレスが絶えない。その間にオーナーが亡くなったりもし、休日返上で働いたり、マネージャーは私一人という日も何日かあった。正直、クリスマスどころじゃない。プレゼントを買いに行く暇もなく、な...なにもしない

  • ハズレ

    パソコンを開けたら、電源が入らない。しばらく待っていたら忘れた頃にスタートした。翌日、再び電源が入らない。どんだけ待っても真っ暗。7月に買ったばかりのラップトップである。買ってすぐにワード類が使えないことに気づき、持ち込んで点検してもらったら、ソフトウェアが壊れかけているということで、全部入れ換えてもらった。その他にも不具合があって、持ち込んだことがあった。夫は買い換えだー、と言ったけれど、半年もたたないうちに買い換えとは悔しい。すぐに修理の予約をとって、持って行った。「これはハードが壊れてるねー。送らなきゃならないから三週間ぐらいかかるよ」「新しいのになんでそんなことになるの?HPって良くないブランド?」たいして使ってもないのに不具合ばかりで、つい文句を言う。「僕はHP好きですけどね。機械ものって、ほん...ハズレ

  • メガネへのあこがれ

    4日前のことだ。朝、左目の睫毛の根元に白いプツを発見し、おののいた。8年余前、瞼の裏にデキモノができて、瞼をひっくり返してこそぎとるという手術をしたことがある。しかも、片目が済んだと思ったらもう片方も同じ目にあった。手術よりも麻酔が結構痛い。もうあんなことはまっぴらごめんだ。以来、少しでもゴロゴロしたらすぐに抗菌目薬(日本から大量に持ってきた)をさし、「目ヂカラが出て若返るよ」といってつけまつ毛を勧める友人の誘惑をやり過ごしてきた。頼みの目薬も効かず、すぐさま眼科を予約した。眼医者のテイラーに会うのは瞼のとき以来だから8年ぶり。義両親も通っている町医者だ。白いプツはニキビで(ものもらいはニキビだそうだ)、頭が白くなっているから、温めれば自然に中身が出てなくなるという。8年前に教えてもらった、ソックスに生米...メガネへのあこがれ

  • 直感で

    妹はマッサージセラピストで、来春に独立して一国一城の主になる。11月にハワイに来た際に、ロミロミを受けてみたいというのでレイナのところへ連れて行ったのだが、いたく気に入って、メニューにロミロミを加えたいと思うようになったらしい。「ハワイでロミロミを勉強しようかと思ってるんだけど」昨日、そんなメッセージが来た。「日本でも勉強できるんじゃないの?」「ハワイでやる、ていうのがいいのよ」日本にもあるけど物足りないのだという。3週間ぐらいの短期コースに参加しようかと考えているらしい。そんなわざわざお金をかけてハワイでやらなくても、リンパやマッサージの基本や経験はちゃんとあるんだから、自分独自のロミロミにすればいいじゃん、というのは私の考え。妹は私とは違うのだから、と思い直し、「自分でコレ!と思ったことをやっていけば...直感で

  • クリスマスツリー2024

    我が家のツリーは、半日以上かけて飾りつけて(義両親が)完成。息子たちが子供の頃に作ったオーナメントなど、何十年もの歴史があるものを大切に飾る。夜に撮影したので、窓の外が真暗・・・・・そろそろ、暖炉も使う日が近い。「ハワイで暖炉!!」とよく言われるけど、うちは山の麓なので1年のうち10日ぐらいは暖房が欲しくなる日がある。冬の早朝であればなおさら。とはいえ、日本の寒さを思えば寒くはないんだけれど、肌感覚がすっかり南国仕様になっている。こちらはフェイクのモミの木で、ハワイアンなオーナメントを飾っている。義父が好きなクリスマスビレッジも点灯。大きなツリーの根元には、既にプレゼントが積まれ始めている。今年は私はなんだかとっても忙しくて、出遅れつつプレゼントをようやく買ったはいいが、それをラッピングする時間がない。シ...クリスマスツリー2024

  • 訃報

    昨日の朝、いつもの目覚ましアラームが鳴る直前に、テキストメッセージが入ったお知らせ音がして目が覚めた。4時半、ちょっと前。相手は同僚のマネージャーからで、昨夜、オーナーが亡くなったという。メッセージの中の、PASSONのところを何度も読み返した。私の読み間違いじゃないかと思って。彼はまだ70代半ばだ。確かにここ数年は肺が弱っていてあまり外に出なくなったと聞いていたけれど、父親は97歳まで生きて大往生だったし、まさかこんなに早く逝ってしまうとは思わなかった。最後に会ったのは、今年の春。彼は背が高く、俳優のクリストファー・プラマー(映画「サウンドオブミュージック」)に似たハンサムな人で、この店を心から愛していた。メッセージをくれた同僚に電話をかけた。彼女はオーナーの奥さんの妹で、既にオーナーの家に駆け付けてい...訃報

  • 冬のイベント

    ハワイでの冬のイベントは、ハロウィンからサンクスギビングと高まってきて、クリスマスに向けて急激にワクワク度が急上昇を見せ、クリスマスを過ぎた途端に一気に空気が抜けて急降下。大晦日も元旦もほぼスルーで、2日からはあんなに盛り上がったことなど嘘のような顔をして、日常が始まる。日本は、ハワイの人達が正気に戻ったクリスマス後から盛り上がっていく。仕事納めに向けて、「年末までに」とかいった言葉が飛び交う。子供の頃からお正月は楽しみで、40数年もそういうふうにして過ごしてきた私は、今一つ、ここの盛り上がりと盛り下がりのリズムに乗れないでいる。昨日、義両親がモミの木を買ってきて、ガレージに置いてあった。クリスマスはピンとこないし、南国に運ばれてきたモミの木を思うと心が痛むのだけれど、モミの木の香りは大好き。ガレージのド...冬のイベント

  • サンクスギビングデー2024

    クリスマスもハロウィンも、本来の意味はともかくとして、日本人なりに取り入れて楽しんでいるが、さすがにサンクスギビングデーはスルーだろう。サンクスギビングデーとは、11月の第4木曜日ときまっていて、その起源は、サンクスギビングの起源は、1621年の秋にマサチューセッツ州のプリマス植民地で移民たちが収穫のお祝いをしたことに由来しています。ヨーロッパやイギリスからアメリカ大陸に移住してきた人々は、食料の確保に苦労していましたが、ネイティブアメリカンが狩や収穫の方法を教えたことで冬を越すことができました。感謝の気持ちを込めて、移民たちはネイティブアメリカンとともに収穫を祝う宴を開いたと言われています(ネットより拝借)ということである。過ごし方はクリスマスと似ていて、家族が集まって食事をして祝う。日本のお正月と思え...サンクスギビングデー2024

  • カレシ

    たぶんどの言語でもそうだと思うのだが、言葉というのは、少しずつ変化していくもの。本来の意味とは違う使い方をされている言葉が、間違った解釈のほうが浸透してしまう言葉もあるし(たとえば確信犯とかね)、スラングのようにして使われていた言葉が、いつのまにか幅をきかせて普通に使われるようになることもある(否定形でない全然とか)。その文化の真っただ中にいれば自然とその変化に慣れていくのだと思う。日本を離れてからの新しい言葉が、私には違和感があるのは仕方がないけれど、その以前からありながら、いまだに気になる言葉がある。彼氏、という言い方。最初に引っ掛かったのは、まだまだ若かりし頃、誰かに「カレシ、いるの?」と聞かれたときである。カレシって、なに。ガールフレンドのことは彼女というのだから、ボーイフレンドも彼でいいじゃない...カレシ

  • ふくらはぎが痩せた話 2

    ふくらはぎが痩せた話を記事にしたのは、2年前だ。あの時、確かに痩せたし、この私が10か月近くもマッサージを続けていたのに、そこはやはり筋金入りの三日坊主の悲しさで、記事にした直後あたりで力尽きた。ちょっと痩せたからいいや、という気のゆるみもあったろう。それきり、ふくらはぎのことなど忘れていた。11月初めに姉と妹がハワイに来た折に、ボートツアーに参加した。シュノーケルをしたり、パドルボートをやったりして楽しんで陸に戻ってきたあと、妹が真剣な顔で言った。「シロちゃん、後ろから見てたら、ふくらはぎがカチンコチンで青くなってたよ・・」あわてて鏡で後ろ姿を映してみたら、立派な子持ちシシャモのなれの果てがそこにはあった。青くなってるのはふくらはぎじゃなくて私の方だ。姿見をみるときは前からしか見ないし、ふくらはぎは痩せ...ふくらはぎが痩せた話2

  • 「みんなちがって、みんないい」

    金子みすゞさんの名言。ひと月ほど前に、ブルックリンが入社してきた。ブルックリンは、ハワイ語でいうところの「マフー」。肉体的には男性だけれど、心は女性。同僚には、ほぼあらゆるタイプの人がいた。レズビアンも、ゲイも、バイも、トランスジェンダーも、いないのはLGBTQの最後のQだけだ。女性として生まれたのに、男性であると自認している同僚は2人いたが、その逆はブルックリンが初めて。彼女は(職場でもHEではなくSHEと言う)上背があって、がっちり固太りな感じ。ホルモン剤のためか、胸だってある。隙のないメイクは、彫りの深い顔によく似合っていて、きれいだ。英語でもオネエ言葉があるんだ、と思ったのは新しい発見。肉体は女性で心が男性という同僚は女性用のバスルームを使っていたが、ブルックリンは堂々と女性用に行く。「だって、男...「みんなちがって、みんないい」

  • オレンジジュース

    ハワイは冬になって、雨が多くなった。もとより私の住む村は雨が多い地域だが、それにも増して雨が降る。だいたい、夜のうちにバーっと降って、朝には止む、という降り方。雨が降ると、庭の木々が喜んでいるのがわかる。そして、雨が多くなると美味しくなるのが柑橘類。ライムやタンジェリンは、水が豊富だとジューシーになるのだ。雨の晴れ間に、庭からタンジェリンを7個収穫してきた。タンジェリンは、見た目は悪いが、自然の味で美味しい。それを絞り器で(むろん手動)最後の一滴まで絞り、ジュースにする。これで5個分のジュース。冷蔵庫でキンキンに冷やしたのを、翌朝に飲む。私は普段、ジュースやソーダを買って飲まないけれど、舌が覚えているどのオレンジジュースよりも断然に美味しい。この味を知ると、甘いミカンやネーブルが物足りなく感じる。しっかり...オレンジジュース

  • アーモンドミルクヨーグルト

    ヨーグルトはカルシウムもあるし、腸にもいいし、ほぼ毎日のように食べていた。牛乳を使った料理はいいが、そのまま飲むのは苦手で、でもヨーグルトなら美味しく食べられる。週末に無糖の大きなヨーグルトを買い、仕事の日のランチに小分けにしたのを持っていく。ところが、顔にできた脂肪の塊のようなポツポツの原因のひとつが、ヨーグルトの摂りすぎによるもの、という情報を知って青くなった。実は、まさにそのポツポツが気になっていたところなのだ。二つは額に、一つは小鼻の横にある。小鼻の横にあるのは、見たところ白ニキビのようで、押しても痛くもなんともない。ファンデーションでカバーできるけれど、気になる。大きくもならないが、小さくもならず、まるで最初からそこにいたかのように居座っている。大きなヨーグルトを1週間かけて消費するのが、摂りす...アーモンドミルクヨーグルト

  • 芋づる

    マネージャーになって初めて人を解雇した記事を書いたが、(その記事はコチラ)昨日になって、2人のはずが3人になり、さらに一人増える。政府のブリッジプロジェクトで、刑務所から通っているAとBのうち、Bは主犯格ではないが、知っているのに報告しなかったのは、刑務所内においては罪とみなされるということで、仕事に来ることができなくなった。元はブリッジプロジェクトで刑務所にいたが、1年前に刑務所を出てアパートメントを与えられ、そこから通っているCは、昨日、何も知らずに出社して、朝のうちに解雇宣告となった。Aが棚から持ち出した商品を控室に運び、時間差でCがそれを店の紙袋に移し、その袋を自分のバッグの中に入れている映像について説明を求めると、「財布を持っていなかったので、あとで払うつもりだった」と言った。職場には、タブと呼...芋づる

  • 性善説

    職場のマネージャーになって、初めて人を解雇することになった。解雇するのは二人で、理由は商品の窃盗。ここで説明しておかねばならないことは、従業員のうち何人かは刑務所から通っている。これは政府の「ブリッジプロジェクト」というもので、名前の通り、前科者が社会に出るための橋渡しとして、刑期の残りが少なく、態度もよい人たちが一般の会社で働く取り組みである。一定の期間が過ぎると、刑務所を出て、普通のアパートメントを与えられる。厳しい監視下にはあるのだが、狭い刑務所を出て外の空気を吸えるし、収入も得られるし(刑務所内でも仕事はあるけれど、時給は30円らしい)、みんな働き者だ。職場のオーナーは、政府の取り組みとはいえども、どこでも歓迎されるわけではない、そういう人たちの社会復帰を助けるために、もう何年もこのプロジェクトに...性善説

  • 記憶のあいまいさ

    雨季に入ったハワイは、夏にも増して虹が出る。ほぼ毎日といっていい。太陽が出ているところに、サーっと雨が降るから、そこにプリズムができて虹になる。大きすぎて、カメラにおさまらない。姉と妹が来ていたときに、このぐらい大きな虹を見せてあげられたらよかった。ボートで海に出た時に、水平線を雨の塊がゆっくり移動しているのを見て、「雨が動いてる!(正確には雨雲なんだけどね)初めて見た!」と喜んでいた。私もハワイに来たばかりの頃は、虹にも雨雲にもいちいち感動していたものだけれど、それが日常になってしまい、外から来た人に教えられる。35年前に、父の会社の旅行で私は初めてハワイに来た。零細企業がハワイに社員旅行などしていたのだから、バブルとは恐ろしい。その時、妹も一緒にいた。妹「自由行動になったとき、買い物してもつまらないか...記憶のあいまいさ

  • 会話に乗れない

    ハワイと日本は19時間の時差があり、電話で話すとなると互いの都合のいい時間をすり合わせるのが大変で、日本の家族や友人とはもっぱらLINEで交流している。それでもたまに、友人と時間を設定してオンタイムで話すことがある。LINEで会話しているときにはそうでもないが、直接話していると、わからない単語がはさまってくる。「その店員がカミタイヨウでさー」「カミタイヨウって?」「すごくいい対応してくれるってことよ」「タイヨウじゃなくて対応か。カミって?」「だから、神様みたいに、ってこと」「ああ!神のような対応!」そんな具合で、話が滞ることしばし。10年近くも前になるが、帰国したときに姪に会ったら、ずいぶん身長が伸びていたので、そう言ったら、母親である妹が、「もってるんだよー」と言う。「何を持ってるの?」「いや、だから、...会話に乗れない

  • 三姉妹、集う

    姉妹たちがハワイに来ることが決まってから来るまでの3か月のワクワクは、来た途端に砂時計の砂が容赦なく落ちるように、終わりに向かって悲しくなっていく。土曜日に1時間余り遅れで着いた二人。私が頼んでおいたたくさんの物とお土産をテーブルに広げ、その夕方は近所の自然たっぷりのレストランで、義両親ともにディナー。日曜日は、朝食を食べたら、夫の運転でノースショアへ行った。いつもは東海岸沿いを上がっていくのだけれど、この日は真ん中のフリーウェイで行き、ドールプランテーションに寄る。ドールプランテーションに来るのは10年ぶりぐらいだ。そのあとハレイワの街を歩き、フードトラックでガーリックシュリンプを食べ、マツモトシェイブアイスでかき氷を、という、王道のノースショアの過ごし方。帰り道に、ププケアにあるヘイアウ(昔のハワイア...三姉妹、集う

  • ハロウィン ~痛い5年の重み

    今年のハロウィンも私はオフで、これで5年連続で仮装しなくて済む、と喜んでいたら、どうしても職場に顔を出さねばならぬ用事ができて、そういうことなら普段着で行くのも無粋であるし、5年前のクレオパトラで出かけた。毎年、仮装コンテストをやるのだが、今年は張り切って仮装しているのは半数ほどで、どうしたことか。私のクレオパトラは、5年前に1位をとった。また同じというのも芸がないけれど、突然のことで致し方あるまい。夫にも見せてあげようと、写真を撮ってもらったのだが、その写真のあまりの現実の厳しさに言葉もなかった。これが5年前のクレオパトラメイクが濃くて素顔がわからない。同じ衣装を着たから、同じイメージでいたのだけれど、現実は甘くなかった。まず全体に体型がどんよりしている。腕も首も身体も、太っているというほどではないにし...ハロウィン~痛い5年の重み

  • シュートメ

    身近な知人が亡くなって、その話をしていたときに夫が、「ママが死んだら、僕は近所に謝罪を言いにまわるよ。長いこと本当にごめんなさい、って。それでバンザイするんだ」と言った。「冗談にしても、ちとひどいんじゃない?」私が言うと、夫は、「あの人が近所の人たちにしてきたことを知らないの?」たとえば最近でいうと、バイデン氏とトランプ氏の大統領選挙のとき、3軒となりのフロスティが、家の前にトランプ応援の札を立てた。トランプ氏を毛嫌いしているシュートメは、それを見るなり黙って札を引っこ抜いて捨ててしまい、フロスティに手紙を書いたらしい。あんないやらしい人間を応援するとは正気なのか、勘違いも甚だしい、ただちに応援するのをやめよ、などと書かれていたそうなのだ。立札を引っこ抜いたのは知っていたけど、手紙まで書いていたのは知らな...シュートメ

  • 合唱はカエルだった

    夜、庭から5秒置きぐらいに合唱のような音が聞こえてくる。(その記事はコチラ)毎日ではないが、なんだろう?とずっと思っていた。少年少女合唱団のごとく、高い和音で高く静かにウー・・・と鳴り、ぴたりと止まる。また、ウー・・・と鳴る。雨が降って来ると、ちょっと止んで、また始まる。「また聞こえるね、あれ、なんだろうね」と夫に言うと、「カエルじゃん」と即答。以前に聞いたら、そんな音は聞こえない、って言ったじゃないか。あれはただ眠っていて、聞こえなかったっていうことか。他にも、ウシガエルに近い声で鳴くカエルもいて、別の種類のカエルなのだろう。これだけうっそうとした樹々があって、雨がよく降って、天敵が少なければ、小鳥だけじゃなく、カエルにも天国かも。物音ひとつしない夜の静寂に、カエルの合唱がしずかに響く。時折、フクロウの...合唱はカエルだった

  • 心を込めて今を生きる。

    あと5日で、姉と妹がやってくる。ワクワクが止まらない。バスルームに置くソープを選んだり、花を飾ったりするのも楽しい。私は昨年12月に、4年ぶりに帰国したときに会っているが、夫は父の葬儀以来だから5年ぶりだ。どんなに楽しいことも、自動的に流されるような日常のこともみんな、いつかは胸が詰まるような思い出になってしまう。そんなふうに思うようになったのは、年を重ねたからだろうか。いくつかの別れがあったからだろうか。必ず来るとわかっていたけど、本当に来るとは思わなかったことが、実際に起きてみると、どんな些細なことも大切な思い出になって、繰り返し思い出すたびに、あの時、もっとこうしたらよかったんじゃないか、ああ言えばよかったのかも、といったほんの少しの後悔もついてくることがあって始末が悪い。過去や、未来にもっていかれ...心を込めて今を生きる。

  • ソーシャルメディア

    私の作品を買ってくれた人に、「インスタグラムとかホームページとかあります?」と聞かれることがある。作品を売り始めた頃に、ウェブサイトぐらいあったほうがいい、という意見に、管理をするのが面倒だからという理由で渋っていたのだが、とうとう負けて、お体裁だけのサイトを作ったのが8年前。ただ作品群を見ることができるだけの、チャチなものだ。もし誰かが買ってくれたりしたら、ありがたいには違いないが、お金のやり取りや送付といった手間がかかるし、なにより常に管理しなければならなくなる。今でさえ、なんとなく手一杯なのに、そんなことができる気がしない。案の定、最初に作って以来、まったく更新しておらず、今やアドレスも引き出しをひっくり返さないとわからない始末。だから、聞かれても、何もやっていないと答えている。20年近く前には、会...ソーシャルメディア

  • 最もくだらない夫婦喧嘩の原因

    喧嘩の原因などというものは、総じてくだらないことだ。その時の互いの機嫌だとか、状況で、ささいなことを受け流すことができなくなるときがある。今の夫とは、2年前に夫がお酒をやめてからは、あまり喧嘩をしなくなった。だいたい喧嘩になるときは、夫が酔っているときで、足元がおぼつかなくなるほど飲んだり、酔っているのに運転すると言い張ったりする夫に嫌気がさす。酔っ払いと素面では、まともな会話にもなりゃしない。どうでもいいことをしつこく言い募ったり、ちょっとしたことで怒ったり、ベッドの上で吐いたり。私がお酒を飲む人だったら、夫の気持ちにもうちょっと寄り添えただろうかと殊勝なことを思うのは一瞬で、酔っている夫を見るとうんざりした気持ちになる。幸いなのは、ちゃんと謝ってくることと、ズルズルと持ち越さないこと。前の夫との喧嘩は...最もくだらない夫婦喧嘩の原因

  • 猫バカ1番

    ひと月前に、チーズケーキ両猫を定期検診に連れて行った。ボーイのほうが、カユカユで、あちこちハゲができてしまったのもあるし、二匹とも10歳になり、チェックしておいたほうがいいかもと思ったのだ。ボーイのカユカユは今に始まったことではない。ステロイドを使えばおさまると思われるが、寿命を1年短くするといわれて、使わないでいる。処方されたムースを塗ったり、食べ物を変えたり、ブラシをこまめにしたりとできることを地道にやっているところ。検診のとき、ガールの方が、腎臓か甲状腺かわからないが、なにかあるということで、とりあえず甲状腺の薬をもらって飲ませて、そのあと再検査してみるということになった。ガールはしばらく元気にしていたのだけれど、10日ほど前からしきりに耳を掻くようになり、頻繁に頭を左右に振ったりしている。1番好き...猫バカ1番

  • 人手不足のカラクリ

    私の職場だけじゃなく、どこもかしこも人手不足。幸い、応募者があって立て続けに面接をして二人確保したけれど、ひとりは週末のみ働ける人なので、あと二人ぐらいは欲しいところ。ハワイの経済ピラミッドは、頂点の一握りの富裕層の厚みがあって、その下に薄めの中間層、そして分厚い貧困層がくる。富裕層は桁外れの大金持ちだから問題外。貧困層は、政府から援助がある。問題は何の援助も得られない中間層で、とくに貧困層にギリギリのところにいる人達(まったくもって私達さ、紙一重・・)は、税金を引かれるだけ引かれたあとの残りで生活している。働けば収入になるのに、どうしてどこもかしこも人手不足なのかと私は不思議に思っていたのだったが、先ごろ、カラクリを発見した。シングルペアレンツで、子供が5人いる人がいて、政府から子供一人あたりにつき、か...人手不足のカラクリ

  • 親のこと

    姉に、ハワイに来た時に使う部屋は、妹と一緒にひとつの部屋でいいか、別々がいいかと聞いた。ひとつの部屋だと、二人で一つのベッドで寝ることになるけど、クイーンサイズだから余裕があるし、両親が来た時も同じベッドで仲良く寝てたよ、と言ったら、「おかあさんって、どこでも爆睡できちゃったから大丈夫だったんじゃない?」と姉が言う。母は、確かにどこでも爆睡できる人だった。父の手術の前日、私と母が病室に泊まることになり、母は「おとうさん明日手術だなんて、あたし、眠れるかねえ」としきりに言っていたのに、横になったと思う間もなく寝息を立てていた。父もすやすやと寝てしまい、私だけが寝返りばかり打っていた。「でもさ、どんな小さな声で呼んでも、パッて起きるんだよね。あれはスゴイ!」と姉が言った。それは知らなかった。そういえば両親が結...親のこと

  • 巡り巡って私の元にやってくるもの

    同僚が、こんなものをくれた。「パスタなんだろうけど、シロならわかると思って」近所の人からもらったというのだが、その近所の人も、友達からもらったもので、その友達もまた、誰かからもらったものらしい。元は、日本の人が誰かにお土産にくれたものなのだろう。こちらで売られている日本製品なら、裏に英語で書かれたシールが貼られているはずだが、これは日本語表記しかない。英語表記は表の隅っこにSakura&vegetablePastaCherryblossomsmakefeelthatspringhascome.EnjoyspringtimewithSAKURAflavors.(桜は春の訪れ。どうぞ桜風味で春を楽しんでください)と書かれているだけで、裏の作り方は日本語。桜は知っていても、桜を食べることまでは知らない人が殆どだ...巡り巡って私の元にやってくるもの

  • パパイヤの花が咲いた

    昨年の8月に、庭のパパイヤを食べたあとの種を蒔いた。ごっそり蒔いた種のうち、4つが残って、このあと3つになった。1mぐらいになるまで、植え替えをしつつ育てて、ようやく地面に植えた。植えた途端にぐんぐん伸びて、私の身長を超えた。まるでジャックと豆の木。そのパパイヤに、花が咲いた。この花が、フルーツになるのだ。今、5つ咲いている。うちの庭にある1番美味しいパパイヤの種だから、このパパイヤも美味しいにきまってる。正露丸みたいな小さな黒い種の中に、これだけのエネルギーが詰まっている神秘。インターネットがあり、携帯電話があり、宇宙へ行き、できなかったことがどんどんできるようになったようにみえるけれど、人間はこの種ひとつ作り出すことはできない。人間の知恵など、自然の前では紙屑みたいなものかも。人の勝手で枝を切られたり...パパイヤの花が咲いた

  • 何がよくて悪いのか

    ひとつのギャラリーに作品補充に行くと、ラティーシャが少し声を潜めて言った。「ナタリーが亡くなったの」あまりに驚いて、私はただラティーシャの顔を見つめていた。「そう、ショックよね・・・・」私が何も言わないのに、ラティーシャはそう言って、私の肩に手を置いた。ナタリーはそこで働いているフランス人で、年齢が近く、同郷でもあり、ラティーシャとは姉妹のように仲がよかった。「いつ?」私はようやくそう聞いた。「2週間前よ。まだ58歳だった」ナタリーに最後に会ったのはいつだったろう。2か月ほど前ではなかったか。ナタリーは厳格なヴィーガン(完全菜食主義者:肉、魚、乳製品、はちみつ、ゼラチンなどの動物性のものは一切食べない)で、毎日ヨガをやり、タバコも吸わず、お酒も飲まなかった。いかにもフランス人らしい、小顔でシュッとした体型...何がよくて悪いのか

  • 35年分

    隣家との境の石垣を補強することにした。といっても、石垣は隣家の所有になるので、隣家のダンが業者に依頼したのだけど。この家を含め、ここら一帯は35年前に宅地となって売り出されたもので、近所の家はどこも35歳。石垣は年数がたつにつれて、隙間に植物の根が入り込んだり、雨によって脆くなってくることがある。家の土台でもあることだし、ここらで補強しておこうというのである。日本のお城の石垣の堅牢さは、尋常なことじゃないと思う。作業は我が家の敷地に入らないとできないので、作業する人が挨拶に来た。その人は、35年前にこの石垣を作った人だという。2人の作業員が4日がかりで補強して、きれいに洗って終了。右側が補強・掃除前、左側が補強後。この色の違い!右側はまた別の家の所有なので、うちのドライブウェイの壁は2色になった。「ああ、...35年分

  • 友達

    日本人の友人が、再び日本に一時帰国して手術を受けることになった。首の細い骨の一部がずれて、手が痺れている状態が数年続き、ハワイでできることをすべて試した結果、日本で治療することにしたのが今年の2月。しかしその手術も、うまくすれば1回で治るけれど、治らなければ別の骨を削ってみるしかないのが現実で、友人の場合、何の変化もなかったので、もう1度やってみることにしたのだ。彼女の実家は大阪だが、病院は東京なので、入院の前後は友達の家に泊まらせてもらうのだという。私はいつも、彼女の友人の多さと親密さに感心してしまう。若い頃、カナダやオーストラリアで働いていた頃の友達、客室乗務員時代の友達、ハワイでウェディングの仕事をしていたときの友達。しっかりと深い所で繋がっていて、何かがあればすぐに手を差し伸べてくれる人たちばかり...友達

  • 夜中や早朝に、スコールのような雨が降る。寝室の窓から庭を見る。わかりにくいかもしれないけど、土砂降り。数分、バケツをひっくり返したように降ったあと、あの雨が嘘だったように青空になる。日本に住んでいた頃は、雨は嫌いだった。冬の雨は冷たくて、陰気。夏の雨は蒸し蒸しして、不快指数ハネあがり。小学校の木造校舎の教室の壁が、降り続く雨の湿気で濡れていたのを思い出す。歩き方が悪いのか、どんなに気を付けても、雨の日は必ず足の後ろ側に泥がついてしまうのも嫌だ。バスや電車に乗れば、車内には独特の雨の匂いがして、混みあっていると互いの濡れた傘で荷物や服が濡れるのも気持ちのいいものではない。今は、雨が好きだ。ハワイでは冷たい雨と言うのはあり得ないし、泥がはねて困るような服も着ない。バスも電車も乗らないので、誰かの傘で濡れること...雨

  • 梅干しの賞味期限

    梅干しが食べたくなった。確か冷蔵庫の奥のコンテナの中にあったはず。真上から撮ったたぶん、日本の友人が送ってくれたものだと思う。未開封で、プラスティックの容器に入っている。恭しく開けると、大粒の梅干しが、たっぷりの紫蘇液に浸っていて美味しそう。ひとつ食べてみた。あー、梅干しってこういう味だったよね。そこで何気なく、容器の底のシールを見たのが運の尽き。17.11.13この数字の意味するところは・・・・まさか・・・17って2017年のことじゃないでしょうね(それ以外何の意味があるっていうのか)今年は2024年。7年も賞味期限を過ぎた梅干し?でも未開封だったし。さっき、ネットで調べてみたら、市販の梅干しは賞味期限を過ぎたら食べないほうがいいと書いてある。未開封でも、食べないほうがいいらしい。そんなこと言っても、も...梅干しの賞味期限

  • おしゃれとは程遠い

    姉と妹がハワイにやってくるまで、あとひと月足らず。どこへ行こう、何を食べよう、とプランを立てるのも楽しい。せめて10日ぐらい滞在できればいいんだけど、たった4泊という、典型的な日本スタイルでは、やりたいことの半分もできない。姉は以前から、うちの近所のサンドバーに行きたいと言っていたから、ボートツアーを予約した。私たち家族で行く時にはカヤックで行くけど、その日は夫は仕事でもあり、ツアーにした方が無難とみた。それに、住んでいるとツアーに参加することなどないので楽しみだ。マッサージセラピストの妹は、本場のロミロミを受けてみたいということで、レイナに2人分の予約を入れた。着いた日のディナーは、ここにしよう。2日目の朝は、家でこれを作って、その日は夫も休みなのでドライブに行こう。ランチはここで・・・まるで合宿のよう...おしゃれとは程遠い

  • せっかくハワイに来たのなら

    アンドリューというおじさんが、世界中の街を訪れて、そこの美味しいものを食べるという番組がある。日本のタレントが、なんでも「あまーい」とか言ってはしゃいでいるのとは違い、その料理を作る過程を見せたり、お客の感想を聞いたり、その町の歴史などもしっかり説明してくれる、なかなか為になる番組なのだ。先日、その番組でハワイを取り上げていた。途中からみたので見逃したのかもしれないが、スパムとジャパニーズプレートとシェイブアイスで、がっかりを通り越して怒りさえ湧いてきた。スパムは、余り肉を集めて成型して味付けして缶詰にしたジャンクフードで、スライスして甘辛いタレをからめて、おむすびにしたりする。私は好きじゃないけど、確かに庶民のファーストフードではあるが、わざわざテレビを取り上げるほどの食べ物か。ジャパニーズプレートは、...せっかくハワイに来たのなら

  • セカンド主寝室完成

    義両親側の家の、増築工事がようやく終わった。義両親の主寝室は2階にあるのだが、将来、階段の上り下りがきつくなったときのために、1階にもともとあったゲストルームを拡張して、セカンド主寝室を増築したのだ。工事の着手したのは4月の初め頃だが、義両親がヨーロッパ旅行に行っていた一か月は工事中断。というのも、シュートメが逐一チェックしたいからで、たった一部屋の工事で半年もかかった。作りはウォーカーでも入れるように、バリアフリーになっている。ゲストのためのバスルーム。家に人が集まったときに使えるように、もともとあったゲストルームのバスルームをリノベーションして、残してある。主寝室用のバスルームは別にあるので、この部屋には二つバスルームがある。主寝室用のバスルームの入り口タイルも、シャワー金具も、シュートメが厳選して取...セカンド主寝室完成

  • 人のことまで引き受けないでいい

    思いがけず、車を買い替えた。保険会社から、前の車を廃車にするかわりに250万円ほどもらえることになったのはありがたいが、ここはハワイというのんびり王国、その手続きを待っていたらいつになるやもしれず、もらえると見越して先に車を買った。ハワイは新車も中古も高い。中古でも、250万円におさまるはずもなく、50万円ほどの持ち出しになった。我が家は車は現金で買う主義で、ローンを組むことを思えば1番安いからなんだけれど、1度に出る金額を思うと、ちと不安になる。事の顛末を友人に報告したとき、「保険金、ほんとにもらえるんでしょうねえ」と言ったら、「もらえるよー。〇〇(夫)のことまで引き受けなくていいよー」と言った。確かに、そうだ。私はあれこれ気をまわしすぎる。言わでものことを言って、夫と険悪になることもある。気をまわし、...人のことまで引き受けないでいい

  • 「乗ってかない?」

    「ねえ、そこのカワイコちゃん、乗ってかない?」うちのチーズケーキボーイ。Amazonの箱にぎっちり詰まってる。かっこつけてるけど、このあと、キャリーケースにいれられて病院に連れてかれるとも知らず。最近、彼はあちこち痒いみたいで、尻尾はよれよれ、背中の横には2つの100円ハゲ。前に連れていったとき、ステロイド剤は効くけど、寿命が1年縮むと言われてやめた。今回は、フードを替えて、新しいムースを買った。ムースはつけたら、すぐに少しフードをあげたりして気をそらし、薬剤がしみこむのを待つ。100円ハゲには、うっすら新しい毛が生えてきている。拾ったとき、ネズミみたいに小さかった彼らも10歳。人と同じで、いろいろ出て来るお年頃かも。ちなみに今回の治療費(といってもチェックとワクチン)は2匹で20数万円なり。人間の子供を...「乗ってかない?」

  • 時間の価値観

    去年買ったばかりの夫の車が、追突で凹み、前のオーナーが事故をしていて大幅に手を入れてあったことから、保険で直せないことがわかり、廃車となった。仕方がないので、車を買い換えたのだが、これはその日の出来事だ。先週の土曜日、どの車がいいか見るだけ見てみようと、軽い気持ちでディーラーに出掛けた。見るだけと思っていたのに、あれよあれよと決まってしまい、その日のうちに買うことになった。その日は予定が目白押しで、朝一番に猫の動物病院、そのあと食材の買い出しをして、11時に夫が医者とズーム面談があり、2時20分に家電店の予約があった。見るだけだから、ズームの前、10時半ぐらいにディーラーに行った。思いがけず買うことになり、手続きの時間が必要だから、ズームのあと12時に出直すことにした。家電店の予約は、パソコンのソフトの不...時間の価値観

  • 車を買い換えた

    一月ほど前に夫が追突事故をして、車のボンネットが折れ曲がってしまった。幸い本人も相手も怪我はなく、相手の車は保険でカバー、夫の車もそうなるはずが、前の持ち主が事故をしており、その時にかなりの手を入れて直してあったことから、どこも受け付けてくれない。すったもんだの挙げ句、三日前になって、夫の車は廃車で、保険会社が250万円くれることになった。で、おととい、車を見に行って、その日のうちに買ってきた。ホンダのPASSPORT。日本での名前はわからないが、SUVだ。ハワイはなんでも船で運ばねばならないから、特に車が高い。中古であっても、10万キロ以上走ってても軽く100万円は超える。買った車は、2021年で走行距離は18000マイル。(2万キロぐらい?)それでも保険会社からもらう(はずの)250万円に、かなり上乗...車を買い換えた

  • 私の東西南北

    私がスーパー方向音痴であることは、たくさん記事にもしてきたが、そもそも東西南北がわからない。場所を説明するのに、「黒い建物の東側」と言われても困る。曇りや雨の日や夜、あるいは太陽は真上というとき、どうやって西か東かを知るのだ。オアフ島だと、「山側」「海側」と説明されるが、海や山が見えていないのに、どうしてどちらが海かわかれというのだ。私にとって東西南北は、実家が基本になる。どういうことかというと、実家の2階の窓に立ち、小学校の校舎があるほうが南で、その向きで右側が西、左側が東。だから、東西南北を考えねばならぬとき、頭の中で実家の2階の窓に立ってみて、こっちが北とすると、小学校があっちだから右が西か・・・という作業を、いちいちしなければならない。方向感覚が優れている人には、これが理解できないらしい。「あっち...私の東西南北

  • 保温ジャー

    どの家にも冷凍庫があって、電子レンジがある今は、余ったご飯を冷凍するのは、日本ではほぼ常識かもしれない。前記事の「1番古い記憶」で思い出したことがある。子供のころ、家では分厚い木の蓋のついた羽釜でご飯を炊いていた。炊けたご飯は「ジャー」と呼んでいた保温ジャーに移し、食べるときにはそのジャーからご飯をよそった。保温ジャーは、現在でもあるけれど、炊き出しとか野外のイベント目的がメインのようだ。羽釜が炊飯器になっても、当時の炊飯器には保温機能がなかったからなのかどうかわからないが、相変わらずジャーを使っていた。その頃、父の会社の若い人たちのお弁当を作り、夕飯も食べに来ていたから、1度に一升近く炊いていたと思う。ジャーの見た目は、炊飯機能のない炊飯器、といったところで、魔法瓶のように保温するだけだが、それでもいつ...保温ジャー

  • 1番古い記憶

    夫が、「1番古い記憶って何?」と聞いてきた。夫は、2,3歳の頃、何か悪いことをして、お兄さんの友達がいる前で、お母さんが夫のパンツをおろしてお尻を叩いたことだという。叩かれたことより、恥ずかしさのほうが痛かった。私は、たぶん3歳ぐらいのとき、家の中を走っていて転び、床に置いてあったガラスの灰皿に額をぶつけたことかも。その時に縫った痕が、その後何十年も額にあった。そういえば同じ時期、ささやかな庭にあったブランコを漕いでいて、強く漕ぎすぎて後ろにひっくり返り、したたかに後頭部を地面に打ち付けたこともあった。ひとつを思い出すと、それに引きずられるようにして他の記憶が出てくる。「芋づる、って日本語で言うんだよ」夫の芋づるは、隣の家に、奥さんが日本人で旦那さんが黒人で4人子供がいる家族が住んでいて、夕方になると奥さ...1番古い記憶

  • 「なんだか知らないけど」がカギ

    人は、その人が思い込んでいるとおりの現実を生きるのだというけれど、スピリチュアルをさまよっているこの20年近い間に、私はそれを何度も確信させられてきた。同じ場所で働いているのに、Aさんは「ここには変な人ばっかり」と言い、Bさんは「いい人ばっかり」と言う。どちらかが嘘をついているのではなく、実際にAさんは変な人ばかりの中で働いていて、Bさんはいい人ばかりの中で働いている。これは前の職場で本当にあったことだ。それなら、自分が望むことを思い込みにすればいいんじゃないの?というわけなんだが、それが言うほど簡単じゃなかったりする。なぜなら、これは私の体験から得た結論だけれど、いつのまにか、これといった理由もなく刷り込まれて思い込んでいることが、1番強く現実化するのであり、努力して思い込むことは、なかなか現実になりに...「なんだか知らないけど」がカギ

  • レシピは無駄

    私は料理が得意ではない。いろんなものを、手を変え品を変えて食卓に出すことを強要される日本の家庭料理は、食事の作り手にとってはかなり負担が大きいと思う。前の結婚時代に、それを黙々とこなし、自他ともに料理好きと思っていたのは、単になにかの間違いであろう。パンの発酵器まで買って、パンを焼いていた。あれは誰だったんだろうと不思議である。食のハードルが低いアメリカ人と結婚し、私はてきめんに楽になった。メイン料理と野菜があれば、それでじゅうぶん。ご飯もパンも食べないから、ご飯に合うおかずである必要もない。気に入った料理を、毎週作っても大丈夫。時期によってレギュラーメニューは入れ替わるが、今は、ビーフシチュー(ルーを使わずワインで煮込むやつ)、日本のハンバーグ、ガーリックシュリンプ、豆腐ステーキ、揚げ出し豆腐、豚の代わ...レシピは無駄

  • 親というのは

    義父が、今日から毎年恒例のツーリングツアーに出かける。昨年はカナダで、おととしはカリフォルニア州、今年はニューヨークの田舎を走るらしい。すでに自転車は箱詰めして送ってある。義父は歯医者の仕事のかたわら、50年近くずっと自転車を愛してきた。週に1度は仲間たちと走り、それ以外の日はシュートメとともに車に自転車を積んで、カイルアまで走りに行き、帰りは義父だけ自転車で帰ってくる。12月に80歳になるというのに、この元気。ハワイに移住して13年半。家を建てるまで同居していた3年の間には、シュートメとの間にあれやこれやあったし、別居してからも、時折面倒なことはある。それでも、普段、私は彼らに頼りきって暮らしていること甚だしい。たとえば、夫が不調を訴えたとき、真っ先に頼るのはシュートメだ。シュートメは元ナースで、常に冷...親というのは

  • 自己愛とマグロ

    先日の休日。土曜なのに夫は仕事になってしまい、一人で日本食スーパーに出かけた。1週間分の食材の7割ほどを買うので、かなりの重さになる。荷物持ちがいないから、仕方なく店内のショッピングカートを使ったが、アメリカのスーパーのカートは大きすぎて使いづらいといったらない。通路は一応、カートがすれ違えるほどに広くとってあるにしても、立ち止まって品物を選ぶとき、置いたカートがほかのお客様の邪魔になる。カート一杯になるほど買うわけでもなし、日本の小ぶりで小回りの利くカートが懐かしい。一通り必要なものを買い、せっかくなので自分のランチも買っていこうと思う。そのスーパーは最近、寿司コーナーが模様替えして充実したことであるし、今日はお寿司にしよう。ポケ丼はハズレなしだけど、ほかにもいろいろあって迷う。握りの盛り合わせは、好き...自己愛とマグロ

  • 遅い夏休み

    姉と妹が、11月にハワイに来るという。姉は、両親を見送り、一人息子は家を出て、妹は末の娘が社会人になって一息ついたところだ。姉がハワイに来たのは13年前で、夫と小学生の息子も一緒だった。妹は、10年前に一人で来た。まだ三人とも独身の頃は、出雲大社にも行ったし(縁結びということで親からほぼ強制的にだったが)、長崎にも行った。結婚後は、姉一家と妹一家は、毎年夏に何泊かで旅行したり、キャンプに行ったりしていたが、私の前の夫と彼らとはソリが合わず、行っても私が気を遣って疲れるだけなので、私は加わらなかった。でも3人でお茶を飲みに出かけたり、買い物に行ったりはよくしていた。姉と私は4歳、私と妹は5歳離れている。子供の時分は喧嘩もしたが、大人になると、私たちは親友になった。まっすぐで、気配りができ、真面目な姉。我慢強...遅い夏休み

  • 勘違いから始まった朝

    昨日、朝9時に美容院の予約があった。美容院はホノルルにあり、車をアラモアナショッピングセンターに停めて歩いていくので、少なくとも1時間はみたほうがいい。余裕を見て、7時45分に家を出るつもりでいた。我が家の朝は早く、4時半には起きているので余裕もいいところ。夫が出かけ、ちゃちゃっと掃除をし、床なんぞ磨いたりもして、時間を見た。これならまだゴロゴロして本が読めると思った私は、ベッドに横になって本を読み始めた。5分ほど経過し、ふと、タイマーをセットしておいたほうがいい、という考えが頭に浮かび、携帯電話をあけてみて呆然とした。8:10え・・・・なんで?7時45分に家を出るんじゃなかった?私は1時間ぐらい勘違いしていた。まだ部屋着でノーメイク、髪はボサボサ。呆然としている暇などないので、早送りのようにして服を着替...勘違いから始まった朝

  • 別れと再スタート

    マネージャー仲間のKと一緒に働く最後の日。早番だった私は、4時半に仕事が終わる。朝からずっといつも通りで、私がタイムカードを押したときも、Kは冗談など言って笑っていたのに、「これで最後だね」と私が言ったら、直前まで笑っていたKの目から、ボロボロと涙があふれた。「シロ・・・」Kは私をハグし、「ほんとにいろいろありがとう」と言って泣いた。「それは私のセリフ、大好きだよK」私ももらい泣き。今まで何人も見送ってきたけれど、これほどさみしく思うのは初めてだ。Kは私よりも若いが職場では2年ほど先輩で、これでファミリーメンバー以外では私が1番長くここで働いていることになる。歯に衣着せぬ物言いで、竹を割ったような性格のKは、私がマネージャーになる前から、常に私にはよくしてくれた。私はそれに甘え、これがずっと続くと思ってき...別れと再スタート

  • ネイル

    小さなきっかけで、それまでの固定観念が崩れて視界が開けることがある。韓国人の友人が(彼女はコーちゃんの姉妹2匹を引き取ってくれた人である)、爪に貼り付けるネイルを3箱くれた。従妹が韓国に行ったお土産だそうで、たくさん買ってきたからお裾分けしてくれたのだ。世の中にそういうものがあることも知らなかったが、「私も知らなかったんだけど、2,3週間もつっていうし試してみて」と言って、友人は自分の足の爪を見せてくれた。黒を基調にして、ゴールドの模様が入っていて、とても素敵に見えた。早速、家に帰って足につけてみた。「おー!!!」見違えるような爪になった。赤を基調にして、シルバーの模様が入っているのが親指で、あとは赤一色とシルバー一色が取り混ぜて入っている。大きさも多種あって、自分に合う大きさを選べる。サンダルを履くと、...ネイル

  • 母の命日

    9月1日は、母の3回目の命日だった。姉と妹と姪3と、帰省していた甥が墓参りに行ったそうだ。私は夫と、母の話をして、その日を過ごした。「3年たっても、頭ではわかっていても、気持ちの上でまだ本当じゃない気がしてる」と私が言うと、夫が「うん、Closureしてないからね」Closure、つまり、ちゃんと終えてないということ。父が亡くなった時はそこにいて、お寺のことで姉妹で奔走したり、父の身体を洗ったり、棺にお花を入れたり、お通夜も葬儀もやって、父の死をしっかり納得することができた。けれど、母は、パンデミックの1番厳しい時期で、私は会いに行くことができなかった。2019年の12月に、父の葬儀のあと、「じゃあまたね、おかあさん」と言って手を振ったのが最後で、それきりだ。パンデミック中は、私のような人がたくさんいただ...母の命日

  • ついててもついてなくても

    先週の金曜日のことだ。夫が家の近所で追突事故をした。信号待ちのときに携帯電話で選曲をしていて、信号が変わったので急いで発進しようとアクセルを踏んだら、思いのほか強く踏んでしまい、前の車にゴツン、だ。車の中で電話をいじるのはやめな、と何度言ったことか。ほかの車の運転者が携帯電話を見ていると怒るくせに。前の車の人がとても良い人で、同乗していた子供たちも無事だし、車もかすかにへこみが見えるぐらい。夫のバンはフロントがめくれて、バンパーが半分落ちて、ドアがうまく開かない。警察が来て、書類を作り、前の車の人が、夫のバンのバンパーをテープで止めてくれた。保険会社に連絡すると、バンも相手の車も保険でカバーできるし、修理中のレンタカーもほとんどカバーしてくれるということで、不幸中の幸い。と喜んだのもつかの間。バンを持ち込...ついててもついてなくても

  • 炭入り洗顔料

    夫が炭入りの洗顔料が好きなのを知っている姉が、日本のお土産に入れてくれることがある。そのひとつを使っていた夫が、「これ、すごくスースーして気持ちいいよ。何が入ってるか見て」というので、チューブの裏を見たら、和ハッカと書いてある。「ミントが入ってるみたいだよ」「ミントか、なるほどスースーするわけだ」私も勧められて、何回か使った。昨日、ふとバスルームにあるそのチューブを見てみたら、洗顔料ではなく、歯磨き粉だった・・・・・どうりでスースーするわけよ。ちゃんと表を読めばいいのに、見ずに歯磨き粉で顔を洗っていた私って・・・まあ、毒ではなし。洗顔料で歯を磨くよりはマシか・・・似たようなこと、あったなあ。目じりの皺用に買った美容液。何日か使ったあと、夫がそれを持っておずおずと聞いてきた。「何か問題、ある?」よく見たら、...炭入り洗顔料

  • 今日、なろう。

    マネージャーの一人が辞めるにあたり、Jonahがマネージャーになることになった。彼は、ひとくちでいうなら温厚。怒ったり文句を言ったりしているのを見たことがない。メカに強く、誰にでも親切で、人に警戒心を与えない人柄。マネージャー業務のトレーニングを始めて1週間、指示すればしっかりやるが、そうでなければ気が付かない。予想はしていたけれど、仕事に対する温度差が以前と変わらない。常に全体をみて、かつ、細かいところも見て、先を先を見越して行動してほしいのに、そういうことは「やりかた」を教えるのとは違って、とても難しい。正直、私は少し苛立っていた。昨日、休憩時間にBellaが来て、仕事の不満を打ち明けた。誰と誰が協力的でないとか、経営陣のこととか、そういったことだ。この職場で働くのは好きだけど、ストレスが溜まって、転...今日、なろう。

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