熊谷市の野原古墳群から出土した「踊る埴輪」。江南文化財センターで所有、展示している、その複製品の形状データの測量が県内の彫塑制作会社によって行われました。現物は東京国立博物館が所有し、博物館のマスコットキャラクターなどにも活用され人気を集めています。東京国立博物館の現物から得た3Dデータはあるものの、制作者による技量に委ねた復元や、土台を強固にするなど若干のアレンジを加える場合のデータとしては、厚みや質感などを見ながらの測量データが必要であることから、今回の資料提供となりました。東京国立博物館の踊る埴輪は常設展示されており、その使用許可等の規定からも、測量調査の機会が極めて限られています。一方、国内において唯一の型取りの方法で復元された江南文化財センターの「踊る埴輪」がその代用として利用することができ、また県外の博物館施設で「踊る埴輪」複製品として出張展示されることもあります。素..
3月27日、熊谷市の市街地を流れる星川と彫刻群の清掃活動が行われました。1970年代から80年代にかけて官民連携の星川彫刻プロムナード構想が具体化し、日本を代表する彫刻家による様々な作品が設置されています。当日は、熊谷市の産業振興部や星川通りの商店街組合などが主体となり、熊谷青年会議所や星川周辺の企業も加わり、川の中での清掃を行うチームと、彫刻周辺を清掃するチーム、既設された木製の川床の補修を行うチームに分かれて作業を進めました。昨年12月には星川彫刻プロムナード研究会(藤間憲一会長)が発足し、清掃しながら移動し、各彫刻の前では同研究会員による解説が行われました。作業には約30名が参加し、彫刻と向き合いながら星川の魅力を体感できるイベントとなりました。
日に日に暖かくなり、各地から桜の便りが聞こえてきます。市内小江川にある高根神社でも、ソメイヨシノが7分咲きになり、もう少しで満開を迎えそうです。 小江川地区では、地元の方を中心に市民協働事業の一環として、平成22年から1年に100本ずつ桜を植えていく「小江川1000本桜事業」が始まり、平成31年3月に目標である1000本を達成しました。全長12kmにわたるウオーキングロードの整備も進み、桜並木を眺めながらハイキングを楽しむことができます。 熊谷といえば荒川堤の桜が有名ですが、少し足を伸ばして里山の中の桜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
妻沼聖天山の桜 国重要文化財「貴惣門」と枝垂れ桜 熊谷市妻沼の妻沼聖天山はまもなくソメイヨシノや枝垂れ桜などが見頃を迎えようとしています。 妻沼散策をお楽しみください。
01 東別府祭ばやし保存会【第13回地域伝統芸能今昔物語 熊谷市妻沼中央公民館大ホール 2020.11.23撮影】
令和2年度の第13回地域伝統芸能今昔物語は、新型コロナウイルスの影響を受け、無観客の映像記録会として例年と同じく11月23日に熊谷市妻沼中央公民館大ホールで開催しました。 収録した動画はYouTubeで公開しています。今回からこのブログを通じてそれぞれの出演団体の映像をアップします。まず1回目は東別府祭ばやしの動画をご紹介します。解説も動画内に加えましたので、どうぞご覧ください。
埼玉県立歴史と民俗の博物館 NHK大河ドラマ特別展「青天を衝け~渋沢栄一のまなざし~」
埼玉県立歴史と民俗の博物館では、NHK大河ドラマ特別展「青天を衝け~渋沢栄一のまなざし~」をNHKさいたま放送局と共催で開催しています。初公開資料など約200点の資料を展示し、渋沢栄一の生涯を紹介します。 開催概要 会期 会期:令和3年3月23日(火)~5月16日(日) 開館時間:9時00分~16時30分(観覧受付は16時00分まで) 休館日:月曜日(ただし、3月29日、5月3日は開館) 会場 埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室 観覧料 一般:600円 高校生・学生:300円 20名以上の団体は、一般:400円 高校生・学生:200円 ※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(付添1名を含む)は無料 ※「ぐるっとパス」で観覧できます。 ※会場内の過密防止のため、混雑時は入場制限や当日入場分の入場整理券の配布を行う場..
市内三ヶ尻の幸安寺でも熊谷桜が見ごろを迎えています。 幸安寺は、ご住職や檀信徒の皆さんの協力により様々な花が植えられ、花の寺として知られています。梅、桜、ミツマタ、ツツジ、サツキ、アジサイなど、四季折々の花を楽しむことができ、毎年4月29日には「花まつり」が開催されます。 山門前のしだれ桜も咲き始め、もう少しで満開を迎えそうです。 鐘楼脇の石楠花(シャクナゲ)も可愛らしい色鮮やかなピンク色の花を咲かせていました。 また、幸安寺は三尻小学校発祥の地としても知られています。「三尻小学校発祥之地碑」は、明治6年に幸安寺境内に設立されたことを記念して、三尻小学校開校百年事業実行委員会により昭和48年に建てられました。三尻小学校は、明治6年に開校後、明治19年に三ヶ尻尋常小学校と改称、明治37年に延命寺に移転、明治42年に現在の三ヶ尻2862-1に移転しています。 ..
新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため星溪園の室内利用を休止しておりましたが、令和3年3月23日以降、熊谷市・深谷市・寄居町の在住の利用者のみ、ソーシャルディスタンスの確保、少人数利用等の感染予防対策の徹底を条件として、星溪園内の各棟の室内利用に係る予約を再開します。御理解と御協力をお願い申し上げます。利用に関しての詳細は江南文化財センターまでお問合せください。 江南文化財センター(電話048-536-5062) 担当:山下 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に伴う利用休止施設の 利用開始に係る基本的方針について 社会教育課文化財保護係 1 対象施設 ⑴ 名称 星溪園(庭園は、市指定記念物・名勝) ⑵ 建物概要(平面図については別添の図面参照) ア 星溪寮(部屋8帖+12.5帖、茶室2帖、立礼席8帖相当) イ ..
3月17日、熊谷市国際交流協会主催の英語で文化財をガイドする講座「英語で郷土の歴史・文化を伝えてみよう!」が、妻沼聖天山の国宝「歓喜院聖天堂」で行われました。担当講師が英語で、建造物の部位や彫刻などについて紹介し、受講者はその英語の説明方法などについて真剣に学んでいました。現在、国宝「歓喜院聖天堂」では、新型コロナウイルスの対策により土日のみの拝観が可能ですが、今回は本市の行政研修として妻沼聖天山のご厚意により特別に学ぶ機会を提供していただきました。
熊谷市名勝「星溪園」玉の池 熊谷市名勝「星溪園」の投句箱を開封し、熊谷市俳句連盟による選考の結果、入賞作2作が決まりましたので発表します。 第一席 鯉の棲む地へ翳して冬紅葉 永岡好友 様(さいたま市) 第二席 千両や一夜の雨を滴らせ 野原 清 様(長瀞町) 例年、春季と秋季分として投句箱を開封し、熊谷俳句連盟による選考で入賞作が決定します。投句箱は星溪園正門内側に設置しております。箱には用紙も準備しておりますが、投稿は任意用紙でも可能です。入賞者には俳句連盟からの通知のほか、本市の文化財や歴史などを紹介する資料を記念にお送りします。年間を通じて投稿できますので、奮ってご参加ください。
石上寺の熊谷桜 熊谷市内では、源平合戦で活躍した熊谷出身の武士の熊谷次郎直実の名を取った「熊谷桜」が見頃を迎えています。熊谷桜(クマガヤザクラ)は八重咲きの小ぶりな花を付ける早咲きの品種で、熊谷次郎直実が源平合戦で先陣争いをした故事に由来して名付けられたものです。江戸時代から市内各地にはあったようですが数が少なくなり、市民グループ「桜ファンクラブ」などの尽力で植樹が進められています。熊谷市鎌倉町の石上寺では、熊谷空襲で焼失したという経過もあり、平成8年頃から植樹を続け、現在は約60本を数えます。今年は例年より開花が早く、現在、満開を迎えています。他に熊谷市中央公園などにも植樹され、ソメイヨシノの前の早春を彩る麗らかな雰囲気を醸し出しています。どうぞ、市内の熊谷桜鑑賞をお楽しみください。
国立科学博物館 企画展示「東日本大震災から10年ーあの日からの地震研究」
国立科学博物館(東京・上野公園)において、企画展示「東日本大震災から10年ーあの日からの地震研究」が開催されています。(~4月11日) 概要 今年は、日本に甚大な被害をもたらした「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(東日本大震災)から10年という節目を迎えます。本展では、災害を風化させないため、当時の被害の状況を 振り返るとともに、この10年間で地震調査研究が明らかにしたことや、社会に与えた影響などを紹 介します。また、国立科学博物館が行ってきた標本レスキュー活動や震災復興事業をはじめ、各地 の復興の様子や被害の伝承についても紹介します。 (同ホームページより) 日本館1階中央ホール、地球館1階オープンスペース 開館時間:午前9時~午後5時 休館日:毎週月曜日 ※ただし3月29日(月)は開館 入館料:常設展示入館料 一般・大学生630円(団体51..
パネル展『たい歴が紹介する 私たちのまち谷中の魅力いまむかし』開催のお知らせ
東京都台東区での文化財や地域遺産の歴史調査、公開活用などを実践している、NPO法人たいとう歴史都市研究会(以下、たい歴)では、今年度、芸術文化振興基金の助成を得て、谷中の町並みに関する基礎調査を実施し、「歴史的町並み」、「木造住宅」、「寺院」の3つのテーマごとに、これまでに積み重ねてきた調査の成果を発表します。 ◆日時 2021年3月27日(土)、28日(日)10:00~17:00 ◆会場 国登録有形文化財建造物 市田邸(東京都台東区上野桜木1-6-2) ◆主催 NPO法人たいとう歴史都市研究会 ◆その他 ・入場無料 ・お道具転生バザーも同時開催予定 ・体調がすぐれない方、発熱や咳などの症状のある方は来場の自粛をお願いします。 ・感染症対策としてマスク着用・手指消毒にご協力ください。 詳細は同研究会ホームページをご確認ください。 http://taire..
緊急事態宣言延長に伴う星溪園の室内利用休止とお茶会の中止について
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、熊谷市名勝「星溪園」における令和3年3月21日(日曜日)までの星溪寮・松風庵・積翠閣の室内利用およびそれに係る予約を休止しています。3月22日(月曜日)は通常休園となります。休止期間中も庭園見学は可能です。皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。なお、感染の状況により期間等が変更される場合がありますので、ご了承願います。 また、新型コロナウイルス感染拡大に鑑み、4月から6月までの星溪園楽しいお茶会と7月21日に開催予定でした、うちわ祭茶会を中止します。皆様のご了承とご理解を賜りますようお願い致します。
卒業記念・特別授業「郷土の野外博物館『万平公園』から始まる旅」
3月11日、熊谷市立桜木小学校にて桜木小学校区連絡会・万平公園史跡研究会主催による卒業記念・特別授業「郷土の野外博物館『万平公園』から始まる旅」が同校の体育館で行われました。学校区内に所在する万平公園は旧熊谷堤や市指定文化財「竹井澹如翁碑」、蚕霊塔などがあり、熊谷の歴史を知る上でも貴重な遺産が数多くあります。地元住民を中心に結成された万平公園史跡研究会では石碑に説明版を設置するほか、学習会を開催するなど、同公園や史跡の普及啓発を進めています。 今回の授業では、小学6年生がグループワークとして万平公園について調査や学習を進めた成果を発表しました。その後、グループで未来の熊谷を想像し、例えば市長になったらどのような政策を進めるかというテーマでグループセッションを行い、各グループの発表が行われました。万平公園という地域の文化遺産について調べたことが、将来の熊谷で生かされる大きな..
妻沼聖天山奉納絵馬記念講演会「妻沼聖天山の絵馬・奉納額と信仰の歴史について」
妻沼中央公民館大会議室で開催された妻沼地域文化財調査研究会主催の講演会「妻沼聖天山の絵馬・奉納額と信仰の歴史について」を様子を動画撮影し、YouTubeサイトにて公開していますので、ご参照ください。2019年の妻沼聖天山秘仏御本尊御開扉と合わせて開催された「妻沼聖天山の絵馬展」を回顧しながらの講演会となりました。
市内西別府に所在する安楽寺には、9体の木彫阿弥陀如来坐像が安置されています。 寺の縁起によると、天平時代の初めに藤原不比等が丈六の釈迦、阿弥陀、薬師の三尊の3体の仏像を造立しました。その後、その子孫で別府に所領を持った別府行隆という人が阿弥陀を6体加え、九品仏にしたといわれています。 九品仏はその後、再興され現存する仏像はその銘から江戸時代中期の作とみられています。 安楽寺には、勧進帳が残されており、江戸時代に仏像を再興した際、七十余りの村々から寄付を募り、誰がいくら寄付したというような内容が目録として記録されています。 安楽寺の九品仏は、昭和54年に熊谷市指定有形民俗文化財となっています。 九品仏が安置されているお堂は、普段は閉まっていますが、お彼岸の期間中は一般の方でも見学可能なようです。 平成17~18年に改修された、九品仏を安置するお堂。 ..
坂田医院旧診療所で撮影されたSeven Billion Dots 『Nightmare』 Official Music Video
日本の3人組ロックバンド「Seven Billion Dots」のアルバム「HOPE」に収録された楽曲「Nightmare」のミュージックビデオは、熊谷市妻沼の国登録有形文化財「坂田医院旧診療所」において収録されました。その動画がYouTubeで公開されています。映像作品には、診療室や手術室の室内風景や、展示された絵画なども映し出されています。どうぞご覧ください。 Seven Billion Dots 『Nightmare』 Official Music Video https://youtu.be/volHNKySzWM
3月5日(金)、市内平戸の文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大ぼとけ)を安置している仮小屋に掲示物を設置しました。 熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像」(平戸の大ぼとけ)は、昨年12月23日に源宗寺本堂から仮小屋に移動され、源宗寺本堂の建て替え中はこの仮小屋に安置されています。 昨年、仮小屋を設置してから壁面が殺風景な状態でしたが、本日、仮小屋の北側と南側の壁面上部、二ヵ所に大型の布製ポスターを設置しました。 仮小屋の高さが約6メートルと非常に大きいため、遠くからでも目につきやすくなっています。 現在、仏像は養生シートに覆われている状態ですが、今後、仮小屋内で一部補強と修理を行う予定です。今後、仮小屋での保管中、仏像の一般公開も検討しています。 仏像の修復や一般公開の情報については、当ブログや委員会ホームページにて随時、発信して参りますので、ご確認い..
「青桐会・安井博親の音楽世界 ―春に寄せて箏の響きを―」と題した箏曲など和楽器の演奏が、2月から動画共有サイトのユーチューブで配信されています。 青桐会は箏曲師範の安井博親(本名、幸代)さんを会主として、熊谷を拠点に演奏活動を行っています。今回の演奏動画は昨年12月に熊谷市名勝「星溪園」で撮影された。収録には安井さんの長女で東京藝術大学邦楽科を卒業したプロの演奏家、白澤美智さんも参加し、「六段調」や「須磨の嵐」などの名曲や、荻江節と呼ばれる三味線曲が演奏されました。ほかに同会会員で市内在住の松岡みゆきさんと山崎明美さんが加わり、練習の成果を発揮しました。 昨年からコロナ禍で演奏活動が制限される中、動画での演奏を通じて和の音色の発信を目的に企画されたものです。動画は江南文化財センターが撮影・編集し、冒頭には星溪園の庭園美などの紹介も織り込まれています。是非ご覧ください。 ..
日本初の公認女性医師として知られる荻野吟子は、嘉永4(1851)年3月3日、幡羅郡俵瀬村(現在の熊谷市俵瀬)に生まれました。今年は荻野吟子生誕170年の節目の年にあたります。 市内俵瀬、利根川の堤防下にある荻野吟子記念館では、吟子の生涯を紹介する年表や関係資料を展示しています。 吟子の誕生日に合わせて、記念館展示室隣りの休憩室にはひな人形が飾られ、NPO法人めぬまガイドボランティア阿うんの会による紙芝居の上演が実施されていました。紙芝居の上演は、3月7日(日)まで行われているようです。 記念館に隣接した荻野吟子生誕之地記念公園では、吟子桜(河津桜)が咲き始めていました。見頃はもう少し先のようです。吟子の誕生日である3月3日に見頃を迎えることから、地元では「吟子桜」と呼ばれ親しまれています。 吟子桜の枝には、かわいいメジロがとまっていました。 お近くに..
熊谷市役所西側の議会棟の壁に、清水信二《株立ちの桜》(熊谷市立熊谷図書館所蔵)が展示されています。清水さんは熊谷市文化財保護審議会副会長や熊谷市美術家協会会長を歴任され、戦後すぐの時期から参加し後に会長となった洋画団体の朱麦会顧問として現在も精力的な制作を進めています。満開の桜が印象的な油彩作品で、春の麗かさを感じることができます。3月議会も開会し、市政についての関連質問に向けて準備が行われています。その中に穏やかな雰囲気を醸し出してくれる絵画です。
渋沢栄一の出身地であるお隣深谷市では、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の放送期間に合わせて深谷大河ドラマ館が開設されています。 渋沢栄一の生家「中ん家」が再現されたセットからは、当時の暮らしぶりを身近に感じることができます。また、キャストのインタビューやドラマのメイキング映像を上映するシアター、撮影で実際に使用された衣装や小道具の展示などがあり、大河ドラマの世界観を楽しむことができます。 ドラマの進行に合わせて展示内容も随時更新されるようです。 大河ドラマ館公式ホームページでは、リアルタイムでの混雑状況などを確認することができます。コロナ禍でなかなか外出しずらい状況にはありますが、こうしたサービスをうまく活用しながら足を運んでみてはいかがでしょうか。 開設期間 2021年2月16日(火)~2022年1月10日(月) 開館時間 9:00~17..
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