愛染堂・愛染明王 石像十三仏 熊谷市立星宮小学校3年生の地域歴史学習の一環として、熊谷市下川上の愛染堂や梅岩院などを探訪する授業ツアーを開講しました。愛染堂に収蔵されている熊谷市指定有形民俗文化財「愛染明王」・「藍染絵馬・尾高惇忠筆奉納額」、池上地区の梅岩院にある市指定有形民俗文化財「石像十三仏」などを見学しました。それぞれの場所で文化財や歴史のお話をしました。児童の皆さんはしっかりメモを取るなど、地元にある仏像などに大きな関心を寄せていました。
11月26日(木)、市内平戸の源宗寺にて、本堂の片付けを行いました。来週12月1日(火)に撥遣式を行い、12月23・24日に仏像を仮小屋に移設後、本堂の解体工事に着手する予定です。 片付けには、牧野隆夫先生率いる吉備文化財修復所のスタッフの皆さんと一級建築士の細川末廣先生にも御立会いただき、源宗寺護持会の皆さんと協力しながら作業を進めました。 堂内からは、額や絵馬、ご位牌など様々なものが出てきました。先生方や文化財センターの職員による指示のもと、分別を行いました。 本堂内部裏側は、床が抜け、土壁がボロボロとはがれ落ちていました。 午後からは、吉備文化財修復所による、仏像移動の事前準備と調査が実施されました。
本年は新型コロナウイルスの影響で各小中学校の修学旅行などが中止延期になるなど、貴重な機会が失われている児童生徒が多くいます。そのような中、熊谷市立石原小学校でも小学6年生の修学旅行についてバスを利用しての旅行を中止した代替として、身近な熊谷市内の名所を楽しむという新たな修学旅行の取り組みが実施されました。約5名ほどのグループに分けて市内各所を散策するツアーで、熊谷市鎌倉町の熊谷市名勝「星溪園」もその見学先の一つとして多くの児童が来訪しました。見学の際には星溪園の玉の池や建物などを解説し、実際に建物の中から色づく紅葉を楽しむという体験をご案内しました。コロナ禍により通常の行事なども行われず、行動範囲も狭まり、残念な面もありますが、身近な場所にある「良さ」や「素晴らしさ」「美しさ」を実感していただけたらと思います。そんな願いを込めて。
先週11月15日(日)に源宗寺現本堂での最後の一般公開を終えた「平戸の大仏」。来月には本堂の解体工事に着手し、いよいよ新たな本堂の建設が始まります。本堂建設中は、熊谷市指定有形文化財である薬師如来と観音菩薩の2体の木彫大仏坐像(「平戸の大仏」)は、仮小屋内で保存管理することとなります。 現在、本堂東側では、仏像を保管するための仮小屋の建設工事が着々と進められています。 明日26日に、本堂内の片付けを行い、12月1日(火)に撥遣式(仏像を別の場所に移動する場合などに、魂を抜いた状態にするための儀式)を行う予定です。 今後の大まかなスケジュールは以下の通りです。 令和2年11月26日 本堂内片付け(仏像欠損部品等探索) 令和2年12月 1日 撥遣式(はっけんしき:いわゆる“魂抜き”) 令和2年12月 3日 仏像養生作業 開始 令和2年12月10日..
東別府祭ばやし保存会 和太鼓集団「麗」 熊谷陣屋太鼓保存会 池上獅子舞保存会 毎年、11月23日に開催している地域伝統芸能今昔物語は今年で13回目を迎えました。しかし、本年は新型コロナウイルスの影響により無観客の「動画記録会」と言う新たなスタイルでの開催となりました。妻沼中央公民館大ホールを会場として、出演団体は、東別府祭ばやし保存会、上川原神道香取流棒術保存会、和太鼓集団「麗」、間々田万作おどり保存会、箏曲雅会箏和くわく塾、日本舞踊藤間流藤蓉会、熊谷陣屋太鼓保存会、池上獅子舞保存会の8団体で、それぞれの出演を動画撮影し、今後編集し、熊谷デジタルミュージアムやYouTubeのサイトで公開する予定です。撮影には専門業者を委託し、動画と写真によって伝統芸能のデータ保存活用を進める取り組みです。コロナ禍だからこその方法で、新たなモデルケースとして..
星溪園・積翠閣からの紅葉 玉の池と紅葉 回遊式庭園の園路と黄色く色付いたイチョウ 散策する軽鴨 (令和2年11月19日撮影) 熊谷市鎌倉町の市名勝「星溪園」では紅葉が始まっています。紅や黄色に色付いた樹木もあれば、これから紅葉を迎える木々もあり、現在は常緑樹と合わせて色彩が混在している状況です。星溪園では11月下旬から12月中旬に掛けて紅葉の盛りを迎えます。今日は回遊式庭園の園路を玉の池に到来した軽鴨がお散歩していました。そんな光景もお楽しみいただけます。どうぞお越しください。 (通常、月曜日が休園となりますが、祝日の11月23日は開園し、翌24日は休園となります。また、11月29日(日曜)は貸切行事の開催により臨時休園となりますのでご注意ください。)
歓喜院聖天堂では、平成28年から平成31年にかけて美装化事業が実施され、彩色部分のクリーニング、漆の塗り直し等が行われています。 先日、歓喜院聖天堂に足を運んだ際に、美装化時の修繕個所を確認してきました。 漆による塗装部分は耐水性もあり、比較的外部からの刺激に強いことに加え、美装化時に塗り直しを行っとこともあり、きれいな色合いを保っていました。一方、有機物である膠を接着剤としている顔料による彩色部分は、外部の温湿度変化や風雨の影響を受けやすく、剥落や汚れ等が目立ちます。 ↑平成30年5月10日撮影 ↑令和2年11月16日撮影 今後も文化財としての価値を維持し、後世にその技術を伝えていくためにも、定期的な修理を続けていくことが求められます。 11月17日、文化庁は宮大工や左官職人ら匠が継承する「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」について、..
市内村岡地域にある高雲寺本堂の床下には、江戸時代から明治時代にかけて、熊谷宿と村岡村(現熊谷市)を結んだ渡し場の船の1艘が保管されています。 長年この場所で保管された船の上には、不要になった木材や火鉢などが積まれていたため、地元村岡地域文化遺産保存会の方々と江南文化財センターの職員2名で床下の片付け作業を行いました。 (片付け前の様子) (片付け後の様子)
11月15日(日)、市内平戸の源宗寺にて「平戸の大仏一般公開」を行いました。先週より、本堂東側にて、大仏移設の仮小屋の基礎工事がはじまっています。来月には仏像を仮小屋に移動し、本堂の解体工事に着手する予定です。そのため、この日が現本堂での最後の一般公開となりました。公開当日は、日差しが暖かいスッキリとした秋晴れに恵まれ、市内外から多くの方が見学にいらっしゃいました。この日の見学者数は65名で、公開が始まって以来の最高記録となりました。 (本堂東側の仮小屋基礎工事の様子) 現本堂に収められた「平戸の大仏」を見ることができる最後の機会ということで、見学にいらした多くの方が、熊谷市指定有形文化財である2体の木彫大仏坐像(平戸の大仏)や源宗寺本堂の様子を写真に収めていました。 今月末に本堂内部の片付けを行い、12月1日に撥遣式(仏像を別の場所に移動する場合などに、魂を抜..
埼玉県民の日の11月14日に熊谷市妻沼に所在する国登録有形文化財「坂田医院旧診療所」の一般公開を開催し、県内外から120名の来場がありました。2回の調査報告会のほか、適宜、室内外での解説を行い、建物の魅力を堪能していただけるように応対しました。通常では目にすることが少ない建物内部を参照された来場者の皆様は写真撮影するなどして自由に時間を過ごされていました。 また今回は新たな試みとしてレントゲン室や待合室などをギャラリーとして絵画展示しました。新たな趣を体感された方が多かったように思います。今後も一般公開の機会をお知らせできたらと考えています。
埼玉県民の日の11月14日に熊谷市妻沼に所在する国登録有形文化財「坂田医院旧診療所」の一般公開を開催します。公開に合わせて建造物の特徴などを解説する調査報告会を実施します。また、室内の壁を活かした絵画のギャラリー展示を行います。 毎年、埼玉県民の日に一般公開を実施しており、本年で10年目を迎えます。なお、文化庁全国近代化遺産一斉公開2020事業の一環として開催します。 日時:令和2年11月14日(土)10時00分~15時00分 入場料:無料 申込み:当日受付(事前申込不要) (新型コロナウイルス対策のため入場の際の記名をお願いするほか、 状況により入場者数の制限を行います。) 調査報告会:「坂田医院旧診療所の意匠と美」(11時~、13時~ 同じ内容) 担当:熊谷市立江南文化財センター主任 山下祐樹 「坂田医院旧診療..
熊谷市肥塚公民館で講座「熊谷句碑歌碑物語」を開講しました。コロナ対策により参加者を15名と設定し、席はソーシャルディスタンスを踏まえた上で配置されていました。また、講師を担当した江南文化財センター職員もマウスシールドを着用し講義しました。これは動画撮影を行うことに伴い、口頭が分かるように配慮したものです。講座では市内の句碑や歌碑の所在や概要について学ぶ機会を提供しました。今回は市内に所在する約50の句碑を主要テーマとして、解説し、今後の街おこしや街づくりのヒントとして句碑歌碑をはじめとした身近な地域遺産の掘り起こしというテーマについてお話をしました。立正大学の地域連携センターも同行し、講座を記録し今後の研究に活用する予定です。
「平戸の大仏・一般公開」を予定どおり下記の日程で行いますので、お知らせ致します。 日 時:第3日曜日 11月15日(日) 午前10時~午後3時 拝観料:無料 場 所:熊谷市平戸644(源宗寺) ※車でお越しの際は、源宗寺本堂裏側に駐車スペースがございます。 【お願い】 新型コロナウィルス感染防止のため、次のご協力をお願いいたします。 1. マスクの着用をお願いします。 2. 以下に該当する場合には、拝観をご遠慮ください。 •体調が良くない(風邪の症状、倦怠感、味覚・臭覚の異常など) •体温が37.5度を超えている •過去2週間以内に海外渡航歴がある •同居家族や身近な知人などに感染が疑われる人がいる •新型コロナウィルス感染陽性とされた方との濃厚接触がある 3.氏名、住所、電話番..
コスモスの花が見ごろを迎えています。 写真は、市内中奈良地区の奈良保育園南側に広がるコスモス畑の様子です。 熊谷市内では各地にコスモス畑が作られ、秋の雰囲気を醸し出しています。 それぞれのコスモス畑では無料でコスモスを収穫することができます。 コスモスは、コスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)という種類です。 ピンクや白、濃赤、黄、オレンジ色など近年では多様な色彩が増え、多くの人々を楽しませています。 ぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。 コスモスの花を愛でる時間をお楽しみください。
上映会と講演 トークセッション「妻沼の聖天さま 〜地元に愛される埼玉県内唯一の国宝建造物〜」の配信
上映会と講演 トークセッション「妻沼の聖天さま 〜地元に愛される埼玉県内唯一の国宝建造物〜」 youtube SKIPシティチャンネルで配信中です。どうぞご覧ください。 2020年2月2日、埼玉県川口市の彩の国ビジュアルプラザで、熊谷市妻沼の国宝「歓喜院聖天堂」の映像作品「しょうでんさま 国宝 歓喜院聖天堂」の完成上映会が開催され、約300人が参加しました。 この作品は埼玉県と株式会社デジタルSKIPステーションが実施している映像コンテンツ事業として、昨年9月から12月まで聖天堂や地域の史跡などを撮影。委託先の株式会社ソニーPCLが制作し、1月に完成しました。 完成上映会では、映像公開の後、国宝指定に向けての調査研究に関わった熊谷市教育委員会の山下祐樹主任が「歓喜院聖天堂の美と信仰」と題して講演し、 聖天堂の彩色復元を担当した株式会社小西美術工藝社のデ..
昨日11月5日(木)、市内にある老人憩の家「平戸壮」にて第16回源宗寺本堂保存修理委員会が行われました。前回の会議終了後、施工業者の最終決定を行い、工事内容について施工業者との綿密な話し合いを重ねてきました。今回の会議では、決定業者と工事内容の詳細についての報告を行い、今後の活動計画について討議しました。 11月15日(日)に現本堂での最後の一般公開を終えた後、本堂内部の片付けを行います。堂内に安置されている2体の木彫大仏坐像は、観音像の両脚部分が陥没し、薬師像の螺髪の一部脱落などが確認されています。また、向拝部分に取り付けられた龍の鬼瓦の胴体も一部欠落が見られ、これらの部材が堂内に保管されている可能性があることから、片付けの作業には吉備文化財修復所の牧野先生、一級建築士の細川先生にも立ち会っていただく予定です。12月上旬に、撥遣式(仏像を別の場所に移動する場合などに、魂を..
『極上の日常を旅するギフト』づくりワークショップのご案内 熊谷市観光協会
熊谷市観光協会からの『極上の日常を旅するギフト』づくりワークショップのご案内をご紹介します。 改めて熊谷をよそ者の目線で見直すと、「暮らし」のそのすぐ隣に、農業・商業・工業・自然がバランスよくあることに気づく。一見すると、わかりやすい特徴は見当たらないが、多様な「暮らし」を受け入れる余白が、私たちの周りに眠っていたのだ。それは、「観光」の新たな可能性も秘めている。地元の人間が見出した「暮らし」の延長にある楽しみに、外の人が共感し人を呼び込む。消費の関係性を超えた、緩やかな観光の形だ。熊谷の未来は明るい。私たち一人一人の“極上の日常”を生み出す環境が、熊谷にはあるのだから。 〜 d design travel 熊谷号 編集部日記より 〜 コロナ禍の中、今までの当たり前を見つめ直す機会が否応なく増えてきました。 暗い話が多いなかではありますが、暮らしのなかで、..
11月2日、熊谷市久下の元荒川ムサシトミヨ生息地で水中の水草や葦などを刈り取る除草作業が実施されました。ムサシトミヨ保全推進協議会が主催し、埼玉県・熊谷市の関係機関などをはじめ地元自治会や小中学校関係者が出席しました。野原教育長をはじめ、江南文化財センターからは2名が参加しました。天然記念物区間の約400メートルの始原部から下流の一級河川部を2つのグループに分けて、下流から上流に上る方法で行いました。作業者は水中でも作業ができる胴長を着用し、水草を刈り取るほか、その草を水辺から取り上げるという分業作業で合計約800メートルほどの区間を終了させることができました。 ムサシトミヨの生息に水草は必要ですが、葦やミクリ、オオカワジシャなどの水草が過剰に繁茂することは好ましいことではなく、水中に日光が至らず、水中環境にも悪影響を及ぼすことから、定期的な草刈・清掃が必..
11月1日(日)、市内平戸の源宗寺にて「平戸の大仏一般公開」を行いました。この日は日差しが暖かく、すっきりとした秋晴れの空が広がり、過ごしやすい1日となりました。 いよいよ今月末より、大仏移設の仮小屋を建て大仏を移動し、工事に着手する予定です。そのため、今月が現本堂での最後の一般公開となります。当ブログやSNS等でそのことを知り、見学に来たという方が多くいらっしゃいました。また、その中にはリピーターの方も多くいらっしゃいます。源宗寺本堂の最後の姿を写真におさめようと、お堂の内部の様子から外観の屋根瓦や彫刻の細部まで時間をかけて見学をされた方もいらっしゃいました。 本堂は、日を追うごとに劣化が進んでいます。扉や床は歪み、内陣の床板は抜け、今にも崩れそうな状態です。約350年間、この平戸の地で薬師様と観音様をお守りしてきた源宗寺本堂ともあと少しでお別れです。 次..
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