気だけは若い。 超純情小説や日々のさまざまなことを、ぼちぼちとつづっています。
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今日も朝から蝉の声がやかましい上に、お日様ぎらぎら。 うんざりと窓の外を眺めつつ房江は今日こそ病院に行こうと思っていた。 どこと言って悪いところもないのに、全身倦怠感とふわふわ感で心もとない気持ち。 じっと考えてみるのに、これはもしかして鬱ではなかろうか。 後期高齢者で一人暮らしももう長い。 自分のことだけ考えていたらいいのだし、友達もいるし趣味もあるし、退屈をすることもない。 他人様からみれば気楽なばあさんなのだ。 ただ、退屈しないことと寂しいことは全く別物だと房江はこの頃やっと気がついた。 近所の少し年上の初枝さんの姿が見えないなあと思っていたら、昨日見かけたので 「初枝さんどこかへおでかけでしたか」 と聞くとくっくっと笑って 「私入院してたのよ。そこの脳神経外科へ」 「えっ脳神経外科?」 「昨年倒れて入院してから、しんどくな..
いつもより少し早く朝の家事が終わった。 空は真っ青で太陽はギラギラ今日も真夏日だ。 一人住まいの私の一日は毎日同じで全く面白くもない。 ふと街にでも行ってみようかと友の顔を思い描いてみたが、みんな浮かぬ顔をしている。 この頃では用事もないのに出かけることなど考えたこともなかったのに。 神の啓示だ。出かけよう。 でも暑そう、別に用事もないし。もう一人の私がぐどぐどと足を引っ張る。 バス停までの三分が暑いだけよ。バスは涼しいしデパートはもっと涼しいと私。 その時閃いた。そうだタクシーにしょう。 悲しい悲しい主婦の性、バスは260円タクシー1500円。でも今日は決めた。 そうなると気持ちが華やいでいつもより少しはお洒落してみようとフアッションショー。 好きな黒のプリーツスカートに薄紫の小花柄のインナーにベージュのレースの軽い上着。 ..
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