気だけは若い。 超純情小説や日々のさまざまなことを、ぼちぼちとつづっています。
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今日も猛暑だと、とテレビ画面にはずっと高温注意報がでている。 それでも午前中は日によって違う方角から涼しい風が吹き抜けているので、エアコンはいらない。 朝の家事を済ませると春子さんは新聞を持って茶の間に篭った。 庭のランタナの朱色の花と緑の葉っぱが風に揺れているのが、レースのカーテン越しに見えて ついにんまりの春子さん。 今春子さんには心配事がひとつある。 高校以来の友葉子さんのことだ。 春子さんの友はみなさん旦那様がお元気で「共白髪」を満喫していらっしゃる。 で、食事をしましょう、とか買い物に行きましょうと、容易には誘えない。チャンスだと 思っても「朝にならないと体調がわからないから」と言われると後の言葉が出ない。 そなん中でただ一人葉子さんは元気で車にも乗っているから、時々春子さんの茶の間に 寄ってくれてコーヒー飲んでお喋りが弾ん..
過ごしやすい梅雨、暑くもなくムシムシもしない。 青田を渡る風は心地よくて梅雨入りはしたものの、元気いっぱい快適な毎日でした。 ところが大雨警報や雷注意報が毎日出るようになり、その割には当地は大したことなく 先日平年より大分遅れて梅雨明け宣言がありました。 七月も半ば過ぎなのだから暑いのは覚悟していました。 でも26、7度だった気温が連日33度超え。「ひぇー」ジジ、ババの悲鳴です。 午前十時を過ぎるとエアコン無しでは死んでしまいそうな暑さです。 家に篭り涼しい所で非生産的な怠け者の私はとろりんとしています。 いつもの夏とどこが違うのか、そう確かにひとつ年はとりました。でも別に悪いところが 増えたわけでもないのに。 やっぱり突然の大きな気温の変化に体がついて行けなかったのでしょう。 私はのらだけど、今日はこれをしょうと決めたら少々体調が悪くで..
毎日が日曜日の私にとって三連休なんて関係ない。とひねくれて降り続く雨を眺めています。 出かける予定がない日の雨は好きです。しとどに優しく降る雨はでも少し寂しい。 朝から予定の家事はさっさと片づけて、緑が一際美しい庭をぼんやりと見ていると 胸の底の奥の方がじんわりと痛くなって、心の中の涙を一粒そろりと吐き出してしまいます。 そして二階に駆け上がり馬鹿な私はやっぱり「宝物」を引っ張り出して一人でニヤリと うつ向いて笑います。 そう六十年も前の私と彼の青春がいっぱい溢れている往復書簡です。 彼が逝ってもうすぐ十二年にもなるのに、彼は私から片時も忘れない。 おはよう、お休み、暑いね、寒いね。私から一方的に話しかける毎日です。 まあ考えてみれば、そんなことだけ考えて過ごせる私は幸せなのかもしれません。 私の親しい友人は皆さん旦..
美千代は接骨院の石段が苦手だ。 たった三段だけど一段が結構高い。そしていつもここで少し忌々しい気持ちになる。 だってここに来る人は足や腰が悪い人が多いのではないか。と少し先生が恨めしい。 美千代が膝を痛めて困っていた時、知人が好い先生だと紹介してくれたが、六十そこそこで 接骨院というと「年寄り」の行くところだと少し抵抗があった。 それでも膝の痛さに負けて渋々やって来た。 五十歳代の先生は腕が良いだけでなく、なかなかイケメンで優しくて話もよく聞いてくれるのに 無駄口をきいたり、他の患者の噂話などはしない。 美千代はすっかり先生のファンなって膝が治ってからもご縁は続いている。 あの頃は石段なんて気にもならなかった。 あれからもう五年、美千代もりっぱな高齢者。この頃では腰も肩も時には体中が痛い。 そして石段が苦手になった。 それでも今の..
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