「もぅー!初めて本気で好きになったのにー!!」ジュリは、手に持っていたグラスを荒々しくカウンターに置くと、形のよい赤い唇を軽く噛み、今にも泣きそうな表情をした…
小さなダンボールの中に、また1通、飾り気のない封書が増えた。別にコレクションしてるわけじゃないけど、自然と溜まっていくんだからしょうがない。捨て時を逃しただけ…
「どうしたの? これ」エリが、私の右薬指に光るシルバーリングを見て尋ねた。お弁当を食べようと、箸を持ったために目立ったのだろう。「えへへ、かわいいでしょ? リ…
車内はとても暖かかった。うっかり薄着をしてきてしまった私には、いつも以上にそれがありがたく感じられた。「えぇっと……」手にした切符の記号を、つい声に出してしま…
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