このところワグナーの管弦楽ばかり聴いていて、近年お気に入りの「リエンツィ序曲」だけでも10回以上聴いてしまった。手持ちの盤はもちろんだが、今の世はYouTubeで様々なライヴ音源も聴ける。かつて半世紀前の学生時代、FMからの音源をカセットに録って貪るように聴いていたが、今の若い世代にとってはYouTubeがそうした役割を担っているのだろう。いや、若者といわず老いも若きもというところだろうか。 さて、そんなことを考え...
♪ろくげんおんぎょくのぞきのからくり♪ 音楽とギターに目覚めて幾年月。道楽人生なれの果てのお粗末。
針音混じりで聴く古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に匠の手で作られたギターの暖かい音色。以上『お疲れ様三点セット』で疲れを癒す今日この頃です。 http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/
先日、長らく使っているレコードプレイヤーCEC社製ST930をメンテナンスに出した。これといって不具合はないのだが、前回のメンテナンスから10年余経過したこともあって、ひと通りチェックしてもらうことにした。幸い同製品は現在もCEC社直系の会社で修理・メンテナンスに応じてくれる。主が留守になったコーリアンボードの上には例のハンバーガーもといサウンドバーガー をセットした。さて、連休真ん中の月曜日。例によって部屋の...
ゴールデンウィーク入りの世間を尻目に、いつもと変わらぬ週末土曜日。夜更け前の音盤タイムも変わらぬルーチン。きょうはこんな盤を取り出した。グレン・グールド(1932-1982)の弾く「バード&ギボンズ作品集」。60年代後半を中心に一部は70年代初頭に録音されている。手元にはCD盤もあるがきょうはCBSソニーから出ていた国内盤LPで聴く。収録曲は以下の通り。1. バード:パヴァーヌとガイヤルド第1番2. ギボンズ:幻想曲 ハ長...
アキュフェーズを放出した昨年秋から続いている「終の棲家」ならぬ「終のアンプ」選び。なんちゃってマランツ、そしてDENONのセパレートで落ち着くと思いきや、舌の根も乾かないうちに、こんなことになってしまった。DENONのセパレートを迎えてから二週間。いくつか気になる点があって、残念ながらずっと居心地の悪い状態が続いた。どうにもこのまま矛を収める覚悟ができず逡巡。DENONセパレートを購入した中古オーディオ販売店に...
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ「A Night in Tunisia」
一日曇天のはっきりしない空模様。所在なく一日終える。さて、今夜はジャズだ。音盤棚を見渡し、この盤を取り出した。アート・ブレイキー(ds)とリー・モーガン(tp)、 ウェイン・ショーター(ts) 、ボビー・ティモンズ(p) 、ジミー・メリット(b)からなるザ・ジャズ・メッセンジャーズによる1960年のセッション録音「A Night in Tunisia」。手持ちの盤は20年程前にブルーノートの名盤がミドルプライスでまとめてリリースさ...
一週間後にはゴールデンウィークかぁ…と考えても格別のアイデアもなく、気付けば今月も下旬。週末日曜の夜。今夜はちょっと渋めのこの盤を取り出した。アンネ・ゾフィー・ムター(1963-)が弾く近現代の作品集。2000年5月にシュトゥットガルトで行われたライヴをそのまま収録したアルバムだ。この盤は20年程前に仕事で中国を何度か訪れた際に買い求めた。確か10元(150円程度)かそこらの値段で、パッケージをよく見ると正規商品...
週末金曜日。サンデー毎日の身にあっては曜日の感覚も失せがち。いろいろ理由をつけて一週間を乗り切っている。きょうは朝から少々遠出の外出。夕方近くに帰宅した。ネクタイ、もとい、ベルトを緩めていっぷく。少し前から聴こうと思っていたこの盤と取り出した。70年代初頭に山ほど出回った廉価盤シリーズの一つ。ぼくの最も敬愛するチェリストの一人であるアントニオ・ヤニグロ(1918-1989)がソロを取り、ハイドンとドヴォルザ...
少し前に書いたジョン・ウィリアムスのウェストミンスター録音の関して非公開コメントをいただいた。「手持ちのLP盤とブログ記事に貼られたCD音源(YouTube音源)とはピッチが違う」と記されていたのだが、その後同じ方から「…あらためて手持ち複数台のオーディオ機器で確認したところ、ピッチの違いは確認できなかった」とのコメントがあった。その方は以前からLP盤に親しんでいたが、数年前にCDがリリースされた際、それを手に入...
このところ道楽部屋の整理整頓を進めているが、仕事と違って納期不問でペースはいたって緩慢。きょうもダラダラボチボチ作業。BGMにと取り出したのはこの盤だ。初代ジャック・ルーシェ・トリオの演奏するバッハ。60年代から70年代に一世を風びしたといっていい音楽。彼の出現以降、バッハや広くクラシックをジャズやポップスアレンジで演奏することが珍しいことではなくなった。ジャック・ルーシェ(1934-2019)はクラシックの名...
マズア&LGO メンデルスゾーン交響曲第4番イ長調「イタリア」
週末土曜日。昼から隣り町のマンドリン楽団の練習へゴー! 楽しく遊んで日が暮れた。終日穏やかな一日。夜になっても暖かい春の気配変わらず。音盤タイムも陽光満ちる伊太利をイメージしながら、この盤を取り出した。クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(LGO)によるメンデルスゾーンの交響曲第4番イ長調「イタリア」。1971年録音。手持ちの盤は70年代終盤に廉価盤で発売されたときのもの。第5番ニ短調「宗...
降ったり晴れたり三寒四温。春を実感しつつも、日々あてもなく過ごす。週半ばの木曜日。昼をはさんでちょいと外出。三時前に帰宅して一服。ついでのアンプの灯を入れ、この盤を取り出した。エルネスト・アンセルメ(1883-1969)とスイスロマンド管弦楽団(OSR)による、カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)の作品を収めた一枚。例のアンセルメ・ボックスセットの「その他欧州編」中のDisk31。収録曲は以下の通り。...
当地の今年の桜は、学校の入学式に文字通り花を添えた。かつての日本の光景そのものだ。希望に満ちた春の日とは裏腹に、きょうも無為の一日を終えた我が日常。夜更け前の音盤タイム。今夜はジャズ。取り出したのはこの盤。エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)がカウント・ベイシー(1904-1984)率いる彼のバンドをバックに歌った、その名も「Ella and Basie !」というアルバム。1963年録音。手持ちの盤は90年代初頭に出た国内...
自宅周辺の桜もようやく開花。ここ何年かではもっとも遅いらしい。近年が異常に早かったというべきか…。 さて、四月最初の週末日曜日。宅内野暮用少々。道楽部屋の片付けは相変わらず進まず。1963年キングレコード発売のジョン・ウィリアムス(1941-)のLP盤。収録曲は以下の通り。トローバとポンセという、当時の盤としては中々玄人好みの選曲だ。 ソナチネ、夜想曲、カスティリャ組曲(以上トローバ) ワルツ、主題と変奏・...
先日聴いたポリーニで思い出し、このところショパンの協奏曲を続けて聴いている。きょうもその流れで、こんな盤を取り出した。アレクサンダー・ブライロフスキー(1896-1976)が弾くショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調。オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団がバックをつとめる。1961年録音。リストの「死の舞踏」が併録されている。 手持ちの盤は70年代半ば、CBSソニーから「ヴィルティオーゾの饗宴」というシリーズの廉価...
月が改まって令和六年卯月四月。 このところの当ブログアクセス数はIPベースで120~150程度。相変わらずランキングバナーのクリック数は少なく、来訪者の1割に満たない。それも記事更新のあった日にとどまる。まあ、道楽爺の与太記事にコンスタントにお付き合いいただけるだけで幸いといたしましょう…と言いながらも、どうか引き続き応援方、宜しくお願い致します。さて、ポリーニの訃報にふれてから、このところ手元にある彼の盤...
何度か記事に書いた通り、このところアンプの入れ替えやら細部の調整やら、オーディオいじりを楽しんでいる。アナログ盤を聴く時間も増えて、きょうはここ10年近く使っていたオルトフォンSPU-Gを外し、スタントンのMM型カートリッジをセットした。正確な型番を失念してしまったが、500serの一つだったはずだ。十数年前にサンバレー(キット屋)でかなり古いもののデッドストックとして格安で販売されたと記憶している。久々に何枚...
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このところワグナーの管弦楽ばかり聴いていて、近年お気に入りの「リエンツィ序曲」だけでも10回以上聴いてしまった。手持ちの盤はもちろんだが、今の世はYouTubeで様々なライヴ音源も聴ける。かつて半世紀前の学生時代、FMからの音源をカセットに録って貪るように聴いていたが、今の若い世代にとってはYouTubeがそうした役割を担っているのだろう。いや、若者といわず老いも若きもというところだろうか。 さて、そんなことを考え...
少し前に聴いたクレンペラーのワグナー・アルバム。きょうはその続き。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団によるワーグナー管弦楽曲集の第2集。先回の第1集と同時期の1960年から61年にかけて録音されている。収録場所も同じくキングスウェイホール。収録曲は以下の通り。第1集は初期の「歌劇」編、この第2週はワグナーの真骨頂とも言うべき「楽劇」編として、より重厚な楽曲が並ぶ。1.楽劇「ニュルン...
久しぶりにカシオペア。取り出したのこの盤。1994年5月リリースのカシオペア25枚目のオリジナルアルバム「ANSWERS」。リーダー野呂一生(g)、向谷実(kb)、鳴瀬喜博(b)、熊谷徳明(ds)。新生カシオペアとしての活動が定着した頃の作品。収録曲は以下の通り。1. Set Sail2. Fortunate Breeze3. Take Courage4. Living Things5. Previous Matters6. Warning7. Dynamic Road8. Surf's Up9. PAL10. Cool Rain11. Mr. Dungeon12. F...
暑い日が続くものの、関東地方の梅雨明け宣言はまだ。天気図を見ると梅雨前線はほとんど消失しているように見えるが、上空の大気が不安定なのか、夕刻から夜にかけてにわか雨が降ることもある。おかげで蒸し暑いこと極まりない。きょうも朝からエアコンオン。指の調子をみながらギター朝練に精出しつつ、湿気のトラブルはないかなあと、手持ちのハウザーギターを取り出して健康チェックと相成った。写真左から、1921年製ウィーンモ...
暑さ続く毎日。気分だけバイロイトへ…というわけで、先日のクレンペラー盤に続いて、きょうはこの盤を取り出した。カール・シューリヒト(1880-1967)がパリ音楽院のオケを振ったワグナーアルバム。1954年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代にキングから出ていたロンドンレーベル廉価盤シリーズ中の一枚。確か学生時代に買い求めたはずだから、かれこれ半世紀経過している。収録曲は以下の通り。1. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」...
このところよくコメントを入れてくれるタイプRさんが先日、「70年代からその名を馳せた演奏家で存命なのはブロムシュテット、ムーティ、メータ、アルゲリッチくらいになってしまった」と書いてきた。まったくその通りだ。自分よりの少し年上で活躍していた当時の若手も多くは鬼籍に入った。万年青年のようだと思っていたムーティも83歳と知って溜息が出る。まあ、それだけこちらも年を取ったということだ。そんなことを思いつつ、...
月があらたまって令和7年文月7月。このところ関東地方は連日の猛暑日。いささかげんなりしながら、これから始まる彼の地ヨーロッパの夏の音楽祭に思いを馳せつつ音楽で暑気払い。きょうは気分だけ南ドイツはバイロイトへ。取り出したのはこの盤。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団によるワグナー・アルバム。LP時代から繰り返しリリースされ、CD時代になっても何度か再発されている。手元のこの盤は...
今月6月17日に亡くなったアルフレッド・ブレンデル。少し前の記事に彼が弾く「告別」ソナタを取り上げたが、きょうはその続き。取り出したのはこの盤。アルフレッド・ブレンデル(1931-2025)のベートーヴェン。十数年間前に手に入れたソナタと協奏曲の全曲ボックスセット。ブレンデルはベートーヴェンのソナタを3回録音しているが、このボックスセットには70年代に蘭フィリップスに入れた2回目の録音が収められている。きょう...
JBLの小型モニター4301B導入。先回の設置編に続き、期待高まる音出し確認編。いつもの作法でアキュフェーズE-650からオーディオデザイン社のセレクタを経由して接続。聴きなれたディスクを数枚取り出し、あれこれ聴いてみた。一聴して、なるほどリトル・ジャイアントと異名をとるのも分かる鳴りっぷり。少しパワーを入れ、8畳部屋での限界と思われる程度に音量を上げても破綻しない。モニター現場で使われることから当然と言えば当...
先回の記事に書いた通り、オーディオセットにちょっとした変更をあった。その具合をみるため、あれこれ手持ちの音盤を引っ張り出してはチョイ聴き。きょうは久しぶりのこの盤を取り出し、チョイ聴きのつもりが、最後までしっかり聴いてしまった。カラヤン&ベルリンフィルによるEMI盤ハイドン交響曲集。収録曲はザロモンセットから101番ニ長調「時計」・104番ニ長調「ロンドン」の2曲。1971年(時計)と1975年(ロンドン)の録音。...
半年前の昨年12月、甲府のオーディオショップを訪れ、JBLのL26_Decadeを持ち帰った話は以前書いた通り。激安価格につられながらも、今更JBLのブックシェルフでもあるまいと、高をくくっていたのだが、ところがどっこい、これが予想以上の鳴りっぷり。結局その後、今に至るまで道楽部屋のメインスピーカーに収まり続けている。難を言えば、ドンシャリ傾向のじゃじゃ馬ぶりでソースを選ぶところ。ジャズやフュージョン、ポップスはピ...
梅雨はいずこへ。連日猛暑日続き。暦がひと月早いのではないか思うほどだ。この調子で真夏へGoなのか…と思いつつ、さて昨日21日は夏至。夏至と言えば思い出すこの曲を取り出した。ムソルグスキー作曲の交響詩「禿山の一夜」。この曲を聴くとなると一般的はリムスキー・コルサコフ編の管弦楽盤ということになるだろうが、きょうはジャズ・フュージョン界の大御所ボブ・ジェームス(1939-)編による同曲を含むアルバム「One」を取り...
ピアニストのアルフレッド・ブレンデルが亡くなった。享年94歳。合掌ぼくはブレンデルの熱心なファンというわけではなかったが、手元には彼が3回録音したベートーヴェンのソナタ集のうち2回目のフィリップス盤がある他、ジェイムス・レヴァインと組んだやはりベートーヴェンの協奏曲集やいくつかの室内楽の盤がある。きょうはその中から、この盤を取り出した。アルフレッド・ブレンデルの弾くベートーヴェンのピアノソナタ第26番変...
当地関東地方は昨日から梅雨明けかと思うようなイキナリ猛暑日。今から暑気払いってどうよ…と思いながら音盤棚をサーチ。イタリア生まれのスペイン育ち…軽い味わいのこの盤を取り出した。ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)が弾くドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタ集。1964年の録音で、彼の盤歴あるいはスカルラッティの演奏を語るとき必ず登場する盤でもある。手持ちの盤は80年代初頭に買った国内LP盤。収...
このところ指の調子が悪く、あまりギターに触れていない。爪に木片を刺してしまったアクシデントは問題なく完治したが、残念ながら従来よりあるヘバーデン結節の症状が増悪中。当初気になっていた左手人差し指の関節痛は現在小康状態だが、これまで気にしていなかった右手の不具合、具体的には人差し指と薬指の変形がにわかに進んできた。特に薬指の変形が顕著。中指に向かって弧を描くように曲がり始めた。もちろん一晩明けて急に...
先回聴いたファリャ「三角帽子」で思い出し、きょうはファリャのピアノ作品を聴こうと、この盤を取り出した。スペインのピアニスト:ゴンザロ・ソリアーノが弾く「近代スペイン・ピアノ名曲集」を題された一枚。ジャケットに1966年と記されている60年代の国内盤(この録音の国内初出盤)で、当時東芝音楽工業から出ていたお馴染みの赤盤。例によって20年程前の大阪出張の際、梅田の中古レコード店で買い求めた。手持ちのスペイン物...
この時期に聴きたくなる音楽。何となく初夏の宵に聴きたくなるこの盤を取り出した。マヌエル・デ・ファリャのバレエ音楽「三角帽子」全曲。小澤征爾指揮ボストン交響楽団(BSO)による演奏。メゾソプラノとしてテレサ・ベルガンサが加わっている。1976年録音。手持ちの盤は十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。同じくファリャの「恋の魔術師」がカップリングされている(こちらはガルシア・ナバロ指揮ロンドン交響楽団)。「三...
戦後まもなく誕生した、おらが群馬の至宝:群馬交響楽団(群響:グンキョウ)が今年創立80年を迎えた。それを記念していくつかの企画が進行中。その一つとしてマーラーの大曲、交響曲第8番「千人の交響曲」が今秋11月29・30日の二日公演で取り上げられることになった。先日、チケット販売も始まり、さっそく手に入れた。1946年・昭和21年 第4回定期演奏会今でもこそ地方オーケストラは珍しくなく、そのレベルも高くなったが、昭和3...
先日の続きでマレイ・ペライアの弾くバッハ・パルティータのCDを取り出した。第2・3・4番が収録されている盤。2007年録音。全6曲あるバッハのパルティータのうちどれが一番好きかと問われたら、やはりこの第2番と答えるだろうか。無論それぞれに素晴らしく聴き飽きることがないが、とりわけこの第2番は素晴らしい。第1曲シンフォニアの冒頭ハ短調の和音。バッハ以降の時代にも幾多の名曲を生んだハ短調という調性と付点音符による...
このところ日中の気温高く、これからやってくる梅雨そしてその後に控える灼熱の夏を予感させる。ちょっと気が早いが、こちらも迎え撃つ準備。暑気払いの練習?かねて、こんな盤を取り出した。トゥリオ・セラフィン指揮ローマ歌劇場管弦楽団による「ロッシーニ序曲集」。1963年10月ローマRCAスタジオ録音。ディレクター:ハンス・ウェーバー。録音技師:ギュンター・ヘルマンス。DGスタッフもカラヤン&BPOによるセッションで多忙な...
先週7月11日、指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットが97歳の誕生日を迎えた。現在、最高齢の現役指揮者であることは言うに及ばず。取り分け日本では、NHK交響楽団との長い関係もあって、ぼくら世代には格別の思いがある指揮者の一人だ。ぼくが音楽を聴き始めたのが70年代半ば。ブロムシュテット来日の歴史が始まったのも同じ頃だ。地方での貧乏学生時代も、その後の田舎暮らしも、東京でのコンサートとは半ば無縁でN響の演奏に接し...
暑さ続きのこの時期、午前中の涼しい時間にギターの練習でも…と思うが、そもそも午前中から滅法暑い。先日もそんな状況で、練習に集中する程の気合もなく、仕方なく弾くことは早々にあきらめ、寿命だなあと感じていた弦交換の儀と相成った。弦の交換が面倒だというギター弾きも多いのだが、ぼくにとっては、こんなに心おどる時間はないと感じるほどの楽しい作業だ。なんなら他人の楽器の弦交換もみな引き受けたいくらいだ。一方で...
本ブログに時々登場するフュージョンバンド「カシオペア」。その初代メンバーからなる新しいバンド「かつしかトリオ」に注目が集まっている。メンバーチェンジをしながら現在も活躍するカシオペア(現在の名称はカシオペア-P4)。しかし今でも初代メンバー当時の演奏がもっともカシオペアらしいとするファンも多い。その初代メンバーのうち、リーダーの野呂一生(g)を除く、櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、向谷実(kb)によって202...
先日、MacBook_Airを手に入れた。今年3月に発売された新機種、M3チップ搭載の15インチMacBook Air。アップルストアの認定整備済品コーナーで見つけ、速攻で発注した。パソコンを使い始めたのは確か80年代の終わり頃だったから、付き合いは35年程になる。当時仕事でIBM_PC互換機を使い、アナログ回路シミュレーター:PSpiceを動かしていた。5インチフロッピーベースでカタカタ動くもので、今から思えばオモチャのようなものだったが...
いま使っているミラーレス一眼カメラ:オリンパスOM-D E-M1 Mark III。コロナ禍にまだ終息の気配が見えなかった2021年暮れに手に入れた。オリンパスの企業形態変更に伴い、今や歴史ある「OLYMPUS」ロゴを軍艦部に冠した数少ないカメラとなったモデルだ。ぼくら昭和世代にとって一眼フレフカメラといえば車・オーディオと並んで、社会人になって最初の給料やボーナスで手に入れるべきモノの一つだった。カメラ、オーディオ、車…その...
関東地方は先週後半からいきなりの猛暑日連続。まだ梅雨明け前だが、おかまいなしの35度超えだ。電気代を気にしつつも躊躇なくエアコンON。更にラテン色満載のこの盤で暑気払いとなった。19世紀アメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869)他の管弦楽作品を集めた一枚。モーリス・アブラヴァネル(1903-1993)指揮ユタ交響楽団の演奏。米ヴァンガード原盤。録音データが記されていないが、ネットで確認したとこ...
3年程前に自覚した左手指の不調。関節軟骨が減少することによる痛みで、整形外科でヘバーデン結節と確定診断された。その後も一進一退で改善されないまま、といってギターを弾く際の致命的な状態とまではならず、ダラダラ現状様子見が続いていたのだが、このところどうも調子がよくない。痛み方が変化してきて、左手人差し指といわず、どの指の関節もピリピリした痛みを伴うようになった。あと数年したら、いよいよままならぬ状態...
梅雨空続く関東地方。湿度感・温度感ともに高く、すっきりしない日々が続く。さて、週半ばの水曜日。昼過ぎから市内の図書館へ。帰宅後一服して音盤タイム。こんな盤を取り出した。バッハのチェンバロ協奏曲集。近所のリサイクルショップのジャンク箱から百円で捕獲してきたもの。70年代初頭にキングレコードから出ていた廉価盤シリーズの1枚でBWV1052/1062/1065の3曲が収録されている。きょうはそのうち第1番ニ短調BWV1052に針...
月があらたまって令和六年文月・七月。うっとうしい梅雨空を吹き飛ばそうと、今月はこの盤でスタートだ。1977年結成、1979年デビューのフュージョンバンド:カシオペア。その第22作目のアルバム「active」。1992年2月メルボルンでのセッション録音。収録曲は以下の通り。01. NEW HISTORY02. MESSENGERS03. CAMEL ROAD04. ECCENTRIC GAMES05. TIME STREAM06. MOMENTO MEMORIAL07. TOMOSHIBI08. POINT X09. DOOR OR TRUTH10. THROUGH...
週末日曜日。そしてきょうで6月も終わり。あれよあれよと日々が過ぎ、気付けば今年も折り返し点…なんだかなぁ…。 さて、きょうも続けてモーツァルト。取り出したのは、この盤。モーツァルトの管楽協奏曲を集めた一枚。カール・ベーム指揮ウィーンフィルのバックで同団のトップ達がソロを取っている。1970年代前半の録音。十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。モーツァルトがいくつか残した管楽協奏曲のうち、この盤ではフルート...
終日雨模様の週末金曜日。午前中はギターの練習。昼過ぎはオーディオ機器の湿気飛ばしを兼ねて音盤タイム。先日来の続きで、きょうもモーツァルトの短調作品を聴こうと、この盤を取り出した。モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516。アマデウス弦楽四重奏団にセシル・アロノヴィックのヴィオラが加わった演奏。1951年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代後半に出ていた廉価盤<ウェストミンスター名盤コレクション>の一枚で...
このところジワジワと気温・湿度とも上昇。梅雨のあとに控えている灼熱の日々を連想させる。これから三ヵ月。年中行事とはいえ気が重い。 さて、週半ばの水曜日。オーディオセット周辺の掃除をして気分もすっきりしたところで、先回聴いたモーツァルトの短調作品の続きで、この盤を取り出した。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団(PO)によるモーツァルト。手元にあるのは2000年前後にクレンペラー...
週末で関東地方も例年より少々遅い梅雨入り。そして6月も最終週。今年も半分終わるのかと思いつつ、あてもなく音盤棚を眺め、この盤を取り出した。モーツァルトのピアノ曲から短調作品ばかりをピックアップした一枚。ヴァレリー・アファナシエフ(1947-)のピアノ独奏。手持ちの盤は十数年前に日本コロンビアの廉価盤シリーズでリリースされたときのもの。1993年録音。収録曲は以下の通り。 1. 幻想曲 ニ短調 K397 2. 幻想曲 ハ...
梅雨入り前のうっとうしい空模様が続いた先日、最近手に入れた小型レコーダー(OLYMPUS LS-P5)の動作確認を兼ねて、久しぶりに演奏動画を撮ってみた。去年の秋口に手を付けたバッハ:BWV998のプレリュード。休止状態だった冬の間を除いても、随分と長い間つついていたことになる。そろそろ年貢を納めて終わりにしたいと思っていたが、中々これでヨシ!と自己満足するレベルに至らず、ぐずぐずしていた。調子のいいときは大きなミ...
週半ばの木曜日。午前中はびっちりギターの練習。昼過ぎはダラダラを過ごしながらの音盤タイム。きょうはギター。この盤を取り出した。若き日のデイヴィッド・ラッセル(1953-)とラファエラ・スミッツ(1957-)によるフェルナンド・ソル( 1778-1839)の二重奏曲集。この盤のライナーノーツには記載がなかったが、スミッツのサイトによれば録音は1981年のようだ。手持ちの盤は例によって大阪出張の際、梅田の中古レコード店で...
先日記事にした神尾真由子が弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲。音盤棚の一角にはこの曲の盤が何枚かまとまっている。あらためてみると、中にはまだ針を通してない盤もあって、きょうはその中からこの盤を取り出した。イツァーク・パールマン(1945-)とユージン・オーマンディ(1899-1985)によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。1978年録音。手持ちの盤は当時の国内初出LP。例によって大阪出張の際、梅田...
ダラダラとした日常。午前中は家内雑事。昼過ぎに音盤棚を整理をしながら、少し前にハスキルとマルケヴィッチによるモーツァルトを聴いてから気になっていたこの盤を取り出した。スロバキア出身のピアニスト:ペーター・トペルツェル(1944-2010)によるモーツァルト。名作の誉れ高い二つの短調作品、第20番ニ短調と第24番ハ短調のピアノ協奏曲を収めた一枚。ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽...
手持ちのギター田邊雅啓氏製作ロマニリョスモデルを手に入れてからちょうど20年が経った。本ブログ開設以来、度々登場しているギターだが、二十歳の記念に一項を設けておこう。田邊雅啓氏(1974-)は現在栃木県足利市で伝統的手法にこだわったギター製作を続けている。大学を出てから長野県上田の石井栄ギター工房で修行ののち独立。2001年から故郷の足利に工房を開いて製作を始めた。たまたまその頃、久しく中断していたギター演...
週半ばの水曜日。さて、きょうの音盤。イングリッド・ディングフェルダーという女性フルート奏者によるホスマイスターのフルート協奏曲ト長調。テレマンのフルートと弦楽合奏のための組曲イ短調とのカプリング。ローレンス・レナード指揮イギリス室内管弦楽団がバックと務める。録音は1976年。手持ちの盤はビクター音楽産業から1979年で出た国内初出盤。先回のトペルツェルの盤同様、だいぶ前にネットで激安箱買いした数百枚の中に...
先日の記事に書いた村田夏帆。彼女がヴァイオリンを手にするきっかけとなったのが、三歳のときに観た神尾真由子のドキュメンタリだったそうで、村田夏帆は現在もその神尾真由子の師事しているようだ。そんな話で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。2007年チャイコフスキーコンクールの覇者:神尾真由子(1987-)が弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。プロコフィエフの2番の協奏曲がカップリングされていて、ク...