会誌と近況報告
会誌と近況報告,NPO法人 自然と歴史ロマンの会 私達の住む市町村では開発が進む中でいまだ未発見の城址や古墳などが散在しています。私達はそれらを発見し表面調査、採集していろいろなところで発表してきました。それらの場所には貴重な植物や生物に出会う事もあります。現実、城址と知られずに登山コースになっていてなおかつ貴重な植物の群生地であった事もあります。また、中世城郭であり古墳でもあった山に無造作に小道が付けられ図面さえとれない現状。同時に知られぬまま壊されている遺跡もあります。行政と一体となり、然るべき調査をして文献を残す、又は保存されるべきであるという信念のもとに現在も経験豊富な専門家による調査が進められています。これからの町おこし活動、保存活動を推進していく事が急務であると考えに至りました。また、既存の文化財、自然をあらためて知るという活動も同時に行い地域の方々の誇りとなるような地域活動の推進を目的とするものです。持続性のある地域社会を市民が行政と協働して公共的サービスを担う新しい市民社会を実現していくことが私たち市民の進むべき道であるという決意の下に今回、事業を本格的に推進するため、『特定非営利活動法人自然と歴史ロマンの会』 の設立に至りました。理事 江指 靖範理事 泉 良之理事 岡本 邦男理事 田畑 喜久弘理事長 丸山 竜平(まるやま りゅうへい)プロフィール京都生まれ、京都育ち、とはいえ人生の大半を、近江の田野、湖中、山野で過ごしました。それは野外調査の必要からで、私の研究領域が考古学だからです。研究歴の初期は古墳や弥生時代の集落あるいは製鉄遺跡を、中期は湖底遺跡、後期は山城跡の調査研究をしました。考古学の出会いは、母に連れられ天智天皇陵を訪ねたり、山科本願寺の城跡のように大きな濠や土塁を見て驚いたことに始まります。幼少期の夢をいまだに追っかけていますが、これも、カネにならない、就職先も無い、「道楽=遊び」を父や母が許してくれたからだと、今は亡き父母に感謝しています。しかし、けっして学問は道楽ではありません。
2020/06/10 23:38