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パニックびとのつぶやき https://blog.goo.ne.jp/skypaniroom

昨年、「僕とパニック障害の20年戦争」を出版しました。それを土台とし、大幅に加筆して掲載しています。

高校3年の時にパニック障害を発症し、今年で22年目です。1980年代の終わりからこれまでに至る過程を描いています。パニック障害を抱えながら生きるということはどういうことなのかを出来るだけ具体的に書いていこうと思います。

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2010/10/17

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  • 王座戦準決勝、藤井が羽生を制す

    昨日、王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝で藤井聡太竜王・名人と羽生善治九段が激突。結果は123手で藤井竜王・名人が羽生九段を下しました。個人的な予測ではほぼ互角と見ていました。最近の藤井さんは村田六段に苦戦。棋聖戦第2局では得意の終盤で見落しがあり、佐々木大地七段に競り負けました。対する羽生九段は内容的にも充実していましたから。実際に昨日の対局も後手番ながら藤井さんの得意戦法を受けて、中盤までは羽生さんの柔軟な指し回しが光りました。終盤は細い攻めを繋げる羽生、的確に受ける藤井の展開が続きましたが、攻めが切れたと判断した羽生九段が投了、藤井竜王・名人の勝利となりました。投了時、AIの形勢は藤井80%羽生20%程度だったため、少し投了が早いのではないかと思った方も多かったかもしれませんが、すでに持ち時間を使い...王座戦準決勝、藤井が羽生を制す

  • メンタルフォーム

    例えば澄みわたる空爽やかな風が吹いて空気は軽くそれでいて少し潤いがある現実は分厚い雲に覆われていつ降りだすか解らぬ豪雨におののく空気は重たいまま、そこに留まっている僕の長年の心もこれに似ている心に纏わり付いたものを恐れ体はだるく重たいそれでも、いやだからこそ身に付けなければならない僕の思うところの正しく美しいフォームを日々の重み、生きる重みですぐにそれは崩れるがそれにも耐えきれる強靭なフォームを死ぬまでに造るメンタルフォーム

  • 天才は悲しいものだと思っていた

    子供はみな天才だとよく耳にするだとすれば天才のみならず人そのものが悲しい存在になるしかし、大抵の人間は自らの才能に気付かず大人になるその方が幸せなのかもしれない清原は一流なのに哀しい男明菜は一流なのに哀しい女彼らは20才過ぎにはすでに翳りを纏っていた圧倒的なパフォーマンスの裏側でキラキラした街に繰り出してもむしろその光が闇を際立たせるのだ僕の天才への観念が固まって、長い年月が過ぎた頃大谷翔平は出現した登坂日にマウンドに上がりそれ以外の日は左打席に立ちそして圧倒的なパフォーマンスを披露するこれまでの野球の常識を覆す青年だ彼は本当に楽しそうだ悲しみが見えない彼の圧倒的な熱量がネガティブなものを溶かしてしまっているようだ大谷、これからも頼んだよクレバーで勇敢な投手でいてほしい豪快なホームランを打ち続けてほしいそ...天才は悲しいものだと思っていた

  • 角砂糖ひとつ

    角砂糖をコーヒーカップに落としたら白い立体の姿は二度と見られないコーヒーを飲みその甘さに角砂糖の姿を思い浮かべるしかない透明なシュガーケースにいくつもの角砂糖しかし、それらは似て非なるものたとえ刹那であっても甘い生活と錯覚させてくれた君今は角砂糖の姿さえ目にしなくなったただただ君の白さと立体と甘さが少し記憶に残るだけ角砂糖ひとつ

  • 藤井、奇跡的な逆転劇

    藤井聡太竜王・名人は20日、王座戦トーナメント準々決勝で村田顕弘六段に94手で勝ちました。それにしても危なかった。将棋としては藤井さん負けでしたね。しかし、勝負では勝ちました。奇跡の呼び水になったのは藤井竜王・名人の6四銀と指した奇手でした。凄い手でした。AIはこの手を否定し、藤井さんの勝利確率を2%まで下げました。しかし、AIの最善手通りに指していたら藤井さんは負けていました。あの6四銀に村田六段は迷い、時間も切迫していて正確に指すことが出来ませんでした。互いに1分将棋になってからの叩き合いの中、久し振りに鬼の藤井を見た思いでした。最後は時間のない中、25手詰めを見事に読み切り、大逆転勝利となり、八冠制覇に辛うじて望みを繋げました。次戦の準決勝は予想通り羽生善治九段です。対村田戦のような内容では羽生さん...藤井、奇跡的な逆転劇

  • 夏に罪なし

    雲の覆面外したらいつの間にか太陽は強い力をつけていて人々を落胆させる夏が好きでなくなったのは地球温暖化の影響かそれとも僕らが大人になったからか覆面の在庫は多く残っていないそれが切れれば本物の夏が来る誰かにとって迷惑な夏が誰かにとって忘れられない夏が夏の終わりの教室で、少年少女の焼けた肌太陽が愛された時代は遥か遠くに夏に罪なし

  • 「人にやさしく」が日本に不足している

    気が狂いそうやさしい歌が好きであああなたにも聞かせたいこのまま僕は汗をかいて生きようああいつまでもこのままさ僕はいつでも歌を歌う時はマイクロフォンの中からガンバレって言っている聞こえてほしいあなたにもガンバレ!やさしさだけじゃ人は愛せないからああなぐさめてあげられない期待はずれの言葉を言う時に心の中ではガンバレって言っている聞こえてほしいあなたにもガンバレ!ブルーハーツの「人にやさしく」。現代日本にはこれが不足している気がします。こないだテレビでトゥレット症候群という病気を紹介していました。自分の意志に反して体のどこかが突然、大きく動いたり、大きな声が出たりします。均一的な人々の中でこの症状は目立ってしまい、行動が制限されることは容易に想像できます。この病気の青年が大きな音量が流れている店をよく訪れていて...「人にやさしく」が日本に不足している

  • 射撃場発砲事件と東福岡の体罰辞任

    昨日、岐阜市の自衛隊射撃場で、18才の自衛官候補生の男が隊員に向けて小銃を発砲しました。それにより52才と25才の自営隊員が死亡しました。時を同じくして、東福岡高校サッカー部の総監督が、部員に平手打ちをしたとして辞任していた事が分かりました。個人的にこの2つのニュースは関連性が強いと見ています。平手打ちというのは、中年以上の人にとって学生時代の日常の風景でした。しかし、時が流れるにしたがって、体罰への社会の目が厳しくなり、ビンタがニュースで大きく取り上げられる時代になったのです。東福岡高校のサッカー部といえば有名な強豪校で、この70代の総監督も全国優勝を果たし、多くのJリーガーを育てた名伯楽です。おそらく時代の変化に気づきながらも、変化に対応出来なかったのだと思います。まず体罰はいけません。昔のやり方は間...射撃場発砲事件と東福岡の体罰辞任

  • 才能鑑定士(女優篇5)

    「女優になりたいという女性は多いです。中には大人になってからずいぶん経った人もいますが、彩乃さんの年代は特に多く、彼女たちにとって女優は憧れの職業なのでしょう。しかし、鑑定結果で50ポイントを越えるのは10人に1人から2人です。彩乃さんの数値は高いといえます」「そうですか。50を超えてよかったです」言葉とは裏腹に彩乃の声からは喜びが伝わってこない。「彩乃。先生が高い数値とおっしゃっているんだから、もうちょっと嬉しそうにしたらどうなの?」母が娘をたしなめる。「彩乃さんは優等生だから、テストで64点なら嬉しくはないでしょう。しかし、それとは全くの別物。確率を示しているというのも半分外れています。確率ならば51と49の差は気にする必要のない細かなものです。しかし、この鑑定は50を境に才能の川が流れています。それ...才能鑑定士(女優篇5)

  • 才能鑑定士(女優篇4)

    「まさか50を切らすようなことはしないですよね」佐藤の顔は不安に覆われている。「君らしくもない。ポイントの5や10動かすことがあるのは君もよく知っているはずだ。その判断が出来ないなら私は単なるインタビュアーだよ。確かに私は演技について全くの素人だ。しかしそれでいい。才能鑑定がプロであれば。一流であればそれでいい」佐藤は沈黙していた。体の動きも止まっている。その様子を見て藤田は笑顔を作った。「ほら佐藤君。応接室にケーキでも持っていってやりなさい。待たされると人は不安になるものだ」「そうですね。いま持っていきます」佐藤は再び動き出し、鑑定室から出ていった。佐藤は応接室の前で一旦立ち止まった後、ノックして入りケーキと紅茶を運んだ。「美味しいですよ。遠慮なく食べてください」佐藤の笑顔がややぎこちない。二人が手をつ...才能鑑定士(女優篇4)

  • 才能鑑定士(女優篇3)

    「それもあって先生に女優になれる確率を知りたいと思い、家族で相談した上で先生に依頼することを決めました」母親が穏やかな口調で付け加えた。「分かりました。お約束通り数字を出します」藤田は母親に笑いかけた。そして、一転して真顔になり彩乃に目を向けた。「最後の質問です。どんな女優になりたいですか?」彩乃は少し沈黙した。彼女の息遣いが聞こえるようだった。そして意を決した。「主演女優です。そして見ている人の心を動かせる女優になりたいです」藤田は彩乃から目を離した。そして事務的な調子で「30分から遅くとも1時間あれば判定できると思います。それまでお待ちください」と言い残し、応接室を出た。後から佐藤もついていく。感情のない部屋で佐藤がパソコンにデータを入力していく。それを藤田は少し距離をおいて凝視する。そして時折、注文...才能鑑定士(女優篇3)

  • 才能鑑定士(女優篇2)

    「芸能事務所には所属しているんですか?」「はい。フューチャープロモーションに所属しています」「大きな事務所なんですか?」藤田は母親の顔を見る。「いえ。10代の子を中心に集めていますね」「子役ですか?」「勿論、子役もいますが、中には20代で映画やドラマで活躍している方もおります」「そうですか。彩乃さんはオーディションか何かで?」藤田は視線を母親と娘に交互に向けた。「オーディションです」彩乃が芯の強い声で答えた。「グランプリですか?」藤田がそう尋ねると母親はクスッと笑った。「違いましたか?」藤田が少し笑いを交えると母親は口を開いた。「グランプリでも準グランプリでもありません。最終選考までは残ったんですけど。娘と惜しかったね、と話していたところに後日、事務所の方から連絡が来たんです」「なるほどそれで所属できた訳...才能鑑定士(女優篇2)

  • 才能鑑定士(女優篇)

    都内のオフィスのワンフロア。藤田利英はコーヒーマシンのボタンを押し、ブラックのまま口をつけた。そして、小さくなった人や車を見おろす。ダークネイビーのスーツが長身に映える。「佐藤君、そろそろかな?」「もう見えられると思います」パソコンの前で慌ただしく手を動かしながら佐藤は言った。彼はまだ若い男性だ。20代だろう。インターホンが鳴った。画面には中年女性と少女が写っている。二人を藤田自らが迎えた。挨拶が終わったところで佐藤が言った。「あの滝口さん、料金が先払いになるのですが、キャッシュでお支払いと伺っていますが」「はい」母親が封筒を手渡した。佐藤は「確認させていただきます」と言うなり、中身を取り出し、手際よく万札を数える。10枚や20枚でないことは確かだ。やり取りが終わるのを待って、藤田が二人を応接室へ案内した...才能鑑定士(女優篇)

  • 藤井、名人初戦を白星で飾る

    メキシコの「ダナン三日月」で行われた棋聖戦第1局は藤井聡太棋聖が佐々木大地七段を下し、名人初戦を白星で飾りました。久しぶりの海外対局でした。どの程度かは知りませんが、ベトナムで将棋の人気が高まっているそうで、その普及を兼ねてのものだと思います。例えばベトナムで一定数の若者が将棋を覚え、その中からどの程度の実力者が育つかは興味深いです。女流棋士が男性のプロ棋士に追いつけない理由の1つに歴史の浅さという推測があります。しかし、もしベトナムなど、海外の若者がプロ棋士並みの実力をつけたとしたら、歴史が浅いからという理由は消えます。対局ですが藤井棋聖は初挑戦の佐々木七段相手に得意の角換わりから、佐々木七段の追い上げを振り切り、第1局に勝利しました。藤井さんにとっても名人となって初対局であり、初の海外対局でもありまし...藤井、名人初戦を白星で飾る

  • 藤井最年少名人誕生 7冠は2人目

    ついに藤井聡太が名人になりました。長野県高山村の藤井荘で行われた名人戦第5局は藤井聡太竜王が渡辺明名人を下しました。これで藤井竜王の4勝1敗となり、名人を獲得しました。1983年に谷川浩司17世名人が達成した最年少記録を40年ぶりに更新。また7冠達成も羽生善治九段以来、史上2人目になります。序列では竜王と名人が高く、2大タイトルに違いないですが、やはり「名人」という響きは違いますね。今でもプロ棋士、あるいはプロを志している若者の多くも、名人というタイトルは特別なものだと思います。新名人の藤井さんもその1人でした。名人獲得後のインタビューを聞いても7冠にはどこか冷めているのですが、名人という地位に登り詰めたことには素直に喜びを表していました。少しだけ第5局を振り返ると、渡辺さんの菊水矢倉を矢倉とすれば、藤井...藤井最年少名人誕生7冠は2人目

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