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コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語) https://blog.goo.ne.jp/s1504

斬新な切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設17年目に入りました。

自然と共生しながら、生きてきました。 ここでは4,000字(原稿用紙10枚)程度の短い作品を発表します。 <超短編シリーズ>として、発表中のものもありますが、むかし詩を書いていたこともあり、コトバに対する思い入れは人一倍つよいとおもいます。

正宗の妖刀
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2010/09/26

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  • 忘れられないポエム 『何もない/すべてある』

    江戸時代の流星雨(ウィキペディア)記録図よりきのうまで手にしていたものが今朝見るとなにもないなれ親しんだ友だちとの約束も放課後に置いてきた缶蹴りのカンも昼下がりに縁側から見上げた空の青光を満身に浴びた入道雲の輝きつかの間まどろんで目覚めると手品を見るように黒い帳が下りているああ光まで奪おうとするのか失うことに馴らされてはきたが希望までが鈍色にくすみ始めている全身に増殖する倦怠の気配とつじょ中空にとどろく驚愕のオペレッタ黒雲を引き裂く音響装置の痙攣イナヅマが地上に飛び火し少年は縁側にうち伏す冷気を伴って降り注ぐ雹のシンバルがすべての生き物を叱咤するなんという細胞の蘇生力そして快感天啓に見開く少年の虹色の瞳なにもなくなった後にすべてがある失われた記憶の奥にふつふつと沸き立つ命の貯蔵庫がある絶えることなく噴き出...忘れられないポエム『何もない/すべてある』

  • 俳句句川柳8 『マジかよ」』

    〇NHKスポーツニュース部松山翔平〈パリ五輪レポーター〉〇会食は快食だったの?岸田さん〈麻生さんに総裁選協力依頼〉〇麻生さんいつからフィクサー黒ハット〈菅元総理は岸田再選に反対〉〇カミラ夫人は晩餐会中つまんなそう〈翌日のお別れの祭はハグしてたが〉〇大谷翔平25号で絶好調〈やっぱり6月はこの男のためにある〉俳句句川柳8『マジかよ」』

  • ポエム384 『ジャガイモの花』

    ジャガイモの花〈ウェブ画像〉よりジャガイモの種芋を畑に埋めて4週間が過ぎた例によって一周遅れの家庭菜園だから情報に従って葉や茎が黄色く枯れるのを待っているジャガイモはマーケットで買ったメークインだが芽を出してしまったからあわてて植えたものだ芽を出した方を下にして埋めたがそれでよかったのか疑問を払拭するように枝葉が菜園を占領しつぎつぎと可愛い花を咲かせている薄紫の花弁に黄色い蕊が愛おしい森繁久彌の「大根の花」という詩を竹脇無我が朗読するオープニングが評判のテレビドラマがあった主人公より先に亡くなった妻を大根の花に例えた出だしだジャガイモの花はどのような人に例えられるのだろう男爵・きたあかり等種類によって花が違うらしいから簡単にはつぎの言葉が出てこないジャガイモの茎や葉はいつ枯れ始めるのだろう早く素手で掘りた...ポエム384『ジャガイモの花』

  • 真夏の怪談 その6 『六波羅探題』

    承久3年〈1221年〉源頼朝が没した後にここをチャンスと見た後鳥羽上皇を中心にした朝廷勢力が執権北条義時率いる鎌倉幕府と戦ったのが承久の乱である。結果は鎌倉方の大勝で終わったが鎌倉幕府の京における支配力が脆弱であることは誰の目にも明らかであった。北条義時は幕府を13人の有力な武将の合議制で運営したが、もともと一国の主であった関東武者たちは我こそはの意識が強く譲らない場面が多かった。三代執権になった北条泰時は承久の乱の事後処理のため新設された探題として上洛し、朝廷の動向に目を光らせた。探題は現在の検察と裁判所を合わせ持ったような強大な権力を有した。探題は六波羅の北と南に置かれ、北条泰時が北詰め、北条時房が南詰を務めた。それまでは京の治安は検非違使が担うものと認識していた鎌倉幕府も、探題が自らの責任で朝廷側の...真夏の怪談その6『六波羅探題』

  • 当世あきれ節 3

    〇鹿児島県警本部長メデイアを捜索アーソレソレ内部文書を漏洩した罪で元部長も逮捕ソレカラドーシタ自分の隠ぺい工作見え見えなのに強弁記者会見〈警察庁と公安委員会から注意受けたのに〉〇札幌すすき野死体遺棄事件アーソレソレスーツケースの中には娘の交際相手ソレカラドーシタ父親母親兄まで実行犯で捕まった〈娘の命令に逆らえない家族関係〉〇平年より2週間遅れで関東甲信梅雨入りした模様アーソレソレ明日は晴れるが予想のうちソレカラドーシタ後の天気はお空に聞いてくれ当世あきれ節3

  • 俳句川柳7 『

    〇大谷の20号ホームランは飛距離145メートル〇高地にあるロッキーズ本拠地しかと見た〇コロラド州デンバー標高1600メートル〇クアーズ・フィールド外野の後ろは巨木群〇それもそのはずロッキー山脈が名付け親〈球団名の由来〉〇今季1位のジャッジ〈144.3メートル〉を抜いて大谷最長〈145.1メートル〉〇ドジャースも大逆転でミラクル勝利〇代打ヘイワードのポール直撃の満塁弾〈11対9〉俳句川柳7『

  • ポエム383 『ホタルブクロの秘密』

    ホタルブクロ画像は〈季節の花300より〉昼間白いホタルブクロの前でふたりの女の子がしゃべっていたねえクレハちゃんこのホタルブクロの中に妖精が隠れているのようそだメミルちゃん見たことあるの?クレハのことだましちゃいやだよ見たことはないけどきっと妖精がいる夜中にホタルブクロを見るとボウっと明るいんだって道草していた女の子二人はお布団の中でスヤスヤきっとたくさんの妖精がダンスをしている夢でも見ているんだろうなポエム383『ホタルブクロの秘密』

  • 紙上大喜利60 『じじいの時事ばなし』

    〇「芦田愛菜ちゃんはますます活躍してるな」「ご隠居、急にどうしたんですか。鈴木福君ともども成人になって知的なタレントになりましたよ」〇「いや、親がここまでよく育てたなと思ってさ」「そうですね、2人とも反抗期とかなかったんですかね。子育ての本でも出せば売れますね」〇「北朝鮮のゴミ風船は飛ばした50パーセントは韓国に届いているらしいぞ」「いやですね、イメージが・・飛ばす方の品格が問われますね」〇「日本も先の戦争末期には風船爆弾を飛ばしたけれど何個かアメリカ本土に届いただけだ」「太平洋を越えてよく届きましたよ。北朝鮮と韓国は隣同士の諍いで始末が悪いですね」〇「大谷翔平は背番号と同じ17号に到達したけど、ヤンキースのジャッジに大差をつけられたな」「相手投手の攻め方にも大差があるように見えますよ」〇「小池百合子さん...紙上大喜利60『じじいの時事ばなし』

  • ポエム382 『黄色い百合』

    駐車場の奥の崖下に黄色い百合が咲いていた梅雨入り前の真夏日の午後人間どもがあえぐ日盛りに黄色い百合はいとも涼しげに大きな花を咲かせていたなんだかノカンゾウに似ているがきみは野の百合だよね群れてないところが最高だ花言葉は「陽気」というんだってきみに出合ってよかったよ運勢がよくなる前兆だってさ駐車場の雑草の中で輝く黄色い百合これから仕事に出かけるけどよろしくなポエム382『黄色い百合』

  • 真夏の怪談 その5 『五浦海岸』

    茨城県に五浦海岸〈いづらかいがん〉という場所がある。岡倉天心のもとに集まった横山大観、下村観山、菱田春草らが日本画の美を極めようと切磋琢磨した北茨城市の景勝地である。海水浴場にもなる砂浜には海風にもめげず松が枝を伸ばし、岩場を望む六角堂にこもると打ち寄せる波の音が思索を深化させるようだ。天心は後に六角堂を日本美術院の本拠地にした。横山大観のいわゆる朦朧体などは五浦で生まれたものである。冬場はボストン美術館の中国・日本美術部長を務める天心は、夏場は五浦に戻って日本美術界の改革に注力した。もともと日本美術品の研究・収集に造詣の深かったフェノロサの通訳を務めていた天心は、自らも日本美術の研究にのめりこむ。弟子たちはみな家族とともに五浦で夏を過ごし、橋本雅邦ら若き天才画家たちが日夜日本画の可能性を追求した歴史的な...真夏の怪談その5『五浦海岸』

  • ポエム381 『カラスをペットにする男』

    昨日のニュースで嘴太ガラスを肩に乗せて散歩する青年のインタビューに答える様子を放映していたとにかくカラスは頭がよくて可愛い同居していて新たな発見があり伴侶として申し分のない存在だという話変わって都内の繁華街からカラスが激減いま何が起こっているのかとミステリー仕立ての特集でもあった有力な答えは頑丈なゴミ箱の設置だカラスを兵糧攻めにする施策がやっと浸透してきたのだろうというその一方で鷹やハヤブサが増えているらしい都心の高層ビルは崖みたいなもので天敵を避けて営巣するには最適なんだとか新たな悩みに都知事候補はどう応えますか小池さんはまだ出馬表明せず蓮舫さんならビルに網かけろとでも・・ポエム381『カラスをペットにする男』

  • 真夏の怪談 その4 『四街道の竹藪』

    海野太吉は千葉県内をよくドライブした。勝浦や御宿が好きで、家族を乗せて行楽に引き回した。自宅が都内にあったので、あるとき茂原から四街道を経由して家に帰ることにした。自動車の道路ナビなどない時代に地図を頼りに近道を探して強行突破してきた。すると四街道に近づいたと思われる頃いきなり目の前に竹襖が現れた。「えーっ、なんじゃこれ?」家族も身を乗り出して怖がった。「おとうさん、引き返しましょう」「いや、竹藪が道までせり出しただけだ、道がないわけじゃない」農道なのか畑の中の私道なのかわからないがギリギリ通り抜けられそうだ。太吉は運転席のミラーを引っ込め、竹の幹にこすりそうになりながらなんとか通過した。「いやー、水木しげるの妖怪が出たかと思った・・」「お父さん無謀だから、いつもヒヤヒヤするわよ。いつか青梅の方でコンクリ...真夏の怪談その4『四街道の竹藪』

  • 当世あきれ節 2

    〇10代二人がバールを持って民家に押し入ったアーソレソレ主人殴って妻からカネ奪うソレカラドーシタあわてて逃げたが忽ち捕まった〇架空の投資で60億円集めたアーソレソレ社債を印刷くばってその場をごまかしたソレカラドーシタいくら稼ごうが悪銭身につかず〇詐欺をしようが強盗だろうがお札に色はないアーソレソレ金を使えばクラブは恵比須顔ソレカラドーシタ焼酎飲み飲みマルサ対策考えた当世あきれ節2

  • 真夏の怪談 その3 『三保の松原浮気考』

    「羽衣の松」という小説を書いた仲間がいた。老境に入ってロマンスには無縁と感じ始めていた時、突然女性の方から思いを告げられたのだ。彼は驚き、うれしくも感じた。若い時は何度か恋愛をしたことがあったが、縁あって現在の女房と結婚し40年を共に過ごしてきた。それだけに同じ同人誌に所属する女性に誘われて食事をし、その後一夜を共にしたことはそれとなく記録しておきたかった。天女からふわりと羽衣をかけられたと表現したのは彼の心境そのものだ。富士山が世界遺産になったとき三保の松原もその一部に認定された。羽衣伝説は世界中に説話として存在し、日本では滋賀県や京都府の風土記に残されているのが最も古いのだが、富士山がよく見える場所として世界遺産に含まれたことから三保の松原が有名になった。本来、羽衣伝説とは関係のない話であるが、三保の...真夏の怪談その3『三保の松原浮気考』

  • 俳句川柳7 『藤井聡太八冠』

    〇八冠が叡王戦で踏みとどまる〇連敗のあと1勝返し2対2に〇挑戦者伊藤匠はAI通〇子供のころから聡太のライバル互角の才〇現棋界勝率1位の匠立つ〇21歳聡太・匠の若武者戦〇八冠は先に名人位防衛す〇藤井聡太に過密日程発汗やまず〇AIにもまれて予備軍虎視眈々〇もはや大人の出る幕なしか将棋界俳句川柳7『藤井聡太八冠』

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