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2010/08/09

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  • 第3760日目 〈病床からのレポート──2024年01月25日篇〉

    なんだかずいぶんとおひさしぶりの更新になった。パソコンを立ちあげるだけの体力も気力も失われて、伸ばし伸ばしになってしまっていた。外に特に意味や理由はない。幸か不幸か。 脱毛、食欲不振、排尿量の激減、37度台後半から39度台前半を行き来する体温、その他諸々。これまで経験したことのないような出来事が、時間差でわたくしを襲う。体力と気力をどんどん奪ってゆく。悪夢にうなされる。これまでの人生のツケを払わされているような錯覚さえ抱く。いや、警察のお世話になるような悪さをしでかした過去があるわけじゃあ、ないけれど。 最近、死者の夢を見る。これは、悪夢ではない。身内だけでなく親戚や友人、知人が、訪れたことのないような場所で、わたくしと朗らかに談笑し、逍遙したりゴルフや釣りに興じたりして、刹那の幸せの時間を過ごす。愛しい死者と夢のなかで出逢うのは、高熱に魘されてではあるまい。心の奥底で無意識に、..

  • 第3759日目 〈病床からのレポート──2024年01月16日篇〉

    化学療法の負の側面と、点滴にまつわる不安と恐怖で過ごした一日であった。絶望を一瞬でも感じた日は、入院以来正直なところ無かった。今日はそれを感じた点で、稀少なる一日にもなった……前向きに言っているつもりだが、心中穏やかならざることはお察しいただけまいか? 負の側面とは? 不安と恐怖とは? あまりに生々しく、打ちのめされるような現実である。告白療法は無効であろう。斯く判断する。逃げているのではなく、もうすこしだけ、向き合う時間が欲しいのである。ただうっすらとした過去の記憶が、二冊の本の内容を呼び起こしてくる。〈チャーリー・ブラウンとビーグル犬スヌーピー〉シリーズのスピンオフと、アメリカのティーンエイジャーをメイン層にした安手のロマンス小説だ。……咨、確かにいまの自分と似通った部分はある。ぼんやりとした意識であっても首肯できる程には。退院できたら、さっそく書架を漁って探してみよう..

  • 第3758日目 〈病床からのレポート──2024年01月15日篇〉

    題材;案 本稿で、中原さん(おはらななか)について書く。 本稿で、近江の大人(実話怪談作家)について書く。 共に顕彰。出会えたことの感謝と、その後のわたくしの人生に与えられた潤い。 生あるうちに。◆ 2024年01月14日 19時37分

  • 第3757日目 〈病床からのレポート──2024年01月11日篇。〉

    退院日がどんどん遠くなっている。個室に閉じこめられて窓の外を見ていると、ラプンツェルやクラリスは、或いはアナスタシアはどうやって日々の憂さをやり過ごしていたか、疑問が浮かぶ。見えぬ所に侍従や監視役を置かれている彼女たちは、視点を換えればいまのわたくしと同じでないか。 入院して十日以上になる。症状は一進一退、痛む部位も痛みのレヴェルも、時々刻々と変化する。これから自分は、いったいどうなってしまうのか。不安は尽きぬ。 とはいえ、悪いことばかりでもない。支えてくれる人たちにはこちらの都合が優先するゆえに甚だご迷惑をお掛けしている部分もあるが、これもまた視点を変えれば、これまで取り掛かることのできなかった積み残したあれやこれやを片附けていく機会にもなるのに気がついた。 なにより喜ばしいのは、末端神経にまで喰いこんでなかなかその全部を払拭できなかった腫瘍……毒素を完全追放する好機が得ら..

  • 第3756日目 〈病床からのレポート──2024年1月5日編〉

    元日以来のお目通りとなります。みくらさんさんかです。 本日入院計画書が作成されました。 原因は、持病の一つである「慢性リンパ性白血病」の「急性憎悪」と診断。 化学療法が金曜日から始まりました。 さいわいと余命宣告が出る程では、ない(誰だ、舌打ちしたの?)。 当面の間、体調優先で暮らすため、本ブログは不定期連載となります。ご承知置きの程を。 それでも暇な時間はできてしまうので、特にテレビを視る趣味もないわたくしは、消灯までの二時間弱を使って、並木浩一『「ヨブ記註解』と井上神父のペトロ伝を読みます。◆

  • 第3755日目 〈病床からのレポート ──2024年01月01日篇。〉

    そうはいうても「レポート」の体は成さないことだけは、いまからはっきりわかっている。 みくらさんさんかは令和6/2024年01月01日午前6時頃、かかりつけの病院へ緊急搬送された。例の、首の腫れから腰に至る背中の各部位に、これまでに記憶がない程尋常でない痛みを覚えたからだ。数時間は我慢したものの遂にそれも限界に達して、救急を頼ることにしたのである。午前05時20分頃か、119番通報をしたのは。 10分くらいで地域救急が到着した。車内ではかかりつけの病院が受け入れできない場合、他へ行く可能性もあるといわれた。仕方のない話だ。時期が時期だからね。が、かかりつけの病院へ運んでほしかった。いちばん話がスムースに進み、自分のカルテもあり、なにより三が日明けには診察の予定が入っていたから。 結論を述べればかかりつけの病院に上記の時間に到着して、しばらくは痛み止めの点滴をした。その間も痛..

  • 第3754日目 〈令和5/2023年 よかった本、がっかりな本、だめな本。 〉

    喪中のため新年の挨拶や「本年もどうぞ……」なんて元日のテンプレ文言は一切差し控える。 タイムリミットが迫っている。買い物帰りに体を休めんと寄ったカフェ、今日は閉店時間が十七時と云々。執筆を企んでいた短文は、果たして残り三十分で書けるだろうか? 時間はない。go ahead. 手帳に書き留めて可視化した所以もあるのか、顧みて2023年はやたらと本を読んでいた一年だった。その数はせいぜい二百冊(作)を少々超えるという程度だが、「今年の読書量は三六〇余冊でした、ぜんぶ(現代の軽い)小説です!」なんてTwitter(現X)の腐乱死体が臆面もなく述べ立てるものよりは中身で勝負できる書物ばかりであった、と自負できる。……咨、勿論このなかに仕事で必要になって目を通した本は一冊もない。お断りしておく。そんなもの、読書の筈あるか。 で、そのなかから「よかった本」「がっかりな本」「だめ..

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