当方は四字熟語に、つい惹かれるところがある。漢字クイズなどで難解な文字が入った四字熟語が出題されると妙に燃える。例えば「喧々囂々(けんけんごうごう) 」と「侃…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
日本で、カウンセリングと言えば、1対1で行なわれることが多い。アメリカなどでは複数の人たちと共にミーティング形式で集ったり、他の人たちと交流することによって心…
プロ野球は、これからセパ交流戦といったところ。野球の世界で生き残っていくというのは、並大抵のワザではない。ちょっと打率が下がったり、チャンスに打てないなどと言…
映画監督は長寿という話がある。思い起こせば、黒澤明88歳。鈴木清順93歳。新藤兼人に至っては100歳。いずれ違わず現役のまま生涯を終えた。のちに続く映画監督を…
「心身一如」という言葉がある。精神と肉体が一体になることであり、心と身体が一体不可分の状態であることを意味する。中国・明の時代に書かれた小説『剪灯新話』の中に…
歴史上には二人の「もく阿弥」がいる。一人は江戸時代幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎作者である河竹黙阿弥。歌舞伎の台本や演出などを手掛け、その能力を遺憾なく発…
冒険と悪ふざけとは紙一重の世界がある。かつて、硬直した死体のようなポージングをして様々な不安定な場所で撮った写真をSNSにアップすることが流行した。これは「P…
新聞に「ロナルドに引退勧告」という見出しが出ていた。これは、ロナルド・マクドナルド(Ronald McDonald)に対する引退勧告だという。アメリカのマクド…
新ジャガがマーケットに並ぶ季節になった。充分に成熟したジャガイモとは違って、水分を多く含んでいるので、皮ごと煮物にしたり、油で揚げたりするのがおいしい食べ方の…
若い女性にとって一度は経験してみたい隠れた人気のアルバイトは、神社の巫女(ミコ)だそうだ。白衣に緋袴といった装束に何となく憧れるという。たしかに神社以外の場所…
「世の中、銭ズラ!」こんな言葉を発する主人公・蒲郡風太郎の少年漫画『銭ゲバ』が連載されていたのは1970年ごろ。作者はジョージ・秋山。世界は経済で回っている。…
フランス語で ”Faire Zen” などの表現がある。この"Zen" という言葉は「禅」を意味する言葉。そして、"Faire" は「行なう」の意味になるから…
古代の人は「夢は、神のお告げ」と考えていたようだ。日本の『古事記』『日本書紀』『風土記』などには、いい夢を見るために、斎戒、沐浴をして、浄められた寝室で『神床…
「大岡裁き」なるものがある。江戸町奉行であった大岡忠相(おおおか ただすけ) が活躍していたのは八代将軍・徳川吉宗の頃。吉宗が進めていた享保の改革を町奉行とし…
「ウソ」という少し大きめの鳥がいる。別名を弾琴鳥と綴る。ソラ (虚) で琴を弾くように鳴くところから「ウソ」と命名されたという。世の中には、ソラんじる如くにウ…
新茶の出回る季節になった。立春から数えて八十八夜を前後する頃、すなわち4月からゴールデンウィークあたりに摘んだお茶を一般的に新茶と呼ぶ。いつから日本で、お茶を…
将棋界は、AIの出現により大きく様変わりをした。かつてならば、有力棋士に弟子入りをして多くの棋譜を学び少しずつ力をつけていく。それが、通常のコースだった。それ…
落語家は、一つの話を何度も語ることによって次第に自分の味が出て、自分の持ちネタに仕上げていく。その様子を、小説家の大佛次郎(おさらぎじろう)は、「噺家(はなし…
山で修行をしている山伏たちが、法螺(ホラ)貝を吹き鳴らすことがある。もっぱら、場の邪気を払うのが目的だという。法螺貝は、戦国時代、合戦の合図や戦意高揚のために…
「恐怖症」と呼ばれるものがある。これは、あるものに対してことさら心理学的生理学的に恐怖の反応を示す精神疾患を言う。英語では「フォビア (phobia)」 と呼…
"Ninja(忍者)" という言葉は、いつの間にやら世界で通じるようになってきた。独特の装束を身につけ、あの忍者走りと呼ばれる走法や水に潜ったりする水遁(すい…
「天変地異」という言葉がある。一般的には、自然界に起こる異変のことを意味するが、もともとは、「天変」とは日蝕のこと、そして「地異」は地震を表す言葉。古代中国で…
鎌倉時代に編纂された『古今著聞集』の中に「鏡」をのぞいて未来を占う話が出てくる。それによると、九条大相国が身分の低かった頃に、宮中にある井戸の底を覗き込むと、…
琥珀(こはく)は、宝石の一つであるが、もとは樹脂が地中で固化したもの。我々が目にする樹脂と言えば、木から滲み出た松脂(やに)などだが、そんなものが地中に落ちる…
WBC効果なのか、メジャーリーグや日本のプロ野球の情報も多くなった。プレーする選手やチームへの関心が高まっている。プロ野球チームの監督を見れば現役の選手時代に…
「遺品整理します」というチラシが郵便受けに入っていた。亡くなった後の遺品を整理しましょうというということらしい。一人の人が亡くなると、抱えていた遺品が10トン…
風薫る五月と言われる如く、さわやかな風が吹き渡る季節になった。昨今、山ガールなどの言葉が注目を浴び、登山に対する根強い人気もある。5月は、エベレスト登山の最適…
映画「007」の原作は『ジェームズ・ボンド』と題する小説。フレミングが1964年に発表したものが最初。彼が亡くなってからも他の作家で今なお新作が続いている。映…
ブランド力(りょく)とロゴマークは密接な関係にあると言える。例えば、世界で不動ブランド力を有しているのは、”コカ・コーラ”だと言われている。あのロゴマークを見…
ウグイスを別名で「春告げ鳥」と呼んだりする。取り合わせの良いものとして、梅にウグイス、などの言い方がある。梅の花がほころび、その小枝にウグイスが止まり、絶妙な…
『論語』が編纂され広く知られるようになったのは、前漢ごろ。紀元前100年ごろには成立していたとされる古い書物。自分自身の修養こそ重要だというコンセプトで描かれ…
ゴールデンウィークがスタートを切った。時おり訪ねる港の見えるホテル・ラウンジでのJazz ライブに出かけた。お花見から時を経て、そして、青葉や若葉が繁るこの頃…
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当方は四字熟語に、つい惹かれるところがある。漢字クイズなどで難解な文字が入った四字熟語が出題されると妙に燃える。例えば「喧々囂々(けんけんごうごう) 」と「侃…
先月の「休筆」から1ヶ月ほど経ったことになる。医師が施すべき処置が済み、自然治癒に任せるほどになったということで、一応の「癒え」に入って2週間ほど経った。人か…
こんなに暑くなるとビールが欲しくなる。ビールの誕生は、およそ紀元前4000年のメソポタミアでのことだという。誕生は、予期しないものが偶然生み出されるというセレ…
「なめんなよ」という表現は、あまり、紳士的な言葉とは言えない。今日の石破首相の発言「なめられてたまるか」という言葉が話題になっている。これは、トランプ大統領と…
我が地域の裏山に相当するところに六甲山(ろっこうさん)という山がある。931メートルという高さで、ケーブルカーなどもあり気軽に登れる山だが、意外に遭難も多々あ…
アイルランドと言えば、何かにつけてケルト人やケルト文化が取り上げられる。多神教の雰囲気を持った文化だが、そのケルトと言っても、それほどの昔の話ではなく、紀元後…
心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
高村光太郎は彫刻家でもあるが、詩人としても知られる人物。彼の詩に「根付(ねつけ)の国」というのがある。「根付け」とは印籠(いんろう)などを帯と結ぶための紐(ひ…
四字熟語に『捲土重来 (けんどちょうらい)』 というのがある。ちょっとむずかしい表現だが、意味としては、「一度失敗した者が、再び勢力を盛り返してやって来る」こ…
イタリア料理のお店で「リストランテ」と呼ぶのは、高級なレストランで、大衆的な食堂は「トラットリア」と呼ばれるのが通例。「オステリア」は居酒屋を意味する言葉だが…
バイデン大統領の次期大統領選への出馬に関して日増しに反対の声が高くなってきている。現在81歳。もしトランプ大統領が返り咲いたらそれも恐怖だが、バイデン大統領が…
いよいよ大阪万博が近づいてきた。その大阪だが、江戸時代は、庶民が作った自由な街。幕府のお膝元、官僚的な江戸とは違う文化が形成された。当時の大坂は、公共事業に関…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…
パリ・オリンピックが近づいてきた。フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年のシャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝…
ビールの季節になってきた。果たしてビールはいつ頃から作られているのか?それを探れば、いわゆるメソポタミア時代まで遡(さかのぼ)ってしまうようだ。ハンムラビ法典…