「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。小説の冒頭を…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
平安時代の文献にはモノノケ(物の怪) の話がよく出てくる。人間にとり憑いて苦を与えたり、病気や死に至らせたりもする。その正体は、魑魅魍魎(ちみもうりょう)と表…
「抑鬱(よくうつ)や狂気が芸術の天才を生み出す」そんな研究結果が出ていた。たとえば画家ムンクの絵を見ていると、そこに明らかな狂気を感じる。彼は幻視を見ていたと…
マジシャンの初代・引田 天功(ひきた てんこう) 氏を憶えておいででしょうか?彼は、「死のジェットコースター大脱出」など、1970年を前後して、数々の大脱出を…
「こだわる」という言葉には、どうも二つの意味があるようだ。一つは、些細なことや、とるに足りないことに拘泥(こうでい)すること。これは、否定的な意味で使われる。…
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび) なる日がある。これは、ひと粒の籾(もみ) が地に落ち、それが何万倍にも実るという縁起のよい日。今日、3月26日もその日に当…
『孫子(そんし)の兵法』と言われるものがある。これは様々な戦いの極意を表している書物。その中に出てくる兵法の一つ、「相手を知り、己(おのれ)を知れば、百戦危う…
劇作家のオスカー・ワイルドの言葉に、「仮面は、素顔よりも多くを語る」という言葉がある。「素顔というのは、本当の意味でその人のありのままを表わしていない。むしろ…
かつて、盲人の語りの芸能に「早物語(はやものがたり)」なるものがあった。これは聞き手の笑いを誘う滑稽な詞(ことば)を早口で語る芸。昭和の時代までは、寄席の芸と…
たくさんあるということを表わす言葉として「ごまんとある」という表現がある。漢字をあてると「巨万と~」の文字になるようだ。果たして漢字は、どれぐらいあるのだろう…
ローマの建国者は『ロムルス』と『レムス』の双子の兄弟という伝説がある。双子というのも象徴的だが、オオカミによって育てられたという。兄のロムルスは、自らを軍神マ…
「破天荒な人物像」などと語られることがある。この『破天荒』の本来の使い方としては、「誰もがなし得なかったことをする」という意味で使うのが正解。この言葉は、もと…
文豪・谷崎潤一郎は『陰翳礼賛』の中で日本人の美意識について説いている。西洋では部屋の中から陰翳を消す事に執着したが、日本ではむしろ陰翳を内にとどめ、そこから芸…
「世間にはワケの解らないことがある、その一つは、酒を強引に呑ませておもしろがること」このような表現で書かれているのは、『徒然草』の175段。七百年も前に書かれ…
古い新聞記事を見ていると「キリンの解体を観客に公開」という記事が出ていた。これは2014年のデンマークにあるコペンハーゲン動物園でのこと。同系交配を防ぐ目的で…
ダイヤモンドの価格が高騰している。この10年間、金価格は驚くほどの上昇曲線を描いてきたが、それを遥かに上回っている。そして、金とは違ってその鑑定が難しい。その…
コマーシャルに使われるキャッチコピーは、その時代を反映している。たとえば、『大きいことはいいことだ』というコピー。これは「森永エールチョコレート(1967年)…
アメリカの CNN News には、"odd news(おかしな話題)" のコーナーがある。長く続くコーナーで、そこには日常の中のちょっとした、おかしな記事を…
ドイツ出身の女優マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)は、当時、独裁総統だったヒトラーのラブコールに"No" をつきつけアメリカに渡った。…
『源氏物語』には、かなりの数の人物が登場する。読めば登場人物の相関関係が複雑で、そのあたりに嫌気がさしてギブアップとなってしまう。ところが同時代に人には、興味…
アルベール・カミュの小説『異邦人』は「ママンが死んだ」の書き出しで始まる。主人公のムルソーはアルジェの街に住むフランス人。その彼がアラブ人を殺害してしまう。彼…
人の意外な一面を見て「人って わからないものだ」と言ったりすることがある。ドイツの哲学者のイマヌエル・カントもその一人に挙げられそうだ。カントと言えば、『純粋…
占いの一種に「八卦(はっけ)」がある。この「八卦」は、古代中国から伝わる易占の一種だが、侮るなかれ、何代にもわたって確立された膨大な学問大系でもある。八卦で占…
画家は長生きという通説がある。どうかな?と首を傾げつつ、思いついた画家を探ってみると、たとえば、ルノワールは78歳、ターナー76歳。今は普通の寿命のように見え…
ウクライナ情勢は混迷を深めているようだ。ロシア側にも言いたいことはいっぱいあるだろうが、この状況では、世界は一方的に侵攻したロシアを容認することはできない。こ…
『今昔物語集』は、平安時代末期に成立した説話集。「今は昔」ではじまるところから、その名がついたとされる。そして、結びには「となむ語り伝えたるとや」と書かれてい…
19世紀の思想家・ニーチェは、その生涯において何かと問題の人物だった。そんな彼の代表作を挙げるとすれば、『ツァラトゥストラ かく語りき』を挙げたい。この書名は…
和製英語なるものがある。日本人が作った英語っぽい表現を言う。よく言われる野球のナイターは、有名なものの一つ。それ以外にも結構ある。「オーダーメイド」「バックミ…
誕生石と呼ばれるものがある。生まれ月に合わせた宝石を身につけると幸運を得るとされるのだが、何ともスッキリしないのが、国によって誕生石の種類が違っていたりするこ…
冬季オリンピックが終了して一週間余り。メダルを取った選手も、惜しくもメダルを逃した選手も、とりどりに感動を与えてくれた。そして、このオリンピックを機に選手生活…
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』は、史実に則った芝居。もちろん様々な脚色が施され描かれているが、そのコアとなるところはシーザーの暗殺を前後とするストー…
新型コロナが世界的な問題となってから2年以上が過ぎた。この起源については、まだ、はっきりした解明がなされていない。新型コロナやインフルエンザは、普通の風邪と違…
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「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。小説の冒頭を…
芥川龍之介の著書に『侏儒の言葉』というのがある。この侏儒とは、「見識のない人をあざけていうこと」すなわち、言葉や出来事などをそのような視点で思いつくまま表現し…
ヴェネツィア・カーニバル(Carnevale di Venezia)は、世界三大カーニバルの一つ。今年も開催され、300万人の来訪者があったという。これはヴェ…
ダンテの『神曲』地獄篇十三歌には、天上世界を具現化するためとして北斗七星を描いた部分が出てくる。夜のうちに弧度を描いてゆく。そんな様子が天上の一部を暗喩してい…
時々マスコミを賑わすものに学歴詐称問題がある。今もトレンドとなる話題の一つでもある。実際、世の中に学歴詐称は結構あるものだと思う。大谷選手の通訳を務めた水原一…
イスラエルによるガザへの軍事行動に対して、学生の抗議活動が続いている。先日はアメリカのコロンビア大学で、そして、フランスのエリート教育機関であるパリ政治学院(…
今度のアメリカ大統領選挙でバイデン大統領が再選されるのも、トランプ氏が返り咲くのも歓迎されないところがある。この二人には、老害も気になるところであり、お互い、…
ゴールデンウィークの恒例企画で『つちのこフェスタ』というのがあり、今年も開催されたという新聞記事が出ていた。これは幻の生物「ツチノコ」を探すという企画で岐阜県…
CNN news を検索していると驚くニュースが出ていた。それはマイクロソフトが新しく開発したAIモデル。その名は、"VASA―1" と呼ばれるもので、顔の静…
シンガーソングライター小椋佳が1975年にリリースした『めまい』と題する歌がある。これは、女性の悲恋を描いた歌詞が綴られている。その一節に「♫ さよならを書こ…
♫いつか、君と行った〜映画がまた来る〜授業を抜け出して〜二人で出かけた〜シンガーソングライターのユーミンの歌『いちご白書をもう一度』は、このような冒頭部分から…
「ホモ・ルーデンス」という言葉がある。オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガに同名の著書『ホモ・ルーデンス』で、一躍、世に広く知られるようになった。これが意味する…
トルコという国は、「親日」だという説がある。「トルコ人は日本人を兄弟だと思っている」ということも言われる。そこで、わがトルコ人講師に訊いてみると「それは本当だ…
♬名も知らぬ遠き島より〜 で始まる歌『椰子の実』は島崎藤村の作詞として作られた歌。その歌詞をもう少し紹介すると「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ ふる…
今年のゴールデンウィークの海外旅行先は、1位がソウル、2位台北、3位がバンコク。10年前の調査では、1位がハワイ、2位台北、3位がパリの順だった。今年は、ハワ…
今日は「哲学の日」らしい。アメブロには、そう書かれていてスタンプまで用意されている。▼本日限定!ブログスタンプ我がブログのタイトルには「哲学」の文字が表記され…
長谷川町子と言えば『サザエさん』が、すぐに思い浮かんでくる。彼女の作品には、そのほかに『意地悪ばあさん』という4コマ漫画もあった。これは、週刊誌『サンデー毎日…
19世紀末のフランスでは、パリ万博が一つの大きなきっかけとなり、ジャポニズムが大ウケとなった。その当時流行した、アール・ヌーヴォーも源流をたどるとジャポニズム…
コンビニの歴史をたどってみると、原型となるものが誕生したのは1969年のことだという。かなり古い。だけども、現在のような形で一般化したのは1980年頃から。今…
夏目漱石と正岡子規は畏友と呼び合うほどの友人だったという。子規の作風は、「写生」と呼ばれるように絵画を感じさせるものが多い。子規の一番有名な句は「柿食えば 鐘…
"Ninja(忍者)" という言葉は、いつの間にやら世界で通じるようになってきた。独特の装束を身につけ、あの忍者走りと呼ばれる走法や水に潜ったりする水遁(すい…
「天変地異」という言葉がある。一般的には、自然界に起こる異変のことを意味するが、もともとは、「天変」とは日蝕のこと、そして「地異」は地震を表す言葉。古代中国で…
鎌倉時代に編纂された『古今著聞集』の中に「鏡」をのぞいて未来を占う話が出てくる。それによると、九条大相国が身分の低かった頃に、宮中にある井戸の底を覗き込むと、…
琥珀(こはく)は、宝石の一つであるが、もとは樹脂が地中で固化したもの。我々が目にする樹脂と言えば、木から滲み出た松脂(やに)などだが、そんなものが地中に落ちる…
WBC効果なのか、メジャーリーグや日本のプロ野球の情報も多くなった。プレーする選手やチームへの関心が高まっている。プロ野球チームの監督を見れば現役の選手時代に…
「遺品整理します」というチラシが郵便受けに入っていた。亡くなった後の遺品を整理しましょうというということらしい。一人の人が亡くなると、抱えていた遺品が10トン…
風薫る五月と言われる如く、さわやかな風が吹き渡る季節になった。昨今、山ガールなどの言葉が注目を浴び、登山に対する根強い人気もある。5月は、エベレスト登山の最適…
映画「007」の原作は『ジェームズ・ボンド』と題する小説。フレミングが1964年に発表したものが最初。彼が亡くなってからも他の作家で今なお新作が続いている。映…
ブランド力(りょく)とロゴマークは密接な関係にあると言える。例えば、世界で不動ブランド力を有しているのは、”コカ・コーラ”だと言われている。あのロゴマークを見…
ウグイスを別名で「春告げ鳥」と呼んだりする。取り合わせの良いものとして、梅にウグイス、などの言い方がある。梅の花がほころび、その小枝にウグイスが止まり、絶妙な…
『論語』が編纂され広く知られるようになったのは、前漢ごろ。紀元前100年ごろには成立していたとされる古い書物。自分自身の修養こそ重要だというコンセプトで描かれ…
ゴールデンウィークがスタートを切った。時おり訪ねる港の見えるホテル・ラウンジでのJazz ライブに出かけた。お花見から時を経て、そして、青葉や若葉が繁るこの頃…
E.T.(地球外生命extraterrestrial life)に関心が高まっているそうだ。思えば、スピルバーグ監督の映画作品に同名の映画作品『E.T.』が人…
柔道、空手、剣道など武道のことを英語で"マーシャルアーツ(martial arts) "と呼んでいる。「何でアーツ(arts) ?」というところであるが、これ…
毎年のゴールデンウィークの企画で「ツチノコを見つけたら賞金131万円」こんなキャッチフレーズで、幻の生物であるツチノコを探す「つちのこフェスタ」が岐阜県東白川…
「人生は、クローズアップでは悲劇だが、ロングショットでは、喜劇になる」これは、チャールズ・チャップリンの言葉。この言葉の意味を探ってみると、人生の一部だけを切…
漂泊の俳人、種田山頭火の句集に眼をやる事がある。彼が詠んだ俳句に「蜘蛛は、綱張る 私は私を肯定する」がある。人は、自分自身の気難しさに嫌気が差していても、そん…
WBCの大会があってから1ヶ月余りが経過した。日本選手の活躍ぶりが残像として残っており、いまだ冷めやらぬといったところである。ラグビーやサッカーも世界大会で善…
アメリカの "ABC News" をネット検索していると「タダで、ニューヨークを楽しむ方法」というのが出ていた。New York と言えば、世界で No.1 …
漢字で一番、画数が少ないのは?もちろん「一」。もう一つある。ご存知の通り「乙」の文字。これを2画で書いてはいけない。では、画数が一番多いのは?JIS の漢字だ…