「伯楽」は、中国、周の時代にいた馬を見分ける名人。普通の人が見たのでは、これが一日に千里を走る馬なのかどうかがわからないが、この伯楽が見立てをすると、馬の資質…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
長谷川町子と言えば『サザエさん』が、すぐに思い浮かんでくる。今でもテレビアニメが放送されたり、朝日新聞の日曜版などにアーカイブスとしての『サザエさん』が再掲さ…
『混沌(こんとん=渾沌)』という言葉がある。「混沌としている」などとして使われるが、その意味を探ってみると、「天地開闢(かいびゃく)前の不分明である状態」のこ…
もはや30年ほど前になるだろうか。GW期間中に青森県弘前市の「さくらまつり」に出かけた覚えがある。お城のお堀沿いに咲く見事な桜だったことが思い出されてくる。た…
イタリアワインと言えば『キャンティ』という名が出てくる。これはトスカーナ州で作られるワインだが、この名は世界に轟(とどろ)いている。それほどまでに親しまれるの…
1913年にノーベル文学賞に輝いたインドの詩人タゴールの詩に『死は生に属する、生誕がそうであるように。歩行は、足を挙げることにある。足を下げることでもあるよう…
日本人が好んでいるテレビドラマは、「水戸黄門」「大岡越前」「必殺仕事人」「暴れん坊将軍」などの時代劇が代表的なものとして挙げられる。これらのドラマで決まって共…
ギャンブルはヤラないが、ギャンブルには興味がある。これが我がスタンス。そこに顕れる人間模様に非常に惹かれる。ギャンブルと一括りで呼ばれるが、大きく分けて二つの…
新聞紙上で『何年経ってもデザインが変わらない製品、洗練された機能美の製品』という特集が組まれていた。何年経っても変わらないフォルムと呼ばれるものの代表格は、お…
『竹取物語』は、古代に書かれたSF 作品と見るなら「出来過ぎ」と感じるほどの秀作。うまく書かれている。ストーリーとしては、竹から生まれたかぐや姫だが、やがて成…
江戸時代は、リサイクル社会だった。ほとんどすべてのものが修理、再生の対象になっていた。そんなに遠い時代に遡らずとも、高度経済成長が到来する時代までは、日本は、…
一連の寒さから解放され、やっとホッと落ち着くような季節になってきた。そんな朧げな春の宵には、何か怪しき雰囲気が漂っているらしく、狐が狩衣(かりぎぬ)に烏帽子(…
詩人・ワーズワース( Wordsworth) は19世紀初頭のイギリス・ロマン派詩人。彼の詩を原文で読もうとすると、古典的表現をしている詩人だけにかなり骨が折…
昨日の夜は「ピンクムーン」。4月の満月をそのように呼ぶそうだ。晴れ渡って雲ひとつない空にくっきり浮かんでいる姿は優美でもあり、これこそ、隈なき月をイメージさせ…
『笑い』に治癒効果がある。今の時代、誰もが認めるところとなっている。果たして、誰が一番最初に唱えたか?それは、アメリカ「サタデー・レビュー」の編集長であったノ…
ビールが美味しい季節になって来た。ビールと言えば真っ先に挙がるのがドイツビール。ドイツビールの大きな特徴としては、使用する原料は、麦芽、ホップと水のみ。それ以…
かつて話題を呼んだ本に、アメリカのエミリー・クレイグが書いた『死体が語る真実』がある。その本には、9・11事件後、世界貿易センタービルの跡地で、遺体確認作業か…
20世紀のフランスの哲学者ベルグソンは、『時間と自由』や『物質と記憶』をテーマにした研究で知られている。ちょっと小難しいそうな感じであるが、こんな著書の一方で…
海で捕獲した魚を陸揚げした時に使われるトロ箱は、昔はナラやブナの木製のものが使われていたが、今は、ほとんどが発泡スチロールに取って代わられてしまった。木製のト…
映画『サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music) 』は、1965年に公開され、日本でもかなりヒットした映画。オーストリア出身のマリア…
『シャーロックホームズの回想録』に「優秀な探偵は、75種の香りの知識が欠かせない」と出てくる。一般的に、人間の嗅覚は、75種どころか、1万種ほどのニオイを嗅ぎ…
新型コロナの発生から丸2年以上が経過した。その間、海外に出ることが困難になっていたが、ここにきて、ようやく、条件はつくものの海外に出ることが可能になってきた。…
「伯楽(はくらく)」は、中国、周の時代に活躍した名馬を見分ける名人。目の前の馬が、どんな資質を持っているのか瞬時に判断。彼のそんな様子を表す言葉として、『千里…
時は春。今宵は、おだやかな雲一つない空が広がっている。そんな中、西の空には未練な三日月がかかっている。散り初めた桜の花びらは、日の光を浴びながらハラハラと散っ…
一般的に「たくあん漬け」は、その名の如く、安土桃山時代の臨済宗の禅僧・沢庵和尚の発明とされている。ところが、実際は、それよりももっと古い奈良時代の後半から平安…
コンビニの歴史をたどってみると、原型となるものが誕生したのは1962年のこと。かなり古い。だけども、現在のような形で一般化したのは1980年頃から。今や、すっ…
「毀誉褒貶(きよほうへん)」なる言葉がある。これは、一方では褒(ほ)められたり、また一方ではケナされたり、はたまた、持ち上げられたり、貶(おとし)められたりす…
『ルビコン川を渡る』という表現がある。「もう後には戻れないという覚悟で重大な決断や行動を起こすこと」時々この言葉を聞くが、ニュアンスが違う使われ方も多い。もち…
夜の闇は、何かしら底深い暗さがある。ことさら、春の闇は感傷を誘うもののようだ。『古今和歌集』に収められている一首に「春の夜の 闇は あやなし梅の花 色こそ見え…
日本建築は完璧なものを目指す反面、どこか不完全なものを残しておくという習慣がある。日光東照宮の陽明門の逆柱などは、その好例。完全なものには「魔が差す」という考…
中国の北宋時代の思想家であり唐宋八大家の一人に数えられる欧陽 脩(Ouyang Xiu) は、すぐれた考えが浮かぶのに適したところとして ”三上” というのを…
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「伯楽」は、中国、周の時代にいた馬を見分ける名人。普通の人が見たのでは、これが一日に千里を走る馬なのかどうかがわからないが、この伯楽が見立てをすると、馬の資質…
"ミーム(meme)" と呼ばれる現象がある。もともとは、人々の心から心へと伝えられる情報のこと。これは、1976年にイギリスの動物学者リチャード・ドーキンス…
とあるニュースに「自分の作品を有名な美術館に飾るという夢をほんの一瞬、実現したドイツ人の男がいた」と書かれていた。場所はドイツ・ミュンヘンのピナコテーク・デア…
エントロピーの法則といえば、思い出すものの一つに萩尾望都 が描いたSF 漫画に『百億の昼と千億の夜』というのがあったことが蘇ってくる。これは、光瀬龍の小説を原…
わが少年時代に話題となっていたものに「4次元の世界」というものがあった。英語表現では "Fourth dimension" 。「次元=dimension」を言…
かつて、マルチタレントとして活躍した今は亡きE・H・エリック氏は、耳たぶを動かすというCMがヒットし、一躍有名となった。彼が実際に動かせたかどうかは知らないが…
将棋の藤井聡太八冠の快進撃が止まらない。昨日は名人タイトルの初防衛をかけた一局があり、ほぼ劣勢をひっくり返しての勝利。強さを思い知らせた対局でもあった。チェス…
ギリシャ神話の中に、フェキオン山のスフィンクスが通りかかる人間に”なぞなぞ”を問いかけたというのがある。「朝は四本にして、昼は二本、夕は三本の足を持つ生き物と…
桜を詠んだ芭蕉の句「木(こ)のもとに 汁も膾(なます) も 桜かな」この俳句の意味は「花吹雪の舞う中、桜の木の下では花見の会や宴が催されている中で、無作法など…
「春眠 暁(あかつき)を覚えず」これは、中国の詩人・孟 浩然の詩『春暁』の一節。春になり、寒さを気にせずにウトウトとしてしまう事になる。そんな様子を表現したも…
「ウソから出たマコト」なる諺がある。つい大風呂敷を広げて発言したことが、意外なことに、そのまま成就することがある。スポーツ選手が時々、そのような強気発言をする…
世界中、至る所に古文書なるものがある。かつてはロゼッタストーンもその文字の解明に窮したものだったが、今は、コンピュータの進化にもより、様々な文字が解明されてい…
現在、ロンドンのサマセット・ハウス(Somerset House)で"Cute展" なるものが開催されている。様々な"Cute"を一堂に集めて、その意味を探ろ…
人間緊張すると思わぬ失敗をするもの。かつて、ドリフターズに「聖歌隊」が整列して歌うコントがあった。整列する中で一人が転んだり、いざ歌おうとするとクシャミをした…
商談を成功させるためには、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど好印象を与えるために努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャ…
「サバを読む」という表現がある。これは数を誤魔化したりするときに使われる表現だが、この言葉の元になったのは、江戸時代というから、まだ新しい。魚市場のことを「い…
マルクス、エンゲルスと一括りで表現されることもあるが、そのエンゲルスに『空想から科学への社会主義の発展』と題する著書がある。この本の言わんとするところは、自分…
長かった冬から解放され、いよいよ時は桜の季節へ。開花を待ち侘び、やっと訪れた花便り。この暖かな便りは、おそらく、遠くからの訪問者。今日は、海の見えるホテルでの…
20世紀の終わりごろの時代、「世紀末」という言葉を好んで使ったものだった。ちょっと退廃的な香りのする表現でもあるが、その頃の日本は、バブルがあり、その崩壊も味…
今年パリ・オリンピックが開催される。パリでオリンピックが開催されたのは1900年の第2回大会と1924年の第8回大会。そして、今年が2024年だから実に100…
漁師が海で捕獲した魚は今ではすぐに冷凍したり氷漬けにして鮮度を保つようにしている。氷や冷凍設備のなかった時代の漁師は鮮度を保つために幾つかの工夫があった。一つ…
落語の人間国宝だった桂米朝さんが語った言葉に「落語が面白話であれば『楽話』となるハズだが、語るところに妙味があり、そのために『落語』という名称がついている」と…
桜前線上昇中。桜は日本の風景の大きな一部になっている。『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」とある。意味としては、「満開の桜や…
判官贔屓(ほうがんびいき)というのがある。弱い立場にある人をつい応援してしまう気持ちのことを言う。この贔屓(ひいき)の志向が如実に現れるのが高校野球。かつては…
18世紀あたりがモデルなのだろうか?イタリア歌劇『セビリアの理髪師』やフランス劇の『シラノ・ド・ベルジュラック』では、名家の娘がバルコニーのある2階部分に住ん…
『踊り字』というのがある。あまり馴染みのない言葉だが、繰り返しの時に使われる「々」、「ゝ」、「〃」などの記号のことをそう呼んでいる。「時々」などのように、現代…
今から千年も昔に書かれた『枕草子』には、様々な色彩が出てくる。そこで単に色として使われた色彩は、緋 蘇芳 紫苑 麹塵 柚葉 薄墨など37色。そのほか、桜の五重…
歴史上で称賛されている人でも一皮剥けば食わせ者、という人物も少なからずいる。そんな一人として挙げたいのはハインリッヒ・シュリーマン。今なお、遺跡発掘でその名を…
19世紀初頭のイギリス・ロマン派詩人・ワーズワース( Wordsworth) は、以前は、多くの訳詩が出ていたが、最近、あまり眼にしない。彼の詩を原文で読もう…
子門真人(シモン マサト)が歌う『およげ!たいやきくん』が爆発的にヒットしたのは、1975年のこと。「毎日、毎日ボクらは鉄板の~上で焼かれてイヤになっちゃうよ…
商談を成功させるために、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど相手に好印象を与える努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャツ…
芥川龍之介『或旧友へ送る手記』は、「ぼんやりとした不安」を語っている。はっきりとした不安ではなく、どこか朧げな要素を含んだ不安。これの方がはっきりとした不安よ…
世の中には、何やら、ひと癖、ふた癖ある人物がいる。思えば、野球の野村克也氏も、そんな一人だった。監督時代には、手練手管(てれんてくだ)を駆使。エピソードの一つ…
世にハゲタカファンド(Vulture fund)なるものがある。これは!と思える企業に目をつけ、株式を買い集めて企業そのものを買収し、社長を解任して実権を奪っ…
映画やドラマの端に映り込んでいたものが、「あれは何?」と注目を浴びたり、また時には、ちょい役やエキストラが人気を得たりする。こんな現象を一般的「スピンオフ(s…
今日のネットニュースで目を惹いた記事は、「パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマールが、オンラインカジノで大負けした」というもの。その情報による…
「民間にできることは民間に」こんな言葉が主流になったのは、いつだっただろうか?と調べてみると2001年の小泉首相の時代。「小さな政府論」が元になった考え方。「…
『江戸いろは かるた』の中にも収められていることわざに、「背に腹は かえられない」という言葉がある。これは、背中も大切だが、その背中を守るためといって、五臓六…
中国の北宋時代の思想家であり、唐宋八大家の一人に数えられる欧陽 脩(Ouyang Xiu) が唱えたものに、”三上(さんじょう)” なるものがある。これは、す…
当地では、桜の花が一気に開花して、満開に迫りつつある。とは言いつつも夜になると、花見などの悠長な気分が去ってしまうほどに冷たさを感じる。坂口安吾の小説『桜の森…