話題の韓国ドラマ『財閥家の末息子』(原題:재벌집 막내아들、英題:Reborn Rich,製作:jtbc、2022年)が今月からNetflixでも観られる...
奥野健男の『三島由紀夫伝説』(新潮文庫)を漸く読み終える。三島より一つ年下(大正15年=昭和元年、1926年生まれ)の彼は世代として似通った戦前を送ってお...
今日は家の所用を終えて時間ができた。久々にバスに乗って日帰り風呂へ。夕闇迫るなか露天の湯に入るのは心地よい。まあ、いつでも露天は気持よいのだけれど「黄昏れ...
喉が此れほどまでにカラカラになる、というのは高校の部活時代の先輩からのシゴキ以来かもしれない。映画『綺麗な、悪』(脚本・監督:奥山和由、主演:瀧内公美)を...
少し前に古書で買い求めていた井上究一郎の作品を読了。『ガリマールの家 ~ある物語風のクロニクル~』(筑摩書房)。フランス装の品のある装丁で、それは栃折久美...
映画『ファーストキス』は、坂元裕二の脚本、そして塚原あゆ子監督の真骨頂だった。観ながら涙し、我がこと(拙宅)の至らなさが響いて涙が倍加し、硯駈[すずり か...
このあいだ読んだ穂村さんたちの『短歌と俳句の五十番勝負』のなかで、お雛様の三人官女の話が出ていた。三人のうちに一人だけ眉がなくてお歯黒だという。驚いた。驚...
『メランコリーで生きてみる』(アラン・ド・ボトン、フィルムアート)を読了。35の題材についてメランコリーとの関係を解き明かしていくものだった。さいきん、と...
アレクサンドル・タローが弾くバッハの宗教曲があまりにも素晴らしくて、調べていたら何と音盤が出ていて驚いて買い求めた。出だしは鍵盤楽器のための協奏曲 BWV...
14日のNHK総合の「あさイチ」に瀧内公美がゲスト出演するぞと友人から連絡を貰って、飛びあがりそうになって録画予約した。昨晩それを観ていたら、彼女が女優と...
積ん読にしていた『短歌と俳句の五十番勝負』(歌人: 穂村弘、俳人: 堀本裕樹、新潮文庫)を読了。この50のお題に対しての合戦は面白かった。気に入ったものを...
先日、バッハ・マタイ受難曲の第49曲アリア「愛によってわが主は死のうとしている(Aus Liebe will mein Heiland sterben)」...
2024年のノーベル文学賞作家ハン・ガン(韓江)の小説『少年が来る』(クオン刊)を読了。1980年に起きた光州事件にまつわる人々の物語だ。作者は1970年...
千代田区立日比谷図書文化館での特別展のあと、書籍販売コーナーに立ち寄る。展覧会の図録(今回のものや過去のものも)には少し触手が動いたが展示内容の貧弱さから...
このあいだ観た映画『ファーストキス』では二人の恋愛をタイムトラベルが取り持つものだった。時空を越える入り口となったのが三宅坂トンネル。そこで天壁崩落事故が...
温泉に浸かりながらずっと考えていた。映画『ファーストキス』のことを。何が素晴らしかったのかと言えば、松たか子に尽きる。彼女の喋り方は独特で、それは一見、台...
これだけ寒いと身体を温めるべく温泉に行きたくなる。そうはいえども混雑している観光地まで出かける気がしない。結局、近場の日帰り温泉に足を向ける。今回訪れたの...
映画『ファーストキス』(塚原あゆ子監督)を観た。→https://1stkiss-movie.toho.co.jp/作品のイントロには次のように書かれてい...
荒川洋治の『ぼくの文章読本』(河出書房新社)を読んだ。文章や散文、詩について荒川さんが考えていることがいろいろな切り口から書かれている。文章を書くときには...
一昨日は友人と酒肴酒の夕べ。水道橋駅からほど近い神田三崎町にあるそこは、旬の食材・粋な肴が提供される居酒屋だった。炙りのせ寿司(七輪で炙った鯛や太刀魚を赤...
『映画女優 若尾文子』(四方田犬彦・斉藤綾子、みすず書房)の四方田が書いた部分を読了。切り口はいつも鋭利で、製作者や俳優の核心を抉り出し白日の元に晒す。数...
休日に博物館や記念館だけで終わりにしておけば良かったものの、すこし時間があったので映画でも観ようかと考えたのが余計だった。今週はあまり良い作品が放映されて...
雪が降る危惧が無くなった休日。そうであればと小雨降るなか朝から四谷三栄町へ出かける。新宿区立・新宿歴史博物館を訪れるのは三度目だけれどいつも楽しい。常設展...
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話題の韓国ドラマ『財閥家の末息子』(原題:재벌집 막내아들、英題:Reborn Rich,製作:jtbc、2022年)が今月からNetflixでも観られる...
友人が読んでいた本『文学を探せ』(坪内祐三、講談社文芸文庫)を貸してもらって読んでいたら、友人が言っていたように、「怒りながら書く人」だった。→https...
このあいだ聴講した講座‘「カンダ・オチャノミズ」を探る’(日本大学理工学部図書館公開講座)の結びのなかで、実は今日話した内容は司馬遼太郎の『街道をゆく 3...
新聞に連載されている美術コラム「塔のものがたり 十選」(山尾悠子)は、その初回がヤン・ファン・エイク(Jan van Eyck)の「聖バルバラ」が題材だっ...
『李朝残影』(梶山季之、光文社文庫)を読了。サブタイトルは「反戦小説集」だ。著者は1930年京城(現ソウル)生まれ。敗戦で広島に引き上げ学生時代から小説を...
"「カンダ・オチャノミズ」を探る"という講義で、お茶の水が舞台という映画を観た。『自由学校』(渋谷実監督、獅子文六原作、1951年、松竹)。南村五百助(い...
昨夕は都市の変遷史の講座を聴講。題して‘「カンダ・オチャノミズ」を探る’。日本大学理工学部の図書館公開講座だ(講師:建築学科 宇於崎勝也教授、後援:千代田...
『ミュージック・ヒストリオグラフィ』(松本直美、ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)を何とか読了。僕は音楽は好きなものを聴いていればよいじ...
『日吉アカデミア一九七六』(原武史、講談社)を読了。「群像」の2024.1月号から2025.1月号に連載されたものだそうだ。中学受験で慶應義塾普通部に入学...
友人から手渡された『対馬の海に沈む』(窪田新之助、集英社)を読了。2024年の開高健ノンフィクション賞を得た作品だった。読み終えてとても酷く昏い気持ちにな...
『荷風の昭和 《後篇》』(川本三郎、新潮選書)を読了。副題は「偏奇館焼亡から最後の日まで」。前後篇あわせて壮大な作品だった。東京大空襲では火消しをやらない...
昨年に引き続き、昨日は甲斐路・南アルプス市へ。カタカナが入っている唯一の市だという。予約できたのは昨年とは別の果樹園。車を駐めることが出来るのは公民館の駐...
家人たちに連れられて歌手MISIAのコンサートに出掛けた。「STARTS presents THE TOUR OF MISIA 2025 LOVE NEV...
荷風の本を読み進めていると荒川放水路のことがやはりどうしても気になって、その源をこの目で確かめたくなった。岩淵に行ってみると、赤門と呼ばれる旧水門と青門と...
今週(第1週)の朝の連続テレビ小説『あんぱん』のテーマは「生きろ」。これは大きな転換への始まりとして心に刻んだ。のぶ(今田美桜)が夫の次郎(中島歩)と話を...
和製ミュージカル映画の代表作という触れ込みに惹かれて、神保町の夜の上映で『君も出世できる』を観た。ストーリーは月並みな陳腐なもので余り関心しなかったが、そ...
川本三郎の『荷風の昭和』(新潮選書)、その《前篇》を読了。沢山の触発があったけれど、荷風がドビュッシーをかなり早期に日本に紹介していたことを知った。“一方...
久しぶりに千桜小学校の学区に足を運んだ。千代田区岩本町は、神田岩本町の一部のほか、神田大和町、神田松枝町、神田元岩井町の全部、神田豊島町、神田東松下町の各...
『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』を観てしまった。最初に観たのが2012年だったけれど、そのときのメモを振り返る。同じように同じようなところで感銘した...
朧気には知っていたけれど、川本三郎の『荷風の昭和《前篇》』にその説明があって大いに頷いてしまった。小説「かし間の女」の主人公・菊子と女友達・登米子の会話だ...
夜につらつらとBS放送のチャンネルを繰っていたら、WOWOWで韓国のテレビ番組が放映されていた。今年4月に行われたMBNの「トロット・ガールス・ジャパン」...
高橋源一郎の『「不適切」ってなんだっけ』(毎日新聞出版)を読了。「サンデー毎日」の連載をもとにした『これは、アレだな』シリーズの第3弾だ。→https:/...
イングリッシュ・コンサートという古楽器オーケストラをトレヴァー・ピノックが遥か昔に創設したことは知っていた。→https://englishconcert...
昨夕は子供たちが集まっての夕食。北海道から大量に取り寄せたというアスパラガスに挽き肉を巻いて焼いたり、ベーコンと炒めたりしたものが出てくる。新鮮で美味くて...
『花街の引力』(三浦展、清談社)を読了。副題は「東京の三業地、赤線跡を歩く」。薄々は知ってはいたけれども、東京のそれぞれの場所の三業地や赤線、青線、そして...
NETFLIXでちょっと前の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(堀江貴大監督、2021年)を観た。→https://filmarks.com/...
内田樹の『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス新書)を読了。まさに書名通りの口調で云われてしまった思いがした。薄々は気づいていたのだけれど、そこまで...
映画『碁盤斬り』をもう一度観に行った。あまりにも素晴らしかったから、こんどは客観的に個々の役者の演技や撮影構図の仔細などをよく観ようと思ったのだ。その計画...
佐藤忠男というと少し癖のある映画評論家としか思っていなかった。個々の映画評は良く読んでいたし、『小津安二郎の芸術』(朝日選書)も読んでいた。そんななか四方...
昨晩のこと。帰り道に社の傍を通ったら、鳥居のあいだに光るものが見える。三日月だった。その社には神が居るわけではない。戦で亡くなった人たちが祀られているとい...
『ニューヨークより不思議』(四方田犬彦、河出文庫)を読了。1987年4月から1988年3月まで1年間ニューヨーク・マンハッタンに滞在した手記に2015年の...
夜に寝入っていたところで夢を見た。というか夢がどんどんと僕に迫って来た。読み終えた小説の劇伴音楽がどうのこうのというのだ。夢のなかの相手が言うには、大佛次...
このあいだ観た映画『帰郷』には肩透かしを食った。→https://hankichi.exblog.jp/33377417/原作が大佛次郎とあったので、いっ...
昨日の午後は、秋に慶事を控えた家族間の懇親。手作り料理を大いに楽しみ、良酒もその空間を更に和らげていった。ひよこ豆を茹でてマッシュしたフムス、チリコンカン...
このあいだのコンサートのアンコールで聴いたR. Strauss の“Morgen!”「あしたに」が忘れられない。家の棚を調べてみると、エリザベート・シュワ...
昨夕は大学時代のクラブ仲間のT氏から教わって「紀尾井・明日への扉」という若手奏者による演奏会に出掛けた。日本製鉄文化財団が主催、三菱地所がスポンサーだ。→...
神保町シアターの今月は「1960年代――吉永小百合と私たちの青春」。→https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-thea...
蓮實重彦の『帝国の陰謀』(ちくま学芸文庫)を何とか読了。蓮實さんとしては学術論文ではなく、だからといってエッセイというほどのものでもなく、できれば文化的か...
青山二郎について読んていたら、自分が陶磁器(とはいっても市販の食器)に惹かれていたころのことを思い出した。社会人になって間もない夏、用もないのに百貨店に出...
随分と前に『いまなぜ白洲正子なのか』(川村二郎、新潮文庫)を読んでいた。そしていま『いまなぜ青山二郎なのか』(白洲正子、新潮社)を読んだ。川村二郎があの題...