『朝鮮属国史』(宇山卓栄、扶桑社文庫)を読了。このあいだ書店で扶桑社文庫の本を探したとき近くに並んでいたので思わず買ったのだけれど、酷い中身だった。隣国の...
このあいだフランス大使館が飯田町(現在の千代田区九段南1-1)にあったことを知ったけれど、関東大震災でそれが消失する直前は、詩人・文学者のポール・クローデ...
神保町のブックフェスティバルに通い続けて何年になるだろうか。このイベントは家人の厳しい監視なく自由に欲しいものが買える唯一の環境だ。いつものように大型リュ...
『Portrait of EMMA KIRKBY』(エマ・カークビーの肖像)という音盤を中古ショップで見つけて聴いて悦に入っている。バロックの様々な作曲家...
友人と今や使われなくなった言葉(死語)について話題にしていた。昔はこういう言葉を使っていたよね、と言いながら時の彼方の記憶を懐かしむ。ちょっと胸の奥が温か...
映画館で予告編を観て、ああ観てみたいなと思っていた。それを日本での封切り前に、出張帰りの機内で観ることが出来てしまった。『人生は美しい』(原題:인생은 아...
このあいだシベリウスの弦楽四重奏曲(ニ短調 作品56 「内なる声」)を聴いて感銘していたけれど、中古音盤店の店頭で、そのほかにも四重奏楽曲があることを初め...
このあいだ、近所の酒屋で「希少なお酒5本セット」と売り出していて、その誘いにまんまと乗ってしまっていた。そのなかに入っていた1本を飲み始めている。`Whi...
リサ・バティアシュヴィリがベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を振り弾きしている音盤を中古CDショップで見つけて聴いている。ふつうこの曲を聴く時には、ベート...
映画『国葬の日』(大島新監督)を観た。→https://kokusou.jp/2022年9月27日の極東の島国の動きを記録したドキュメンタリーだった。それ...
『李香蘭と原節子』(四方田犬彦、岩波現代文庫)を読了。超一流の女優評論だった。次のような解釈にはなるほどと腑に落ちて大いに唸った。“李香蘭の圧倒的な出現に...
少し気持ちが惹かれて観に行った。『春画先生』(塩田明彦監督)。→https://happinet-phantom.com/shunga-movie/# 主...
フランス大使館が飯田町にあったことを先ごろ知った。昨晩は、それに導かれるかのように、その飯田町に足を運んでいた。とある会合があったためだ。中高生時代には、...
片岡義男の『映画を書く』(文春文庫)を読了。これは昭和10年から30年の20年間に上映された日本映画27作品を観てのもので、映画評の域を超えて、日本の社会...
『天路の旅人』(沢木耕太郎、新潮社)を漸く読了。ネバーエンディングストーリーかと思うほど長い小説だった。しかしこの長さは、『深夜特急』の作者が本当に感銘し...
都心とは言っても中心からかなり離れた古川の畔にフランス大使館が立地していることを、ずっと不思議に思っていた。イギリス大使館は皇居の半蔵門近く、アメリカ大使...
あまりにも気持ちが消沈していたから、空白を埋めたいと思って、少し前にBS放送を録画してあったものを観た。『秋日和』(小津安二郎監督、1960年、松竹)。こ...
遣る瀬無さが増す。たかだか書類上のことであるはずなのに、どうもいけない。近くに住んでいるのに近くに居ないと感じる。どうしてなのか、不思議なものだ。そんな心...
にわかに肌寒くなってきた。一足飛びに日々が進んだかのようで、もしかすると浦島太郎の世界なのか。冷たい秋雨は眺めているだけでも心身に堪えた。フローリングを通...
昨夕は或るイベントがあった。人々は出会い、気持ちを交わし、仲良くなり、愛し、契を交わし、新たな単位を営み、産み出し、暖かく育み、すくすくと成長し、自我が芽...
街角探検隊は毎週『出没!アド街ック天国』を楽しみにしている。10月7日放映回の特集は「下板橋」。→https://www.tv-tokyo.co.jp/a...
友人が黒澤明監督の映画『悪いやつほどよく眠る』のことを取りあげていた。→https://maru33340.exblog.jp/33487026/昔に観た...
芸能プロによる悪辣な性犯罪事件、経済界の手前勝手な拝金主義、コンサルタント会社の横暴、体裁だけを保った施政者たちの方針説明など、このとこ怒髪天を突くような...
隣国事情はどのようなものなのか、という興味もあって、数冊を古書で買い求めて読了。『韓国人は好きですか?』(朴倧玄、講談社+α新書)2008年『“超”格差社...
友人がタチアナ・ニコラーエワがライヴで弾くゴルトベルクを聴いていた。その音盤を探したがどこにも出回っていない。そんななか、Hyperionレーベルで彼女が...
このあいだ神保町のバーでヴァイスのリュートソナタを聴いて以来、この楽器を使った楽曲を探していろいろ聴いている。ギターの音色に近い音色のリュート演奏やリュー...
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『朝鮮属国史』(宇山卓栄、扶桑社文庫)を読了。このあいだ書店で扶桑社文庫の本を探したとき近くに並んでいたので思わず買ったのだけれど、酷い中身だった。隣国の...
ことし生誕百年を迎える作家といえば三島由紀夫だけれど、もう一人、静謐にそれを迎えるのが辻󠄀邦生。1925年9月24日生(日付にちなんでクニ...
高峰秀子の最後の本だという『にんげん住所録』(扶桑社文庫)を読了。平成10年9月~12年12月まで「オール讀物」に連載されたものから纏めたものだそうで、肩...
友人から『藤田嗣治 日々の記録』という資料がWeb公開されていることを教わった。研究代表者∶古田亮、発行者∶東京藝術大学美術館、2022年3月31日発行。...
巌本真理弦楽四重奏団を招いたコンサートを学生時代の部活で企画したと、ずっと思っていた。当時の部長からそのような記憶はないと言われて、それは殆ど映画「砂の器...
久し振りに、これは読まねばと週刊誌を買い求めてしまった。「週刊新潮」7月17日号。→https://www.dailyshincho.jp/common/...
友人たちから、デジタルリマスタリングされたジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団によるシベリウスの交響曲全集が凄いという話を春に聞いていた。→https://...
友人が楽しんでいた『おいしい人間』(高峰秀子、扶桑社文庫)を読了。1950年代から1980年代にかけての文集で、食べ物だけでなく著名人との思い出がふんだん...
雑誌『東京人』の今年8月号の特集は「東京23区の「島」散歩」。島しょ部ではなく23区にそんなに島があったっけ、と思って読んでいくとなるほど、と感心する。ま...
吉村昭といえば父親の書斎にあった『戦艦武蔵』『零式戦闘機』。だからずっと戦記物の小説家だとばかり思っていた。最近、高校時代の友人からトンネルものも良いと言...
日曜日に訪れた美術展で買い求めた『藤田嗣治 パリを歩く』(清水敏男、東京書籍)を読了。美術評論家が藤田の足跡を追ってパリや周辺の町を追体験していくもので、...
熱帯夜に映画『ハルビン』(ウ・ミンホ監督、2024年、韓国)を観た。昨年の百想芸術大賞の作品賞大賞を得たものだ。→https://harbin-movie...
友人から話を聞いて、ああそうだったと慌てて出かけて来た。『藤田嗣治 絵画と写真』展 @東京ステーションギャラリー。→ https://www.ejrcf....
映画『国宝』(李相日監督、2025年)を漸く観に行った。→https://kokuhou-movie.com/小説を読んだときの記憶と異なるところが幾つも...
『今日もウルトラセブンのことを考えていた』(青山通、アルテスパブリッシング)に目を通した。読了した、と書けないのは、全く歯が立たなかったからで、二合目まで...
今年は成瀬巳喜男の生誕120年ということで雜誌「ユリイカ」の7月号特集となっている。普段の「ユリイカ」の特集ものとは違って一冊の殆どが成瀬巳喜男の論評に費...
映画『秘顔』(原題:히든 페이스、英題:Hidden Face、キム・デウ監督、韓国)を観た。→https://synca.jp/higan/オーケストラ...
『ルポ・韓国戒厳令』(日本経済新聞社 ソウル支局編、日本経済新聞出版)を読了。昨年12月3日の事件の背景とその後についてだ。戒厳令は、次のような時期に早く...
社会、会社、組織、学校、家族、趣味、部活など、様々な組織のなかで生きてきた。ひとは生まれてから死ぬまでずっとそういう組織の一員として、或いはそこに属した意...
僕の父親は鋼板を剪断する大型機械を設計製造する仕事をしていた。晴海で開かれていた国際見本市にも出展していて毎年連れていって貰ったし、ときどき会社にも連れて...
弱冠二十歳になったばかりの若きヴァイオリニスト平野友葵(ゆき)のデビュー・コンサートを聴いた。→https://kioihall.jp/20240718k...
『長い読書』(島田潤一郎、みずず書房)を読んでいる。全く知らなかった著者なのだけれど、どうしてか素直に心に入ってくる。読書や本、そして書くことについてのエ...
学生時代からハイドンマニアだった友人に、このあいだ42年振りに会った。静かに昔話から始まったのだけれど、盃を交わし始めたらいつの間にかあのころと同じ口調の...
初めてジョージ・オーウェルの『動物農園』を読んだ。吉田健一訳、ヒグチユウコ画、中央公論新社刊のものだ。この作品を愛するNumabeさんによると、邦訳本は1...
昨夕は何とはなしに身体が怠く感じていた。そんななか、お祭りに行きがてら夕飯を共にしようということになり、家人たちとそぞろ外を歩く。空気が重い。風邪をひいた...
『なぜ日本は没落するか』(森嶋通夫、岩波現代文庫)を読了。Saheiziさんが読まれていて思わず惹き込まれたのだ。共感したところに僕も同様に感銘する。→h...
テレビドラマの『おいハンサム!!』シリーズを楽しく観てきた(監督:山口雅俊、製作:東海テレビ・日本映画放送)。シリーズ1(2022年)→https://w...
オットー・クレンペラー指揮のブルックナー交響曲第9番(第3楽章)を聴いたとき以来久しぶりに心にひどく警鐘を鳴らされた気がした。ほんわかした気持ちで毎日楽し...
古今亭志ん生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)を読了。高校時代のクラスメートの友達だという男が、僕の馴染みにしていた日本橋の小料理屋に通っていたことをSNS...
『日本茶の実践マーケティング』(前田冨佐男、キクロス出版)を読了。このあいだの静岡旅行の際に買い求めた一冊だ。日本茶について僕は殆ど何も知らなかったことに...
静岡の二日目。製茶問屋が営むお茶とお菓子の店「茶町KINZABURO」を訪問した。→https://kinzaburo.com/静岡駅から15分ほど歩いた...
昨日は静岡まで足を伸ばす。県立美術館にはオーギュスト・ロダンのブロンズ彫刻が非常に沢山あって、間近にそれらを眺めているとその量塊に圧倒される。→https...
『なぜBBCだけが伝えられるのか』(小林恭子、光文社新書)を読了。副題は「民意、戦争、王室からジャニーズまで」。帯にはジョージ・オーウェルの言葉が書いてあ...
友人に誘われて現代音楽とテクノ音楽(クラブ音楽)の演奏会を聴いた。フランチェスコ・トリスターノによる「Piano 2.0」と題するプログラムだ。→http...
月曜ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ)の初回を観た。→https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/夜に観終えたあと床に...
坪内祐三が毎日新聞に連載した文章が先月末に久しぶりに上梓された。『日記から 50人、50の「その時」』(本の雑誌社)。2005年4月からの1年間、毎週さま...
ベルリン映画祭で銀熊賞を5度も受賞しているホン・サンス監督の作品を観たのはこれが初めてだった。『Walk Up』(韓国題名:탑、2022年、韓国)。「탑」...
ミン・ジン・リーの小説『パチンコ(Pachinko)』がドラマ化されていることは知っていたがなかなか観ることが出来なかった。ようやくその機会が訪れて一気に...
『国家と音楽家』(中川右介、集英社文庫)を読了。「週刊金曜日」に2011年から二年間に亘って連載されたものに大幅に加筆された力作だった。ナチスに協力したと...