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  • 睡蓮の株分

    雨、8度、71%睡蓮をふた鉢養っています。睡蓮には「温帯睡蓮」、「熱帯睡蓮」の2種類があり庭で冬越しできるのは「温帯睡蓮」です。古い方の鉢の花付きが昨年今ひとつでした。暑さもありますが、根が張りすぎているだろうと想像していました。3月には株分をしなくてはと思っていました。思い始めると止まらない、昨日寒いのに株分を開始しました。冷たい水に手を突っ込んで根本からひっくり返しました。想像していたよりはるかに根が鉢に回っています。植え付け時にはみられなかった小さな親指大の「れんこん」がいく節もできています。「睡蓮はれんこんだ!」と一人喜びます。「れんこん」の脇に新芽、根っこがありそれを一つづつ分けて、新しく入れた土に植えました。長い根、古い尾根は切り捨てます。もう一つの鉢はすでに新芽が水面に出ています。水に手を入...睡蓮の株分

  • イソップ「ハンドバーム」

    晴、5度、76%高温多湿な国に長く住んでいました。日本の寒さと冬の乾燥に身体が一番驚きました。帰国して翌年の冬、背中や腕が痒くて仕方ありませんでした。発疹はありません。皮膚科に行きました。病名もないまま、軟膏が処方されました。「痒かったらまたいらしてください。」近くのクリニックです。軟膏はヒスタミン入りでしたので、すぐさま痒みは消えました。軟膏をやめるとまた痒くなりました。ヒスタミンは好きではありません。以来冬になると背中が痒くなります。ドラッグストアーで売っている「ボディミルク」はかかしません。でも、この冬は特に痒い、朝起きて数分掻きますがまだ掻き足りません。そんな折、長年敏感肌で悩んでいた友人と電話で話していると「最近やっと肌に優しいスキンケアに出会ったよ。」と植物由来の「イソップ」の名前をあげました...イソップ「ハンドバーム」

  • 紐をかける

    曇、6度、76%「過剰包装」が減って来たと感じます。デパートに頼んだ贈り物、店員さんが「包装紙は外箱だけにしますがよろしいでしょうか?」と尋ねられます。幾重もの包装紙、その上紙袋、確かに過剰な包装でした。有料化に伴い私たちに意識も変わりました。それはとってもいいことだと感じています。子供の頃は「セロテープ」が普及していませんでした。「輪ゴム」も少なかったように記憶しています。和菓子屋さんでお饅頭を買うと薄板に包んで簡単な包装紙にくるりとひとまわり「紐」をかけてくれました。「紐」も紙で出来ていました。糸巻きのように巻かれた紐はショウケースの横の壁にぶら下がっていました。お寿司屋さんで包んでもらった太巻きやお稲荷さんも同じように「紐」をかけられて手渡されました。子供の私はそのお店の人が「紐」を巻く様子が手品の...紐をかける

  • ナッツの砂糖がけ「SHUKA」

    雨、10度、76%ナッツが好きです。素焼きのナッツを食べる、お菓子に入れるナッツの粉末、パンにつけるナッツのオイル、ナッツのペースト、さまざまな形で常時いく種類ののナッツを手元に置いています。子供の頃はピーナッツしかありませんでした。しかも塩っけの強いピーナッツでした。香港に渡った頃は殻付きのナッツがクリスマス前になると店に出て来ます。そこでナッツクラッカーも買いました。日々の食卓、ナッツを食べない日はありません。友人からの荷物の片隅に小袋が2つ、「種に余計な手を加えず作りました。」と添え書きがあります。開けるとナッツに薄く砂糖がまぶさっているものが出て来ました。「そうよね!ナッツは種だわ!」ナッツですが、カリッとした食感ではなく柔らかなナッツがほのかな砂糖味に包まれています。豆の砂糖がけ「甘納豆」のよう...ナッツの砂糖がけ「SHUKA」

  • 原種グラジオラス「ワーターメイリー」

    雨、8度、80%Instagramで花の写真を見ていると、珍しい花に出逢います。花姿、色合い、惹かれるとキャプションの花の名前を確認します。「グラジオラス」とだけ書かれた花の色は、今まで私が知る「グラジオラス」とは形こそ似ていますが色合いがまったく違いました。シックです。「グラジオラス」でその花を検索してみました。やっと分かったのは原種の「グラジオラス」らしいということでした。原種にありがちな小さな「グラジオラス」です。香港の「春節」では祝いの花が決まっています。「花桃」「グラジオラス」。まっすぐ伸びて華やかな色を持つ「グラジオラス」を春節前、人々は食料の買い込みと共に買い求めます。帰国してチューリップと共に庭に植えた「グラジオラス」です。ところが真っ直ぐに育てるには支柱を建てたりと手間がかかりました。風...原種グラジオラス「ワーターメイリー」

  • ふろふき大根に思う「ひとりご飯の愉しみ」

    曇、6度、71%冬大根の甘みは手を加えず昆布とお米でコトコトと炊いた「ふろふき大根」が美味しいと思います。卵黄で作る味噌だれ、こまだれ、ときにはXO醬で食べます。昨日は頂き物の「生麩のしぐれ煮」と合わせました。生麩は京都といわれるだけあって「生麩のしぐれ煮」も山椒たっぷり京風に作られています。東京なら「牛肉のしぐれ煮、生姜味」でしょう。寒さが戻ってきたので体も温まります。「ふろふき大根」とご飯だけですが、なんとも美味しい食事です。本当は「ふろふき大根」と「生麩のしぐれ煮」について書こうと思っていたのですが、ひとり食べてる時の私の気持ちをお伝えします。「ひとりご飯は寂しい」とよく聞きます。一人で食事に向かうのを側から見れば、寂しげに映るのでしょう。私には「ひとりご飯は愉しい」ものです。「ふろふき大根」は大き...ふろふき大根に思う「ひとりご飯の愉しみ」

  • 真空パックシーラー

    雨、8度、84%食品保存用の簡易な「真空パックシーラー」を持っています。香港時代、帰国する友人方譲り受けた「真空パックシーラー」は大きくて場所を取り出番が少なく、捨ててしまいました。今使っているのは30センチほどのスリムなお安い「真空パックシーラー」です。乾物やお豆などお安いと大量買います。チャック袋に入れて冷凍庫へ保存するといつも冷凍庫は満員。真空にすればスリムになるのでスペースの節約です。乾物類は真空にして引き出しに入れます。生物なら真空後冷凍保存です。ビニールに入れ機械にかけて10秒ほどで真空が出来上がります。徐々に抜かれる空気、縮む袋を見ていると楽しい。どのメーカーも別売りの所定の袋を使うように指定していますが、厚手のビニール袋で十分対応出来ます。最近この「真空パックシーラー」の用途の幅が広がりま...真空パックシーラー

  • 贅沢と感じるとき

    雨、11度、89%人によって「贅沢」と感じる時は違います。お金をたくさん使うのが「贅沢」、何もしないでぼーっとするのが「贅沢」。感じるときは様々です。庭に花が咲き始めました。鉢植えも含めて庭に咲いた花はそのままを楽しみたいと思います。花を止むを得ず切ることがあります。今年も「シンビジュウム」に花芽がつきました。一つの鉢に二本、三本と多数の花芽です。株は自分を細らせてでも花芽に栄養を与えます。咲き始めた花茎を切ってやれば株の負担が減ります。思い切って花茎の根元に鋏を入れました。開くにつれて購入した数年前より花色が濃くなっているのに気付きました。少女のような薄桃色が色艶が乗った熟女のような色に変化しました。この色をイタズラにいじらないガラスの花瓶にいけました。透明なガラスの花瓶はこういう時いい仕事をしてくれま...贅沢と感じるとき

  • 「お芋の天ぷら」義父の命日

    雨、12度、95%義父の命日でした。92歳まで生きました。亡くなって8年が経ちました。義母もこの一月にはお墓で義父の横に並びました。昨日は義父へのお供物に「お芋の天ぷら」を揚げました。義父の好物でした。そして私の父の好物でもあります。義父と父は誕生日が同じです。義父は父より一年あとに生まれています。そして亡くなったのも同じ二月です。大きく違うのは父は47歳で逝きました。生まれ育った場所も違うのにこの二人食べ物の好みが似ていました。戦争に行った年代です。義父は中国大陸、父は南方です。食糧難も経験しています。「お芋の天ぷら」を揚げながら、二人の父のことを思い出していました。お酒が好き、甘いものもよく食べました。厚揚げ、豆類、酒の当てはお刺身、お肉も好きな義父と父でした。そしてよく食べました。父の食べ物の好みを...「お芋の天ぷら」義父の命日

  • 輪島塗 塗師「赤木明登」

    曇、14度、96%能登半島地震から2ヶ月が経とうとしています。道の分断などで復旧が遅々として進まないと報じられます。輪島塗の産地、輪島市も大きな被害を受けた様子です。日本の工芸品を作り続けて来た塗りの工房も多く被災しています。輪島塗りに携わる方達も仕事の再開を進めていると聞きました。日本に帰国して求めた塗りの椀が2客あります。この椀は輪島の「赤木明登」さんに作っていただきました。お椀は十分持っています。ただ「赤木明登」さんの作品を予々一つは使ってみたいと思っていました。運良く機会に恵まれて、お願いして半年待ちました。主人と私のご飯椀として使うつもりで頼みました。薄く挽かれた椀の丸みは手に収まりよく、私の持つ椀の中でも軽いものの一つです。塗りの艶の良さは輪島ならではと感心します。黒を選んだのはご飯の白が映え...輪島塗塗師「赤木明登」

  • 花自慢

    雨、18度、78%花のなかった季節からポツポツと庭に花が咲き始めています。あとひと月もすればチューリップが庭いっぱい、五月には薔薇が庭を囲みます。なのにこの季節のポツポツの花たちの方が私には誇らしく思います。私のブログ元は毎日一昨年の私の記事を送ってくれます。昨年の昨日もやはり庭の花の自慢でした。今年もお付き合いください。もちろん筆頭は黒の「クリスマスローズ」です。見出し写真の花です。深い紫と黒のちょうど境にあるような得も言われぬ色を纏っています。ココが匂った「クリスマスローズ」は赤紫、これより黒は小ぶりですが、楚々としているのに艶かしく思えます。花芯の美しさは色濃い花の方が対照がはっきりとして目に映ります。同じ「クリスマスローズ」なのに飾り気のない原種タイプは、花も小粒、緑の花です。でも花を覗くと紫をス...花自慢

  • 棒状温度計

    晴、7度、70%先日、チョコレートを作りました。チョコレートをうまく固めたり艶を出すために、「テンパリング」という作業を繰り返します。湯煎にかけ温めて温度を上げ、下がって来たらまた温度を上げる作業です。その間、チョコレートに差し込んだ温度計と睨めっこします。赤いアルコール液がわずが10度以内を行ったり来たりするのを見守ります。寒い季節は温度が下がりやすく要注意です。温度を測る器具も測りたいものに近付けるだけで感知するものが今ではあります。棒状のガラスでできた温度計は鍋肌に触れると正確な温度が測れません。非接触型の温度計は精度が高く作られています。新しい器具があるにも関わらず、買わずにいまだに「棒状温度計」を使っています。頻繁に使うわけではありませんが、「生姜牛乳プリン」など温度が大きく影響するものを作ると...棒状温度計

  • 薔薇の形のチョコレート

    晴、4度、85%数年ぶりにチョコレートを作りました。私のおやつ用のチョコレートです。ヴァレンタインにチョコレートを渡すのが大流行していた頃はチョコ作りが盛んでしたね。先日のヴァレンタイン当日、どうしても外せない用事でデパートに出かけました。大混雑は覚悟の上です。ところがチョコ売り場に人はまばらでした。ヴァレンタインのチョコ騒ぎは収まったようです。古いチョコモルドは薔薇の形です。40年近く前、うんと奮発して買った覚えがあります。今では100円ショップでも手頃なモルドを売っています。チョコレートはテンパリングをしないと固まらなかったり、艶が悪かったり、口溶けの悪いものができます。湯煎にかけてチョコを溶かして、温度を上げて、冷ましまた上げる作業を繰り返します。温度計と睨めっこの作業です。製菓用のヴァローナのチョ...薔薇の形のチョコレート

  • ココと庭の花

    曇、9度、78%香港から連れ帰ったモモは花が好きで良く匂いを嗅ぎました。モモを迎えて初めての散歩の時、道に落ちていた花を匂いました。私が花市から大きな花束を抱えて帰ってくると、生け替えた花を匂いました。この家に連れて来た時、庭には花らしい花はありませんでした。昔からある木だけでした。一番寒い時期に帰国しました。春になったらモモに見てもらう草花を植えようと思っていました。ところが帰国して八十五日で亡くなりました。モモが見た庭の花は大きなタンポポひとつだけでした。モモが逝ってすぐ我が家にやって来たココは花に興味を示しません。犬だって個性があります。ココはこの家の庭の成長と共に歳を重ねました。今年8歳になります。花に興味がなかったココが最近自分から庭の花を匂い始めました。今、庭はクリスマスローズが次々に開き始め...ココと庭の花

  • MDHのインドマサラ

    曇り、14度、88%日本で今「スパイスカレー」と呼ばれているカレーを作り始めて40年近くになりました。香港に渡って本格的になりました。本場のスパイス、マサラ、パンニールチーズなどを売る専門の店を見つけたからです。香港島湾仔の市場の片隅にインド人がやっているその店はあります。独特な匂いの漂う店には無愛想なおじさんかおばさんがレジに座っているのは今も変わらないと思います。以来マサラはインドの[MDH]の品を使っています。その店にはパキスタンのマサラも売っているのですが私は[MDH]と決めています。マサラは大量に使うものではありませんが、カレーの風味付にいろいろな料理に使います。当然帰国する時の引っ越し荷物にも大量に入れました。でもすぐになくなります。ありがたいことに、主人はいまだに香港で仕事をしているので、買...MDHのインドマサラ

  • 庭のフェンスの小さな通り道

    晴、12度、86%裏庭はフェンスで2つに区切られています。そのフェンスにはアーチ型の小さな通り道があります。ここを潜れば庭への近道、モモのための通り道でした。今ではココの通り道。天気が良くなり温かくなりました。庭に椅子を出して本を読んでいるとココは足元で日向ぼっこです。滅多に通らないフェンスの抜け道を潜って庭に出ました。追いかけてアーチから庭を見ると、ぐるっと回ってこちらに戻ってくるココの様子が見えました。写真にはココのお尻しか写っていません。潜る瞬間を写真に収めるのは難しい。モモは用心深い子でしたから、容易にここを潜りませんでした。ちょっと失礼、こうしてマーキングをしてしばらくしてやっと潜ってくれました。見出し写真はモモです。私が庭で用事をしていると、この通り道の向こうからココが私を見ていました。手にし...庭のフェンスの小さな通り道

  • ロブスターのスープ 「ビスク」

    晴、5度、77%主人が年初め帰宅した時、ロブスターのスープ「ビスク」の缶詰を土産にしてくれました。缶詰スープです。「ビスク」は海老の殻からとったスープ、殻を潰しながら作ります。以前は家でも作っていましたが、大量の海老の殻を必要としますので最近はご無沙汰です。深いコクのあるオレンジ色のスープができます。缶詰はイギリス製でブランデーが入ってると書かれています。煮立てず温めてクリームを落として啜るのが最良の食べ方です。蓋を開け、クンクンといい香りを嗅いでいると急に麺のスープにしたくなりました。乾麺はよりどりあります。頭を掠めたのはビーフン、しかも細いビーフンです。ビーフンは米粉、米を主食の国には必ずビーフンが作られています。日本のものよりタイや中国のビーフンの方が腰があり種類もあります。私の好みは炒めるときは太...ロブスターのスープ「ビスク」

  • 新しい車でひと月

    晴、8度、56%ひと月前まで私は20年前の年式のオートマチック車に乗っていました。新しい車に替えてひと月が経ちました。自動運転の車が発売されるようなニュースを実感してわかるようになりました。自動車技術は20年で大きく進歩しています。スマホが世に出て15年だそうです。15年前にはなかったスマホを今では世界中の人が使っています。世の中の進歩ですが、私には不思議です。私の車はしゃべります。話しかければ返事も返って来ます。私のスマホと繋がっているので、誰から電話がかかって来たと話してくれます。ナビをかけていなくても、右カーブ、左カーブ、学校が近付いたことを教えてくれます。そうそう、私の古い車にはナビもついていませんでした。7年前帰国して取り付け式のナビをつけてもらいました。その時、代理店の方に「今では個別のナビは...新しい車でひと月

  • いちじくとアールグレーのジャム

    曇、5度、67%昨年も庭のいちじくがたくさん実をつけました。ドライいちじくをたくさん作りました。市販のものよりしっとりしたドライいちじくです。早く使い切ろうとジャムにしました。濃く煮出したアールグレーの紅茶にドライいちじくをしばらく漬けて、砂糖を足して煮るだけの簡単なものです。ドライイチジクはフレッシュな時より甘みが強いので足す砂糖の量は控えめに。とろりとして来たら最後に「オールスパイス」をクラッシュして合わせました。いちじく、アールグレー、オールスパイスの香りが一気に立ち上がります。保存用に瓶をアルコールで消毒して熱いうちに詰めて蓋をしました。すぐに食べる分は小分けします。保存性を高めるためにいつもは「リキュール」などを足します。今回は最後まで「赤ワイン」を入れるか迷いました。いちじくと「赤ワイン」はい...いちじくとアールグレーのジャム

  • 春節 花が綻び始めました。

    曇、5度、85%今日から中国は春節、一番大きな祝日が始まります。香港は春節に「花桃」を飾ります。一本の「花桃」の木をマンションやビルの入り口に建てます。この春節のために「花桃」が栽培されています。我が家の「花桃」も春節を祝うように綻び始めました。この「花桃」は7年前、モモが亡くなった後にモモの記念樹として友人から送られて来た木です。私が見上げるほど大きくなりました。ぽってりした花色はモモと過ごした香港を思い出させます。そして送ってくれた友人の気持ちに感謝します。雨が続いていたのでうっかりしていたら、「梅」は満開になっていました。我が家の梅は剪定をしていないので箒のような趣のない木です。梅をよく知る人はポツポツとまばらにつく梅の花を讃えます。こんなに大きく成長しては歌にもなりません。まるで梅農園の梅の木のよ...春節花が綻び始めました。

  • フォッションのアップルティー

    晴、5度、75%最近、紅茶好きな友人たちと話していると必ず「フォッションのアップルティー」の話が出ます。彼女たち再びこの紅茶にぞっこんになっているそうです。私も「フォッションのアップルティー」がないとやっていけない時期がありました。ちょうど香港に渡った頃です。香港では大きな缶、日本の倍の250グラム入りが安かったように思います。その大きな缶を一週間で飲みあげていました。それ以後本当にたくさんの紅茶を飲んできました。気まぐれに買った他のアップルティーはフォッションのものより美味しくありませんでした。でもこの数年、「フォッションのアップルティー」を飲んで記憶がありません。「フォッションのアップルティー」と聞いただけであの香りが鼻先を漂います。友人たちの話で触発された私の食指です。「フォッションのアップルティー...フォッションのアップルティー

  • 「冬に子供が生まれる」佐藤正午

    雨、5度、85%佐藤正午の7年ぶりの本「冬に子供が生まれる」を読みました。7年前、帰国後最初に読んだ日本の小説は確か佐藤正午の「月の満ち欠け」でした。岩波文庫に現代作家、しかも現存の作家の作品があることに驚いて手に取りました。後で知ったことですが新しい岩波書店の社長の英断だったそうです。宗田くんのスマホに一通のメッセージが届きます。「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」このシーンから始まる話です。一日足らずで一気に読み上げました。UFOを見た子供たち3人と一人の女の子の小学から40歳近くになるまでの入り組んだ人生、常識からは外れるけれどあり得るかもしれないと思わせる佐藤正午独特な世界です。読み進めて行くと誰の目から見た話なのかと?訝りました。どこかに目があるのに誰の目だか分からずにいました。宗田くんたちの...「冬に子供が生まれる」佐藤正午

  • オムレツをスプーンで

    雨、7度、85%先日観たフランス映画「美食家と料理人」の中で美食家の言葉がいくつか心に残りました。その一つが、料理人の元に見習いに来ていた村の娘にオムレツの味見をさせている時の言葉です。フォークでオムレツを崩して口に運ぶ娘に「オムレツはスプーンで食べてごらん。」と言います。スプーンに持ち替えてオムレツを口に運んだ娘の顔がパッと輝きました。食べ物を口に持って行くスプーンやフォークそして私たちにはお箸もあります。この美食家の言葉に私もハッと胸を疲れました。フォークやお箸はさほど口の中に入りませんがスプーンは口に入れます。私は毎朝食べるヨーグルトのスプーンを季節で変えて使っています。夏はシルバーのスプーン、冬は塗りのスプーン、味が違います。口当たりが違います。美味しいと私が思うものを求めます。お箸は唇に触れます...オムレツをスプーンで

  • 厄除け「法螺貝餅」

    雨、7度、78%節分、立春、厄を払い新たな春を迎えます。7年前の節分にモモを連れて帰国しました。その翌日この家に帰って来ました。この7年、毎年欠かさず節分、立春を祝う品を送ってくださる友人がいます。今年初めていただいたのが厄除け「法螺貝餅」です。薄紙に包まれた箱の蓋を取ると、真っ赤な紙が入っています。「節分限定」と書かれています。そして中には小さな「法螺貝」を模ったお餅です。親指大の大きさ、ごぼうが巻かれています。ごぼうを見た途端お正月の「花びら餅」を思い出しました。真一文字にごぼうの蜜煮が入った嫋やかな白い餅です。ごぼうを使う餅は目を惹きます。中は味噌餡です。白餡と甘めの白味噌が合わさるところも「花びら餅」と同じです。味噌と餡、絶妙なバランス、しっかり甘さも塩気も感じます。和菓子の奥深さを思いながら、「...厄除け「法螺貝餅」

  • 昔ながらのドーナッツ

    雨、8度、91%孫娘がやって来ると必ず「ミスタードーナッツ」に行きたいと言います。カラフルなドーナッツが並んでいます。お好みはピンク系のドーナッツです。私が子供の頃のドーナッツは今のように軽いタイプのものではありませんでした。固め、重めの生地に油が染み込んで、甘さも飛び切り。そしてドーナッツを揚げている店ではあの甘い香りが店中にありました。そんなドーナッツが食べたい!生地は硬めお砂糖を多く入れます。香り漬けに「ガーダモン」を使いました。日本では「ガーダモン」が手頃な値段で手に入ります。高価という意味で3大香辛料です。香りが飛びやすいのでホールで保管しています。鞘の中から種を取り出して、挽き臼でゴリゴリ。卵、砂糖、ミルク、べーキングパウダーを合わせて「ガーダモン」を入れます。揚げるだけですから、食べたくなっ...昔ながらのドーナッツ

  • 斜めがけバック

    雨、6度、90%今まで使っているバックが重いと感じるようになりました。ここ数年ショルダーバックが復活しています。家にあるストラップ付きのバックは外出用で肩に掛けてもレザーの重さを感じます。しかも小さくて普段使いには向きません。かといってショルダー付きのバックを探していたわけではありません。今年も1月の終わり頃、カードのポイントの期限切れの通知がやって来ました。家の什器に不足はありません。「そうだ、ショルダーバックを探そう!」探すポイントは大きさ、小ぶりでも物が入ることがポイントです。そして軽いに越したことはないのですが、見た目が貧相でも困ります。マリメッコのカラフルさも好きです。どれも思う大きさではありません。久しぶりに店を見てまわりました。見つけると必ず斜めがけでサイズ感を試しました。本当に満足いくもの...斜めがけバック

  • ココにベストを作りました。

    晴、7度、70%私の普段に着るスカートを色違いで二枚買いました。少しスカート丈が長く感じます。スカートを裾上げしようと切りました。裾の部分15センチほどの布が二枚できました。切り取った布を貼り合わせるとココのベストが出来そうです。輪っかの布を一枚にして、それを3等分にして縫い合わせました。ベストの背中の部分です。胸当てはジャージの生地を使います。友人がココに作ってくれたベストを見よう見まねで作ります。裁縫の知識はありません。ミシンがけはカーテン、クッションなど直線縫いしか出来ません。布端にぐるりと回すバイアステープは買いました。下手ですから待ち針をたくさん打ってミシンがけです。ココは服を着るのが好きではありません。でも素直に着てくれました。私も短くなったスカートを履くと、二人でお揃いです。色違いで、ベージ...ココにベストを作りました。

  • ピエール・エルメのきんつば

    曇、9度、80%昨日、急にみえた方に手土産をいただきました。そんなにお親しくない方ですし男の人ですから、家には上げずに玄関でお話を聞き、その方は帰られました。手土産の紙袋を手渡された時、「ピエール・エルメだからきっとマカロンね。」と思って箱を出すと箱が大きい?「きんつば」と書かれています。「エルメのきんつば、食べたかった!」すぐさまお茶を入れて早いおやつにしました。エルメのきんつば、どんなアレンジがされているか楽しみです。私が普段食べる「きんつば」より小さい。半分ほどの重さです。餡は漉し餡、「普通のきんつばだわ。」と思っていると、かすかに胡麻が香りました。外を包む皮は柔らかめ、カルカンのような口当たりです。「エルメのきんつば」はすごい驚きはありませんでした。香りを大事にするエルメは目立たずに胡麻を香らせて...ピエール・エルメのきんつば

  • きさらぎ ついたち

    雨、11度、96%この冬、福岡は雨が多いような気がします。しかも今朝は異様な暖かさで2月を迎えました。暖かいのは大歓迎です。今月は義父、父の命日があり私が帰国して7年目を迎えます。2月は一番寒い月と私は何故か思っています。着る服もモコモコ、部屋もできるだけ暖色を目につくところに。そして立春です。春を迎える祝いの気持ちは正月のそれとは違います。立春を祝いの日と思うのは、私が春節がある香港で30年過ごしたからに違いありません。暖かさと祝いの気持ちから、テーブルクロスはオレンジとピンクの模様です。一気に部屋に春が来たようです。床の間の掛け軸は「汀女」の歌。この軸は母から受け継ぎました。この家の改築中、預けてあった倉庫でカビがついて帰って来ました。母が表層を頼んだこの掛け軸、いい裂が使われています。軸棒は赤の塗り...きさらぎついたち

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