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  • 68年

    晴、13度、86%桜の花が満開の頃でした。県下のある高校の80数本ある桜並木の桜を今年中に63本伐採すると、ローカルニュースが伝えていました。昭和32年、1957年に植樹されて今年で「68年」、桜の老朽化が進み倒木の危険があるからだそうです。今年がこの見事な景色は見納めです。桜の木を伐ると聞いただけで胸が痛みました。しかも私が生まれた年に植えられた桜です。毎朝、家から2キロほど離れた「クリーニング店」の前を走ります。先月の強風の後、破れた店の幌を直す気配もありません。早朝から火が灯っていた仕事場は真っ暗なままです。数日前、この店に張り紙があるのに気づきました。3月8日に「68年」続けてきた店を閉めることになったと書かれています。昭和32年、1957年開店の「クリーニング店」です。家から近くないのでこの店に...68年

  • ブログの引っ越し

    雨、18度、85%私のブログの管理元である「gooblog」が運営を中止すると伝えてきたのは先週でした。よそのブログ会社に新しく登録することになります。新規開設だけでなく、今まで書いてきた記事やアップしている写真を全て新しいブログ会社の私の口座に移します。つまり、「ブログの引っ越し」です。「gooblog」に書き溜めている記事を圧縮してもらいそれを新しい会社に運びます。直ぐに記事の圧縮を頼みました。圧縮されたものを見て驚きました。私の初めの記事は2008年でした。つまり17年もほぼ毎日書いてきたことになります。そして17年、「gooblog」にお世話になりました。引っ越し先は「Ameba」です。今までと変わらぬ状態とはいかないと思います。編集画面が違います。写真のアップロードの手順も違います。早ければ5月...ブログの引っ越し

  • マニュキアの小瓶

    曇、17度、93%気温が上がり始めると素足になります。そして足の爪をピンクに染めます。大学に入って以来、毎年夏だけ足の爪が染まります。今年も鏡の前に「マニュキアの小瓶」が出てきました。香港時代からの友人の香港の住まいには、洗面所のキャビネット横に「マニュキアの小瓶」が並んでいました。20本以上はあったと思います。青、緑、赤やピンクは色味の違うものが数本。ギャビネットの明かりに小瓶はキラキラと輝いていました。彼女は綺麗な手指にいつもマニュキアを施していました。今のように凝ったマニュキアではありませんが、赤い爪のうち小指だけが緑などハッとさせられた彼女の指でした。彼女は私より10年近く前に日本に帰国して、関西に住んでいます。彼女のことを思い出すたび、思い浮かぶのは整然と並んだ「マニュキアの小瓶」です。私の5本...マニュキアの小瓶

  • 花自慢

    曇、16度、95%昨日、出先から戻り、車を前庭に入れて下りようとしました。道行くご婦人が会釈して何かおっしゃっています。存じない方です。何か仰りながら急に車横の花が咲いているところにしゃがまれました。「こんにちわ」とお声をかけると、か細い声で「この花どうしたらこんなに咲くのですか?」と尋ねられました。「マーガレット」のことだとすぐにわかりました。こんもりと茂った「マーガレット」が今満開です。他の花たちも咲きそろっています。表の道沿い、塀がない我が家です。私より樹齢が長い「紅葉」がポツンと一本、「紅葉」も今は新緑に輝いています。冬にはポツンとはいかにも寒々しいと感じます。この「紅葉」の根元を花で飾ることも私の庭づくりの目標の一つでした。プランターを並べたこともあります。一年草を並べると季節ごとに植え替えなく...花自慢

  • ミラベル入りのイースターケーキ

    雨、20度、85%フランスのアルザス地方ではイースターに羊の形をした「アニョーパスカル」というケーキを食べるそうです。この地方は「スフレンハイム」という陶器の焼き型で有名です。羊の焼き型も陶器でしかも半分に割れるユニークな焼き型です。日本でもフランスから取り寄せることができます。私の型は羊ではなくウサギです。イースターバニー。ウサギの型で焼くケーキは「ラバンパスカル」と呼ばれます。昨年、手始めに伝統的なレシピで焼きました。バターをほとんど使わない軽いケーキです。イースターには「キャロットケーキ」をウサギの型で焼きました。今年は「ミラベル」という果物を入れて焼いてみました。2月でしたか「ミラベル」のジャムを初めて食べました。とても繊細な果物で収穫時期も短い「ミラベル」がフランスからの冷凍品で手に入りました。...ミラベル入りのイースターケーキ

  • クチポールのスプーンとナイフ

    晴、18度、94%雑誌のグラビアで気になるものがありました。スプーンです。細身の持ち手にまん丸な口入れ、持ち手の色は黒です。時にはナイフとフォークも添えられています。フォークの細身はまた目を惹きます。日本の雑誌ばかりではありません。海外の雑誌にもそのスプーンやナイフを見かけます。本物を見たい。手に取ってみたい。できたらスプーンは口に入れてみたい。扱っていそうなお店に車を走らせました。ありました。サービング用のカトラリーまで揃っていました。手にとって見ていると、お店の方が寄ってこられました。ポルトガルのメーカーが作るカトラリーだそうです。細さとカーブのまろやかさが調和しています。ステンレスで持ち重みを感じません。白の持ち手にゴールドを合わせたもの、持ち手がグレーのもの、まさかスプーンを口に入れるわけにはいき...クチポールのスプーンとナイフ

  • モッコウバラ

    曇、21度、87%8年前、香港から帰国しました。30年も日本にいませんでした。桜の終わったこの季節、早朝に走りに出かけました。道端に咲くオレンジ色のポピーにまで感動します。行き帰りの家々の塀から覗く黄色い花、長くフェンスに這わせている家もありました。「何の花だろう?」黄色い小花が枝いっぱいに咲く様子は病気のモモを抱えていた当時の私には励みになりました。調べると「モッコウバラ」でした。中国原産と書かれていますが、香港では一度も見たことがありません。「我が家でもあの花を咲かせたい。」と思いました。近くの園芸店で「モッコウバラ」の苗を探しました。この時期咲く花ですから苗は3月ごろから売られていたそうです。どこの店にも苗はありませんでした。諦めずネットで探しました。そうして千葉の花園から送ってもらった「モッコウバ...モッコウバラ

  • ケイタマルヤマのクッキー缶

    晴、16度、78%昨日、郵便受けに小さな小包が入っていました。中には手のひらの大きさの「クッキー缶」、添えられたお手紙「ひと月遅れのおめでとう。」とだけ。古い友人からです。春らしい色合いの「クッキー缶」はデザイナーケイタマルヤマのお店のものです。ケイタマルヤマらしい花柄です。早速蓋をを取りました。最近、可愛い缶にクッキーが詰まっている「クッキー缶」が流行です。桜がテーマかな?この缶。おやつに食べました。食べ終わってお礼の電話を入れました。久しぶりに聞く友人の低い声です。ひと月前の誕生日、彼女は素敵なカードをくれました。私が缶好きなことはよく知っています。お礼の後に「ケイタマルヤマを好きなこと知ってたの?」と尋ねると「だって、前にケイタマルヤマのハンカチを見せびらかしていたじゃない。」はい、確かにケイタマル...ケイタマルヤマのクッキー缶

  • 「ねぎま」

    晴、9度、83%焼き鳥屋で「ネギマ」を頼むと鶏肉とネギが交互に串刺しされたものが出てきます。その「ネギマ」を見て「ネギマ」ってこんな食べ物だったっけ?と一瞬心に浮かぶのですが食べることに一生懸命ですぐに忘れます。昨日まぐろとねぎを串に刺していました。「あれ?ねぎまの(ま)はマグロの(ま)じゃないかな?」焼き鳥の「ネギマ」のマは「間」のマとずっと思っていました。それで納得していました。昔、講談か小噺で「ねぎとまぐろ」を煮て食べる話がかすかに記憶にあります。そうだ!「ねぎま」はまぐろとねぎの食べ物なんだ!調べてみるとやはり「まぐろ」と「ねぎ」の鍋が名前の由来です。長年時折、頭に浮かぶ疑問が一挙に解決しました。串焼きではなく、まぐろとねぎを一緒に煮る食べ物が「ねぎま」です。焼いても同じようなものと思い串のまぐろ...「ねぎま」

  • 私のベルト

    雨、9度、70%先月、ワイドジーンズを買いました。この7年ジーンズを履いたことがなかったのに、ワイドジーンズを履く人が太めなのにスッキリと目に映ります。10年ぶりでしょうか、ジーンズを買うのは。香港の頃は暑い時期を除いてはジーンズを履いていました。箪笥には数本のお気に入りが眠っています。ワイドジーンズを買った時はまだ寒い日が続いていました。次第に気温が上がり軽装になりました。心配していた通り、薄着になるとウェストに余裕が出てきました。落ちるほどではありません。ワイドジーンズはピッタリとウェストが腰の位置です。そこで、これまた数年ぶりに「ベルト」を出してきました。以前から持っているジーンズはウェストの位置が様々です。ベルトループの幅も時代によって違います。久しぶりに見る「私のベルト」、色、幅、どんなジーンズ...私のベルト

  • ブリジット・ジョーンズの日記4

    晴、10度、62%30年ほど前、イギリスの作家「ヘレン・フィールディング」の書いた小説「ブリジット・ジョーンズの日記」が流行しました。流行に乗って私も読みました。すぐに映画化されました。ロンドンが舞台の30歳前後の女性のラブコメディーです。主演は当時はまだ名前も知られていなかった「レネー・ゼルヴィガー」でした。近年、ジュディ・ガーランドを演じてオスカー主演女優賞を取った「レネー」です。彼女を取り巻く俳優にはハンサムな「ヒュー・グラント」「コリン・ファース」でした。重い話ではありません。モテるためにダイエットをする、どんな買い物をしたかなどブリジットが書いた日記という形の話です。この映画の帰り、ブリジットが使っていたアロマのヒューザー、小さな蝋燭を使うものを買いました。ブリジットと同じ「ボディーショップ」の...ブリジット・ジョーンズの日記4

  • 二本の「ハナズオウ」

    晴、11度、78%この季節庭に印象的な花色の「ハナズオウ」が咲きます。「蘇芳」色、赤でもなく朱でもなく。不思議な濃い色です。物心ついた時から「ハナズオウ」が庭にありました。花が終わるとハート型の葉がそよぎます。「ハナズオウ」は「豆科」の植物です。秋になると裸木に豆の鞘をつけて冬を越します。花の脇に古い茶色の豆の鞘がついています。6年ほど前、表の道の玄関際に小さなハート型の葉をつけた新芽を地面に見つけました。その葉を幾度も確かめました。「ハナズオウかな?」毎年その苗は大きくなりハートの葉を茂らせますが、「蘇芳色」の花は咲きません。やっと私の腰の高さです。この春花を咲かせました。「やっぱりハナズオウだったのね。」チラホラとした花を咲かせました。「ハナズオウ」だと思い待ちました。木を育てるには時間が必要です。垣...二本の「ハナズオウ」

  • 枕の寿命

    晴、14度、90%数日前、朝の起きた時から首筋が張ったような感じで頭が冴えません。寝違いではないように思います。二日ほど続きました。ココと一緒に寝ていますから、ココに場所を空けて寝ている形です。もしかしたら枕が合わないのかな?枕は人によって合う合わないがはっきりしているそうです。私は無頓着に枕なしでも眠ることができるタイプです。枕と首筋の凝りのことをネットで調べていると、枕にも「寿命」があることを知りました。低反発などは長持ちするそうですが、天然素材でできている枕は3年が「寿命」だそうです。私の使っている枕は「羽枕」、しかも40年前に求めた枕です。その晩、急いで来客用のフカフカの「枕」に替えて休みました。高さも肩の埋まり方も古い「羽枕」とは違います。朝には首の凝りは少し改善していました。次の朝、つまり昨日...枕の寿命

  • パトリックのスニーカー

    雨、19度、89%冬の間はムートンのついた靴、暑くなり始めるとすぐにサンダルを履きます。私が普段に「スニーカー」を履くのはごく短い期間です。ちょうど今の気候と秋口。ココの散歩や買い物に履く「スニーカー」はずっと「パトリック」のものです。「パトリック」は日本のメーカーですが、履いている人も名前もあまり耳にしません。「パトリック」との出会いは30年前。「マルニ」が出した「スニーカー」は「パトリック」が作ったものでした。今のように「コラボ」とは言いませんでした。「パトリック」など知る人がいなかったからでしょう。布張りで2足持っていました。靴底のラバーが足をしっかり支え、細身でデザインが「マルニ」ですのでオシャレでした。一足はゴルフシューズのように砂除けがついていました。香港では「パトリック」のスニーカーは手に入...パトリックのスニーカー

  • フリチラリア

    晴、13度、91%庭に黄色い花が咲いています。華やかな花です。和名「瓔珞百合」。「瓔珞」とは中国人の高位な女性が身につけるアクセサリーのことだそうです。垂れ下がるような咲き方は大きな首飾りを思い起こします。またの名を「フリチラリア」この花も帰国前からぜひ庭にと思っていた一つです。毎年植えています。希少だったのか、帰国後買った時はびっくりするお値段でした。この数年近くの園芸店でも球根が手に入ります。お値段も半分ほど。この「瓔珞百合」の背中側にひっそりと咲いている花があります。和名「コバンユリ」時には「アミガサユリ」とも呼ばれる種類です。同じ花で薄黄色の「コバンユリ」は群生しているところを見かけます。薄黄色もこの紫色も花の部分はまるで昆虫のように見えます。中を覗きます。花弁の模様が陽に透けて、「アミガサ」みた...フリチラリア

  • ホタルイカの燻製

    曇、13度、43%福井の「ホタルイカ」の解禁からひと月、福岡の魚屋さんにも並び始めました。残念なことに生ではありません。すぐに食べれるボイルされた「ホタルイカ」です。しかも兵庫から運ばれてきた「ホタルイカ」です。「ホタルイカ」漁は観光船まであるそうです。暗い海に光る青く「ホタルイカ」、昔テレビで見て以来、あの美しさを思います。生の「ホタルイカ」も冷凍ものなら一年中あるそうです。でも季節は今。小さな「ホタルイカ」はボイルされて萎んだように見えます。持ち帰りながら、簡単に「燻製」しようと思いつきます。少ない量ですので、台所で鍋を使っての「燻製」です。使う鍋は煤けて汚くなりますからアルミフォイルで覆います。古い紅茶や好みでない中国茶がチップです。鍋底に葉っぱと砂糖、米少々。この煙で燻します。「ホタルイカ」にオイ...ホタルイカの燻製

  • ひと玉100円のキャベツ

    晴、9度、76%大きなキャベツが100円、白菜まるまる100円、私のふくらはぎほどの大根が100円。ひと冬前の話です。それが昨年の秋口から300円、時には400円と高騰。猛暑、厳しい寒さからです。300円のキャベツは買いませんでした。キャベツの値段ではないと私は思います。数日前スーパーに行きました。入り口の野菜売り場でキャベツ100円の札を見て手に取りました。大きくはありません。春キャベツではありません。でも100円です。カゴに入れて店を回りました。久々にキャベツ三昧と頭の中はいっぱいです。ところがいつも買う品々、私の定番のヨーグルトや調味料類の値段が上がっています。平均10円から30円の値上がりです。気候による値上がりではなく、四月だからでしょう。キャベツの喜びも飛んでいくほど物価が上がっています。毎日...ひと玉100円のキャベツ

  • 家周りも軽装に

    晴、14度、87%家は二面が道に面しています。表は塀もないオープンなスペースです。道ゆく人が庭を見てくださいますから、せっせと花を咲かせます。もうすぐ宿年草が一斉に咲きそろいます。真冬でもラベンダーは咲いています。夏の間は、この裸木が葉を茂らせ、大きな「いちじく」を実らせます。すでに小さな「いちじく」が見えています。裏の道は家より低いところにあり石垣が続きます。この石垣には「フィカスプミラ」がツタを這わしています。真冬も緑を保ち、景観を損ねません。夕方の散歩の時、この石垣から家を見上げました。「フィカスプミラ」は茫茫と伸びています。まるで冬服を厚く着込んだような様です。「重苦しい。」そう思ったのは3日前。翌日、「ヘッジトリマー」のバッテリーを充電器に入れました。完全充電まで10数時間。昨日、この「ヘッジト...家周りも軽装に

  • 「民藝」 福岡市博物館

    曇、9度、63%美術展、観劇などの前売り券をオンラインで求めます。チケットは「スマホ」の中にあります。前売り券を求めるとメールのチケットの位置は下の方に残されます。年明けてすぐに「民藝」のチケットを買いました。すっかり忘れていました。不要メールの整理をしているとき見つけました。期間が4月6日まで。慌てて「福岡市博物館」へ向かいました。「民藝」のチケットを買うと時、わざわざ見に行かずともいいのにと頭を掠めました。「民藝」の中で育ったからです。古い日本家屋、家具調度品は「民藝」と呼ばれるものに囲まれていました。父母も時折「民藝」と口にしていたかもしれません。松本の民藝家具の中で生活していました。テーブルにのぼる食器は「民陶」の土物、大きな壺などが座敷の縁側に並べられていました。成長した私はその「民藝」の匂いが...「民藝」福岡市博物館

  • チューリップの庭でお弁当

    晴、7度、83%昨年、チューリップが庭に先揃った頃は連日雨でした。大きな花弁のチューリップは花に雨を蓄えて前傾し短い期間で花が散りました。庭でお昼のお弁当を広げることが出来ませんでした。ここ数日気温は低いながらも昨日は青空が広がっています。行儀よくチューリップが一列に並んで笑っています。「お昼は庭でお弁当!」やっと新芽が吹き出した「モチノキ」の下、いつもの場所に布を広げました。台所でお弁当を作る私がソワソワしているからでしょう、ココも台所を出たり入ったり。庭に出ると、わかってますよとばかりにお弁当の横に座ります。チューリップを見るだけ、庭の春の息吹を感じるだけのお昼ご飯です。いつものように俄仕立てのお弁当です。「生姜ご飯」「卵焼き」「わかめのナルム」白い花は庭の「わさびの花」です。中国の乾燥湯葉「腐竹」、...チューリップの庭でお弁当

  • よもぎ大福

    晴、8度、84%庭の「よもぎ」が柔らかな新芽をつけています。「よもぎ」の匂いはいい匂いとは言えないかもしれません。新芽の先だけを取ってアクを抜く、ほろ苦い「よもぎ」です。一年中庭の片隅に群生しています。春が目覚めるこの頃になると無性に食べたくなる「よもぎ」です。以前、私のプログを読んでくださっている方が、春の芽吹きものの苦さは冬の間身体に溜まった毒素を出してくれるのだと教えてくださいました。ゼンマイ、蕗のとうなどなど苦味を隠し持っています。よもぎ餅、よもぎご飯、よもぎパン。「よもぎ大福」を作りました。生で食べてもいいのですが、小さい頃から「あく抜き」と言われていたのが習慣になっています。指先は緑に染まり「よもぎ」が匂います。早く食べたいと餅をこねる手に力が入ります。私は「粒餡派」です。晴れていてもまだ気温...よもぎ大福

  • ワイドジーンズ

    曇、9度、77%先週は暖かな日が続きました。半袖で過ごした日もありました。厚い上物を脱ぎ薄着になると、ボトムス、スカートやパンツが目につきます。ここ数年、全体的にゆとりのあるワイドなパンツが流行っています。「着てみたいなぁ。」と思いますが小柄な私が着ると袴になりかねません。そんな事を友人に電話で話しました。2日ほどして友人から電話です。「真奈ちゃん、ユニクロに細身のワイドジーンズが売ってるよ。」すぐに近くのユニクロに行きました。さすが元々はジーンズのメーカーです。ジーンズの種類の豊富なことに驚きました。友人が言う通りワイドジーンズだけで3種類ありました。足の部分の幅が違います。重さも違います。「ストレート」と書かれたワイドジーンズの一番小さいサイズを試着してみました。ウェストの位置が高くウェストと呼ばれる...ワイドジーンズ

  • 卯月 ついたち

    曇、5度、70%桜の下を行く人たちは厚く着込んで足早です。花を愛でる余裕がありません。寒さの中で4月を迎えました。気温は低くても風の匂いのどこかに冬とは違う春の緩みがあります。桜だけでなく花々が綻び始めました。チューリップは例年より遅いそうです。寒々としていた庭に緑の芽吹きが眩く感じます。引っ張り出してきたテーブルクロスは、ピンクとオレンジの模様です。この配色に春の暖かさをもらいます。日差しを受けると部屋の中が明るさを増しました。床の間には花の「刺繍額」を飾りました。2年ほど納戸に仕舞ってありました。「ジキタリス」「ポピー」「瑠璃草」です。これらの花の季節はまだ先ですが、花をと思う気持ちは春ならではです。コーヒーテーブルの上の本も花の本。30年ほど前の本です。「レスパース」というブックデザインを手掛けるグ...卯月ついたち

  • 日本の布装丁本

    晴、3度、55%昨日、「ペンギンクラシック」の布装丁本のことをこのブログで取り上げました。すると「日本では布装丁の本はありませんね。」とコメントをいただきました。古い本になりますが、日本の「布装丁本」を数冊持っているなと本棚を開けました。香港からの帰国に伴う本の整理、この家の親達の本の整理、年齢による身辺整理での本の処理、本の数を減らしています。最近は日本の本はすぐにでも手放せる「文庫本」もしくは「古本」を求めます。ある程度溜まると古本の業者に引き取ってもらっています。日本の「布装丁の本」、どの本だったかすぐにわかります。「布の装丁」が忘れられないからでしょう。数たくさんあるのは「幸田文」の単行本です。見出し写真は全て「幸田文」の「布装丁本」です。どの本も巻末に一文添えられています。「装丁に使われた布は幸...日本の布装丁本

  • 布の装丁本

    曇、6度、47%先日、香港に帰った折、通っていた本屋さんへ行きました。イギリスやアメリカの本、雑誌が発売日すぐに売り出されます。いまではe-bookなどを使えば日本でも可能です。でも私いまだに紙の本を読みます。セントラルの本屋の一角に高く積まれた本、「ペンギンクラシック」です。英語で書かれた本の古典版。昔から読み継がれてきた本達です。ペーパーバックもありますが、このコーナーは「布装丁」の本達です。ちょっと贅沢な本です。1冊「布装丁」の「ペンギンクラシック」を持っています。「アンデルセンの童話」です。アンデルセンの刺繍を刺していた頃ですから、30年ほど前に買いました。刺す図柄の話を読んでは刺しました。「布装丁」の本は読むだけでなく、本自体を楽しみます。香港の本屋の一角で欲しい本が2冊ありました。2冊を手に取...布の装丁本

  • 「お手玉」

    曇、10度、74%一週間に2度、「小豆」を炊きます。鍋に「小豆」を開けるとき、「小豆」はいい音を立てます。その音を聞くたびに、目に浮かぶのが小学校の頃母が作ってくれた「お手玉」です。小学校の3、4年の頃ですから昭和40年代の初めでしょうか。「お手玉」が流行りました。「お手玉」は売っていませんから、女の子たちはこぞってお母さんの手製の「お手玉」を持ってきました。私も母に「お手玉」を作って欲しいと頼みました。母が作ってくれた「お手玉」は洋服の残り生地、ピンクのストライプの間に小さなバラの模様がありました。私のワンピースの端切れだったと思います。友人たちは薄い着物の端切れで色目の明るい「お手玉」もあれば地味なものもありました。「お手玉」の歌はこの地方では「あんたがたどこさひごさひごどこさ」と始まるものだったと記...「お手玉」

  • ラベンダーを半分に切り詰めました。

    雨、13度、91%十代の頃から憧れていた「ラベンダー」を庭に植えたのは帰国後すぐ、8年前のことでした。涼しい土地の植物です。果たして福岡にような気候に適応してくれるかと、恐る恐る家の西向き、表の一番目立つところに植えました。私の心配などなんのその3年ほどで立派な株に育ちました。ほぼ一年中花を咲かせています。その上、去年の夏のあの猛暑の最中にも水を一滴も与えていません。小さな苗は木質化して巨大になりました。道ゆく方々からは「素敵ですね。」「大きいですね。」と声をかけていただきます。だだ一年に一回、梅雨が来る前に大きく張り出した枝の下に潜り込み、古い枝、不要枝を払いました。蒸れに弱い「ラベンダー」です。まだ梅雨でもありません。なのに2日前、急に切ろう、と思い立ちました。実際鋸を手に木の横に立つと切ろうという気...ラベンダーを半分に切り詰めました。

  • 手紙

    雨、22度、89%切手がたくさん貼られたお手紙が郵便受けに入っていました。便箋二枚に優しい文字で綴られた、友人の近況、心持ちでした。真面目な性格は会ってお話ししててもわかります。手書きのその手紙にはじんわりと彼女の性格が滲み出ています。デッキに座って、ゆっくりと二度読み直しました。私よりずいぶん年下の友人です。一見、面白いこと言いそうにないとお見受けするのですが、ネーミングさせるとユニークな言葉が返ってきます。私はそんなところが大好きです。生きること、自己表現が不器用な方です。波に乗ってスイスイと泳ぐタイプではありません。その彼女がご自分の最近の変化に気づいてのお手紙でした。素直なお手紙でした。一晩置いて、お返事を書きました。いざ切手を貼るときになって「今いくらかしら?」110円が封状定型郵便の切手料金で...手紙

  • マグロのオリーブオイル煮

    晴、19度、90%マグロの落ち身を見つけました。脂ののりもよく、塊で欲しかったのですが、ぷつぷつと切ってあります。私を見つけた奥のおじさん、「白ネギと炊くと美味しいよ。」と声をかけてくれました。「そうするわ。」と返事したのですが、「オイル煮」を作ろうと心は決まっていました。遠海ものではありません。対馬沖で獲れたマグロです。贅沢な「オイル煮」を作りました。お鍋にマグロとニンニク、月桂樹の葉、オリーブオイルをヒタヒタと注ぐだけです。高価なバージンオリーブオイルでなくてお安い方で十分です。アルミ蓋をして、いい香りが立つまで数分火を入れます。そにまま冷めるまで置くと出来上がり。味見にワインと一緒につまみました。脂の濃い部位でしたので、バルサミコ酢をちょっぴり垂らしました。オリーブオイルとニンニクの醸し出す香り、控...マグロのオリーブオイル煮

  • 「乙女色」

    晴、17度、85%「乙女色」この言葉の響き、ふと目の前に立ち上がる色合い、好きな言葉です。初々しい女の子を彷彿とさせる柔らかい香りまで感じる言葉です。五十代も半ばの頃、年甲斐もなく「乙女色」の帯を買ってしまいました。手に取って見ていると、お店の方が「その染め色は乙女色です。」と声をかけてくださいました。その「乙女色」の一言で買い物をしてしまいました。「乙女色」の由来が「乙女椿」だと知ったのは帰国してからのことです。嬉しいことに近くには数本の「乙女椿」がありこの季節花を咲かせます。「乙女椿」の前を通るたび、私は立ち止まり花に魅入ります。姿形、色合いが「乙女」そのものです。生憎、香りのある品種ではないようです。自分の家の庭にもと思いますが「乙女椿」の苗との出会いはまだです。「ピンク」「桃色」でも良さそうなもの...「乙女色」

  • チューリップ「ゾンビ」

    曇、17度、75%この2日、福岡は気温20度を超え、空もすっきりと青空でした。庭の花芽たちはひとまわり大きく膨らみました。毎年50個から90個の「チューリップ」の球根を植え付けます。そのことを知る友人が昨夏「チューリップ」の球根を送ってくれました。面白い名前がついていました。私が植える普通の球根と混ぜずに花畑の一角に友人の球根を植えました。寒い冬でしたが、例年通り、球根から新芽が出てきます。葉が大きくなっても花が開くにはひと月以上かかります。花芽がうっすら色を帯びてきた「チューリップ」が4つ、友人からの「チューリップ」です。昨朝、3つが大きく開いていました。花弁の色、形も従来の「チューリップ」とは違います。友人から以前もらった球根の名前の写真を探しました。「ゾンビ」です。写真の「ゾンビ」は赤が強い花色、我...チューリップ「ゾンビ」

  • 香港の春の花

    晴、15度、75%香港は日本より南に位置します。香港から帰った翌日、ご近所の方に「香港って北ですか?」と尋ねられました。小さな土地ですのでご存じない方もいるのでしょう。亜熱帯気候、年間を通して気温、湿度ともに高く、厚手のコートを羽織る日は数日です。自然にある木々や鳥たちは日本のそれとは違います。紅葉はほとんど見られません。在住の日本人たちが「香港桜」と呼ぶ花があります。4月には香港島の北の斜面に薄ピンクの花が煙るように咲きます。その色と咲く季節から日本人は「桜」を思ってそう呼んでいるのでしょう。まだまばらに咲いている「香港桜」は「ブーへニア」というのが正式な名前です。そしてこの花は香港の「国の花」です。香りはありません。「ブーへニア」を見上げていると、ふっと鼻先を甘い香りが掠めました。「銀木犀」です。金で...香港の春の花

  • 「飲茶」香港

    晴、11度、74%8年前の帰国から「パンデミック」の期間を外せば一年に一度は香港に帰っています。なのに「飲茶」の行ったのは今回が初めて。もちろん30年の居住中はカフェ感覚の「飲茶」でした。「飲茶」は香港の日常です。向かったレストランはセントラルの古くからの建物の中にある老舗です。階下からでもこのレストランのざわめきが聞こえます。香港人は声が大きい上に賑やかに円卓を囲んで食事をします。長い中華箸の触れ合う音も天井の高いレストランに響きます。懐かしい音、匂い。午前中の大きな用事が終わった安堵感、この匂い、音で体が急に目覚めました。トロリーに乗せて料理を運ぶタイプのレストランです。もっと古いタイプは日本の「駅弁売り」のように首からトレーを下げてレストランを回っていました。一番新しいタイプは、メニューから注文しま...「飲茶」香港

  • お帰りなさい、ココ

    晴、8度、79%2泊3日で香港に帰ってきました。その準備を始めた4日前の夕方、トランクを出してきました。トランクを見るとココが急に落ち着きなくなりました。その晩は寒いにもかかわらずお布団に入ろうとしません。ベットの上をうろうろと一晩中起きていました。翌朝、私の荷物の横で不安気に座っていました。ココを二晩お預けするのは長年お世話になっている動物病院です。病院に着いていつもの看護婦さんにリードを渡しました。その途端、ココは座り込んで私を見上げます。看護婦さんが「ココちゃん、行こう。」と言っても座ったまま。私も一緒にリードを引いて待合室から奥に入れました。今まで幾度も預けたのに、こんなに嫌がったことは初めてです。私は重い気持ちになりました。家を離れたくなかったのか、寂し気な眼差しが胸に刺さりました。昨日、香港か...お帰りなさい、ココ

  • 今日から香港に帰ってきます。

    晴、3度、69%昨日はたくさんのお祝いの言葉や品物、ありがとうございました。こんな年齢になっても、自分の誕生日を嬉しく思います。一年に一度っきりの日です。頂戴した品を食べたり、今日からの香港に持ち帰るものにを集めるので一日が過ぎました。ココがいますので、いつものように2泊3日の香港です。主人に会うのは一月半ぶり、持ち帰るものの準備はこの二週間かけました。「クロワッサン」「クッキー」を焼き、日々焼く「バゲット」を主人用に取り分けて冷凍しました。主人は健康を気遣いながら、自分で食べるものは自分で調えています。若い頃には考えられなかったことです。お付き合いでの外食も制限しています。自分の会社を香港と深圳に持っているので、社員の方たちのことを考え、健康を大切にしています。コロナ以来ゴルフには行かなくなりました。も...今日から香港に帰ってきます。

  • 68歳誕生日

    晴、4度、52%68歳の誕生日です。一年を振り返って、毎年同じことですが病気、怪我もなく過ごすことができました。もう10年近く、風邪ひとつひきません。いつか大きな病気に罹るのではとかえって心配します。でも68歳、体力の衰えは確実に進んでいます。記憶も衰えてきてますが、昔のことを懐かしく思い出すことがしばしばです。それも嫌な思い出ではなく、いいことばかり。朝自然に目が覚める、お腹が空いて美味しくご飯を食べれる。この2つが幸せの基準です。ぐっすり寝て、「さて今日は何を食べようかな?」卵ひとつにしても、口に入れて味わいます。目を閉じてその味を噛み締めます。うんとお腹が空いていると、ガツガツとみっともなく食べますが、「よしよし、元気な証拠。」と自分を甘やかします。主人は香港で仕事、2、3ヶ月に一度の帰宅です。気軽...68歳誕生日

  • ジャパンデザインエアー 「清」

    雨、7度、93%先日、展示会場を訪れました。館内に入るとフッと身体が目覚めるような感覚を覚えました。「香り」です。深い森に足を踏み入れた時に味わうあの感覚です。その感覚は静かに目、脳、手足の先にまで広がりました。館内どこにいてもその「香り」がします。おそらく空調に「香り」を乗せているのでしょう。受付に戻り、案内の女性に「この香りの名前わかります?」と尋ねました。ご丁寧に空調室にまで行って調べてきてくださいました。アロマオイルを炊くようになって30年近くなりました。三十代の私は仕事も忙しく、心に抱えることも多かった時期でした。少しでも心を落ち着かせたいと、香港ウェイリントン通りにあるアロマの店を訪れました。今では簡単に手に入るアロマですが、当時の香港は店の数も少なかったと記憶しています。イギリス人の女性が一...ジャパンデザインエアー「清」

  • 「ライフ・アフター・ライフ」ケイト・アトキンソン

    雨、13度、60%「ライフ・アフター・ライフ」、昨年から読み始めたので数ヶ月もかかりました。500ページほどですが時代が前後し、一人の女性が生まれては死にまた生まれるという現実離れした構想を読み取るのにも時間がかかりました。この本はすでに和訳が出ています。イギリス人作家、ケイト・アトキンソンの作品です。イギリス人独特な英語表現は慣れるのに苦労します。同じ英語なのに私にはアメリカ英語の方がスムーズに入ってくると本を手にした時から及び腰でした。案の定、かなりの時間悪戦苦闘の毎日でした。1910年から1945年の間の時代背景、アーシュラという名の女性が生き死にを繰り返しさまざまな人生を歩みます。「人生をなん度もやり直す、正しく生きられるようになるまで何度も繰り返す。素敵じゃない?」と最後に作者からの言葉がありま...「ライフ・アフター・ライフ」ケイト・アトキンソン

  • 椿のお菓子「糊こぼし」

    曇、8度、81%奈良東大寺の行事「お水取り」の期間前後、奈良で売られる和菓子があります。「糊こぼし」と名のある「椿」を模したお菓子です。「良弁椿」という僧の名をとった「椿」です。「お水取り」はニュースでしか見たことがありません。昼の茶宴、夜の松明を上げる僧たち、映像では流れませんが僧たちにとって大事な準備の一つが紙で作った「椿」を飾ることです。紅白の椿、由来は「良弁椿」です。「糊こぼし」というお菓子があることを知ったのは8年前のこと、以来毎年このお菓子を頂戴します。遠方のお菓子でもネットで買うことができる時代ですが、季節を違わず手元に届けられる包みを開けるたび、感謝の気持ちが広がります。姿可愛い「糊こぼし」紅白の花弁の中、蕊は「黄身餡」です。甘さが抑えられた「糊こぼし」の蕊の部分を頬張るとほんのりと黄身の...椿のお菓子「糊こぼし」

  • 映画館の絵看板

    曇、11度、87%私が育った街には映画館が3軒ありました。「松竹」「東宝」「東映」。「洋画」は繁華街の「スカラ座」や「シネマ座」に行きました。今と違って昭和の時代には日本の俳優は其々の映画会社に所属していて他社の映画には出られませんでした。映画館の入り口の両側にはその専属俳優の手描きの「顔絵」がかかっていました。そして入り口の上にはその時上映されている映画の「絵看板」がかかっていました。何歳の頃でしたか?「絵看板」を高いハシゴにのって描いているおじさんを見ました。「すごい!」と子供心に飽きずにその様子を見ていました。外国の俳優だって上手く描きます。絵を描くおじさんをとても偉く思いました。最近は映画館は商業ビルの中にあり、バーがあったりします。場内の空気は清浄、シートも広く楽ちんです。一つの映画館スペースで...映画館の絵看板

  • クリスマスローズ自慢

    曇、10度、94%「クリスマスローズ」を知ったのは50年近く前のことです。「デンマークのクロスステッチ」の図案に見たことのない花がありました。俯きかげんに咲くその花の刺繍を2つ刺しました。初めて「クリスマスローズ」を見たのは10数年前、冬のアムステルダムでした。雪の降る中クリスマスの花市でその花を見ました。遠くからでも「クリスマスローズ」だとわかりました。「いつか自分で育てたい。」30年住んだ香港には「クリスマスローズ」はありませんでした。8年前に日本に帰国、もちろんすぐにふた株、庭に植えました。花の品種改良は年々勢いを増しています。色、花の形、葉の色。この8年間、新しい花を求めて庭の「クリスマスローズ」は数が増えました。昨年の猛暑で4株枯らしてしまいました。残った株が花を咲かせてくれています。深い紫、奥...クリスマスローズ自慢

  • 「湯葉」でおやつ

    雨、10度、84%「汲み湯葉」を買いました。持って帰るやすぐにおやつに「湯葉」を食べました。被せ茶と一緒です。贅沢なおやつです。「汲み湯葉」に何もつけずに口に運びます。大豆そのものの香りが口一杯に広がり柔らかな大豆の甘みが喉を下ります。目をつぶってその味を味わいました。「美味しい!」丁寧に「湯葉」を引き上げている様子まで目を閉じているので想像します。小さなパックにこれだけです。久々の「汲み湯葉」に満足しました。一緒に買い求めた「木綿豆腐」にも期待が高まります。水気を取り、程よい大きさのダイスに切って皿に盛りました。「奴」も何もつけずにまずはお味見です。口に入れてもお豆腐の香りがしません。噛めばボロボロと口にあたります。もう一口、もっさりした「木綿豆腐」です。「絹豆腐」より硬いのは承知ですが、モソモソ、ボロ...「湯葉」でおやつ

  • 椿

    晴、5度、54%若い友人に「椿」が好きな人がいます。その方の影響を受けて、私もすっかり「椿」が好きになりました。帰国以来、庭に持ち込んだ「椿」の数は5本、まだ欲しいくらいです。最近では香りのある「椿」もあります。5本もあるのに、それぞれが咲く時期が違います。「有明」と名のある、久留米で作られた紅白斑らの「椿」が年明けから咲き始めます。小さな苗でした。今では私の胸までも成長しました。早い年にはお正月の飾り花に使います。そして、次に咲くのが、このひと重の赤です。座敷の窓に映るこの花を見ると、言いようのない嬉しさを感じます。筒状一重ですから、大輪ではありません。みっしりと雄蕊が集まった様、その黄色と赤のバランスに品を感じます。あと3本の「椿」はまだ開く様子も見えず、硬いまんまるな蕾をつけています。艶のある濃い緑...椿

  • お豆腐売り場でのこと

    晴、4度、67%滅多に行かないスーパーでは必ず「お豆腐売り場」をチェックします。お値段、お味ともに納得いくお豆腐に出会えません。昨日のスーパーには京都からのお豆腐も売られていました。地元のお豆腐屋さんで「汲み湯葉」と書かれた小さな冷蔵トラックで早朝から和食屋さんやスーパーにお豆腐を配送している店のお豆腐、揚げ、湯葉も並んでいました。お豆腐屋さんやパン屋さん、昔は早くから起きて仕事をし、早くに店を開けていたのに、10時に店を開けるところが多くなりました。「汲み湯葉」にも惹かれますが、早朝から仕事をする店のお豆腐ならといつも思ってきました。湯葉の小さな入れ物、木綿豆腐を手にしたところ、横から声がかかりました。私の肩ほどもない小柄なお婆さんです。「そこの黒大豆の納豆をとってくれませんか?」人気商品なのか、残り一...お豆腐売り場でのこと

  • 生麩のデザート

    晴、6度、68%「生麩」が好きです。田楽とかお鍋に使うのが一般的です。私は生でお刺身のようにしていただきます。お祝い事には松竹梅に形作られた「生麩」をお吸い物や煮物に添えます。同じ「お麩」でも「焼き麩」とは全く違う食感です。青々しい笹に包まれた「麩饅頭」も餅の皮のようですが趣が違います。お汁粉に入れることもあります。強い味がほとんどない「生麩」は使い道色々です。そこで、デザートを作りました。小さなダイスに切った「胡麻麩」と「粟麩」に「メープルシロップ」を少しまぶして、薄焼きのクッキーの上にのせ、ホイップクリームを被せました。手間いらずのデザートです。「胡麻麩」は黒胡麻の香り、味がしっかりしています。「粟麩」は主張しない味なのでいい塩梅です。食べる時はクリームとつぶしたクッキーを和えるように食べます。「黒胡...生麩のデザート

  • 香りの沈丁花

    曇、7度、69%空が白み始める頃、座敷の雨戸を開けます。細かい雨の冷たい空気の中に微かに香ります。思わず顔が綻びます。「沈丁花」です。年明けから色づいていた「沈丁花」が綻び始めました。庭には三代香木、「沈丁花」「梔子」「金木犀」それぞれが季節になると香ります。それ以外にも「薔薇」「檸檬」などの柑橘、「ラベンダー」「ローズマリー」「ノウゼンカズラ」「ミモザ」など香りのある花を咲かせる木が、一年中庭のどこかで香ります。空気に漂う香りは一瞬のこともありますが、その一瞬がどれほど心地よいか。その一瞬を捉えたくて大きく息を吸います。どの花の香りも好きですが、とりわけ「沈丁花」の澄んだ甘い香りが好みです。柑橘類、薔薇は時として重いほどに香ります。寒さが行きつ戻りつするこの季節、小さな花が日に日に開く「沈丁花」です。数...香りの沈丁花

  • 支えになる言葉

    曇、7度、69%スマホを扱っていると、時折、格言ではないけれどいい言葉に出逢います。ニコっと笑える言葉、頷ける言葉、そうなのよ!と共感する言葉、メモして残すことも少なくありません。あと数年で70歳になります。「70」という数字の重さに驚きながら、実感できずにいます。今のお年寄りは身体的にもお元気です。でもそれなりに皆さん「老い」を感じてそれを我が物として明るく生きているのだろうとお見受けします。同じ女性の母、義母ももうそばにいません。彼女たちが私と同じ歳の頃、何を考えどう生きていたのかと思い起こします。同年輩の友人たちも皆私から見ると生き生きと生活しています。健康に不安があるわけではありません。毎朝、自然に目覚めるとそれだけで「ありがたい」と思います。お腹が空いて、ご飯が美味しい、とそれだけで「ありがたい...支えになる言葉

  • もう一つの「雛額」

    雨、9度、87%「私、もう一つ雛人形の刺繍をしたんだ。」と気づいたのは昨日のブログを書きながらでした。先月誕生日を迎えた孫娘の初節句の祝いに私が刺した刺繍の中でも大きな一枚でした。ところがどんな図案だったか思い出せません。もう11年前に刺した刺繍です。お節句に間に合うように初めての期日制限付きの作業でした。モモを膝に乗せ、毎日朝から刺し続けました。大きな額に仕立てて、機内持ち込みの荷物にして東京まで持って行きました。どんな図案だったかな?昨夕、孫娘と電話しました。「かかが刺したお雛様の額、今年も飾ってくれた?」「うん、まだ飾ってるよ。」「その刺繍大変だったのよ。」「ふぅん〜。」まだ刺繍の図案が思い浮かびません。PCで写真を探しました。「あら、立ち雛じゃない!」額にしたててもらったのは昨日書いた姉妹で営む香...もう一つの「雛額」

  • 雛人形

    雨、7度、89%「雛人形」を出してくるのは二月の終わり、ひな祭りの翌日、つまり今日3月4日にはお雛様を箱に戻していました。60年は越す古い「雛人形」です。木目込の大きな「立ち雛」です。この「立ち雛」は私の2代目の「雛人形」。初代は段飾りで3人官女、お道具もあるものでした。一体あの段飾りの「雛人形」はどこに行ったのやら?聞こうにも母はもういません。そもそもこの「立ち雛」ですら、この家の茶箱の中にゴロンと入っていたのですから。それを香港に持ち帰り、またこの家に戻ってきました。胸に色々な思いを抱きながら「お雛様」を手に取ります。これから先、今まで私がこの「雛人形」を飾った回数箱から出すことはないと思います。細い目の「雛人形」、少しでも見ていたいそう思いました。しばらく床間に飾ったままにしましょう。月半ば、いや月...雛人形

  • クロスマスローズ

    雨、11度、95%庭の「クリスマスローズ」が咲き始めました。今年は春の花の目覚めが遅いと感じます。まんまるな大きな蕾が開くまでふた月はかかります。花先が綻んでもまだ数日待ちます。ある朝行くと、微笑むかのように咲いています。寒さ暑さに強いと言われていた「クリスマスローズ」ですが、ここ数年の猛暑で「暑さ対策」をするように専門家が言っています。庭の「クリスマスロー」の一角は真夏は葦簀で日陰を作っています。にもかかわらず昨年、4株枯らしてしまいました。株分できるまでには植え付けて数年かかります。そんな充実した株をなくして気持ちは沈みました。最古参のこのイエローの株から咲き始めました。花色、花弁の状態、年々新種が発売されます。今年の新種で花芽付きの株は20,000円もすると聞きました。私は紫のような濃い花色が好きで...クロスマスローズ

  • 梅はポツポツがいい

    雨、17度、94%「今年は梅が遅いですね。」ご近所とのこの数週間のご挨拶でした。少しづつ気温が春めき、昨日は一気に20度を超えました。しかも夕方から雨です。膨らみ始めた蕾が一斉に開くでしょう。我が家の梅の木は私が小さい頃は植木屋さんの手入れの甲斐あっていい木姿でした。母が手入れを怠り梅の木ばかりか庭木は全て茫々となりました。梅の木は徒長枝が出やすく、わき枝がすぐに混み合います。私は徒長枝だけは払いますが、相変わらず姿の悪い梅の木です。ご近所の高齢のおばあさんの庭には数本の梅の木があります。庭をめぐる梅の木は年2回、植木屋さんの手が入ります。樹齢は我が家の梅と変わりませんが、木姿が乱れることなく透かされた枝が端正です。梅の花は桜の花と違い咲き誇る姿よりポツポツと咲き始める頃に風情があると思います。まだ丸い蕾...梅はポツポツがいい

  • 弥生 三月ついたち

    曇、7度、97%梅の綻びがいつになく遅い今年です。花が綻び始めると、庭には冬鳥とは違った鳥たちが集まります。梅の木には「ホオジロ」です。日差しがあると水溜に必ず水を飲みに来る「ムクドリ」もいく組みもつがいがいます。寒さから締め切っていた窓を開ける日もあります。春が来ています。三月には珍しい色合いのクロスをテーブルにかけました。「赤い実を啄む鳥」が描かれています。庭の野薔薇の少なくなった赤い実を嬉しそうに突くのは「スズメ」と「ホオジロ」です。小さな鳥は私の少しの気配でも飛び立ちます。鳩よりやや小ぶりな「ムクドリ」は私にはお構いなし。地中の生き物が目覚めるのも間近です。床の間には雛飾り。掛け軸ではなく私が刺した「雛額」をかけました。広い床間に小さく見える「雛飾り」と「雛額」です。今日は庭から「花桃」を手折って...弥生三月ついたち

  • 腐乳

    雨、8度、72%豆腐に麹菌をまぶして作る「腐乳」という調味料が中国にはあります。白い麹菌、赤い麹菌、どちらを使うかでも味わいが変わります。赤い麹菌のサプリメントが取り沙汰されて以来、すっかり赤い「腐乳」は日本の市場から姿を消しました。先日、白い「腐乳」台湾産を見つけました。麹菌が違えばこうも違うものかと実感します。国が違えば麹菌も違います。「腐乳」はお粥にそのまま添えられたり、炒め物、肉の煮込みの隠し味として使います。白はさっぱり、赤がこくが出ます。今回求めた台湾産の「腐乳」は白です。中国の保存食らしく油に入れて売られています。油は空気との接触を防ぎ腐敗させないためです。この油はラー油に近いのかやや赤い色です。辛味はありません。私はご飯にのせて食べることもあります。1センチ角ほどの大きさ、本来の豆腐であり...腐乳

  • ティータオル

    晴、5度、74%「ティータオル」台所で使う「おふきん」です。日本の「おふきん」よりサイズが大きく、コットンやリネンでできています。お鍋だってすっぽり拭けます。薄いグラスをピカンと拭き上げるにはリネン素材が最適です。しかもリネンは乾きが早いので大助かり。ただ洗って乾かすとシワクチャです。リネンを使うときはシワも味のうちと諦めるか、いやいやとアイロンをかけるか、分かれます。私が主婦になりたての頃は赤ちゃんの「」おしめや「ふきん」にアイロンをかけると殺菌にもなると言われていました。布おむつを使った最後の世代です。洗って、お日様の下干して、アイロをかける、当たり前の仕事でした。毎日洗うリネンの「ティータオル」です。この冬は数枚まとめてアイロンするようになりました。夏はアイロンが必要な衣服がたくさんですが、冬はウー...ティータオル

  • 歌集「ゆふすげ」 美智子

    雨、8度、74%昨日は久しぶりに気温が上がりました。身体が緩みます。日差しもあったので椅子を窓辺に引き寄せて、日がな一日、歌集「ゆふすげ」を開きました。上皇后美智子様の皇太子妃、皇后時代、つまり「昭和」「平成」にわたる未発表の歌を集めた歌集です。年初めの歌会で耳にする美智子様のお歌はその年々にお心に刻まれた想いをお詠みになりました。大きな地震が2度ありました。被災地を度々訪れられた後のお気持ちでしょう。天皇様との海外旅行もいく度か、美智子様らしい目線で小さなことを捉えて詠まれます。この歌集はそういう美智子様の歌よりもより個人としての歌が多い歌集です。妻として、母として。「ゆふすげ」は「キスゲ」のことです。黄色い百合に似た花を咲かせます。私はまだ実際の「キスゲ」の花を見たことはありません。「キスゲ」のことを...歌集「ゆふすげ」美智子

  • 初めてのたこ焼き

    晴、1度、70%初めて「たこ焼き」を作りました。30歳を越した頃から「粉物」と呼ばれる「たこ焼き」「お好み焼き」が好きではなくなりました。家族に請われると「お好み焼き」は作ります。外食の時にも「粉物」は避けました。おやつにと「たこ焼き」を買って家族が分けてくれる時も一つで十分でした。なぜ好きでないのか?考えたこともありませんでした。好きでない理由が急に頭に浮かんだのは数ヶ月前のことです。「ソース」です。ベッタリと掛けられた「ソース」が苦手だと気づきました。「ソース」がない「たこ焼き」を想像します。「美味しそうだわ!」家族に家で「たこ焼き」を焼くと話しても、「粉物」を好きでないと知っているのでまともに相手にしてくれません。私は真剣に「たこ焼き」を作るつもりです。まず「たこ焼き」を作る器具をどれにするか迷いま...初めてのたこ焼き

  • イタリアベリーのバターケーキ

    小雪、2度、57%主人が持ち帰ってくれたイタリアのベリーの瓶詰め、どう使おうか悩みます。ほんのり甘いシロップにブルーベリーなど3種類のベリーが入っています。色は真っ黒、タルトを作るには少なく、パウンドケーキに入れるには多すぎる。しっかり水分を切ったベリーを適当に合わせたバターケーキの生地に入れて焼いてみました。生地の量とベリーの量が半々ぐらいです。水気を切ったつもりでも焼くうちに水分が出ることを予想しています。生地の様子を見ながら粉を徐々に足しました。中温で時間をかけて焼きました。バターの香りがしっかりの色黒いケーキが焼き上がりました。時間をかけて焼いたので、外はカリッと中はしっとりのケーキです。バターの香りと共に甘酸っぱさが口に広がります。レーズンにはない爽やかさです。焼いている香りが紅茶やコーヒーでな...イタリアベリーのバターケーキ

  • サーモンの脂

    晴、0度、69%ノルウェーの「サーモン」の厚切りを見つけました。日本の「鮭」より脂身の多い「サーモン」です。輪切りの「サーモン」をグリルして食べたいと思いますが、売られているのは日本らしい切り身です。フライパンでソテーしました。皿に移すときにフライパンの中には「サーモン」から出た脂が溜まっていました。食後、気になってその脂を白い皿に取りました。クンクン、かすかに焼いたものの匂いはありますが、「サーモン」の匂いももちろん魚臭さもありません。その上オレンジ色が綺麗です。そのままカウンタートップに置いておきました。夕方、見ても脂はサラサラです。冷えていますから匂いひとつしません。寒い海を泳ぐ「サーモン」ならではの脂です。この脂を2度に分けてココのご飯に混ぜました。捨てるにはもったいない脂です。ココの食べっぷりが...サーモンの脂

  • ドライブ・イン・マンハッタン

    晴、1度、56%ショーン・ペン、好きな俳優の一人です。アカデミー主演男優賞のノミネート回数はクリント・イーストウッドと並び最多です。出演者2人、ショーン・ペンとダコタ・ジョンソンの「ドライブ・イン・マンハッタン」を観に行きました。ニューヨークJFK空港から夜中に一人の女性がタクシーに乗るところから話は始ります。マンハッタンの自宅まで途中渋滞に会う中、目的地に着くまで1時間半、タクシーの中での女性とドライバーの会話がこの映画です。女性は20代後半?プログラマーが仕事。ため息をつきながらスマホを見るその様子にだライバーが声をかけます。ドライバーは彼女が既婚者との恋に悩んでいると見抜き、そこからこの女性の心の闇が一気に流れ出してきます。話をを引き出すドライバーも自分の人生を小出しに振り返ります。女性の幼少期の思...ドライブ・イン・マンハッタン

  • チンチラ「トラフくん」

    曇、2度、61%先日、孫娘が11歳の誕生日を迎えました。誕生日前に「プレゼントの希望は?」と尋ねると、タブレット、洋服、とコロコロ変わります。年相応なものと私は考えます。誕生日前の日曜日でした。家族と買い物にでも行ったのでしょう。孫娘から電話がありました。声はウキウキと弾んでいます。「かか、可愛いチンチラを見つけたの。」とすぐに写真が送られてきました。孫は昨年まで「ハムスター」を長年飼っていましたが、亡くなりました。その後ハムスターの家には入居者がないままでした。一人っ子です。話し相手も欲しいでしょう。私も一人っ子でしたから、そんな気持ちはわかります。私からの誕生日プレゼントは「チンチラ」になりました。私は「ハムスター」と「チンチラ」の区別がつきません。「チンチラ」の方がひとまわり大きいのだそうです。家に...チンチラ「トラフくん」

  • 美味しい卵

    晴、2度、62%地方のアンテナショップでの話です。私年代の女性が店に入るなり「あったわ、この卵。」と大きな声を上げました。午後になると売り切れる卵だと店の人と話しています。そして6個入りの卵パックを大事そうに抱えて店を出て行きました。「きっと美味しい卵なんだわね。」わかります、美味しい卵は幸せにしてくれます。香港で暮らした30年、卵に苦労しました。40年近く前の香港の卵は地元と中国の卵でした。孵化し始めている卵、腐った卵に出会うこともしばしばでした。当然生卵なんて!食べられません。そのうちアメリカ、フランスから輸入されるようになりました。白身は水っぽく薄青く見えます。腐敗防止がされてるとも聞いたことがあります。そしてオランダ、韓国、マレーシア、タイの卵が並ぶようになりました。近距離の国の卵はそれなりに食べ...美味しい卵

  • 熱々トロトロのブルーチーズ

    晴、5度、52%熟成させた「ブルーチーズ」の最後のひと欠けを食べていた時のことです。「ブルーチーズ」を未だ焼いたことがないと気づきました。朝焼いたバゲットがまだあります。薄い「ブルーチーズ」の欠片をバゲットにのせてオーブンに入れました。高温で焼け目をつけます。数分のうちにブルーチーズのあの匂いです。庫内をのぞいているとバゲットの脇に「ブルーチーズ」が流れ始めました。急いでオーバンから取り出します。「ブルーチーズ」も溶けるんだ!お皿に乗せてパチリとしたら、急いで口に入れました。上面はこげてパリパリ。パリパリの「ブルーチーズ」はいつもの食感とは違います。ブルーチーズ煎餅のようです。脇に流れたチーズをバゲットですくい糸を引く「ブルーチーズ」を口に入れます。トロトロの「ブルーチーズ」もまた初めての体験です。青カビ...熱々トロトロのブルーチーズ

  • 紫花豆 ふた品

    曇、4度、53%「念に一度の贅沢」とエイッと気合いを入れて買うお豆があります。「紫花豆」の新豆です。乾燥した「紫花豆」でも親指の大きさです。ゆっくり時間をかけて水を含ませ時間をかけて煮ます。茹で上がった「紫花豆」はますます太ります。甘く煮る「煮豆」も他の豆よりずっしりと立派に仕上がります。柔らかく煮上がった豆を前に「さて何を作ろうかな?」トマトと玉ねぎの旨みを吸った「トマト煮込み」にしようと思ったのですが、寒い日でしたので「ブラックオリーブ」を足してスープ仕立てにしました。熱々を口に入れます。「紫花豆」は「金時豆」の豆質と似ていますが、もう少し硬め、荷崩れがほとんどありません。大きな豆がトマトと玉ねぎの旨みを吸って豆自体の持つ甘みがことさら感じられます。ほっくりと口の中で崩れます。このひと皿でお腹が十分。...紫花豆ふた品

  • 「紺屋町」

    晴、8度、69%町名の新表示が行われたのは昭和のいつ頃でしたか?何丁目何番地と改められ、何区と言われるようになりました。その前の古い町の名前は奥ゆかしく趣のある名前が多くありました。福岡の繁華街「天神」から西に10分ほど歩いたところに、古着屋やエスニック料理の店が並ぶ通りがあります。昔の町名は「紺屋町」、つまり染物屋が並ぶ町でした。私が子供の頃ですら染物屋はほとんどありませんでしたが、名残の家並みがありました。大きくはない古い木造の低い街並みでした。10年ほど前までは若者が我が物顔に歩いていたこの町、今ではすっかり韓国、中国からの観光客に明け渡しています。そして「テナント募集」の店もポツポツ。国道から横に入ったこの町の突き当たりに昔と変わらぬ佇まいの店が2軒あります。古本屋。和菓子屋。変わらぬ場所に店の作...「紺屋町」

  • 一枚のスカーフの温かさ

    雨、6度、92%暖かな香港で30年過ごして、帰国して8年になりました。寒さが堪えます。昨年まではタートルネックのセーターにもう一枚セーターを重ね着していました。ところが昨年の今頃首筋、背中と痒みが出ました。乾燥肌になったのかと、自然成分のボディクリームに替えました。すぐに痒みがなくなり、また冬を迎えました。この冬は服の着方を変えました。タートルネックのセーターは着ずに、首元は大判のスカーフをグルグルと巻いてセーターを着ています。スカーフは一枚羽織るだけでも温かです。旅行時には荷物にならず、シワにもならないので必ずトランクに入れます。タートルのセーターと同じくらい首元を温めてくれています。ありがたいことに今年はどこにも痒みがありません。昨年の痒みは乾燥もあるのでしょうが、ウールに負けていたのかもしれません。...一枚のスカーフの温かさ

  • 幼稚園の子どもたちとココ

    晴、3度、68%気温が高くなくても空が青く晴れていると散歩に出たくなります。日本海に面する福岡は冬は曇天が続きます。少々の寒さでも散歩に出ます。もちろんココも一緒です。目指すは少し遠くの公園、公園で日向ぼっこのつもりです。平日のお昼間、誰もいない公園を思っていました。公園の角を回ると公園に黄色とピンクの帽子が動いていました。「あっ、幼稚園児だわ。」20人ほどの子供達を3人の先生が見守っていました。隅っこで陽を浴びてようと思い公園に入りました。先生の一人が「パグだわ。」と言うと周りの子が一斉にココに注目します。寄ってきた子供たちはココを遠巻きに見ているので、「噛まないから、触ってもいいよ。」と言うと、恐る恐る手を出しました。一人の子が触ってもココがされるがままなのを見ると次々に手が出てきました。遠巻きだった...幼稚園の子どもたちとココ

  • 熟成したブルーチーズと干し柿

    晴、2度、70%年末に北海道の「ブルーチーズ」をいただきました。日本の「ブルーチーズ」は初めて。直ぐに封を切りました。薄青いカビは見えますが、あの鼻をつく匂いがありません。口に入れてもピリッと舌を刺すカビ独特の刺激もありません。説明書にじっくり熟成させて召し上がってくださいと書かれています。ひと月半待ちました。包みを開けると「ブルーチーズ」独特の匂いです。ご覧のように青カビが育って中心にもカビが入っています。ピリッと強い刺激とねっとりとしたチーズに仕上がっています。熟成してくれました。賞味期限も近づいています。熟成を待つ間、幾度か包みを開けて熟成度を確かめていました。「ブルーチーズ」と「干し柿」を合わせてみたらどうだろう?とそんな時思いつきます。「干し柿」の甘さとねっとり、「ブルーチーズ」の刺激とねっとり...熟成したブルーチーズと干し柿

  • 「ミラベル」が連れてきてくれたご縁

    晴、7度、67%こうしてブログを書いていますと、読んでくださった方からいろいろな形でコメントをいただきます。数日前に「ミラベルのジャム」のことを書きました。「ミラベル」という果物を見たこともありません。もちろん食べたこともありません。フランス北部の「ミラベル」が有名だそうです。私が求めた「ミラベルのジャム」もフランスのものでした。「どなたか日本でミラベルを作っているところをご存知の方は教えてください。」とそのブログに私は書きました。二日後,カナダにお住まいのフランス人のご主人を持つ日本人女性からコメントをいただきました。そのご主人のフランスのご実家の庭には「ミラベル」の木があってとても美味しいと綴ってあります。そして日本では岩手県盛岡に栽培農場があると教えてくださいました。きっと調べてくださったのだと思い...「ミラベル」が連れてきてくれたご縁

  • 久しぶりに10度を超えました。

    曇、5度、64%ここ数日、寒い日が続いていました。日本海側の福岡は南ですが寒さがきつい日があります。北の地方は大雪が続いています。昨日は朝は冷え込んだものの、昼前には気温が10度を超えました。ココも暖かさを感じたのでしょう、ベットを降りて庭に出してくれと言います。デッキの陽だまりでしばらく二人で過ごしました。空の青さが私に歩こうと誘います。「ココ、お散歩に行こう!」ココの目が輝きました。寒い季節でもココは数年前のように長い距離は歩けません。目指すは以前はよく通った公園です。ココに合わせてゆっくりゆっくり。祝日のお昼間、しかも暖かいので公園は親子連れでいっぱいでした。滑り台からも子供の声が聞こえます。陽の当たるベンチでただただ、ココとぼーっと時間を過ごしました。珍しくベンチに上げてくれとせがんだココです。今...久しぶりに10度を超えました。

  • 毛玉取り

    晴、2度、70%ウールの服を着るようになって、数ヶ月、普段に着るセーターに毛玉がつき始めました。セーターについたココの毛をとるついでに「コロコロ」をかけますが、毛玉はセーターにしがみついています。そこで、しまいこんであった「毛玉取り」を箪笥から出してきます。香港にいた頃、「J.CREW」からおまけでもらった「毛玉取り」です。こんなものでセーターを梳くとセーターを傷める気がします。ですからそっとセーターを撫でます。もこもこと毛玉が取れると気持ちがいい。昨日はこの「毛玉取り」をまじまじと見ました。二枚の木片にプラスチックの板を挟んだだけのスマホより小さなサイズです。その木片に焼印がしてあります。その文字のバランスがカッコいいなぁ。「SWEATERCOMB」、確かに「セーターの櫛」です。英語表現にも感心します。...毛玉取り

  • イワシ

    曇、4度、64%お魚屋さんの店先、たらいの氷水に大きなイワシが浮いています。ひと目見ただけでも脂の乗りがわかります。「お刺身用」とふだがついています。奥のおじさんに声をかけました。「一番大きいのを一匹ください。」「刺身にする?」ちょっと考えました。「そのままでいいわ。」頭もお腹もついたまま家に持ち帰りました。途中、自分で捌いてお刺身にするか?そのまま塩焼きにするか?散々悩みました。流しでイワシを見つめます。皮に切れ目も入れずにお腹も出さずに頭も取らずに、グリルに入れました。こうすればイワシから出る汁を無駄にすることはありません。お腹周りに一番美味しい脂がついています。しばらくすると香ばしい香りと共にイワシの中で汁が跳ねる音が聞こえます。途中裏返しにしたりせず、触らないことです。グリルから出してお皿に乗せま...イワシ

  • 4本目のいちごのロールケーキ

    曇、0度、62%いちごがたくさんあったので「いちごのロールケーキ」を作りました。1本目、「美味しいなぁ。」と食べました。次の日もまだいちごがあります。2本目を焼きました。この2本、つまり2日目の「いちごのロールケーキ」が美味しいと感じません。粉っぽく感じます。もっそりと重いスポンジです。クリームもボソボソ感じます。いつものレシピ、メモを見ないで頭に入っている分量で作りました。3本目を翌日焼きました。注意して焼いたつもりなのに、いまひとつ私は美味しいと感じません。生地の重さが抜けません。クリームも重く感じます。お菓子やパンで日常作るものはメモを見ずに計量も適当なところがあります。基本は卵一つとの割合で頭に入っています。作るからには美味しいと思える菓子やパンを作りたい、マンネリではありませんが家で作る菓子やパ...4本目のいちごのロールケーキ

  • ベットカバー

    曇、0度、67%一年を通して私のベットは「ホワイトキルト」のベットカバーがかかっています。ミシンキルトのカバーです。そして冬になると足元に毛布を一枚乗せます。暖を取るためではなく、寝相の悪い私が布団を跳ね除けないためです。このベットでココと一緒に休みます。ココは寒くなると自分でベットに上っていることもあります。白のベットカバーはすぐに薄汚れて見えるので、ひと月に一度洗濯します。1日で乾かなかった先日、夜の気温は3度と予報です。布団カバーの上から足元の毛布をすっぽりと被せました。大きな毛布です。ピンクとペパーミントグリーンの格子の毛布です。毛布を広げた途端、部屋がフッと暖かく感じました。同じ部屋ののにまるで別の部屋のいるようです。空気の匂いまで緩んで感じます。部屋で目に入る部分が多い、カーテン、テーブルクロ...ベットカバー

  • ミラベルのジャム

    晴、2度、59%「ミラベル」という果物をご存知でしょうか?本の中で幾度か「ミラベル」と書かれていましたが、実物の果物を見たことはありません。本で読むとどんな味かしら?と想像するばかりでした。数日前、「ミラベル」と書かれたジャムを見つけました。フランスのジャムで少し値が張りますがエイっと買いました。家に帰るなりすぐに蓋を開けました。どろりとしたジャムの中に「ミラベル」の塊が残っています。匂いを嗅ぎます。「アプリコット」に似た匂いです。スプーンでひと匙。匂いばかりか味も「アプリコット」ジャムにそっくりです。「ミラベル」は西洋プラムと呼ばれるさくらんぼをひとまわり大きくした果物だそうです。北フランスのものが有名さそうですが、香港でも日本でも実際のものを見たことがありません。ひと匙ひと匙食べながら、黄色に実る「ミ...ミラベルのジャム

  • 3本のイチゴのロールケーキ

    曇、2度、61%主人が香港に戻る前、イチゴをたくさん買っておいてくれました。イチゴをそのまま食べるよりイチゴの「ショートケーキ」、イチゴの「ロールケーキ」が好きです。しかもこの寒さ、イチゴだけでは手が出ません。クリームやスポンジに包まれて欲しい。と、「ロールケーキ」を焼きました。焼いた日のうちに1本、美味しいと食べました。まだイチゴがあります。そこで次の日もロールケーキを焼きました。2日目の「ロールケーキ」です。見た目は普通の「ロールケーキ」ですがスポンジ硬く、食べた後に粉っぽさが残りました。1日目に焼いた分量と同じで焼いたのにどうしてかな?まだまだイチゴはあります。そこで3日目、粉や砂糖の分量に手を加えて「ロールケーキ」を焼きました。違いがわかるように3本目は表巻きにしました。巻きはぎこちない仕上がりで...3本のイチゴのロールケーキ

  • 紫花豆

    小雪、2度、62%毎年12月に入ると気になることがあります。「新豆」です。特に気になるのは「紫花豆」、いつも買うお店に入荷を確かめます。特に昨年は猛暑でたくさんの作物に被害が出ていました。やはりお店の人の話では入荷がいつもより遅れるとのことでした。年末「黒豆」を買いに行きました。その横に「紫花豆」の新豆も並んでいました。ホッとしました。「黒豆」と「紫花豆」を買うと散財です。年末は「黒豆」だけ求めました。お正月の「黒豆」も主人の帰宅で全部食べました。「全粒粉」を買いに行ったのに「紫花豆」を買ってしまいました。1キロ入りです。持ち重みのある袋は幸せな気持ちにしてくれました。中国や台湾でも「紫花豆」の生産されていますが流通量は少なく、やはり高価な豆です。信州から上州にかけて栽培されている「紫花豆」の大きさ、味わ...紫花豆

  • オーデコロン

    雪、3度、62%夜休む前に、ひと吹き「オーデコロン」を使います。若い頃より使う量が減りました。それでも夜最後の「オーデコロン」のひと吹きは心がフッと舞い立ちます。夏と冬は使う「オーデコロン」が違います。冬は少し香りの重いもの、夏は軽やかなもの。数本の「オーデコロン」から選びます。二日前の夜、久しぶりに「MARNI」の瓶を手に取りました。瓶の水玉も好きな理由です。香りは唐辛子のようなスモーキーな甘さを持っています。ひと吹きして休みました。ところが夜中に目覚めました。夢見が悪いわけでもなく、体調が悪いわけでもないけど何か私の中に不調が起きています。寝ようと目を閉じても、頭の奥が冴えています。そのまま夜が明けるまでベットで横になっていました。身体の不調ではありません。「なんだろう?」ずっと考えていました。ベット...オーデコロン

  • あんぽーね

    曇、8度、77%最中を餡と皮に分けて売るのを考えた人は皮が湿っぽくなるのが嫌いだったのだと思います。「最中」の皮のパリッと保つために皮と餡を別に売り始めたのでしょう。「あんぽーね」という自分で作る最中をいただきました。中の餡は「粒あん」と「マスカルポーネ」です。餡子と乳製品の相性は抜群、クリームチーズでなく「マスカルポーネ」を使うところがこの「あんぽーね」の妙味。好き勝手に2つの案を詰めました。蓋をして二口で食べれる大きさがいい。皮にこだわりがあるらしくパリッとしています。自分で作る最中は餡の量などで味が変わります。一概に美味しいとか美味しくないとか評せません。だって私は粒あん無しの「マスカルポーネ」だけを入れて2つ目は食べました。これがなかなか美味しい。こうして色々に楽しめるの自由があります。餡が最初か...あんぽーね

  • 大濠公園のココ

    曇、6度、86%一月最後の日、福岡にしては珍しく青空が広がりました。気温も上がると予報です。しかも週日です。先日駐車場が満車だった「大濠公園」を目指しました。週日の駐車場はガラガラです。パグですしココは歩くのが得意な方ではありません。ゆっくりと広い場所を主人と3人で散策するだけです。「大濠公園」の隣接地は元の黒田城址で「舞鶴公園」につながっています。サーカス小屋も建つ広いグランドでココのリードを取りました。リードなしは違法だそうです。リードがないと不安なのかココは塊ます。主人が走ってその後をココが追いますがすぐに止まります。振り返って私を探します。広い空間に不慣れなのでしょう。お昼時間になりました。公園内の市立の美術館のテラス席でお昼をとりました。ココにはお芋の用意をしてきましたが、サンドイッチのパストラ...大濠公園のココ

  • 如月 ついたち

    曇、8度、64%今年もひと月が終わり新しい月になりました。特別なことをするわけでもないのに、時間が過ぎて行きます。もうすぐ、香港から帰国して8年目になります。留守をしていた30年の日本の変化を理解できるようになりました。この冬一番の寒気がもうすぐ到来です。寒さがあるから春の訪れが嬉しいと、北国でもないのに家に篭ります。日本家屋の我が家に少しでも明るさをとポップな模様のテーブルクロスに替えました。朝のひと時間しか日が入りません。日が刺さなくてもこのクロス一枚が明るさを放ってくれます。陽の光がレンズに映り込んだ面白い写真です。床の間にも明るい表装の「汀女」のお軸を掛けました。唯一、女性らしいお軸です。赤い色紙が小窓のように床の間に収まりました。火を入れても寒さを感じる座敷です。赤い色のありがたさが身に沁みます...如月ついたち

  • 庭の息吹

    晴、1度、76%福岡地方は立春にかけて、この冬一番の寒波がやって来るそうです。寒いといって家に篭ります。日が高くなって庭に出てみると、植物たちの小さな変化が始まっています。「花桃」の花芽が日に日に大きくなります。「梅」の木を見上げるとこちらも産毛の花芽がついています。「沈丁花」は花芽の先が色づきました。すでに花芽をつけてふた月の「椿」はまんまるく大きな花芽に赤みが刺しました。「薔薇」の新芽は小さく赤くつき始めています。「クリスマスローズ」たちは葉と葉の間に眠らせていた花芽を少しづつお日様に晒しています。いく株かある「クリスマスローズ」、「この株の花色はなんだったかな?」と忘れている私に「紫ですよ。」「「黄色ですよ。」と教えてくれます。指で葉を持ち上げて覗くこともあります。知らない方には皆同じように見えます...庭の息吹

  • 私の手帳

    晴、4度、58%私の手帳は中がルーズリーフ式になった手のひらサイズです。年末には次の年のルーズリーフを求めます。年明けはゆっくり時間が持てないので、昨年分の転記や整理が昨日になりました。そして、リボンで結んで仕舞います。何かの記憶を辿る時活躍してくれるのが、今までにたまった古いルーズリーフです。記憶が怪しい時には取り出します。1994年から使っています。初めは山羊皮の赤いものでした。角が擦れ、黒ずんだので2002年に今のものに変えました。手帳を使う人はめっきり減っているそうです。年末に本屋の店頭に並ぶ手帳の数も減ったと聞きます。スマホでスケジュールを管理できるようになりました。音声で1日のスケジュールを知らせてくれる機能もあるそうです。私も手帳を持ち歩くことがなくなりました。手帳にスマホ、荷物を重く感じま...私の手帳

  • モモとココ

    曇、4度、64%2日前、居間で主人が仕事をしていました。その横の椅子にココが座っています。「かわいい」と写真を撮りました。その時、同じような写真が頭を掠めました。モモが主人の隣の椅子に座っている写真です。香港の家で仕事をしている主人の横の椅子にモモは座っていました。モモはカメラを向けると視線を逸らすのにこの時はしっかり見ていました。モモ10歳、記憶に残る一枚です。そしてもうひとつ、この写真は孫の誕生の知らせを待っている時でした。ソワソワ落ち着かない私が撮った写真です。11年前のことです。雪に閉じ込められた昨日、この二枚の写真を幾度も見ました。時間の流れの早さを感じます。孫は来月には11歳を迎えます。主人は髪が白くなりました。モモではなくココがそばにいます。でも変わらぬ我が家の光景です。心温まる我が家の光景...モモとココ

  • 浜防風(ハマボウフウ)

    雨、2度、74%「浜防風」セリ科の植物です。長さ5センチほどの緑の葉と赤い茎のコントラストの美しい植物です。子供の頃、浜に「浜防風」を摘みに出かけました。砂浜に育ちます。北から海風が吹く福岡の海岸、寒かったと記憶しています。当時、父か母がこの小さな「浜防風」を好んで食べていたのでしょう。「ぬた」つまり酢味噌で和えたその味は覚えていません。2年ほど前、孫たちと海水浴に出かけました。その海岸のはずれ、人の少ない砂浜を這うように白い花が咲いていました。「あっ、浜防風!」摘んで茎の匂いを嗅ぎました。セリの匂いです。花が咲くと味は落ちます。「いつか摘みに来よう。」と忘れていました。市場の野菜売り場の片隅に小さなパックに入った「浜防風」を見つけました。店で売っているのを見たのは初めてのことです。香港から帰宅する主人に...浜防風(ハマボウフウ)

  • ココ、天神に行く

    曇、7度、68%昨日はいいお天気でした。主人が「ココと大濠公園に行こう。」と言います。こんな青空の日曜日、大濠公園を目指す方はたくさん、「駐車場」が心配でした。思った通りすでに車の列が出来ています。「天神に行って。」と主人。「天神」は福岡の繁華街、デパートは3軒ある商業地域です。「天神」だって「駐車場」がと思いながら車を走らせました。地下の駐車場に入る前に主人とココを下ろして、うまい具合に滑り込みました。旧正月前、すでに韓国や台湾、中国の観光客の方が地元の人より多く歩いています。ココはこんな繁華街は初めてです。「天神」は古くなったビルの建て替えが進んで、至る所が工事現場という状況です。昔は華やかだった「新天町」、アーケード付きの商店街も近日中にビル化すると言われています。この商店街には「カラクリ時計」が1...ココ、天神に行く

  • ベリーのシロップ漬け

    晴、6度、70%主人の帰宅は今も昔もトランクを開けるその時を楽しみに待ちます。主人が取り出すひとつひとつ、歓声をあげたり、「何だろう?」と興味深げに手に取ります。素敵な瓶詰めのものに目が留まりました。黒いあずき状のものが見えます。「何?」イタリア語で書かれているので正確ではありませんが「ブルーべリー」「ブラックカラント」「ブラックベリー」を粗糖でつけたもののようです。あずき状のものは「ブラックカラントかな?」早速封を開けました。さらさらなシロップに漬かったベリーです。甘味はほとんど感じません。噛むとベリーの酸っぱさ。コンポートにしてはあまりにもあっさりした味です。高価な瓶詰めだそうですが、イタリアの方達はこれをどうやって使うのかしな?ヨーグルトのトッピングはありきたり、口に残るベリーの余韻からは「クリーム...ベリーのシロップ漬け

  • レモン

    晴、8度、81%庭のレモンの木は8年前、帰国してすぐに友人から贈られた木です。挿し木で育てられた木は翌年には実をつけました。ずんずん背丈も高くなり、毎年毎年たくさんの実をならせました。ところが昨年はたったの4つでした。枝の刈り込みが悪かったのか?「なり年」ではなかったのか?ところが4つは栄養をいっぱい吸って大きく育ちました。「レモン」の木が庭に欲しいとずっと思っていました。「レモン」の白い花が好きです。その甘い香りは4月も終わりになると庭中に満ちています。青い「レモン」が黄色く色付く変化も楽しみです。葉っぱは料理に使います。皮はお菓子に使います。ところがこの私、酸っぱい果汁が苦手です。昨日主人が香港より帰宅しました。例年は日本のお正月に帰ってきますが、今年は中国の旧正月に合わせての帰宅です。「レモン」のジ...レモン

  • ココの新しいリード

    晴、6度、83%市販の犬用のリードは私には長くて悩みの種でした。手元で長さが変えれる巻き取り式のリードは動きを予測できない犬には不安です。モモの時からずっと、リードをいくつか玉に結んで短くして使ってきました。見た目が実に悪いのです。友人が紐を編んでリードを手作りしています。「ココにも作ってください。」とお願いしました。まず色は「オレンジ」これは絶対外せません。主人がモモ以来、リード、ハーネスの「オレンジ」に合わせて自分の靴の色を「オレンジ」にしているからです。長さは75センチほど。昨日ポストに入っていました。「オレンジ」色2色を編んでくれました。唐草模様より鮮やかな主人の好きな「オレンジ」色です。夕方のお散歩、早速唐草模様のハーネスに取り付けました。鮮やかさがいいです。とても軽いです。そして、長さがピッタ...ココの新しいリード

  • イングリッシュマーマレード

    曇、6度、72%毎年クリスマスティーはフランスのマリアージュの「ノエル」と決めています。クリスマスらしいシナモンやグローブが香る紅茶です。昨年はクリスマスプレゼントでイギリスの「ウィッタード」のクリスマスティーをいただきました。クリスマスらしい色合いの可愛い缶に入っています。その紅茶の封を切ったのは数日前でした。フレーバーティーは缶の蓋を取っただけでも香り立ちます。クリスマスティーはどのブランドもほぼ同じ香り付けです。違いはといえば茶っ葉の質、生産地でしょうか。グローブの香り、シナモンの香りが身体を温めてくれます。ミルクを入れずストレートで飲みました。フランスのマリアージュの「ノエル」とほとんど変わりません。ただお茶の色や茶っぱに含まれる渋みがウィッタードの方がストロングです。マリアージュの「ノエル」を飲...イングリッシュマーマレード

  • 冬の紅茶

    曇、5度、80%昨年のクリスマス前にクリスマスにと紅茶を2缶いただきました。友人たちは缶が好きな私を思って選んでくれたのだと思います。開けたばかりのほかのクリスマスの紅茶があったので、封を切ったのが先日になりました。「冬の紅茶」です。ひとつはウィッタードの「クリスマスティー」クリスマスらしく花びらも入り香りはシナモンやバニラ、ナツメグ、オレンジピールも微かに香ります。ホリデーシーズンの紅茶はこうした暖かさを誘う香りと、実際温かくなる効能のあるスパイスが使われています。紅茶の色も濃いめに出ます。ミルクティーも美味しそう。もうひとつは「ジャンナッツ」の「シマロンドール」という栗に似たナッツの香りを持つ紅茶です。こちらも「マリーゴールド」の花びらが入った華やかな茶っぱです。「シマロンドール」の香りはまろやかでそ...冬の紅茶

  • 柳橋連合市場

    曇、7度、70%主人が週末には香港から帰宅します。食卓にのせるものを探しに「柳橋連合市場」へ行きました。「福岡の台所」などと今は呼ばれているそうですが、古い古いアーケードのある市場です。昭和の初め頃から魚を近隣の料亭に入れる魚屋から始まったと父から聞いています。料亭が並ぶ中州に程近く、質の良い魚や野菜が並んでいます。魚屋が多いのですが、お茶を商う店や練り物、肉屋もあります。年末はお正月準備の市民も大勢通う市場です。コレという目当てのものはありません。何か主人の好みのものがあればとそんなに大きくもない市場を歩きました。この時期の「百合根」デパートの品より立派です。「わさび」もいい品が入っています。「練り物の天ぷら」お惣菜で買う人より「うどん屋」などに卸しているのかもしれません。すぐに使えるようにカットされた...柳橋連合市場

  • お餅交々

    晴、7度、81%子供の頃の冬のお留守番、この古くて暗い家に煉炭火鉢とお餅だけで親の帰りを待ちました。時代がそういう時代だったのですが、私にはいい思い出ではありません。お餅は「醤油砂糖」で食べました。大きくなって「醤油砂糖」のお餅を食べたことはありません。お留守番の記憶からでしょう。少し焦がしたお餅をそのままパクリ。野菜沢山のお味噌汁にお餅を入れて。きな粉餅、安倍川餅、この半月食べ続けました。少し飽きて来たらアレンジします。「XO醬」を焼いたお餅と合わせます。頂き物のお餅は丸餅ですが、平たいので直ぐに柔らかくなります。ちぎったお餅に「XO醬」を絡めると、油と「貝柱」「干しエビ」の食感と共に止められない美味しさです。大事な「XO醬」です。食べ過ぎないよう要注意。「ピスタチオのふりかけ」をかけるとちょっと物足り...お餅交々

  • 「その靴いいですね。」

    晴、5度、80%昨日は晴れ。日中は暖かくなると予報です。時折訪れる「雑貨屋」があります。なにも買うものはありませんが、季節が変わると並ぶ品が変わります。見るだけでも楽しい。いつもは車で行って帰ってきます。その店から福岡の中心地「天神」までは洒落た店が多いらしい、ところが車で行くと路地の小さな店を探索することができません。この街に戻ってきてそろそろ8年です。車の道は覚えても路地裏は知らないままです。お天気の良さと温かさが「街歩き」に私を誘ってくれました。バスを使います。土曜日の昼前、バス停には私と同じ年頃の女性ばかりが待っていました。その中のお一人、とても目立つ服装をなさった人が私の方に寄って来ました。「その靴いいですね。」「どこで買ったの?」「おいくらぐらい?」と矢継ぎ早の聞かれます。歩くつもり、繁華街に...「その靴いいですね。」

  • 1月17日はモモの誕生日

    曇、6度、76%昨日1月17日、朝起きて、「なんの日だったかな?」と考えますが思い当たりません。17日というと我が家には3人誕生日の者がいます。月が違います。なにか引っかかるのにそのまま時間が過ぎました。昼前、Facebookを開くと一枚の写真が出てきました。友人からの8年前の1月17日に送られてきたメッセージです。この写真は「モモ」ではありません。昨年末亡くなった「豪ちゃん」です。毎日毎日facebookで会っていた「豪ちゃん」から「モモ」へのお誕生日のメッセージ。「そうだった!モモの誕生日よ。」生きていれば21歳になっています。慌てて香港にいる主人に知らせました。このメッセージの2017年1月17日は「モモ」の最後の誕生日でした。まだ香港にいました。引っ越しの荷造りで家は段ボールが並んでいました。2月...1月17日はモモの誕生日

  • お汁粉

    雨、5度、62%時折粉雪が舞う日のおやつ、温かい「お汁粉」もいいものです。焼き餅を浮かして「柚」の皮をのせます。小豆、お餅、「柚」の香りが湯気に漂います。広東料理のコースを締めくくるデザート、よく「お汁粉」が登場しました。冬は温かく、夏は冷たい「お汁粉」です。日本の「お汁粉」のような甘さはありません。さらりとした味わいの奥に微かに香るものがあります。「はて?なにかな?」後になって知ったことですが、みかんの皮を干した「陳皮」を小豆と一緒に炊くのだそうです。甘すぎない「お汁粉」にかすかな柑橘の香り、時には「蓮の実」が入っていました。白い「蓮の実」を見つけると嬉しくなりました。もっちりした「蓮の実」は食感のアクセントです。コース料理の後のデザートも西洋料理では甘い甘い小さな菓子とビターなコーヒーで締めるものもあ...お汁粉

  • 13年前の香港の写真

    曇、2度、60%Facebookが以前ポストした記事や写真を送ってくれることがあります。先日は13年前の香港の写真でした。目に飛び込んだのは「蒸し卵」、日付が一月十二日ですから香港でも寒い季節です。寒くなると「焼き栗」や「蒸し卵」のリヤカーが出ます。これは「元朗」という中国深圳との境に近い田舎町です。まだベットタウンになる前の寂しい田舎町の頃の写真です。香港の田舎、昔は本当に田舎でした。高層ビルはなく昼間は年寄りばかりが住む街になります。「元朗」「粉嶺」「大哺」今はどこも香港島なみの高層ビルが立ち市場よりも大型商業施設での買い物が主流です。田舎の市場には大きな犬が歩いていたり、この写真のように猫の姿を見るのは当たり前でした。私はキャプションに「暖かい場所をよくご存知です。」と書いています。「蒸し卵」の下は...13年前の香港の写真

  • バルミューダートースターで焼いた「干し柿パイ」

    雨、8度、77%「バルミューダー」のトースターをポイントで買ったのは2年前でしたか?加湿で食パンが驚くほど美味しくなるというオーブントースターです。買ってはみたものの、朝は焼きたての「バゲット」を毎日食べます。たまにスコーン、孫娘が来た時に「ピザ」を温め直すのにしか使いません。勿体無い、使い道を探ります。大きなビルトインのガスオーブンは欲しい温度に達するまで時間がかかります。以前、クッキーなど小さめのものを焼いてみたのですが、庫内の狭さで焦げが出てしまいました。先日「ガレットでロア」を作ったパイ生地が残っています。干し柿がまだあるので種を取って「干し柿パイ」を作りました。焼く段になって「バルミューダー」のオーブン機能を使ってみようと思い立ちました。温度上昇が本当に早い。残り生地が少ないので小さな「干し柿パ...バルミューダートースターで焼いた「干し柿パイ」

  • 油、脂を摂る

    曇、5度、72%若い頃は太ることを気にして、油脂の摂取を控えていました。バターも少なく、揚げ物も控えめに。60歳を過ぎた頃からそんな私が方向転換、油脂をしっかりと摂るようになりました。子供の頃の体型は小さく細く、食も細かったのに、思春期以降はそれなりに丸くなりました。出産後はそれはそれは風船のように。現在は子供時代に戻ったのか小さく細い姿です。油脂を取ろうと思い立ったのは、一番は美味しい、次に油脂が好き、そして油脂に身体を守ってもらおうと思ったことがきっかけです。60歳にして30年離れていた日本に戻りました。30年間、冬でもさほど寒くない香港に暮らしました。日本の冬の寒さが帰国した年に身体に沁みました。冬服の着方もわかりません。そもそも冬服自体手持ちは数少なかったのです。寒さの影響を受けないためにも、身体...油、脂を摂る

  • クロワッサン

    曇、5度、56%バターを折り込んで作るパイ菓子や「クロワッサン」は冬の寒い時にしか作りません。この1週間ほど気温がグッと下がりました。一月六日の「公現祭」には「ガレットデロア」を焼くことができました。気をよくした私は「クロワッサン」を仕込みました。「バター」を大量に使う「クロワッサン」、折り込んでいくうちに気温が高いと手に負えなくなります。「バター」はどこかにセンサーを持ってるのかと思うほど、夏冷房を効かせた台所で作業していても緩くなります。幾度も作業中断で「パイ地」を冷蔵庫に入れなくてはなりません。ここ数日の気温、冷蔵庫で寝かせる時間も短縮できます。それでも2日かかりの工程です。楽に生地を仕込んで、さあ、最後の「成形」「発酵」の段になってハッと!気温が低いのは生地作りには適しているのですが、パイ菓子作り...クロワッサン

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