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  • 錨草 イカリソウ

    曇、16度、95%この春最初の「イカリソウ」が咲きました。この花の姿形は非常に日本的で優雅です。花はどれも精巧にできていますが、「イカリソウ」は精巧さが際立っているように思います。今我が家の庭には一輪のみですが、群れて咲くと霞むように見え特別な雰囲気になります。この花を野山で見た人はどんなにか心動かされたのではないでしょうか。葉の形やその葉付き具合、伸び具合そのどれもが柔らかく、目を和ませてくれます。大きく育つ品種もあると聞きますが20センチほどの大きさです。花色は黄色や白、ピンクもあるそうです。雨がよく降ります。その雨の中幾度も「イカリソウ」を詣ます。雨の雫をシベの先に湛えていました。微かな風に雫がキラッと光ります。小さな花とゆっくり向き合う時間です。錨草イカリソウ

  • フランジパニ

    雨、16度、97%主人が昨夕、香港より帰宅しました。家に着くと荷物を開けるのが一大事です。私が喜ぶだろうと「チーズ」次々に出て来ます。珍しい中華菓子も出て来ます。香港に私が住んでいた頃は、日本への出張から戻って来る主人の土産が楽しみでした。あの頃も今も、主人のスーツケースの横で出て来るものに歓喜します。今月はモモの命日が来ます。香港生まれ、香港育ちのモモが好きだった花は「フランジパニ」です。ハワイのレイで有名ですが、東南アジアでもたくさんみられる花です。甘い香りが強く、花びらの柔らかさ、色合いは心和みます。高い木に咲く花ですので落花しないと気付きません。モモが香港にいた頃は主人が朝の散歩で両手一杯に「フランジパニ」を持って帰ってくれました。主人が差し出した手の花を毎朝「クンクン」としました。ちょうど今ごろ...フランジパニ

  • 嬉しい話2

    曇、18度、85%道で近所のクリーニング店のお兄さんに会いました。このお兄さん、普段は店の奥で仕事をしています。店頭で受付のおばさんに「この素材、クリーニングで大丈夫ですか?」などと尋ねていると奥から出て来ます。最後に会ったのは昨年の夏の終わり、スカートに得体不明なシミを作ってしまった時でした。「この染み抜きできますか?」と尋ねていると奥からお兄さんが出て来ました。「やってみますが、取れないかもしれません。」道で会ったお兄さん「こんにちは。」だけで行き過ぎようとすると「髪を切られましたか?」と話しかけられました。「はい。」「短くされましたね、似合ってますよ。」「ありがとうございます。」染み抜きで店で話した時も髪は短かったはずですが、以前に比べれば確かに私の髪は短くなりました。お兄さん別れて歩くうち、沸々と...嬉しい話2

  • 67歳の認識

    曇、18度、72%ここ2年ほど「あれっ?」と思うことが多くなりました。視力が落ちて来たのは60歳を過ぎてから、顕著に歳を感じました。最近は指先の作業が困難になっています。「玉結び」を2度3度と繰り返します。袋物を開けるのに手間取ります。年齢に依る様々な変化は同じ年の人でも一律ではないようです。足に支障が来る方もいるし、もちろん大きな病気も背負い込みやすくなっています。頭では「老化」と分かっていてもさて現実に支障が出て来ると戸惑います。時間もかかるようになりました。縫い物だと「針の糸通し」「玉結び」に時間がかかります。さてそこから縫い始めるわけですから、道のりが長くなりました。ヨーグルトのアルミ色の中蓋を開けるのに手間取ります。お腹が空いているのにと苛立ちます。母や義母の「67歳」頃を思い出します。非常に元...67歳の認識

  • 嬉しい話1

    晴、13度、87%暖かくなると道行く人の数も増えたように感じます。春は人間も動き出します。昨日、玄関前の庭木のモッサリが気になり鋏を入れていました。すると、背後から男性の声がします。「すいません。」振り返ると存じ上げない初老の男性でした。「ここに停めてあったBMWの車はどうされました?」そこで私は20年前の年式の古い車で故障しても部品の調達が難しくなったので買い換えた旨話しました。すると「この家とあの車がとても似合っていると思って、この道を歩いていました。あの車どうなったかと思って。」と話されます。新しい車が来てまだ3ヶ月、ご近所の方からも車が新しくなったことを指摘されましたが、古い車がどうなったか?と聞いてくださったのはこの見知らぬ方が初めてです。しかも、停めてる車の奥に古い車が香港で使っていた「ナンバ...嬉しい話1

  • 素足

    曇、16度、75%昼間は気温がグッと上がります。着ていたもを一枚一枚数を減らします。真っ先に脱ぐのが厚手のタイツ、厚手のソックスです。部屋の中でも外出でも厚手のタイツにムートンのついた靴を履く生活でした。「もう履かないよ。」と脱ぐ時は勇気が要りますが、一度脱ぐとその快適さに少しの寒さはお構いなしです。昼間は半袖でも、風が立つ夕方には薄手のウールのセーターを着ます。寒さに敏感になりました。寒いということを感じるようになりました。身体の保温には気を使いますが、足は素足のままの方が心地よく感じます。冬の間数ヶ月、しっかりと厚物に包まれていた足が大きく背伸びをしているように感じます。日にも当たらずやや白くなった足です。「ごめんね。」とそんな足を見て思います。ペタペタと板の間を歩く時、足の裏の感触が戻って来ます。ム...素足

  • 7年目の庭 玄関前の庭

    晴、15度、88%7年前、この家に海外から戻って来ました。私の生まれ育った家です。この土地を離れて42年ぶりのことでした。帰国前、家と庭の改築をしました。大きな木を数本伐り、残した木も私より高齢な木です。立春に家に入りました。庭は真冬の何もない庭でした。その年の桜が散った頃、香港から連れて来たモモが逝きました。庭には大きなタンポポが一本だけ咲いていました。モモを亡くした悲しさは大きく、やっとの思いで庭づくりを始めました。四面ある庭、どこからどのように手を付けていいものか?出来ることから少しづつ始た庭づくりです。一番目に付くのはフェンスも塀もない表の道に面した庭です。古木の紅葉がポツンと立っていました。その足元が寒々としていました。手始めにご近所の庭の見様見真似で春の花の寄せ植えを置きました。秋になればまた...7年目の庭玄関前の庭

  • バラの自生

    晴、16度、94%春になると地面に芽生えがたくさん見られます。雑草も種蒔きした植物も同じように緑の頭を地面から出します。種を蒔いたものでなければその芽生えを見ても「なんだろう?」と何の芽生えかわかるまでしばらく様子を見ます。「こぼれ種」で繁殖する植物も多くあります。3種類あるうちの一つのラベンダーはたくさんの「こぼれ種」から次世代を産みました。「もみじ」は二本ありますがそのうちに一本は「こぼれ種」で次々に芽生えます。ラベンダーともみじが同じところから芽を出しています。人間の力を借りずに子孫を残そうと懸命です。なんの芽か分からずにしばらく考えるものがありました。時には鳥が種を運んでくることもあり、庭にないものも芽生えます。判断しかねて1年経ったこの緑、このちょうど上に這っている「つるバラ」だと判りました。親...バラの自生

  • マジパン細工

    曇、19度、64%「マジパン」ってご存知でしょうか?アーモンドの粉と砂糖を練って作った粘土のような硬めのペーストです。この「マジパン」で果物や動物を形どる菓子が洋菓子にはあります。「マジパン細工」と呼ばれます。日本では馴染みが少なく、売ってる店も知りません。しっとりと甘い菓子です。「マジパン細工」が飾られたヨーロッパの菓子店のウィンドーは見てるだけでも楽しい。「マジパン」自体は「クリスシュトレイン」に使われることもあり、手に入りやすくなりました。「マジパン」を作るには専用のローラーのような機械を使います。私は市販の「マジパン」を買って来ます。食用色粉を使い着色して、形作るだけの簡単なものです。先日焼いた「うさぎの形のキャロットケーキ」はオリジナルレシピです。アーモンドペースト、にんじんのすりおろし、粉、砂...マジパン細工

  • モッコウバラが咲き始めると

    晴、16度、81%この時期、花の話題には事欠きません。足元に咲く小さな「フグリ」の花から木全体を花で埋め尽くす「ツツジ」まで、街は色付いて木々の新芽も日に日に大きくなります。動いてる!自然が力強く動いてると感じる毎日です。我が家の庭はチューリップが終わるとひと段落、緑が濃い庭となります。色づきのサインの始りが「モッコウバラ」の開花です。裏庭の一番奥に植えた「モッコウバラ」はこの春も無数の鈴なりの蕾をつけていました。非常に強い性質の「モッコウバラ」です。夏の伸びる力はちょっとやそっとの剪定では抑えきれません。伸びるに任せるとこれまた手強い。直線に伸び上がった新芽はすぐに掻き取ります。美しくフェンスに這わせるには並ならぬ手が加わっています。裏庭は下の道から見上げることが出来ます。今年は手入れ不足ですから、柳の...モッコウバラが咲き始めると

  • こころちゃんがやって来た!

    曇、16度、84%パグのこころちゃんが一日かけて車で福岡までやって来てくれました。私がこころちゃんに会うのは一年ぶり、ココは初めてです。こころちゃんのお母さんとは今は亡くなったラックくん、えまるちゃん、私はモモの頃から存じています。20年近く前からです。お会いしたのは昨年が初めて、こころちゃんを迎えられてすぐでした。犬を介したお付き合いはその犬たちの死を迎えると終わってしまう方もあれば、より深くつながる方もいます。遠く離れていてお互いが寄り添う気持ちが生まれると長いお付き合いになります。わざわざ遠路、ココに私に会いに来てくださったこころちゃんのお父さんお母さんです。こころちゃん1歳3ヶ月、ココもうすぐ8歳。初対面のこのお二人、テンポがまるで違います。勢いよく家を駆け回るこころちゃん、圧倒されるココ。しかも...こころちゃんがやって来た!

  • もみじの花

    曇、15度、91%桜花、雨が多い日が続き心ゆくまで楽しむ前に散り始めました。花が目に留まる季節です。花の移ろいも早くうっかりすると見落としてしまう花もあります。小さな小さな「もみじの花」、葉陰に花をつけます。春のもみじは「青紅葉」秋のもみじは「紅葉」。小さな花が春咲くことに気付く人が少ないのは残念です。葉陰にぶら下がったように赤い花を咲かせます。数ミリの小さな花です。その数は驚くほど多いのですが、慌ただしい日々が続くと散ってしまった後という始末です。しばらくすると「タケコプター」のような実をつけます。この実が繁殖の元です。風に乗って種が飛び夏も終わりになると庭の至る所にもみじの発芽が見られます。葉の下がをから見るとご覧の通り、青い葉と好対照に花がみっしりと咲いているのが見えます。もみじの葉姿、花姿、共に愛...もみじの花

  • 陶器の菓子型

    曇、14度、66%可愛い絵付けの陶器の「クグロフ型」を見たのはフランスの料理の本の中でした。1990年代の初めです。陶器ですから火の当たりが優しいだろうなと想像します。このアルザス地方の菓子型を手に入れたのはそれから20年も経ってからのことでした。金属の「クグロフ型」より溝のカーブが優しく、キリッとした焼き上がりではなく、丸みを帯びたクグロフが焼き上がります。アルザスには他にも「イースター」向けの焼き型があることを知ったのは5年ほど前です。羊やうさぎの形のケーキが焼けます。不思議な形の菓子型です。この型は「アニョーパスカル」と呼ばれるものです。陶器が真半分に割れて焼く時は太い針金で貼り合わせて使います。アルザス地方のイースターのケーキはパサパサ、ポソポソ、お世辞にも美味しいケーキだとは言えません。菓子型で...陶器の菓子型

  • 一人暮らしの勧め

    晴、10度、75%新年度が始りました。街に出かけると「一人暮らし、応援」などと書かれたコーナーを見かけます。電気店、生活全般の品を売る店、用もないのに見てしまいます。49年前、一人暮らしを始めました。この家、親元を離れたかった私です。心配や悲しさなど微塵もなく、春の陽気のようにウキウキでした。見るもの、聞くこと全てが興味の対象でした。学校なんぞそっちのけで街を歩き回りました。今のように「一人暮らし」のコーナーなどありません。生活に必要なものを自分で揃える楽しさが蘇ります。ゴールデンウィークを過ぎた頃から落ち着きが戻って来ました。生活にもリズムができます。夜遅くまでベットで寝っ転がって本を読んでも叱られることはありません。「一人暮らし」は責任も楽しさと一緒について来ます。月々の支払い、火の元、戸締り。ご近所...一人暮らしの勧め

  • 私の桜

    雨、13度、84%先日、テレビで「桜」の特集を見ました。番組の最後、「人にはそれぞれの桜があるんですね。」と語られました。「私にとっての桜はどの桜だろう?」小学入学時は電車とバスを乗り継いで学校に通いました。九州大学の教養学部の道には大きな桜並木がありその桜の前で電車に乗り換えました。ある時帰国したら大学の移転でその桜は全て伐られていました。目を瞑ればその桜の様子が瞼に浮かびます。香港に移り住む前には多摩川沿いの桜の名所のすぐそばに住んでいました。野良犬を引き取って育てていました。その犬と幼稚園に通う息子を桜を見るために遠回りさせて、幼稚園に送った朝を思い出します。川向こうから見ると一面の桜が見事でした。早朝その桜を息子と犬と独り占めできた喜びは心に残っています。そして、桜のない国に30年住みました。7年...私の桜

  • 買い物の失敗「うさぎの歯ブラシ立て」

    曇,17度、90%感染症の心配から家族の歯ブラシを一つのコップに立てるのを止めました。口を濯ぐコップもひとり一つ。そのコップに自分の歯ブラシを立てます。一人の時はいいのですが家族が集まると洗面台の上はコップが並びます。しかも歯磨き粉の本数まで増えます。とても悩ましく思っていました。繁華街の路地裏に小さなアンティークショップを見つけました。ヨーロッパのものが主流のようです。アンティークも年代によって値段が違います。「ビンテージ」「アンティーク」「ブロカント」などと分けて呼ばれます。「アンティーク」と書かれた店ですが年代の新しいものが主流の店でした。お店番のお姉さんも少し知識不足です。ブルーと白の焼き物が集められた一角にうさぎの置物を見つけました。「それイギリスの歯ブラシ立てですよ。」とお姉さんの声が弾んでい...買い物の失敗「うさぎの歯ブラシ立て」

  • 和バラのポプリ

    曇、15度、95%私の誕生祝いにいただいた「和バラ」をポプリにしました。三週間近く色褪せることなくテーブルを飾ってくれました。洋バラのように派手な色ではありません。生産者が「十二単」を思い浮かべるようにと作っている「和バラ」です。色のグラーションが見事です。いただいた当初、「和バラ」は香りがありませんと書きましたが、ダマスクのような強い香りではなく野薔薇のような香りが日に日に立ち始めました。バラの花弁の重なりの奥から香って来ています。花の持つ匂いです。その香りを指先に感じながら花弁を外しました。外されたばかりの花弁はバラそのもの、ベルベットのような柔らかさです。日陰に置き「カサカサ」と音が聞こえるようになりました。「和バラ」のポプリを蓄えるガラス器にちょっと悩みました。洋バラははっきりした色合いから透明な...和バラのポプリ

  • 青いツツジ

    曇、12度、84%昨年の秋でした。ホームセンターの庭木コーナーに2株「珍しい青いツツジ」と札が下がった小さな苗木がありました。茶色の葉が少しついていて、札には写真もありません。興味深く見てるとホームセンターのお姉さんが「本当に青いんですよ。」と声をかけてくれました。葉っぱの形が少し違うように思います。「同じツツジですか?」と尋ねると、「色が少し違うかもしれません。」とにかく頭の中で「青いツツジ」を想像するばかりです。小さい苗なのでお値段も高くない、2株とも買いました。家にはツツジが2本あります。薄ピンク色だったツツジに今年はひと花だけ濃いピンクが混ざりました。花色の変化は紫陽花ばかりでなくよくある現象です。庭の隅っこの場所を埋めるつもりで求めた「青いツツジ」に蕾がついていました。久しぶりに雨が降らなかった...青いツツジ

  • 八角香る「いちごジャム」

    曇、14度、94%小粒のいちごが売られていました。ピカピカのいちごです。いちごも銘柄がある時代です。昔は「いちご」でした。小粒、銘柄のついていない「いちご」が好きです。そのまま食べてもいいほどピカピカ。でも、この可愛い「いちご」で「いちごジャム」を作りました。来月の終わりには大きなパックに入ったもっとお安い「いちご」が出ます。量も少なく、お値段も高めだけど「いちごジャム」が食べたくて。「いちご」は見てるだけでも嬉しくなります。500グラムもありませんでした。お砂糖が自然に溶けるまで考え事をします。「どんな風味をつけようかな?」保存性、香り付けにリキュールを使ったり、スパイスを香らせたりと想像する時間です。「いちご」本来の香りは殺したくない。この可愛いい色もそのままに。スパイスの瓶を1本1本匂います。リキュ...八角香る「いちごジャム」

  • 冬咲きニオイカズラの赤い実

    雨、14度、95%「ハニーサックル」と呼ばれるスイカズラの仲間は初夏に香りの良い花を咲かせます。花火のように大きく開く花はどの色も目を惹き、匂いに釣られて寄って行ってしまいます。今月のテーブルクロスがその「ハニーサックル」の柄です。庭には数本カズラを植えました。香りの良さでミツバチが集まると聞いたからです。つた状でない「冬咲きニオイカズラ」は真冬、2月に花を咲かせます。「ハニーサックル」よりうんと小さな花です。家から一番遠いところに植えているので、寒さを理由に繁くは足を運びません。金銀と呼ばれる花色は冬空の下、枝にみっしりと花をつけます。近寄れば、あまい香りです。寒い最中ですが昼間はハチが寄って来ています。このハチたちはどこで生き永らえているのかといつも不思議に思います。花が一番見頃な頃は、残念なことに薄...冬咲きニオイカズラの赤い実

  • チーズの詰め合わせ

    雨、13度、90%チーズの詰め合わせをいただきました。人様からチーズをいただくなんて日本に帰って来て初めてのことです。冷たい箱をクロネコのおじさんから手渡された時、「なんだろう?」開けるとポーションになった輸入チーズが入っていました。私の顔が崩れました。1日の私のチーズの消費量はかなりです。「プロセスチーズ」が学校給食以来苦手なので、「ナチュラルチーズ」を選びます。帰国して驚いたことに、国産の「ナチュラルチーズ」が生産量も増え味も良くなっていました。「ナチュラルチーズ」は国産、海外産共にいいお値段です。私は飲食店向きの大きな塊輸入チーズを買い求めています。500グラムから1キロ程の「ナチュラルチーズ」です。オランダのモッツァレラ、ゴーダが主流です。時に主人が香港から土産に持ち帰ってくれます。香港時代は家に...チーズの詰め合わせ

  • 新しいランニングシューズ

    曇、15度、72%4月1日、新しいランニングシューズを下ろしました。2、3年に一度新しい靴に代えます。いつも新年度の始まるこの時期です。3月の誕生日に下ろそうか?いつも迷うのですが「いや、あと半月」と4月1日を待ちます。ほぼ毎日履く靴です。車のタイヤと同じく靴底の溝が薄くなります。27年間、事故や怪我がなく走れたのは靴のおかげです。走り慣れた道でも思わぬ穴や窪みもあります。反射力で止まれた若い頃とは違い、ますます靴への依存度は高まります。歩く靴よりサイズ感、靴底の感覚に選ぶ時は気を使います。27年間、ずっとリーボックです.ナイキやニューバランスは靴の中での遊びが大きく感じます。横幅がある靴作りです。遊びは必要ですがその小さな空間が疲れを生むこともあります。私はより足に馴染むリーボックです。ランニングシュー...新しいランニングシューズ

  • 卯月のテーブルクロス

    曇、16度、85%桜が一気に綻び始めました。花曇りの空に見上げる桜に「今年もありがとう。」あと何回桜を見ることができるのか?私にもわかりません。毎年ただただ楽しみに待つのみです。床の間には春の山水画をかけました。「彩色山水」です。一昨年か?「彩色山水」は珍しいですねと言われました。お軸には詳しくありません。でも手持ちの他の山水は墨絵です。早春の和歌山のあたりの山間だと箱書きがされています。渓流に糸を垂れる男性が描かれています。「何が釣れるのかしら?」とこの軸絵の向こうの音、滝の音、鳥の声まで聞こえるように思えます。肌寒さも伝わって来ます。4月ですから華やかなクロスでもと思いましたが、「カツラ」の絵を大きく描いたマリメッコのクロスを選びました。淡いグリーンで葉を淡い黄色で「カツラ」の花が描かれています。冬に...卯月のテーブルクロス

  • IZIPIZIの老眼鏡

    曇、17度、91%「ポキン。」と音を立ててメガネのツルが折れました。3つある老眼鏡の一つです。急いでアロンアルファで繋ぎました。我ながらうまく継げました。ところが翌夕方、今度は音も立てずにツルが取れました。アロンアルファでは無理でした。老眼鏡をかけ始めて20年は経つかと思います。主人が香港の「そごう」ではじめの1本を作ってくれました。「メガネって高いんだなぁ。」と知りました。ちょうど帰国した頃、その眼鏡では心許なくなり、次の一本をデパートのメガネ売り場で作りました。この時も「高いなぁ。」と思いました。その後すぐ雑貨屋さんで大きめのフレーム、色や形がいいメガネを見つけました。赤を求めました。デパートに持って行きレンズを老眼用に入れ替えてもらいました。「レンズもいいお値段だ!」以来、携帯用に一番古いメガネ、自...IZIPIZIの老眼鏡

  • ペロションさんのピンクの器

    曇、16度、86%料理の記事をアップしているとその中で私が使っている器についてよくご質問をいただきます。「どこの焼き物ですか?」「どこで買えますか?」ピンクの器の時は「ピンクですよね?」と色を確認される方もいらっしゃいます。一番よく聞かれるのがこのピンクの器です。たった2つしか持ちませんが好きな器です。イタリア、トスカーナで焼き物を作っている女性作家「ペロション」さんの器を集め始めたのは20年以上前のことです。香港にも少しですが入って来ました。そのうち日本でも知る人ぞ知るでお名前が浸透していったように思います。薄い薄い艶がある器、ぽってりとしている艶なしの器、どれをとっても小柄な「ペロション」さんの作るものは手に馴染みます。ピンク以外は香港時代から使っている器たちです。今より求めやすいお値段でした。5個、...ペロションさんのピンクの器

  • 菜切り包丁

    曇、14度、89%「菜切り包丁」は私にとって一番大事な包丁です。燕三条のグローバルの「菜切り包丁」を使い始めて20年は経っていると思います。今ではどこでも売られているグローバルの包丁は海外で評価をもらって日本でも人気が出ました。私は香港で買いました。一体化された持ち手と刃が見た目の美しさと手入れのしやすさにつながっています。20年、自分で研いで使いました。刃の幅は狭くなっていると思います。下手くそな私が研ぐので直線ではなくややカーブを描いた刃になりました。昨年末、刃物屋に研ぎに出そうと決意しました。留守中の包丁をまづ用意しました。木の持ち手の昔からの「菜切り包丁」を2本求めました。刃物屋には予め電話をしてどのくらい時間がかかるか尋ねました。「長くてもひと月です。」お正月料理の準備には間に合う!と急いで持ち...菜切り包丁

  • ユーカリの枝を飾る

    曇、12度、66%この家に古くからある木は3メートル近い高さです。ところが帰国して植えた「ユーカリ」「オリーブ」がその古い木より背が高くなり始めました。外来品種の「ユーカリ」「オリーブ」ですが地質が合えば本来の大きさに成長するのだそうです。共に数10メートルと聞いて驚きました。以来、春から秋にかけて数回枝を落とします。木質が柔らかで鋸を入れるのは楽です。香港から戻って2日目、天気予報に雨マークが並びました。雨が続くと目に見えて枝が伸びるのがわかります。気になっていた「ユーカリ」に刃を入れました。電線に届きそうです。風に吹かれると大きく揺れる「ユーカリ」です。どの枝を払うか慎重に選びます。切り過ぎも禁物です。冬の間に脇枝がたくさん出ています。枝を切るのは1時間ほど、その後、「ゴミ」に出すために枝を短く切り分...ユーカリの枝を飾る

  • ロンガンのハチミツ

    曇、10度、76%「ロンガン」という果物をご存知でしょうか?「ライチ』と同じ種族の木になる果物です。薄茶色の皮に包まれ、その皮をプリンと剥くと白い身が果汁と共に出て来ます。「ライチ」ほど甘くはありません。初めて食べた時、どこかに「大根おろし」の匂いが口に残りました。「ライチ」よりひと月ほど遅れて市場に出て来ます。香港では「ライチ」はお隣深圳やタイから輸入されるのですが、この「ロンガン」は香港でも収穫できるのだと聞きました。昨日、ひょんなことから「世界三大ハチミツ」は何だろう?と調べ始めました。唱える人によって3つの選択は様々ですが、どの方も「ロンガンのハチミツ」を3大の中に入れています。我が家には主人が香港から持ち帰った「ロンガンのハチミツ」がこの春のラッキョを漬けるために蓄えてあります。「ロンガンのハチ...ロンガンのハチミツ

  • 春のコート

    大雨、12度、97%、雷三月の半ばを過ぎると道行く人が軽装になります。風も吹けば気温も上がらない日でも重い上着を着ている人を見かけません。お若い方ばかりではなく、私年配の方も颯爽と春物の上着をお召しです。この私まだ厚手のコートを着ていたいと思います。たった2日でしたが香港に帰っていたのでしみじみ寒いと感じます。でも、周りがみなさん薄手の物を着ているので私もやっと春のコートを出して来ました。20年以上前の「エルメス」のシルクのコートです。なんでもないデザインはいつまで経っても着ることが出来ます。軽い上にシルクなのでシワができません。幾度もトランクに詰めて旅行に持って行きました。ヨーロッパでの早朝の飛行機の乗り換えの時など重宝したコートです。もう一つは「マルニ」のトレンチコート。これも10年以上前のものです。...春のコート

  • ガチョウのローストを食べる

    雨、13度、94%ガチョウのローストを食べました。香港はアヒルのロースト、チキンのロースト、ガチョウのロースト、豚のロースト、鳩のロースト、スズメのローストどれをとっても美味しいものばかりです。繁華街のロースト屋さんの店にはガラスのウィンドウにぶら下げられたローストが並んでいます。ガチョウのローストの有名な店へ行きました。この店は中心部から離れています。足の便が悪い「深井」と言う街です。昔はガチョウのローストの店だけが煌々と明かりをつけていましたが、今では高層マンションが立ち並ぶ街になりました。香港空港からだと近い距離です。たくさん店がありますが、ミシェランの推薦店「裕記」に行きました。星はありません。長く香港に住んだ人ならこの店構えは当たり前ですが、ミシェラン推薦店と言っても昔ながらの簡素な店構えです。...ガチョウのローストを食べる

  • 「蓬莱山」大きな薯蕷饅頭

    大雨、16度、97%大きな薯蕷饅頭「蓬莱山」をお誕生日にいただきました。重さ約一キログラム、直径14センチ、高さ8センチ強。「蓬莱山」を見たのは数十年ぶりです。昔、母がよくこのお菓子をお遣い物に注文していました。そして決まって自分の分も一つ。私が小さい頃はあんこが苦手でたべられませんでした。ただ母がこの「蓬莱山」を切り分ける時はワクワクと見守りました。切ると、中に小饅頭が入っています。子宝の意味がある小饅頭です。祝い事の時は小饅頭の餡は華やかに色付けされていますが、不祝儀の時は普通の餡が使われます。今回いただいたものは金箔が貼ってありました。外側の飾りも季節や使い道で選べます。切り分けたときの可愛さ見たさに「蓬莱山」が好きでした。いただいた翌日、香港へ行きました。「蓬莱山」は箱ごとラップに包んで野菜室に入...「蓬莱山」大きな薯蕷饅頭

  • 香港 雑感

    小雨、16度、75%たった二日間の香港でした。6年ぶりの国際線でした。用事が用事でしたから緊張していました。気持ちの上では主人がまだ住んでる街ですから遠くには感じません。些細な変化に香港らしさを感じます。何年ぶりでしょう?機内食をいただきました。驚きは、スプーンやフォークが昔の金属製に戻っています。プラスチックの使い捨てを防ぐ取り組みです。やっぱり金属のものがいいと思います。キャセイらしい「ハーゲンダッツ」のミニ、市販されていないこのサイズは食後のお楽しみです。今回の行動範囲はセントラルと空港だけです。デザイン的、機能的に優れたものをいくつか見つけました。空港のトイレの手洗いです。普通は洗面ボールですが、すっきりとしたデザインに目を見張ります。スマホの充電ブース、ケーブルの差し込み口が2つ、最近の小型の差...香港雑感

  • モモとの思い出の街、街の人が覚えていてくれたこと

    晴、5度、54%香港島セントラルから長く伸びるエスカレーターがあります。私はこのエスカレーターで市場の買い物も、映画に行く時も街に出て家に帰りました。このエスカレーターの一番上の道沿いに主人とモモと住んでいました。日本に帰国して八十五日でモモを亡くしました。その翌年、香港に来た時は昔の住まいの辺りに行くことが出来ませんでした。モモを飛行機に乗せた空港ですら通るのが辛かった。モモとの思い出を避けていました。今回の香港、銀行での用事がやっと終わりました。この銀行から見上げれば住んでいた街です。私のことをよく知る主人が、エスカレーターで上へ上へと連れて行ってくれました。私が歩いている先が住んでいたアパートです。この歩道橋を毎日モモと歩きました。抱いてエスカレーターに乗っていましたが、8歳のある日、急にモモは自分...モモとの思い出の街、街の人が覚えていてくれたこと

  • 銀行口座の凍結

    曇、6度、62%銀行口座を香港に置いたままにしてありました。毎月一度、精算書がメールで送られて来ます。開けて見るには本人の数段階にわたるチェックが必要です。2年ほど前からいくらパスワードを入れても開きません。丁度パンデミックの時期でした。今回は銀行に置いたままのお金をどうするかで香港に戻りました。「口座凍結」、口座に動きがないと銀行が取る処置です。私は通帳を持ちません。このカードeアカウントのみです。通帳があれば香港にいる主人に頼んで記帳ができますが、日本より早くからeアカウントが主流の香港です。主人にも一緒に行ってもらい銀行側との長い話し合いとなりました。大きな銀行ですから信用はしていましたが、やはり自分の口座の中身が見えないと心配です。今後を見据えて方針が決まって手続きは終わりました。凍結しているつも...銀行口座の凍結

  • 6年ぶりの香港

    晴、23度、39%一昨日、6年ぶりに香港に戻りました。暗くなってからの到着でした。昨日は今回の一番の目的の銀行の用事に半日取られました。この用事のために帰ってきました。主人に家のWi-Fiに接続できず、ブログのアップばかりか、メールのお返事もこの2日出来ずにいました。福岡に戻るために空港に来てスマホを開けると、私の健康をご心配してのメッセージが入っています。ありがとうございます。銀行の用事は主人の助けもあって無事終わりました。あと一つ、香港を離れて以来、出来ずにいたこと、思い出が多すぎていけなかった場所に行くことが出来ました。私にとって一歩前進です。パンデミックの影響は銀行口座ばかりでなくさまざまありました。香港の政情を鑑みて、街の変化も心配でした。ところが、香港、以前以上に元気です。なんでだろう?香港人...6年ぶりの香港

  • 和バラのブーケ

    晴、12度、69%「和バラ」のブーケをいただきました。「和バラ」?初めて耳にする言葉です。でも「日本のバラね。」と思って箱を開けました。色合いが庭のバラとも切花のバラとも違います。淡いシックな色合いです。「WABARA」と言う守山市のブランドです。親子で「和バラ」の開発に取り組んでいるのだとか。開発というより品種改良です。花は一つ一つが小さく、八重咲き。丈も切花のように大きな花瓶に合うものではありません。一番の特徴は色です。幾品種を束ねたグラーションあるブーケです。香りはありません。早速、花瓶に生けました。我が家は日本家屋です。漆喰壁に木の柱、このブーケはしっくりと馴染みます。古来からある品種ではなく開発品種です。花や野菜の遺伝子段階での品種改良は目覚ましいと聞きます。「お米」「いちご」は年々新しいブラン...和バラのブーケ

  • 67年前、福岡日赤病院で生まれました。

    雨、13度、67%67年前の今日、福岡日赤病院で生まれました。朝10時だと聞いています。3000グラムで生まれたので当時は大きい方だったそうですが、その後あまり育たず、この年に至るまで小柄です。小学の低学年の頃はご飯もろくに食べないので、青い顔をして毎朝「ブドウ糖注射」をしていました。今では信じられません。この10年以上、風邪もひきません。熱も出ません。たまにくしゃみはします。元気に今朝も生まれ育った家で目覚めました。ここ数年、頓に父母への感謝の気持ちが強くなりました。そして46年間そばにいてくれた主人に改めて感謝します。こんな私とよくもまあ46年間一緒にいてくれたものです。そして義理の父母、私を迎え入れてくれたこのお二人にありがたいと思います。2歳の時の私の家族です。父も母も鼻筋の通った顔立ちですが、こ...67年前、福岡日赤病院で生まれました。

  • ヘーゼルナッツオイル

    晴、9度、69%60歳を過ぎた頃から牛肉の脂身、お魚腹身の脂肪が吸収しにくくなりました。一番好きな部位です。赤身、脂の少ない部位なら普通に食べれます。脂質は私の身体に必要なので、植物性の油を積極的に摂るようになりました。「オリーブオイル」は言うまでもありません。「ごま油」「ピーナッツオイル」「アボガドオイル」「胡桃油」などは常備しています。「オリーブオイル」は万能です。値段によって香りの濃さ、旨味も違います。生で食べる時、加熱するときで「オリーブオイル」は使い分けます。もちろんパンにもつけて食べます。「バージンオイル」の深い緑は見た目にも食欲をそそります。帰国以来、ほぼ毎日フランスパンを一本朝焼きます。バターではなく「胡桃油」をつけて食べるのが好きです。ほのかな甘みがあり、ナッツらしい香ばしさです。数日前...ヘーゼルナッツオイル

  • 瓔珞百合 フリチラリア

    晴、7度、75%「瓔珞百合」が咲きました。いくつか植えている中で一番早く花を咲かせたのは濃いオレンジ色です。帰国前から「瓔珞百合」を庭に植えたいと思っていました。「バイモ」と同じ種類の球根の花です。帰国した年の秋、球根を探すとびっくりする値段でした。一つ植えました。翌春、小さな花がひとつ咲いただけでした。毎年毎年、手に入れ易い値段になりました。夏に掘り上げた球根を翌年咲かせるのは難しい花です。今、芽が出ているのは昨年の新しい球根、古い球根は発芽すら見られません。「百合」と名前がつくだけに球根は「百合根」を4倍ほどにした大きさです。大きな球根を大事に植えました。今年は発芽は順調です。発芽しても花をつけない、花数が少ないこともある、気難しい花です。北側の庭の梅の古木の根元に咲きました。仏事の飾り「瓔珞」に似て...瓔珞百合フリチラリア

  • 自家製ソーセージ

    曇、9度、74%ソーセージが好きです。買って来た袋入りのソーセージ、あればあるだけ食べてしまいます。ここ数年、こうした加工食品を食べると食後に喉が渇くようになりました。加工食品に含まれる、様々な薬品が原因です。塩分が高いのも一因。保存料、発色剤、粘着剤、多種多様です。JASマークで特級と書かれていてもひき肉を使ったソーセージは何が入っているか目では確かめられません。腸詰と言いますが腸はなくてもワックスペーパーやラップで形作ってソーセージを作ります。私は蒸して作るのですが、茹でる方が火の入り具合がいいと聞きます。挽肉につなぎ入れず、好みの香辛料で香りをつけてワックスペーパーに包み蒸すだけの簡単作業です。よく練ることが肝心、蒸すまでは十分冷やしておきます。バジル、セージをたっぷり入れました。ワックスペーパーを...自家製ソーセージ

  • 「おさんぽステッチ」エルメスの絵本

    雨、8度、75%ここ半月、久しぶりに針を持ってチクチク。親指の力が若い頃のようにしっかりしていないので歩みの遅いチクチクです。針を持つのが好き、雨の日が多いので針を持つと尚更落ち着きます。刺し掛けの大きな刺繍枠をテーブルに出したまま買い物に出かけました。本屋さんの前を通ると積まれたプロモーションの本の「ステッチ」の文字が目に飛び込んできました。絵本です。パラリとめくりました。改めて表紙を見ると「エルメスの絵本」と書かれています。あのエルメスです。立ち読みしました。革職人のおいじさんの元に「犬」が首輪を作って欲しいとやって来ます。その犬と一緒におじさんは散歩に出かけます。そこで出会う動物たちにおじさんはバックや帽子、服を作ってあげる話です。表紙の色は「エルメス」のハウスカラーのオレンジ、作者は「100%OR...「おさんぽステッチ」エルメスの絵本

  • チューリップが咲き始めました。

    雨、10度、95%三寒四温、周期的な雨降りを繰り返しながらも春は進んでいます。寒い日でも木の芽は膨らみ、蕾は丸っこくなります。暖冬のせいか、花の開花が早く感じます。チューリップ1号が咲きました。毎年同じ品種を植えているつもりですが、今年は花茎が短い様に思います。芽が出たのは12月、蕾がついてふた月目です。昨年堀り上げた球根とはよく見ると、葉の形状が違います。違う品種を植えたようです。「クロッカス」が地面に持ち上げる花は独特なかわいさがあります。早春の花です。日向の「オキザリス」陽がささない時間は細い嘴のように閉じています。「オキザリス」が好きで庭のあちこちに植えているのですが、咲いたり咲かなかったり。花が咲いてやっと「ここにも植えていたのね。」と気付きます。表の庭は道路に面して、塀もないので道行く人に見て...チューリップが咲き始めました。

  • ムートンのモカシン 冬の靴

    晴、5度、75%一年で、10度を下回るのはわずか10日ほどの土地に30年間住みました。7年前、日本に帰国したのは2月の初め、寒さが辛かった。防寒具も十分ではなく、急ぎ買いました。朝晩のモモの散歩の時、意外なところの寒さに気付きました。足の裏です。厚手のソックスでその冬は乗り切りました。次の冬、寒くなる前に買い求めたのが「ムートンのモカシン」です。靴底、足首周りがムートンでモコモコしています。くるぶしを越す長さの長靴状のものもありますが、雪の少ない福岡では日常履きには不要です。デパートで売っている商品数も少なく、比較もできないまま買いました。最初の年はムートンがふっくらしていますが、2年目からは日光浴させてもムートンはすり減り、暖かさが減ります。3年目には先端のスレも見え始め、長持ちする靴ではないと知りまし...ムートンのモカシン冬の靴

  • 残り物のパイ生地でおやつ

    晴、4度、60%作り置きの「パイ生地」が中途半端に残っています。少しでも残っていると新しい「パイ生地」を仕込もうとは思いません。使い切ってしまうのが一番です。作るのが簡単な果物パイ、薄く切った果物を半量の「パイ生地」に乗せて、お砂糖パラパラ、ガーダモンやシナモンをパラパラ、残りの「パイ生地」を乗せて焼くだけです。30分もかかりません。端を切り落とさず残り物なしで焼き上げます。折パイの層も残り物ですから綺麗には出ません。そんなんことお構いなく、温かなパイ菓子をおやつにします。いつもあるりんごで焼きました。使ったのは身の柔らかな「王林」です。甘く煮たりんごの「アップルパイ」とは別物です。爽やかな香り、軽い甘さ、大きい「アップルパイ」でもすんなんりお腹に入ります。黒くなり始めた「バナナ」も同じ様にして作ると一石...残り物のパイ生地でおやつ

  • クリスマスプディングの容器

    晴、7度、58%40年前、香港で売られていた「クリスマスプディング」は陶器の入れ物に入っていました。当時まだ中国返還前でした。「クリスマスプディング」はブランデーで火を灯して食べるイギリスらしいクリスマス菓子です。イギリス領の各国ではこの菓子がなくてはクリスマスは来ないと聞きます。当時、香港ではスーパーでも山積みの「クリスマスプディング」が売られていました。まだ数軒しかなかった高級食料品店の店先にはこうした陶器の容器に入った「クリスマスプディング」が積まれていました。モモが我が家にやって来たのは2004年、モモのご飯入れはこのプディングの容器を使いました。大きさ違いで3つ持っています。モモは日本に来てすぐに逝きました。亡くなってすぐ我が家のやって来たのがココです。ココに初めてご飯を与えた時、この器を使いま...クリスマスプディングの容器

  • 46回目の結婚記念日

    雨、9度、70%昨日、結婚して47年目になりました。46回目の結婚記念日でした。「結婚記念日おめでとう」というのはなぜかしら?などと一日ボンヤリ考えました。「おめでたい」のかな?喜ぶことではありますが、「おめでたい」とは違うかもしれない慶事です。手持ち金8,000円から始まった生活、いろんなことがありました。普通のご夫婦と同じです。いい時もあれば悪い時も、離婚を考えたことも幾百回。続けることはお互いの努力です。その努力を讃えて、「よくやったね。」そして今からも続きます。でももう先は46年もありません。そう考えると気が楽になりました。主人は香港で祝うと言って来ました。頂き物の小さな「チョコレートケーキ」を私は開けました。「種のケーキ」、ヨーロッパの「シードケーキ」を日本風にアレンジしたケーキです。ほとんど甘...46回目の結婚記念日

  • BRAUNの温度湿度計

    曇、9度、70%このブログに台所のカウンタートップで写した写真を載せることがあります。その写真に写り込んでいる黒い真四角なものは何ですか?と幾度も尋ねられました。中には拡大して見られたのでしょう、「BRAUN」と書かれているので時計ですか?そんな時計見たことがありません。と書かれたコメントもいただきます。5センチ四方の「BRAUN」と書かれたものは「温度湿度計」です。香港の頃からずっと台所を居場所にしています。パンを毎朝焼きます。室温は大事です。温度と同じくらい湿度も気を使います。発酵時間を長く取ったり発酵をガスレンジのそばでとったりその日の状態で変えます。温度、湿度が数秒で代わる代わる表示される仕組みです。これは実は「子機」です。「親機」は居間にあります。こちらは時間、天気、気温、湿度が表示されています...BRAUNの温度湿度計

  • ビオラ、フィーリー、小さなスミレ

    曇、10度、88%今、庭にはスミレが咲いています。小さなスミレたちです。園芸種のものですから、本来の花期より随分早く秋口から咲き始めます。種から蒔いたスミレはまだ数センチの苗で花は5月ごろかなと予想しています。スミレでも昔からある「パンジー」は花びらが大きく好きになれません。庭で一番大きなスミレは「ビオラ」です。今年は「ビオラ」の改良種、「フィーリー」が登場しました。「ビオラ」の半分ほどの花ですが、精巧な作りで数多く花をつけています。手前が「ビオラ」奥が「フィーリー」です。「フィーリ」でも大きさに違いがあります。奥の花が一番小さな「フィーリー」です。「屋久島スミレ」も改良品種です。冬の最中も咲き続けました。原種に近いスミレは俯き加減に花を咲かせます。「においスミレ」も原種に近く「ビオラ」の様に群れて咲きま...ビオラ、フィーリー、小さなスミレ

  • シールが好き

    雨、8度、90%昭和30年代、今から60年前私は小学生でした。テレビで「鉄腕アトム」の連載が始まると、提供メーカーの明治製菓はマーブルチョコレートのおまけに「アトムのシール」を入れるようになりました。小筒に入っているシールは、出してくるとカーブしています。アトム、ウランちゃん、お茶の水博士、そんな登場人物がポツンと描かれたシールでした。下敷きにそのシールを貼ってくる子もいました。私はひたすら集めました。いつ頃まで「アトムシール」を集めていたか記憶はありません。集めたシールは時折出して来て、人物別にまとめてまた机の引き出しの隅にしまいます。何かの折に数えたら百数十枚有りました。もう忘れかけていたそのシールを中学だか高校の時出して来たら、黄変していました。昔のシールです。シールの角もめくれていたり、結局捨てま...シールが好き

  • 雛膳

    曇、5度、78%昨日のお昼ご飯、自分のために「ちらし寿司」を作りました。お雛様です。春らしい華やかなちらし寿司を作りました。スーパーには「寿司種セット」を売っています。帰国して驚いたものの一つです。自分の好きな刺身を買い作りました。海鮮ちらし寿司はばら寿司に比べて家で作るよりお寿司屋さんで食べることの方が多いような気がします。先日、主人と一緒にお寿司屋さんで食べたちらし寿司は見事でした。まず手の込んだ寿司飯、このすし飯だけでも満足できます。上に乗せられた生ものも寿司屋らしくひと手間加えられています。家で作ったちらし寿司、食べやすいように刺身は醤油に小一時間漬けました。こうすれば寿司飯と一緒にぱっくりと食べれます。甘さを抑えた寿司飯と漬けの刺身、卵と菜の花の簡単なものです。大きなわっぱいっぱいに作りました。...雛膳

  • 「やっぱり、ケメックス!」とコーヒーを淹れる。

    晴、1度、65%コーヒーを淹れようと数年ぶりに「ケメックス」を出してきました。「バルミューダ」のコーヒーメーカーを買って以来、他のコーヒーを淹れる道具は棚の上に仕舞っていました。真鍮のドリップ、モカマシーン、ケメックス。どれも豆を轢いて使います。「バルミューダ」のマシーンは確かにおいしく入ります。濃さの調節も可能です。特にアイスコーヒーは美味しいと感じます。入るまで時間がかかるのと3人分しか作れないのが玉に瑕。朝走っている最中に急に「ケメックス!」でコーヒーをと思いました。何がきっかけか自分でもわかりません。最近はいろんな形の「ケメックス」が売れられています。基本は漏斗がガラスで一体化されたものです。豆を轢いて、お湯を沸かして、器具を温めて、濾紙を入れ、豆を入れ、お湯をそろそろと注ぎます。豆が膨らみ、気泡...「やっぱり、ケメックス!」とコーヒーを淹れる。

  • ステーキの包パイ

    曇、5度、62%ステーキの肉をパイに包んで焼いてみたいと急に思いました。「折りたたみパイ生地」は作り置きが冷凍庫にいつもあります。パイに入れる肉は挽肉にしたものばかり、一枚の肉を入れたらどうなるかな?一緒にパイに詰める野菜も考えます。肉の火の入れ加減、一旦両面に焼きをつけて包むつもりです。それでも肉汁が出るので、パイの底の生地に火の通りが悪くなり最悪は半焼けになります。想像するより、まず作りましょう。一緒に詰める野菜は「マッシュルーム」の炒めたもの、「ほうれん草」を一度さっと湯がいたものにしました。「ほうれん草」はこの時期ならではのチヂミの「ほうれん草」を使いました。厚目の葉は香りよく旨いと感じます。両面焼き色をつけたステーキ肉を「ほうれん草」で包み、「マッシュルーム」を炒めたものを乗せて、パイ地を被せま...ステーキの包パイ

  • 桜咲く三月

    雨、8度、75%三月が始まりました。三寒四温の言葉通りに寒さのぶり返しを繰り返しながら、間違いなく春に向かっていると感じます。散歩道の桜の蕾が急に丸くなりました。月末には咲き始めると言っています。私の古いお雛様、今年は床の間の掛け軸を先月のままに飾りました。母が表装を誂えたこの軸が唯一我が家では華やかなお軸です。色紙の赤が雛にふさわしく、例年飾る私の刺繍のお雛様の額は納戸の中です。庭の満開の「花梅」をひと枝飾りました。今時のお雛様の数倍の大きさの立ち雛です。この雛人形を手にすると私自身の今までが詰まっているような気になります。座敷のテーブルに置く「コーヒーテーブルブック」はこの2冊。30年近く前のこの2冊、繰り返し繰り返し手に取ります。日本では馴染みの少ないアメリカの料理家「ジュリア.チャイルド」の言葉の...桜咲く三月

  • 睡蓮の株分

    雨、8度、71%睡蓮をふた鉢養っています。睡蓮には「温帯睡蓮」、「熱帯睡蓮」の2種類があり庭で冬越しできるのは「温帯睡蓮」です。古い方の鉢の花付きが昨年今ひとつでした。暑さもありますが、根が張りすぎているだろうと想像していました。3月には株分をしなくてはと思っていました。思い始めると止まらない、昨日寒いのに株分を開始しました。冷たい水に手を突っ込んで根本からひっくり返しました。想像していたよりはるかに根が鉢に回っています。植え付け時にはみられなかった小さな親指大の「れんこん」がいく節もできています。「睡蓮はれんこんだ!」と一人喜びます。「れんこん」の脇に新芽、根っこがありそれを一つづつ分けて、新しく入れた土に植えました。長い根、古い尾根は切り捨てます。もう一つの鉢はすでに新芽が水面に出ています。水に手を入...睡蓮の株分

  • イソップ「ハンドバーム」

    晴、5度、76%高温多湿な国に長く住んでいました。日本の寒さと冬の乾燥に身体が一番驚きました。帰国して翌年の冬、背中や腕が痒くて仕方ありませんでした。発疹はありません。皮膚科に行きました。病名もないまま、軟膏が処方されました。「痒かったらまたいらしてください。」近くのクリニックです。軟膏はヒスタミン入りでしたので、すぐさま痒みは消えました。軟膏をやめるとまた痒くなりました。ヒスタミンは好きではありません。以来冬になると背中が痒くなります。ドラッグストアーで売っている「ボディミルク」はかかしません。でも、この冬は特に痒い、朝起きて数分掻きますがまだ掻き足りません。そんな折、長年敏感肌で悩んでいた友人と電話で話していると「最近やっと肌に優しいスキンケアに出会ったよ。」と植物由来の「イソップ」の名前をあげました...イソップ「ハンドバーム」

  • 紐をかける

    曇、6度、76%「過剰包装」が減って来たと感じます。デパートに頼んだ贈り物、店員さんが「包装紙は外箱だけにしますがよろしいでしょうか?」と尋ねられます。幾重もの包装紙、その上紙袋、確かに過剰な包装でした。有料化に伴い私たちに意識も変わりました。それはとってもいいことだと感じています。子供の頃は「セロテープ」が普及していませんでした。「輪ゴム」も少なかったように記憶しています。和菓子屋さんでお饅頭を買うと薄板に包んで簡単な包装紙にくるりとひとまわり「紐」をかけてくれました。「紐」も紙で出来ていました。糸巻きのように巻かれた紐はショウケースの横の壁にぶら下がっていました。お寿司屋さんで包んでもらった太巻きやお稲荷さんも同じように「紐」をかけられて手渡されました。子供の私はそのお店の人が「紐」を巻く様子が手品の...紐をかける

  • ナッツの砂糖がけ「SHUKA」

    雨、10度、76%ナッツが好きです。素焼きのナッツを食べる、お菓子に入れるナッツの粉末、パンにつけるナッツのオイル、ナッツのペースト、さまざまな形で常時いく種類ののナッツを手元に置いています。子供の頃はピーナッツしかありませんでした。しかも塩っけの強いピーナッツでした。香港に渡った頃は殻付きのナッツがクリスマス前になると店に出て来ます。そこでナッツクラッカーも買いました。日々の食卓、ナッツを食べない日はありません。友人からの荷物の片隅に小袋が2つ、「種に余計な手を加えず作りました。」と添え書きがあります。開けるとナッツに薄く砂糖がまぶさっているものが出て来ました。「そうよね!ナッツは種だわ!」ナッツですが、カリッとした食感ではなく柔らかなナッツがほのかな砂糖味に包まれています。豆の砂糖がけ「甘納豆」のよう...ナッツの砂糖がけ「SHUKA」

  • 原種グラジオラス「ワーターメイリー」

    雨、8度、80%Instagramで花の写真を見ていると、珍しい花に出逢います。花姿、色合い、惹かれるとキャプションの花の名前を確認します。「グラジオラス」とだけ書かれた花の色は、今まで私が知る「グラジオラス」とは形こそ似ていますが色合いがまったく違いました。シックです。「グラジオラス」でその花を検索してみました。やっと分かったのは原種の「グラジオラス」らしいということでした。原種にありがちな小さな「グラジオラス」です。香港の「春節」では祝いの花が決まっています。「花桃」「グラジオラス」。まっすぐ伸びて華やかな色を持つ「グラジオラス」を春節前、人々は食料の買い込みと共に買い求めます。帰国してチューリップと共に庭に植えた「グラジオラス」です。ところが真っ直ぐに育てるには支柱を建てたりと手間がかかりました。風...原種グラジオラス「ワーターメイリー」

  • ふろふき大根に思う「ひとりご飯の愉しみ」

    曇、6度、71%冬大根の甘みは手を加えず昆布とお米でコトコトと炊いた「ふろふき大根」が美味しいと思います。卵黄で作る味噌だれ、こまだれ、ときにはXO醬で食べます。昨日は頂き物の「生麩のしぐれ煮」と合わせました。生麩は京都といわれるだけあって「生麩のしぐれ煮」も山椒たっぷり京風に作られています。東京なら「牛肉のしぐれ煮、生姜味」でしょう。寒さが戻ってきたので体も温まります。「ふろふき大根」とご飯だけですが、なんとも美味しい食事です。本当は「ふろふき大根」と「生麩のしぐれ煮」について書こうと思っていたのですが、ひとり食べてる時の私の気持ちをお伝えします。「ひとりご飯は寂しい」とよく聞きます。一人で食事に向かうのを側から見れば、寂しげに映るのでしょう。私には「ひとりご飯は愉しい」ものです。「ふろふき大根」は大き...ふろふき大根に思う「ひとりご飯の愉しみ」

  • 真空パックシーラー

    雨、8度、84%食品保存用の簡易な「真空パックシーラー」を持っています。香港時代、帰国する友人方譲り受けた「真空パックシーラー」は大きくて場所を取り出番が少なく、捨ててしまいました。今使っているのは30センチほどのスリムなお安い「真空パックシーラー」です。乾物やお豆などお安いと大量買います。チャック袋に入れて冷凍庫へ保存するといつも冷凍庫は満員。真空にすればスリムになるのでスペースの節約です。乾物類は真空にして引き出しに入れます。生物なら真空後冷凍保存です。ビニールに入れ機械にかけて10秒ほどで真空が出来上がります。徐々に抜かれる空気、縮む袋を見ていると楽しい。どのメーカーも別売りの所定の袋を使うように指定していますが、厚手のビニール袋で十分対応出来ます。最近この「真空パックシーラー」の用途の幅が広がりま...真空パックシーラー

  • 贅沢と感じるとき

    雨、11度、89%人によって「贅沢」と感じる時は違います。お金をたくさん使うのが「贅沢」、何もしないでぼーっとするのが「贅沢」。感じるときは様々です。庭に花が咲き始めました。鉢植えも含めて庭に咲いた花はそのままを楽しみたいと思います。花を止むを得ず切ることがあります。今年も「シンビジュウム」に花芽がつきました。一つの鉢に二本、三本と多数の花芽です。株は自分を細らせてでも花芽に栄養を与えます。咲き始めた花茎を切ってやれば株の負担が減ります。思い切って花茎の根元に鋏を入れました。開くにつれて購入した数年前より花色が濃くなっているのに気付きました。少女のような薄桃色が色艶が乗った熟女のような色に変化しました。この色をイタズラにいじらないガラスの花瓶にいけました。透明なガラスの花瓶はこういう時いい仕事をしてくれま...贅沢と感じるとき

  • 「お芋の天ぷら」義父の命日

    雨、12度、95%義父の命日でした。92歳まで生きました。亡くなって8年が経ちました。義母もこの一月にはお墓で義父の横に並びました。昨日は義父へのお供物に「お芋の天ぷら」を揚げました。義父の好物でした。そして私の父の好物でもあります。義父と父は誕生日が同じです。義父は父より一年あとに生まれています。そして亡くなったのも同じ二月です。大きく違うのは父は47歳で逝きました。生まれ育った場所も違うのにこの二人食べ物の好みが似ていました。戦争に行った年代です。義父は中国大陸、父は南方です。食糧難も経験しています。「お芋の天ぷら」を揚げながら、二人の父のことを思い出していました。お酒が好き、甘いものもよく食べました。厚揚げ、豆類、酒の当てはお刺身、お肉も好きな義父と父でした。そしてよく食べました。父の食べ物の好みを...「お芋の天ぷら」義父の命日

  • 輪島塗 塗師「赤木明登」

    曇、14度、96%能登半島地震から2ヶ月が経とうとしています。道の分断などで復旧が遅々として進まないと報じられます。輪島塗の産地、輪島市も大きな被害を受けた様子です。日本の工芸品を作り続けて来た塗りの工房も多く被災しています。輪島塗りに携わる方達も仕事の再開を進めていると聞きました。日本に帰国して求めた塗りの椀が2客あります。この椀は輪島の「赤木明登」さんに作っていただきました。お椀は十分持っています。ただ「赤木明登」さんの作品を予々一つは使ってみたいと思っていました。運良く機会に恵まれて、お願いして半年待ちました。主人と私のご飯椀として使うつもりで頼みました。薄く挽かれた椀の丸みは手に収まりよく、私の持つ椀の中でも軽いものの一つです。塗りの艶の良さは輪島ならではと感心します。黒を選んだのはご飯の白が映え...輪島塗塗師「赤木明登」

  • 花自慢

    雨、18度、78%花のなかった季節からポツポツと庭に花が咲き始めています。あとひと月もすればチューリップが庭いっぱい、五月には薔薇が庭を囲みます。なのにこの季節のポツポツの花たちの方が私には誇らしく思います。私のブログ元は毎日一昨年の私の記事を送ってくれます。昨年の昨日もやはり庭の花の自慢でした。今年もお付き合いください。もちろん筆頭は黒の「クリスマスローズ」です。見出し写真の花です。深い紫と黒のちょうど境にあるような得も言われぬ色を纏っています。ココが匂った「クリスマスローズ」は赤紫、これより黒は小ぶりですが、楚々としているのに艶かしく思えます。花芯の美しさは色濃い花の方が対照がはっきりとして目に映ります。同じ「クリスマスローズ」なのに飾り気のない原種タイプは、花も小粒、緑の花です。でも花を覗くと紫をス...花自慢

  • 棒状温度計

    晴、7度、70%先日、チョコレートを作りました。チョコレートをうまく固めたり艶を出すために、「テンパリング」という作業を繰り返します。湯煎にかけ温めて温度を上げ、下がって来たらまた温度を上げる作業です。その間、チョコレートに差し込んだ温度計と睨めっこします。赤いアルコール液がわずが10度以内を行ったり来たりするのを見守ります。寒い季節は温度が下がりやすく要注意です。温度を測る器具も測りたいものに近付けるだけで感知するものが今ではあります。棒状のガラスでできた温度計は鍋肌に触れると正確な温度が測れません。非接触型の温度計は精度が高く作られています。新しい器具があるにも関わらず、買わずにいまだに「棒状温度計」を使っています。頻繁に使うわけではありませんが、「生姜牛乳プリン」など温度が大きく影響するものを作ると...棒状温度計

  • 薔薇の形のチョコレート

    晴、4度、85%数年ぶりにチョコレートを作りました。私のおやつ用のチョコレートです。ヴァレンタインにチョコレートを渡すのが大流行していた頃はチョコ作りが盛んでしたね。先日のヴァレンタイン当日、どうしても外せない用事でデパートに出かけました。大混雑は覚悟の上です。ところがチョコ売り場に人はまばらでした。ヴァレンタインのチョコ騒ぎは収まったようです。古いチョコモルドは薔薇の形です。40年近く前、うんと奮発して買った覚えがあります。今では100円ショップでも手頃なモルドを売っています。チョコレートはテンパリングをしないと固まらなかったり、艶が悪かったり、口溶けの悪いものができます。湯煎にかけてチョコを溶かして、温度を上げて、冷ましまた上げる作業を繰り返します。温度計と睨めっこの作業です。製菓用のヴァローナのチョ...薔薇の形のチョコレート

  • ココと庭の花

    曇、9度、78%香港から連れ帰ったモモは花が好きで良く匂いを嗅ぎました。モモを迎えて初めての散歩の時、道に落ちていた花を匂いました。私が花市から大きな花束を抱えて帰ってくると、生け替えた花を匂いました。この家に連れて来た時、庭には花らしい花はありませんでした。昔からある木だけでした。一番寒い時期に帰国しました。春になったらモモに見てもらう草花を植えようと思っていました。ところが帰国して八十五日で亡くなりました。モモが見た庭の花は大きなタンポポひとつだけでした。モモが逝ってすぐ我が家にやって来たココは花に興味を示しません。犬だって個性があります。ココはこの家の庭の成長と共に歳を重ねました。今年8歳になります。花に興味がなかったココが最近自分から庭の花を匂い始めました。今、庭はクリスマスローズが次々に開き始め...ココと庭の花

  • MDHのインドマサラ

    曇り、14度、88%日本で今「スパイスカレー」と呼ばれているカレーを作り始めて40年近くになりました。香港に渡って本格的になりました。本場のスパイス、マサラ、パンニールチーズなどを売る専門の店を見つけたからです。香港島湾仔の市場の片隅にインド人がやっているその店はあります。独特な匂いの漂う店には無愛想なおじさんかおばさんがレジに座っているのは今も変わらないと思います。以来マサラはインドの[MDH]の品を使っています。その店にはパキスタンのマサラも売っているのですが私は[MDH]と決めています。マサラは大量に使うものではありませんが、カレーの風味付にいろいろな料理に使います。当然帰国する時の引っ越し荷物にも大量に入れました。でもすぐになくなります。ありがたいことに、主人はいまだに香港で仕事をしているので、買...MDHのインドマサラ

  • 庭のフェンスの小さな通り道

    晴、12度、86%裏庭はフェンスで2つに区切られています。そのフェンスにはアーチ型の小さな通り道があります。ここを潜れば庭への近道、モモのための通り道でした。今ではココの通り道。天気が良くなり温かくなりました。庭に椅子を出して本を読んでいるとココは足元で日向ぼっこです。滅多に通らないフェンスの抜け道を潜って庭に出ました。追いかけてアーチから庭を見ると、ぐるっと回ってこちらに戻ってくるココの様子が見えました。写真にはココのお尻しか写っていません。潜る瞬間を写真に収めるのは難しい。モモは用心深い子でしたから、容易にここを潜りませんでした。ちょっと失礼、こうしてマーキングをしてしばらくしてやっと潜ってくれました。見出し写真はモモです。私が庭で用事をしていると、この通り道の向こうからココが私を見ていました。手にし...庭のフェンスの小さな通り道

  • ロブスターのスープ 「ビスク」

    晴、5度、77%主人が年初め帰宅した時、ロブスターのスープ「ビスク」の缶詰を土産にしてくれました。缶詰スープです。「ビスク」は海老の殻からとったスープ、殻を潰しながら作ります。以前は家でも作っていましたが、大量の海老の殻を必要としますので最近はご無沙汰です。深いコクのあるオレンジ色のスープができます。缶詰はイギリス製でブランデーが入ってると書かれています。煮立てず温めてクリームを落として啜るのが最良の食べ方です。蓋を開け、クンクンといい香りを嗅いでいると急に麺のスープにしたくなりました。乾麺はよりどりあります。頭を掠めたのはビーフン、しかも細いビーフンです。ビーフンは米粉、米を主食の国には必ずビーフンが作られています。日本のものよりタイや中国のビーフンの方が腰があり種類もあります。私の好みは炒めるときは太...ロブスターのスープ「ビスク」

  • 新しい車でひと月

    晴、8度、56%ひと月前まで私は20年前の年式のオートマチック車に乗っていました。新しい車に替えてひと月が経ちました。自動運転の車が発売されるようなニュースを実感してわかるようになりました。自動車技術は20年で大きく進歩しています。スマホが世に出て15年だそうです。15年前にはなかったスマホを今では世界中の人が使っています。世の中の進歩ですが、私には不思議です。私の車はしゃべります。話しかければ返事も返って来ます。私のスマホと繋がっているので、誰から電話がかかって来たと話してくれます。ナビをかけていなくても、右カーブ、左カーブ、学校が近付いたことを教えてくれます。そうそう、私の古い車にはナビもついていませんでした。7年前帰国して取り付け式のナビをつけてもらいました。その時、代理店の方に「今では個別のナビは...新しい車でひと月

  • いちじくとアールグレーのジャム

    曇、5度、67%昨年も庭のいちじくがたくさん実をつけました。ドライいちじくをたくさん作りました。市販のものよりしっとりしたドライいちじくです。早く使い切ろうとジャムにしました。濃く煮出したアールグレーの紅茶にドライいちじくをしばらく漬けて、砂糖を足して煮るだけの簡単なものです。ドライイチジクはフレッシュな時より甘みが強いので足す砂糖の量は控えめに。とろりとして来たら最後に「オールスパイス」をクラッシュして合わせました。いちじく、アールグレー、オールスパイスの香りが一気に立ち上がります。保存用に瓶をアルコールで消毒して熱いうちに詰めて蓋をしました。すぐに食べる分は小分けします。保存性を高めるためにいつもは「リキュール」などを足します。今回は最後まで「赤ワイン」を入れるか迷いました。いちじくと「赤ワイン」はい...いちじくとアールグレーのジャム

  • 春節 花が綻び始めました。

    曇、5度、85%今日から中国は春節、一番大きな祝日が始まります。香港は春節に「花桃」を飾ります。一本の「花桃」の木をマンションやビルの入り口に建てます。この春節のために「花桃」が栽培されています。我が家の「花桃」も春節を祝うように綻び始めました。この「花桃」は7年前、モモが亡くなった後にモモの記念樹として友人から送られて来た木です。私が見上げるほど大きくなりました。ぽってりした花色はモモと過ごした香港を思い出させます。そして送ってくれた友人の気持ちに感謝します。雨が続いていたのでうっかりしていたら、「梅」は満開になっていました。我が家の梅は剪定をしていないので箒のような趣のない木です。梅をよく知る人はポツポツとまばらにつく梅の花を讃えます。こんなに大きく成長しては歌にもなりません。まるで梅農園の梅の木のよ...春節花が綻び始めました。

  • フォッションのアップルティー

    晴、5度、75%最近、紅茶好きな友人たちと話していると必ず「フォッションのアップルティー」の話が出ます。彼女たち再びこの紅茶にぞっこんになっているそうです。私も「フォッションのアップルティー」がないとやっていけない時期がありました。ちょうど香港に渡った頃です。香港では大きな缶、日本の倍の250グラム入りが安かったように思います。その大きな缶を一週間で飲みあげていました。それ以後本当にたくさんの紅茶を飲んできました。気まぐれに買った他のアップルティーはフォッションのものより美味しくありませんでした。でもこの数年、「フォッションのアップルティー」を飲んで記憶がありません。「フォッションのアップルティー」と聞いただけであの香りが鼻先を漂います。友人たちの話で触発された私の食指です。「フォッションのアップルティー...フォッションのアップルティー

  • 「冬に子供が生まれる」佐藤正午

    雨、5度、85%佐藤正午の7年ぶりの本「冬に子供が生まれる」を読みました。7年前、帰国後最初に読んだ日本の小説は確か佐藤正午の「月の満ち欠け」でした。岩波文庫に現代作家、しかも現存の作家の作品があることに驚いて手に取りました。後で知ったことですが新しい岩波書店の社長の英断だったそうです。宗田くんのスマホに一通のメッセージが届きます。「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」このシーンから始まる話です。一日足らずで一気に読み上げました。UFOを見た子供たち3人と一人の女の子の小学から40歳近くになるまでの入り組んだ人生、常識からは外れるけれどあり得るかもしれないと思わせる佐藤正午独特な世界です。読み進めて行くと誰の目から見た話なのかと?訝りました。どこかに目があるのに誰の目だか分からずにいました。宗田くんたちの...「冬に子供が生まれる」佐藤正午

  • オムレツをスプーンで

    雨、7度、85%先日観たフランス映画「美食家と料理人」の中で美食家の言葉がいくつか心に残りました。その一つが、料理人の元に見習いに来ていた村の娘にオムレツの味見をさせている時の言葉です。フォークでオムレツを崩して口に運ぶ娘に「オムレツはスプーンで食べてごらん。」と言います。スプーンに持ち替えてオムレツを口に運んだ娘の顔がパッと輝きました。食べ物を口に持って行くスプーンやフォークそして私たちにはお箸もあります。この美食家の言葉に私もハッと胸を疲れました。フォークやお箸はさほど口の中に入りませんがスプーンは口に入れます。私は毎朝食べるヨーグルトのスプーンを季節で変えて使っています。夏はシルバーのスプーン、冬は塗りのスプーン、味が違います。口当たりが違います。美味しいと私が思うものを求めます。お箸は唇に触れます...オムレツをスプーンで

  • 厄除け「法螺貝餅」

    雨、7度、78%節分、立春、厄を払い新たな春を迎えます。7年前の節分にモモを連れて帰国しました。その翌日この家に帰って来ました。この7年、毎年欠かさず節分、立春を祝う品を送ってくださる友人がいます。今年初めていただいたのが厄除け「法螺貝餅」です。薄紙に包まれた箱の蓋を取ると、真っ赤な紙が入っています。「節分限定」と書かれています。そして中には小さな「法螺貝」を模ったお餅です。親指大の大きさ、ごぼうが巻かれています。ごぼうを見た途端お正月の「花びら餅」を思い出しました。真一文字にごぼうの蜜煮が入った嫋やかな白い餅です。ごぼうを使う餅は目を惹きます。中は味噌餡です。白餡と甘めの白味噌が合わさるところも「花びら餅」と同じです。味噌と餡、絶妙なバランス、しっかり甘さも塩気も感じます。和菓子の奥深さを思いながら、「...厄除け「法螺貝餅」

  • 昔ながらのドーナッツ

    雨、8度、91%孫娘がやって来ると必ず「ミスタードーナッツ」に行きたいと言います。カラフルなドーナッツが並んでいます。お好みはピンク系のドーナッツです。私が子供の頃のドーナッツは今のように軽いタイプのものではありませんでした。固め、重めの生地に油が染み込んで、甘さも飛び切り。そしてドーナッツを揚げている店ではあの甘い香りが店中にありました。そんなドーナッツが食べたい!生地は硬めお砂糖を多く入れます。香り漬けに「ガーダモン」を使いました。日本では「ガーダモン」が手頃な値段で手に入ります。高価という意味で3大香辛料です。香りが飛びやすいのでホールで保管しています。鞘の中から種を取り出して、挽き臼でゴリゴリ。卵、砂糖、ミルク、べーキングパウダーを合わせて「ガーダモン」を入れます。揚げるだけですから、食べたくなっ...昔ながらのドーナッツ

  • 斜めがけバック

    雨、6度、90%今まで使っているバックが重いと感じるようになりました。ここ数年ショルダーバックが復活しています。家にあるストラップ付きのバックは外出用で肩に掛けてもレザーの重さを感じます。しかも小さくて普段使いには向きません。かといってショルダー付きのバックを探していたわけではありません。今年も1月の終わり頃、カードのポイントの期限切れの通知がやって来ました。家の什器に不足はありません。「そうだ、ショルダーバックを探そう!」探すポイントは大きさ、小ぶりでも物が入ることがポイントです。そして軽いに越したことはないのですが、見た目が貧相でも困ります。マリメッコのカラフルさも好きです。どれも思う大きさではありません。久しぶりに店を見てまわりました。見つけると必ず斜めがけでサイズ感を試しました。本当に満足いくもの...斜めがけバック

  • ココにベストを作りました。

    晴、7度、70%私の普段に着るスカートを色違いで二枚買いました。少しスカート丈が長く感じます。スカートを裾上げしようと切りました。裾の部分15センチほどの布が二枚できました。切り取った布を貼り合わせるとココのベストが出来そうです。輪っかの布を一枚にして、それを3等分にして縫い合わせました。ベストの背中の部分です。胸当てはジャージの生地を使います。友人がココに作ってくれたベストを見よう見まねで作ります。裁縫の知識はありません。ミシンがけはカーテン、クッションなど直線縫いしか出来ません。布端にぐるりと回すバイアステープは買いました。下手ですから待ち針をたくさん打ってミシンがけです。ココは服を着るのが好きではありません。でも素直に着てくれました。私も短くなったスカートを履くと、二人でお揃いです。色違いで、ベージ...ココにベストを作りました。

  • ピエール・エルメのきんつば

    曇、9度、80%昨日、急にみえた方に手土産をいただきました。そんなにお親しくない方ですし男の人ですから、家には上げずに玄関でお話を聞き、その方は帰られました。手土産の紙袋を手渡された時、「ピエール・エルメだからきっとマカロンね。」と思って箱を出すと箱が大きい?「きんつば」と書かれています。「エルメのきんつば、食べたかった!」すぐさまお茶を入れて早いおやつにしました。エルメのきんつば、どんなアレンジがされているか楽しみです。私が普段食べる「きんつば」より小さい。半分ほどの重さです。餡は漉し餡、「普通のきんつばだわ。」と思っていると、かすかに胡麻が香りました。外を包む皮は柔らかめ、カルカンのような口当たりです。「エルメのきんつば」はすごい驚きはありませんでした。香りを大事にするエルメは目立たずに胡麻を香らせて...ピエール・エルメのきんつば

  • きさらぎ ついたち

    雨、11度、96%この冬、福岡は雨が多いような気がします。しかも今朝は異様な暖かさで2月を迎えました。暖かいのは大歓迎です。今月は義父、父の命日があり私が帰国して7年目を迎えます。2月は一番寒い月と私は何故か思っています。着る服もモコモコ、部屋もできるだけ暖色を目につくところに。そして立春です。春を迎える祝いの気持ちは正月のそれとは違います。立春を祝いの日と思うのは、私が春節がある香港で30年過ごしたからに違いありません。暖かさと祝いの気持ちから、テーブルクロスはオレンジとピンクの模様です。一気に部屋に春が来たようです。床の間の掛け軸は「汀女」の歌。この軸は母から受け継ぎました。この家の改築中、預けてあった倉庫でカビがついて帰って来ました。母が表層を頼んだこの掛け軸、いい裂が使われています。軸棒は赤の塗り...きさらぎついたち

  • 牛乳しょうがプリン「薑汁撞奶」

    雨、9度、74%マカオや香港を歩いていると、「牛乳しょうがプリン」の専門店を見かけます。牛の絵がマークのお店「義順牛奶公司」です。ウィンドーに並んでいるのは小椀に入った「牛乳しょうがプリン」のみ。冬は温かいプリンも食べることができます。シンプルに牛乳と生姜と砂糖だけで作れます。生姜の持つ牛乳を固める作用を利用して作ります。家で作るとこれがなかなかうまく固まりません。温度管理、化学作用の悪戯です。真っ白なプリンは柔らかめ、茶碗蒸しほどの硬さです。甘味は強くありません。テーブルには砂糖やシロップが用意されています。冷たい「牛乳プリン」もギンギンに冷たいわけではなく、冬の暖かい「牛乳プリン」も熱々ではなく、牛乳としょうがの香りがしっかりと味わえます。牛乳としょうがのハーモニーです。昨日はうまく固まりました。メー...牛乳しょうがプリン「薑汁撞奶」

  • 冬の白のアウター

    晴、4度、80%この冬、コートやジャケットに白い色のものを着ている人を多く見かけます。観光で福岡に来ている韓国人や中国人の方たちも白いジャケットを着ています。冬の白は街を明るくしてくれます。昭和の時代、大人も子供も冬に着ていたコートやジャケットは暗い色のものが多かった記憶があります。福岡の街は日本海に面しているので冬はどんよりと曇っています。その寒くて曇った街に動く人たちも暗い色のものを羽織っていました。子供心にその暗さが嫌いでした。そして寒さを強く感じました。私は白いジャケットを冬によく着ます。ズボンもスカートも白で白尽くしの服装もします。寒さに応じてジャケットも様々。ウール地のこのジャケットはフラットカラーが取り外しできるタイプです。うんと寒くなるとモコモコのダウンです。モコモコダウンは最強に暖かです...冬の白のアウター

  • 奥伊勢ネギのパスタ、3色人参ラペ

    晴、2度、74%伊勢のお土産でいただいた新鮮で大きな野菜たち、急いでお腹に入れていきます。「奥伊勢ネギ」は太ネギですが刻んでいる時つまんだら生でも甘みが強いとわかりました。この甘みを生かして「奥伊勢ネギ」だけのシンプルなパスタを作りました。4色の人参はそれぞれを千切りにして合わせて「ラペ」です。茹で上がったパスタに「奥伊勢ネギ」を乗せるとふわっとネギの香りが立ち上がりました。お味はちょっぴり垂らしたオリーブオイルに「黒七味」をパラパラとふりかけただけです。パスタは塩茹でしますのでこんなシンプルな食べ方だとネギやパスタそのものの味がはっきりと出て来ます。物足りない方はお醤油がいいですね。紫、黄色、普通の赤、京人参のぽってりした赤、4色の人参は皮が薄いので皮付きのまま千切りにしました。紫人参は、芯が黄色です。...奥伊勢ネギのパスタ、3色人参ラペ

  • 香港映画「ネオンは消えず」

    曇、4度、75%香港と言うとあの煌びやかな夜景を思い起こされる人が多いと思います。夜、飛行機が香港に着陸する時、遠くから見ても一つの火の塊のように明るい場所が香港です。私が香港に渡った1980年代終わり、それらの燈はまだ「ネオンで」でした。ネオンサインは大きく、道の真ん中まで張り出しています。その下を2階建バスや電車が走ります。香港人の話し声は大きく賑やかな街に圧倒されました。「サーズ」の後からこの「ネオン」は「LED」に変わりました。そして「ネオン」を作っていた職人たちは職を失います。この「ネオン職人」の一家にスポットを当てた話です。「ネオン職人」の父親は借金を残して亡くなっています。あることがきっかけでその父親がやり残した「ネオン」があることを知った妻、娘が父の遺志の「ネオン」を作り上げる話です。「香...香港映画「ネオンは消えず」

  • 長芋三昧

    晴、3度、74%昨年お12月に入ってすぐのことです。友人から長芋が送られて来ました。大きく長い長芋が5本、香りのいいおが屑に包まれてやって来ました。その量と大きさにびっくり。まあ、年末年始と家族も集まります。みんなで食べよう!主人は長芋大好きです。年が明けて、孫家族は東京に戻る時1本荷物に入れて帰りました。主人は香港に帰る荷物に1本入れました。おが屑の中を探るとまだ2本あります。冷蔵庫には使いかけが半分。以来毎日、長芋を食べました。「とろろ」で食べるのが手っ取り早いのでしょうが「とろろ」はなぜか好きではありません。軽い漬物を作り置きしました。昆布漬け、いくらでも食べれる軽い漬物です。柚七味をふりかけて。ご近所のお婆さんからいただいた干し柿との和物。干し柿の甘さとねっとりが長いものシャキシャキと好対象です。...長芋三昧

  • 「ポトフ」美食家と料理人

    晴、2度、66%ジュリエット・ビノシュ主演の「ポトフ」を観て来ました。昨年から上映されていました。やっと時間が取れたので上映日最後の昨日、映画館へ急ぎました。フランス19世紀初頭の裕福な美食家とその料理人の話です。ビノシュは料理人を演じています。美食家の主人とは20年、同じ館に住み共に台所に立つ親しい間柄です。美食家がロシアの王子の晩餐に招待され、その返礼にもてなしを考えます。そのメインメニューを「ポトフ」と決めました。フランスの最も家庭的な料理です。ところが美食家が念願していた料理人との結婚、そしてそのすぐ直後、料理人は病で亡くなります。「ポトフ」と馴染み深い料理の話ではなく、実はこの美食家と料理人の二人の愛情を描いた映画でした。冒頭20分近く館での料理のシーンが続きます。今の台所ではありません。銅の鍋...「ポトフ」美食家と料理人

  • 蓋のついた入れ物

    晴、4度、66%蓋のついた入れ物、「中に何が入ってるかな?」と蓋を取るときが好きです。といっても、中にものを入れるのも私、蓋を取るのも私。それでも「何だろう?」と心で思って蓋をとります。小さな蓋のついた入れ物には小さなものを入れます。食べものだったらなお嬉しい。細い円筒の入れ物には胡麻の香るお菓子が入っていました。名前は「ほころび」、小さな粒を口に入れると顔がほころびます。美味しくて心もほころびます。蓋つきの入れ物に隠しました。「振り出し」のように振ってコロコロと花が描かれた入れ物に入れ、蓋をしておきます。しばらくして、「何だろう?」と思いながら蓋を取って、口に入れます。一人遊びです。7センチにも満たない小さな入れ物です。入れ物が可愛いと気分が上がりますが、無骨な小壺も蓋を取る時は心がウキウキ。「小鹿田焼...蓋のついた入れ物

  • ロマネスコのピカリリ

    曇、0度、66%伊勢の「ヴィソン」マルシェの「ロマネスコ」は大きさにも新鮮さにも驚きです。小房を生で食べても十分に美味しい。サラダで食べるうちに大きいので鮮度が下がってしまいます。そこで、イギリスのピクルス「ピカリリ」を作りました。マスタード、ターメリックを使った甘酸っぱいピクルス液が特徴です。このピクルス液はコーンスターチなどでとろみを付けます。カリフラワーは欠かせません。そこでカリフラワーの代わりに「ロマネスコ」を使います。「ヴィソン」マルシェのいただいたお野菜「エリンギ」「カラーキャロット」「奥伊勢ねぎ」の4種類全部を入れました。お野菜に塩をして10時間ほど置いたものをピクルス液に漬けます。2日ほど置いて食べることも出来ますが、イギリスでは保存食です。夏に漬けたものを一年中、パイなどの付け合わせで食...ロマネスコのピカリリ

  • 新鮮野菜の贈り物

    曇、3度、67%友人からお野菜がいっぱい詰まった小包が届きました。まだ少し時期が早い「ロマネスコ」がドンと占領した箱の中、珍しい「カラーキャロット」や見たこともないほど大きな「エリンギ」ゆぶゆぶと太った「奥伊勢ネギ」が入っていました。「ロマネスコ」を見て私を思い出してくださったようです。それにしても大きな大きな「ロマネスコ」です。香港時代はアメリカ産の「ロマネスコ」を買っていましたが、こんなの立派な「ロマネスコ」は初めてです。最近、栽培でも流行している「カラーキャロット」紫、黄色、どれもそのまま齧り付きたくなるほどイキイキしています。三重県の「ヴィソン」マルシェのものです。この友人はドライブや旅先で私の好物を見つけると送ってくださいます。どのスーパーにも「生産者直送」の野菜コーナーがありますが、これほど取...新鮮野菜の贈り物

  • 蓬の生麩

    晴、6度、79%暖かな1月です。春がすぐそこにと思います。でも明日からは暦通りに真冬に入ると聞きます。春まだ早い頃、庭の「蓬」が芽生えます。そこをつかさず摘み取って、「蓬餅」「蓬パン」「蓬ごはん」を作ります。身体中が「蓬」を求めます。「蓬」が芽吹くはずの土を見ながら、「蓬」の香りを思い出していました。「蓬の生麩」が頂戴しました。私の心が丸見えな頂き物です。待っていられません。早速、お昼に食べました。お餅のような生麩は「田楽」で食べるのが一般的ですが、私はそのままお刺身でいただきます。はじめの一口は何もつけずに、蓬の香りともっちり感を楽しみます。大きな1本の半分を「刺身」でお醤油をちょっぴり。残りの半分は炙りました。熱々を頬張ります。「蓬餅」のような感じです。食後にお汁粉にこの「焼き生麩」を入れるつもりでし...蓬の生麩

  • 透明なガラスそのフォルム

    雨、10度、95%ガラス物はカットされていても絵付けが施されていても焼き物とは違った質感があります。中でも透明なガラス物が好きです。中のものが見える、曇りを許さないところが好きです。毎日何らかの形でこうした透明ガラスの品を使います。使い終わったら、洗って透かして汚れが残っていないかチェック。かなり大きなミルクマグはこの半年毎日使っています。主人の実家の整理の時、箱にしまわれていたものを一目見て「好き!」と思い持ち帰りました。以来毎日です。スッとした立ち上がり、持ち手の形、大きさが私を飽きさせません。倒産した「たち吉」のアダム&イブの品です。細い細い「グラッパ」用のグラスで白ワインを楽しんだのは夏の間です。「グラッパ」グラスの形は柔らかさを感じます。赤ワインも時にこのグラスで、飲み口が広がった形は香りを鼻先...透明なガラスそのフォルム

  • 「山の上ホテル物語」常盤新平

    雨、11度、80%東京お茶の水にある「山の上ホテル」、戦後にできた小さなホテルです。山と付きますがお茶の水界隈はなだらかな丘陵です。その小高い丘陵に立つホテル、戦後の作家たちが「かんづめ」と言って締め切り間近になるとこのホテルに篭って原稿を仕上げた話は有名です。このホテルでの思い出をまたその作家たちは至るところで紹介してます。上京したての私はその昔、学校はサボってお茶の水界隈をよく歩きました。お茶の水の駅からだらだらと坂を下り神保町の古書店を覗くのが楽しみでした。当時は大学が3つほどありました。この辺りの街の匂いは古くからの東京の匂いだと感じていました。高校の時、大学の下見に上京した私を一回りほども歳の違う友人が連れて行ってくれたのが「山の上ホテル」のティールームでした。中に入ったのはその時一度だけです。...「山の上ホテル物語」常盤新平

  • 売れ残りの小さなバラ

    雨、11度、90%月に数回、3キロ離れたスーパーまで歩いて買い物に行きます。ぷらぷらとよそのお庭を眺めたり、安い八百屋さんを覗いたり。その道沿いに花屋さんがあります。季節の花苗や観葉植物も置かれています。もちろん、チェックします。昨年の夏の終わり頃、小さな鉢植えのバラが売られていました。「バラ」としか書かれていません。「つるバラですか?」と尋ねました。お店の人は私が言っている意味がわからないのか?「よく花が咲くよ。」とだけ答えが返って来ました。いつその店の前を通ってもそのバラの鉢は売れていませんでした。「よく咲くよ。」と言われても一度も花が咲いているところを見たことがありません。12月の半ばまだ売れないバラの鉢に小さな蕾がついていました。小指の先より小さな蕾です。その蕾が少し割れかかって真っ赤な色が見えま...売れ残りの小さなバラ

  • モモ、20歳の誕生日

    曇、13度、74%昨日はモモが生きていれば20歳の誕生日でした。亡くなって7年経つのに、主人と私の中では生き続けています。一昨日の晩、香港の主人から電話が入りました。「モモは幾つになるの?」「20歳よ。」主人も感慨深げです。つい最近、香港から持ち帰った車を処分しました。この車にはモモと香港の思い出が詰まっていました。「急がないから、モモが車に乗っている写真を送って。」と主人。電話を切るやすぐにPCを開きました。亡くなる直前、毎日採尿のために病院通いをしました。助手席に力無く横たわるモモが数枚出て来ました。ずいぶん病状が悪くなってからの写真です。それなのにいつものように私をジッと見ています。「ごめんね、モモ」主人が見たら悲しむだろうと、送ることができません。若い時の写真のページを開けました。2013年、モモ...モモ、20歳の誕生日

  • 「母の葡萄酒」とバルサミコ酢

    晴、5度、72%「バルサミコ酢」はブドウの搾りかすを何年も寝かした黒酢だそうです。栓を抜くと独特の香り、お酢にしてはとろりとした液体が流れます。ほかの黒酢と比べてもちっとも酸っぱくありません。それよりもまろやかな甘みを感じます。ドレッシングに使ったりするのが一般的ですが、時に贅沢をして「甘味料」として使います。控えめな甘さと香りが欲しい時です。イチゴが数個残りました。ポークのソースにしようと思います。赤ワインとザラメで作るところを予定変更、火にかけていちごのジュースが出て来たところで「バルサミコ酢」を垂らしました。酸っぱくないといってもお酢です。いちごの色がパッと明るくなりました。指に取って舐めてみました、いい塩梅のソースができました。豚の脂身が美味しく食べれそうです。アイスクリームにかけたり、生クリーム...「母の葡萄酒」とバルサミコ酢

  • クリスマスローズが咲きました。

    晴、8度、67%庭の「クリスマスローズ」が咲きました。玉のような丸い蕾をつけて半月、ひっそりと咲きました。この7年で「クリスマスローズ」は10数株、8種類ほどがあります。花を咲かせた「クリスマスローズ」は我が家では最古参の株です。大きくなり過ぎた株を昨年株分けしたばかりの一つです。ほかの株より小さくなったので今年の花は諦めていたのに、一番に咲きました。遅咲きの数株を除いてどの「クリスマスローズ」も蕾をつけています。ぷっくりとした蕾の形までも目を楽しませてくれます。やや下向き加減に花を咲かせる「クリスマスローズ」ですが蕾がついてすぐはしっかり上を向いています。葉が蕾を抱えているようにも見えます。どれも素敵な名前があるのですが、私は覚えられないので全部「クリスマスローズ」です。葉の形も蕾のつき方もちょっと違う...クリスマスローズが咲きました。

  • ワントレー2千円の花たち

    大雨、10度、85%この時期になると「クリスマスローズ」の新種が店に並びます。毎年毎年新しい花色、形、小ぶり、おお振り、葉の形が珍しい新種が登場します。久しぶりに園芸店に出かけました。年末はお客さんがいっぱいでしたが人はまばら、ゆっくりと花や種を見てまわります。昨年も出会したトレーに花の鉢がいっぱい詰まったセール品がラックに並んでいます。この花たちはセールや見切りといっても長く花を咲かせることを去年知りました。我が家の種まき「ビオラ」は成長が遅くまだ数センチの苗です。「ビオラ」が入ったトレーもあります。しめしめ。でも欲しいと思うトレーにはどうしても好きになれない花が3ポット、ちょうどいつものお兄さんが通りました。「この3ついらないから外していい?」その3ポットを除いても悠に二千円は上回ります。お兄さんニコ...ワントレー2千円の花たち

  • いちごのショートケーキ

    晴、5度、72%暮れの三十一日、朝から家のことを片付けていました。急に「いちごのショートケーキ」が食べたくなりました。人が来る予定もあるので私が家を空けるわけには行きません。孫たちに「「いちごのショートケーキ」を買って来てもらうことにしました。買って来てくれたのは美味しそうでないカットされた「いちごのショートケーキ」4つでした。でも食べたい気持ちいっぱいでしたので、数分で4つの「いちごのショートケーキ」を食べあげました。今考えると、人数分のケーキの数です。自分たちも食べようと4つ買って来てくれたのかもしれません。食べたのに、まだ食べたい。「どこかでもう少しいちごのショートケーキ買って来て。」と頼みました。「買う前に写真を送ってね。」近くのスーパーに行った様子です。美味しくなさそうな「いちごのショートケーキ...いちごのショートケーキ

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