詩の置き場所をみつけました。 様々な人の胸に何かを運べたら…そんな願いだけでも届けば嬉しいです。
ただいま求職中。暇をみつけて詩作にふける…なんてかっこいい人間ではありませんが。詩は日常とリンクしているかも…。就職活動は?という突っ込みに弱いらしい。
2010年5月
…あの日から… 温度差に疼く孤独は 涙にもならず ただ冷たく胸を締め付けるから 包まれていた頃の温かな安堵を 小さな窓から空におくって 僕は新しい部屋をつくった …サップウケイだけど… 孤独を原点に 安堵は記憶にしまって はじまりの日の 春の夜風に明日をみて ちょっとぐらいの切なさを 振り切れる準備ができたら 僕はまた、歩き始める …きっとそう… どこからか届く学校のチャイムを合図に 暗がりに包まれる世界で胸に去来するのは やはり昔話だけど やがてそれも 灯りをつければ見えなくなるのだろう …スイッチ・オ..
空から溢れた光は小さな部屋にも届き 脱力した肢体を恍惚と惑わす 時も音も光には負けて 僕は自分の存在に答え合わせをするけど いつものように失敗する 影に切り取られた陽だまりは友達で じゅうたんの上に沈殿したそれは 今は軽く揺れながら静かにままごとでもしているよう ボサノバとブルーノートの夢をみて目が覚めると だいだいの光がブラインドの隙間から忍び込み やがて訪れた夕闇は ゆっくりと夜へと収束する。 さっきまでの光はまるで幻で 僕は自分の輪郭がはっきりしてくるのを感じるけど 結局わかるのは 今日も何もしていないということ
心地よい朝のまどろみ 柔らかな白い光に温められた曇りガラスごしに 遥か遠くの潮騒が聴こえたのは この窓が海へと続いているから 玄関を背に ふとオレンジの匂い 見上げた紺碧の空にみた飛行機が 一筋の雲を従え向かうのは 西にある情熱の国 スクランブル交差点の真ん中でおきた耳鳴りは 暗闇の中でプロジェクターが映し出す 無声映画みたいに頭によぎる かつての孤独な葛藤のせいで やがて辿りつくいつもの喫茶店まで はやる心に映るのは 春の風に小さな憂いを浮かべた やさしく静かな君の笑顔
春の昼下がり 自転車 喫茶店 店の正面奥の席 いくつかテーブルを隔てた先 君に似た女性 こっちをみてる コーヒーを飲みながら 僕はうつむく 文庫本を開く 時々正面をみる なにげなく 前がぼやける よくみえない メガネをかける そっと前をみる やっぱりきみに… 似ているだけ もしも いくつもの日を隔てて ようやく あえたなら でも それは 空想の世界 また文庫本に 目を落とす もしも きみがずっと 僕を ..
情報を選ぶ時代に 人の言葉も取捨選択 自分の砦に傷がつかぬよう 用心するのは時代のサガか だって むきだしの真夏の太陽を 裸眼で見ていられるほど 果たして僕らは強いのか?
2010年5月
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