長い間gooでブログを書いてきましたが、gooが店じまいするというので「はてな」に引っ越しました。ブログの仕様が異なり、よちよち運転ですが新天地で運転を始めました。ご興味のある方はまた読んでいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。駅前糸脈店主敬白移転先住所https://higshimaru.hatenablog.com/https://higshimaru.hatenablog.com/引っ越しました
年の終わりに犬が歩いて思いがけぬ棒に当たった。新聞の映画評論で藤原帰一さんが「私は、マリア・カラス」を高く評価されているのを読んだ。これは見なくてはと昨日有楽町の東宝シネマで見てきた。素晴らしい作品だった。マリアカラスはこんなに魅力ある優れたデイーバ、愛らしくひたむきな女性だったのかと感激した。その歌声は魂に響いた。この映画が素晴らしいのはとりもなおさずカラスが素晴らしいの人だったからだ。この映画を教えてくれ、歳の暮れを気持ち良いものにしてくれた藤原さんにも感謝しておきたい。もう一つの棒は考えさせられる本だ。「アメリカ」橋爪大三郎と大沢真幸、このお二人はいつも目を開かされる評論を書かれる。こうしたアメリカ理解があるのだと何か所も目から鱗が落ちる指摘、解釈があった。成程とアメリカだけなく日本の理解も深まったように...カラスとアメリカ
世界はあなたが思っているよりうんと広い。鴻上さんもそう言っているのだが、知らないことに気付いていない、知ろうとするのを忘れてしまったのかもしれない。不特定多数とお馴染みさん相手のサービス業、深刻な場面も多い、に携わってきたので、やや世間を広く渡ってきたように思っている私がおこがましくも、年の暮れ否人生の暮れに実感している。世の中に真理があるかどうか、いくつかの見解或いは信念があるだろう。科学の素養を身に付けたので真理に漸近してゆけるように思っているが、それには世界の広さを知り寛容の心が欠かせない気がしている。世界は広い
今日から六日間の休み、往診の重症患者さんは一人だけで、その方もこの一週間は大丈夫だろう。実際に呼ばれることは月に一回位でも、二十四時間何時呼ばれるか分からない生活というのはそれほど楽ではない。時間外の電話はそれこそ毎日掛かってくる。しかもインフルエンザの予約をしたいとか明日は診療しているかなど不急の用件が殆どだ。交代が居るわけではないので、本当に草臥れた。正直三十年近くやってきたこうした生活とはおさらばしたい。相手の身になって考えるという心遣いのない人が声を荒げる世の中になってきた。5、6%だと思うが、自分を棚に上げ相手の不手際は許さない人達が居る。諭すのは勿論宥めるのも難しいというか、危険というか、係わりたくない心境になっている。聞く耳を持たない人からどうやって逃れれば良いだろう。医院は誰にも開かれており、誰...一年を振り返る
昨夜は友人達との今年最後の忘年会に参加した。亡くなったG氏の代わりという訳ではないが近しいM氏にも参加してもらい六名で忘年会が出来た。二十数年前自然発生的に気の合う仲間七人のグループができ、山小屋で食事しながら話をしたり、あちこちに旅行したりと楽しんできた。今は六十八歳から八十歳という年齢層で、世代ギャップを感じず気持ちよく話ができる。職種が違うので色々なことを教えられた。最初からのメンバーは四名に減ってしまったが、楽しい気の置けない雰囲気は保たれており、最良の友人達の気がしている。私だけが地元の生まれ育ちではないのだが、四十過ぎてこうした友人が出来た幸運に感謝している。今日は今年最後の診療日だ。いつも年末年始の休みをどうしようかと悩むのだが、今年は平凡に年末三日年始三日の六日間とした。どういう訳か最初と最後の...今日は仕事納め
新聞や週刊誌で騒がれている元日産会長のゴーン事件だが、一体何がどう問題なのかよく分からない。報道するマスコミによって大悪人から犯罪性の証明は難しいまで大きな幅がある。どうしてもゴーンが外国人で嫌われていたことや解雇されて恨んでいる人が居ることが、増幅逮捕要因になっているように見えてしまう。不思議なのは一流大企業?で会長単独で金銭のちょろまかしが出来るものだろうかということだ。出来るとしたら三流の見かけだけ大企業ということになるのではと思う。おそらく百分の一程度の規模なら、同じようなことをしている社長はかなりいるのではないかという気がするが、自分は会社経営や経営は全くの素人で間違った見方かもしれない。薬の使われ方を見ていてもわかるのだが、日本は一辺倒ユニゾンになりやすい。マスコミに嫌われ検察に睨まれたら蟻地獄のよ...ゴーンの何が問題
昨日は予想通り患者数が多く105名の来院数だった。往診が4名あったので、外来は101名と言うことになる。十年くらい前までは冬期、受診患者数が100名を越えることは珍しくなく一冬で二十回はあったと思う。七、八年前から徐々に100名を超える日は少なくなり、この二、三年は一冬で3,4回に減っている。近隣の新規開業の影響あると思うが、それだけではピークの患者数の減少は説明できないようで理由はよく分からない。軽い風邪では医者に掛からなくなったのかも知れない。唯、同じ100名でも診察の負担は大きく、十年前の120名くらいに感ずる。それは色々訴える患者さんが増えたからだ。どんなに混んでいても、言いたいことは言う患者さんが増えた。殆どが過剰な気にしすぎの訴えで、病気というほどの変化ではないのだが、そういう訴えは聞いて貰うことで...百人越え
年の暮れの連休明けで今日は忙しくなる。まだ腰が痛いので朝から時間内に数多い患者さんを診切れるか心配だ。おまけにと言っては何だが、今年は重症の往診患者さんが二人いて、年末年始がゆっくりできるか気がかりだ。こうやって働くのはもう限界のような気がする。引退はまだ早いとしても分担後任を確保しなければならない。当てはあるのだが、行動の時期だろう。本当にのんびりできるところを捜したい。唯、いつも女房と二人で行動するので選択が難しい。家内は大都会志向でホテルが大好きなので、鄙びた温泉となると一人でゆかねばなるまい。それも良いのだが、情けないことに家内の説得が一苦労しそうで気が重い。妻のトリセツを購入しなければなるまい。野田知祐氏や椎名誠さんのような国外一人旅の活力はもうないのでせめて川本三郎さんのような国内小旅行をしてみたい...骨休み旅を夢見る
天皇陛下の記者会見のお言葉を感銘を持ってお聞きした。ご自身でお書きになったと推察する。これだけ深く国民を思い憲法を理解体現されようとされた方は居ないように思った。生まれた方の方が選ばれた人よりも圧倒的に優れておられるのに気付かされ、陛下のような規範を持つ事が出来た国民は幸いであると感じた。恐らくそれには共産党の人でさえ同意されるのではないか。むしろ煙たく感じているのは官邸かも知れない。トランプの出現よってあからさまになったPOSTTRUTHFAKENEWSの時代。そこに規範はなく己の私欲が優先し策略だけが交錯する混迷の社会。実は日本ではトランプに先駆けて言葉でまやかし印象操作をする官邸が有ったのに気付く。消費税増税の痛みをまやかし、駆け込み需要反動の落ち込みを先送りするための奇策に終始する官邸を見ていると策略は...規範を持つ
今朝起きたら腰が痛かった。重い物を持ったわけでもなく捻ったわけでもない。たたらを踏んで痛くなったこともあったが、きっかけが不明なことも多い。もう十、二三回目になると思う。最初は四十歳くらいの頃だった。それこそ電撃痛で二三日はトイレに這って行った。比較的安静とコルセットで徐々に痛みは和らぎ、三週間くらいでほぼ元に戻った。以来、七八年、三四年と徐々に間隔が狭まり、最近はほぼ毎年ぎっくり腰に襲られる。間隔が狭まっただけやや痛みの強さは軽くなっているが、この暮れの忙しい時にと泣きたくなる。これだけ医学が進んだというのにぎっくり腰に整形外科医はMRIを撮って一寸ここがずれてますかねえと曖昧なことしか言わない。内科の風邪と同じで特効薬はなく安静にしていれば良くなりますよとコルセットをくれるくらいのもんだ、ニャロメ。広瀬新竜...私は泣いています椅子に座って
スタバとして知られるスターバックスは1971年にシアトルに生まれた。今や全世界二万店の店舗数を誇るダントツのコーヒーチェーン店である。自分は深入りのスターバックスのコーヒーをさほど旨いとは思わないが、その盛況には恐れ入っている。タリーズとかドトールとか類似店が出てきたが、スタバには追い付けないようだ。個人的にはコーヒーそのものはドトールの方が美味しいと思うが、何が足りないのかスタバの勢い華はない。おそらくコーヒー通と言われる人のスタバのコーヒーの点数は70点くらいの評価だろうと思う。値段も決して安くない。では一体なぜスタバが日本のコーヒーチェーンを制覇しているのだろう。味や値段ではないのはほぼ間違いない。漠然とした言い方だが、結局はそのスタイルということになると思う。端的には洒落た複数でのおしゃべりや、独りでパ...スタバの謎
次は「ゲートウエイ」のアナウンスで席を立つ人、電車が速度を緩めると席を立つ人、電車がプラットフォームに掛かると席を立つ人、電車が止まると漸く席を立つ人。電車の降り方にも色々な個性がある。私は電車が速度を緩めると席を立つのでせっかちな方だろう。同じ駅で降りる職人風のお兄さんはプラットフォームに入るとおもむろに席を立つ、通い慣れればこれが普通だろう。人間にはいろいろな個性がありこれが組み合わさって相性が生まれる。毎月千人、年間では数千人の患者さんを診ている。診療は分け隔てなくどなたにも最善を尽くしているが、会えてほっとする患者さん、又この人かと楽しくない患者さんと色々だ。この会えてうれしい方が相性のように思う。苦手な患者さんは、多分何処に行っても嫌われるタイプの人で、当院へ流れ着いた?ような人が多い。元市議会議員の...個性と相性
よく行く寿司屋の若大将は東京で修業したせいか、懐かしいようで年に数回築地に出かける。もう築地はなくなり豊洲になったので、先日豊洲に行ってきた話を聞いた。意外なことに狭いという。何だか通路が狭くなり、移動車による事故も起きているという。それと換気が悪くちょっと臭うという。生魚を扱いつけている鮨屋がそういうのだから、かなりのもんだろう。アクセスが悪くてごちゃごちゃ居た見学者が少ないという。狭いのは一階と二階に分ける予定の仲買が不公平だというので一か所に集めたせいもあるという。見学者のアクセスが悪いのはある程度仕方ないにしても、仕事で来る人が大変なのは拙いのではないかと聞いた。総じていくつか不備不満があるようだが、できてしまったものはしょうがないという雰囲気らしい。良くなったところは聞き損ねたがいくつかはあるだろう。...建設が非建設的になるのは
一昨日のNHKの将棋講座で視覚障碍者の方の将棋大会の様子が放送された。皆さん実に楽しそうに将棋を指されていた。優勝された方など対局姿勢も立派で実力も高段者と見受けた。私など目が見えていてもへぼなのに目が見えないのによく指せるなあと感心した。盲人用の将棋盤はマス目が盛り上がり触って駒の位置が分かるようになっている。駒は勿論触って、これは歩これは銀と確認できる。おそらく頭の中に将棋盤が思い浮かんでいるのだろう。プロの中には目隠し将棋が指せる人が居るので同じ理屈なのかもしれない。参加者が音楽と将棋は健常者と同じように楽しめますからと嬉しそうに話されるのを見て、目の見える自分の方がよほど世界が見えていない気がした。人間は五感から情報を入れ、それを脳で処理して世界を理解していると思われるが、その中で視覚の果たす役割は大き...見知らぬ世界
風がなく冷え込みがさほどでもないのは救いだが、冬の雨の日に駅まで二十分の道のりを歩くのはちょっと辛い。雨天で七時はまだ暗く、車は皆ヘッドライトを点けており、濡れた歩道で反射し映画の一シーンのようだ。残念ながらジェイムスディーンならぬ年寄りが歩いていは様にならない。果て何時までこの道を歩いて仕事に通えるだろうかと思ったことだ。一昨日は妻と二人で街に夕食に出たのだが、入ったイタリアンの店が結構騒がしく、私が妻のオーダを中継した。フレッシュトマトとモッツァレラチーズとはいつもと違うなあと思いながら伝えた。私はトマトベースが好きなのでペンネアラビアータにした。ところが出てきたスパゲッティを見て妻が怒り出した。私はゴルゴンゾーラノ何とかかんとかを頼んだのよ、いやフレッシュトマトと言ったと口喧嘩になった。いつもと違うから変...折角のご馳走が
来年(2019年)の10月に消費税が10%になります。これは昨年(2017年)4月に10%に上げる予定だったのを安倍首相が国内の個人消費の低迷が続いているため、増税すればさらに消費が冷え込み、日本経済が再びデフレに逆戻りするかもしれないと判断したのが理由です。そのとき奇妙なことに二年半後にリーマンショックや東日本大震災のようなことが起きない限り上げると断言しています。消費税増税が必要かどうか、又その率や実行する時期については経済学者の間でも意見が分かれていますが、安倍首相の判断はそうした経済学的な考察の結果ではなく極めて政治的なものだったと思われます。それは二年半後に必ず上げると口約束したことからも読み取れます。そして今現在企てられている、様々な消費税アップに伴う変化を和らげようとする複雑な政府の施策は、やはり...消費税小考
戌年がもうすぐ終わる。今年の漢字が「災」では何とも残念だ。干支は十二年に一度だからまた良い戌年も巡ぐって来ると簡単には言えない。次の戌年まで生きて居られるか分からないのだ。干支というものを知った七、八歳の頃には十二年なんて殆ど永遠に感じられたものだが。一ダースは十二なので、洋の東西を問わず、十二には何か特別な意味が感じられたらしい。世の中は猫好きと犬好きとに分かれるらしいが、残念ながら干支には猫年がない。これにまつわるいろいろな話があり、猫が鼠を追いかける理由の一つがあるらしい。猫の代わりに架空の龍が入っている。龍を追い出して猫をという運動はないようだが、辰年の人は本物を見たことがないので、自分の干支を想像しにくいだろうと思う。そうかといって猫でもよいとはならないだろう。変えても良いと投票すると猫よりも像とか熊...バウワウと今年も暮れ行く
直に会って話せる人の数は限られている。どんなに多い人でも一生に百万人は行かないだろう。握手して回る政治家でも難しいだろう。それにただコンニチワと二秒握手するだけでは、会って話したと言えるかどうか怪しい。街中の医者は数多い人に会って話をしている方だと思う。初診では最低十分は使うので、ある程度のことは分かる。昔は最初の二分でこの人は普通でないと統合失調の患者さんを見抜けたものだ。最近は軽症が多く、良い薬が出来ているので二分では分からない。どういう訳か最近は、初診時マスクを取らない人も多い。色々問診をしてさて診察となってマスクを外してもらうのだが、90%予想と違った顔が現れる。男性はさておいて、女性の場合はどちらかと言えばがっかり側に外れることが多い。失礼かもしれないが、顔には出さず内心のことでお許し願いたい。それは...想像力の働き方
今の世を見て、小人閑居にして健康志向となると孔子様が言われるかどうか分からないが、テレビを見ているとそんなことを想像してしまう。死んでもいいから健康が大切なんだと揶揄する人までいる。ためしてガッテンという番組がNHKにある。営利目的のスポンサーは居ないので、偏向はなさそうでも断片的で一部を取り上げるので有意義な所はあるが鵜呑みにされては困ると医師仲間から聞く。健康に良さそうなことを取り上げる番組が目白押しだが、肝心な生活習慣の改善にどれほど役立っているだろうか知りたい気がする。勿論、無意味ではなくかなり有用なのだろうと思うが、大切な視点が抜けているような気がする。科学的な裏付けのある身体に良いことは成る程と思っても実行が難しいものが多い。実行するのが難しい人達が多い。毎日三十分の運動、動物性脂肪や塩分は控えめに...肝心なことは難しい
冷たい雨が降っている、寒いのだが十二月らしくない。北国は雪なのだろうか。河野外相の「次の質問どうぞ」には嫌な感じがした。外交には秘密があるとしても、何一つ話せないわけはなく、問答無用は国民を馬鹿にした答え方だ。安倍首相ならこういう答え方はしない。この答え方は不適切だという批評には、内容を吟味せず外交には秘密があるから当然と河野外相の答え方を擁護する書き込みが多い?。過剰短絡した敵味方感覚で、問題の内容を検討することなく敵と見なす人達の言論を叩く。それが快感なのだろうか。河野さんはこんな人だったのだろうかと感じることがある。自分には人を見る目がなかったのか、立場で豹変する人だったのだろうかよくわからないが、外交には向いていない感じがしてきた。デジタルの時代だから白黒しか分からない人が増えたのだろうか?。過剰な敵愾...問答無用はいかがなものか
継続は力なりと言う。誠にその通りで、おそらくどんな仕事にももっと大きくどんな人生にも真実だろうと感じている。好奇心が強く多趣味なので、あれこれ手を出して何でもほぼ初段くらいまでで次に手を出して生きてきたが、診療だけはもうすぐ三十年、倦まず弛まずやってきた。これは仕事だから何段とかいう目安はないし人と比べるものではないから、何とも言えないが、続けたからここまで来れたという気持ちはある。先生がここに居ると思うと安心できると言って下さる患者さんが居る。冥利に尽きる気がする。これも続けてきたからこそと思う。おこがましいかもしれないが私は先人の言葉に、継続は美しいを付け加えてみたい。先人の言葉を味わう
もう師走も十日になるが、今朝は風がなかったせいか予報にに反し寒くなかった。夜は冷え込み、街中はイルミネーションが輝き、そこそこ賑わって師走の雰囲気が出ているようだ。街も生きており、少しずつ繁華街の勢力図が変わってきている。三十年前の所謂繁華街がちょっと寂れ、純粋にアルコールや食事を楽しもうという店は五十メートルばかり周辺に移動し、中に何だか怪しげな店が残った。まあ、全体としては夜半の人出は減って芋を洗うような混雑はなくなってきている。店の種類も変わり、市内で河豚を食べさせる店は一軒だけになり、其れも規模を縮小している。正式のすき焼きを食べさせてくれる料亭も老舗が一軒残っているだけだ。接待がなくなったからですよというのが、同年代の医者仲間の診断だ。確かに十年くらい前までの医療界には濃厚な接待習慣が残っていた。おそ...変わる繁華街事情
師走はなんとなく気ぜわしいのだが、締めくくりとして一年を振り返って考えてみる良い機会でもある。フランスでは燃料税増税をきっかけに大規模なデモが起き、ドイツでは移民政策への反発からメルケル首相が退き、米中対立に火花が飛び、日本では国会が機能せず入管法が碌な議論もなく国会で成立してしまった。これだけ大きな問題を一纏めに議論理解するのは非常に難しいが、通底するものはある。まず現象としては社会の不安定化とそれから生まれる不信恐怖、そして短絡と力依存だと思う。無知の知の自覚、謙虚な視点が戦後今ほど求められる時はないのではないか。碌な知識もないのに、憎悪嫌悪で物事を判断してしまう。そういう人達はさほど多くないような気もするが、その大声と勢いに流されてしまう人達が多い?ように見える。どうすればに対する私、一介の臨床医にすぎな...世界の流れに
Fさんは91歳、独り暮らしのお婆さん。院内は杖歩行だが一人で歩ける。診察室に入る時、少しよろけた。「この頃よろけてよろ子さんになってしまったわ」とにっこりされた。品の良いお婆さんというより老婦人という方で、お頭の方はまだまだしっかりしている。漸く介護を申請される気になり、ホーム入所も考え始めておられるようだ。Nさんは89歳、一年前までは一人で来れたのだがこの頃はアラカンといっても女優並みに美しい娘さんに連れられてやってくる。息子さんはNさんに似ているのだが、お嬢さんはちょっとクオーターのようで大柄だ。「娘は主人に似たのね」と言われる。だいぶん背中が丸くなり、診察する時ベットにあおむけになれない。「背中が丸くなりましたね」に「人間が丸くなればいいんだけど」とにっこりされた。Tさんは92歳、分限者で駅前に広い土地を...峠からの眺め
介護療養型病院というものがある。ホームページを見ると医療介護の統合と言った理想的な事が書いてあるが、実態はどうもちょっと違うようだ。慢性的に人手不足で、医師の労働環境は厳しいものらしい。二百床の病院で常勤医が五名以下となれば推して知るべしで、月に六七回当直であんまり家に帰れませんと聞くと「先生、大丈夫ですか」と声を掛けたくなる。病院の性質に加え経営があるからできるだけ介護度の重い患者を受け入れている。そのため判定会議というものがあって、入院の可否を決めている。介護度Ⅲ以下では入院は難しいと言われる。生活保護も受け入れていないと言う。数年前までは何十人も希望者がいて何か月待ちの状態のようだったが、最近は競合施設ができ数週間待ちになり、事務長は遠慮なく相談してくださいと言われる。入院してくるのは病院で治療の限界を迎...最後の砦?
今朝は寒かったがそれは昨日に比べてのことで十二月始めの平均気温らしい。何百枚もの死亡診断書を書いてきた。内科医の大きな仕事の一つだと思っている。亡くなる時も人さまざまと言えるだけの症例を見てきた。開業してからは高齢者が殆どで、この十年ほどは九十代も多い。枯れて火が消えるように亡くなり、家族の方も静かに見守られる。月曜の夜、H氏が亡くなった。忘年会の合間で家に居たので臨終に間に合った。享年七十八歳。亡くなったことを告げるとご家族が号泣され、こちらまで言葉に詰まってしまった。質の悪い病気で本人もご家族も覚悟されていたようだったが、別れは辛く悲しみは大きかったようだ。これが私が医者に成りたての四十年前だと、少し違ったような気がする。七十半ば過ぎ八十近ければ勿論悲しみは大きいのだが、どこかに十分生きたという感覚があった...七十後半はまだ若い
昨日は暖かいを通り越して暑いくらいだった。クーラーを入れたという患者さんまで居た。12月にクーラーは夜明けにバナナ並みにおかしい。世の中なんだかしっちゃかめっちゃかで、真面目に取り組むのを放棄したくなる。インフルエンザワクチンだけ私の所に打ちに来る患者さんが数十名居られる。他の医院に掛かられているのは現在服用中の薬を確認するので分かる。どこですかとは聞かないが、なんでそこで打たないのだろうと内心思うこともある。昨日はコレステロールの薬を飲んでいますと申告される人が居た。ああそうですかと答えると毎月通って毎回血液検査をしていますと言う。えっ毎月通って検査しているのと思わず口に出た。内心、過剰だと思ったが業界の掟で論評はしなかった。そうかと思うと胸が重苦しいのでK医院へ行ってきた。心電図胸の写真骨密度を検査したが異...立ち止まってちょっと考えたい
三浦雄一郎さんが86歳でアコンカグア登頂を目指すとのこと、アコンカグアと言えば南米最高峰、生半可のことでは登れない強風渦巻くアンデスの高峰だ。何で又という気がしないでもない。何か難しい目立つ目標を立てて、傍迷惑は顧みずやらずにはいられないらしい。申し訳ないが一種の病気ではないだろうかという考えが一瞬頭を掠める。そういえば太平洋一人ぼっちの堀江さんも二番煎じ三番煎じの大洋横断をやられている。どちらも最初は偉い凄いと思ったが、繰り返されると何だねー又かねーという印象も生まれる。なんだねーはご愛敬だが、東名煽り運転で死亡事故を起こした石橋和歩の無罪主張には何だとーと言いたい。懲役十年でも甘いと思う。懲役の趣旨は教育刑というが、性根が叩き直せるだろうか、閻魔様でないと難しい気もする。今朝は小雨がちょっとぱらついたが氷雨...何だねー、何だとー
「先生、随分大きくなったなあ」、ここにお掛けと寝たきり爺さんがベットの脇の隙間をポンポンと叩く。確かに九十過ぎのあなたから見ればうんと若いけれども、もう孫も居る前期高齢者ですから、そんな小さな場所には座れません。ええっ、寝ろですって、冗談もほどほどにしてください。昨晩はここは何処だと騒いでお嬢さんを困られたそうじゃあないですか。ベットの柵を揺すって大声を出すなんて、プロレスラーのつもりですか。親子は似ているので、娘さんも遂に怒り出し、空手チョップをお見舞いしたようで、すわ虐待ではとケアマネが騒いでいるようですが、私はそうは思いません。これは痛み分けです。そうやって3年半、掛かりつけ医に往診を断られお鉢が回ってきた私がお引き受けし往診で面倒を見させていただきましたが、今度はあなたの奥様、お嬢さんのお母さんが倒れら...惜別の言葉
先日、絵の仲間に連れられて珍しくバーへ行った。アルコールは月に一二度少量飲むだけで、居酒屋とかバーには滅多には行かない。当然なじみのバーや居酒屋はない。入り組んだビルの隙間を抜けて辿り着いた一枚のドアの向こうにはほの暗い別世界があった。7,8メートルはありそうなカウンターの向こうに蝶ネクタイのバーテンダーが佇ずみ、背後には百本はあろうかというウイスキーバーボン・・の酒瓶が勢揃いしていた。窓外には夜の闇にネオンが浮かび、室内には先客の声が浮かんでいる。よく読むダンチュ-の最後にバーテンダー紹介のページがあるが、こういう人達や店があるんだと斜め読みするだけで、なかなか足が向かうことはなかった。目立たないドアの向こうに知らない世界がいくつもあるのだろうなと思った。それらを知らずに生きて来たことがちょっと残念な気がした...知らない世界
このところ晴天が続いている。さほど寒くない。今日から師走、いつもながら一年は短い。正確にはますます短くなる。父も母も短命ではなかったが長命でもなかった。それでも老いというものは見せておいてくれた。毎日高血圧コレステロール前立腺と4種類の薬を飲んでいる。これは錠剤だからうまく飲める。昨日からなんとなく風邪っぽいので、今朝は追加で葛根湯を飲んだのだが、これは顆粒で四分の一くらいこぼしてしまった。ズボンにこぼれた細かい粒を払いながら、情けないというか年を取ったと思った。幸い女房が見ておらず余計な一言がなくて良かった。貴乃花夫妻が離婚した、残念な気がするがいろいろ事情があったのだろう。この年になってもというか、勉強会の後で後輩たち(同年配で勉強会に出る仲間は激減した)とビールを飲みながら連れ合いの話になることがある。も...妻のトリセツに何と書いてあるのだろう
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長い間gooでブログを書いてきましたが、gooが店じまいするというので「はてな」に引っ越しました。ブログの仕様が異なり、よちよち運転ですが新天地で運転を始めました。ご興味のある方はまた読んでいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします。駅前糸脈店主敬白移転先住所https://higshimaru.hatenablog.com/https://higshimaru.hatenablog.com/引っ越しました
gooがブログを止めるというので引っ越しを始めた。うまく行くかどうか手探りだが、「はてな」に引っ越すことにした。新天地でさてどうなることか。お名残り惜しいが、心機一転。取り敢えずご報告。引っ越します。
家内が夕飯作りに草臥れたというので、老夫婦で回転寿しに行った。私は光り物中心に八皿、家内も巻物デザートなど八皿で合わせて十六皿。会計は三枚でお釣りが来て嬉しかった。お腹が空いていても十皿が限界なのだが、隣の若い二人連れは三十皿近く積み上げていた。男性の方は中肉中背で大食らいには見えないのだが、一人で二十皿くらい平らげていた。自分も二十歳の頃はあれくらい食べられたと思う。若い力を目の当たりにした。隣の客はよく食う客だ
敵愾心を煽るのが得意な人達が活躍している。妬み辛み恨みを利用して他者を非難し不平不満を掬い取り、それで稼いだり支持を取り付けたりしている。人間には劣情がある。それを利用した戦術なのだ。昔、小学校でそれは醜いこと慎むべきことと教わったのでその感覚が身に染みている。それが絶対に正しいことかどうかは分からないが、それに人類の知恵が詰まっているのは確かだと思う。何でもあり、とにかく数を集めれば勝ち?の世の中では、人類の知恵がかき消されてしまう。今だけ金だけ自分だけには同感できない、明日もあなたも思いやりも大切だと思うのだが。敵愾心を煽る戦術
高い関税は脅しだろうと高をくくっていたら同盟国?にも掛け始め、どうも本気らしいと身構えたら僅か二週間で腰砕け、やっぱり脅しで交渉の手札だったと思わせる兆候が表れてきた。猫の目トランプに振り回される世界だが、アメリカが信頼できない国になったのは間違いなく世界秩序は変容した。色々な人が指摘しているようにこのピンチは日本が変わるチャンスだ。歴史の知識は乏しいが、日本は変わらない変われない国だいうことは歴史から分かる。革新する信長のような人物は例外で、故に本能寺の変が起きたと観測している。いつも変化をもたらしたのは外圧で、トランプは大きな外圧と捉えられる。これを利用して変らないと日本はじり貧になる。先送り隠蔽体質の自民党では駄目だ。ではどこにと代わる政党がないようでも変えないと、トランプがもたらした秩序破壊という...トランプという外圧
趣味は何ですかという問いに旅行という答えを時々見たり聞いたりする。今はそうでもないが、以前は旅行って趣味でするものかなあと妙な感じがした。史跡を巡るとか旨いものを食べに行くとか言われれば成程感が出てくるのだが、漫然と旅行が趣味と言われるとピンとこなかった。知らない土地に行ってみたいという好奇心が根底にあるのだろう。中には世界一周に出かける人もおられる。さすがに世界一周となると趣味を越えるようで半ば本業になってしまうようだ。世に転勤族と呼ばれる人達が居られる。お付き合いのある薬品メーカーの人はみなさん全国を何か所か転々とされており、住んだ土地の話を聞かせてもらうのは楽しかった。世の中で言われていることは概ね正確なようで、九州博多は良いですね。引退するなら静岡でしょうか。名古屋京都はやりにくいですと言われる。...旅行が趣味
備蓄米を放出しても米価が下がらない。価格は需要と供給で決まると思っていたのだが、何か別の絡繰りがあるらしい。米作の調整をしてきた政府は、この謎を解明して国民に説明する義務と責任がある。米食を減らして食パンやスパゲッティにしているという主婦がテレビに出ていた。需要が抑えられているのに米価が下がらない、どういうこと?。農家の販売価格が消費者の手に届く間に、どのように変化してゆくのか調査をして報道してほしい。もし米が不足しているのなら、備蓄米をすべて放出すればよい。新たな備蓄米は安くアメリカから輸入すればよい。カルフォルニア米は安くて十分美味しい。何故米価が下がらない
内科学会総会で大阪に行ってきた。自宅でオンラインでも受講できるのだが、長年の習慣で家内を連れて大阪に一泊した。私は勉強、家内は買い物。新幹線は半分が外国人で、何だか外国旅行気分だった。欧米人はともかく、どこかの国の人はエスカレータの乗り口を塞いで立ち話、思わず通り道ですと注意しようとしたら日本語ではなかった。大阪は二年振り、同じ大都会でもどこか東京とは違う。東京より立て込んでビルが多い、広告が多い、緑が少ない。関西と一口にいうが、関西はひとまとめにできない、京都大阪神戸で違うのだ。微妙というより大きく違う。好きかと言われると、すぐには返事ができないが、大阪にはエネルギーを感じる。大げさかもしれないが快適な新幹線乗って大阪の街を歩いて、まだ日本は大丈夫と感じた。大阪と新幹線
鶯の泣き声が聞こえる。初心者のはずだがきちんとホーホケキョと聞こえる。どこかで練習してから来たのだろうか。三月にも聞こえていた記憶があるから、きっとそうなのだろう。まだ時々冷え込むが、ずいぶん暖かくなった。桜も散り、あっという間に緑の若葉に置き換わり桜の木だった面影は消え、なんだか不思議な感じがする。そういえば今年はまだ桜餅を食べていない。柏餅に変わる前に食べておきたい。春夏秋冬と四季の味わえる日本だが、春は短い。五月は初夏で夏に入る気がする。新緑、青壮年には意欲の湧く季節なのだが、高齢者には少し重い。心が沈みがちの鬱傾向の人にも付いてゆけない感じがするようだ。多様を受け入れる柔らかい世の中がいい。鶯が鳴いている
トランプ大統領はあたふたと言うことが変わるが、実はこれも策略で裏に深い狙いを持っていると解釈する解説者が居る一方、ころころ変わるのは場当たりの表れで関税に捉われた視野の狭い愚策だと断ずる解説者も居る。当初、私もひょっとして深い戦略があるかもしれないと思わされたが、ここまで言うことがころころ変わると単なる乱心と思えてきた。誤った現状認識に基づいた愚策でパンドラの箱を開けて世界をカオスに陥らせた人物として記憶されることになるのではないか。しかしながら、決して自分の間違いを認めたり悪かったと謝罪しないから厄介だ。うまく行くと自分の手柄うまく行かないと誰か他者のせいにする。そうして岩盤支持層は繋ぎ留められ、一定の評価をする人たちは途切れないだろう。いくら何でも猫の目では
手品師ではないけれども、あまり手の内は明かさないほうが良いかもしれない。でもまあ、知って貰うのと理解が深まるかもしれない。病気というのは嫌なもので、中でも質の悪い病気は診る方も負担が大きい。有難いことに医学は進歩しており、癌と言えば死刑宣告のように響いた時代は過ぎ去り、早期のがんは治る時代に進行したがんもかなり生きながらえることができる時代になった。そうはいっても人間は心配から逃れることはできない。後医は名医と言われるように、早期に疾患を見付け適切に対処することは難しい。病気が少し進行してから診断することはさほど難しくない。市井の開業医はできる検査は限られているし、早期の疾患を診ることが多いので、簡単そうに見えるかもしれないが実は中々難しい。なんでも気軽に話せてご心配ありませんよと言ってくれる先生と思われ...手の内
見出しに本当や真相が踊る。実際に記事を読んでみると、たいてい本当や真相は書かれていない。そう思わせる状況や思惑が書かれているだけだ。人の目を引く釣り見出しなのだが、人はそれに釣られるし状況思惑でそうなのだと納得してしまう人も多い。どうも人間の遺伝子の中に話を信じてしまう思考回路が組み込まれているらしい。世に悪知恵のある人物は多く絶えることはない。どうすれば怪しい話うまい話・・に踊らされることから逃れられるだろうか。歴史と経験に学ぶことがその方策の一つなのは間違いない。万年の歴史から学ぶことは難しいかもしれないが千年の歴史からは学べる。千年の経験は不可能だが祖父母の伝聞まで広げれば百年の経験に手は届く、各々方今はその時と申し上げたい。本当と真相の語るもの
長くgooでブログを書いてきたが、gooがブログサービスを止めるという。どうしたものか。これが潮時とブログを辞めるか、あるいはどこかに移転するか。最初はブログというものがあるそうなと聞き、自分もやってみようと始めたのだが、いつの間にか習慣となり幾許かの仲間というか知己もでき、ボケ防止とストレス解消の効果もあり続けてきた。毎日三、四十分ばかり、最近は日記のように書いていた。サービス中止まで数か月あるので、一か月くらいどうするか考えたい。どうするか、思案投げ首
ユーチューブから世の中の情報を得るようになって三年ほど経つ、新聞は全国紙二紙を読んでいるが地上波テレビはほとんど見なくなった。ユーチューブの登録チャンネル数は三百くらいあり、ほぼ毎日チェックするものからニ三か月に一度チェックするものまで色々だ。三百以上はあまり増えない。というのは月にいくつか新たに登録するが同じくらい登録を外すものがあるからだ。視聴登録数がみるみる増えたチャンネルにPIVOTがある。比較的中立で経済に力点が置かれている。ゲストが適切でインタビュアーの質問も的を得ていて聞いてみたいことを聞いてくれる点が視聴者が増えている理由と思われる。竹下隆一郎氏が抜けても勢いに陰りはない様子だが、それには新しい魅力的な女性陣の力が与っているようだ。移転した竹下氏のCROSSDIGがどの程度伸びるか不明だが...PIVOTはPIVOT
友人のS氏がコーヒーに凝りだし、豆を挽いて飲むと美味しいですよと言われるので自分も豆を挽いて飲みだした。実は二十年ほど前は自分も豆を挽いて飲んでいたのだが、ちょっと億劫になり最近はインスタントを飲んでいた。まあ最初はブラジルが良いかとブラジルから始め次いでグアテマラと飲んでみた。確かに香りがよく美味しい。ちょっと手間がかかるが色々な豆を試す楽しみもある。さて次はと迷っていたら、今月お得なのはペルー産ですというのでそれを買ってきた。お得と言ってもコーヒー豆は高騰しており100g700円もした。ペルーMべロニカ、果たしてどういう味がするだろう。職場に着いたら早速飲んでみたい。ペルーMベロニカは初めて飲んだが、マイルドで苦みは少なくわずかな酸味に旨味があり飲みやすく美味しかった。単独もよいがケーキも合いそうだ。ペルーのコーヒー
左足の親指が腫れて痛く、この二三日びっこを引いている。痛風だねというのが医者の反応だろう。ところが後期高齢者の場合違うことも多いのだ。実は階段を登る時、左足が思ったほど上がっておらず躓いてしこたま親趾を打撲してしまったのだ。幸いあと二段ほどだったので、二階に倒れこみ階段から落ちるのは免れたのだが、打撲の後遺症でびっこを引いている。年を取ると僅か1cmのことだが足が思ったほど上がっていないことが起きる。以前にも軽く躓くことがあり、気を付けていたのだが今回に懲りて、今は意識して足を挙げて兵隊の行進のように階段を登っている。それと階段は真ん中は歩かず手摺のそばを昇降している。転倒は高齢者に思わぬ障害をきたすことが多い。いつも段差にはご注意と申し上げているのに、自分が怪我をしてしまった。極めて遺憾だ。左足の親指が腫れて痛い
ユーチューブで政治経済の解説を視聴している。皆さん色々なことを言われる。バランスの取れた視野の広いものよりも自分の主張が正しいというニュアンスのあるものの方が多いかもしれない。そうしたユーチューブも結構な視聴回数なので、そういうものかと思っている。何十万という視聴回数を持つものには色々なゲストに様々な視点から解説を聞くバランスの取れた公平客観的な感じのものが多い。そうしたチャンネルに登場する中で成程と感じることを言われる三人に注目している。それはエミンユルマズ、ジョゼフクラフト、モーリーロバートソンの御三方だ。日本語も日本人以上に巧みで、見方はそれぞれ違うのだけれども視野が広く鋭いことを指摘される。ロジカルでしがらみがないせいかもしれない。とても参考になる。外国名だけれども
結構涼しいというか寒いといってもいい日が多かったので桜が長持ちした。入学式の日にも満開の桜が見られた様子だ。地方によって新学期の日は異なるようだが七日八日のところが多かったのではないか。七十年前で今では記憶も薄れたが、自分が小学校に入った日にも桜が咲いていたと思う。大した風もないのに桜は散る、桜吹雪の中を出勤している。株価が乱高下し、経済学者から評論家、素人のはずなのに色々口をはさむ人まで百家争鳴で解釈予想がネットで乱舞している。私も爺のつぶやきに過ぎないが、政治経済のことを書くので人間には世の中のことを色々気にしたり考えたりして発言したい性質を持った人間が居るのだと分かる。女性も居るが男の方が多い。自分の場合、多少のストレス発散になっている気がする。百家争鳴に参加
トランプ関税発表直後、証券アナリストの多くは米株価は下がるが日本株の下げは大きくない、35000円で底だなど色々勝手なことを言っていた。ところが、株価は下げ続けて大きく下落した。一体どこが専門家なのだろう。確かに明日のことはわからないのだが、わからなさにも専門性があると思っていたがトランプが相手では考えても分からないということか。トランプの関税は単なる脅しで、米株価下落を気にするから実際には高い関税は掛けないと言われていたが、現実は株価暴落もなんのそのしばらくすれば回復する我慢しろと突っ走っている。トランプ自身は意図も予期もしていなかったと思うが、パンドラの箱を開けてしまった。アメリカには頼れないアメリカは信用できないというパラダイムシフトが起き始めている。日本の政治家も経済人もまだそこまでは考えていない...パンドラの箱を開けた
夜も暑いのだが幸いエアコンがあるので眠むれている。小学生だった七十年前はどうだったか、蚊帳を吊って寝ていたのは確かだが暑くて眠れなかった記憶は殆んどない。子供だったせいか、今ほど暑くなかったせいか、よく分からない。昔は暖房はあっても冷房はなかったので、夏の暑さには閉口したようだ。太っていた母はよく暑くてふうふう言っていた。そのために日本家屋は夏向けにできていると聞く、風通しが良いのである程度の効果があったのだろう。確かに鉄筋のビルでは暑さに耐えられない。マンションも冷房可能になったから、どんどん建ち始めたと思う。個人的には寒さより暑さの方が耐えやすく夏が好きだ。湿度が高いのは嫌だが、暑いのには妻の何倍も耐えられる。今年もセミが鳴き始めたが、昨年よりも勢いがない気がする。勿論、加齢で多少は聴力が衰えたと思う...猛暑始まる
毎朝二十分、駅まで歩く。信号のない横断歩道を二回、信号のある横断歩道を二回渡るので、歩行者の立場と気持ちはよく分かっているつもりだ。免許は返納していない、あと二回は更新したい。優良ドライバーの方だと思う。車を運転していると、不届きな歩行者にしばしば出食わす。横断歩道を携帯を見ながらゆっくり渡る。横断歩道から7,8m外れたところから斜めに渡って来る。止めて欲しい。歩行者過保護?
不思議なことに日本に来て日本が住みやすいと褒める外国人(欧米人から中国韓国人まで)は多いのに、日本の知識人?には日本は駄目だと貶す人が多い。マスコミが偏って取り上げているのだろうか。どうも叩く方が視聴者が増えるらしい?。自然に適切に良い所は認める褒めるという心持ちと雰囲気をもっと醸し出したい。褒めるとなると大谷や藤井のように、完全無欠に崇めてしまう、それでは不自然だしそれでは食傷する。陰翳礼讃は何処へ行ってしまったのだろう。何だか変だ
活字中毒を自覚していたが、中毒症状が徐々に軽くなってきた。買う本の数が月にニ三冊と減って、重症だった頃の十分の一になった。本屋に行く回数も同様に減り月に一度くらいになった。本屋の数も減り、今では本屋と呼べる本屋は市内に僅か二軒しかない。その代わりユーチューブを見ている時間が増えた。果たしてユーチューブ視聴が読書の代償と言えるかどうか怪しいものだが、ユーチューブ鑑賞時間が読書時間に取って代わったのは確かだ。時代の影響か老化の影響かよく分からないが、老化の影響は確実にありそうだ。それが証拠にブログを書くのが億劫に感じる時が増えた。書くのは読むのと連動していると思う。話す聞くよりも読む書くの方が強い相関がありそうだ。おしゃべりは必ずしも良い聞き手ではないが、書く人は大抵良く読んでいるものだ。読書量が減ったのが何...中毒が和らいだ
ジャッカルの日を思い出す。きわどく銃弾が逸れた。事実は小説より奇と言われる。人間の業か恐ろしく忌まわしい、銃を持ち出す輩が居る。運命は数奇で皮肉、トランプは圧倒的に有利になった。許されない銃弾
連休で沢山ユーチューブを見た。運動不足になり、見過ぎかもしれない。玉塵混淆のユーチューブには玉も多い。教養番組のようなチャンネルがいくつもあり、中には珠玉のような授業を聞いている気になるものもある。例えば、LiberaryやTokyoCollegeを視聴していると新しい知見が数多くあり、ああそうかとかそれは知らなかったとか目から鱗が取れる。長く生きても知らないこと分からないことは山ほどあり、世界は広く深いと感じさせられる。中には何にでもわかったようなコメントをするユーチューバーも居てちょっと鼻白むこともあるが、そうしたスッパマンのユーチューバーの中でホリエモンは確か文学部出身のはずだが、文学はともかく医学から物理経済まで幅広い知識があり正確に理解しているので感心する。獄中読書の成果か、あるいは有罪服役とい...ユーチューブ三昧の連休
ウインブルドン男子決勝はアルカラスVSジョコビッチでアルカラスが勝ち優勝した。新旧交代、新しい王者の誕生と感じだ。昨夜NHK地上波だったか、現在の日本政治の問題を取り上げていた。データをチェックしながらでちゃんと見たわけではないが、政治には金が掛かりますからと釈明する自民党幹部と政治資金を誤魔化して税金を払わず懐に入れて問題になったことをお騒がせと支持者に詫びる自民党議員の言葉を聞いて、どうしようもないと感じた。政治に金が掛かる、つまり金で票を集める手法を是認する姿勢と政治資金パーティで浮かせた裏金を税金を払わず懐へ入れ追及されたことをお騒がせとお茶を濁そうとする感覚は同根で、日本が世界で後塵を浴び始めた原因だろう。国民の半数以上が気付き変えたいと思っている。マスコミが自立して事実をきちんと大きく報道すれ...変わる世界
もの心がついた頃からあれこれ夢見てきた。勿論、幼い頃はそれが夢とは知らず、ああいう風になりたい、あれが食べてみたい・・と考えていたと記憶する。長じて、やや具体的な夢というか希望を抱くようになった。思えば叶うと言われる通り、半分近く曲がりなりにも夢は叶った気がする。砕かれたて悲哀を残したものもいくつかある。四十前の人は夢や希望は若者の特権のように思われるだろう。確かに六十五を過ぎた前期高齢者の頃はもう院長や教授になるわけでもなく、新天地で医院を開業するわけもなく、新たに家庭を持つわけでもなく、先のことは考えず専ら昔を懐かしみその日を生きていた。ところが後期高齢者になると再び妙な夢を抱くようになった。それは西安や昆明に行ってみたいそうしてユーチューブで見た屋台の料理を食べてみたい、・・といった他愛もないが、で...夢見る頃を過ぎても
今朝はシトシトと梅雨らしい雨が降っている。蛮人などという表現が今も許されるかどうか知らないが、熱帯の蛮人の中には数を数えることができず、一二三の次は四でなくたくさんという種族が居たそうだ。四五六などという数は分からず三止まりというのはとても示唆に富んでいる。これは孤、対、三角関係、その他に対応している。人間社会ではこれだけ分かればよい、あるいはこれが最重要とゆうことだろう。四五六どころか何百、何千、何万、何億の数まで扱う現代人も詰まるところ、孤、対、三角関係、その他で暮らしている。それが証拠に自民党長老否共産党幹部も、これで政治を考えている様子だ。政治を持ち出さなくても、会社でも家庭でも一二三たくさんを軸に動いている。まあ、人間社会はこれで足りても商売をしたり家を建てたり暦を作ったりとなると三までではこと...一二三たくさん
分かっていてもちゃんと対策が取れないのか取らないのか、少子高齢化社会が進行している。進行して現実になっても、だんだんそれに慣れて口先対策に終始してしまうのがこの国の対応である。どうもそれが人間の習性、正確には多くの人の習性なのだ。こうなることは四半世紀から前からわかり半世紀前から懸念されていた。多くの人は半径十数キロ明日明後日のこと、精々百キロ半年先のことしか念頭にないようだ。診察していて困るのが高齢者の独り暮らし次いで老々介護家庭だ。ケアマネージャー訪問看護師制度は良い制度だが軋み始めている。一見まとも真面目そうで敵愾心を煽らないのが長所??の岸田首相の答えにならない答えがまかり通っている。はぐらかしまやかす小池都知事により外苑の木々が伐採されてようとしている。確かに旧態依然の戦前ではないようだが、新し...新しくても旧い
ウインブルドンの季節になった。残念ながらもうWOWOWと契約していないのでライブで見る機会は減った。ジョコビッチはまだ頑張っているようだが、錦織も大阪なおみも姿を消しほとんどが知らない選手ばかりで観戦意欲がもう一つ湧かない。見続けていれば応援したくなる選手が出てきて、見たいという気持ちが出てくるとは思うのだが、NHKではカバーする試合が少なく時間も遅くほとんど見れていない。試合の観戦というのはどうも贔屓筋が居ないと面白味が薄れてしまう。勿論、サッカーなどティームゲームは日本を応援するので力が入るのだが、それでも気に入った選手が居た方がいい。人気と贔屓は不思議な感情で、時にそれが国の行方を左右するような決定に関わったりするので微妙でありながら重大な働きをする。贔屓が居ないと
明日から雨模様が十日間続く予報が出ている。コンピュータの性能が上がったせいか天気予報がよく当たるようになっているので、そうか雨が続くのかと思っている。しかし十日間は長い。先に行くほど精度は下がるので、来週末頃には晴れる日もあるかもしれない。二十一日に山小屋に出かける予定なので、そう願っている。山小屋もやがて三十年、大分ガタがきておりそろそろ山小屋での食事おしゃべり会もお開きかなと話し合っている。G氏が亡くなりN氏が寝たきり、H氏が引退し、七人のメンバーが四人になってしまった。F氏も自分で車を運転されなくなり送り迎えが必要になった。世の常も自分の身の回りとなると実感があり感慨が湧く、バイデン否同い年のトランプも重責には耐えられまい。まして日本の八十過ぎ政治家など。失敗は他者のせいと責任感が鈍麻しているからで...天気予報を聞いて
このところ暑い日が続いている。暑いのは先祖が東南アジア由来か割と平気なのだ。ところがうちのかみさんは暑いのも寒いのも嫌うエアコンなしには耐えられない人で、一日中クーラーをガンガン効かせる。やむなく私は書斎に引っ込んで本を読んだりパソコンでユーチューブを見たりしている。女王様と暮らすのは大変な時もある。暑さ寒さに
天邪鬼という妖怪が居た。今も居るような気がする。天邪鬼は人の気を読む能力があり、先回りして悪戯や意地悪をしたという。爺さんが囲炉裏端で竹細工をしていると天邪鬼がやってきて、そんなものを作っても時代遅れで売れないぞと茶々を入れてきた。黙って作り続けていたのだが、上手の手が滑り竹がはねて灰が天邪鬼の方に飛んで目に入った。天邪鬼は目に沁みると喚きながら逃げて行った。もし爺さんが不愉快な天邪鬼に灰を飛ばしてやろうとしたのなら、天邪鬼はそれを察して避けることができたのだが、意図していなかったので目に入ったのだ。天邪鬼ではないが、人間はどうしてそんなことをするのかと立ち止まって誰かの意図を読んだ方が良いことも多い。減税?、一万円配る?・・、代わりに何を削るなぜ今。動機も考える
英国で14年ぶりの政権交代、労働党政権が誕生した。フランスをはじめヨーロッパの大陸側で極右が勢力を伸ばしているのと対照的で、改めてイギリスは泳いでも渡れる狭いドーバー海峡で隔てられているだけなのに、大陸側とは一味違う文化を持っていると感じた。大体インド系のスナク氏をしれっと?首相に就かせたところから違った。もとより偏った知識経験しかないが、改めて英国の凄さというか強さというか、なかんづく深い伝統を感じている。イギリスという国
今朝は朝から暑い。亜熱帯ジャパン到来だ。家庭での介護の際、患者さんが重いと家族が大変。大変とはどういうことかとゆうと、へなへなと倒れこんだ母を抱き起こすことができないのだ。母一人子一人の介護、華奢なお嬢さん(と言っても六十代)は認知で太めの母親を床から起こすことが出来ない。やむを得ず訪問看護師を呼んだところ、冷たく身体介助は訪問看護師の仕事ではありませんと言われてしまった。どうすればいいんでしょうかとお嬢さんが相談にやってきた。忙しい訪問看護業務にしてもちょっとそれはないのではと思ったが、突然呼ばれて来たら患者さんが持ち上げられないので手伝ってと言われ、そんなことでと思わず口を衝いて出たのだろう。医療費抑制のために総合病院では社会的入院と言われる長期入院が認められなくなった。自宅での看病介護を支援するため...現実となると難題
お中元の季節になり、いくつかお中元を頂いた。親がやり取りしていたから頂くから自分も続けている。適宜なものであれば、悪い習慣とは思わない。世の中の慣習を多くの人が深く考え込むことなく踏襲している様子だ。お中元もその一つ、自分の代で変えるというのは抵抗がある。それでも長い年月のうちには少しづつ変化しており、以前に比べると落ち着いた品が増えた気がする。一つには自分が院長でなくなったことも関係しているかもしれない。今年もKさんから定番のメロンを頂いた。もうそんな時季なんだと、箱を眺めている。季節の贈答品
今朝は薄曇りで涼しい。季節が分からない。今何月と聞かれてうっと詰まってしまう。あと二時間もすれば蒸し暑くなり日本の夏と気付かされるだろう。熟練医でも、黙って座ればピタッと分かることは少ない。いつからどこがどんな風にと、根掘り葉掘り聞かねばならない。困ったことに時々そうした質問をうるさそうにされる患者さんがおられる。病気の診断は医者でなくとも多少の知識と経験があれば、五割は当てることが出来るだろう。藪医者でも七、八割当てることが出来る。よくある病気を知っているからだ。しかし、我々専門医の仕事はありふれていない病気を見逃さないこと、ありふれている病気も患者の個性による変容に合わせて診療することにある。質問に答えないのは間違いのもとなのだが、不都合な質問をはぐらかす名人、詐欺から政治家まで、が世の中には数多い。...季節の分からない街
東京都知事選挙に五十六人が立候補している。選挙をおちょくっていると思う。立候補者に学科試験は馴染まないとしても、三時間教室に缶詰にして所信と公約を自筆で書かせるとよい。公約には具体的な実現方法と数値を書かせることだ。夢と嘘は紙一重、自筆の所信と公約を読んで鑑別しよう。なりたい人よりなってもらいたい人を立候補させたい。五十六人も居れば失礼な表現だが、中にはまだましな人が居られるはずで、都民の眼力が問われている。どうしてこんなに
囲碁将棋魚釣り機械いじり工作好きには女性は少ない。しかし映画好きな女性は男性に負けない、否男性以上かもしれない。働き盛りの頃は年に二三本、六十過ぎてから徐々に増えて年に七、八本見てきた。この数年は映画館に行かないでネット衛星でも見るようになり、月に二本くらい見ている。同年代の男よりは多いと思う。何を見るかは批評を参考にしている。それもユーチューブが多い。ユーチューブには視聴者の好みに合わせて、同系統の動画をホーム画面にアップしてくる機能があるようで、既に十種類くらいのおすすめ映画チャンネルを登録してある。好みには個人差があるしお勧めする人は力が入るから誉めすぎ?時々それほどでもないのがあるがそれはご愛嬌だ。本格的な映画好きは監督を気にするようだが、私はどちらかというと俳優の方が気になる、ダニエルデイルイス...女性も多い映画好き