水乃博士の「水と緑の話」キノコ狩り

水乃博士の「水と緑の話」キノコ狩り

水乃博士の森の家の周辺は、昔赤松林だった。この時期は毎年、旨そうなキノコがたくさん生えてくる。しかし、博士はこれまで毒キノコ(テングタケ)をよく目にしていたので、せいぜいわかりやすいイグチ、アミタケ程度しか採取して食べることはなかった。今年は、夏が暑くて少雨だったせいらしく、きのこをあまり見かけなかった。ところがある日、シメジらしきキノコの大群生を見つけたのだ。 シメジには毒性のものもあり種類も多く見極めるのは難しいのだが、あまりにおいしそうなキノコだったので、とりあえず収穫することにした。数分で小さなビニール袋はいっぱいになった。まず参考書で調べてから、毒味をすることにした。 ..