墓参のこころ

掃苔の水すぐ渇く石の思ひ 玉宗 興禅寺の施食会を控えた…

実物を生きる

暮れてゆく波の音にも晩夏なる 玉宗 「経典は月を指…

俳句の可能性についての呟き的な・・・

近道は楽し怖ろし蝉しぐれ 玉宗 私にとって俳句は確かに…

永福寺地蔵参り

地蔵盆宵の口ゆく声がして 玉宗 …

天下一品の出来損ない

紫陽花が顔を洗つて出直せと 玉宗 世間ではときどき、…

戦争とお坊さん

向日葵や一瞬にしてみな瓦礫 玉宗 政教分離という概念…

寺 報

日日草些細な日々の花ながら 玉宗 寺 報・七月…

ある施主の人生

雲の峰ゼウスが貌を覗かせて 玉宗 先日一つのご法事をし…

ある施主の人生

雲の峰ゼウスが貌を覗かせて 玉宗 先日一つのご法事をし…

絶望と云う名の執着

いつもただあなたとひらく桔梗かな 玉宗 私は毎月一…

風鈴の音

叱られに来て風鈴を聞いてゐる 玉宗 写真は87歳の…

バネ指って、どうよ！？

花南瓜馬鹿正直は親に似て 玉宗 一カ月ほど前から右手…

命日の風景

会ひたくて緑雨に濡れて来りしか 玉宗 七月五日はわが…

喪に服するということ

夏花摘むだけの母とはなりにけり 玉宗 彼の孔子は親や…

畑作務その後

転生の夢に蠢く菜虫かな 玉宗 梅雨とは名ばかりといった…

消滅寺院？

夏草や経巻眠るにほひして 玉宗 インターネット上や…