◆ひとんぞひとんじょ・・・棟上げや新造船のお披露目の時にする餅まき【用例】今日は紺屋町の◎◎君の家の近所でひとんぞのあっとぞ。行こで!【一般語訳】今日は紺屋町の◎◎君の家の近所で棟上げの餅まきがあるぞ。行こう!(見出し画像はずいぶん前に撮ったものです)(五島弁)ひとんぞひとんじょ
◆じゃーっ・・・(感嘆の声)なんだよーっうわぁきったなーい気色わるーい・・・【用例】じゃーっ、こん人はよか歳してこんぐらいな対応しかしきらんとじゃんね。はんかひぞ。みたんなか。【一般語訳】なんだよーっ、この人はいい歳してこのぐらいの対応しかすることができないんだね。はずかしいなぁ、みっともないな。(五島弁)じゃーっ
◆おけんあっ・・・(食品などの消費するものが)長持ちする【用例】子どんの頃、「五厘玉」ちいうビー玉んごちゃっ飴んあったばって、あらおけんあって良かったね。【一般語訳】子どもの頃、「五厘玉」というビー玉みたいな飴があったけど、あれは長持ちして良かったね。(五島弁)おけんあっ
◆はなずんだれ・・・鼻水【用例】今年はざーまに杉ん花粉の多からしかぞ。はなずんだれ ば止むっクスッば買(こ)っきたよ。 【一般語訳】今年はとても杉花粉が多いらしいよ。鼻水を止める薬を買ってきたよ。(五島弁)はなずんだれ
◆こずむ・・・積み重ねる【用例】「〇〇さんの家は改築した時に残ったレンガばこずんだままにしちょっばって何かに使うとじゃろか?」「旦那さんの隠居したら燻製ば作っカマドばつくっとち言うて残しちょっらしかよ」【一般語訳】「〇〇さんの家は改築した時に残ったレンガを積んだままにしているけれども何かに使うのだろうか?」「旦那さんが隠居したら燻製を作るカマドをつくるので残しているらしいよ」(五島弁)こずむ
◆くろ・・・後に続く詞の意味を強めるための接頭辞【用例1】①くろぜーたっか(とてつもなくぜいたく)②くろおーちゃっか(とても横着)【用例2】よいよ◎◎はくろおーちゃっかのちごちょっ!心はざーまにくろくろびっつっなかこっじゃろよ。【一般語訳】まったく◎◎はとんでもない横着が信じられんぐらいだ!心はとてもとてもおそろしく醜いことだろうよ。(五島弁)くろ・・・
十代の思い出苦くほろ温(ぬく)く渡辺貞夫のツマゴイを聴く・・・・・・音楽は記憶の乗り物だ。聞いた瞬間、数十年前のことを思い出させてくれる。いくらかは記憶に雲がかかったり、歪みが生じたりとややSF的時空でもある。高校生の頃、当時(1980年ごろ)の渡辺貞夫をラジオを録音したカセットテープで何回も聴いたなぁ。(短歌)十代の思い出苦くほろ温(ぬく)く
◆つっぽがすうっぽがす・・・穴をあける(単にほがすともいう)【用例】こないだ事務所で厚紙ばつっぽがして紐ば通そかねち思っ「だっか千枚通し」ば貸してくれんかねー?ち言うたら、わっかもんはだーっも「千枚通し」ば知らんじゃったよ。【一般語訳】こないだ事務所で厚紙に穴を開けて紐を通そうと思って「だれか千枚通し」を貸してくれませんか?と言ったら、若い人たちははだーれも「千枚通し」を知らなかったよ。(五島弁)つっぽがすうっぽがす
◆たぎっべ・・・臭いおなら【用例】A「ゆうべニンニクんきいたレバニラと玉ねぎスライスサラダば食べたらざまに臭かたぎっべんづっ。」B「じゃーっ!よっちっな!」【一般語訳】A「ゆうべニンニクのきいたレバニラと玉ねぎスライスサラダを食べたらとても臭い屁が出る。」B「きったねぇなぁ!近づくな!」(画像は福江島の石田城遺構)(五島弁)たぎっべ
ゆかりある意匠で飾る太宰府の駅名示しにほう梅の香・・・・・古跡の街のコンビニの看板や自動販売機などを景観に配慮した色彩やデザインにしているところがあって、おーっ、やるなぁ。と感じ入ることがあるが、先日国立博物館に寄った時に降りた太宰府駅も、おーっ、やるなぁ。と感じ入りました。(短歌)駅名示しにほう梅の香
◆うっくゆっ・・・こわれる【用例】あいたこら、こんLPレコードはいよいよミゾんうっくえたよ。おなしとこばっかっ繰り返すごてなってしもた。【一般語訳】ありゃー、このLPレコードはいよいよミゾが壊れてしまったよ。おんなじところばっかり繰り返すようになってしまった。(写真は徳川幕府によって破却された名護屋城遺構)(五島弁)うっくゆっ
◆とっぺんさきとっぺんさっ・・・先端先っぽ【用例】あそこん岩山んとっぺんさきはざーまにとんがっちょっよ。【一般語訳】あそこの岩山の先端はとても尖っているね。(五島弁)とっぺんさきとっぺんさっ
◆ふっど・・・ふくろ【用例】A「あがかっ頼まれちょった拓郎んCDば持ってきたよ。」B「そんふっどん中身が全部そうか?たいした量ね。おおきん。」【一般語訳】A「君から頼まれていた拓郎のCDを持ってきたよ。」B「その袋の中身全部そうか?たいした量だね。ありがとう。」(五島弁)ふっど
◆つーえなこっ・・・無駄づかいである【用例】近所のスーパーで魚や刺身ば買うたんびにプラスチックでできた花や葉っぱば捨てんばいかんとで腹んたつとち。右から左に捨てんばいかん飾りもんばなんでつくっとかち。今時誰がこんな飾り物にうんまかそうとか高級感ば感じるもんちかなよ。資源のムダ、ゴミのタネ。つーえなこったな。【一般語訳】近所のスーパーで魚や刺身を買うたびにプラスチックでできた花や葉っぱをすてなければならないので腹が立つのだ。右から左に捨てなければいけない飾り物をどうしてつけるのか。今時誰がこんな飾り物に美味しそうとか高級感を感じるものか。資源のムダ、ゴミのタネ。無駄なことだ。・おそらく費えなことの転訛だと考えます(見出し画像は用例にあげた実物)(五島弁)つーえなこっ
◆よめご・・・妻奥さん【用例】A.今日はヨメゴん誕生日でイタリアンに連れっ行けちゆうもんじゃてんワインどん呑まんばばいね。B.はえー、よかね、あがんとこはいつまんでん仲んよーして。【一般語訳】A.今日は嫁さんの誕生日でイタリアンに連れて行けというものだからワインでも呑まないといけないね。B.ゴチソウサマ、いいね、君のところはいつまでも仲がよくて。(見出し画像は友人提供のもので五島の海遊び)☆嫁御として国語辞書に載る言葉であるが、五島では今でも年配者の会話語として使われており、現代では一般的に用いられないため方言としてとりあげた(五島弁)よめご
◆いっぽちんが・・・一双(ペア)で機能するものがそうでない状態にあること【用例】A.あらぁ、その靴下ん履き方はおしゃれでしてみたと?B.え~?おわらおわら、柄ん違うとばまっごっいっぽちんがに履いてきてしもたよ。【一般語訳】A.あらぁ、その靴下の履き方はおしゃれでしてみたの?B.え?ありゃー、柄が違うのをまちがってあべこべに履いてきてしまったよ。(見出し画像は五島市福江市街からの鬼岳)(五島弁)いっぽちんが
◆きびるきびっ・・・縛る【用例】A.「プーチン大統領には国連かっ逮捕状の出ちょらんじゃったかね?」B.「およ。出ちょっ。はよ逮捕してきびらんばぞ。」【一般語訳】A.「プーチン大統領には国連から逮捕状が出ていなかったかね?」B.「うん。出てる。はやく逮捕して縛らないといけない。」(五島弁・番外編・時事とか余話)プーチン大統領ばきびっ
◆まっこでこまっこ・・・額おでこ【用例】A.「あがんまっこは佛さんのごてなっちょっじゃん。」B.「蚊に刺されたとこん赤(あこ)なってしもっ困っちょっとち。」【一般語訳】A.「君のおでこは佛さまみたいになっているじゃないか。」B.「蚊に刺されたところが赤くなってしまって困ってるんだよ。」(見出し画像は友人提供のもので五島市福江の海)(五島弁)まっこでこまっこ
「やや多い」ついに始まるハックションコロナみたいだアイコン変えてね・・・・・・2月に入ると天気予報プラス花粉情報も気になる毎日。一昨日YAHOO天気予報に「やや多い」が発令されて戦々恐々。今日はちょっと外出しただけで目がゴロゴロ。おまけにアイコンがアイツに似ていて・・・(短歌)コロナみたいだアイコン変えてね
◆よせこせよせこせすっ・・・あれやこれやに手を出す(古い言葉)【用例】早(は)よしてくれんかね、なんばよせこせしよっとか。だっもかっも待っちょっとぞ!【一般語訳】早くしてよ、なにをあれやこれややっているんだ。みんな待っているんだぞ。(見出し画像は友人提供のもので福江の海と鬼岳)(五島弁)よせこせよせこせすっ
◆よもくれ・・・ろくでなしまともに相手にできない奴ならずもの【用例】やっぱっ、あらヨモクレじゃったね。みんなに関わっこっばわが都合んよかごて捻じ曲げっしもっ。【一般語訳】やっぱり、あいつはろくでなしだったね。みんなに関わることを自分の都合のよいように捻じ曲げてしまって。(五島弁)よもくれ
◆ごほし・・・法事【用例】近ごろはごほしも三回忌までで七回忌以降ばする家は減りよっらしかばって、ウチは次は親父ん三十三回忌ばするよ。【一般語訳】近ごろは法事も三回忌までで七回忌以降をする家は減っているらしいけど、ウチは次は親父の三十三回忌をするよ。(五島弁)ごほし
◆すっみちゃ知らん・・・◎◎◎ばすっみちゃ知らんという使い方で、◎◎◎をする道理を知らない、という非難や嘆きよいよ釣りんルールば守らんやちゃここん釣り場には来てほしゅなかよ。食べたもんのフッドに余ったエサ、もとくれた釣り糸にち、片付けばすっみちゃ知らん。あきれあっばっち。☆ほしゅなか・・・してもらいたくない☆やちゃ・・・奴は☆ふっど・・・袋☆もとくれた・・・もつれた☆あきれあっばっ・・・あきれて開いた口が塞がらない(五島弁・番外編・時事とか余話)すっみちゃ知らん
君が代は万葉ゆかりの御世(みよ)なればみそひともじも弥栄(いやさか)えゆかむ・・・・・・・世界から戦争がなくなり、歌や踊りや音楽満ち満ちれば、何年か後に降ってくるかもしれない特大隕石も軌道を変えるに違いない。(短歌)君が代は万葉ゆかりの御世(みよ)なれば
◆わがまえ・・・自分に都合のいいこと【用例】ディールち言えばしゃれたこっばしよっごちゃっばって、わがまえば通すためにドスばチラつかせっ脅かしよっだけじゃなかっか。【一般語訳】ディールと言えばしゃれたことをしているようにみえるけど、自分に都合のいいことを通すためにドスをチラつかせて脅かしているだけではないのか。(五島弁・番外編・時事とか余話)ディールと「わがまえ」
◆わがみんしんまっ・・・自分自身の世話【用例】A.あがんとこん婆ちゃんと爺ちゃんは毎日仲んよう公園で運動ばしよっね。B.およー。わがみんしんまっばしきらんごてならんごてぎばらんば、ち言いよっよ。【一般語訳】A.君の家の婆ちゃんと爺ちゃんは毎日仲よく公園で運動をしているね。B.そうそう。自分自身の世話をできなくならないようにがんばらないと、って言ってるよ。(五島弁)わがみんしんまっ
煽り来る鬼運転手には挑まれぬ規制速度で遵法闘争・・・・・・運転中に遵法(順法)闘争なる懐かし言葉を思い出した。規制速度プラス誤差の範囲内で運転していたところ、煽り立てて来るお爺さんに追尾されたが、それ以上は速度上げられないのでそのまま走った。我慢するのは自己との闘争。ルームミラーに映ったご尊影では、一人しか乗っていないのにマスクして感染予防する気配りのあるお爺さんだったが、追突予防や相手の安全は別問題のようであった。(短歌)煽り来る鬼運転手に
◆みじょか・・・かわいい【用例】小学生が横断歩道で手ば上げちょったてん停車して渡らせたら、渡り終わってこっちに向き直ってペコリッちおじぎばしたっち。ざまにみじょかったよ。【一般語訳】小学生が横断歩道で手を挙げていたから停車して渡らせたら、渡り終わってこっちに向き直ってペコリッとおじぎしたんだ。とてもかわいかったよ。※ざまに・・・とっても(ざーまに、とも発音する)(画像は五島市福江石田城の東台場付近)(五島弁)みじょか
◆おめきっ・・・思いきる【用例】◎◎社長は引退して娘と交代すっとちた。娘はまだ30になっかならんかぐらいじゃばって、おめきったもんたい。【一般語訳】◎◎社長は引退して娘と交代するんだって。娘はまだ30になるかならないかぐらいだけど、思い切ったものだな。(五島弁)おめきっ
◆ねっつっかっばっさっ・・・根こそぎかたっぱしから【用例】さすがは総理大臣!不足財源は「行政改革」ばして、ちた。官僚どんの天下り先ばねっつっかっばっさっ消してしまえばずいぶん改革も進んじゃろじゃん。【一般語訳】さすがは総理大臣!不足財源は「行政改革」をして、だって。官僚たちの天下り先ば根こそぎかたっぱしから消してしまえばずいぶん改革も進むだろうねぇ。(五島弁・番外編・時事とか余話)ねっつっかっばっさっ
◆のっぺづらのっぺのっぺすっ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い人を馬鹿にした態度【用例】おっが、のっぺづら んイメージは今ん税調会長に尽きっね。【一般語訳】俺の「のっぺづら」のイメージは今の税調会長に尽きるね。(五島弁・番外編・時事とか余話)のっぺづらん税調会長
野焼きする土手の管理も人々の「結い」の心の宝ありてぞ・・・・・・農家の方が土日祝日も協働で河川やあぜ道や通路の管理をしているのを目にするたびに、自分が世の中から浮いた日陰者であるような気持ちになる。お米と国産農産物を食べて恩に報いるしかない。(写真は佐賀県嬉野市塩田町塩田津付近の護岸堤防)(短歌)「結い」の心の宝ありてぞ
◆のっぺづらのっぺのっぺすっ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い人を馬鹿にした態度【用例】おっが、のっぺづらんイメージは今ん税調会長に尽きっね。おまけにおおおちゃっかそんしちょっ。【一般語訳】俺の「のっぺづら」のイメージは今の税調会長に尽きるね。おまけに横着そうにしている。☆おおおちゃっか・・・横着である(五島弁・番外編・時事とか余話)のっぺづらのっぺのっぺ
◆ぞうらしか・・・だらしない粗雑だいいかげんな【用例】あらよねぇ。ぞうらしか錆ん落とし方じゃ、ペンキば塗りなおしてん、すーぐ剥ぐっとじゃてんね。もっとしっかっ落とさんば。【一般語訳】あーあ。いいかげんな錆の落とし方じゃ、ペンキを塗りなおしても、すぐに剥げるんだからね。もっとしっかり落とさないと。(五島弁)ぞうらしか
空を飛ぶ羽を持つかにかろやかに鳥の名前の列車は走る・・・・・・引退したものも含めて、思いつくだけで雷鳥、ゆうづる、つばめ、はやぶさといった鳥の名前の列車がある。数年前乗ったがサンダーバードという鳥もどきの名前も現役である。線路は続くよどこまでも!(短歌)鳥の名前の列車は走る
◆いんのあっぼ・・・意地悪根性腐れ【用例】ありなよっちかん方がよかぞ。ざまなインノアッボで、気に食わんこっば言われたら根に持って何かんたんびモグっモグったくっとちぞ。【一般語訳】あれには近づかない方がいいぞ。とても意地悪根性腐れで、気に食わないことを言われたら根に持って何かあるたびにひどく言いがかりをつけるらしいぞ。(見出し画像は五島の民芸のバラモン凧)(五島弁)いんのあっぼ
◆あととっ・・・跡取りおもに長男【用例】◎◎君のところは男ん子ん生まれたちゆっあととっのできたち親父さんのざまに喜んじょったよ。【一般語訳】◎◎君のところは男の子が生まれて跡取りができたって親父さんがとても喜んでいたよ。(五島弁)あととっ
◆待ちなんかなぁ・・・待ち遠しいですね子供のころに、しょっちゅう遊びに行っていた友達がいた。ある日、遊びに行くと、留守だった。おばあちゃんが、すぐ帰るから上がって待ってなさいと行ってくれたので、待たせてもらった。当時は、アポ無しで遊びに行くということは稀なことではなかった。来られても、迷惑だと思ったことはなかったように記憶する。その頃は、子供同士のことでもあり、お互いにヒマだったのだろう。数十分待っても、彼は帰ってこなかった。そうしているうちに、おばあちゃんが私にかけた言葉が「待ちなんかなぁ」だった。今では、こんな福江の町方言葉を使う人もほとんどいなくなっているかもしれない。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡)(五島弁・番外編・時事とか余話)「待ちなんかなぁ」
◆せっちょせっちょすっ・・・人や生きものを物理的にいじめる【用例】こらっ、なんでお前はこんにみじょかインばせっちょすっとか。あがんたたかれたっ蹴られたっしてみれ、痛かろが、さるごっなかじゃろが、やめっかっインにあやまれ!【一般語訳】こらっ、なんでお前はこんなにかわいい犬をいじめるのか。君がたたかれたり蹴られたりしてみろ、痛かろうが、されたくないだろうが、やめて犬にあやまれ!(五島弁)せっちょせっちょすっ
◆てやすか・・・簡単・手抜き【用例】焼き芋はスチームオーブンで焼くよりセラミック鍋で焼いたほうがうんまかっち。石焼き芋んごて遠赤外線効果のあっらしか。てやすかこちゃ便利でん、もの足らん仕上がりになっとじゃんね。【一般語訳】焼き芋はスチームオーブンで焼くよりセラミック鍋で焼いたほうが美味しいんだよね。石焼き芋みたいに遠赤外線効果があるらしい。簡単な道具は便利でも、もの足りない仕上がりになるね。(五島弁)てやすか
言の葉のリズムは踊る「三寒四温」からだは怠けて動きたがらず・・・・・・また寒くなる寒くなる。庶民の生活空間が「冷暖房完備」が常識の世の中になって、まだ半世紀ほど。私の場合、自然環境への適応能力は急速に退化しているのを自覚する。(短歌)無精なからだ動きたがらず
◆おぶっげ・・・仏壇に供えるご飯【用例】まっこ臭かばって、佛さんのお下がりじゃもんのおぶっげばいただこかね。【一般語訳】線香臭いけど、佛さんのお下がりだからお仏飯をいただきましょうかね。(五島弁)おぶっげ
八百屋さん店先キャベツがお買い得チラシに包んで抱いて帰った・・・・・・散歩の途中で予期せぬ買い物をした。袋を持ち歩いていなかったので、親切な店の人がチラシに包んでくれた。個人商店では、野菜や海産物を新聞紙でくるんでくれた時代が「あった」。いずれ新聞紙が貴重品になりそうだ。ちなみに1個198円は、近ごろでは破格級のお買い得ではないかな?(短歌)八百屋さん店先キャベツがお買い得
◆もぐっ・・・①文句を言う②潜る【用例】店ん人に言うてもしよんなかとけ、ジンジが米んたっかの売り惜しみのちもぐっじょったよ。ヨモクレジンジが、みたんなか。【一般語訳】店の人に言ってもしょうがないのに、ジジイが米が高いの売り惜しみのと文句を言っていたよ。ろくでなしのジジイが、みっともない。(五島弁)もぐっ
恋愛もタイパコスパの対象で人思う歌減少傾向・・・・・・ラジオで聞いたが若い世代に短歌ブームが起こっているが、社会派素材が目立ち恋愛ものは以前より少なくなっているのだとか。たしかに、乏しい知識印象では勅撰集時代の和歌は、部立てにおける恋歌の量が一番多かったような気がする。さて、恋愛歌減少がタイパコスパ重視考慮のせいだというのは私の偏見である。偏見の根拠は現代人の可処分時間の選択肢はサザエさんの時代の比ではなく、とてつもなく広がっているから。(短歌)恋愛もタイパコスパの対象で
◆じゃっかじゃーっか・・・①けがらわしい嫌悪感をいだく②(やりかたなどが)きたない③(物理的に)汚れている【用例】あっどが立場を悪用して黒かもんば白に見すっちエラカシ工作ばしよっとちた。じゃっかね。じゃーっか。えずらしか!【一般語訳】あいつらが立場を悪用して黒いものを白に見せようとゴマカシ工作をしていっるんだって。汚い。けがらわしい。おぞけがふるう!(見出し画像は友人提供のもので五島市福江のきれいな海)(五島弁)じゃっかじゃーっか
◆ほとめく・・・もてなす【用例】隣ん人ん、たっかとこん枝ば切らえんで困っちょっち言うてん、切ってやったら昼ごはんば食べっ行きなはれち言うてんお邪魔したら寿司ばとってほとめかれたっち。かえって気のどっかったよ。【一般語訳】隣の人が、高いところの枝を切れずに困っていると言うから、切ってやったら昼ごはんを食べて行ってくれと言うからお邪魔したら寿司をとってもてなしてくれたよ。かえって気の毒だったよ。(五島弁)ほとめく
買い換えたスマホで撮った一枚目5年も経ってやっと眺める・・・・・・写すために写した仕事のための仕事のような写真がクラウドに残っているのに気づいた。近所であることと、日付も記録されているので何年使ったのかはわかる。いくぶん不調気味のスマホを起動するときに、この絵が一瞬表示されるようになってきた。(短歌)5年も経ってやっと眺める
◆たったたっまくっ・・・すぐにあっというまに【用例】今度入ってきた若い衆はなかなかカンどころのよかよ。こーしてこーしてこーすっとぞ、ち教えたらたったたっまくっのうちに覚えっしもたよ。【一般語訳】今度入ってきた若い衆はなかなかカンどころがいいよ。こーしてこーしてこーするんだぞ、と教えたらあっというまに覚えてしまったよ。(見出し画像は五島市福江石田城内堀)(五島弁)たったたっまくっ
◆ちっがん・・・ちり紙【用例】◎◎よい、ちっがんば取ってくれれ。【一般語訳】◎◎くん、ちり紙を取ってください。※「ちり紙」も使うシーンがかなり減ってきていますが、昔の名残りでティッシュペーパーを「ちっがん」と呼ぶ人もいます。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの福江港)(五島弁)ちっがん
◆①灰②腰抜け役立たず【用例】①ひゃー吹っダコば獲りに行くとに近ごろはひゃーの手に入らんてん塩ば使うとちた。【一般語訳】①「ひゃー吹っダコ」を獲りに行くのに近ごろは灰が手に入らないから塩を使うそうだよ。※ひゃー吹っダコ・・・イイダコ。浜の岩の間に灰を竹筒で吹き込んでイイダコを刺激して躍り出たところを捕らえる。【用例】②あらよー、あがはそっもしらんとか。ひゃーじゃんね。【一般語訳】②あーあ、君はそれもしらないのか。使えないな。※②は一般的な方言と言うより私の十代のころ=1970年代前後の世代が使った若者言葉ではないかという気がします。(五島弁)ひゃー
◆しっばさん・・・ハサミムシ(昆虫名)【用例】風呂場にしっばさんのおったよ。噛まれんごて成仏してもろたよ。(見出し画像は友人提供のもので五島市福江の景色)(五島弁)しっばさん
(五島弁・番外編・時事とか余話)八割 ばっかっ インバウンド客
◆ばっかっ・・・ぐらい【用例】A.久しかぶりに特急電車に乗ったら日本人は2割ばっかっであとは外人じゃったよ。B.なんでわかったっか?A.2割ばっかっのモンがマスクばしちょったもんね。B.あがはそんに言うばって、おっがごてマスクばせん日本人もおっとじゃてん半分ばっかしゃ日本人客じゃろじゃん。【一般語訳】A.久しかぶりに特急電車に乗ったら日本人は2割ぐらいであとは外人だったよ。B.なんでわかったのか?A.2割ぐらいの人がマスクをしてたからね。B.君はそう言うけれど、俺みたいにマスクをしない日本人もいるんだから半分ぐらいは日本人客だろうよ。(五島弁・番外編・時事とか余話)八割ばっかっインバウンド客
振り向いて「倒しますね」と声かける列車座席のリクライニング・・・・・・しなければならないということもないのかもしれないけれどもした方がされた方もいい時間になるのであればと。(短歌)振り向いて「倒しますね」と声かける
◆ずっ・・・出る【用例】子どんのころはチョコレートば食べ過ぎれば鼻血んずっ てんよけん食ぶっなち言われたもんじゃばって、あらホントじゃったっちか?【一般語訳】子どものころはチョコレートを食べ過ぎれば鼻血が出るからたくさん食べるなと言われたものだけれども、あれは本当だったのだろうか?(見出し画像は五島市福江の埋め立て前の石田城外堀近く)(五島弁)ずっ
(五島弁・番外編・時事とか余話)チョコレートは ねまっにっか
◆ねまっねまる・・・腐る(腐敗)◆にっか・・・にくいなりにくい【用例】チョコレートはねまっにっかてん恵方巻んごて廃棄すっばーかごちゃ起こらんじゃろばって、チョコチョコちそーどかっとがばーかごっじゃなかろか。【一般語訳】チョコレートは腐りにくいから恵方巻みたいに廃棄するような馬鹿げたことは起こらないだろうけど、チョコチョコとのぼせたように騒ぐことが馬鹿げたことじゃなかろうか。(五島弁・番外編・時事とか余話)チョコレートはねまっにっか
出逢いものそれは味覚のハーモニーあおさと牡蠣は琴瑟奏でて(きんしつかなでて)・・・・・・出逢いものの定番と言えば筍とワカメのお吸い物だが、「若竹」の縁起語呂合わせの意味が濃いようだ。牡蠣のお吸い物は独特のうまみ、この季節ならではの生のあおさのこれまた独特の食感がたまらない。(短歌)出逢いものそれは味覚のハーモニー
(五島弁・番外編・時事とか余話)インのずんぎっ ネコんずんぎっ
◆ずんぎっ・・・大便うんこ【用例】デヴィ夫人ちいうバンバさんがワンニャン平和党(12平和党)ばつくって参議院選挙で犬猫ん保護ば推進すっとちたな。ウチん近所もそうじゃばってインのずんぎっやネコんずんぎっに迷惑しちょっ国民は多かっじゃてん、税金ば使わん賢策でインのずんぎっやネコんずんぎっば拾っさるっとに期待すっよな。親方んバンバさんも先頭きってぎばっこっじゃろじゃんな。☆バンバさん・・・老齢のご婦人☆拾っさるっ・・・拾って歩く☆ぎばっ・・・働くがんばる精を出す (五島弁・番外編・時事とか余話)インのずんぎっネコんずんぎっ
◆おんめんの火・・・人魂火の玉【用例】親父も見たちいうこっじゃばって、昔は墓にはおんめんの火の出よったっちた。親父ん表現じゃ地面かっぽっぽっぽっぽっぽっぽっち上がっては消ゆっとちた。色は青白かったらしか。おわら、話しよってあっぽなってきた。親父ん推測じゃ火葬ん普通になっ前ん土葬ん影響じゃろち言うこっじゃった。【一般語訳】親父も見たということだったが、昔は墓に人魂が出ていたそうだ。親父の表現じゃ地面からぽっぽっぽっぽっぽっぽっと上がっては消えていたそうだ。色は青白かったらしい。うわ、話しながら怖くなってきたよ。親父の推測では火葬が普通になる前の土葬の影響だろうと言うことだった。(見出し画像は五島市伝承工芸品のバラモン凧)(五島弁)おんめんの火
◆つっくじっ・・・(誤って・強く・乱暴に)突き刺す【用例】煮物に玉こんにゃくんはいっちょっとは美味かばって困っとち。箸で挟んで持ち上げきらんてん、げさっかばってつっくじって食べんばいなかもんね。【一般語訳】煮物に玉こんにゃくの入っているのは美味しいけれども困るんだな。箸で挟んで持ち上げられないから、下品だけど突き刺して食べないといけないからね。(見出し画像は五島家家中(藩士)の子が使用してしていた箱膳)(五島弁)つっくじっ
恵み雨畑の緑鮮やかに如月弥生そして麦秋・・・・・・昨日は明け方から雨だったが夕方前にはあがった。積雪はあったが、しばらくまとまった雨が降らなかったので農作物には干天の慈雨と言えば大げさだが一安心。佐賀平野の畑には麦の若葉が春を告げている。(写真は佐賀県嬉野市塩田町の麦畑)(短歌)如月弥生そして麦秋
◆くどらしか・・・くどいしつこい【用例】あん人ん話はくどらしゅしてくどらしゅして、同じこばっかっなんべんも言うとでよどれひっぱったよ。【一般語訳】あの人の話はくどくてしつこくて、同じことを何回も言うから飽き飽きしてうんざりしたよ。(見出し画像は五島市福江の鬼岳)(五島弁)くどらしか
◆足ん踏んざきもなか足ん踏んざっもなか・・・足の踏み場もない【用例】もしもしー、あ?今かっ来っとちや?家んなかは散らかしちょって足ん踏んざきもなかぞ。【一般語訳】もしもしー、あ?今から来るって?家のなかは散らかしていて足の踏み場もないぞ。(五島弁)足ん踏んざきもなか足ん踏んざっもなか
(五島弁・番外編・時事とか余話)わがまえ ばっかっの独裁者たち
◆わがまえ・・・自己中心の言い分や考え国家の代表に独裁者ん目立つごてなってきたよな。わがまえばっかっ押し通して侵略したっ脅かしたっ、平和と安定と持続可能にかなわんこちゃしてくれなはっなよ。たのんてな~。☆してくれなはっな・・・しないでください☆たのんてな・・・お願いします(五島弁・番外編・時事とか余話)わがまえばっかっの独裁者たち
建国のゆかりをおさらいしてみむと古事記を開き神武伝読む・・・・・・情けないことに、何回か読んではいるが神話表現とはいえ建国の由来を人に伝えることができるほどのことを憶えられずにいる。基礎教育でまともに教えないので吸収力のよい若いころに脳が吸収してないからだろうとヒトのせいにしてもツマランので、来年もおさらいするかもしれない。お祝いだからお神酒をいただきまーす。(短歌)建国のゆかりをおさらいしてみむと
◆ぐら・・・競争【用例】「報復関税」んかけぐらんはばしゅなって、報復砲弾や報復核爆弾になれば人類もしみゃよな。あっぱか世の中になってしもたよな。【一般語訳】「報復関税」の掛け合いがエスカレートして、報復砲弾や報復核爆弾になれば人類もおしまいですね。おそろしい世の中になってしまいましたね。(見出し画像は五島市福江の石田城の東台場付近)(五島弁・番外編・時事とか余話)ぐら
◆しのべるしのぶっ・・・しまうしまいこむ収納する【用例】CDば棚ん端っこかっ聴きかえしよっとじゃばって、しのべちょっだけで買(こ)うたっば忘れっしもちょっとのあっとに我ながらあきれちょっとよ。【一般語訳】CDを棚の端っこから聴きかえしてるんだけど、しまいこんでいるだけで買ったのを忘れてしまっているのがあるのに我ながらあきれているよ。(五島弁)しのべるしのぶっ
最近の投稿六題眺めれば春来たれども冬ここにあり・・・・・・検索筋によると、冬来たりなば春遠からじという決まり文句は二百年ちょい前の英国の詩人の詩句からきているらしい。来週も寒い予報だが、この寒さが去ると春爛漫の兆しきて、魅惑の花粉乱舞し、くしゃみファンアーレが鳴り響く。(短歌)春来たれども冬ここにあり
◆えんび・・・エビ【用例】えんび んフライん尻尾ば食ぶっ人はけっこうおっらしかばって、わたㇶは口当たりの悪してうまかわけでもなかてん食べんよな。【一般語訳】エビフライの尻尾を食べる人はけっこういるらしいけれども、私は口当たりが悪して美味いわけでもないから食べませんね。(見出し画像は友人提供のもので五島市福江の海)(五島弁)えんび
◇勝手に付け足し短歌・・・街角の標語に勝手に付け足し・・・守りたい未来があるから火の用心こころの火にも油断召さるな・・・・・・メラメラと燃やしてはならぬ心の火もある。殺人ドラマ大好きな日本人にはよーくわかるよね。(短歌)こころの火にも油断召さるな
◆ぐや・・・体調あんばい【用例①】毎日暑かったっ寒かったっ晴れたっ降ったっち天気の落ち着かんもんじゃてん近ごろなんじゃろグヤん悪かよ。【一般語訳】毎日暑かったり寒かったり晴れたり曇ったりと天気が落ち着かないものだから近ごろなんだか体調がすぐれないよ。【用例②】(精神的な状態も例える)朝かっドロドロしたえずらしか話ば聞いてしもっ、ぐやん悪なったよ。【一般語訳】朝からドロドロした気分が悪くような話を聞いてしまって、具合が悪くなったよ。(五島弁)ぐや
◆さばく・・・髪をとかすくしけずる【用例】あらよー、かんげぐらいさばいてかっ出て来いよ。寝ぐせでピンピンしちょっぞ。じゃたんなか。【一般語訳】なんだなんだ、髪ぐらい整えてから出て来いよ。寝ぐせでピンピンしているぞ。だらしない。(五島以外でも長崎県や熊本県でも使われるという)(五島弁)さばく
◆とっしょれ・・・老人【用例】昔は「近頃んわっかもんは・・・」ち年配んもんがくどめいたもんじゃばって、うちん息子はしゃーしゃ「近ごろんとっしょれは・・・」ちはらかきよっとち。・電話に出たらいなかところで電話にづっ・制限速度より10キロも遅か速度で走って渋滞さすっ・わがで調べればすぐわかっこっば、「でけんてん教えれ」ち言う。・「自分たちん時は・・」ち、いちいちせからしか・もぐれば無理ん通っち決めこんじょっ・その他もろもろ・・・【一般語訳】昔は「近頃わかいものは・・・」と年配の人が嘆いたものだが、うちの息子はしょっちゅう「近ごろの老人は・・・」って腹をたてているよ。・電話に出たらいけないところで電話に出る・制限速度より10キロも遅い速度で走って渋滞させる・自分で調べればすぐわかることを、「できないから教えろ」...(五島弁・番外編・時事とか余話)近頃んとっしょれは・・・
九州じゃ珍しかった雪景色なにやら普通になりゆく気配・・・・・・気候変動らしく、九州に雪が降りやすくなっているのだとか。子供のころは雪が積もると珍しく嬉しくて大騒ぎだった。九州人は雪に慣れてないから雪国の暮らし研修ツアーとか商品化されるかもしれない。佐賀県は今日も雪景色。(短歌)九州じゃ珍しかった雪景色
◆えらかす・・・だます選挙んポスターに昔のわっか時ん写真ば使うとある意味「えらかし」じゃなかろか?運転免許証にでん旅券にでんマイナンバーカードにでん消費期限のあっもんね。☆わっか・・・若い(五島弁・番外編・時事とか余話)・・・えらかすと消費期限
◆やじらしか・・・(聴覚的に)うるさい(精神的に)煩わしい・面倒だ【用例】選挙ん時分だけ名刺やチラシば配ってさるいたっ、名前ばっかっおめいてさるいたっすっやっだやじらしかね。【一般語訳】選挙の時だけ名刺やチラシを配ってまわったり、名前ばかり連呼する連中は煩わしいね。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡) (五島弁)やじらしか
◆やっぱっじゃん・・・やはりそうだったねぇ(詠嘆の雰囲気を含む)やっぱっじゃん。万博ん入場券の売れんてんどがんかしてくだはれぇ~、ち主催者側が政府に泣きついたっちた。まーた税金ばぼっくっ使(つこ)っ対策とやらじゃろじゃん。【一般語訳】やはり思っていた通りになった。万博の入場券が売れないからどうにかしてください~、と主催者側が政府に泣きついたよ。まーた税金をふんだんに使った対策とやらがとられるんだろうね。(見出し画像は五島市福江の旧西町。高度成長期直前ごろ。奥の茂みのようなのは牟田家の武家屋敷跡で今では道路となり面影はない。)(五島弁・番外編・時事とか余話)やっぱっじゃん
沈むとも溶ける雪見て桜木は冬を耐え越し春迎え咲く ・・・・・葉を落とした桜木には試練を感じる。辛い季節もあったな。試練を思い、一首浮かんだ。・佐賀県は今日も雪が降りました。(短歌)冬を耐え越し春迎え咲く
◆どはっせん・・・落花生・ピーナッツ※古い言葉で現在はあまり使われていないと思われる【用例】なちゆーてんかんちゆーてん、ビールんつまみはどはっせんがよかね。【一般語訳】何のかんの言っても、ビールのつまみはピーナッツがいいね。(五島弁)どはっせん
和婚なる未知の二文字に遭遇す和魂(にきたま)睦み添い遂ぐやよし・・・・・・知らない熟語に出会うとついつい調べてしまう。宣伝コピーだろうと思いつつ広辞苑と大辞林をひいたところ掲載なしだったが、いずれ載るかもしれない。葬式は南無南無でする人たちの挙式だけクリスチャン方式は「洋婚」か?(画像は熊本城近くのホテル前にてパシャリ)(短歌)和婚なる未知の二文字に遭遇す
◆ものしりものしっ・・・霊能者祈祷をする人卜占をする人【用例】◎◎君が起業すっとで時期や登記のこっで☆☆さんにみてもろたら、今年ん秋ん何とかの日がよかち判の出たてんそん方向で進むっとちた。応援せんばばい。【一般語訳】◎◎君が起業するので時期や登記のことで☆☆さんにみてもらったら、今年の秋の何とかの日がいいと判が出たのでその方向で進めるんだって。応援しなきゃね。(見出し画像は五島市福江の鬼岳)(五島弁)ものしりものしっ
◆ももぐるももぐっもんたくっ・・・(紙などを)くしゃくしゃっと丸める【用例】A.あいたぁ、送る荷物にけっこう隙間のできてしもたよ。B.なんのぉ、新聞紙ばももぐって埋めればよかったい。【一般語訳】A.あらぁ、送る荷物にけっこう隙間ができてしもったよ。B.なーに、新聞紙をくしゃっと丸めて埋めればいいんだよ。(見出し画像は五島の民芸品のバラモン凧)(五島弁)ももぐるももぐっもんたくっ
◆魚ばこっくだはれ・・・魚を買ってください・・・・・・行商に来ていた人の思い出があります。「奥さーん、魚ばこっくだはれ~」と漁師町の奥さんたちがリヤカーに魚を積んで、一軒一軒声をかけながら回ってきていました。今思うと、人力歩行による天秤棒をかついで様々な商品が売り歩かれていた「振り売り」の文化の発展形態だったようです。高校生の時にはすでになくなっていたような気がします。かわりにトラックでの巡回販売が出てきていました。今のサオダケ売りや石焼き芋のように拡声器で宣伝していました。「あーじー・さーばー・かつおー・きびなー。(間があって)などが入っております」という、独特の抑揚での売り声は今でも忘れない。魚の名前の連呼から一呼吸おいての「などが入っております」にも特徴があって、モノマネがしやすかった。そのためか、...(五島弁・番外編・思い出)魚ばこっくだはれ~
◆ばあかごっ・・・馬鹿げたこと年間200万本捨てらるっ「恵方巻」。ばあかごっちしか言いようがなか。つうえなこっちしか言いようが。そんうち日本人はばっかぶって飢えっ苦しん。※つうえなこっ・・・無駄なこと※ばっかぶっ・・・罰が当たる(五島弁・番外編・時事とか余話)ばあかごっ
◆とっこむとっこん・・・干していたものなどを中に入れる【用例】あいたぁ、空ん暗(くろ)なってきたね。洗濯もんばとっこまんば濡らしてしまうばい。【一般語訳】ありゃぁ、空が暗くなってきたね。洗濯ものをとりこまないと濡らしてしまうね。(見出し画像は五島市福江の石田城の内堀)(五島弁)とっこむとっこん
降りて来る水の結晶一夜にて世界を変える魔法のようだ・・・・・ロマンチックに暢気なことを言っていられないのだ。毎日のように通る国道34号が41キロに渡って通行止めになった。でも、めったに見ない雪にはときめいてしまう。(短歌)世界を変える魔法のようだ
◆なんごっちか・・・なにごとだ?【用例】あそこん店にパトカーの何台も来ちょっばって、なんごっちか?【一般語訳】あそこの店にパトカーが何台も来ているけど、なにごとだろう?(五島弁)なんごっちか
◆どろだっぺ・・・泥だらけ【用例】ひさひかぶりに雨ん降ったら、花粉に黄砂に排気ガスん煤煙にち混ざって降ってきたっじゃろじゃん。車んどろだっぺになってしもたよ。【一般語訳】久しぶりに雨が降ったら、花粉に黄砂に排気ガスの煤煙にと混ざって降ってきたんだろうね。車が泥だらけになってしまったよ。(五島弁)どろだっぺ
文字づらも音の響きもめでたいな「立春大吉」左右対称・・・・・・なんとなく期待がもてそうな春の響き。視覚的にも。(短歌)立春大吉左右対称
◆しんぴゃ・・・心配【用例】あがんとこん婆ちゃんはちっとばっかっノボセげんあってん、恵方巻は食べさすっなよ。がぶがぶがぶがぶ丸飲みして喉に詰めっ死んとじゃなかろかちしんぴゃしよっとじゃん。【一般語訳】君の姑さんはおどけてみせるのが好きだから、恵方巻を食べさせるなよ。がぶがぶがぶがぶ丸飲みして喉に詰めて死ぬんじゃないかと心配してるんだよ。(五島弁・番外編・時事とか余話)しんぴゃ
◆むげらしか・・・残酷だむごい【用例】なんば言うたちかんば言うたち戦争だけは早(は)よ終わらせんば、罪のなか子供まで怪我したっ死んだっして、いっだなんでんむげらしか。【一般語訳】何が何でも戦争だけは早く終わらせないと、罪のない子供まで怪我したり死んだりして、いくらなんでも残酷だ。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡)(五島弁)むげらしか
◆おえかぶっ・・・髪がむさ苦しく伸び放題になる【用例】いっだなんでん床屋に行かんばおえかぶってしもっみたんなかよ。【一般語訳】いくらなんでも床屋に行かなければがむさ苦しく伸び放題でみっともないよ。(五島弁)おえかぶっ
◆あくっ・・・あくび【用例】A.おおきなあくっどんして。ゆうべは徹夜して勉強したっか?B.うんにゃ。オールナイトニッポンば聴き始めたら寝られんじゃった。【一般語訳】A.おおきなあくびなんかして。ゆうべは徹夜して勉強したのか?B.いいや。オールナイトニッポンを聴き始めたら寝られなかった。(見出し画像は五島市福江の石田城跡五島高校入り口)(五島弁)あくっ
◆あたっまえ・・・当然・あたりまえ【用例】「ルールを守る」。こらあたっまえじゃてんね。「楽しい日本」。こっもあたっまえじゃてんね。つらひか日本にしてよかもんちかな。じゃばって、つらひかところもあっとち。天引きさるっアレなんか特に・・・【一般語訳】「ルールを守る」。これは当然だからね。「楽しい日本」。これもあたりまえだからね。ツライ日本にしてはダメだ。とはいえ、ツライところもあるんだよなぁ。天引きされるアレなんか特に・・・(五島弁・番外編・時事とか余話)あたっまえ
◆いんぎょ・・・印鑑・印形(インギョウ)と言う言葉を知ったのは三十代の終わりぐらいだったと思う。歴史の本か時代ものの小説に出てきて知った。その時に、同居していた祖母(明治十八年生まれ)が印鑑のことを「いんぎょ」と発音していたことを思い出した。不思議な呼び方をするものだと、高一の時に霊山浄土へ見送ったあともその語感は謎めいたまま、押印するときにちょくちょく思いだしていた。ラジオもテレビもない時代に大人になった祖母は、江戸時代の人だった親が使う言葉を引き継いで使ったであろうから、ハンコのことを印形の転訛したインギョと発音していたのだろう。祖母がその母や父たちから受け継いだ言葉は、江戸時代の空気だったのだなと思う。(見出し画像は五島市福江の石田城の大手門遺構・城山神社の脇)(五島弁・番外編・思い出)いんぎょ
◆かっくじっ・・・ひっかく【用例】A.こん柱んかっくじったキズはなんか?B.猫ん爪とぎ。(五島弁)かっくじっ
◆そうら・・・たわし【用例】もうズックん靴ば履かんてん靴洗いもせんごてなったばって、柄(え)のついたそうらで洗いよったね。【一般語訳】もうズックの靴を履かないから靴洗いもしなくなったけれども、柄(え)のついたたわしで洗っていたね。(見出し画像は五島市福江島の大瀬崎灯台)(五島弁)そうら
(五島弁・番外編・時事とか余話)おめきっ てやればよかかもしれんぞ
◆おめきっ・・・思いきる政党が支持率ば上げたかったら、おめきって安楽死や延命のありかたばとりあげっみたらよか結果んずっかもしれんぞな。タブーんごちゃっ風潮じゃばって、そんほうがよかちいうモンもけっこうおっち思うよな。【一般語訳】政党が支持率を上げたかったら、思い切って安楽死や延命のありかたをとりあげてみたらよい結果が出るかもしれませんよ。タブーみたいな風潮ですが、そのほうがよいという人もけっこういると思いますよ。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡)(五島弁・番外編・時事とか余話)おめきってやればよかかもしれんぞ
凍て晴れの澄む青空はサイレンス放射冷却明日朝零下・・・・・・凍て晴れ(いてばれ)という言葉を去年知った。本格的に寒くなるまでピンと来なかったが、寒いけどさわやか。これが凍て晴れなのだろうか。(短歌)放射冷却明日朝零下
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◆やたくっやたくり・・・過剰なおしゃべり【用例】あん人んやたくりちは聞いちょったばって、話のなんかなんか。逃げ出すとに苦労したよ。 【一般語訳】あの人がおしゃべりだとは聞いていたけれども、話が長い長い。逃げ出すのに苦労したよ。 (五島弁)やたくっやたくり
◆のっぺづらのっぺのっぺ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い【用例】あら、見て見れち。あっだけ人に笑わるっこっばしちょってのっぺのっぺしたツラして人になんじゃろ言いよっよ。じゃっーげだ。【一般語訳】ほら、見てみろよ。あれだけ人に笑われることをしておきながら何くわぬツラの皮が厚い態度で人に何か言っているぞ。気色悪いな。(五島弁)のっぺづら
◆どあってんこあってん・・・どうしてもこうしてもなにがなんでも【用例】◎◎は痛風でいたかめにおーちょっとけ、どあってんこあってん、食ぶごちゃっもんは食ぶっとちゆっ、真子や白子ばしゃーしゃ食ぶっとで、再発が心配ち奥さんのくどめっじょったよ。【一般語訳】◎◎は痛風で痛い目をみているのに、どうしてもこうしても、食べたいものは食べると言って、真子や白子をしょっちゅう食べるので、再発が心配だと奥さんがグチってたよ。(五島弁)どあってんこあってん
◆つんび・・・独楽の芯【用例】やすりでツンビばしっかっ研いであっどが独楽ば片っ端かっこっかってくるって!【一般語訳】やすりで独楽の芯をしっかり研いであいつらの独楽を片っ端から打ち割ってやるぞ!☆子供の遊びは大人の世界の予行演習の側面もあったのか、弱肉強食の厳しさとルールには悔しくても従い恨みを残したりしないし、汚いことをする奴は仲間に入れないということもあった。私たちのこどもの頃の投げ独楽では、負けた順に場に出し、後から場に出す物は場に出ている独楽に当ててキズを付けたり割ったりするのが勲章だった。さながら果し合いのようなことをやっていたのだから、今思うと恐ろしい。でも楽しかった。(五島弁)つんび(思い出話の余談付き)
◆ぼっば・・・神社のお祭りの時に現れる獅子【用例】子どもん時はボッバに噛んでもらえば病気ばせんちいう迷信のあって、よう親にボッバんところに連れて行かれよったよ。【一般語訳】子どもの時はボッバに噛んでもらえば病気をしないという迷信があって、よく親にボッバのところに連れて行かれていたよ。☆祭りの時に神輿の巡行に随伴する天狗とボッバを小学生高学年になるとはやし立てて怒った天狗とボッバに追いかけられるスリルを楽しんでいました。天狗に追いつかれると容赦なく杖で叩かれるので必死で逃げました。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷遺構)(五島弁)ぼっば
◆ぼうまんふっ・・・のぼせるあわてふためく我を見失う頭が真っ白になる【用例】はよせれ、はよせれ、ちせかされっ、ぼうまんふって出てきたらスマホも財布も忘れっしもちょってオージョコージョしたっち。【一般語訳】早くしろ、早くしろってせかされて、あわてふためいて出てきたらスマホも財布も忘れてしまっていてニッチモサッチモいかなかったよ。(五島弁)ぼうまんふっ
◆かとっぽ・・・ハコフグ(魚名・顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目ハコフグ科ハコフグ属)【用例】かとっぽん味噌焼は名物でうんまかち評判じゃばって、魚屋さんで売っちょっとは見たこっのなかてんなかなか食べられんね。【一般語訳】ハコフグの味噌焼は名物で美味しいって評判だけれども、魚屋さんで売っているのは見たことがないからなかなか食べられないね。(見出し画像は友人提供のもので五島市の海)(五島弁)かとっぽ
◆ぼっくっ・・・たっぷり多めに必要より多く過剰に強く【用例】ラーメンにニンニクばぼっくっ入れたてん、我ながら臭(くさ)かよ。【一般語訳】ラーメンにニンニクをたっぷり入れたから、我ながら臭いよ。(見出し画像は五島市福江の石田城の舟入遺構)(五島弁)ぼっくっ
吉田拓郎のアルバム「ライブ’73」は私が十歳のころのライブ録音盤だ。誰に録音してもらったのか覚えていないが、十代のころテープを持っていた。いつしかそのテープもどこかへ行ってしまったが、どうしても折に触れ思い出す曲があった。「都万の秋」(岡本おさみ作詞吉田拓郎作曲)である。都万の秋を聴きたくて再発のCDを買った。都万は島根県の隠岐の島の漁村のようだ。歌詞の概要は、風来坊のような旅人が隠岐の島を旅する。そこで漁師の夫婦と出会い、とくに「おかみさん」の生き様に感銘する。歌はこう締めくくられる「海の機嫌をとってきた都万のおかみさんたちひと荒れすりゃひと年も老けてきた明日の朝は去ってしまおうだってぼくは怠け者の渡り鳥だから」海という危険な場所での仕事はまさに命がけの仕事だ。また、個人営業の漁師はいくらか危険でも危険...吉田拓郎の「都万の秋」と志ん生の「大津絵冬の夜」
省略語では「ギョニソ」は好きなほうです。なぜかトキメキます。こどもの頃の弁当や、学校から帰って小腹がすいた時にまるかぶりした記憶が甘美に意識をくすぐるのでしょうか。もちろんギョニソそのものも大好きです。なぜか「ソーセージ」という寛大な分類も大人の味付けと言えましょう。ギョニソ
「可及的速やかに」という政治家発言が「とりあえず何もしない」の言い換えと揶揄されたことがあったが、このところよく耳にするが実感を伴わない表現に「スピード感をもって」とか「スピード感が大事です」といったのがある。急いでやるとかすぐにとりかかっていついつまでに答えを出すと言うのなら意思も覚悟も伝わってくるが、「感」をもってと言われると「可及的速やかに」と言っているのだと思えてくる。スピード・スピード感
孤独死という言葉は最大手放送局が番組名につけたことから拡がり定着したという。視聴率を高めるために知恵者がおどろおどろしい言葉をあみだしたのだろう。好きではない言葉であり、何らかの価値観から蔑視の意識すら感じるこの言葉の反対語はあるのだろうか。思いつかないから即興でつくってみる。・看取られ死・衆人環視死・集合死・人中死・・・孤独死の反対語は・・・
ラジオから「ポイ活を始める人が増えています」という声が聞こえてきて、てっきり「断捨離」のくだけた言い方なのかと思っていたら、意識してポイントを貯める行動とのこと。就職活動から終活が連想され定着して久しいけれど、初めて「終活」の2文字を見たときには部活の後片付けのことかと思ったことだった。部活といえば、これは●●部の活動の略ではなくてクラブ活動の略じゃないかと思うのだが、ブは漢字が定着している。おもしろくも不思議な慣習だが、「月極」みたいなものかと思えども、見るたび聞くたびすっきりしない。「ポイ活」「終活」「ブ活」
自宅から30分ほど歩いたところで見つけた懐かしみ。半世紀近く風雪に耐えてきた看板だろうか。瓶の中央の赤いシールに「一級酒」と表示されているのは平成の初期まであった酒税の区分によるもの。二級酒もあった。焼酎の製法区分の甲類乙類という品質の優劣を誤認させる用語は健在だ。#レトロ#看板#レタリング#嬉野温泉駅#懐かしみ一級酒二級酒甲類乙類などの用語を思い出した古い看板
島原の乱(島原一揆)の籠城戦があった世界遺産指定地域の原城跡を歩いてみた。キリスト教禁教の背景から考えてみると、ポルトガルなどからの植民地化や反乱勢力から国を守ったことがあった史跡であるという国防の遺産であること認識した。また、乱のころはすでに廃城となっていたという城域の広大さに、戦国武将と家臣団の生き残りをかけた命がけの備えの緊張感と真剣さを強く感じた。国防の遺産でもある世界遺産(原城跡・島原の乱)
まもなく紙幣が新札に切り替わる。一万円札の肖像は渋沢栄一だという。邪推と妄想をたくましくするのであるが、この肖像選定は現金を使わせなくするための深謀遠慮の策略ではないかと勘ぐっている。時代が許したとはいえ、妾を複数もち、子供も二十人は居たとされる人物を現代感覚からすれば、ウラヤマしくも、ネタマしくも、イヤラしくもあり、あまりご尊顔を再三再四拝みたくはないだろうと思うのは拙者のみみっちさからだろうか。新札肖像選定の裏舞台(邪推編)
朝日浴び往来見守るお地蔵さん今日一日の無事祈りたもう今日一日の無事祈りたもう(短歌)
生活圏では鯉のぼりと一緒に名前を記したのぼり旗を立てるところも多い。ほぼ毎日あちこち車で移動するのでいくつもののぼりを見かけるのだが、近年記された名前が判じ物化していて、読み方を考えるのにけっこう労力を使ってしまう。宣伝ではないので他人様には読めなくてもいいことではあるが、半世紀後には病棟のベッドの名札がひらがな表示されるようになるのだろうなと思うと看護師の呼びかけが幼児対応仕様になりそうな妄想をしてしまう。五月雑感
田植え前のこの時期に、一面秋の稲田のような景色を初めて見たときには新鮮な驚きに目を瞠ったものだが、いまでもその感覚はなくならない。写真は嬉野市塩田町の麦畑だが、用事があって毎日のように行く場所からさながら定点観察のように眺める芽吹きから緑が広がり黄金色に変わっていくさまには驚きをともなう感動がある。農家の方は、祝日も土日も仕事をされている。また、仲間との協働する姿も見かけることがある。この麦は焼酎やビールになるということだが、この景色や働く方を思い出しながら感謝の乾杯とともに味わいたいと思う。麦秋の佐賀平野
先月(4月はじめ)に佐賀県嬉野市塩田町で撮影しました。近所のかたがボランティアでなさっているのか、かわいい帽子と前掛けをつけていました。花曇りの花見地蔵
昨日、たまに買っていたスコッチを買おうとしたら、価格が前に買った時の1.3倍になっていて買おうか買うまいかとためらっているうちに「舶来品」という古い言葉を思い出した。このところの侵略戦争や円安の影響あってのことでもあろう。「舶来」もふだん使うことがない言葉なので、本当にそんな言葉があったかなと不安になって手もとの漢和辞典(角川新字源)を引いてみたら、和製漢語ということなので、いつかの時代にか誰かが言い出して「箔が付く」高級イメージとして定着したのだろうが、今では死後に近い。舶来品
不祥事と蛮行ヤジはさておき、国民負担増だけは決める国会のありかたに、「タイパ」重視の世代は政治は独裁者に任せて国会議員を大幅に減らしたほうがタイパもコスパもいいじゃんという気運が醸成されそうな気がしています。くわばらくわばら・・・タイパと独裁者
新年度のはじまりで、歓迎会やら懇親会も処々方々で行われていることだろう。宴席といえば「返杯」という風習があって、嬉しいものではなかったが、コロナ禍で駆逐されたのではないかと想像している。また、年長者がとっくりを差し出し、断ろうものなら「俺のサカズキが受けられないのかぁ」と怒り出すこともおうおうにしてあったやに聞いたおぼえがある。日本酒の消費量が減っているというからとっくりの出番も減っているのだろうが、瓶ビールやワインを差し出されたら、内心飲みたくなくても圧力に押されてやむなく受けざるをえない場面もあることだろう。イッキっイッキっイッキっイッキっとはやしたてて飲ませる余興もあったが、今思えば集団での殺人未遂もしくは自殺ほう助ではないかと思っている。自分は大酒呑みみではあるが、自分の調子で呑めない席には出向き...イッキっイッキっイッキっイッキっ
時満ちて纜(ともづな)ほどき漕ぎいだす未知訪ねゆく岸遥かなり~新しい日々の始まりに詠む~未知訪ねゆく岸遥かなり~新しい日々の始まりに詠む~
ひばり鳴きうぐいす歌う田園に時はのどかに春を運べり時はのどかに春を運べり
ちはやぶる神も愛でなむさくらばな令和六年春は来にけり・・・佐賀県武雄神社にて・・・ちはやぶる神も愛でなむさくらばな(短歌)
大寒の厳しき日にも萌えいずる梅の香ほのかに春ささやけり梅の香ほのかに春ささやけり(短歌)
流れ去るエンドロールを見るように時を映した雪降り積もる流れ去るエンドロールを見るように(短歌)