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春烙 https://blog.goo.ne.jp/syunraku23

オリジナル小説・二次創作を書いています。

オリジナル小説『四神伝』二章突入 ただいま停滞中 オリジナル二次小説『天空学園』『星空』も連載中 二次創作も連載 キャラたちが描く、『日常日記』をスタート!

春野キリ
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2008/06/04

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  • 風の斬撃 3話

    家での用事を終えた真希は、途中で会ったこうきと共に竜堂家の前までやってきて、玄関を出て庭へ周っていく続が目に入って首を傾げた。「あれ、続くん?」「あ、本当」庭に何かあるのだろうか、と考えながら門のところまで入ると続の澄んだ声と女性の声が聞こえてくる。「何話してるんだろう?」「さあ?」こうきと真希は、話が聞こえるように小声で言っていた。「僕は今日、とても大切な事を、あなたに打ち明けねばならないのです、花井夫人」夫人?と顔を見合わせながら、声だけを拾っていく。「既婚者ってことかな」「どうなんだろう」「あ、あら、いけないわ、竜堂さん」続の声に動揺したような女性の声が聞こえ、真希はううーんと眉を寄せ、こうきはなぜか寒気を感じたのか身体を振るわせてしまった。「中年ぐらい、かな?興奮しているみたいだけど」「怖い、なんか怖い...風の斬撃3話

  • 風の斬撃 2話

    「あの、これはどこに……」「じゃあ、こっちに置いてくれないか」「これはここで良いですか?」「ええ」竜堂家へと遊びにやってきた神家の双子と河野兄妹は、茉理が差し入れてくれた食事をテーブルに並べている始と続の手伝いをしていた。遊びの差し入れで持ってきた料理を並べているいちの手が止まっていることに気付いて、麦茶を置いてあきは不思議そうに訪ねた。「お姉ちゃん、どうしたの?」「いや、ここに入った瞬間に嫌な視線を感じてよ……夏なのに寒気するわっ」不機嫌そうに眉間に皺を作る姉に、そうなんだと首を傾げる。いちは人一倍視線や気配に敏感であり、それのおかげで敵の位置もすぐに分かり反撃することが出来る。だが、日常で嫌な視線を感じるのはどうも気持ち悪いらしく、気にするなと言われても気にしてしまうようだ。「いちちゃんも大変ですね」「あっ...風の斬撃2話

  • 風の斬撃 1話

    「じゅじゅ君」じゅのが振り返ると、肌の白い少女が首を傾げながら立っていた。「何してるの?」「ルシナか。いや、空を見ていてな、綺麗だったから」と言って、じゅのは濁りのない青空を見上げる。すっきりとした風景に、まるで心の中のように思えた。「あ、ほんと!綺麗だね」ルシナも顔を上げて、嬉しそうに笑っていた。「この空って、どこまで続いてるのかな?」「さあな。遠くまで広がってるんだろう」「遠くって?」「そこまで分かるかよ」「そうだね」しばらくの間、二人は青い空を静かに眺めていた。この空間が自分は好きだと、じゅのは思った。「ねえ、じゅじゅ君」と、ルシナが口を開き、「んー」とだけ言って顔を横に向ける。「いつまでも、この空が見れるといいね!」「……そうだな」ぱあっと花のように輝かせる笑顔に釣られて、じゅのも微笑みを浮かべていた。...風の斬撃1話

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