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  • オヤジのあくび726

    長谷部誠「心を整える。」を読む 長谷部誠。サッカー日本代表キャプテンとしての活躍と実績はとても有名ですが、実際のプレーはテレビカメラが追いかけていないところで地味にコツコツ動いていることが多かった選手だと感じています。 本書は、長谷部選手が未だ現役バリバリの27歳の時に書かれた本で「キャプテン・ハセべ」の成長過程が読み取れる本でもあります。 56章からできているのですが、第35章に「監督の手法を記録する」というのが出てきて、「引退したら、いつかサッカーチームの監督をやりたい」と書かれている。長谷部選手が現在フランクフルトや日本代表でコーチを務めているわけで、随分前から自分の将来を見据えていたこ…

  • オヤジのあくび725

    草薙龍瞬「反応しない練習」を読む 世界中がインターネットから溢れ出る情報に頼っているし、振り回されてもいる。某国の大統領が発信している情報など最たるものだ。 その中でお釈迦様の言葉を足場にしながら、冷静に合理的な生き方を選択するとはどういうことなのか、本書は説いている。 手塚治虫の漫画全集「プッダ」12巻35頁よりアナンダの科白 「あらゆる苦しみはかならず原因から生まれる プッダはそれらの原因を説き明かされる・・あらゆる苦しみはかならずとめることかできる プッダはそれらのとめる方法を説き明かされる・・」 手塚治虫版のプッダにも散りばめられている教えが、本書で説かれている教えと被るのは、やはりお…

  • オヤジのあくび724

    石井哲代「102歳、一人暮らし」を読む 日々の生活、つまり当たり前の日常を感謝しながら生きる。 畑で育てている作物の成長、自分の生活をサポートしてくれる姪っ子さんへの感謝、仏壇に手を合わせて今の自分を亡き夫に報告する。おいしい食べ物が大好きな石井さんの食事時の表情は、笑顔に満ち溢れている。 そんな楽しいことばかりじゃないでしょ。後悔したり悲しい気持ちになることもあるでしょ。ほとんどの読者はそう思うはず。 ボクは、石井さんはきっと悲しみや辛さのしまい方・片付け方が上手なのだと思う。 石井さんが講演会で語った「生き方じようずになる五つの心得」をメモしておこう。 一、物事は表裏一体、良いほうに考える…

  • オヤジのあくび723

    和田春樹翻訳「レーニン・セレクション」を読む2 レーニンが当初帝國主義について捉えきれていなかったことは、よく指摘されている。現在であれば、イギリス・フランスによるアフリカへの植民地支配が、資本主義の行き着く先であったことが世界史で教えられている。 しかし、ただでは起きないところがレーニンでして、帝國主義を支える独占資本主義を逆手にとって全世界の労働者による世界革命が可能だと考えたのだ。 レーニンは、先の先を見通す力が優れていて、ロシア革命においてもブルジョワ革命である二月革命で踏みとどまらず、その年の十月革命で一気に社会主義国家を樹立してしまう。 一気に革命を推し進めた人というと、フランス革…

  • オヤジのあくび722

    和田春樹翻訳「レーニン・セレクション」を読む1 本書は、平凡社ライブラリーとして昨年1月に出版された。ソ連という国は、とうの昔に地球上から消え去り、マルクス・レーニン主義として学ばれた思想体系も極めて不人気な中で、何故今さらレーニンの本が出版されたのだろう。 まえがきに芥川龍之介のレーニンに対する次の詩が引用されている。 誰よりも民衆を愛した君は 誰よりも民衆を軽蔑した君だ 読み進めるうちに、学生の頃によく目にしていた文体を思い出した。そう、某過激派諸君の撒いていたアジビラの文章に似ているのだ。正しくはアジビラの書き手が和田春樹氏の書きぶりを真似ていたというべきかもしれないが、50年ぶりに目に…

  • オヤジのあくび721

    関 眞興「一冊でわかるロシア史」を読む2 レーニン、トロツキー、スターリンなど革命を主導した人。ボリシェベキとメンシェベキ・社会革命党を中心とする議会内の主導権争い。さらには第一次世界大戦下での諸外国との関係。これらを整理しないとロシア革命の全体像はなかなか理解できない。 世界史上もう一つの大きな革命であるフランス革命が次々にリーダーが変わりながら、最後にナポレオンに行き着いてしまったこと。革命をどういう方向に導くのか、大きく揺れ動いていたこととロシア革命を比較してみたい。 ボリシェベキのレーニンが革命のリーダーとしてソ連を実現した経緯を追ってみましょう。 当時のロシアは内憂外患そのもので、ド…

  • オヤジのあくび720

    関 眞興「一冊でわかるロシア史」を読む1 世界史の授業では、モスクワ公国のあたりから地図上に存在が示されていて、現在も取得であることから記憶に刻まれまふ。しかし、それ以前にリューリク朝、キエフ・ルーシと呼ばれた王様がいたことは、本書で初めて知りました。学生の頃男声合唱で歌っていた「オレーグ公の歌」。オレーグ公って、この頃活躍した人だったんですね。 ロシアの歴史でつかんでおきたいのが、コサックの人々。農奴への圧政から逃れてきた人々と遊牧民が混じり合ってコサックを形成したとされるが、国家から自由な戦闘集団であり、ゴーゴリの「隊長ブーリバ」にも彼らの様子が描かれている。 気になるのは、ウクライナがコ…

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