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  • オヤジのあくび681

    色摩力夫「アメリゴ・ヴェスプッチ」を読む。 なぜ、彼についてちゃんと学んでいないのか、本書の冒頭で明らかにされている。彼の業績に関する資料が少ないのだ。けれど明らかなのは彼の親友であるコロンブスが野心に満ちた航海者であったのに比べ、ヴェスプッチは知的な好奇心から、船長や航海士ではなく天文地理学者として「新世界」を4回訪れているのです。 後年新しい大陸の名前が、アメリゴにちなんでアメリカと名付けられたが、すでになくなっていた彼はその事実を知らない。 コロンブスの新大陸発見の功績を横取りしたという説があるのですが、コロンブスは発見した島を西インド諸島と理解して地理的に大きな勘違いをしている。緯度経…

  • オヤジのあくび680

    F・ショットレンダー著、石橋長英訳「エルウィン フォン ベルツ」を読む 東京医学所(東大医学部)教授、医学博士としての業績という、いわゆる専門分野を踏み越えて、ベルツ博士はさまざまな文化に興味を示している。 休日は乗馬、江ノ島まで遠出することもあったという。音楽は四部合唱団でベースパートを歌っていた。さらには日本の伝統文化に造詣を深め、造形美術や工芸品の蒐集に止まらず口伝の神話や童話の形で残された伝説に強い関心を持ったという。この広い好奇心のあり方が、どこか鎖国下で来日していたドイツ人医師シーボルトの残像と重なる気がしてしまう。 抜き書き本書p220〜 1896年2月26日の記念講演より 西洋…

  • オヤジのあくび679

    原田恒弘編「群馬歴史散歩 173号」を読む。 飯尾宗祇 いのちあらばまたもきてみむ草津なる 神のいでゆはあやにかしこき 草津温泉は有名な観光地であるし、ボク自身もリピーターを自負しています。そこで本書からは、今までボクが知らなかったことのみを抜き書き的に拾い出してみます。 湯畑の下に落ちている湯滝のそばに燈篭が立っている。かつてはこの傍に不動堂があり文政十三年伊勢太々講中の人々によって寄進された。川端龍子の出世作「霊泉由来」はこの燈篭を元にしている。 戦国時代も傷ついた兵士たちに、草津温泉での効能は有名で、温泉で乱暴狼藉をはたらき、一般人が入れなくなったことがあった様です。武田信玄がそのような…

  • オヤジのあくび678

    エリック・ルーセル著、山口俊章・山口俊洋訳「ドゴール」を読む2 チャーチルにファシスト・独裁者的な雰囲気を指摘されているドゴールは、ソ連とも接触しつつ共産主義者が大勢いるレジスタンスを鼓舞しなければならなかった。戦後壊滅的な被害を受けたフランス国内の産業を国有化したのは、他ならぬドゴールであります。単なる保守主義者や共和主義者とは一線を画している独自の立ち位置が本書から見えてきます。 しかし、戦後のフランスの行方を託されたかに見えたドゴールは、突如政界から身を引いてしまうのです。その後政治のど真ん中に戻るまで実に12年! 大戦中も混乱の渦中に置かれた時、彼は一旦その場を離れて、孰考する環境を確…

  • オヤジのあくび677

    エリック・ルーセル著、山口俊章・山口俊洋訳「ドゴール」を読む1 愛国主義って何だろう。ドゴール伝を読み進めながらこの問いについてボクなりに考えてみたい。 ドゴールのゴールとはガリアの意味があると言う。カエサルの戦記にあるように現在のフランスはガリアだったのだ。彼にこの国土にずっと暮らしてきた一族としての意識はあっただろう。そしてそれがどうやってフランスの独立を守るかという軍人として政治家としての行動に結びついている気がします。 ドゴールが軍人として、第一次世界大戦でドイツ軍と戦った時、彼は捕虜となったのですが捕虜になるたびに収容所から脱走している。その後彼は戦車が戦力の中心になると考え、政府に…

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