オヤジのあくび676
高遠弘美「物語 パリの歴史」を読む2 本書の中でも、かなりの分量を割いて書かれているのが、フランス革命とその後のナポレオン。思い出せばフランス革命を「やばい」と感じた周辺国がちょっかいを出そうとして、逆にナポレオンに攻められてしまったのでしたね。 第二共和制の後に登場したフランス最後の皇帝ナポレオン3世の生き様も波瀾万丈でおもしろい。本書は現在のパリがいかにしてできたのかについて語っているのですが、その中でナポレオン3世の指示によって造られたものがとても多いことがわかります。中央市場、道路、下水道、ガスなど、彼のパリ改造計画は失業者を減らすことに結びつきました。「国民主権を標榜する皇帝」という…
2024/08/29 06:06