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  • オヤジのあくび676

    高遠弘美「物語 パリの歴史」を読む2 本書の中でも、かなりの分量を割いて書かれているのが、フランス革命とその後のナポレオン。思い出せばフランス革命を「やばい」と感じた周辺国がちょっかいを出そうとして、逆にナポレオンに攻められてしまったのでしたね。 第二共和制の後に登場したフランス最後の皇帝ナポレオン3世の生き様も波瀾万丈でおもしろい。本書は現在のパリがいかにしてできたのかについて語っているのですが、その中でナポレオン3世の指示によって造られたものがとても多いことがわかります。中央市場、道路、下水道、ガスなど、彼のパリ改造計画は失業者を減らすことに結びつきました。「国民主権を標榜する皇帝」という…

  • オヤジのあくび675

    高遠弘美「物語 パリの歴史」を読む1 オヤジのあくび674でシャルルマーニュの本を読んだのですが、彼はエクス・ラ・シャペル(アーヘン)を中心に活動していたので、パリの話があまり出てこない。はて? ヴァイキング(ノルマン人)による侵攻からパリを守った人として、西フランク王ロベール家のウードがいます。その後シャルルマーニュの系統であるカロリング家が途絶えるとカペー朝の時代となります。治めていた領土はバリ近郊のみでしたが、987年バリを中心としたカペー王朝がここで成立します。 シテ島にあった王宮が再建され、やがて王宮はルーブル宮(1190年〜城塞として建築がスタートした)へと移ります。しかしながら、…

  • オヤジのあくび674

    ロベール・フォルツ 大島誠編訳「シャルルマーニュの戴冠」を読む2 世界史のおさらいです。ローマにはカトリック教会の頂点に立つ教皇がいらっしゃる。一方ローマ帝国は、テオドシウス1世の時に皇帝がコンスタンティノープルに移り、ビザンツ帝国とか東ローマ帝国と呼ばれた国になる。西ヨーロッパへの影響力はどんどん弱まっていき、ローマ帝国が東西に分かれたと学習する。その後数百年が経ち、ガリア・ゲルマニア・イタリアを統治する王、シャルルマーニュが登場し、戴冠式を経て西側の皇帝になるわけですね。 最近日本でお札の肖像が新しくなりましたが、戴冠式後シャルルの顔も早速コインになります。波風が立つのはビザンツ帝国側のイ…

  • オヤジのあくび673

    ロベール・フォルツ 大島誠編訳「シャルルマーニュの戴冠」を読む1 初めて習うものにとって、ドイツ語とフランス語は大きく異なっている。ドイツ語が西ゲルマン祖語から長い時間をかけてドイツに浸透して知ったのに対して、フランス語は、ざっくり俗ラテン語→ロマンス語→フランス語という過程を辿っており、ローマ帝国の属州ガリアであった名残が感じられる。 古代から中世にかけて、周辺国へ攻め入り広大な版図を実現した王は何人もいる。シャルルマーニュもその一人で、現在のドイツ・フランス・北イタリアを含める広大なフランク王国を築いた。彼が建設した都はエックス・ラ・シャペル(アーヘン)で、大聖堂がユネスコの世界遺産に登録…

  • オヤジのあくび672

    安田祐輔「未来が変わる勉強法」を読む キズキ共育塾では、そのまま学校の先生を続けていたら、まず体験できなかったようなケースにいくつも出会いました。予定通りに生徒が現れないということもありまして、生徒が来ないのでその合間にこの本を読んでいるわけです。皆様、「けしからんじゃないか!」と眉を吊り上げてはいけません。ここはそのような子をサポートするための塾なのですから。 生徒に合った学習と口先で標榜することはやさしくても「言うは易し行うは難し」なわけです。 キズキ共育塾で教える内容は、もちろん予習が必要ですし、その他ボクには表現系の趣味(=合唱・琵琶)があって、両方とも予習復習が欠かせません。けれど上…

  • オヤジのあくび671

    鈴木康久「西ゴート王国の遺産」を読む2 外国に門を閉ざし、国内がほどほどに平和であると、国を防衛する力を衰えてしまうようだ。江戸時代のベリー来航時がそうだったし、イスラム勢力が入ってきた時の西ゴート王国もそうだった。711年滅亡。 イスラム勢力に負けて王国を失ってしまったので西ゴート王国の人々は人頭税を支払う義務を負った。しかしながら信じる宗教については寛容な政策がとられたので、キリスト教徒もユダヤ教徒も改宗を迫られたわけではなかった。 西ゴート王国滅亡から7年後、718年ペラーヨがアスティリア王国を興す、722年にペラーヨはイスラム勢力に勝利しており、この時からレコンキスタが開始されたとされ…

  • オヤジのあくび670

    鈴木康久「西ゴート王国の遺産」を読む1 ピレネー山脈より西、現在スペインやポルトガルがある地域の歴史は、イスラム勢力とカトリックが入れ替わったり、国の名前もコロコロ変わって、単線型ではない。本書はケルト(セルト)人と原住民のイベロ人の混血であるセルティベロ族の成立から始めている。その後地中海沿岸ではフェニキア人やローマ人、ギリシア人が植民都市を築いて、勢力争いを繰り広げていたので、有名なローマとカルタゴのポエニ戦争やハニンバル(アニバル)将軍のことが語られる。 私たちが普段慣れ親しんでいる発音が、本書ではスペイン語の発音で語られるため、文中のカタカナ表記を( )書きすることにしました。 最近世…

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