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ミステリーな森の生活 https://blog.goo.ne.jp/thomaz_2007

ミステリー(主に洋書)を読む楽しみを伝えたく思います。英語学習、洋画レビューもあります。

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2007/08/26

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  • 切願(長岡弘樹)

    長岡弘樹の自薦ミステリー集、「切願」を読んでみた。6つの短編集からなるが、どれも、ユニークで、独特の雰囲気を持っている。長岡氏は、短編ミステリーの名手と言われているらしい。後半のちょっと長めの2作、「迷走」と「真夏の車輪」は、中々、面白かった。予想もつきにくかった。切願(長岡弘樹)

  • 黒牢城(米澤穂信)

    ようやく、米澤穂信の「黒牢城」を読めた。直木賞を受賞して、図書館では、長らく、待ちが続いていた。読んでみて、驚いた。時代小説的なのだが、ミステリー小説でもある。織田信長に反旗を翻し、有岡城に籠城した荒木村重の物語だ。大きな合戦が描かれているわけではないが、籠城している中で、種々の事件が起こり、その一つ一つの事件を解決せねば、士気にかかわると、村重が推理を働かせるのだ。緊迫感もあり、面白く読むことができた。本当に、この作家は、今までに読んだこともない世界を見せてくれる。黒牢城(米澤穂信)

  • 草雲雀(葉室麟)

    葉室麟の「草雲雀」を読んだ。葉室麟の作品にしては、少し、軽めの奇想天外な物語だ。主人公は、師範代を務める剣客なれど、兄の世話になり、結婚もできず、女中を妾として、同居している。一方、道場仲間から、用心棒になってくれと、頼まれるのだ。元家老の妾腹の子供であることがわかり、もし、家老になれたら、藩の剣道指南役にして、結婚できるようにするというのだ。引き受けたのは良いが、次々に刺客が現れるのだ。この二人の掛け合いが実に面白い。また、他の登場人物も、ユニークなのだ。それにしても、これだけ、奇想天外にもかかわらず、最後の数ページで、ちょっと、ジンとくる葉室麟ワールドに導いてくれるのだから、うれしくなる。草雲雀(葉室麟)

  • 家日和(奥田英朗)

    ちょっと、気楽に読めるものが欲しい時に、奥田氏の作品は、ぴったりである。今回の短編集も、よくありそうな日常の中で、おこりうる物語をさらりと描いている。inthepoolなどに比べれば、現実的であるのだが、だからといって、それほど深刻でもない。6作の中で、「家においでよ」が、一番、気に入った。突然、妻に別居された男の行動である。自分の若かりし頃の理想の生活を実践するのだ。終わり方が、良かった。家日和(奥田英朗)

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