東海道をゆく(白石一郎)
読売新聞の書評で、ゆったりとした作品という言葉につられて読んでみた。十時半睡事件帖のシリーズの7巻目、最終巻らしい。著者の絶筆でもあるらしい。事件帖とあるが、この巻については、事件らしい事件があるわけではない。海洋ものに比べるとかに、ゆったりとした作品だ。丁度、三島近辺に旅行に行ってきて、箱根八里の街道を知ったばかりのせいか、小田原ー三島ー元箱根ー沼津といった地名や、その街道が、身近に感じることができた。話は、主人公の息子が病気とのことで、江戸から、福岡に一時帰ることになった十時半睡が、道中、わけありの武家の女性と一緒に旅をすることになるというものだ。実際の事件帖も読んでみたいものだ。東海道をゆく(白石一郎)
2023/12/28 00:11