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ミステリー三昧
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お気に入りのミステリー、気になるミステリーを紹介するブログです。
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bookmanさんの新着記事

1件〜30件

  • 地の告発 [book]

    アン・クリーヴス/東京創元社/お薦め度 ★★★★ペレス警部シリーズペレス警部も参列した知人の葬儀の最中、地滑りが発生、土石流が一軒の農家をなぎ倒す。捜索活動を開始すると身元不明の女性、黒髪、赤いドレスを纏う、の遺体と猫の死骸が見つかる。検死の結果、地滑りによる死ではなく、絞殺だったことが判明する。ペレス警部は身元確認を急ぐが、二転三転・・・やっとのことで女性の意外な正体とそのドラマチックな過去が明らかになるが、それでもなお全貌が見えない。事件関係者はペレスの知り合いばかり、さまざまな証言をもとに犯人を割り出す流れは完成度の高い本格ミステリー!シェトランドの風土、そこから生み出される濃厚な人間関係が本シリーズの肝、何物にも代えがたいものだ。インヴァネス署の主任警部、ウィロー・リーヴス、ペレスの婚約者、故人、の娘、キャシー、ペレス、三人の関係性がどうなるのか次作を待ちたい。

  • 網内人 [book]

    陳浩基/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆本格ミステリベスト10 海外編第二位ネット虐め?を苦に妹、15歳中学生、が自殺。姉のアイはハイテク探偵、アニエ、を紹介され、妹の死の真相究明を依頼する。料金はアイの預金すべて・・・至ってシンプルなストリー、ハイテク音痴のアイに、技術的なことを解説しながら事を進めるアニエ。この事は読者への解説もかねる。真相究明と並行して語られる零細IT企業への大手ベンチャーキャピタルからの投資話。どこかで交差するとわかっていても、なかなか全容が見えない。妹の虐めの実態は解明されたが、アイは妹の仇を討つため、復讐請負人もかねるアニエに復讐も依頼する。アイとアニエの復讐のせめぎ合いが凄い。最後の最後にアニエが怪盗ルパン探偵に変身、復讐劇と投資話に落ちがつく。何回も味変を愉しめる一冊だが、解説部分がやたら長い。次作は一気読みにしてほしいものだ。

  • ナイト・エージェント [book]

    マシュー・クワーク/ハーパーBOOKS/お薦め度 ★★★★スパイスリラーFBI局員のピーター・サザーランド、ホワイトハウスの夜勤電話番、一年弱の勤務で電話が鳴ったのはたったの一度、上司に繋いだだけで内容はわからない。そんなある晩、二度目の電話が鳴った。かけてきたのはローズ・ラーキンと名のる若い女性、叔父夫婦の家で銃撃犯に襲われ、近所の家に逃げて来たのだ、と。叔父から電話番号と合言葉、「ナイト・アクション」、を教わり、「オスプレイは正しかった、六日後に起きる、赤の台帳を手に入れた」という伝言を託されたと言う。ピーターの仕事は電話を確実に上司に取り次ぐことだが、ルールを無視、救助を要請する。そのことが彼を国家を揺るがす陰謀の渦に巻き込んでいく。ピーターは更にルールを逸脱、結果としてローズに接触することになる。一方、ローズは信用出来る人間はピーターひとりと直感、ピーターに助けを求め、ふたりは行動..

  • 13階段 [book]

    高野和明/講談社/お薦め度 ★★★★☆江戸川乱歩賞受賞作受賞の言葉の中に、「職人で結構」とは、映画監督岡本喜八の言葉です。自分も、一流の娯楽職人を目指して頑張るつもりです、と語る著者。導入のプロットからしてエンターテインメント的。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、それを見守ってきた刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は記憶喪失の死刑囚の冤罪を晴らすこと。期限は三ヶ月、成功報酬は一千万円。死刑囚の微かな記憶とは、「階段」。あの時、自分は、階段を上っていた。今と同じように、死の恐怖に駆られながら、階段を上っていた。冤罪を晴らすには、凶器、通帳、印鑑を見つけ出さなければならない。その隠し場所と階段が関係するのか?死刑執行は四日後に迫る。最後のどんでん返しもしっかり用意され、第一級のエンターテインメントに仕上がっています。死刑囚の心情、刑務官の仕事ぶり、刑務所の様子などよく書けています。押さえるところは..

  • 素晴らしき世界 [book]

    マイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★バラード&ボッシュロス市警ハリウッド分署のレイトショー、深夜勤務、のレネイ・バラード刑事、署に戻ると見知らぬ男が古いファイルボックスを漁っていた。そこはかつて「職質カード」、シェイク・カード、で一杯だった。その見知らぬ男の名はハリー・ボッシュ。ボッシュは現在、サンフェルナンド市警の予備警察官、彼が追っている事件は9年前に起きた15歳の少女の未解決事件。ボッシュに共感を得たバラードは協力、空き時間を利用して捜査、を申し出る。ボッシュはもうひとつの未解決事件、ギャングによるギャング殺し、も調べていて、その企みの一部の証人になる男を追いかけていたが、捜査情報の漏えいに気づいたボッシュの身に危険が迫る・・・一方、バラードもハリウッドのストリートで繰り広げられる様々な人間模様に忙殺されながら事件捜査を続ける。ボッシュと別行動を余儀なくされ、こちらも思わぬ..

  • 熊の皮 [book]

    ジェイムズ・A・マクラフリン/早川書房/お薦め度 ★★★★ MWA賞最優秀新人賞受賞作 ターク山自然保護区の管理人ライス、過去は問わない財団に雇われ、世捨て人同然の生活を送っていた。ある日、管理区域内で胆褒を切り取られた熊の死体が発見される。胆嚢はアジアで高値で取引されている。ライスは密漁者を追うが、地元民はよそ者を見るように極めて冷ややかな態度をとる。 地元の熊猟師からライスの前任者、生物学者のサラ、が三人組?にレイプされ、未だ犯人は見つかっていないことを聞く。サラは保護区の近くに今も住み財団の連絡役としてライスとかかわっているただひとりの味方・・・ 物語はすんなり進まない。地元の無法者一家、元海兵隊員、麻薬捜査局の捜査官、ライスの元彼女・・・が絡みあらぬ方向へ舵を切る。ライスの過去の因縁が世捨て人ライスに降りかかる。 自然を舞台にした物語、表現はすばらしい..

  • 森の中に埋めた [book]

    ネレ・ノイハウス/東京創元社/お薦め度 ★★★★オリヴァー&ピア・シリーズ第八弾キャンプ場でトレーラーが炎上、男の焼死体が発見される。外から施錠されていたことから放火殺人の疑いが・・・オリヴァーとピアは早速捜査に乗り出す。トレーラーの持ち主はオリヴァーの知人の母親、ホスピスに入院中で余命いくばくもない、その彼女が窒息死させられてしまう。次に、元主任司祭がオリヴァーに何かを告げようとしたが自殺に見せかけた姿で絞殺、オリヴァーの知人ばかり三人が殺される。42年前、オリヴァーが11歳の頃起きた親友の事件が大きな影を落としているとオリヴァーは断定、三つの事件はピアをリーダーに据え、過去の事件を単独で捜査を進める。オリヴァーの育った村の相関図はあるものの、登場人物が多すぎて頁をめくる手が前後する。そのなかにはオリヴァーの元恋人の獣医も含まれている。過ぎ去った時間、シリーズ、を更に巻き戻すなんて凄い発..

  • ブラック・ハンター [book]

    ジャン=クリストフ・グランジェ/早川書房/お薦め度 ★★★★「クリムゾン・リバー」の続編九死に一生を得たピエール・ニエマスト警視、闘病生活後、警察学校の教官を経ていよいよ現場復帰する。名前は特名係だが、閑職? 部下は一名、クロアチア移民の教え子、イヴァーナ・ボグダノヴィッチ警部補。アルザスの森でで起きた猟奇的殺人事件、首を切り落とされ、腸と性器を持ち去られた、被害者はドイツの大富豪の跡継ぎユルゲン。ふたりは早速ドイツに飛び捜査に加わる。被害者には双子といってもおかしくない共同経営者の妹ラオラがおり、グループをまとめていた。ユルゲン亡きあとはラオラが遺産のすべてを相続することなっていた。ユルゲンに続いて従兄が同様な猟奇的な姿で発見される。大富豪一族にまつわる血の匂いに翻弄されるニエマスト。ドイツが舞台だけあって、純血主義的な考え、時代の闇、国家の闇、家族の闇、が傲慢なフランス人ニエマストをし..

  • グッド・ドーター [book]

    カリン・スローター/ハーパーBOOKS/お薦め度 ★★★★☆「買い!」の一冊28年前、弁護士一家宅に火炎瓶が投げ込まれ全焼する。悪夢は続く、引っ越した家に二組の男、父が弁護を引き受けた、が押し入り、母親を射殺、姉は頭に銃弾をくらい生き埋めに、妹は逃げたが途中で捕まる・・・事件は妹シャーロットが一夜限りのお相手をした教師に携帯を返しに行ったところから始まる。運の悪いことに中学校で銃乱射事件が起こり、校長と少女の死体、銃を持った少女、15歳くらいだが実際は18歳、に遭遇する。当然、父が少女の弁護を引き受けるのだが、弁護士であるシャーロットは目撃者として弁護を引き受けることは出来ない。またまた間の悪いことに父が何者かに刺され入院する。シャーロットはNYで音信不通の姉サマンサ、企業の特許訴訟を専門にする弁護士、に連絡をとる。28年前の事件を引きづりながら生きて来た姉妹と父が再び集う。28年の時間が..

  • 2020年ベストミステリー 国内編

    年間「国内編ベスト7」 第一位 「たかが殺人じゃないか」/辻真先/東京創元社 第二位 第三位 第四位 「暴虎の牙」/柚月裕子/KADOKAWA 第五位 「死神の棋譜」/奥泉光/新潮社 第六位  第七位 「殺人都市川崎」/浦賀和宏/角川春樹事務所 第八位 「清明 隠蔽捜査8」/今野敏/新潮社 第九位 「暗約領域 新宿鮫?」/大沢在昌/光文社 第十位 「不穏な眠り」/若竹七海/文藝春秋

  • 2020年ベストミステリー 海外編

    年間「海外編ベスト10」 第一位 「ストーンサイクルの殺人」/M・W・クレイヴン/早川書房 第二位 「たとえ天が堕ちようとも」/アレン・エスケンス/東京創元社 第三位 「ポンペイ、マラバーヒルの未亡人たち」/スジャータ・マッシー/小学館 第四位 「闇という名の娘」/ラグナル・ヨナソン/小学館 第五位 「隠れ家の女」/ダンフェスバーマン/集英社 第六位 「その手を離すのは、私」/クレア・マッキントッシュ/小学館 第七位 「発火点」/C・J・ボックス/東京創元社 第八位 「カメレオンの影」/ミネット・ウォルターズ/東京創元社 第九位 「ザ・チェーン 誘拐連鎖」/エイドリアン・マッティ/早川書房 第十位 「三分間の空隙」/A・ルースルンド&B・ヘルストレム/早川書房

  • テスタメント [book]

    ジョン・グリシャム/新潮社/お薦め度 ★★★☆☆ 全米290万部を突破したスーパー・メガ・ヒットストーリーはいたって簡単。アメリカ屈伸の大富豪の遺産にむらがる親族・顧問弁護士たちと、真の遺産相続人に指名された謎の女性、それを探し出す役のアル中弁護士。大老富豪の資産は総額百十億ドル。前妻とその子どもたちは贅沢好きの破産寸前の状況。財産が遺産として自分たちに転がり込んでくる機会を虎視眈々とうかがっている。ついにある日、相続人たちを呼び集め、驚愕のプレゼント―みずからのドラマティックな死と遺言状―を彼らに送る。その遺言状とは、わが子どもたちのそれぞれが負っている本日づけで負っている負債を完済するのに必要な額の金は遺贈する。本日以降に発生した負債については、わたしの遺産で返済されるものではない。わが妻たちに譲渡するものはない。この三人には離婚にあたって適切な補償がすでにされている。上記以外のわが財..

  • 果てしなき輝きの果てに [book]

    リズ・ムーア/早川書房/お薦め度 ★★★★新しい警察小説!?パトロール警官のミッキーはドラッグ中毒者が線路脇で発見の呼びかけに、現場に急行する。妹のケイシーではないだろうか、と危惧しながら・・・母親を早くに亡くし、祖母に育てられた姉妹、ミッキーは妹のケイシーをいつも気にかけてきた。あることがきっかけで仲違いした。姉は警官、妹はジャンキーの娼婦だが、ミッキーの思いは今も変わらない。事件は連続殺人の様相を呈する。上司と折り合いの悪いミッキーはつんば桟敷におかれる。情報がないままパトロール中にもかかわらずケイシーを探し続けるが、ひとりの捜査には限界があり、元の相棒、トルーマン、に協力を仰ぐ。物語は現在と過去が交互に語られる。警官としても人間としてもイマイチな姉?に思えるミッキーだが、家族の秘密が明らかになるにつれ、その評価が逆転する。連続殺人事件と姉妹愛が絡んだ新しい警察小説!?気になる一冊だ。

  • 裏稼業 [book]

    ジョン・グリシャム/アカデミー出版/お薦め度 ★★★★米国一の人気作家による話題作。ニューヨークタイムス・ベストセラー連続九週第一位。わたしの大好きな作家ですが、今回は少々御気に召しません!なぜかと言えば、翻訳者、出版社が変わったことです。いままでの装丁、翻訳に慣れていたものにとってはいただけません。シドニー・シェルダンじゃあるまいし・・・刑務所生活を余儀なくされた元判事の三人組。そのキャリアを生かしておいしい裏稼業に精を出す。その裏稼業の元ねたは、「二十代の独身男性。四十代か五十代の、秘密を守れるアメリカ紳士をペンパルに求めます」。一方、CIA長官は自身の野望を達成するため、ある条件を満たす下院議員を探し当て、ウラワザを使って大統領選挙へ殴りこみをかける。あれをあれをと言う間に、ウラワザが効をそうして本当に大統領になってしまう!裏稼業対CIA、吹けば飛ぶような三人組+α対国家権力。「われ..

  • 三億円を護れ! [book]

    新堂冬樹/幻冬舎/お薦め度 ★★★★☆ I'll be back!ストーリーはいたって簡単。三億円宝くじに当たった、しょぼくれサラリーマン。その三億円を掠め取ろうとする「詐欺師」軍団。それを護ろうとする主人公たち。「カリスマ」、「無間地獄」、「溝鼠」と大阪のノリ?で破天荒な小説を世に送り出した新堂冬樹が帰ってきた。「ヤミ金融」、「新興宗教」、「地上げ屋」・・・金の裏にまつわる人間像を描いてきた作者が、今回取り上げた題材は「三億円宝くじ長者」。しょぼくれ主人公のまわりに、詐欺師、不倫妻、ホスト、ヤクザ、アイドル妄想狂、強欲婆・・・強烈キャラを配し、実に劇画的な、破天荒な大乱戦が展開される。本書の前に刊行された「銀行籠城」は何だったのだろうか・・・追伸:週刊アサヒ芸能(徳間書店)に掲載されていた本書。週刊ポスト(小学館)でもない、週刊現代(講談社)でもない、まさに週刊アサヒ芸能にぴったりな作品..

  • 死神の棋譜 [book]

    奥泉光/新潮社/お薦め度 ★★★★将棋ミステリープロ棋士になれなかった、奨励会で四段になれなかった、年の離れた将棋ライターが二人、天谷と北沢、が新宿で呑みながら話し込む。発端は北沢の同期が持ち込んだ矢文、そこには図式、詰将棋、が書かれていた。天谷があの図式を見るのは二度目、22年前に奨励会でしのぎを削っていた男が同様の矢文をもっていた、と。その図式は不詰めだった。裏には「詰まし得た者は棋道会へ馳せ参ぜよ」と書かれていた。棋道会とは別名、魔道会、北海道に本拠を持つ団体で、金剛龍神教なる新興宗教の創設者と係わりがあるといわれていた。北沢の同期も図式と一緒に姿を消した。天谷の話をなぞるように北海道へ向かう北沢。その話に同期の妹弟子、女流棋士、が加わり、更なる深堀りが・・・北沢と女流棋士が金剛龍神会の神殿があったとされる廃坑道で迷い、北沢が見た?妄想的な世界と女流棋士が見つけた現実、同期の死体。肝..

  • 猿の罰 [book]

    J・D・バーカー/ハーパーBOOKS/お薦め度 ★★★★☆完結編前作「嗤う猿」で4MK(四猿殺人鬼)のアンソン・ビショップと取引?をしたサム・ポーターはギヨン・ホテルで逮捕されてしまう。見る影もなく独りごとをつぶやく始末・・・4MKは実はサム!?同僚、ナッシュとクレア、の動揺をよそに、サムに不利な証拠が形作られていく。欠落している記憶に不安を抱きながらもビショップが突き付ける過去に疑心暗鬼になりながら孤軍奮闘するサムと並行して語られるフィニッキー・ハウスでの日記。真実と嘘の壮絶な殴り合い。どちらが勝のか?事態は二転三転・・・読者を翻弄する・・・最後の最後にサムが下した結論は何と!?前二作を読んでから完結編を手にすることをお勧めします。完結編からでは物語がよく飲み込めません。

  • 銀行籠城 [book]

    新堂冬樹/幻冬舎/お薦め度 ★★★☆☆ 優し過ぎる結末!?最近の作者を見ていると、JRと私鉄が並行して走っているさまに見える。ひとつは「無間地獄」、「カリスマ」、「溝鼠(ドブネズミ)」に代表される、破天荒で劇画的な路線。もうひとつは、「忘れ雪」、「ある愛の詩」(未読ですが・・・)の恋愛?路線。本書は前者の路線を走る作品!?午後3時3秒、あさがお銀行中野支店、閉店のシャッターを潜り入ってきた男、いきなりリュックからデザート・イーグルを取り出す、異変に気づいた客の悲鳴を合図に、シャッターへ駆け出すサラリーマン、男はトゥリガーを引く。さらに2階の行員を1分以内に1階に集めるよう命令される案内係、1秒だけ遅れた行員のために、案内係が二番目の犠牲者となる。2階の行員たちは後手に縛られ、イモ虫状態で転がされる。次に男の口から出た言葉に全員が絶句した。「お前ら、全員、服を脱いで、俺の盾になれ!」・・・人..

  • 溝鼠・ドブネズミ [book]

    新堂冬樹/徳間書店/お薦め度 ★★★★☆ 「カリスマ」同様、破天荒な小説!?ドブネズミの鉄則、腐った餌を食らっても、猛獣の餌には手を出さない。命あっての物種・・・関東最大手の規模を誇る付属病院の助教授で、次期教授候補の坂峰。自身の出身校の医学部への裏口入学の斡旋で、数億円からの金を貯め込んでいるらしい。今回の絵を描いた男は、宝田組組長・宝田。まんまと色仕掛けで恐喝のネタをビデオに納めた愛人・澪。澪は澪で、自由を手に入れるためには宝田を裏切り、億単位の金を横取りすることを画策する。復讐代行屋・鷹場の前に、九年ぶりに姿をあらわしたのは整形手術で顔をかえた父・源治だった。源治が持ち込んだ話は、宝田組から二億の金を掠め取ることだった。源治を拒絶する気持ちと二億円の魅力。すべてを見透かされ、すべてを計算され尽くしていた。鷹場は肚を決めた。宝田組から二億の金を掠め取ることを・・・そして、復讐代行屋のプ..

  • 娘を呑んだ道 [book]

    スティーナ・ジャクソン/小学館/お薦め度 ★★★★ガラスの鍵賞三年前に失踪した娘、リナ、を探し求め続ける父、高校の数学教師を片手間?に、レレ。白夜の季節に村に引っ越してきた母娘、シリヤとメイヤ、母が男を変えるたびに転々としてきたが、これほど北の地にきたことはなかった。レレとメイヤの物語が寒村の風景、森と湖、同様、淡々と語られる。自責の念に苛まれる、バス停まで娘を送って行った数分の間にリナは消えた、レレ。母親から離れ新しい生活を渇望するメイヤ・・・その夏、ひとりの少女、娘のリナにそっくりな、がまた消えた。第二部では二つの物語に新たな物語が加わり、レレ、メイヤの物語が大きく動き出す。淡々と流れるスリラーとスウェーデンの自然が相まった北欧ミステリーならではの作品。

  • カリスマ [book]

    新堂冬樹/徳間書店/お薦め度 ★★★★☆ 劇画小説!?新興宗教に帰依し、夫を刺し殺し、自殺した母を持つ男。成人した男は自ら新興宗教のメシアとなり、絶対的権力を握る。メシアのターゲットとなった女は母の生まれ変わりだった。メシアに洗脳される女。その洗脳と解くために奔走する夫。その夫に手を貸す心理カウンセラー。オウム真理教事件等を下敷きに!?人間はなぜ、そこまで信じることができるのか?人間はなぜ、そこまで堕ちることができるのか?人間はなぜ、カリスマとなることができるのか?を徹底的に描いた「劇画小説」。彼、彼女らが信じた神は、救いの手を差し伸べてはくれなかった。男は知っている。人は誰かに依存しなければ生きてはゆけぬことを・・・男は知っている。己を救えるのは、己意外にはいないことを・・・男は知っている。存在しない幻影に救いを求めた瞬間に、己も存在しなくなることを・・・多くのカルト教団の指導者たちは..

  • 「グレート・ギャツビー」を追え {book]

    ジョン・グリシャム/中央公論新社/お薦め度 ★★★★初のスパイ小説!?プリンストン大学図書館からF・スコット・フィッツジェラルドの直筆原稿が盗まれた。5編の長編小説、「グレート・ギャツビー」を含む、の保険金総額は2500万ドル・・・強盗団は5人組、2人はすぐに逮捕されたが、直筆原稿の行方はわからない。そうこうするうち、フロリダで独立系書店を営む名物店主、ブルース・ケーブンが捜査線上に浮かぶ。真相を探るべく送り込まれたのはただいまスランプ中の新進作家のマーサー・マン。ブルースに近づくための諸条件を完璧に備えた素人スパイ!?が暗躍?するジョン・グリシャムらしさの全くないスパイ小説?エンタメ小説?

  • 舎弟たちの世界史 [book]

    イ・ギホ/新泉社/お薦め度 ★★★★ ノワール1980年、大統領に就任した全斗煥、一年前まではごく普通の陸軍少将、大規模なアカ狩り、国政の目標が捜査で、国政の指標が逮捕、を行った。1981年から1982年にかけて「中央情報部(KCIA)」の名称を「国家安全企画部」に変え、”監督”だけしていたのを、いっそ”企画”からやっちまおうということにする。広くとらえるなら、評論などしていないで創作し、刑務所をいっぱいにしろという意味・・・でっち上げも大いにあり!そんな時代のなか、身に覚えのない事件に巻き込まれたタクシー運転手、ナ・ボンマン、政治犯に仕立て上げられてしまい、人生をめちゃくちゃにれた男の物語。重苦しい物語なんだが、筆者のスピード感あふれる、絶妙な語り口が頁をめくらせる。男に起こったことは悲劇だが、語り口は喜劇。合わせて”悲喜劇”。時間を巻き戻し、韓国をロシア、日本・・・に置き換えてみても..

  • 無間地獄 [book]

    新堂冬樹/幻冬舎/お薦め度 ★★★★☆幻冬舎創立六周年記念特別作品題名の「無間地獄」とは、仏教語。八大地獄のひとつ。五逆罪を犯した者が、絶えず苦しみを受ける所。上司に嵌められ、ヤクザに追われ、囚われ、家も金も奪われ、同僚に裏切られてカモ達にも見放され、ブ男の尻の穴を掘らされ、そのブ男よりも醜い、鏡を覗いた本人さえ吐き気を催す醜貌にされ、自分に首ったけだった女に嫌悪され、尻を出した無様な格好で、胃液と涙と鼻水と血に塗られて身悶えている。「地獄だ・・・生き地獄だ・・・」玉城の呟きが・・・金がないのは、首がないのと同じ。金の無い奴は死人。幼心に懐裡深く刻まれた父親の言葉―憎悪と呪詛を胸奥の飼い慣らしつつ、肯定する桐生がいた。お袋呪った、父親を呪った、運命を呪った、金を呪った。とりわけ、どうすることもできない無力な自分を呪った。キャッチセールスの玉城。ヤクザの桐生。若頭の鬼塚。兄を殺された街金業者..

  • たとえ天が堕ちようとも [book]

    アレン・エスケンス/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆法廷ミステリー高級住宅街の路地で喉を掻き切られた女性の死体が発見される。わずかな手掛かりから、被害者が弁護士、ベン・ブルイット、の妻であることが判明する。捜査を担当するのはミネアポリス市警のマックス・ルバート刑事。被害者の夫とは浅からぬ縁、ある裁判でマックスを追いつめるための文書がねつ造されたもの、があった。マックスはベンに疑いをかける。追いつめられるベンはかつての事務所の上司、ボーディ・サンデン教授、弁護士を辞めた、に弁護を依頼する、ボーディとマックスはある出来度をきっかけに友人となっていた。ボーディがベンの依頼を受けるということはマックスと一線を画すことになる。それを承知でボーディは弁護を引き受ける。「天墜つるとも、正義を為せ」、お互いの正義を為すべく裁判が始まる。本書にはもうひとつ大事なサブストーリーが・・・マックスの妻が死亡した交..

  • フェニモア先生、人形を診る [book]

    ロビン・ハサウェイ/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆ 「フェニモア先生、墓を掘る」の続編。”にわか探偵”大活躍!?主人公のフェニモアは四十年独身を通した心臓医。しかも婚約したことすらない。恋人のジェニファーとは頻繁に付き合っているが、歳の差(彼女は十五歳年下である)ゆえに彼は将来を誓うことをためらっている。車は乗りつぶすまで乗り、衣類はもっぱらサルベーションアーミーの古着を着用。ものを大事にする、無頓着といえば無頓着だが、究極のエコロジスト。エミリーとジュディスのパンコースト姉妹は、これからど押しかけてくるパンコースト一族のために、感謝祭のディナーを準備しているところだった。階段を降りきったスペースに飾られたドールハウスのミニチュアのテーブルが、完全にめちゃめちゃになっていた。老齢のふたりは-エミリー八十二歳、ジュディスが七十九歳-顔を見合わせた。そんな中、次々と一族郎党が集まる。いつものこ..

  • ネヴァー・ゲーム [book]

    ジェフリー・ディヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★新シリーズ新シリーズの主人公、コルター・ショウ。大学教授の父からサバイバル術をたたきこまれた「懸賞金ハンター」。その思考回路はかならず優先順位をつけ、最も確率の高いものから調べる。それで結果が出なければ次に移る。懸賞金を掛けたのはシリコンヴァレーに住む男、失踪した娘を探すことになったショウ。娘はカフェを出た後、忽然と姿を消した。調査で知り得た情報を警察に伝えるも動こうとしない警察、単独で廃工場へ乗り込む。娘を救出したのに続き、誘拐事件が起きる。懸賞金は掛かっていないが、乗りかかった船・・・今度の被害者はLGBT人権活動家、ゲームソフト開発に関するブログを書こうとしていた。シリコンヴァレーのゲームソフト開発を調べていくうちに、2つの事件は「ウィスパリング・マン」というゲームを模倣し、監禁する犯人の姿が見えてくる。出口が見えかけた頃、第三の誘..

  • その裁きは死 [book]

    アンソニー・ホロヴィッツ/東京創元社/お薦め度 ★★★★ダニエル・ホーソン・シリーズ第二弾離婚専門弁護士が殺害された。ワインのボトルで殴られた上に、割れたボトルネックで首を刺され・・・しかも現場には「182」の謎の数字が・・・警察から要請を受けたホーソンはわたし、アンソニー・ホロヴィッツ、との契約、ホーソンを主人公として三つの事件を本にする、を履行するため捜査に加わる。離婚裁判で不利な条件を飲まされた?女流作家が居合わせたレストランで弁護士にワインを浴びせ、「ワインのボトルでぶん殴ってやる」と脅したという・・・弁護士のパートナーが電話口で聞いた最後の言葉は、「いったい、どうして? もう遅いのに」・・・前作、「メインテーマは殺人」、同様、ホーソンに同行するホロヴィッツ。ホーソンの人となり、暮らしぶりを探ろうとするがなかなか正体をつかめない。そうこうするうちワトソン役のホロヴィッツが犯人を導き..

  • 野鳥の会、死体の怪 [book]

    ドナ・アンドリューズ/早川書房/お薦め度 ★★★★☆ ユーモア・ミステリーの真髄とは!?前作の「庭に孔雀、裏には死体」はアンソニー賞など主要なミステリー賞を受賞。本書はその続編です。恋人のマイクルとロマンチックな週末を過ごすため、メグがやってきたのはモンヒガーン島にあるおばさんの別荘。誰もいないと思った別荘には、メグの両親、弟、おば、母の友人が顔をそろえいるではありませんか!おまけにハリケーンが接近中。モンヒガーン島は孤島と化してしまいました。いきなりドタバタ度全開!そんななか、ふたりは島に住む画家の死体を発見。若かりし頃の母の裸婦画、セピア色した母と画家の写真、行方不明の父、画家を杖で殴ったおば・・・と、はちゃめちゃな状況を呈する孤島。メグは第一作同様、殺人事件の解決に乗り出します。このジャンルの代表作といえば、クレイグ・ライスの「スイート・ホーム殺人事件」。ロビン・ハサウェイの「フェ..

  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 [book]

    辻真先/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆シリーズ第二弾初めて手にする作家、御歳88の米寿、上梓されたミステリ数は半端ない。しかも「名探偵コナン」の脚本も手がけいるとは恐れ入りました・・・シリーズ第一弾は「深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説」、本書にも登場の那珂一兵が主人公らしい。昭和24年、名古屋を舞台に旧制中学から新制高校の3年に編入させられ、男女共学がスタート、推研、映研のメンバー5人、男2人、女3人、と顧問の代用教員がおりなす青春みすてr。戦後の名古屋の描写が新鮮?で実に興味深い。彼らがかかわる事件はふたつ、ひとつは密室殺人、もうひとつはバラバラ死体事件。一見本格ミステリぽい設定ではあるが、謎解きより動機が肝。戦前、声高らかに戦意高揚を唱えていた人物が、昭和20年8月15日の玉音放送を聞かなかったことで起こる、悲しくも腹立たしい事件。それが表題の「たかが殺人じゃないか」。謎解きは探偵..

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