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気ままな読書ノート https://gwbooks.hatenablog.com/

日本の小説を中心に読んだ本の感想など。時々IT関連本や本の自炊の話題も。

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2007/05/12

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  • 鉄の骨 - 池井戸潤

    建設業界の談合を扱った社会派小説。 数年前に小池徹平くんが主演したNHKのTVドラマを見て、いつか原作も読んでみたいと思っていた作品です。 骨太のTVドラマも良かったですが、原作も同様にぐいぐいと話の中に引き込まれました。 企業が生き残るための談合は許されるのか? 談合って本当に悪いことなのか? 答えを出すのが難しい問題に直面した時、若者はどう行動するのか? 会社が生き残るための談合に加担せざるをえない立場になった入社4年目の平太が懸命に生きる姿がとてもリアルに描かれていて印象的でした。 結局は、常務・尾形の使いっ走りでしかなかった平太でしたが、その中で彼が成長していく姿にエールを送り続けてい…

  • 珍訳聖書 - 井上ひさし

    自炊してiPhoneで再読。 花の浅草ドッグ座の犬芝居、人気ストリッパーのマリアが狂犬病を発症、弟の刑事犬・犬塚と医師犬・犬丸が感染経路を探るべく捜査を開始した...がしかし... 意外などんでん返しの繰り返しで読者を翻弄するエロと笑いのナンセンス戯曲です。 途中、当時の政治を揶揄するセリフとかがあるのですが、政治っていまも昔も全然変わってないんだなーとつくづく思います。 聖書の中身を知らない僕には、どこが「珍訳聖書」なのかは分かりませんでしたが(キリストと12人の使徒のパロディというのだけが分かった)、実に意外性に富んだ面白い話でした。 なぜ犬の劇なのかは、巻末の解説を読んで納得した次第。 …

  • 人質の朗読会 - 小川洋子

    地球の裏側で反政府ゲリラによって拉致された8名の日本人が、いつ死を迎えるかわからない状況で、人生のなかの印象的な出来事を語りだします。極限状態にいる彼らが淡々と語る物語に心打たれます。実に小川洋子さんらしい作品だと思いました。 心に残ったのは「やまびこビスケット」「B談話室」「コンソメスープ名人」。それと、この拉致現場を盗聴していた政府軍兵士が語る、もうひとつの物語「ハキリアリ」も。 僕には彼らのように語る物語があるのかな?そんな疑問にとらわれました。ささいな出来事を人生のなかの大切な思い出にできるかどうかは自分自身の問題なのだなーとしみじみと思います。 静かな感動を運んでくる慈しみに満ちたこ…

  • 夢からの脱走 - 小松左京

    自炊してiPhoneで再読。 12編の短編が収められています。戦争を題材にした「召集令状」と「夢からの脱走」は、村上龍の「五分後の世界」と通じるものがあり恐ろしい話でした。「三本腕の男」は世の中を見通す力に脱帽。そして、タイムパラドックスを扱った「愚行の環」、人工知能に育てられる青年の話「おやじ」、場嵐(フィールド・ストーム)で別世界に来てしまった男女が自分の世界に戻ろうとする「穴」など、どれも小松左京の凄さが伝わって来きます。今の世にも十分に通じる話ばかりでした。 ここ数年、昔読んだ本を再読する機会が多いのすが、読む本読む本、全く内容を覚えていません。ほんと自分の記憶力のなさに唖然とします(…

  • レオナルドの扉 - 真保裕一

    レオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートを巡り、イタリアの小村に住む若き時計職人ジャンが活躍する夢と冒険の物語。 作者があとがきで書いているように、まるでアニメの原作を読んでいるようでした。敵役のビクトールバレルが主人公ジャンの行く先々に現れるというご都合主義もアニメの原作だと思えば許せるか。 実際アニメになったら面白いと思うし、十分に楽しめたが、もう少し大人の話にしてほしかったというのが本音。 この小説の対象年齢は中学生くらいでしょうか。 レオナルドの扉 作者: 真保裕一 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2015/02/27 メディア: 単行本 この商品を含むブ…

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