「新しい俳句」を中心に読書記録や映画感想、エッセイなど、新しい、面白い、珍しいがキーワード。
幅広いけれど薄い。我が身そのままのブログ。細く、長くでよろしく。
久しぶりの真山仁である。いままでと少し違うような気がする。テーマは再生医療。アルツハイマーの新薬開発。ある研究室で奇跡の新薬の素が生まれた。アルツハイマーの治療薬。しかし、まず治験という壁を乗り越える必要があった。日本では治験の認可を得るにも多くのデータ
約1年間、このブログを休んだ。読む本、見るものが俳句中心になってここに書けなくなった。小説を読もうとするのだが何章かを読むと先が見えて後は惰性になっていた。映画を観ても、同じようで途中で眠ってしまうことが多かった。それにしても、昨夜、日本アカデミー賞で「新
学生時代、とても親しい沖縄の友人がいた。もう、半世紀も前のことで沖縄が本土復帰する以前の頃である。彼らは同志社大学の学生で同じアパートで2年ほど一緒だった。沖縄から船で鹿児島に渡り列車で京都までやってきていた。彼らが日本に(本土に)くるにはパスポートが必要で
伊丹にある「柿衞文庫」の応援隊に入った。「柿衞文庫」(かきもりぶんこ)は俳諧俳句の博物館。昨年末は「芭蕉の手紙展」を開催していた。研究者垂涎の資料館であるらしい。ここの目玉のひとつが「鬼貫」(おにつら)。一般的にはあまりなじみがないかもしれない。東の芭蕉
あのラストを憶えているか?みたいなテレビクイズがある。映画「タイタニック」の最後は?小説「坊っちゃん」の最後は?などなど。驚いたのは「長嶋茂雄の最後」の打席は?あの有名な引退セレモニーの後実は日米野球に出場している・・・。ということも含めて知らないこと、
NHKカルチャーラジオのテキストとある。NHKって聴いたことも観たこともない。ましてこんな講座があるなんて全く知らない。本屋の俳句の本のコーナーにあったのでひょいと手にとって、パラパラとめくってみた。150ページ位の紙のよくない薄手の本。タイトルもいまどき風で
「マルチ・ポテンシャライト」~好きなことを次々仕事にして、一生食っていく方法、これが正式なタイトルの本。人は、いや日本人はどうやって職業を選んでいるのだろうか。「天職」などと考えて職業を選んでいる人がどれだけいるだろうか。偶然選んだ仕事が気に入って、それ
「本屋大賞」ということで読んだ。作者についても、作品についてもまったく予備知識なしで。読後、「本屋大賞」ってなんだろう?と思った。いま、将棋は人気だ。駒の動かし方くらいしか判らない筆者にも盤上の戦いの熱が伝わってくるほどの描き方であることも十分に読めた。
最近のこの人の作品は出だしでとても苦痛になり、何度か読むのを中断する。社会的にまったく普通の主人公がいまにも底辺まで落ちそうになる。宙ぶらりんのまままだ落ちてしまってはいないのだと思わせる。こういう連続の展開に読み続けることもぎりぎりになっていく。そんな
久しく「読書感想文」を書いてない。再開しようと思う。再開第一作がこの本。この人の美術館あるいは画家ものを読むと、とても絵が判り、絵への関心が高まる。いわば絵の、画家の、ガイド書みたいな位置づけである。今回はニューヨーク近代美術館MoMAを舞台にした短編集。全体
でたらめの唄で草抜く余生 なりたい人にもなれず天道虫にもなれず 蛸揉んで妻の秘密を吐かせている俳句&写真&ミニエッセイで構成されるこの著の中から適当に俳句を選んでみた。上の2句には写真とミニエッセイが付いている。3番目の俳句にはそれがない。実はこの著書、
歴史、地理が好きな人にはたまらないだろう。京都嵐山、嵯峨野が好きな人にはたまらないだろう。つまり京都嵯峨野を歴史的に、地理的に一望する一冊。門外漢のワタシはびっくりというかすごい!としか言えなかった。京都嵯峨野に旧石器時代、弥生時代があったとは!嵯峨野に古
京都新聞に絵本「はいくのどうぶつえん」が紹介されている。と知人から掲載誌の切り抜きが送られてきた。この記事の書き手は小生の生意気な俳句観まで理解してくれている。すごく嬉しい!素晴らしい!俳句は「書く」ことと同じくらい「読む」ことを大切にしたい。
口に泡ためて理屈のわからぬ人だ 働かな食えぬと猫に言ふ 黒々りっぱな手帳で仕事はあるかこんなペーソスあふれる自由な俳句に風刺の効いたエッセイを添え写真までも付けて上梓した自由律句集「きょうも世間はややこしい」。筆者のとりわけ推しの句は次の2句。 刺して
俳句をネタにした絵本である。俳句の解釈をそのままに絵物語にしたのではない。ライターたちが俳句からイメージした世界を物語にして、それをイラストレーターが絵にしたのである。俳句は解釈する文芸ではないと思うから俳句は読む人がイメージを勝手に広げる文芸と思うから
いまから20年ほど前、この作品を読んで桐野夏生のファンとなった。それからコミック作品は別にしてかたっぱしからこの人の作品を読んだ。たぶん、すべての作品を読んできた(と思う)。この前作「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞を受賞。本格作家デビューしたわけだが「コミ
近頃、微妙に住みにくくなっているのではと感覚的に思う。社会保障が軽んじられるとか憲法の改正が直前の課題になりつつあるとか賃金が実質的にあがらないとか北朝鮮が・・・というようなマスコミやネットで呷られる政治的なこと以外に日本の価値が下がっている気がする。たと
寒晴やあはれ舞妓の背の高き しかるべく煮えて独りの牡丹鍋句集をとり上げ、ああだこうだというのはなかなか難しい。17文字の1句ですべてを知るなんてとてもできない。かといって、句集全体にスポットをあてても焦点はたぶんぼやける。多くの評論家は作者の人生というか生
年末からこの句集を読んでいる。1991年生まれの著者。いまこのくらいの歳の若い俳句人が次々と出てきている。何世代と呼んだらいいのだろうか。 瓶のある路地すこしだけあたたかい 紙の空からの加速に百舌に顔 いない姉は金魚に唄わない死なない 最初の数十ペー
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