この著者の本は数冊読んできているが、読む度に、この人は本当に本が好きなんだなあ、と感じる。一つ一つの文章には本に対する愛情が溢れている。しかも普通本好き...
この著者の本は数冊読んできているが、読む度に、この人は本当に本が好きなんだなあ、と感じる。一つ一つの文章には本に対する愛情が溢れている。しかも普通本好き...
このシリーズ、もういいやと思いつつ、ついつい気になってしまい、新刊が出たら読んでしまっている。 私がもういいや、と思い始めたのは、栞子の母親智恵子が出し...
この本は永井荷風の「濹東綺譚」と玉の井の関係を語った論評である。 ここでは荷風の作品をいわゆるテキスとして見る。文章の構成のしかた、あるいは作品の中にお...
このシリーズももう19作目。毎年一冊ずつ新刊が出るので、もう19年になるのか。 最初にこのシリーズを買ったのは、上野駅にある明正堂だったことは覚えている...
大手銀行に勤める安達は、日本最大のアニコン(いわゆるコミケと呼ばれるものだろう)で火炎瓶を投げつけ、多くの死傷者を出した無差別大量殺人事件のニュースに衝...
そもそも早川さんの本を読もうと思ったのは、元“本屋のおやじさん”だからで、ミュージシャンとしての早川さんも知らない。だからミュージシャンとして早川さんや...
続けて昔読んだ早川さんの本を引っぱり出して読む。 この本の表紙の裏にこの本の紹介文がある。 頑固なほど無器用に、恥ずかしいほどに自分をいつわらない生きか...
ここのところ本を読む気力もなくなるほどつまらぬ事に振り回されたので、気分転換でこの本を手にする。黒川さんの本は『後妻業』以来だ。 まず元広告代理店の元社...
小学生は友だちの家にそれぞれ遊びに行く。孫も友だちに家に呼ばれておじゃまする。ところが孫は娘が仕事に出ているので自分の家に友だちを呼べない。そこで我が家...
昔読んだこの本を取りだしたのは、早川さんの新刊があったのでそれを読みたくなり、ならば手許にある早川さんの本を読み返してみようと思ったからである。 この本...
永井荷風は1959(昭和34)年4月30日、胃潰瘍のため吐血し、千葉県市川市の自宅の6畳間で、79歳で死んだ。 この短篇は荷風があれだけ派手な生き方をし...
角田房子さんの本で大杉事件と甘粕正彦について知ったこともあったが、もう少し知りたかった。 甘粕正彦についてはわからないのことが多すぎる。まず本当に大杉栄...
新中川を渡った先に叔父が住んでいる。叔父夫婦には若い頃子供を亡くしていて、頼れる親族がいない。たまたま私が近所に住んでいるので、去年、叔父が白内障の手術...
今年も神保町で春の古本祭りが行われている。 そもそも古本屋で本を探すより、今はネットで探す方が面白い。特に最近はメルカリで本を買うことが楽しみになってい...
メルカリで500円分のポイントの期限が近づいていて、何となく使わないと損みたいな感じになっていた。だけど欲しい本がこれといって今はないので、さて、どうし...
甘粕事件をWikipediaで調べると次のようにある。 甘粕事件(あまかすじけん)は、1923年(大正12年)9月16日にアナキスト(無政府主義思想家)...
この作品は伊藤野枝を主人公とする。彼女をテーマにした作品は以前瀬戸内寂聴さんの『美は乱調にあり』『諧調は偽りなり』を読んでいるので、彼女の生き様は大体知...
去年から悩まされている首から肩にかけての痛みがここのところなくなってきている。 それまでロキソニンテープを毎日貼っていたのだが、ここのところそれを貼らな...
ここのところちくま文庫よく読んでいる。というか、ちくま文庫が好きなのである。アンソロジーなどは選者に難点や違和感を感じることがあるけれど、その企画が面白...
(この文章は、以前「土州橋病院」というタイトルで書いたものの修正版である。私は中洲病院と土州橋病院が同じと勘違いしていた。確かに両院とも大石貞夫の病院であ...
相変わらず相磯凌霜の『荷風余話』読んでいる。が、少々疲れたので漫画『スラムダンク』を引っ張り出す。今中国でスラムダンクの映画が大ヒットしているというニュ...
コミック『税金で買った本』(ヤングマガジンKC 講談社 2023/05発売)の7巻を読む。今回は図書館の蔵書点検の話。図書館の書架にある本を全部確認する...
東京日記ももう7巻目となった。相変わらず日常をシュールに描く。ちょっとおかしくないか、と思いつつ、ついつい読んでしまう。なかなか自分と重ね合わせるところ...
幻戯書房の目録を見ていたらいくつか面白そうな本があった。この本もその一つ。坪内祐三さんの本はもういいかな、と思っていたけれど、なんか面白そうなので読んで...
村上春樹さんの『街とその不確かな壁』を読み終える。これでまた『断腸亭日乗』に戻れる。(4月16日) 木村聡さんの『赤線跡を歩く―消えゆく夢の街を訪ねて』...
この本は発売された2000年に買ってすぐ読んだ本である。去年本棚の大々的整理をして、この本が目に留まり、また読んでみたくなり、今日読み終える。 当時この...
キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に異動となり、飛行機で向かうつもりでいたが、切符が取れず、北海道新幹線で向かうこととなった。 予約の取れない空路...
孫が通っている小学校の分校が昔あったところが公園みたいになっているが、そこの桜がきれいだった。 以前目黒川の桜を見に行ったことがあるが、確かにきれいだっ...
『ナンバー』『トラップ』は警視庁刑事部捜査二課の知能犯係(ナンバー)の第三知能犯捜査係(三知)に所属する西澤辰巳を主人公とする連作短編集である。三知は企...
著者はエコノミストで、森鷗外の研究者でもあるそうだ。その研究の中で荷風が師と仰ぐ鷗外をどう思っていたかを知るために『断腸亭日乗』を読んだという。 しかし...
WBCの準々決勝、日本はイタリアと対戦。先発は大谷。初回から気合いの入った投球。しかし5回息切れみたいに、イタリアに2点入れられ、交代。7回にはダルビッ...
この本が夏葉社の本とは知らなかった。何かと夏葉社の本に縁がある。 書名は『漱石全集を買った日』となっているが、これは古本屋の山本さんと、客の清水さんの古...
花粉がピークだという。例年花粉症に悩まされるが、今年も同様に、薬を飲まないと、目が痒く、鼻水が止まらなくなる。 わが家の梅は花を付けるのは遅いようで、今...
荷風の『断腸亭日乗』を毎日少しずつ読んでいるのだが、荷風と二世左団次(屋号は高島屋、俳名に杏花・松莚。本名は高橋榮次郎。『断腸亭日乗』では統一性がなく、...
この本は以前図書館で文庫本で借りて読んだ。今回、その親本を去年の神田古本祭りで手に入れたのでそれを読んだ。 それにしてもこの本、今から30年以上前に出版...
毎月一回通っている泌尿器科に行き、前立腺の薬をもらいに行く。 その後、スマホの機種変更をするため、ドンキの中にある携帯販売代理店へ行く。 最初AQUOS...
平松洋子さんの本はこれといってどこがいいのかと聞かれてもよくわからないが、とにかく読んでいて気持ちがいい。書店や図書館で見かけると、ついつい手に取ってし...
『断腸亭日乗』の昭和七年六月まで読む。そして吉野俊彦さんの『「断腸亭」の経済学』(NHK出版 1999/07発売)をその後、読んでいる。この本、書名の通...
この本は1964年の東京オリンピック前後の東京の風景を撮った写真集である。今からおよそ60年前となる。 川本三郎さんが東京はたえず「普請中」と言っている...
この本を読んでいて、浅草がはるか昔、大陸からの入植によってでき上がった町だというのが興味深かった。 どういうことかというと、 この浅草という町は、浅草寺...