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2006/12/26

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  • とある初夏の日

    片恋をさとられぬようぬすみ見るきみのよこ顔おどる葉もれ陽★photo:DavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2とある初夏の日

  • 三冬尽くころ

    ふと目をやると残り雪の中に待雪草天使の咲かせた小さな白い花が恥じらうようにうつむいてためらいがちに咲いています三冬尽くころなにも告げずにこの町を去ります吐く息はまだ白く泣きたくなるほど青く澄んだ空がただそこに在るから★photo:TatianaKoshutina★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2三冬尽くころ

  • 杪冬の雨

    雨が降っていますみぞれまじりの雨が傘をもつ手がかじかんで少しだけ生きてることが悲しくなります冷たい雨が見知らぬ町を濡らします静かにふかく沁みいるように★photo:StefanoCorso★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2杪冬の雨

  • れんげの花の咲くところ

    鉄路が大きく弧を描くその場所には茫洋と田畑が広がっていて春になるとあたり一面れんげの花で埋めつくされて線路のずっとさきにはあなたの暮らす町があってかつてなんども目にしたその景色車窓を流れるあの眺めがとてもとても好きでした季節がめぐるとあの場所はいまもやさしいれんげ色に染まるのでしょうか★picture:EmileClaus★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-ar...れんげの花の咲くところ

  • 夜は必ず明けるだなんて

    漆黒の闇の中でひたすら息をひそめていてもまたぞろ夜は明けてしまいます希望なんてありもしないただのまやかしあきらめこそがありふれた日常だから失望の底から滲みだす優しさなんてものがあるとしたらなおさら打ちのめされてしまうのです★photo:TatianaKoshutina★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2夜は必ず明けるだなんて

  • なすすべのなさに

    たえいるようなはかなげな声ふるえるまつげほそい肩おびえたようなまなざしをまえにどうすることができたでしょうそっと手をかさねるよりほかに★photo:LauraMakabresku★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2なすすべのなさに

  • そぞろ歩き

    いつかふたりで来るはずだったこの町にひとりいつかふたりで歩くはずだったこの路をひとり通りにつらなる古い家並みはあまりに他人行儀ですままならないのはこの世の常むくわれないのが浮世のさだめけれどいちどからんでしまったこの情をときほぐすことなどできません胸に灯ったちいさな焔をかき消すことなどできませんはかない想いは記憶の底へ吐息とともに沈めます★photo:besokaki-arlequin★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”htt...そぞろ歩き

  • 夏の盛りはとうに過ぎて

    緑滴るひとすじの小径夏空のしたゆれる陽炎とおく日傘の陰で手をふるひとさりげなく先細る時の流れの中でぼくも小さく手をふりかえすこのひとときの儚さどうにもならない虚しさを知りながら★photo:besokaki-arlequin★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2夏の盛りはとうに過ぎて

  • このもどかしさは

    また夢を見ました夢の中でもあのころと同じあふれるほどの思いがあるのになにひとつ言葉になりません話しかけられないのではありません言葉を失ってしまうのですそのたたずまいにただ★picture:BernardCathelin★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2このもどかしさは

  • けしてあなたには聴こえない

    声にならない心がさけぶあなたじゃなきゃいやなんですあなたじゃなきゃだめなんですどうにもならないとわかっていてもどうしようもないと知ってはいても言葉にならない心がむせぶ胸が胸が痛いんです★photo:LauraMakabresk★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2けしてあなたには聴こえない

  • 船で去ったひとの形見として

    空色の紙テープその切れ端は小さくたたんでいまもだいじにとってありますふるさとを捨てた無口なあなたがゆいいつ残してくれたものだから★photo:ÉdouardBoubatunknown★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2船で去ったひとの形見として

  • とり残されて

    思いがけないめぐり逢い決別の予感夕暮れのうす明りはさびしく朝あけのうす闇はうら悲しい時がたつとともに薄らいでゆく輪切りのレモンの微かな残り香置き去りにされた無口なティーカップあなたの視線の先にあったものがわたしにはいまも見えない★photo:WillyRonis★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2とり残されて

  • 結晶

    さようならお幸せにあれはあなたの生まれながらのやさしさでしたありきたりなその言葉はひっそり沈んでいるのですいまもわたしの深いところに半透明の結晶となって★photo:ÉdouardBoubat★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2結晶

  • 邂逅

    おひさしぶりですいかがお過ごしでしたかお幸せそうでなによりですもう二度とふたたびお逢いできることはないとあきらめていましただけどまたこうしてお目にかかることができましたご存じですか時がたっても色褪せないものはあるのですこの胸の奥底にもひとつだけ硬くとじた蕾のように枯れることなくずっとずっとあのころのままずっと★photo:ÉdouardBoubat★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/user...邂逅

  • 永遠の距離

    吐息がかかるほどの距離なのにそのわずかなすき間が縮まることはありませんこれから先も永遠にそんなことわかっていましたはじめからだからねぇ静かにそっとしておいて★picture:ArthurHughes★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2永遠の距離

  • コワレモノ

    心がどこにあるのか知らないけれどそこにはきっとこんなふうに書かれている〝コワレモノ取扱い注意〟とけれどもひとは存外無頓着でいつのまにかひび割れていたり欠けたりしていても気づかないでいる大空を自由に舞う鳥たちでさえときには休むために翼をたたむのにどうして歩み続けることに意味を見出せないでいるわたしたちに立ち止まることが許されないのでしょう〝コワレモノ取扱い注意〟そんなふうに書かれてあるのに★photo:RobertDoisneau★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべ...コワレモノ

  • Chocolat

    甘くてほろにがくてそれだけでちょっと幸せな気分になれるチョコがあるだけで苦しくてせつなくてそれでもすごく幸せな心もちになれるあのひとがいるだけで★picture:SophieGengembreAnderson★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2Chocolat

  • 残されたもの

    飲み水をかえてあげようとしたほんのわずかな隙に籠のなかの小鳥は飛び去った陽ざしのここちよい吹く風もおだやかなひっそりと静まりかえった午後のこと綿雲がふたつみっつおっとり流れておりましたあの空はおまえには広すぎるといつも言い聞かせていたのにあとに残されたのはからっぽの鳥籠とそして★photo:LauraMakabresku★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arl...残されたもの

  • それで途方に暮れるでもなく

    永遠と思えたものにもじつは限りがあってそれを知ってしまったことに悲しさを感じるかといえばさほどでもなくてむしろそのことに抗いもせずただあたりまえのようにうけいれてしまっていることにためらいをおぼえたりするのですけれどほら朝焼けの空はあんなにも綺麗です★picture:JosephMallordWilliamTurner★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arle...それで途方に暮れるでもなく

  • ずっとずっと

    夕陽がすっかり沈んだら小舟を浮かべてでかけましょう静かな湖面でただずっと月のあかりに照らされたあなたのきれいな横顔をのべつ眺めていたいからなにも語らずただずっとずっとずっと死ぬまでずっと黙って見つめていたいから★picture:JohnEverettMillais★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2ずっとずっと

  • 記憶は朽葉色に染まりやがて

    日々のなにげないできごとをだいじに残しておくために折々付箋に書きとめてそっと貼りつけておくのです心の片隅胸の奥の奥底にけれどもそれは時とともに干からびてはがれ落ちてしまいます一枚そしてまた一枚そうとは気づかないうちにわかっていましたすべてはやがて朽ちて消え去るということを★photo:HenriCartier-Bresson★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-a...記憶は朽葉色に染まりやがて

  • だって虚しいだけだから

    口角をあげただけでは微笑みにならないなんてことはわかってるだからなんなの愛なんてかかわろうとは思わないそれならいっそ陽のあたらない場所でひとり凍えて泣くほうがまし嘘をかさねて傷つくよりは★ppicture:EgonSchiele★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2だって虚しいだけだから

  • 青すぎる空

    ふと見あげればそこに青空雲ひとつない青すぎる空まるでなにごともなかったかのように青く澄みわたった空だけがただそこにあるあきれかえるほど救いようのない青さでこんな日にかぎって★picture:BernardCathelin★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2青すぎる空

  • あわいひととき

    こうして唇をかさねているのはふと気づいてしまったからこうして唇をかさねているのはそれが嘘だと知っているからこうして唇をかさねているのはその嘘が優しい嘘だとわかっているからこうして唇をかさねているのはせめてこのひとときすべてを忘れてしまいたいからこうして唇をかさねているのは少しでもながく夢みていたいからこうして唇をかさねているのはあなたのさようならを聴きたくないから★photopicture:unknown★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村あわいひととき

  • 草を刈る

    草を刈ると澄んだ緑が匂いたつそれは湿り気をおびた命の残り香もの哀しくも郷愁をさそう深呼吸をひとつしてみたふる里を捨てたわたしだけれど★picture:HenriJeanGuillaumeMartin★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2草を刈る

  • 嘘つき

    どうせならもっと上手に騙してほしい見え透いた気遣いなんていらないのだってほらつらいことには慣れているから約束は守られないものと知っているからだからねぇもっとましな嘘はつけないの★picture:JulesPascin★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2嘘つき

  • 取るに足りないぼくの人生にもし意味があるとしたら

    若ものには未来があるという。やりたいことはなんでもできると、わけ知り顔で大人たちがいう。でもぼくには未来なんてなかった。さきのことは霧が立ちこめたようで、なにも見えやしなかった。想像することすらできなかった。やりたいことができないどころか、やりたいことすら思いつかなかった。ぼくが生まれたひと月あとにきみは生まれた。きみが生まれるまでのひと月のあいだ、光の射さないこの世界でぼくは泣き続け、わめき続けた。きみが生まれてようやく少しは落ち着きを取りもどしたようだけれど、きみと巡り逢うまでにさらに十八年の歳月が必要だった。やがてきみはぼくの知らない人と恋をし、やさしい家庭を築いて、ふたりの子をもつ母となった。人はなぜ生きることに意味を求めるのか。生きることに意味なんてないのに。あなたが生まれた理由はきっとみつかる...取るに足りないぼくの人生にもし意味があるとしたら

  • やわらかな午後

    その本を手に取って読んでみてくださいテーブルの上に置いてあるそうその本ですどのページでもかまいませんしばらくのあいだ耳を傾けていたいだけなのですからやわらかな慈しみ深いあなたの声にほらひぐらしが鳴いているあんなにも心もとなげにまたひとつ季節が過ぎ去ろうとしているのですね★picture:HenriMatisse★↓↓↓ポチッっとねにほんブログ村にほんブログ村べそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin...やわらかな午後

  • 退屈な一日、ラジオから流れてくるのは

    あぁ、なんてこと。ふと気づけばもうこんな時間。すでに日が暮れかけている。なにもしないまま、また一日が終わろうとしています。きょうやったことといえば、朝起きて熱いシャワーを浴びて、目覚ましに苦い珈琲を一杯飲んで、ラジオをつけて。そのときラジオから流れてきたのは〝夜の女王のアリア〟でした。まだ朝のはやい時間だというのにです。その歌がオペラ〝魔笛〟の中で歌われているものだってことくらいは知っていたけど、自分にはとても真似はできないななどと感心しつつ、窓をあけてしばらくぼんやり空をながめていたら、この空はきみの住む町につながっているのだという事実が、ふいに胸の奥からわきあがってきたのです。ぼくはいつだってきみのことを想ってる。きみは信じないと思うけど、いつだってぼくはまだ、きみのことを想っているのです。たとえばい...退屈な一日、ラジオから流れてくるのは

  • C'est la vie

    日記をつけようと思い立ち真っ新なノートを手にいれたけれど書き残すほどのことがなにもなくひっそり途方に暮れているC'estlavie土砂降りの雨の中傘もささずにさまよったとても愉快な気持ちでいたのに夜になって熱が出たC'estlavie話があるのというからいそいそ出掛けていったのにいい加減つきまとわないでとなじられたそんなつもりは微塵もないのにC'estlavie散歩の途中みつけた路辺の花翌日ふたたび訪ねてみるとすでにだれかに摘みとられたあとだったあんなにつつましく咲いていたのにC'estlavie大泣きしている自分を滑稽だと思っている自分がいる笑っている自分を可哀想にと眺めている自分がいるC'estlavie眠り薬をたくさん飲んで果てない眠りにつくつもりが夜明けととも目が覚めたしかも気分はいとも爽快C'e...C'estlavie

  • 世界の在りよう

    生きるということは他者の命を犠牲にするということそうまでして生きたいとは望まないけれど世界はそのようにできているけれど見方を変えるなら生きるということは他者のために犠牲になれるということ世界はそんなふうにもできている★photo:unknown★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2世界の在りよう

  • 継ぎはぎの情景

    どこでもない異国の絵はがき消えかえた走り書き見知らぬ誰かのポートレート空っぽのインク壺切手の貼られていない手紙色褪せた記憶の化石ひび割れたステンドグラスモノクロームの白昼夢守護聖人のメダリオン音のでない口風琴片方だけ失くした人形の靴ほつれた刺繡ふちの欠けたティーカップかぼそく煙る霧の雨圧倒的な静寂ゆくえ知れずの想い出朽ち果てた孤独ゆるぎない淀みやりきれないこの世界★photo:DavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://book...継ぎはぎの情景

  • 青すぎる空の下 波音を聴きながら

    ほどよく冷えた炭酸水にうす切りの檸檬がひとつそれはまるでいくつもの季節を通り過ぎた遠い日の想い出小さな泡がはじけて消える青すぎる空にとけていく一羽のカモメまぶしすぎる太陽そういえばむかしJという名のカモメがいた彼には言葉にならない思いがあったぼくには語るほどのものがなにもない水平線のあたりに霞んで揺れる置き去りにした日々潮風はすこし涙の味がするそう気づいたのはいったいいつのことだったか★picture:HelenFrankenthaler★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕...青すぎる空の下波音を聴きながら

  • Fin

    闇でしたそこにあるのはただ漆黒の闇でした命が尽きようとするそのときはじめて微かな光を目にしたような気がしますいまはもう闇も光もありませんなのですこぶる穏やかです★picture:MarcChagal★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2Fin

  • とある日の静やかな午後のこと

    とある日の午後あてなく散歩をしていると坂道の途中にある小さな公園の入り口に木箱がひとつ置かれてて『だれかつれてかえってあげてください』と幼い文字の張り紙がしてありました中をのぞくとすでに空っぽでそこになにが入っていたのか知る由もなくしばらくのあいだぼんやり眺めていましたけれど箱の中はやっぱり空っぽで誰かの奏でる微かなピアノの旋律がどこからともなく風にのって流れてきましたあの曲はトロイメライだったような気がしますいつにもまして静やかなある日の午後のことでした★picture:GiorgioMorandi★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.g...とある日の静やかな午後のこと

  • この空だけが

    いつかまた会いましょうそういって小指をからませた日は遠い約束はいまだ果たせないでいるけれどけさ夢をみましたきょうは久しぶりの青空ですいまはただこの空だけがつながっている★picture:AlfredSisley★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2この空だけが

  • しのび逢い

    かそけき灯影あえかな夢心もとなげな微笑みほのかな香りたまゆらのひととき息を殺して★photo:DdavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2しのび逢い

  • 身を知る雨に濡れて散る花

    だからわたしは径のほとりの小さな花になりましたつつましやかに咲いて揺れひそかに香る小さな花にいつの日かふとあなたの目にとまりそのしなやかな指さきでやさしく摘んでもらえたらと心ひそかに祈って咲いているのですけれどあなたは情けの深い方だからひっそり忍んで咲くものを手折ることなどしないでしょうですからわたしはひとしれず静かに散っていくのですあなたの記憶の奥底にとどまることもないままに身を知る雨に濡れながら★photo:MandyLynne★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こ...身を知る雨に濡れて散る花

  • 紅さし指

    めぐり逢ってはいけないひとでしたそしていつしか忘れられないひとになりました灯りがともればなおさらに闇は濃くなるということをいまさらながら噛みしめて月のあかりで紅をさします★picture:YumejiTakehisa★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2紅さし指

  • どこ吹く風

    絶望それはただの現実希望それは単なる思い過ごし空き地に打ち捨てられた死んだ冷蔵庫のように扉をあけてからっぽの中身をさらしていれば時はこともなげに過ぎ去ってゆくほらカヤツリグサが風に吹かれてゆれている★photo:TatianaKoshutina★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2どこ吹く風

  • 夜もすがら

    きょうはとても静かですどれくらい静かかというと枯葉の舞い散る音が聴こえるくらいの静けさなのですもちろんこれは比喩です木立が葉を落とす季節になったからそうなぞらえてみただけなんですこん夜はとても静かですどれくらい静かかというとオリオンの三つ星の瞬く音が聴こえるほどの静けさなのですもちろんこれは比喩です都会の夜空で目にすることができるのはあの三つ星くらいしかありませんからけさはとても静かですどれくらい静かかというとあなたの胸の鼓動が聴こえるくらいの静けさですもちろんこれは比喩です遠くで暮らすあなたとは御目にかかることすらできないのですから★photo:DerekLangley★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそ...夜もすがら

  • 夏の終わりに

    夕立ちひぐらししらす雲いつのまにか季節は移ろいふと気がつけばまたひとりどうでもいいやとペットボトルの水を飲み干す★picture:SamToft★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2夏の終わりに

  • 少しずつ あるいはある日突然に

    心がどこにあるのか知らないけれどそこにはきっとこんなふうに記されているはず『コワレモノ取扱注意』でもひとは存外そんなことはなおざりにして気づくようすもありませんいつの間にかひび割れていたり欠けたりしていてもだからみんな壊れていくのですいつとはなしに知らぬ間に少しずつあるいはある日突然に★photo:Lauramakabresku★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2少しずつあるいはある日突然に

  • ふと見上げればひこうき雲

    真っ青な空をよこぎるひとすじの白い線その静謐さ圧倒されるほどの美しさは絶望的ですらありました挫けてはだめですかあきらめてはだめなのですか★picture:AnnoraSpence★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2ふと見上げればひこうき雲

  • それでおしまい

    二日ばかり降りつづいた雨があがったので朝はやく野原へでかけてみましたほんのつかのま目にしないうちに草は背丈をまし木々の緑はその濃さがいちだんと深まったような気がします小径はぬかるんでいましたがレインブーツを履いてきたからへっちゃらです空に浮かんだ白い雲を映しだした大きな水たまりに片足を踏み入れたちょうどそのときどこからともなく吹いてきた風が頬をなでるようにしてやさしく通り過ぎていきましたそこには少しばかり初夏の香りがふくまれていたような気がしますそれでおしまいわたしの中のなにかが静かに終わりを告げました★picture:ClaudeMonet★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブッ...それでおしまい

  • 草はらで

    蜜のようにやわらかな陽ざししなやかに吹きわたる風波うつ草はら想いも遠のく葉ずれの音澄み渡った空はあまりに深くその真っ青な広がりを背景にそっと手をふるひとがいる小高い丘のいただきにあれはいったいだれ・・・茫漠とした大気の中で世界の輪郭がほどけていく★picture:ClaudeMonet★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2草はらで

  • Prelude

    あなたの瞳に映った空はあおくふかくそしてさびしいその視線のさきを一羽の鳥がはるか遠くへ飛び去ってゆくまるでラフマニノフのピアノ曲のようにあゝ鳩よ鳩わたしをおいていかないで★photo:TatianaKoshutina★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2べそかきアルルカンの詩的日常http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/Prelude

  • もう うんざり

    もし楽しみがあるとしたらそれはたぶん眠ることだってほんのつかの間死んだようになれるから忘れたいことがたくさんありすぎていまはもう思い出すことすらできません死ぬほど眠くなったらただ死んだように眠るだけ★picture:★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2もううんざり

  • 夕焼雲

    きょうまでありがとう夕暮れの淡い光のなかでそういってあなたは右手をさしだしたてのひらのほどよい温もり茜色に染まったきれいな空ゆかしくやわらかな微笑みあの日さよならを言葉にしなかったのはあなたの最後のやさしさいくつもの季節が足早に過ぎ去っていつしか遥か遠い時の果てきょうも夕焼雲がきれいです★picture:MarkRothko★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2夕焼雲

  • 君影草

    きょう花屋の店先でスズランの鉢植えをみかけましたたまたま通りかかった小路にぽつんとたたずむ小さなお店です聖母の涙とたとえられる愛らしい花は清らかに慎み深く咲いていましたそのゆかしいたたずまいに懐かしい面影が重なり時のたつのも忘れてついついながめておりました贈りものですかとお店のひとにたずねられました西洋のとある国では古くからスズランの花を贈る習慣があるそうです少し迷いましたが首をふって家路につきましたいつのまにか街灯がともりはじめていましたあなたはいかがお過ごしですかやさしい時は薄羽根のように風にさらわれいまはもう遥か遠い彼方です★photo:★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブ...君影草

  • 空があんなに

    ほらごらんになって空があんなに悲しい色をしているわかぎりなく青くどこまでも深く澄んでほらね空があんなに悲しい色をしているなのにとってもきれいなの★photopicture:★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2空があんなに

  • 夕化粧

    たそがれにふと香るおしろい花のなんてさみしいことでしょうどこかでしまい忘れた風鈴がこころ細げに泣いてますそのはかなげな調べにまた少し闇が深まり静けさが増したような気がしますひとめを忍んで咲く花のなんて哀しいことでしょうあでやかな香りがうす闇にやさしくほどけていくようです★picture:AuroredeLaMorinerie★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2夕化粧

  • 夏のおわりの静かな午後に

    ひっそりとした午後いつのまにか蝉の声も消え去って音量をしぼったラジオからレナード・ローゼンマンの曲が流れていますおぼえていらっしゃいますか遠い秋の日映写機の放つ薄灯りのもとで聴いた愁いをおびたやさしい曲ですあの映画館はいまはもうありません街のようすもすっかり様変わりしてしまいましたあなたは知ってくださっているのでしょうかすべてが移ろいゆくなかで色あせないものがあるということをあゝ窓のむこうで芙蓉の花がゆれています夏の終わりの静かな午後です★picture:★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかき...夏のおわりの静かな午後に

  • ふと気まぐれに降り立った場所で

    ふと気まぐれに降り立ったそこはぽつんとプラットホームがあるだけのなにもない場所草木が生い繁る深い緑のなかでそれはさながら忘れ去られた遺跡のようです匂いたつ草いきれどこまでも平行線を描いて続くふた筋の軌跡ときおりやさしい風が通り過ぎていくばかり次の列車がいつ来るとも知れずけれど途方に暮れることもなくただぼんやりとひとり時の流れに身をまかせておりましたゆくりなく見あげればそこに空がありましたそれはまるで遠い夏休みのような空でした★photo:★DavidHamilton↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a...ふと気まぐれに降り立った場所で

  • 雨つぶ

    雨つぶがはねるできたばかりの水たまりの上で雨つぶがはねるうす黄緑の葉っぱの上で雨つぶがはねる青く艶やかな瓦屋根の上で雨つぶがはねるうちすてられた自転車のサドルの上で雨つぶがはねるお気にいりの蝙蝠傘の上で雨つぶがはねるそっとさしだした手のひらの上で雨つぶはうれしそうに跳びはねてほんのつかの間ささやかな命を生きている★picture:BarbaraOlsen★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arl...雨つぶ

  • 萌黄色のとき

    どちらともなくふと歩みをとめたそこはひそやかな風のとおり道やわらかい葉擦れの音木洩れ日ゆれる美しい横顔やすらかな沈黙やさしい時は束の間レモンの残り香青すぎる空★photo:DdavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2萌黄色のとき

  • 春さきの浜辺をたずねてみれば

    早春の浜辺は人影もなく水平線にむかって投げた小石はきれいな弧を描いて波間に消えたふり返ってみれば砂に埋もれたひとすじの足跡うす曇りの空の下波音だけがやわらかい★photo:EveTurek★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2春さきの浜辺をたずねてみれば

  • 約束

    ふる里を捨てたあの日海の見える丘で少女は風と約束をしたどんな約束だったのか知っていたのはそこに慎ましく咲いていたつゆ草の花だけその誓いが果たされたのかどうかはだれも知らないあのつゆ草も枯れてしまっていまはもうない★photo:TatianaKoshutina★↓↓↓ポチッっとね約束

  • トリネコの木陰で

    ついさきほどまで日が射していたのにふいの雨ひとりトリネコの木陰にたたずむあたりを包んでいるのはただしめやかな雨音敬虔な祈りの歌にも似た美しい雨音★photo:LauraMakabresku★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2トリネコの木陰で

  • まるでなにごともなかったかのように

    いっしょに生きてくれないかと男はいったいっしょに死んでくれたらねとテーブルの向こうで女の唇がほころんだふたりの間でグラスの氷が微かな音をたてそうして夜は静かに更けていったふたりが求めあったのは思いやりのこもった嘘それだけだったやがて朝が訪れふたりは籠の中の小鳥をときはなったうすく霞んだ水色の空の彼方へ★photo:LauraMakabresku★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin...まるでなにごともなかったかのように

  • だからわたしは鳥になれない

    この空はわたしには広すぎる降りそそぐ光はわたしには眩しすぎるそして流れる風はわたしに優しすぎるだからわたしは鳥になれない小鳥たちがいともたやすくやりとげることをわたしはなにひとつできやしないこの空はわたしには広すぎて降りそそぐ光は眩しすぎて風はわたしに優しすぎるだからわたしは愛をうまく歌えない★photo:DavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2だからわたしは鳥になれない

  • 静かな眠りのために

    そうしてわたしは穴を掘っています亡骸を葬るために疲れ果てたわたし自身の亡骸をどなたか土をかけてくださいな冷たい穴の底に横たわるくたびれ果てたわたしの軀(むくろ)に★photo:LauraMakabresku★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2静かな眠りのために

  • あめ色のとき

    夕暮れと呼ぶにはまだはやすぎる時刻ふと迷い込んだ路地にはほんのりとおしろい花が香りあたりの空気があめ色に染まるはじめてなのになんとなく懐かしさをおぼえる裏通り過ぎ来し方が曖昧にとけだしてゆく陽が沈むまでまだ少し時は残されているというのに★picture:KeikoMinami★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2あめ色のとき

  • 過ぎ去ったとき

    野の花を摘みに里山をゆけば季節はずれのモンシロチョウ木漏れ陽の中たたずめばあの日のあなたに出逢えるかしら懐かしい景色たずねてみればとまどうばかり記憶のかけら夕暮れの道そぞろ歩けばあの日の場所にいき着くかしら★photo:InessRychlik★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2過ぎ去ったとき

  • 海のかけらの見える場所

    ひとすじの白く長い坂道をのぼってたどり着いた峠の向こうを眺めると先細りの下り坂の行き着くところに気だるく光る海のかけらがありました陽射しにはまだ夏の名残が潜んでいてけれどあたりの静けさはなんとも心もとなくてこの坂をおりてゆけば潮風に涙の味が香るでしょうか★photo:?★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2海のかけらの見える場所

  • シロツメクサの咲く丘で

    シロツメクサに蔽われた小高い丘をのぼる夕立の過ぎ去ったあときらめく陽ざし匂いたつ草いきれときおり吹く風にそよぐ心夏色の空の下遠い記憶の底のあのひとを想う★photo:free★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2シロツメクサの咲く丘で

  • ひそやかに

    言葉にならない歌があるからそっと口笛を吹いてみました声にならない傷みがあるから静かに笑みを浮かべてみました伝えられない想いがあるからただひそやかに沈黙を守り通しているのです★photo:DavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2ひそやかに

  • 林檎の花の咲く小路

    言葉少なにあれは林檎の樹ですと教えてくれたのはあなたでしたいまならわかります言葉であらわせることがすべてじゃないということを言葉にできないことの方がずっとずっとたくさんあるんですものかつて無口なあなたが指さしたあの樹にほら可憐な花が咲きはじめました★photo:MandyLynne★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2林檎の花の咲く小路

  • やわらかなひととき

    幼い姉弟が絵を描いている色とりどりのクレヨンを使って幼いふたりはときおりなにかを囁きあってはふわふわと笑いあっている若い母親と若い父親がその様子をながめている若いふたりもときどきなにか囁きあってはふわりと笑みを浮かべている世界はとても美しいこの優しいときがいつまでも続きますようにとだれもが願うけれど望みはかなわない世界は悲しみに満ちていて残酷なところでもあるのですから★photo:FlorenceMenu★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://boo...やわらかなひととき

  • 春さきの雨

    読みかけの本を閉じて曇った窓ガラスを手のひらでぬぐってみると外はいつのまにか雨模様柔らかくしなやかなまるで絹の幕を垂らしたような静寂の雨があたりの景色を滲ませています冷めかけた珈琲を手にとるとその香りはそこはかと侘しくうすく心を満たしていくのでしたつい零れ落ちたため息は静けさの中でいき場を失いただただ宙をさまようばかりそれにしてもなんとも静かすぎる春さきの雨の日です★photopicture:★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.j...春さきの雨

  • 袋小路の画廊

    ふと名もない駅で降りてみました名もない駅前広場を横ぎって名もない通りを歩いてみますいくあてもなく名もない裏路をさまよって陽のあたらない袋小路の突きあたりそこに名もない画廊がありました遠慮がちに覗いてみると画廊の中はうす暗く人の気配はないようですそっと扉を押しあけて足を踏み入れてみました名もない画廊の壁には名もない画家の絵がたった一枚掛けてありました誰かに観せるために描かれたものではないようですだってこんな名もない町の路地裏の袋小路にたたずむ小さな画廊をわざわざ訪れる人がいるとは思えませんから名もない画家の名もない絵はただひっそりとそこに在るのでした名もない町の裏通り名もない画廊の壁に飾られた名もない画家の名もない絵をどこにも行き場のない名もないわたしが観つめています★photo:CharlesMarville★...袋小路の画廊

  • 傷み

    忘れてしまうだなんてそんなことはできません立ちどまってはいけないだなんてそれは無理なことですふり返ってはだめだなんてわたしはそんなに強くはありません明日を夢みて歩めだなんてそんなふうにおっしゃらないで下さいいまとなってはこの傷みが少しは心地良くもあるのですから★photo:LauraMakabresku★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2傷み

  • めざめ

    やすらかでやわらかなやさしいゆめをみましたあさめざめてしまうのがこんなにもさびしいことだなんて★photo:InessRychlik★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2めざめ

  • 雨音はずっと

    雨音を聴いていましたもうずいぶんと長い間どれくらいの時間こうしていたでしょうふと気づくとあたりはすっかり薄闇に包まれてしまっていますいまもなお雨はずっと悲しみを歌い続けています雲はとうに流れていったというのに★picture:MarieLaurencin★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2雨音はずっと

  • 秋霖

    昨夜から降りつづく雨はまだやみそうにありませんあるかなしかの雨音が静かに胸に沁みてゆきますあなたの嘘はいつだって優しすぎるのです心にかざす傘などどこにもありはしないのに★photo:DavidHamilton★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2秋霖

  • 空ばかり眺めています

    この空はどこまでも続いていますきっとあなたの暮らす遠くの町にもきょうもまたぼくは空を眺めて過ごしていますあなたのもとへ続くこの空をあなたの髪をとかした香しい風がいまぼくの傍らを吹き抜けていったような気がします★picture:AlfredSisley★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2空ばかり眺めています

  • ひとり野原に寝そべって

    あたり一面シロツメクサでいっぱいの広い野原に寝そべってひとり耳を澄ましてみるとあたりの樹々から小鳥の声が降りそそぐけれど小鳥の名前をぼくは知らない小鳥の歌の意味さえもぼくにはどうもわからない草いきれの満ちる広い野原に寝そべって静かにまぶたを閉じてみるこのままずっと目覚めなければいいのにと心ひそかに思いながら★picture:ClaudeMonet★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequi...ひとり野原に寝そべって

  • 夏のかけら

    土壁の続く小路打ち水にぬれた石畳おだやかな疏水の流れ風を奏でる笹の葉揺れる木漏れ日蝉しぐれ日傘の陰の懐かしい面影ぼくらの夏はすでに遠く過ぎ去っていまはもう記憶のかけらとなりましたまるで色あせた写真のような★picture:GiorgioMorandi★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2夏のかけら

  • 遥かな情景

    あの日あなたは夕陽を背にして小さく胸の高さで手をふった青い風が吹きぬけてぼくらの淡い季節が静かに終わろうとしていた★picture:CynthiaAanneBrown★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2遥かな情景

  • 灯が消えてしまっても

    灯が消えそうになったら新しいマッチを擦ればいいまた灯が消えかかったらさらに新しいマッチを擦ればいいやがてマッチが尽きてしまったら夜が明けるのを待てばいいそれでも朝が来なければ黙ってそのことを受け入れて静かに微笑んでいればいいなにも悲しむほどのことではないのですから★picture:PaulKlee★↓↓↓ポチッっとねべそかきアルルカンの“徒然読書日記”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequinべそかきアルルカンの〝スケッチブックを小脇に抱え〟http://blog.goo.ne.jp/besokaki-aべそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2灯が消えてしまっても

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