正見ということ二月二十一日、寒い中早朝よりご参詣ありがとうございます。沢山の添え護摩を書いて下さり、今月も大きな護摩を焚かせていただきました。月一回、お薬師様にご供養の護摩の火で、ひと月の間に心にわだかったものをみんな焼き払ってもらって、きれいさっぱりさわやかな気分になっていただけたことと存じます。今日は、正見ということについて少しお話申します。お釈迦様の教えに、八正道という、八つの聖なる中道の道という教えがあり、その第一番目に正見という教えがあります。正しい見解、見方ということですが、これは、物事をありのままに見るということで、何か見るとき、聞くとき、先入観なく、固定観念を持たずに、そのものをあるままに見る、事実のみ観察すると言うことです。ですが、私たちがしがちなのは、人やものを見るときでも、何か話を聞...正見ということ