今日は動物っぽい岩が立ち並ぶフィールドへ。川の河口のヨシ原から太平洋の大海原へワープ。上の写真はキングコブラ岩と呼ばれる岩。ほかオオカミが空に向かって遠吠えするような岩や、カミツキガメみたいな顔した岩など。再び川に戻るとヘビが泳いでいた。動物っぽい岩々
今日は動物っぽい岩が立ち並ぶフィールドへ。川の河口のヨシ原から太平洋の大海原へワープ。上の写真はキングコブラ岩と呼ばれる岩。ほかオオカミが空に向かって遠吠えするような岩や、カミツキガメみたいな顔した岩など。再び川に戻るとヘビが泳いでいた。動物っぽい岩々
先日、恐竜の背骨みたいな白崎海岸へ。白崎
カヤックの中古艇情報、2艇販売中(お客様からの委託販売品)☆写真上2つがフォールディングカヤックの、●アルフェック・ボイジャー460Tになります。販売価格は170,000円(定価258,000円)なお、付属品として下記のものも含まれますが、全てを合計すると定価が35万円以上になるかと思いますので、かなりお得です。※数回程度使用しただけの美品です。◯コーミングカバー1人用と2人用◯パドル2組◯フローテーションバックリア用フロント用◯シーソックスモール◯ビルジポンプシアトルスポーツ◯スプレーカバースモール◯シーフラッグ◯ダブルアクションポンプ◯レスキューロープ20m※パドルとビルジポンプ以外はモンベル製品本体とパドル以外は未使用です。☆そして下二つの写真が、ボレアルデザイン社の●イプシロンP100というポリエ...中古艇情報
■■ガイドスタッフ募集現在、アイランドストリームでは、シーカヤックおよびSUPのツアーガイドを募集しています。いずれも採用時には、きちんと基礎からお教えします。様々な方に楽しんでいただきながら、自分のアウトドアレベルや自然観も高めてゆける、やりがいのある仕事です。●週末ガイド●繁忙期ガイド(7月~9月)●5月~10月までフルタイムガイド・スタッフ・やる気と体力あれば年齢不問・経験者優遇ですが、やる気があれば経験なくても可(トレーニング要)。・多忙期にリーダーとして任せられる方には、高給優遇します。☆週末ガイドは、他の仕事をしつつ、ただの趣味にとどまらず、より本格的にカヤックやSUPに携わってみたい人に向いています。☆繁忙期ガイドは、現在急募中です。条件その他詳細は下記もご参照ください。https://ww...ガイドスタッフ募集
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、97回目の今回は、「骨と骨が響き合う、地球のロックンロール」についてです。興味ある方はどうぞご拝読ください。この連載、ちょうど丸8年続け、9年目に入ります。いつまで続くかな。地球のロックンロール
今度6月26日発売予定の拙著「森と黒潮と神話の旅」(彩流社)https://www.sairyusha.co.jp/book/b10135405.htmlですが、カバーデザインが仕上がれば、アイランドストリーム内にも予約ページを作る予定です。よろしくお願いいたします。実のところ、この本のタイトルは「ソングライン」か、もしくは「環太平洋ソングライン」にしたかったのですが、社の人に「ソングラインという言葉は社会一般的ではない」と言われ、「そうかな?」と思ったのですが、マニア向けではなくごく一般の人に良書を届ける、という彩流社の方針も理解できるので、再考して上記の題名となりました。一方「ソングライン」にしたかったというぼくの考えにも理由があります。きっかけは数年前にさかのぼります。ぼくの一作目の「インスピレーシ...ソングライン
アイランドストリームのベースでシシ肉バーベキュー。秒ごとに色彩を変えてゆく空と海を眺めながら。サンセットバーベキュー
来月、本を出版します。「森と黒潮と神話の旅」(彩流社)というタイトルで、6月26日発売予定です。と言ってもまだカバーデザインも上がってない上、2校ゲラもあがってないのでホンマに間に合うんかという感じですが、出版社の紹介ページにはすでに載っています。https://www.sairyusha.co.jp/book/b10135405.内容は下記のようになります。『歩くことと漕ぐこと──人間のもっとも根源的な身体行為を通じて、日本列島を環太平洋上の“響き合う島々(ヤポネシア)”としてとらえなおす旅路。吉野・熊野・伊勢の森を抜け、黒潮の沿岸を進む中で、目には見えないけれど確かに感じられる“道”をたどっていく。それは地図には載らず、標識もない道。だが、風の流れや潮のリズム、山の沈黙と共鳴しながら進むその旅には、美...森と黒潮と神話の旅
先日の日髙海岸〜由良湾ツアーにて。やや半島状になった地形のせいか、潮通しがよく、黒潮分流からの海水も届けられて、透明度高く、陽が出るとトロピカルな風情が増す。ひなびた雰囲気と相まって味わい深い。由良湾奥の造船所ではドック入りする巨大な天然ガスタンカー。ひなびた風情とトロピカル
マイケル・D・ジャクソンという名のニューシーランド出身の人類学者がいることを知る。人間の「経験」「移動」「関係性」を、詩的言語と人類学的分析で融合することをライフワークとしているらしいが、めちゃいいことを言っている。、「帰属とは、地図に名前を書くことではない。風が肌を撫でる感触や、土の匂い、沈黙の中のまなざし──そういうものと共に“居る”ことなのだ。」「人は、ときに言葉を持たずに語らねばならない。石の重さや、炎の揺れや、夜の音の中で。そこに“意味”はない。ただ、“共にある”という真実だけがある。」「旅はいつも、外へ向かっているようで、その実、沈黙のなかで、自分の内側に降りていく道だ。」これって、アウトドア旅の本質そのもの。またこんなことも言っている。「人類学とは、他者を理解する技法ではなく、人間であるとは...マイケル・D・ジャクソン
初夏、天気よい日は風が強いことが多い。ささ曇りが最高。ささ曇りが、最高
人に会いたいときもあれば、全く無人の荒野で焚き火キャンプしたいときもある、どっちも自由に選べるのがカヤック旅。空気のようにその地にスッと入り込み、人々の生活文化に触れ、自然のヴォイスを受信機のように感じ入りながら進みゆく。我ながら、こんなに深いトリップ感覚を得られる行為はないと思う。みんなやろうぜ、カヤック旅。とくに若い人は、やった方がいい。極めてポジティブに、人生観変わるから。カヤック旅
ゴールデンウィークも終わり落ち着いたこの時期はいいですね。湯浅湾をとりまく山肌に広がるミカン畑のミカンの花が一斉に咲き、海風から陸風に切り替わる夕刻、山から下りてくる風が山肌を撫で、何万、何十万という花弁からの香りを海岸線に運んできます。そのとき、潮の香りと絶妙にブレンドされた、なんともいえない独特のかぐわしさがあたりに充満します。このひとときが以前からとても好きで、やはり和歌山は桜ではなく、新緑の生命感とこの香りこそが、特徴的な季節感を醸し出す一つのハイライトだなという印象です。季節感
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、95回目はベトナム・ハロン湾への旅。地球規模の神話と、小さな生き物たちについて、興味ある人はどうぞご一読ください。神話と、小さな生き物
先日予定していた、田辺湾神島でのゴミ調査&クリーンアップ活動は強風で渡れず、内湾でのんびり漕ぎに変更。まあ色んな人と話せて、これはこれでよかった。博物学者の南方熊楠の働きかけにより、天然記念物となった神島。もう紀伊半島でもなかなか残ってない、縄文時代からの黒潮流域特有の植生がパッケージされた無人島。ここにカヤックで渡り、どんなゴミがどれだけあるか調査しながら拾い、ゴミ袋ごとカヤックに載せて運んで帰るという、2009年から定期的にやっているイベント。カヤックとは楽しみながら自然を取り巻く環境を学ぶのに最良の道具で、南方熊楠が今生きていたら多分カヤッカーになっているだろう、ってことで、これからも続けていく価値がある。また10月に仕切り直しでやる予定。http://islandstream.la.coocan....また仕切り直し
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、94回は鹿児島・甑島への旅の3回目になります。僻地の離島特有のハンドメイド文化について、興味ある人はどうぞご一読ください。ハンドメイド文化
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」93回目は、海のクロスロードとしての鹿児島の甑島について書いてます。興味ある方はどうぞご拝読下さい。海のクロスロード
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで再発見」、92回目は、俗にいう「野性感覚」についての、ちょっとした一例。興味ありましたら、どうぞご一読ください。野性感覚について
音や気配や匂いや肌感覚など、あらゆる身体の機能を使って風や波の変化を予測し、地形や距離感や日程なども加味しながら、最良のラインを描くように、最高の音色を奏でるように進みゆく、カヤック旅。海図またはそれなりにちゃんとした地図さえあれば、特殊な場所を除いて地球上どこだって面白い旅ができる。その大元になるのがナビゲーションスキル。ロケーション知覚を司る人間の脳の部位は、記憶機能を司る部位と同じく「海馬」にあって、人類が大昔にアフリカのサバンナを出て移動を繰り返す中で海馬が刺激され、脳機能全体が飛躍的に発達したという説があるけれど、まあカヤックのナビゲーションなんかはまさしく、そんなレベルで人間の初源的な本能にうったえかける行為なんだろうと思う。別に頭が良くなるとかそういうことではなく、その場の自然特有の息吹、鼓...カヤック旅とは
美浜町の御崎神社になにげにいくと、ポリネシアがフラッシュバック。背後に山、南側すぐに太平洋という位置関係と、光溢れる雰囲気があいまって、タヒチ島のマラエ(祭祀場)の空気そっくり。あっちはカヌー航海の安全を祈願しているが、こっちは日御碕を通る船舶の航海をまつってるところも通じ合う。環太平洋祭祀文化圏を想う。航海安全
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、91回目は、風にはスピリットが宿っている件についてのお話です。興味がある方はどうぞご一読ください。風のスピリット
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」90回目は、舟のような島のように見える聖なる山についてお話です。興味ある方はどうぞご一読ください。舟のような島のような山
冬の海はプランクトンの含有量が少なくなり、透明度が増す。いい感じ。冬の海
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」89回めの今回はタヒチのカヌー文化についてです。日本のアウトドアのどのジャンルもレジャーや体育の領域を超えて次の領域に押し上げていかなきゃいけない段階にきていると思いますが、その一つのヒントになるような文化について考察した話。ご興味ありましたらどうぞご一読ください。文化についての考察
うちではカヤックの「ナビゲーション講習」というプログラムを大切にしています。海にまつわる気象現象や海岸線の地理地形といった、大いなる自然の営みの下で行われるアクティビティにおいて、小手先のスキル以上に重要になるのが、自然の放つ暗号を読み解き、進路をみいだしていく(ウェイファインディング)術というものです。それが安全につながると同時に、深い自然との対話を可能にする、最大の面白みがあります。身ひとつで漕ぎいでる海上では陸上の何倍も、視覚、聴覚、嗅覚、肌感覚、体性感覚など、いわゆる五感を研ぎ澄ませて進んでいきます。その現場では、21世紀も旧石器時代も変わりはなく、太古から人間にそなわった感覚機能をフル稼働させる必要があります。何万年も前から存在し、今後も何万年も続く根源的な遊びという意味において、カヤッキングほ...ナビゲーション講習
有田川河口で行われたイベントに出店参加。川と海のボーダーラインの水は独特のトロみと粘り気と甘さを含んでいる。汽水域の、まだ塩辛さが味に現れないくらいの微妙な塩分濃度の水って、ほんのり甘い味がするものだ。秋晴れの下、川の気と海の気が出会う河口域の自然の鼓動につつまれながら、地域内外の人たちとゆるく交流する、のどかな1日。のどかな1日
みんぱくの特別展示「吟遊詩人の世界」を観に。エチオピア、インド、バングラデシュ、ネパール、日本(瞽女)、マリ、モンゴルなどの弾き語り系吟遊シンガーの「伝統と今」がわかる展示だが、中でも、みんぱくシアターで上映されているドキュメンタリー映画が面白かった。滋味深い豊かな伝統文化も、そのままでは渋すぎ、地味すぎて今では誰も見向きもせず、悲しいかな博物館行きか観光客相手の物乞いか、に堕してしまう。そうではなく、伝統の形やスピリットを継承しつつ現代のアートとして刷新していこうとする、若い世代に焦点が当てられたムービー。どんなジャンルにせよ、世代毎に伝わってきた古い文化には深みがあって、今のインスタントラーメンのような消費系エンタメより遥かに素晴らしい本質をもってるものだけど、いかんせん古すぎ、地味すぎ、渋すぎて、と...吟遊詩人の世界
秋の海は海だけでなく、風景全体が透明感に包まれて大自然の核心部分まで透けて見えるかのような瞬間がある。秋の海とは歌謡曲的な世界では、寂しさ、過ぎ去ってゆく楽しき日々、切なさなどの象徴のように使われるけど、それはあくまで表層的な記号イメージ。全身で知覚する本当の秋の海は自然の深い美しさ、懐の深さ、喜びをもたらしてくれる世界。秋の海の懐
アオブダイか何かの死骸。7〜80センチくらいあった。最初、シーラカンスかと思った。カルモ島にて。シーラカンスかと
来たる10月19日(土)~20日(日)にかけて、当店アイランドストリームにて「湯浅湾・子供&親子カヤックキャンプ教室」を開催します。カヤックの荷室にテント、寝袋、マット、着替え、食料などを積み込み離陸。美しい海岸を愛でつつ、人の入ってこれない浜まで漕いでいき、そこでキャンプします。夜は流木を集めて焚火し、料理を作ってみんなでいただきます。その後は秋の夜長、波音を聞きながら焚火を囲んで語り合います。そんなカヤックキャンプとは縄文時代から変わらない野外スタイルであり、最大限に人工物を排した究極のアウトドア体験だと言えます。またその楽しみ方そのものが、災害時のサバイバルとも密接に繋がっていますので、その術を身に着けることによって、いつか必ず来る災害への心強い備えになると言えるでしょう。非日常空間で、学びつつ楽し...子供&親子カヤックキャンプ教室
先日の串本ツアーは海が荒れたので、急遽、古座川ツアーに変更。コンディショに応じて臨機応変に海山川すべてを味わえるのが南紀のフィールドのよさ。紀伊半島のさまざまな場所に身を置き、身体感覚で場所場所をパズルのように当てはめていって一つの感性による地図を描くような作業。レジャーというより体感アート。体感アート
まだまだ暑いけど、秋の海はいい。感覚的な言い方だけど秋の海は雲、風、潮、うねりの波長、気圧、太陽光線、月など、周囲を取り巻く世界のすべてがくっきりレイヤリングされた上で重層的に絡み合っていることが肌感覚でわかる。夏の海の場合、それらが解像されずグヂャッと一塊になっている感じ。まあなんのこっちゃわからんかもしれんけど、そんなことを感じながら海に出る日々。秋の海
毎日新聞連載コラム、88回目はタヒチ・フアヒネ島での話です。カヤック旅っていうと、死にかかって命からがら助かったとか、とんでもない変な人物に出会ったりとか、妙なトラブルに巻き込まれたりなど、ドラマティックなエピソードを旅話として期待されがちだけど、やってる人間としてはそういうのは別にそれほど面白いわけでもない。むしろ地味な、その土地に固有の自然の鼓動に触れたりとか、あるいは絶対にニュースになど出てこないような普通の人々の日常を垣間見るような出会いの方がはるかに面白い。そしてカヤックとは、そういうことを得意とする旅のツールだ。基本人間も、ニュースに出てくるような人物より、普通の人の方が面白いという真理が、カヤック旅をするとよくわかる。というわけで、興味があればどうぞご一読ください。カヤック旅で出会う普通の人々
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、87回目の今回はタヒチ・ランギロア環礁です。地球の果て、いや、人間世界の最果てを感じさせる、この世の空間とは思えない美しい場所です。興味ある方はどうぞご一読ください。人間世界の最果て
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、86回目の今回は、タヒチ・タハア島です。まあ、素晴らしい島です。もしよろしければご一読ください。オールドタヒチの感覚残る島
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで再発見」、8年目に突入の今回はポリネシアの最重要聖地であるタプタプアテアのマラエについてと、そこと似たフィーリングを持つ那智勝浦の寺の話です。興味ありましたらどうそご一読ください。ライアテア島と那智勝浦
台風前に久々に行った大台ヶ原。熊野灘を通る黒潮から水蒸気があがり、大台ヶ原の高い山の斜面に当たって上昇気流となり雲を招く大気の踊り場。台風の被害がなければいいのだが。またちょくちょく行きたい。大気の踊り場
先住民文化を特集した雑誌を最近よく見るが、目についたらとりあえず買う。先住民文化の良さ、面白さはなんといっても、その土地その場所その季節に特徴的な風、波、花の香り、川のせせらぎ、うねりの怒涛などに固有の名前がついていて、そこに物語性や音楽的ヴァイブスが込められているところ。ぼくらがカヤックという北方系先住民の小舟に乗るのも、要はそういう世界観にリアルに触れたいから。自然の現場では、下手して状況判断をミスったら生き死に関わる事態におちいる可能性もある。そんな中で目や耳や鼻や皮膚を研ぎ澄ませて花鳥風月の音楽的調和点を結びつつ、美しいラインを描くこと。そこから見えてくるものを探り、それを何がしかの形で表現すること。それはカヤックのみならず、これからのアウトドアカルチャー全般が目指すべき、一つの方向性だといえるだ...先住民文化とアウトドアカルチャー
先日の白崎海岸ツアー。荒れやすい場所だけど、この日に限って超ベタ凪だった。白き岬
おもろそうなので買ってみた。最新は太古の中にあり。海や自然に対して最も敏感なアクティビティ、カヤッキングを通じて得た自然感覚をどのように表現、表出するかということは長年考えているテーマで、その流れから先住民文化に関する興味もつきない。先住民の現代アート
先日行った湯浅湾一周35キロツアー。まあ1日35キロくらい漕げるようになると、カヤックで可能なだいたいの事ができるレベルかと。さらに50キロを漕げるようになると、本格的な旅もできる。と言っても自分でナビゲーションするとなるとまた話しは別だけど。30キロ以上漕ぐナビゲーションの中に、海との対話の真髄があると言っても過言ではないだろう。35キロという距離について
ちょっと前の話ですが、和歌山県青少年(補導、相談)センター連絡協議会研修大会という会に招いていただき、警察、行政、教育関係者の皆さんの前で「希望としての自然文化、環太平洋カヌー文化圏という視点」という題目で講演させていただきました。これからの時代に大事なこと、あるいは面白いことをお伝えするために、今後できるだけ呼ばれたらどこでも行ける範囲で行きたいと思います。機材がなくてもその場合、こちらでマイプロジェクター、マイスクリーンを持って参上します。よかったらお声かけください。講演
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」84回目の今回は、外洋の瀬戸内海って感じの海についてです。よろしければご一読ください。この連載、次回で8年目に突入、まあ10年は続けたい。あとはまとめて加筆して写真増やして本にしよう。その短さのコラムの連なりは、あんまり本読まん人に対して伝えたいことを伝えるには、ちょうどいいか。外洋の瀬戸内海
先日は南紀、荒船海岸から九龍島と串本大島北岸を経由して橋杭岩へのツアー。カヤックは15キロから20キロくらい漕げるようになると様々なバリエーションルートでラインを描けるようになり、面白みも深まる。1日の中だけでも、島、半島、洞窟、岬、滝、河口と探索でき、どんな旅にも増してトリップ感が深まる。そして効率的に学ぶと、5回から10回くらいの経験で、それくらい漕げるようになる。ちなみにうちの店アイランドストリームで学んだ方は、老若男女誰でもほぼほぼそんな感じで、楽しんで下さっています。別に冒険野郎ではなく、ごく普通の人に深い自然の素晴らしさを味わってもらいたいんですよね。ということで、これからカヤックを自分の趣味にしていきたい方はぜひ。https://www.island-stream.com/本州最南端
先日の南紀みなべ海岸ツアー。黒潮に運ばれてきたウミガメとトビウオの海。ウミガメとトビウオの海
鳴門海峡に沈む太陽。湯浅湾サンセットカヤックツアー。アイランドストリームhttps://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=sunsetkayak湯浅湾のサンセット
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、81回目の今回は、五島列島の野崎島についてです。風が強くて木々が曲がってるところなどは、ローリング・フォーティーズと呼ばれる強風が吹く、ニュージーランド最南端のスチュワート島などを彷彿とさせる。興味のある方は、どうぞご一読ください。風が強くて木が曲がる
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」80回目の今回は南紀串本大島・樫野崎です。ぼくの考える、海をゆくカヤッカーが開いてゆくべき価値観について触れています。興味がある方はどうぞご一読下さい。開くべき価値観
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、79回目は台湾南部の話。ここに出てくるlafinsawmah氏はアミ族の木工芸術家で、YouTubeにも上がってるが、自然の本質を内奥で捉えた実にいい作品を作る。しかし残念なことに昨年6月に亡くなった。ぼくは彼が生きてたら間違いなく兄弟分みたいな友達になってただろうと直感する。運良くまだ生きている者として、彼の遺志を継いでいきたい。この冬に行ったポリネシアの旅も、彼のスピリットに捧げている。古代に隆盛を誇り、近現代にいったん駆逐され、前世紀末から今世紀になって再び復興してきた自然文化としての環太平洋カヌー文化は、今まさに黎明期そのものだ。ぼくなりの感性で、一つのスタイルを探求していきたい。黎明期として
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、今回は台湾の蘭嶼島についてです。これはポリネシアのカヤック旅と繋がっています。よろしければご一読ください。ちょっと硬い言い方をすると、環太平洋にまたがるカヌー文化の本質的特徴を現地での海旅経験を通して掴み取り、そこからヤポネシアのカヌー文化の今後のあり方や可能性を考える旅。カヌーをカヌーというジャンル的枠組みを超えて、「自然文化」としてのレベルに押し上げたいという思いがぼくにはある。舵を失った船のように文化的ディレクションを失った今の日本。それでも物だけは豊富で、安いエンタメやSNSとともに消費生活にどっぷり浸ってたらそれなりに楽しく過ごせるようにできている。しかし、そんなのはゴメンだ、という人もまた増えている。ぼくはカヌー文化/自然文化というところで、そう...枠組みを越えて
タヒチ島にあるFAIVAAというアウトリガーカヌービルダーの工房を訪問。別にうちでアウトリガーカヌーを導入しようと決めたわけではないが、海や先人へのリスペクトに根ざしたポリネシアのカヌー文化には何かしら未来を感じさせられるものがある。一方、同じ太平洋で四方海に囲まれた日本のカヌー文化の現状を考える。日本のフィールドに最も適したカヌーはカヤックだが、社会的にも文化的にも地位は低く、過小評価されている。その辺をどう打破していくかの取っ掛かりを探っているだけ。ポリネシアカヤックトリップ19
ポリネシア•ランギロア環礁往復縦断。世界で2番目にデカい環礁と言われるが、最果て感が強くて予想以上に味わい深かった。なんせ200以上のモツ(小島)がある中で、主に人が住むのは2つの島だけ。理由はあまりにもノノ(サンドフライ)が多いからだという。ぼくもこっぴどくやられた。ノノは最恐の生物だと身をもって知る。半径25キロ圏内に夫婦2人以外誰も住まないゾーンがあって、たまたまそこを通ったときに彼らがいて、泊めさせてもらった。で、サヨナラする際に、ぼくに妙になついてきた犬が沿岸沿いについてきた。最初、ぼくも面白がって犬の散歩気分で進んでたけど、3キロも5キロもついてくる。小島と小島の間もガンガン泳いで渡る。そのうちもう一匹の犬も合流。さすがに腹が減るだろうと思い、サッと釣りして釣った魚をおろしてあげたりする(魚は...ポリネシア•カヤックトリップ18
ポリネシアではどこの海辺でもカヌーが転がっている。1000年以上続く海洋文化の象徴。これらを何気なく見ているとき、ひるがえって日本はどうなのかと思う。実はカヌー文化は日本の方が遥かに古く、例えば38,000年前に伊豆半島から神津島に渡った痕跡が残されている。また地味だけど旧石器、縄文、弥生期にかけてのカヌーの残骸が、結構出土している。最近ブームなのか、色んなところで縄文縄文と聞くけど、なぜか土器や土偶のことばかり取り上げられる。だけどほんとの縄文スピリットを体現するのはカヌーなんじゃないかと思う。土器は学者が編年を調べやすいからクローズアップされるようになり一般化したが、正直なところ、別に現在使いもしないお椀や鍋の破片に、あまり心は動かされない。一方、カヌーは漕いでみさえすれば、その岬や島や海浜に吹く風や...ポリネシア•カヤックトリップ17
旅用フォールディングカヤックってこんな感じ。バックパックから取り出して2、30分で組める。この中にテント、寝袋、食料、水、衣類、調理用品、モバイル機器、カメラ、本、釣り竿、その他もろもろを積みこむ。あとはマップとデッキコンパスと洞察力と忍耐力さえあれば、世界中どこへでも。瞬間瞬間の風や波の調和点を見いだして進んでゆくことが大切。言い方を変えるとカヤックとは、その地の自然の息吹に絶妙にチューニングされゆく楽器のようなもの。いい感じで進めているとき、本当にその場所の山や風や潮や魚がバシっとシンクロし、全体でハーモニーを奏でているように聞こえてくることがある。身一つで頼りなげだからこそ、語りかけてくれる声みたいなもの。なかなか世間は気づかんけど、地球環境を尊ぶべき今の時代にこれ以上マッチした乗り物はない。何千年...ポリネシア•カヤックトリップ16
ポリネシアフアヒネ島。ファレポテと呼ばれる、昔の首長たちの集会所を復元した場所まで来た。現在はミニ博物館になっている。入り口には復元に寄与した太平洋考古学の権威、篠遠喜彦氏をたたえる石碑が建てられている。フアヒネ島は特に篠遠氏と縁の深い場所で、20m級の外洋航海カヌーの残骸を発見しポリネシア人の意図的航海の有力な裏づけに寄与したり、山の中で埋もれていた数々の重要なマラエ群を発掘、復元したりと、ひときわ情熱を注いだ島。今でも島民に、「タオテ•シノト(篠遠博士のこと)を知ってるか?」と聞くと、みな知ってるという。自分たちの文化的アイデンティティを高めてくれた人物として尊敬してる人も多いようだ。だいぶ昔だが、人気歌手のボビーホルカムが篠遠氏をたたえる「タオテ•シノト」という曲をリリースしている。ぼくはこの場所に...ポリネシア•カヤックトリップ15
フアヒネ島の離れ小島。漕いでる最中にマグロ漁師夫婦に招かれる。マグロ漁というと日本では遠洋漁業をイメージするが、彼らは朝四時に家の前から出漁し、2、30分走ったところのポイントで数時間釣り、昼前には帰ってきて昼メシ食ってゆったりするスタイル。これまで釣った80キロのマグロや200キロのカジキの写真を見せてもらう。彼も祖父が中国人で、太い腕に「李」というタトゥーが入っている。今朝獲れたキハダマグロを巨大クーラーボックスからおもむろに取り出して捌き、奥さんの巻いてくれた手巻き寿司、刺身、揚げ物にして頂いた。自然とともに暮らす豊かな生活。最も満員電車が似合わないタイプのキャラ。なんてかっこいい男よ。こんな生き方は憧れるね。ポリネシア•カヤックトリップ14
フアヒネ島のジャングル開墾アニキが今朝、出艇時に手向けの歌を送るよ、とフアヒネ島の歌を歌ってくれた。さらに中空の空いた木をジャンベがわりに演奏し、おまけに昨日解禁になったばかりのマングローブガニまでくれた。そして彼のいとこはアウトリガーカヌーにチャリを乗せてどこかに。ここは道路が通じてないので、道路のあるところまでチャリを持って行くらしい。すごいスタイルだ。昨日たまたま気まぐれにお宅訪問したにも関わらずフレンドリーに接してくれ、飾らない日常を見せてくれるって不思議っちゃ不思議だけど、これがカヤック旅の世界。昨日まで何の縁もゆかりもなかった相手の懐にいきなり入れるわけ。そしてぼくらが思っている以上に世界にはいい奴らがいる(危ないのもいるけどそれもカヤック旅モードに入ると感覚鋭くなるから分かる)。世界中の見知...ポリネシア•カヤックトリップ13
近江八幡・桜花見ツアー4月4日(木)~10日(水)各日開催毎年春に開催しています、恒例の近江八幡・桜花見ツアーですが、本年は上記日程で開催いたします。迷路のように入り組んだ水路沿いに並ぶ桜並木はもちろん、水辺の菜の花やタンポポ、ヨシ原の奥で産卵するコイ、空高くで鳴きさえずるヒバリなど、生き物や植物たちが謳歌する春特有の風情をたっぷり味わえるのが、このフィールドのよさです。予約受付中【4月4日(木)~10日(水)の各日近江八幡水郷・桜花見ツアー】春うららかな水辺の風情と、水上からの桜を楽しむツアーhttps://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=oumi近江八幡、桜花見ツアー開催
高野山町石道ピーストレッキング、今年は海を漕ぎます。「湯浅湾ピースパドリング」東日本大震災の犠牲者への哀悼、復興・発展への祈りを込めて、祈りの聖地である高野山への参詣道20キロウォークを毎年3.11もしくは3.11周辺の土日に行っていますが、今年はガイドである私が足を痛め(回復していますが大事を取って)中止とし、代わりにカヤックで湯浅湾を20キロ漕ぐ日にいたします。上記ウォークイベントは過去に12回開催していて、ぜひ継続し続けたいのですが、今回はカヤックを漕ぐ代替案となります。なお主旨そのものは下記ページと変わることはありません。https://www.island-stream.com/trekking/index.php?p=tours「湯浅湾ピースパドリング」案内は下記の通りです●日時:3月10日(...湯浅湾ピースパドリング
あけましておめでとうございます。2024年の幕開け、正月早々から立て続けに信じられない出来事が起こっています。能登半島大地震の犠牲者に哀悼の意を表すると共に、被災された方々のご無事をお祈りいたします。なおアイランドストリームは1~2月にかけて休業させて頂きます。今シーズンは3月9日(土)から通常どおり業務が始まります。なお、休業中もメール送受信が可能です。春以降のご予約なども承っております。https://www.island-stream.com/よろしくお願いします。新年のご挨拶
さて、今年ももう終わろうとしています。みなさまには一年間お世話になりました。今年もおかげさまで無事故で過ごすことができ、本当に感謝しています。このブログはしばらくご無沙汰になっていましたが、辞めたわけでは全くなく、ただSNSの方に気を取られ、お留守になってしまっていたという次第です。読んで頂いていた方、申し訳ございませんでした。今日の大晦日に30本ほどの記事を一気に更新しましたので、もしよろしければご覧くださいませ。今後はもっときちんと更新していきます。18年くらい継続しているこのブログ、お会いしたことある人もない人も、読んで頂いている方に対して、とても感謝しております。2024年度も、アイランドストリームの活動と併せてどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます
台湾•蘭嶼島で買ったトランプが渋い。一枚一枚に原住民•タオ族の習俗のイラストや写真が描かれ、タオ語、中国語、英語、日本語の説明が入っている。誰が何を考え、どんな顔してこれを販売しようと企画したのか?イラストを発注するにしてもコストが掛かるだろうに。こういう無駄はいい。不思議なトランプ
12月初旬、台湾南部、パイワン族の住む山の中腹の小さな町・三地門。家々やストリートはもちろん、役場やポリボックス、コンビニに到るまで町全体がトライバル柄&緑で統一され、それが周囲の山々や川の景観と調和していて、いい。ヘビ、トンボ、シカなど生き物をモチーフにした柄が多いが、「蛾」までオシャレにするところに、センスを感じる。だって蛾やで・・・、ガ。日常生活の全体で表現する、自然に対する敬意と祈りの精神の体現って感じかな。そういうのはとてもよく分かるし、響く。虫が気持ち悪いといってジャポニカ学習帳の昆虫写真にまでクレームを付けて廃止させる虫フォビアと自然破壊の病理がリンクする、どこかの国も見習いたいセンス。スローガンや取って付けた作為ではなく。人間の内面から湧き上がる、町と自然景観の調和の姿には、未来の風を感じ...自然との調和とは?
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、78回目は、雪山とサンゴの海を一日のうちで両方楽しめる紀伊半島の自然とその奥深さについて書いています。実は世界でも稀有なる場所。興味ありましたらどうぞご一読ください。雪山とサンゴの海
12月初旬、台湾南東部の離島、蘭嶼(らんゆう)島へ。ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアといった環太平洋の人々の大元のルーツは、台湾原住民が主を占めるというのが人類学上でも通説となっている。台湾あたりから5000年ほど前にカヌーで船出した人々が、何百世代のあいだに太平洋の島々に散らばっていったというわけだが、16部族が現存する台湾原住民の中で、今でも海に生きる民が、蘭嶼島のタオ族の人々。彼らが乗るカヌーがチヌリクラン。タオ族に生まれたシャマン・ラポガンという海洋作家がいる。この島の波音と潮風と雨粒に身をさらして、彼の作品「冷海深情」を精読するのが、この旅の一つの目的だった。あえて天気がよくない方がよかった。「厚い黒雲が島全体をすっぽり覆っていて、大海原は夏の、人を魅了する濃紺の眺めではなく、冷たさと寡黙さ...カヌー文化のルーツ
11月末日、ベタ凪状態から一転、10メーター級の風が沖から吹き始め、みるみるうちにシケてきた。戻るのが10分遅れてたらめんどくさい事になっていただろう。まあこういう急変って必ず何らかの予兆がある。だいたい風より先にうねりがやってくるのだが、そのうねりがケツを揺らす微妙なフィーリングによって、どれくらい離れたところに強風帯があって、あとどれくらいの時間でそれがここまでやってくるのかどうかのサジ加減が分かる。つまり。ケツの揺れ一つに様々な情報が内包されていて、それを読み解くことがカヤッカーにとってのワザなわけ。実は自然を捉える身体感覚て、すごく洗練されているもので、その感覚を引き出す最良の道具が、カヤックという乗り物。ただのレジャーでも体育でもなく、ぼくらは自然を深く知りたいがゆえにカヤックをやる。お客さんは...ケツの揺れによって
11月下旬、再び青蓮寺湖。一昨日は全然だったのに、1日置いただけで、急に木々が色づいてきた。不意に転調する曲みたいというか、夏の余韻を微かに残した秋のビートから、次にくる春の予兆を密かに孕んだ冬のビートに変わった感じ。湖をとりまく自然の大いなる胎動。湖をとりまく自然の胎動
11月下旬、奥伊勢湖の紅葉もまだまだな感じ。奥伊勢湖
11月下旬名張、青蓮寺湖ツアー。紅葉ツアーと銘打ってやってるんだけど、今年は暖かくて全然紅葉していなかった。だけど、強く放たれる野の香りが素晴らしくいい。野の香り
11月中旬、南紀みなべ海岸キャンプツアー。紀伊半島には、景観が素晴らしく、文化的に奥深く、生態系的に貴重な場所が山ほどある。南紀の穴場
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、75回目の今回は、紀州枯木灘・すさみ海岸についてです。例の原発汚染水海洋放出について、世の中では数値的な安全基準や右・左の政治イデオロギー、あるいは嫌中嫌韓という形で露呈するナショナリズムの意見ばかりが目につくが、反面、自然観や環境倫理の見地からの意見がほとんど見られない。さらには自然に対する畏怖・畏敬の念に根差した見解は、ほぼほぼ皆無だ。やはり身一つ、裸の感覚で自然と対峙するシーカヤッカーこそが、ささやかながらでも意見せにゃならんな、ということで書き始めたけれど結局、直接的に原発水に関することを書くスペースがなかった。最後の一行だけカマしたったけど。そしてやはり、大新聞では「汚染水」と書いても「処理水」と訂正されるという事が分かった。興味ある方はどうぞご拝...自然への畏敬の念
国家ブランディングという意味でも自然を尊ぶ日本古来の文化伝統は環境の世紀でありSDGSの時代の今に凄くマッチするはずだと思うのだが、その観点から述べる識者が意外といない。数字教みたいな論点の人は多いが。これからの時代、国歌レベルから個人レベルに至るまで、世界のコミュニケーションツールである文化が本当に大事。分断の時代と言われるこの時代において、その真逆の接着性、親和性を持つのが文化ってやつだから。でも文化ってそう簡単に深まるものではなく、50年100年ごときではまだまだ新芽みたいなもん。その点日本は1000年2000年、縄文を入れると10000年、旧石器時代を入れると40000年の深みをもつ自然文化があり、その内実的には地球的リスペクトに値する価値をもっている。一方、汚染水海洋投棄は、それを断ち切るに等し...ブランドイメージ
サンセットカヤック&SUPの美しい時期がやってきました。気温はまだまだ高い状態が続きますが、太陽はぎらつく真夏の光線から、全てのものに陰影を与えて美しさをより際立たせる光線に変わってきています。そして、そんな季節の移り変わりを一足早く感じさせてくれるのが、夕焼け空です。夏の終わり/秋の初めの夕刻の海面を、カヤックやSUPで漂うこと、これ以上贅沢な時間の過ごし方はなかなかないと言えるひとときです。サンセットカヤックツアーの詳細は下記ページhttps://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=sunsetkayakサンセットSUPツアーの詳細は下記ページhttps://www.island-stream.com/sup/index.php?p=sunse...サンセットの季節
とうとう本当に流してしまうと、「あ〜あ」感がハンパない。海水で薄めて基準値以下にして流せばOK論法でいくと、水銀でもカドミウムでもジャンジャン流してOKと、理屈が成立することになる。一方、環太平洋カヌー文化圏としての日本古来の自然文化は素晴らしい、などという僕のような奴の論は危うくなってくる。海外の人に「そんなん言うてもキミ、水俣では水銀流すわ、福島では核物質流すわ、ぜんぜん説得力ないがな」と言われて返す言葉なくなってしまうから。日本の海人として、情けない。こんなん古えのご先祖たちはどう思うのだろうか?あるいは最澄、空海、道元、一休、松尾芭蕉、西行、柿本人麻呂、千利休、役行者、聖徳太子、卑弥呼らはどう思うのか?ご意見を聞いてみたいところだ。狂ってる、頭大丈夫か?
ついに放射能汚染水を海に垂れ流し、残念で情けなくてならない。海水で薄めてから海に流すなんて、詐欺師の口上みたい。実は日本ほど自然が豊かでバラエティに富む国はなかなかない。奥深い自然文化を持つ国もなかなかない。たとえば神道なんて実はインディアンとかアボリジニとかアフリカンコスモロジーに通じるような深みをもっている。だけど今回、母なる太平洋に放射能を流す時点で、それらの文化伝統を断ち切ることになる。望むと望まざるとに関わらず、そういうことを意味する行為だ。基準値とか風評とかそんなんじゃなく、プライドの問題。そして国家ビジョンの問題。これから21世紀の中後半から22世紀にかけて、文化ってものが世界ですごく大事になってくる。なぜならAIとかテクノロジーが進めば進むほど生産性は平準化し、一方、がぜん浮き彫りになるの...別の発展の道
「湯浅湾・子供カヤックキャンプ教室」の日程と要項が決定。日時:10月14日(土)~15日(日)1泊2日要項など詳細はウェブページにて自然と触れ合い、新たな発見&成長をする野外教室。1泊2日のキャンプを存分に楽しみ、大自然から大切なことを学びます。子供が主役となりますが、大人の方も参加できるようにしていますので、興味のある方はぜひ。きっと素晴らしい体験を通し、貴重な学びを得て頂けることでしょう。「湯浅湾・子供カヤックキャンプ教室」日程と要項決定
毎日新聞連載記事「シーカヤックで地球再発見」、74回目の今回は、南紀の日置川河口沖、ここから黒潮が本流に差し掛かってくるという境界についてです。興味ある方はぜひご覧くださいませ。黒潮本流の境界
今日の試合はニューパドルで。ちなみに右と左、同じパドルなんだけど、ピカピカのやつも10年使い続けたら左のような感じになる。ブレードの真ん中で折れ曲がり、ついにダメになった。カヤッカーにとってのパドルはギタリストにとってのギターのようなもん、と言うと、カヤック本体がギターでパドルはピックちゃうの?と突っ込まれたけれど、ピピ、ピックって・・・・。ピックのように百円で買えたらいいんだけど。まあ野球選手のグローブのようなもん。ニューパドル
先日の試合は朝昼晩のトリプルヘッダー。昼に完封して夜にホームランを打つような1日。夕日と花火
先日浜に打ち上がっていた、2.5メートルほどのカジキマグロの死骸。海にはとんでもないヤツがいる。カジキマグロ死骸
今日の試合は洞窟めぐり、洞窟めぐり
昨日の試合はパドリングスキル講習20代〜50代まで幅広い参加者。転覆時の再乗艇の練習は寒い時期には苦行だけど、この時期は楽しい。転覆もまた楽し
今日の試合は中高年の方々のツアー。実は自然に対する感覚、感性って、ちゃんと意識してると歳とれば取るほど、鋭く若々しくなってくる。20や30はまだまだニブい小僧の領域。絵に描いたような類型的ジジババにはなりなくない、かと言って阿呆のように若作りしたイタイ年寄りにもなりたくないという人に、カヤックはオススメ。自然と年季
今日の試合は、フォールディングカヤックでのツアー、一艇がご注文頂いていた新艇の進水式。折り畳み&組み立てによって、世界中の水圏がトリップフィールドに。世界中の水圏
先日の試合はサンセットサップツアー。これから毎日毎日、いろんな試合が続く。どの試合も、参加者に楽しんでもらえるよう気持ちを込めて。この日のツアー後、阪神の横田選手が若くして亡くなったという知らせを聞いたけど、毎日悔いのないように生きよう。サンセットサップ
昨日の子供カヤック&アウトドア教室、最高のコンディションに恵まれました。次は秋に子供カヤック&キャンプ教室を開催します。子供カヤック&アウトドア教室3回目終了
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、第73回目の今回は、南紀・玉の浦ですが、海と音楽にまつわる話です。興味ある方はどうぞご拝読ください。海とジャズ
”自然と触れ合い、新たな発見&成長をする教室”5月21日(日)、6月10日(土)、7月17日(月・祝)の3回にわたり開催していますが、1回目、2回目は無事終了し、次回はラストの3回目となります。みんなでカヤックで無人島を目ざし、そこでシュノーケリング&釣りに興じます。夕方は当店海辺のテラスでBBQをお楽しみ頂けます。前2回と違い、沖の無人島まで行くので、ちょっとハードルがあるように感じるかもしれませんが、親御さんまたはボランティアスタッフと一緒に、タンデム艇に乗るという形ならば、初めての子でもご参加可能です。一回限りのご参加でもOK。また、保護者の方の参加も歓迎。【7月17日(月・祝)無人島シーカヤックツーリング&シュノーケル教室+BBQ】いずれも詳細は下記のページをご参照下さい。https://www....子供カヤック&アウトドア教室、3回目
毎年、夏の風物詩として当店で開催している、湯浅町の花火大会をカヤックで海上から眺めるツアー、開催決定です。ここ数年、コロナの影響で花火大会そのものがなくなり開催できませんでしたので、久々にとても楽しみです。45分にわたり続く花火はもちろん、夕暮れ時の刻一刻と色彩が変化していく空と海の風情や、暗くなって水面下のプランクトンが発光する「夜光虫」など、日中のツアーでは見ることができない、夕暮れ〜夜の海の姿を堪能できる、貴重な体験が味わえます。予約受付中、詳細はhttp://islandstream.la.coocan.jp/hanabitaikai.html※7月29日(土)が荒天などで花火大会が中止の場合、翌30日(日)の開催となります。花火大会海上見物ツアー7月29日(土)開催決定
これからカヤックをより本格的に楽しみたいと考える人にとって、「もし転覆したときの対処法」・・・・、これが一つの壁というか、気になるポイントかと思います。当店では「パドリングスキル講習」にて、転覆時のレスキュー方法をお教えしていますが、水の冷たい時期にはなかなか、しっかり水に入って練習するのにも、積極的になりずらい傾向があります。そんな流れでレスキュー系を「また今度」と後回しにし、知らぬ間に5年10年と月日がたち、気がついたら、すっかりカヤックそのものから縁遠くなってしまっていた、という方も、結構いらっしゃるという印象です。「夏の暑い時期にこそ、転覆した時の再乗艇の練習を!!」「また今度」ではなく、今回やりましょう。●当店では来たる7月22日(土)に、転覆時のレスキューに重きをおいた「パドリングスキル講習」...暑い時期にこそ、レスキュー講習を!
7月に入り水温も上がり、これから9月末頃まで、湯浅湾シーカヤック&SUPツアー中の休憩時に、シュノーケリングも楽しめます。(ワンデイ、ハーフデイツアー両方ともに)海辺に人で混雑するのが夏季ですが、カヤックやSUPで少し漕ぎ出すと、あっという間に人のいない場所まで繰り出せます。無人の浜に上陸し、プライベートビーチ的にのんびり過ごした後、海に入ってシュノーケリングに興じるのも、夏ならではの楽しみ方です。またそんな、日常ではなかなかできない贅沢な遊びを、定番コースとして確立しているのがアイランドストリームのツアーです。海上散歩と水中散歩で、海を立体的に味わえるのが、この時期最大の魅力です。※海況にもよりますが、ガシラ、チヌ(クロダイ)、ベラ、スズメダイ、カワハギグレ(メジナ)など、また黒潮に乗って南方からやって...湯浅湾シーカヤック&SUPツアー中のシュノーケリング
毎日新聞連載記事「シーカヤックで地球再発見」、これにて丸6年の連載、72回目の今回はニューカレドニアにおける神話的世界観について書いています。よろしければご一読ください。夜空と生命の神話
さて、今年の1月~2月に敢行した、ニューカレドニア・グランドテール島単独遠征の際に使った艇、バタフライカヤックス・クルーソー500のインプレッションを記します。よろしければご参考に(この艇について、尾道のカヤック仲間・森大介君のインプレッション※瀬戸内海使用)も合わせて読むと、さらにイメージが湧くかと思います)【漕行距離】約1,000キロ(グランドテール島の全外周1600キロのうちの約3分の2)【装備】●パドル●スペアパドル(ともにスウィングスター・インフィニティ4分割)●スプレースカート(スナップドラゴン)●ビルジポンプ(ベクソン)●パドルフロート(NRS)●PFD(MTI)●マップケース(モンベル)●デッキコンパス(セイラーⅡ)●テント(モンベル・ステラリッジ1人用)●シュラフカバー(イスカ)●衣服(...クルーソー500(バタフライカヤックス)、インプレッション
先日の「子供カヤック&アウトドア教室」、良いコンディションに恵まれ、楽しめました。3回に渡り開催するこの教室、j次回は6月10日(土)に開催します。一回きり参加でもOKですので、興味ある方はどうぞ、詳細はhttps://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=kodomokayak※ボランティアとして手伝っていただける方も募集中子供カヤック&アウトドア教室1回目
載せるのを忘れていた、毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、71回目のニューカレドニア2回目の記事載せておきます。よろしければどうぞご一読ください。先住民とフランス系
先日はうちのツアー参加者の最高年齢更新。94歳女性(前部座席の方がそう、後ろはその娘さん)実はこの方、7年前にも来られたことがあった。そのとき、カヤックを始めたきっかけを尋ねると「そろそろ三途の川を渡る練習に」と冗談めかして仰ったのがとても印象に残った。で、その後全く音沙汰がなくなったので、ちょくちょく気になっていた。要はもっと漕ぎに行きたかったけど、ここ数年コロナ禍で外に出れなかったとのこと。お元気そうで何よりだった。お元気そうで何より
ここ数年、村おこしや地域活性化などでカヤックやSUPの体験プログラムを開催している自治体やお店などが増えていて、それはそれでとてもよい傾向なのですが、魅力を伝える側としては、肝心なのはいかに「その先」へと進んでもらえるかだと思っています。つまり、昨今増えている「体験コース」は90分とか120分くらいのものが多く、いわゆる手軽な「チョイ乗り」というやつなのですが、それはあくまでも「取っかかり」と言いますか、入り口の入り口であり(それもまた楽しいのですが)、本当のカヤックツーリングの素晴らしさはもっと奥にあって、せっかく始めて興味を持ったのならば、ある程度本質に触れるところまで続けてもらえたら、という思いを抱きます。そこで提案したいのは、「1日20キロ、漕げるようになること」まず一つの目安として、そのレベルに...20キロのススメ
今年のゴールデンウィークの湯浅湾ツアーも無事終了しました。今年は4月から結構風が強く、このゴールデンウィークもその流れにありました。年によって風や天候の傾向のようなものがあり、また一旦傾向がつき始めると「クセ」のようなものとなってしばらく続くというのが気象の不思議なところですが、これから初夏に入ると、そのうち落ち着いてくれることでしょう。これからが新緑パワー溢れる周囲の山々に囲まれて漕ぐ、紀州の初夏のカヤックシーズンも本番を迎えます。ご予約も受付中。http://www.island-stream.com初夏のベストシーズン突入
春から初夏の、カヤック&SUPツーリングに最適な季節に入ってきました。海岸を取り巻く周囲の山々の新緑の生命感、暖かくなった海面から香ってくるような、心地よい潮風。とくに紀伊半島の新緑のエネルギー感は特筆に値するもので、鮮やかな緑、濃い緑、深い緑、爽やかな緑・・・、さまざまな色調の緑がパッチワークされたように山の斜面に張り巡らされる様は、見事なものです。波の鼓動に揺られながら新緑の生命感に感じ入っていると、大自然とつながる根源的な喜びを実感できることでしょう。またゴールデンウィーク近辺には、周囲のミカン山のミカンの花が一斉に咲き、夕刻、その香りが風に乗って海辺に運ばれてきます。その香りが潮の香と混じり合い、海岸線一帯が不思議な芳香に包まれます。夕焼けの色彩と相まって、幻想的なひととき。五感や身体感覚を心地よ...五感や身体感覚を心地よく呼び覚ますツアー
先日は海南市にある鏡石山をトレッキング。和歌山の都市部のすぐそばにあり、かなりアプローチしやすい場所にありながらにして、結構山深く、長い縦走路もあり、充実した一日を過ごせるコース。それにしても、紀伊半島はやはり新緑のエネルギー感が凄い。和歌山は桜より、新緑なんですよね。あんまり言われることがないけれど、黒潮に育まれた温暖な紀伊半島の新緑の生命感は、世界でも有数ではないかと思う。熱帯ではここまで植物の種類はないし、また季節感による一気呵成の盛り上がりもない。北方の場合は、どこかはかなげだったりする。ここまでのエネルギー感は、紀伊半島ならではのもの。鏡石山トレッキング
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今日は動物っぽい岩が立ち並ぶフィールドへ。川の河口のヨシ原から太平洋の大海原へワープ。上の写真はキングコブラ岩と呼ばれる岩。ほかオオカミが空に向かって遠吠えするような岩や、カミツキガメみたいな顔した岩など。再び川に戻るとヘビが泳いでいた。動物っぽい岩々
先日、恐竜の背骨みたいな白崎海岸へ。白崎
カヤックの中古艇情報、2艇販売中(お客様からの委託販売品)☆写真上2つがフォールディングカヤックの、●アルフェック・ボイジャー460Tになります。販売価格は170,000円(定価258,000円)なお、付属品として下記のものも含まれますが、全てを合計すると定価が35万円以上になるかと思いますので、かなりお得です。※数回程度使用しただけの美品です。◯コーミングカバー1人用と2人用◯パドル2組◯フローテーションバックリア用フロント用◯シーソックスモール◯ビルジポンプシアトルスポーツ◯スプレーカバースモール◯シーフラッグ◯ダブルアクションポンプ◯レスキューロープ20m※パドルとビルジポンプ以外はモンベル製品本体とパドル以外は未使用です。☆そして下二つの写真が、ボレアルデザイン社の●イプシロンP100というポリエ...中古艇情報
■■ガイドスタッフ募集現在、アイランドストリームでは、シーカヤックおよびSUPのツアーガイドを募集しています。いずれも採用時には、きちんと基礎からお教えします。様々な方に楽しんでいただきながら、自分のアウトドアレベルや自然観も高めてゆける、やりがいのある仕事です。●週末ガイド●繁忙期ガイド(7月~9月)●5月~10月までフルタイムガイド・スタッフ・やる気と体力あれば年齢不問・経験者優遇ですが、やる気があれば経験なくても可(トレーニング要)。・多忙期にリーダーとして任せられる方には、高給優遇します。☆週末ガイドは、他の仕事をしつつ、ただの趣味にとどまらず、より本格的にカヤックやSUPに携わってみたい人に向いています。☆繁忙期ガイドは、現在急募中です。条件その他詳細は下記もご参照ください。https://ww...ガイドスタッフ募集
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、97回目の今回は、「骨と骨が響き合う、地球のロックンロール」についてです。興味ある方はどうぞご拝読ください。この連載、ちょうど丸8年続け、9年目に入ります。いつまで続くかな。地球のロックンロール
今度6月26日発売予定の拙著「森と黒潮と神話の旅」(彩流社)https://www.sairyusha.co.jp/book/b10135405.htmlですが、カバーデザインが仕上がれば、アイランドストリーム内にも予約ページを作る予定です。よろしくお願いいたします。実のところ、この本のタイトルは「ソングライン」か、もしくは「環太平洋ソングライン」にしたかったのですが、社の人に「ソングラインという言葉は社会一般的ではない」と言われ、「そうかな?」と思ったのですが、マニア向けではなくごく一般の人に良書を届ける、という彩流社の方針も理解できるので、再考して上記の題名となりました。一方「ソングライン」にしたかったというぼくの考えにも理由があります。きっかけは数年前にさかのぼります。ぼくの一作目の「インスピレーシ...ソングライン
アイランドストリームのベースでシシ肉バーベキュー。秒ごとに色彩を変えてゆく空と海を眺めながら。サンセットバーベキュー
来月、本を出版します。「森と黒潮と神話の旅」(彩流社)というタイトルで、6月26日発売予定です。と言ってもまだカバーデザインも上がってない上、2校ゲラもあがってないのでホンマに間に合うんかという感じですが、出版社の紹介ページにはすでに載っています。https://www.sairyusha.co.jp/book/b10135405.内容は下記のようになります。『歩くことと漕ぐこと──人間のもっとも根源的な身体行為を通じて、日本列島を環太平洋上の“響き合う島々(ヤポネシア)”としてとらえなおす旅路。吉野・熊野・伊勢の森を抜け、黒潮の沿岸を進む中で、目には見えないけれど確かに感じられる“道”をたどっていく。それは地図には載らず、標識もない道。だが、風の流れや潮のリズム、山の沈黙と共鳴しながら進むその旅には、美...森と黒潮と神話の旅
先日の日髙海岸〜由良湾ツアーにて。やや半島状になった地形のせいか、潮通しがよく、黒潮分流からの海水も届けられて、透明度高く、陽が出るとトロピカルな風情が増す。ひなびた雰囲気と相まって味わい深い。由良湾奥の造船所ではドック入りする巨大な天然ガスタンカー。ひなびた風情とトロピカル
マイケル・D・ジャクソンという名のニューシーランド出身の人類学者がいることを知る。人間の「経験」「移動」「関係性」を、詩的言語と人類学的分析で融合することをライフワークとしているらしいが、めちゃいいことを言っている。、「帰属とは、地図に名前を書くことではない。風が肌を撫でる感触や、土の匂い、沈黙の中のまなざし──そういうものと共に“居る”ことなのだ。」「人は、ときに言葉を持たずに語らねばならない。石の重さや、炎の揺れや、夜の音の中で。そこに“意味”はない。ただ、“共にある”という真実だけがある。」「旅はいつも、外へ向かっているようで、その実、沈黙のなかで、自分の内側に降りていく道だ。」これって、アウトドア旅の本質そのもの。またこんなことも言っている。「人類学とは、他者を理解する技法ではなく、人間であるとは...マイケル・D・ジャクソン
初夏、天気よい日は風が強いことが多い。ささ曇りが最高。ささ曇りが、最高
人に会いたいときもあれば、全く無人の荒野で焚き火キャンプしたいときもある、どっちも自由に選べるのがカヤック旅。空気のようにその地にスッと入り込み、人々の生活文化に触れ、自然のヴォイスを受信機のように感じ入りながら進みゆく。我ながら、こんなに深いトリップ感覚を得られる行為はないと思う。みんなやろうぜ、カヤック旅。とくに若い人は、やった方がいい。極めてポジティブに、人生観変わるから。カヤック旅
ゴールデンウィークも終わり落ち着いたこの時期はいいですね。湯浅湾をとりまく山肌に広がるミカン畑のミカンの花が一斉に咲き、海風から陸風に切り替わる夕刻、山から下りてくる風が山肌を撫で、何万、何十万という花弁からの香りを海岸線に運んできます。そのとき、潮の香りと絶妙にブレンドされた、なんともいえない独特のかぐわしさがあたりに充満します。このひとときが以前からとても好きで、やはり和歌山は桜ではなく、新緑の生命感とこの香りこそが、特徴的な季節感を醸し出す一つのハイライトだなという印象です。季節感
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、95回目はベトナム・ハロン湾への旅。地球規模の神話と、小さな生き物たちについて、興味ある人はどうぞご一読ください。神話と、小さな生き物
先日予定していた、田辺湾神島でのゴミ調査&クリーンアップ活動は強風で渡れず、内湾でのんびり漕ぎに変更。まあ色んな人と話せて、これはこれでよかった。博物学者の南方熊楠の働きかけにより、天然記念物となった神島。もう紀伊半島でもなかなか残ってない、縄文時代からの黒潮流域特有の植生がパッケージされた無人島。ここにカヤックで渡り、どんなゴミがどれだけあるか調査しながら拾い、ゴミ袋ごとカヤックに載せて運んで帰るという、2009年から定期的にやっているイベント。カヤックとは楽しみながら自然を取り巻く環境を学ぶのに最良の道具で、南方熊楠が今生きていたら多分カヤッカーになっているだろう、ってことで、これからも続けていく価値がある。また10月に仕切り直しでやる予定。http://islandstream.la.coocan....また仕切り直し
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、94回は鹿児島・甑島への旅の3回目になります。僻地の離島特有のハンドメイド文化について、興味ある人はどうぞご一読ください。ハンドメイド文化
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」93回目は、海のクロスロードとしての鹿児島の甑島について書いてます。興味ある方はどうぞご拝読下さい。海のクロスロード
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで再発見」、92回目は、俗にいう「野性感覚」についての、ちょっとした一例。興味ありましたら、どうぞご一読ください。野性感覚について
音や気配や匂いや肌感覚など、あらゆる身体の機能を使って風や波の変化を予測し、地形や距離感や日程なども加味しながら、最良のラインを描くように、最高の音色を奏でるように進みゆく、カヤック旅。海図またはそれなりにちゃんとした地図さえあれば、特殊な場所を除いて地球上どこだって面白い旅ができる。その大元になるのがナビゲーションスキル。ロケーション知覚を司る人間の脳の部位は、記憶機能を司る部位と同じく「海馬」にあって、人類が大昔にアフリカのサバンナを出て移動を繰り返す中で海馬が刺激され、脳機能全体が飛躍的に発達したという説があるけれど、まあカヤックのナビゲーションなんかはまさしく、そんなレベルで人間の初源的な本能にうったえかける行為なんだろうと思う。別に頭が良くなるとかそういうことではなく、その場の自然特有の息吹、鼓...カヤック旅とは
美浜町の御崎神社になにげにいくと、ポリネシアがフラッシュバック。背後に山、南側すぐに太平洋という位置関係と、光溢れる雰囲気があいまって、タヒチ島のマラエ(祭祀場)の空気そっくり。あっちはカヌー航海の安全を祈願しているが、こっちは日御碕を通る船舶の航海をまつってるところも通じ合う。環太平洋祭祀文化圏を想う。航海安全
先日は南紀、荒船海岸から九龍島と串本大島北岸を経由して橋杭岩へのツアー。カヤックは15キロから20キロくらい漕げるようになると様々なバリエーションルートでラインを描けるようになり、面白みも深まる。1日の中だけでも、島、半島、洞窟、岬、滝、河口と探索でき、どんな旅にも増してトリップ感が深まる。そして効率的に学ぶと、5回から10回くらいの経験で、それくらい漕げるようになる。ちなみにうちの店アイランドストリームで学んだ方は、老若男女誰でもほぼほぼそんな感じで、楽しんで下さっています。別に冒険野郎ではなく、ごく普通の人に深い自然の素晴らしさを味わってもらいたいんですよね。ということで、これからカヤックを自分の趣味にしていきたい方はぜひ。https://www.island-stream.com/本州最南端
先日の南紀みなべ海岸ツアー。黒潮に運ばれてきたウミガメとトビウオの海。ウミガメとトビウオの海
鳴門海峡に沈む太陽。湯浅湾サンセットカヤックツアー。アイランドストリームhttps://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=sunsetkayak湯浅湾のサンセット
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、81回目の今回は、五島列島の野崎島についてです。風が強くて木々が曲がってるところなどは、ローリング・フォーティーズと呼ばれる強風が吹く、ニュージーランド最南端のスチュワート島などを彷彿とさせる。興味のある方は、どうぞご一読ください。風が強くて木が曲がる
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」80回目の今回は南紀串本大島・樫野崎です。ぼくの考える、海をゆくカヤッカーが開いてゆくべき価値観について触れています。興味がある方はどうぞご一読下さい。開くべき価値観
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、79回目は台湾南部の話。ここに出てくるlafinsawmah氏はアミ族の木工芸術家で、YouTubeにも上がってるが、自然の本質を内奥で捉えた実にいい作品を作る。しかし残念なことに昨年6月に亡くなった。ぼくは彼が生きてたら間違いなく兄弟分みたいな友達になってただろうと直感する。運良くまだ生きている者として、彼の遺志を継いでいきたい。この冬に行ったポリネシアの旅も、彼のスピリットに捧げている。古代に隆盛を誇り、近現代にいったん駆逐され、前世紀末から今世紀になって再び復興してきた自然文化としての環太平洋カヌー文化は、今まさに黎明期そのものだ。ぼくなりの感性で、一つのスタイルを探求していきたい。黎明期として
毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、今回は台湾の蘭嶼島についてです。これはポリネシアのカヤック旅と繋がっています。よろしければご一読ください。ちょっと硬い言い方をすると、環太平洋にまたがるカヌー文化の本質的特徴を現地での海旅経験を通して掴み取り、そこからヤポネシアのカヌー文化の今後のあり方や可能性を考える旅。カヌーをカヌーというジャンル的枠組みを超えて、「自然文化」としてのレベルに押し上げたいという思いがぼくにはある。舵を失った船のように文化的ディレクションを失った今の日本。それでも物だけは豊富で、安いエンタメやSNSとともに消費生活にどっぷり浸ってたらそれなりに楽しく過ごせるようにできている。しかし、そんなのはゴメンだ、という人もまた増えている。ぼくはカヌー文化/自然文化というところで、そう...枠組みを越えて
タヒチ島にあるFAIVAAというアウトリガーカヌービルダーの工房を訪問。別にうちでアウトリガーカヌーを導入しようと決めたわけではないが、海や先人へのリスペクトに根ざしたポリネシアのカヌー文化には何かしら未来を感じさせられるものがある。一方、同じ太平洋で四方海に囲まれた日本のカヌー文化の現状を考える。日本のフィールドに最も適したカヌーはカヤックだが、社会的にも文化的にも地位は低く、過小評価されている。その辺をどう打破していくかの取っ掛かりを探っているだけ。ポリネシアカヤックトリップ19
ポリネシア•ランギロア環礁往復縦断。世界で2番目にデカい環礁と言われるが、最果て感が強くて予想以上に味わい深かった。なんせ200以上のモツ(小島)がある中で、主に人が住むのは2つの島だけ。理由はあまりにもノノ(サンドフライ)が多いからだという。ぼくもこっぴどくやられた。ノノは最恐の生物だと身をもって知る。半径25キロ圏内に夫婦2人以外誰も住まないゾーンがあって、たまたまそこを通ったときに彼らがいて、泊めさせてもらった。で、サヨナラする際に、ぼくに妙になついてきた犬が沿岸沿いについてきた。最初、ぼくも面白がって犬の散歩気分で進んでたけど、3キロも5キロもついてくる。小島と小島の間もガンガン泳いで渡る。そのうちもう一匹の犬も合流。さすがに腹が減るだろうと思い、サッと釣りして釣った魚をおろしてあげたりする(魚は...ポリネシア•カヤックトリップ18
ポリネシアではどこの海辺でもカヌーが転がっている。1000年以上続く海洋文化の象徴。これらを何気なく見ているとき、ひるがえって日本はどうなのかと思う。実はカヌー文化は日本の方が遥かに古く、例えば38,000年前に伊豆半島から神津島に渡った痕跡が残されている。また地味だけど旧石器、縄文、弥生期にかけてのカヌーの残骸が、結構出土している。最近ブームなのか、色んなところで縄文縄文と聞くけど、なぜか土器や土偶のことばかり取り上げられる。だけどほんとの縄文スピリットを体現するのはカヌーなんじゃないかと思う。土器は学者が編年を調べやすいからクローズアップされるようになり一般化したが、正直なところ、別に現在使いもしないお椀や鍋の破片に、あまり心は動かされない。一方、カヌーは漕いでみさえすれば、その岬や島や海浜に吹く風や...ポリネシア•カヤックトリップ17
旅用フォールディングカヤックってこんな感じ。バックパックから取り出して2、30分で組める。この中にテント、寝袋、食料、水、衣類、調理用品、モバイル機器、カメラ、本、釣り竿、その他もろもろを積みこむ。あとはマップとデッキコンパスと洞察力と忍耐力さえあれば、世界中どこへでも。瞬間瞬間の風や波の調和点を見いだして進んでゆくことが大切。言い方を変えるとカヤックとは、その地の自然の息吹に絶妙にチューニングされゆく楽器のようなもの。いい感じで進めているとき、本当にその場所の山や風や潮や魚がバシっとシンクロし、全体でハーモニーを奏でているように聞こえてくることがある。身一つで頼りなげだからこそ、語りかけてくれる声みたいなもの。なかなか世間は気づかんけど、地球環境を尊ぶべき今の時代にこれ以上マッチした乗り物はない。何千年...ポリネシア•カヤックトリップ16
ポリネシアフアヒネ島。ファレポテと呼ばれる、昔の首長たちの集会所を復元した場所まで来た。現在はミニ博物館になっている。入り口には復元に寄与した太平洋考古学の権威、篠遠喜彦氏をたたえる石碑が建てられている。フアヒネ島は特に篠遠氏と縁の深い場所で、20m級の外洋航海カヌーの残骸を発見しポリネシア人の意図的航海の有力な裏づけに寄与したり、山の中で埋もれていた数々の重要なマラエ群を発掘、復元したりと、ひときわ情熱を注いだ島。今でも島民に、「タオテ•シノト(篠遠博士のこと)を知ってるか?」と聞くと、みな知ってるという。自分たちの文化的アイデンティティを高めてくれた人物として尊敬してる人も多いようだ。だいぶ昔だが、人気歌手のボビーホルカムが篠遠氏をたたえる「タオテ•シノト」という曲をリリースしている。ぼくはこの場所に...ポリネシア•カヤックトリップ15
フアヒネ島の離れ小島。漕いでる最中にマグロ漁師夫婦に招かれる。マグロ漁というと日本では遠洋漁業をイメージするが、彼らは朝四時に家の前から出漁し、2、30分走ったところのポイントで数時間釣り、昼前には帰ってきて昼メシ食ってゆったりするスタイル。これまで釣った80キロのマグロや200キロのカジキの写真を見せてもらう。彼も祖父が中国人で、太い腕に「李」というタトゥーが入っている。今朝獲れたキハダマグロを巨大クーラーボックスからおもむろに取り出して捌き、奥さんの巻いてくれた手巻き寿司、刺身、揚げ物にして頂いた。自然とともに暮らす豊かな生活。最も満員電車が似合わないタイプのキャラ。なんてかっこいい男よ。こんな生き方は憧れるね。ポリネシア•カヤックトリップ14
フアヒネ島のジャングル開墾アニキが今朝、出艇時に手向けの歌を送るよ、とフアヒネ島の歌を歌ってくれた。さらに中空の空いた木をジャンベがわりに演奏し、おまけに昨日解禁になったばかりのマングローブガニまでくれた。そして彼のいとこはアウトリガーカヌーにチャリを乗せてどこかに。ここは道路が通じてないので、道路のあるところまでチャリを持って行くらしい。すごいスタイルだ。昨日たまたま気まぐれにお宅訪問したにも関わらずフレンドリーに接してくれ、飾らない日常を見せてくれるって不思議っちゃ不思議だけど、これがカヤック旅の世界。昨日まで何の縁もゆかりもなかった相手の懐にいきなり入れるわけ。そしてぼくらが思っている以上に世界にはいい奴らがいる(危ないのもいるけどそれもカヤック旅モードに入ると感覚鋭くなるから分かる)。世界中の見知...ポリネシア•カヤックトリップ13
近江八幡・桜花見ツアー4月4日(木)~10日(水)各日開催毎年春に開催しています、恒例の近江八幡・桜花見ツアーですが、本年は上記日程で開催いたします。迷路のように入り組んだ水路沿いに並ぶ桜並木はもちろん、水辺の菜の花やタンポポ、ヨシ原の奥で産卵するコイ、空高くで鳴きさえずるヒバリなど、生き物や植物たちが謳歌する春特有の風情をたっぷり味わえるのが、このフィールドのよさです。予約受付中【4月4日(木)~10日(水)の各日近江八幡水郷・桜花見ツアー】春うららかな水辺の風情と、水上からの桜を楽しむツアーhttps://www.island-stream.com/sea_kayaking/index.php?p=oumi近江八幡、桜花見ツアー開催
高野山町石道ピーストレッキング、今年は海を漕ぎます。「湯浅湾ピースパドリング」東日本大震災の犠牲者への哀悼、復興・発展への祈りを込めて、祈りの聖地である高野山への参詣道20キロウォークを毎年3.11もしくは3.11周辺の土日に行っていますが、今年はガイドである私が足を痛め(回復していますが大事を取って)中止とし、代わりにカヤックで湯浅湾を20キロ漕ぐ日にいたします。上記ウォークイベントは過去に12回開催していて、ぜひ継続し続けたいのですが、今回はカヤックを漕ぐ代替案となります。なお主旨そのものは下記ページと変わることはありません。https://www.island-stream.com/trekking/index.php?p=tours「湯浅湾ピースパドリング」案内は下記の通りです●日時:3月10日(...湯浅湾ピースパドリング
あけましておめでとうございます。2024年の幕開け、正月早々から立て続けに信じられない出来事が起こっています。能登半島大地震の犠牲者に哀悼の意を表すると共に、被災された方々のご無事をお祈りいたします。なおアイランドストリームは1~2月にかけて休業させて頂きます。今シーズンは3月9日(土)から通常どおり業務が始まります。なお、休業中もメール送受信が可能です。春以降のご予約なども承っております。https://www.island-stream.com/よろしくお願いします。新年のご挨拶
さて、今年ももう終わろうとしています。みなさまには一年間お世話になりました。今年もおかげさまで無事故で過ごすことができ、本当に感謝しています。このブログはしばらくご無沙汰になっていましたが、辞めたわけでは全くなく、ただSNSの方に気を取られ、お留守になってしまっていたという次第です。読んで頂いていた方、申し訳ございませんでした。今日の大晦日に30本ほどの記事を一気に更新しましたので、もしよろしければご覧くださいませ。今後はもっときちんと更新していきます。18年くらい継続しているこのブログ、お会いしたことある人もない人も、読んで頂いている方に対して、とても感謝しております。2024年度も、アイランドストリームの活動と併せてどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます
台湾•蘭嶼島で買ったトランプが渋い。一枚一枚に原住民•タオ族の習俗のイラストや写真が描かれ、タオ語、中国語、英語、日本語の説明が入っている。誰が何を考え、どんな顔してこれを販売しようと企画したのか?イラストを発注するにしてもコストが掛かるだろうに。こういう無駄はいい。不思議なトランプ
12月初旬、台湾南部、パイワン族の住む山の中腹の小さな町・三地門。家々やストリートはもちろん、役場やポリボックス、コンビニに到るまで町全体がトライバル柄&緑で統一され、それが周囲の山々や川の景観と調和していて、いい。ヘビ、トンボ、シカなど生き物をモチーフにした柄が多いが、「蛾」までオシャレにするところに、センスを感じる。だって蛾やで・・・、ガ。日常生活の全体で表現する、自然に対する敬意と祈りの精神の体現って感じかな。そういうのはとてもよく分かるし、響く。虫が気持ち悪いといってジャポニカ学習帳の昆虫写真にまでクレームを付けて廃止させる虫フォビアと自然破壊の病理がリンクする、どこかの国も見習いたいセンス。スローガンや取って付けた作為ではなく。人間の内面から湧き上がる、町と自然景観の調和の姿には、未来の風を感じ...自然との調和とは?